JPH0671470U - ティーパック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、緑茶など各種の飲料用原材料等を収
容するためのティーパックであって、被収納物である茶
葉等をパック内で圧迫状態とすることなく、茶葉等をそ
のままきゅうすに入れて飲むのと同様な旨味とこくを抽
出することができ、しかも、後始末が簡単なティーパッ
クを提供することを目的とする。 【構成】本考案のティーパックは、合成樹脂繊維材等か
らなる透水性の薄膜網状材をもって全体の形状をほぼ三
角錐状の袋状に形成したパック本体の内部に、茶葉等の
被収納物を収容した後、被収納物の上方に空間部が表出
するようにしたものであり、パック本体の適宜箇所に、
タック糸と該タック糸の他端に連結したタック紙とを配
設したものである。この構成により、パック内部に立体
空間を表出でき、被収納物である茶葉等をパック内で圧
迫状態とすることなく茶葉等が空間部内を自由に浮遊す
ることになるので、茶葉等をそのままきゅうすに入れて
飲むのと同様な旨味とこくを抽出することができ、しか
も、後始末が簡単なティーパックを提供できる。

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

本考案は、緑茶、紅茶、中国茶、各種の薬草茶、コーヒー、或いは、その他細 かく顆粒状等に裁断された各種の飲料用原材料を収容するためのティーパックに 関する。

【従来の技術】

従来、緑茶、紅茶等の飲料用物を収容するためのティーパックとしては、この ティーパック自体の全体形状が扁平形状の袋状で、パック内部の全体に被収納物 をいっぱいに収納するようにした形態のものが知られている。

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来存在するティーパックの場合、その全体形状が扁平形 状で、パック内部の全体に被収納物をいっぱいに収納するようにした形態であり パックの内部に立体空間がないために、被収納物である茶葉等がパック内部にお いて十分に拡散されないことから、例えば緑茶等が本来持っている旨味と香り等 が損なわれ十分に出せないという問題があった。この問題は、被収納物が高級茶 であるような場合、特に顕著であった。 従って、緑茶等の被収納物が本来持っている味と旨味を損なわないで飲むため には、やはり当該茶葉をそのままきゅうすに入れてその味と旨味を抽出する方法 が最良とされていた。 そこで、本考案は、上述した問題を解消し、パック内部に立体空間を表出する ことにより、被収納物である茶葉等をパック内で圧迫状態とすることなく、茶葉 等をそのままきゅうすに入れて飲むのと同様な旨味とこくを抽出することができ 、しかも、後始末が簡単なティーパックを提供することを目的とする。

【課題を解決するための手段】

本考案に係るティーパックは、緑茶、紅茶、中国茶、各種の薬草茶、コーヒー 、或いはその他細かく顆粒状等に裁断された各種の飲料用原材料等を収容するた めのティーパックであって、合成樹脂繊維材等からなる透水性の薄膜網状材をも って全体の形状をほぼ三角錐状の袋状に形成したパック本体の内部に、茶葉等の 被収納物を収容した後、被収納物の上方に空間部が表出するようにしたものであ る。 前記パック本体の適宜箇所には、一端をパック本体に連結したタック糸と、該 タック糸の他端に連結したタック紙とを配設している。

【作用】

上述したティーパックによれば、被収納物２を収納したパック本体４の上方に 空間部３が表出するように形成されているので、パック本体をきゅうす等に入れ た後適度の熱湯を注ぐと、パック本体４内で茶葉等の被収納物２が上記空間部３ 内を自由に浮遊することになるので、高級な茶葉等の被収納物であっても、茶葉 をそのままきゅうすに入れて煎じ飲むのと同様に、その本来の旨味とこくを十分 に煎じ出すことができる。 また、タック紙６によりティーパック１を取り扱うので、直接に手でティーパ ックに触れながら取り扱う場合に比べて衛生的であることは勿論、ティーパック 使用後の後始末が簡単である。

【実施例】

以下、添付した図面を参照して本考案に係るティーパックの一実施例を詳細に 説明する。 図１に示す本実施例のティーパック１は、合成樹脂繊維材等々をもって袋状に 形成されている。このティーパック１は、袋状の全体が透水性薄膜網状であって 、全体の形状がほぼ三角錐となるように形成されて、その内部に茶葉等の被収納 物２を収容可能な袋状の空間部３を持つパック本体４とされている。この袋状の 空間部３は、パック本体４の内部に茶葉等の被収納物２を収容した後においても 、図示するように被収納物２の上方に空間部３が表出可能なように形成されてい る。 前記パック本体４の適宜箇所には、一端をパック本体４に連結したタック糸５ と、該タック糸５の他端に連結したタック紙６とが配設されていて、使用に際し て前記パック本体４を手で垂下することができるようになっている。 前記パック本体４は、網目を非常に細かくしているので、被収納物２である茶 葉或いは細かく顆粒状等に裁断された各種の飲料用原材料等が外に漏れることが ないように形成されている。被収納物２の茶葉等は、茶葉のまま、又は、これを 細かく顆粒状等に裁断した状態でパック本体４内に収納するようにするか自在で ある。 なお、前記パック本体４は、外包装材としてのアルミ蒸着フィルムの包装体（ 図示せず）の中に食品用チッソガスを入れて真空包装されている。従って、前記 したような従来の扁平状の単なるティバックの中に茶葉等を入れたような場合、 一定期間を経過すると、被収納物の茶葉が湿気を帯びてしまう等の問題があった が、本考案に係るティーパック１においては被収納物２である茶葉等の保存性が 良く、その鮮度保持に優れている。また、本考案に係るティーパック１のパック 本体４は、図１に示すように、パック本体４の内部に茶葉等の被収納物２を収容 した後、被収納物２の上方に空間部３が表出するように形成されているので、全 体を扁平状に折り畳むことができ、省スペースで外包装材としてのアルミ蒸着フ ィルムの包装体の中に保管できる。 次に、上述した本実施例のティーパック１の使用状況について詳細に説明する 。 先ず、ティーパック１を図外の外包装材としてのアルミ蒸着フィルムの包装体 から取り出す際、タック紙６を手で摘むと、簡単に、しかも、衛生的にティーパ ック１を取り出すことが可能である。 次に、パック本体４のタック紙６を手で摘んだまま、パック本体４を垂下した 状態できゅうすに入れ、このきゅうす内に適度な熱湯を注ぐ。この時、パック本 体４の形状がほぼ三角錐状で、しかも、被収納物２の上方に空間部３が表出する ように形成されているので、パック本体４内で茶葉等の被収納物２が上記空間部 ３内を自由に浮遊することになるので、被収納物２が高級な茶葉であっても、茶 葉をそのままきゅうすに入れて煎じ飲むのと同様に、その本来の旨味とこくを十 分に煎じ出すことができる。 このように、本考案のティーパック１によれば、前記従来におけるティーパッ クのように、パック本体４に収納されている茶葉等をパック本体４内で何ら圧迫 状態とすることなく、茶葉等をそのままきゅうすに入れて飲むのと同様にお茶の 旨味とこくを最後の一滴まで抽出することが可能となる。 なお、本考案はタック紙６によりティーパック１を取り扱うので、直接に手で ティーパックに触れながら取り扱う場合に比べて、衛生的であることは勿論、パ ック本体４に茶葉等を収容したままきゅうすに入れて煎じ出すので、茶葉等をそ のままきゅうすに入れて飲む時のようにきゅうす内部に茶葉等が付着せず、後始 末が簡単であることは勿論である。 本考案は、上述した実施例に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種 々の変形が可能である。 例えば、本考案のティーパック１内の被収納物２としては、緑茶、紅茶、中国 茶、各種の薬草茶、コーヒー、或いは、その他細かく顆粒状等に裁断された各種 の飲料用原材料に限らず、かつお節、いりこ、昆布等のだしを取るのに用いる食 品等を収容しても良い。

【考案の効果】

以上詳述した本考案のティーパックによれば、パック内部に立体空間を表出す ることにより、被収納物である茶葉等をパック内で圧迫状態とすることなく、茶 葉等をそのままきゅうすに入れて飲むのと同様な旨味とこくを抽出することがで き、しかも、後始末が簡単なティーパックを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る実施例ティーパックの一部を切欠
した状態の説明図

【図２】本考案に係る実施例ティーパックの平面図

【符号の説明】

１ ティーパック ２ 茶葉等の被収納物 ３ 空間部 ４ パック本体 ５ タック糸 ６ タック紙

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】緑茶、紅茶、中国茶、各種の薬草茶、コー
   ヒー、或いはその他細かく顆粒状等に裁断された各種の
   飲料用原材料等を収容するためのティーパックであっ
   て、合成樹脂繊維材等からなる透水性の薄膜網状材をも
   って全体の形状をほぼ三角錐状の袋状に形成したパック
   本体４の内部に、茶葉等の被収納物２を収容した後、被
   収納物２の上方に空間部３が表出するようにしたことを
   特徴とするティーパック。
2. 【請求項２】パック本体４の適宜箇所に、一端をパック
   本体４に連結したタック糸５と、該タック糸５の他端に
   連結したタック紙６とを配設した請求項１記載のティー
   パック。