JPH0673200U - パルプモールド用成形型 - Google Patents

パルプモールド用成形型

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JPH0673200U
JPH0673200U JP1924693U JP1924693U JPH0673200U JP H0673200 U JPH0673200 U JP H0673200U JP 1924693 U JP1924693 U JP 1924693U JP 1924693 U JP1924693 U JP 1924693U JP H0673200 U JPH0673200 U JP H0673200U
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JP
Japan
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mold
pulp
molding
molding surface
pulp mold
Prior art date
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Pending
Application number
JP1924693U
Other languages
English (en)
Inventor
有 坂井
靖彦 服部
祝市 下村
時好 平野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritake Co Ltd
Original Assignee
Noritake Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0673200U publication Critical patent/JPH0673200U/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 簡単な設備で安価かつ短時間に製作でき、吸
引穴の加工が容易であり、軽量で複雑な成形面の加工が
容易となるパルプモールド用成形型の提供。 【構成】 一対の石膏型40および42の組み合わせ面
に形成された製品キャビティ内にエポキシ樹脂を流し込
みそれを硬化させ、パルプモールド用成形型10の本体
を成形する。このため、金属製のパルプモールド用成形
型に比較して、短時間で製作することができる。成形面
18の盛り上げを必要とする場合でも、成形面18に合
成樹脂を付着硬化させて仕上げを行うことにより簡単に
修正ができる。比較的細いドリルを用いても合成樹脂製
のパルプモールド用成形型10の穴切削は容易であり、
ドリルの折損がなく長寿命となる。石膏型を成形型とし
て用いるので、複雑な成形面18が容易に得られる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、パルプ泥漿からパルプモールドを成形するためのパルプモールド用 成形型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
所定の製品等を運搬するに際し、その製品等の形状に応じた凹所を有する梱包 材によりその製品等を嵌め入れた状態で梱包することが行われている。このよう な梱包材は、通常、発泡ポリスチレン等の比較的高価な材料で構成されていてコ スト高となるとともに廃棄処理が困難である。
【0003】 これに対し、回収資源の有効利用などを目的として、ダンボールや新聞紙など の古紙のパルプから梱包材を製造することが行われており、そのような梱包材は パルプモールドと呼ばれている。このようなパルプモールドは、通常、それに対 応する形状の成形面を有し且つその成形面に開口する多数の吸引穴が形成された 成形型を用い、その成形型の成形面をパルプ泥漿中に浸漬した状態で吸引穴から 吸引してパルプをその成形面に吸着させることにより成形されるとともに、その 成形型から離型した後に乾燥炉内で熱風にて乾燥させられることにより製造され る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記パルプモールド用成形型は、通常、高速度鋼やアルミニウム合 金などの金属から、切削加工或いは鋳造により基本形状が形成されるとともに、 吸引穴がドリルによる切削加工により製作される。しかしながら、そのような金 属製のパルプモールド用成形型は、以下に示す種々の欠点があった。すなわち、 (1) 切削加工或いは鋳造のために比較的大型かつ高価な設備を必要とすることか ら、パルプモールド用成形型が高価となるとともに製造期間が長くなる。(2) 成 形面の盛り上げを必要とする型の修正が困難である。(3) 比較的細いドリルを用 いて吸引穴を厚肉の本体に切削加工するため、ドリルの折損や摩耗による消耗が 激しい。(4) パルプモールド用成形型の重量が大きいため、それをパルプ泥漿か ら引き上げる支持装置への取付作業が困難であり、作業時間がかかる。(5) 複雑 な形状の成形面を加工することが困難であり、場合によっては分割型となる。
【0005】 本考案は以上の事情を背景として為されたものであって、その目的とするとこ ろは、大型かつ高価な設備を必要とすることなく安価かつ短時間に製作でき、吸 引穴の加工が容易であり、軽量で複雑な成形面の加工が容易となるパルプモール ド用成形型を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本考案の要旨とするところは、所定の厚みを有し且 つ成形面が形成された本体と、その本体を貫通して成形面に開口する多数の吸引 穴を備え、パルプ泥漿中に浸漬された状態で該吸引穴から吸引することにより該 成形面に該パルプ泥漿内のパルプを吸着させてパルプモールドを成形するための パルプモールド用成形型において、前記本体を、合成樹脂により構成したことに ある。
【0007】
【作用および考案の効果】
このようにすれば、石膏などにより構成された成形型に硬化前の合成樹脂を流 し込むことにより、前記本体を成形することができるので、大型且つ高価な設備 を必要とすることなく、短時間で製作することができる。また、成形面の盛り上 げを必要とする場合でも、成形面に合成樹脂を付着硬化させて仕上げを行うこと により簡単に修正ができる。また、比較的細いドリルを用いても合成樹脂製の本 体の穴切削は容易であり、ドリルの折損がなく長寿命となる。また、パルプモー ルド用成形型の重量が小さくなるため、それをパルプ泥漿から引き上げる支持装 置への取付作業が容易となり、作業時間が短縮される。しかも、加工が容易な石 膏等を成形型として用いることができるので、複雑な成形面が容易に得られる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0009】 図1は、パルプモールドの成形装置におけるパルプモールド用成形型10の取 付け状態を示す図である。支持アーム12の先端には、平箱状の型ホルダ14が 固定されており、この型ホルダ14にパルプモールド用成形型10がボルト16 により固定されている。このパルプモールド用成形型10は、被成形品の形状に 対応する凹凸形状の成形面18と、厚み方向に貫通してその成形面18に開口す る多数の吸引穴20と、成形面18と反対側に形成された凹所22とを備え、た とえば2cm程度の厚みに形成されている。上記パルプモールド用成形型10の成 形面18は、金網24により覆われており、その金網24はパルプモールド用成 形型10に対して局部的な溶接、接着、螺着などの手段により固定されている。
【0010】 パルプモールド用成形型10の凹所22は、型ホルダ14内の空間26、支持 アーム12の縦通穴28、およびドレンタンク30を通して、吸引ポンプ32に 接続されており、この吸引ポンプ32により空間26が負圧とされるとともに、 吸引穴20から吸引されるようになっている。上記ドレンタンク30内に貯留さ れた水は排出ポンプ34により適宜排出されるようになっている。
【0011】 パルプモールドの成形装置では、1重量%程度のパルプが水中で分散されたス ラリー状態のパルプ泥漿を貯溜する図示しない液槽が設けられており、前記支持 アーム12を水平な軸まわりに回転可能に支持する支持軸が回転駆動されること により、支持アーム12の先端に固定されたパルプモールド用成形型10がパル プ泥漿内に所定時間浸漬されるようになっている。この浸漬期間において、パル プ泥漿が吸引穴20を通して吸引されると、パルプが成形面18の金網24上に 吸着されて、被成形品である図2に示すパルプモールド36が成形されるように なっている。このパルプモールド36は、パルプモールド用成形型10が液槽か ら引き上げられてから所定の期間吸引穴20からの吸引が継続されることにより 吸引脱水が行われて含水率が75%程度まで低下させられてから、離型が行われ て乾燥機で熱風乾燥された後、梱包材として使用される。
【0012】 上記パルプモールド用成形型10は、図3に示すような、木型或いは石膏型か ら成る図示しない母型から成形された一対の石膏型40および42を用いて成形 される。それら石膏型40および42は、互いに組み合わせられることにより製 品キャビティを形成する成形面44および46を備えている。パルプモールド用 成形型10の製造に際しては、上記一対の石膏型40および42の製品キャビテ ィ内に合成樹脂が流入させられてそれが硬化させられた後、石膏型40および4 2が分割されることによりパルプモールド用成形型10が取り出され、たとえば 2.0乃至3.0mmφのドリルによってたとえば1cm当たり1個の割合で穿孔加 工が行われることによって多数の吸引穴20が形成され、必要に応じてその成形 面18などに仕上加工が施される。
【0013】 上記合成樹脂には、たとえば2液性のエポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリエス テル樹脂、ウレタン樹脂などが用いられる。
【0014】 上述のように本実施例によれば、一対の石膏型40および42の組み合わせ面 に形成された製品キャビティ内にエポキシ樹脂を流し込み且つそれを硬化させる ことにより、パルプモールド用成形型10の本体を成形することができる。この ため、金属製のパルプモールド用成形型を製造する場合に比較して以下に述べる 種々の効果を得ることができる。すなわち、大型且つ高価な設備を必要とするこ となく、短時間で製作することができる。また、成形面18の盛り上げを必要と する場合でも、成形面18に合成樹脂を付着硬化させて仕上げを行うことにより 簡単に修正ができる。また、比較的細いドリルを用いても合成樹脂製のパルプモ ールド用成形型10の穴切削は容易であり、ドリルの折損がなく長寿命となる。 また、パルプモールド用成形型10の重量が小さくなるため、それをパルプ泥漿 に浸漬して引き上げる型ホルダ14への取付作業が容易となり、作業時間が短縮 される。しかも、加工が容易な石膏型を成形型として用いることができるので、 複雑な成形面18が容易に得られる。
【0015】 なお、パルプモールド用成形型10を成形する石膏型40、42に替えて、他 の材質の型が用いられてもよいし、その製品キャビティへ流し込む樹脂は、他の 材質の合成樹脂であってもよい。
【0016】 その他、一々列挙はしないが、本考案はその趣旨を逸脱しない範囲において種 々変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のパルプモールド用成形型の一例、およ
びパルプモールドの成形装置でのその取り着け状態の要
部を説明する要部断面図である。
【図2】図1におけるパルプモールド用成形型により成
形されたパルプモールドを示す断面図である。
【図3】図1のパルプモールド用成形型の製作工程を説
明する図である。
【符合の説明】
10:パルプモールド用成形型 18:成形面 20:吸引穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 下村 祝市 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内 (72)考案者 平野 時好 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の厚みを有し且つ成形面が形成され
    た本体と、該本体を貫通して該成形面に開口する多数の
    吸引穴を備え、パルプ泥漿中に浸漬された状態で該吸引
    穴から吸引することにより該成形面に該パルプ泥漿内の
    パルプを吸着させてパルプモールドを成形するためのパ
    ルプモールド用成形型において、 前記本体を、合成樹脂により構成したことを特徴とする
    パルプモールド用成形型。
JP1924693U 1993-03-22 1993-03-22 パルプモールド用成形型 Pending JPH0673200U (ja)

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JP1924693U JPH0673200U (ja) 1993-03-22 1993-03-22 パルプモールド用成形型

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JP1924693U JPH0673200U (ja) 1993-03-22 1993-03-22 パルプモールド用成形型

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JPH0673200U true JPH0673200U (ja) 1994-10-11

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JP1924693U Pending JPH0673200U (ja) 1993-03-22 1993-03-22 パルプモールド用成形型

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08226100A (ja) * 1995-02-20 1996-09-03 Sony Corp 積層造形法により生成される成形型及びその形成方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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