JPH0672644U - 静電集塵装置 - Google Patents

静電集塵装置

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JPH0672644U
JPH0672644U JP1527993U JP1527993U JPH0672644U JP H0672644 U JPH0672644 U JP H0672644U JP 1527993 U JP1527993 U JP 1527993U JP 1527993 U JP1527993 U JP 1527993U JP H0672644 U JPH0672644 U JP H0672644U
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JP
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electrode
dust collecting
discharge electrode
discharge
collecting electrode
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JP1527993U
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English (en)
Inventor
慎一 中根
伸二 年光
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Trinity Industrial Corp
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Trinity Industrial Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】長期間安定して高い集塵効率を維持できるよう
にする。 【構成】集塵極21を放電極11と所定の間隔を保持し
つつ移動可能に設け、集塵極21に放電極11と接触し
て当該放電極の付着物を除去可能なクリーニング部材
(61)を設けた構成である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、静電集塵装置に関する。特に、塗装ブースの塗装室から排出された 排ガスの二次処理用に使用される静電集塵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、塗装ブースでは塗装室内で発生した排ガス中の塗料ミストをベンチュ リー装置を用いて気液接触により捕集している(通常の捕集効率95〜98%) 。
【0003】 ところで、最近、より一層の環境保全を図るために一段と厳しい排ガス規制( アメリカの排ガス規制,VOC規制等)が行われつつある。そこで、かかる排ガ ス規制に対応するために、ベンチュリー装置で一次処理された排ガスを湿式の静 電集塵装置を用いて二次処理することが検討されつつある。
【0004】 図6に二次処理用の静電集塵装置の従来構成を示す。 図において、11は放電極,21は集塵極で、図示しない本体ケーシングの集 塵通路中に配設されている。放電極11は、細線状に形成されており、図中紙面 と直交する方向に複数本張設されている。また、集塵極21は、平面状に形成さ れており、放電極11と所定距離dだけ離れて配設されている。両極11,21 間には、高電圧発生装置(図示省略)によりコロナ放電電界域が生成される。
【0005】 上記構成の静電集塵装置においては、一次処理済の排ガス中の塗料粒子は両極 11,21間に生成された放電電界域を通る際に一定極性の電荷に帯電されクー ロン力により集塵極21に付着する。 従来、集塵極21に付着した塗料は、当該集塵極21に水をかけて水膜を形成 することにより洗い落していることが多い。しかし、塗料は、その有する強い粘 着力によって効果的に洗い落とすことが困難である。そこで、本出願人は、塗料 剥離液を用いて集塵極21に付着した塗料を完全に除去できる静電集塵装置を先 に出願している(実願平3−29511号、実開平4−126747号)。
【0006】 すなわち、図7に示す如く、集塵極21を各ローラ(32,33)に掛け渡さ れた無端網目状の導電性部材から形成し、この集塵極21を各チェーン35およ びスプロケット34を介して回動させる駆動機構を設け、この集塵極21の一部 と接触し当該電極21に付着した塗料を剥離可能な塗料剥離液〔BDG(ジ・エ チレングリコールモノブチル・エーテル)等〕を収容した収容部51を本体ケー シング1の底部1bに設けた構成とし、集塵極21に付着した塗料の完全除去を 達成している。 なお、図7において、12は絶縁材,13,14は放電極11の支持部材,5 2は収容部51と水タンク部55とを仕切る壁52,61は高電圧発生装置であ る。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記静電集塵装置においては、放電極11も集塵通路中に配設され ているため、排ガス中の塗料粒子が集塵極21に到達する前に放電極11と衝突 しその有する強い粘着力により放電極11に付着することがある。
【0008】 したがって、現実的には放電極11にも塗料が徐々に付着してくるが、付着量 が増大すると、放電効率が低下し極端な場合には放電不能となり集塵できなくな ってしまう事態が生じるおそれがある。
【0009】 そこで、かかる不都合が生じないように放電極11を清掃する必要があるが、 当該放電極11は一般的に長大で集塵極21に挟まれているため清掃作業がしず らい。特に、現今は放電効率を高めるとともに小型化を図るために両極11,2 1間の間隔dは短くなる傾向があるので、一段と放電極11を清掃しにくい。 上記不都合は、他のガスを集塵処理する場合にも程度の差はあっても発生する 。
【0010】 本考案の目的は、上記事情に鑑み、放電効率の低下を防止して長期間安定して 高い集塵効率を維持することができる静電集塵装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る静電集塵装置は、本体ケーシングの集塵通路中に対向配設された 放電極および集塵極と、両極間に放電電界域を生成する高電圧発生装置とを備え た静電集塵装置において、集塵極を放電極と所定の間隔を保持しつつ移動可能に 設け、集塵極に放電極と接触して当該放電極の付着物を除去可能なクリーニング 部材を設けたことを特徴とする。
【0012】
【作用】
上記構成による本考案では、例えば塗料ブース側から排出されたガス中の塗料 粒子は、放電極および集塵極間に生成された放電電界域を通る際に一定極性の電 荷に帯電されクーロン力により集塵電極に吸引され当該電極に付着する。この際 、塗料粒子が集塵電極に到達する前に放電極に接触すると、塗料粒子はその有す る強い粘着力により放電極に付着することがある。
【0013】 こうして放電極に付着した塗料量が許容範囲を越えた場合には、集塵極を移動 させる。すると、クリーニング部材も、集塵極とともに移動して、放電極と接触 し当該放電極に付着した塗料を除去する。
【0014】 したがって、放電効率の低下を防止して長期間安定して高い集塵効率を維持す ることができる。
【0015】
【実施例】
図1は、本考案の要部を説明するための図、図2は集塵極に取り付けられたブ ラシ部材を説明するための斜視図、図3はブラシ部材により放電極をクリーニン グする様子を示す図、図4はブラシ部材の詳細を説明するための斜視図、図5は 電気的・電子的構成を説明するためのブロック図である。
【0016】 以下、本考案の実施例を図面に基づき説明する。 本静電集塵装置は、図1〜図5に示す如く、基本的構成が従来例(図7)と同 様とされており、集塵極21の移動(回動)を積極的に利用することによりクリ ーニング部材(61)を放電極11に対して摺接させて当該放電極11に付着し た塗料を除去する構成とされている。 なお、従来例(図7)と共通する構成要素は同一の符号を付し、その説明を省 略もしくは簡略化する。
【0017】 集塵極21は、放電極11と所定の間隔を保持しつつ移動可能に設けられてい る。本実施例では、集塵極21は、従来例(図7)と同様に回動可能に設けられ ている。この集塵極21は、図2に示す如く、平行配設された各チェーン22, 22と,両チェーン間に取り付けられた無端網目状の導電性部材23とから形成 されており、チェーン22,22と噛合するスプロケット36,36をモータ3 7で回転することにより回動する構成とされている。
【0018】 また、集塵極21には、放電極11と接触して当該放電極11の付着物(本実 施例では塗料)を除去可能なクリーニング部材(61)が設けられている。クリ ーニング部材は、集塵極21に取り付けられた金属製のブラシ部材61より形成 されている。
【0019】 ブラシ部材61は、図4に示す如く、その両端部を集塵極21の両端部のチェ ーン22,22に回り止め機構65(U字状部材66,係止棒67)を用いて所 定角度範囲の回動を許容可能に取り付けられている。かかる構成により、ブラシ 部材61が放電極11と当接した際の衝撃を吸収することができ集塵極21の回 動を円滑に行うことができる。
【0020】 また、ブラシ部材61は、集塵極21の幅寸法相当の長さを有するように形成 されており、図1に示すドッグ78と定位置用リミットスイッチ77との協働に より常態において放電極11より外れた待機位置に位置決めされている。
【0021】 また、集塵極21を回動させるモータ37は、図5に示すクリーニング制御装 置71によって回転制御され、放電極11のみならず集塵極21の清掃をも自動 的に行えるように構成されている。クリーニング制御装置71には、モータ37 の他にリミットスイッチ75,77および選択スイッチ79が接続されている。
【0022】 次に、作用について説明する。 塗料ブース側から排出されたガス中の塗料粒子は、放電極11および集塵極2 1間に生成された放電電界域を通る際に一定極性の電荷に帯電されクーロン力に より集塵電極21に吸引され当該電極21に付着する。この際、塗料粒子が集塵 電極21に到達する前に放電極11に接触すると、塗料粒子はその有する強い粘 着力により放電極に付着することがある。
【0023】 こうして放電極11に付着した塗料量が許容範囲を越えた場合には、選択スイ ッチ79を押下する。すると、クリーニング制御装置71は、集塵極21が一方 方向(図1中矢印方向)に回動するようにモータ37を駆動制御する。すると、 ブラシ部材61も、集塵極21とともに移動して、放電極11と摺接し当該放電 極11に付着した塗料を除去する。
【0024】 なお、クリーニング後は、モータ37をドッグ78がリミットスイッチ77に よって検出されるまで更に同一方向に回転させる。これにより、ブラシ部材61 は、収容部(51)内の塗料剥離液中を浸漬等されて塗料が除去された後に図1 に示す待機位置に復帰する。同様に、集塵極21に付着した塗料も完全に除去さ れる。
【0025】 しかして、この実施例によれば、集塵極11に放電極21と接触して当該放電 極5に付着した塗料を除去可能なブラシ部材61を設けた構成としたので、集塵 極21を回動させることによりブラシ部材61を放電極11と摺接させて当該放 電極11に付着した塗料を除去することができる。したがって、放電効率が低下 するのを防止して長期間安定して高い集塵効率を維持することができる。
【0026】 また、集塵極21を1回転させることにより、当該ブラシ部材61に付着した 塗料を除去することができる。そのため、塗料が付いていないブラシ部61で放 電極11を清掃することができ、一段と効果的に放電極11に付着した塗料を除 去することができる。また、集塵極21の回動に伴い当該集塵極21も収容部5 1内の塗料剥離液(BDG)に浸漬されて付着塗料が除去される。
【0027】 また、クリーニング部材をブラシ部材61より形成したので、放電極11が複 雑形状であっても、弾性変形して当該形状の複雑さを吸収することができ適応性 が拡大される。
【0028】 また、集塵極21および放電極11間を狭くして放電効率の向上および小型化 を図っても放電極11を迅速かつ確実に清掃することができる。この点からも長 期間安定して高い集塵効率を維持することができる。
【0029】 また、ブラシ部材61を集塵極21に回り止め機構65を用いて所定角度範囲 内での回動を許容可能に取付けた構成としたので、放電極11を清掃する際の衝 撃を吸収することができ円滑に放電極11から塗料を除去することができる。
【0030】 なお、上記実施例においては、クリーニング部材をブラシ部材61より形成し ていたが、集塵極21を回動させた際に放電極11に付着した塗料を除去するこ とができればどのように形成してもよい。
【0031】 また、放電極11をクリーニングする際、集塵極を一方向に回動したが、往復 動させてもよい。
【0032】 また、放電極11および集塵極21の上方に、図1中2点鎖線で示す如く、塗 料剥離液(BDG)を両極11,21に掛けることができるノズル81を設けて もよい。放電極11をブラシ部材61で清掃する際に両極11,21にノズル8 1から塗料剥離液を掛けることにより、一段と効果的に放電極11等を清掃する ことができる。
【0033】 さらに、集塵極21を回動させて清掃を行う際に、この集塵極21と摺接して 当該極21を清掃可能なクリーニング部材(図示省略)を設けてもよい。このク リーニング部材により、放電極11を清掃する際に集塵極21もより効果的に清 掃することができる。なお、このクリーニング部材を設けた場合には、当該クリ ーニング部材とブラシ部材61とが衝突しないように、位置検出用のリミットス イッチ等を用いてモータ36を回転数制御して集塵極21を往復動させる。
【0034】
【考案の効果】
本考案によれば、集塵極を放電極と所定の間隔を保持しつつ移動可能に設け、 集塵極に放電極と接触して当該放電極の付着物を除去可能なクリーニング部材を 設けたした構成としたので、クリーニング部材で放電極の付着物を除去すること ができ、その結果長期間安定して高い集塵効率を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の要部を説明するための図であ
る。
【図2】同じく、集塵極とブラシ部材との位置関係を説
明するための斜視図である。
【図3】同じく、ブラシ部材により放電極をクリーニン
グする様子を示す図である。
【図4】同じく、ブラシ部材の詳細を説明するための斜
視図である。
【図5】同じく、電気的・電子的構成を説明するための
ブロック図である。
【図6】静電集塵装置の従来構成を説明するための図で
ある。
【図7】集塵極を回動して洗浄する静電集塵装置の従来
構成を示す図である。
【符号の説明】
1 本体ケーシング 11 放電極 21 集塵極 61 ブラシ部材(クリーニング部材)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体ケーシングの集塵通路中に対向配設
    された放電極および集塵極と、両極間に放電電界域を生
    成する高電圧発生装置とを備えた静電集塵装置におい
    て、 前記集塵極を前記放電極と所定の間隔を保持しつつ移動
    可能に設け、前記集塵極に前記放電極と接触して当該放
    電極の付着物を除去可能なクリーニング部材を設けたこ
    とを特徴とする静電集塵装置。
JP1527993U 1993-03-30 1993-03-30 静電集塵装置 Pending JPH0672644U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1527993U JPH0672644U (ja) 1993-03-30 1993-03-30 静電集塵装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP1527993U JPH0672644U (ja) 1993-03-30 1993-03-30 静電集塵装置

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JPH0672644U true JPH0672644U (ja) 1994-10-11

Family

ID=11884425

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JP1527993U Pending JPH0672644U (ja) 1993-03-30 1993-03-30 静電集塵装置

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JP (1) JPH0672644U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011230029A (ja) * 2010-04-26 2011-11-17 Hitachi Plant Technologies Ltd 移動電極式電気集塵装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011230029A (ja) * 2010-04-26 2011-11-17 Hitachi Plant Technologies Ltd 移動電極式電気集塵装置

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