JPH0670812U - 濾過装置 - Google Patents
濾過装置Info
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- JPH0670812U JPH0670812U JP008821U JP882193U JPH0670812U JP H0670812 U JPH0670812 U JP H0670812U JP 008821 U JP008821 U JP 008821U JP 882193 U JP882193 U JP 882193U JP H0670812 U JPH0670812 U JP H0670812U
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- JP
- Japan
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- fluid
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Abstract
(57)【要約】
【目的】濾材の交換時期をタイムリーに検知し、フィル
タ本体の透明化に要するコストアップの抑制と濾材の目
詰りによる装置の破損を防止する。 【構成】濾過すべき流体が導入されるインレットパイプ
20が取り付けられたリッド16を、濾過後の流体を排
出するアウトレットパイプ26が取り付けられたフィル
タ本体13に取り付けることにより密閉空間を形成し、
この空間内に濾材17が収容されたバケット14を設
け、インレットパイプから導入された流体がバケットに
収容された濾材を通過して当該バケットの底面に開設さ
れた複数の通孔18からアウトレットパイプに至る濾過
流路を形成する。フィルタ本体13とバケット14との
間およびリッド16とバケット14との間に、バケット
のオーバフロー流体が通過してアウトレットパイプに至
るオーバフロー流路S1,S2を形成する。バケット1
4内の水位を検出する水位センサ35を設け、該水位が
所定水位より上昇したときに外部に警告を発し、作業者
に濾材の交換時期を知らせる。
タ本体の透明化に要するコストアップの抑制と濾材の目
詰りによる装置の破損を防止する。 【構成】濾過すべき流体が導入されるインレットパイプ
20が取り付けられたリッド16を、濾過後の流体を排
出するアウトレットパイプ26が取り付けられたフィル
タ本体13に取り付けることにより密閉空間を形成し、
この空間内に濾材17が収容されたバケット14を設
け、インレットパイプから導入された流体がバケットに
収容された濾材を通過して当該バケットの底面に開設さ
れた複数の通孔18からアウトレットパイプに至る濾過
流路を形成する。フィルタ本体13とバケット14との
間およびリッド16とバケット14との間に、バケット
のオーバフロー流体が通過してアウトレットパイプに至
るオーバフロー流路S1,S2を形成する。バケット1
4内の水位を検出する水位センサ35を設け、該水位が
所定水位より上昇したときに外部に警告を発し、作業者
に濾材の交換時期を知らせる。
Description
【0001】
本考案は、小型漁船や運搬車などに設けられた活魚用水槽装置等に適用して好 ましい濾過装置に関し、特に濾材の定期交換作業を効率的に行うことができ、濾 材の目詰りによる装置の破損を防止することができる濾過装置に関する。
【0002】
小型漁船などで漁を行う場合には、漁獲された魚類を船底に設けられた水槽内 に一時的に収容したまま、水揚げ場などの目的地まで運搬する。この場合、水槽 の海水温度を魚類が生息していた海水の温度と同等の温度に冷却して魚類の鮮度 を維持するために、この種の小型漁船には海水冷却装置が搭載されている(特開 昭60−116,586号)。
【0003】 小型漁船用海水冷却装置としては、例えば、水槽内の海水を吸引して循環させ ながら冷凍サイクルを構成するエバポレータにて冷却を行う循環式冷却装置が従 来より広く用いられている。
【0004】 この循環式海水冷却装置は、図6に示すように、水槽1の海水が循環する海水 循環系4と、フロンガスなどの冷媒が循環する冷媒循環系9と、この冷媒循環系 9の冷媒を冷却するための冷却水循環系11とを有しており、海水循環系4は、 水槽1内の海水をポンプ2にて吸引し、冷媒循環系9のエバポレータ3に導いて 熱交換せしめた後に、再び水槽1内に戻すという閉回路を構成する。
【0005】 また冷媒循環系9は、コンプレッサ5、コンデンサ6、リキッドタンク7、膨 張弁8、エバポレータ3を主な構成部品とする閉回路であり、冷媒循環系9にお ける冷媒の状態変化と海水の冷却作用は以下のようにして行われる。
【0006】 まず、過熱蒸気の状態でコンプレッサ5に吸入された冷媒はコンプレッサ5に より断熱圧縮されて高温高圧のガス状冷媒となってコンデンサ6に導かれ、ここ で外部に熱を放出して中温高圧の液状冷媒となる。ついで、この液状冷媒は膨張 弁8を通過することにより断熱膨張して気液混合冷媒となった後に、エバポレー タ3に導かれて上述した海水との熱交換を行い、気化しつつ等圧膨張を続け、過 熱蒸気となって再びコンプレッサ5に吸入される。 一方、冷媒循環系9のコンデンサ6にはポンプ10により冷却水が吸引されて 、前述した冷媒の冷却作用を司っている。
【0007】
このような従来の海水冷却装置に使用される濾過装置は、図7に示すように、 耐圧性に優れた繊維強化プラスチックス等からなるケース40内に各濾過物に応 じた各種濾材41を積層し、インレットパイプ42から導入した流体を濾材41 の表面から噴射し、当該濾材を通過した濾液をアウトレットパイプ43から排出 するように構成されている。なお、図中符号「44」はケース40にボルト締結 されたリッド、「45」はドレンパイプである。
【0008】 ところで、従来の濾過装置では、長時間使用した場合などに濾材が目詰りする ことがあり、魚種によって濾材の交換頻度は異なるが、経験的にいえば、活魚の 場合は1回/日、鮮魚の場合は鱗などが海水に混入するため2回/日程度の濾材 の交換を必要としている。また、槽内に収容する魚の種類以外にも、濾過装置の 取付場所によっても濾材の交換頻度が相違する。
【0009】 しかしながら、従来の濾過装置では、濾材の交換を作業者の経験に基づいてケ ース外部からの目視判断により行っていたため、交換時期の判断を誤ると、特に 濾過装置をポンプの排水側に取り付けた場合などではケース内に高圧流体が作用 して濾過装置が破損する虞れがあった。しかも、外部からの目視判断を可能にす るためにはケースの蓋部材を透明に形成しておく必要があるが、繊維強化プラス ッチクスを材質とするケースではコスト高となった。もっとも、補強用繊維の配 合量を小さくすればケースの透明度も高まるが、これでは強度的な問題が新たに 生じることになる。
【0010】 本考案は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、濾材の 交換時期をタイムリーに知ることにより交換作業を容易にし、しかも濾材の目詰 りによる装置の破損を防止することを目的とする。
【0011】
上記目的を達成するための本考案に係る濾過装置は、濾過すべき流体が導入さ れるインレットパイプが取り付けられたリッドを、濾過後の流体を排出するアウ トレットパイプが取り付けられたフィルタ本体に取り付けることにより密閉空間 を形成し、この空間内に濾材が収容されたバケットを設け、前記インレットパイ プから導入された流体がバケットに収容された濾材を通過して当該バケットの底 面に開設された複数の通孔から前記アウトレットパイプに至る濾過流路を前記密 閉空間内に形成すると共に、前記フィルタ本体とバケットとの間およびリッドと バケットとの間に、前記バケットのオーバフロー流体が通過してアウトレットパ イプに至るオーバフロー流路を形成してなる濾過装置において、前記バケット内 の水位を検出する水位センサを設け、該水位が所定水位より上昇したときに外部 に警告を発することを特徴とする濾過装置である。
【0012】 また、上述した水位センサに代えて、濾過流路を通過した濾液の水質を検証す る水質センサを設け、該水質が所定値より低下したときに外部に警告を発するよ うに構成することもできる。
【0013】
正常時においては、インレットパイプから導入された流体はバケット内に収容 された濾材を通過し、ここで異物等が除去された濾液は、バケットの底面の通孔 を介してアウトレットパイプから外部に排出される。
【0014】 一方、何らかの原因により濾材に目詰りが発生した異常時においては、インレ ットパイプから導入された流体は濾材を通過することができずバケットからオー バーフローするが、このオーバフロー流体は、フィルタ本体とバケットとの間お よびリッドとバケットとの間に形成されたオーバーフロー流路を通過してアウト レットパイプに至り、外部に排出される。
【0015】 したがって、異常時においてはバケット内の水位が上昇することを利用して、 ここに水位センサを設けておけば、バケットからオーバーフローしたときにその 旨を知ることができ、これを濾材の交換時期とすればよい。
【0016】 また、同様にして濾過流路を通過した濾液の水質を水質センサで検証し、濾液 の透明度などをパラメータとすることにより、流体の水質に基づいて、濾材に目 詰りが発生して流体がバケットからオーバーフローしたこと、あるいは、濾材の 機能が低下したことを検知でき、当該水質が低下したときを濾材の交換時期とす ればよい。
【0017】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 図1は、本考案の濾過装置を用いた活魚用水槽装置の一実施例を示す装置構成 図、図2は、同実施例のエバポレータおよびコンデンサを示す分解斜視図、図3 は、図2のA−A線に沿う断面図、図4は、本考案の一実施例に係る濾過装置を 示す分解斜視図、図5は、同じく濾過装置を示す縦断面図である。
【0018】 図1に示すように、本実施例の活魚用水槽装置は、水槽1内の水を後述するエ バポレータ3に導くための水循環系4を有しており、水槽1内の水は濾過装置1 2を介してポンプ2により吸引される。なお図示はしないが、このポンプ2は電 気あるいは漁船の駆動源(エンジン等)からの動力により作動するようになって いる。
【0019】 本実施例の濾過装置12は水質の浄化と水槽1内の異物からポンプ2を保護す るためのものであり、図4および図5に示すように、有底筒状のフィルタ本体1 3を有し、このフィルタ本体13内に筒状のバケット14が収容されている。ま た、バケット14がスタンドブラケット15に支持されることにより、フィルタ 本体13とバケット14との間およびリッド16とバケット14との間に空間S 1、S2が形成され、これが本考案のオーバーフロー流路を構成している。
【0020】 バケット14内には濾材17が収容されており、本実施例においては細目のグ ラスウール材17a を荒目のグラスウール材17b でサンドイッチしたものが用 いられているが、特に濾材の種類は限定されることなく種々のものを適用するこ とも可能である。
【0021】 バケット14の底面には複数の通孔18が形成されたパンチングプレート19 が溶接接合されており、リッド16に取り付けられたインレットパイプ20から 導入された水は、濾材17を通過した後にパンチングプレート19の通孔18か らフィルタ本体13の下部に設けられたアウトレットパイプ26に至る。この流 路が本考案の濾過流路である。
【0022】 バケット14に取り付けられたロープ27は、フィルタ本体13に対してバケ ット14を出したり入れたりする場合に把持される部材である。また、リッド1 6は、バケットに収容された濾材17の汚れ具合や濾過状態を観察できるように 透明な材料、例えばアクリル樹脂等により形成することが好ましいが、本考案の 濾過装置12では、濾過状態を後述する水位センサ35などによって検出するよ うにしているため、特に透明にする必要はない。従って、透明度よりも剛性やコ ストの方を優先して、材質を選択すればよい。
【0023】 このリッド16は、フィルタ本体13に取り付けられたファスナ28をリッド 16に取り付けられたフック29に引っ掛けることによりフィルタ本体13を密 閉するように取り付けられる。
【0024】 特に、本実施例の濾過装置12には、図5に示すように、例えばフロート35 aと近接スイッチ35bからなる水位センサ35が設けられており、近接スイッ チ35bには警報機36などの警報発生手段が接続されている。そして、バケッ ト14内の水位がオーバーフローする水位となったときには、近接スイッチ35 bが作動し、警報機36にその旨の信号が出力され、ブザー音が発するようにな っている。
【0025】 例えば、濾材17が正常である場合には、インレットパイプ20からバケット 14内に流入した水は濾過流路を通過してアウトレットパイプ26に至り、バケ ット14からオーバーフローすることはないが、濾材17が汚れて目詰まりする と、濾過流路を通過する水量が減少することからバケット14から残余の水がオ ーバーフローすることになる。
【0026】 この状況を水位センサ35により検出し、警報機36などに出力することによ ってオーバーフローを濾材17の目詰まりとして取り扱うようにしている。
【0027】 尚、「30」はフィルタ本体13に残留した水を排水するためのドレンパイプ である。
【0028】 本実施例の冷媒循環系9は、コンプレッサ5、コンデンサ6、リキッドタンク 7、膨張弁8、エバポレータ3を主な構成部品とし、図1に示す如く冷媒配管2 1にて閉回路が構成されている。また、コンプレッサ5は漁船のエンジン等を駆 動源としてクラッチを介してエンジン等からの駆動力が伝達される。
【0029】 コンデンサ6は高温高圧のガス状冷媒から熱を奪って中温高圧の液状冷媒に状 態変化させるものであり、海中等の水22をポンプ10にて吸引して循環する冷 却水循環系11の主要部品を構成している。コンデンサ6の具体的構造は、図2 に示すように、配管を2重管構造としたものであり、ゴムホース23の内部にチ タン製配管24が挿入されている。そしてチタン製配管24内(図3に「B」に て示す)には冷媒が流通し、チタン製配管24とゴムホース23との間(図3に 「C」にて示す)には海中等から吸引した水が流通する。図1において「25」 は冷却水循環系11のフィルタであって、水中に混入した異物からポンプ10を 保護する。
【0030】 このコンデンサ6の下流側にはリキッドタンク7が設けられており、冷媒循環 系9の熱負荷の変動により加減する液体冷媒を貯留し、気液分離と冷媒中の異物 や水分を除去すると共に液体冷媒のみを取り出す機能を司る。リキッドタンク7 の下流側に接続された膨張弁8は液状冷媒を断熱膨張せしめて気液混合冷媒とす るものである。また、冷媒循環系9のエバポレータ3は、前述した水槽1内の水 と冷媒との間で熱交換を行なうものであって、前述したコンデンサ6と同様に2 重管構造が採用されている。すなわち、ゴムホース23の内部にチタン製配管2 4が挿入され、チタン製配管24内(図3に「B」にて示す)には冷媒が流通し 、チタン製配管24とゴムホース23との間(図3に「C」にて示す)には水槽 1内の水が流通する。
【0031】 このように構成された冷媒循環系9における冷媒の状態変化と水槽内の水の冷 却作用は以下のようにして行われる。まず、過熱蒸気の状態でコンプレッサ5に 吸入された冷媒はコンプレッサ5により断熱圧縮されて高温高圧のガス状冷媒と なってコンデンサ6に導かれ、ここで冷却用水22に熱を放出して中温高圧の液 状冷媒となる。ついで、この液状冷媒は膨張弁8を通過することにより断熱膨張 して気液混合冷媒となった後に、エバポレータ3に導かれて水槽1内の水との熱 交換が行われ、気化しつつ等圧膨張を続け、過熱蒸気となって再びコンプレッサ 5に吸入される。
【0032】 一方、本実施例の水槽装置は、水槽1内の水を交換するための水交換系31を 有しており、図1に示すように本実施例の水交換系31は水槽1内の水を排水す るためのオーバフロー管32と外海等の水をポンプ33により水槽1内に導入す るための吸入管34から構成されている。
【0033】 この吸入管34のポンプ33は冷媒循環系9のエバポレータ3の冷却能力と水 槽1内に収容される水の容量とによって制御され、水槽1内の水温が設定温度に 対して所定の温度範囲内で制御できる流量とされている。
【0034】 すなわち、水槽内の清浄度を維持するためには水交換系の流量を増加させれば 良いが、活魚の生存率は、かかる水の清浄度のみに依存するのではなく、活魚が 生息していた水温や酸素含有率等の諸条件が相俟って決定されることから、本考 案においては、水槽内の水温を活魚に適した温度に維持しながら水の清浄度をも 高めようとしている。
【0035】 次に作用を説明する。 まず、水循環系4のポンプ2と冷却水循環系11のポンプ10の両ポンプを始 動させた状態でコンプレッサ5を始動すると、水槽1内の水が吸引されて上述し た冷房サイクルによりエバポレータ3にて冷媒との熱交換が行われ、低温の水と なって再びこの水槽1に帰還することになる。また、これと同時に水交換系のポ ンプを作動させて水槽内の水を上述した冷媒循環系の熱交換容量に応じた流量以 下で順次交換する。これにより、水槽1内に排出された活魚の排泄物等を除去し ながら水槽1内の水温を一定温度に維持することができる。
【0036】 更に、本実施例の水循環系4においては、濾過装置12の濾材17に目詰りが 発生してインレットパイプ20から導入された水が濾材17を通過することがで きなくとも、バケット14の上部から溢れ出た水は、当該バケット14とリッド 16との間S2、およびバケット14とフィルタ本体13との間S1に形成され たオーバーフロー流路を通過してフィルタ本体13の下部に至り、アウトレット パイプ26から流出することになる。
【0037】 このとき、水位センサ35が作動して、警報機36などの警報発生手段が作動 し、作業者等にオーバーフローの状況をブザー音により喚起する。作業者はこの 警報にしたがって濾過装置12のリッド16を取り外して濾材17などを点検し 、目詰まりが生じていたときには濾材17を交換する。
【0038】 このように、本実施例の濾過装置12によれば、濾材17が目詰りしてバケッ ト14内の水位が上昇しても、水位センサ35によってこの状況を検知して作業 者に喚起することができるので、濾過装置12の異常に対し即座に対応すること ができる。また、濾材17の目詰り状態が喚起されるため、作業者は、濾材17 の目詰りを常時気にかける必要がなく、他の作業に専念することができる。
【0039】 しかも、濾材17が目詰まりして濾過装置内の水圧が上昇しても、インレット パイプ20から流入した水はオーバーフロー流路に導かれるため、濾過装置12 の破損を防止することができる。
【0040】 これに加え、本実施例の濾過装置12は、バケット14に濾材17を収容して いることから濾材を交換する作業も極めて容易である。
【0041】 なお、以上説明した実施例は、本考案の理解を容易にするために記載されたも のであって、本考案を限定するために記載されたものではない。従って、上述し た実施例に開示された各要素は、本考案の技術的範囲に属する全ての設計変更や 均等物をも含む趣旨である。
【0042】 例えば、本考案の濾過装置12の適用範囲は、上述した活魚用水槽装置にのみ に限定されることなく、その他各種の循環系にも応用することができる。
【0043】 また、濾材17の交換時期を検出する手段として上述した水位センサ35以外 にも、図5に示すように、濾過流路を通過した濾液が流れるアウトレットパイプ 26内に水質センサ37を設けておき、この水質センサ37により、濾液の濁り 状態(透明度など)を検証するようにしてもよい。この水質センサ37も警報機 36などの警報発生手段に接続されている。水質センサ37としては、例えば、 発光素子と受光素子からなる光センサが用いられ、発光素子から照射されて受光 素子に受光される光量を濾液の透明度のパラメータとしている。そして、前記光 量が所定値より低下したときには、濾材17の目詰りにより流体がオーバーフロ ーして濾液が汚れたと擬制され、あるいは、濾材17の機能が低下して濾液が汚 れたと擬制され、警報機36などにその旨が出力される。作業者は、前述した実 施例と同様に、警報にしたがって濾材17などを点検し、目詰まりが生じていた ときには濾材17を交換する。
【0044】
以上述べたように、本考案の濾過装置は、フィルタ本体内に、濾過すべき流体 がインレットパイプから導入され濾材を通過したのちアウトレットパイプに至る 濾過流路と、濾材を通過しなかった流体がアウトレットパイプに至るオーバーフ ロー流路とを形成し、当該オーバーフロー流路に水位センサを設けたので、フィ ルタ本体を透明にして常時濾過装置を監視することなく濾材の交換時期を知るこ とができる。その結果、フィルタ本体を構成する材料費の低減を図ることができ 、また、タイムリーな交換作業を実施することができる。また、濾過流路を通過 した濾液の水質を検証する水質センサを設けても、同様に、フィルタ本体を透明 にして常時濾過装置を監視することなく濾材の交換時期を知ることができ、フィ ルタ本体を構成する材料費の低減が図れ、タイムリーな交換作業を実施すること ができる。
【0045】 加えて、何らかの原因によって濾材が目詰りしても、オーバーフロー流路を形 成しているため、濾過装置内における水圧の異常上昇が抑止され、濾過装置の破 損を防止することができる。
【図1】 本考案の一実施例を示す装置構成図
【図2】 同実施例のエバポレータおよびコンデンサを
示す分解斜視図
示す分解斜視図
【図3】 図2のA−A線に沿う断面図
【図4】 同実施例に係るフィルタを示す分解斜視図
【図5】 同じくフィルタを示す縦断面図
【図6】 従来の海水冷却装置を示す装置構成図
【図7】 従来の濾過装置を示す断面図
1…水槽 2…水循環系のポン
プ 3…エバポレータ 4…水循環系 5…コンプレッサ 6…コンデンサ 7…リキッドタンク 8…膨張弁 9…冷媒循環系 10…冷却水循環系
のポンプ 11…冷却水循環系 12…濾過装置 13…フィルタ本体 14…バケット 16…リッド 17…濾材 18…通孔 20…インレットパ
イプ 26…アウトレットパイプ S1,S2…空間 35…水位センサ 36…警報機 37…水質センサ
プ 3…エバポレータ 4…水循環系 5…コンプレッサ 6…コンデンサ 7…リキッドタンク 8…膨張弁 9…冷媒循環系 10…冷却水循環系
のポンプ 11…冷却水循環系 12…濾過装置 13…フィルタ本体 14…バケット 16…リッド 17…濾材 18…通孔 20…インレットパ
イプ 26…アウトレットパイプ S1,S2…空間 35…水位センサ 36…警報機 37…水質センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 吉田 秀希 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニック株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】濾過すべき流体が導入されるインレットパ
イプ(20)が取り付けられたリッド(16)を、濾過後の流体
を排出するアウトレットパイプ(26)が取り付けられたフ
ィルタ本体(13)に取り付けることにより密閉空間を形成
し、この空間内に濾材(17)が収容されたバケット(14)を
設け、前記インレットパイプ(20)から導入された流体が
バケット(14)に収容された濾材(17)を通過して当該バケ
ットの底面に開設された複数の通孔(18)から前記アウト
レットパイプ(26)に至る濾過流路を前記密閉空間内に形
成すると共に、前記フィルタ本体(13)とバケット(14)と
の間およびリッド(16)とバケット(14)との間に、前記バ
ケット(14)のオーバフロー流体が通過してアウトレット
パイプ(26)に至るオーバフロー流路(S1,S2) を形成して
なる濾過装置において、 前記バケット(14)内の水位を検出する水位センサ(35)を
設け、該水位が所定水位より上昇したときに外部に警告
を発することを特徴とする濾過装置。 - 【請求項2】濾過すべき流体が導入されるインレットパ
イプ(20)が取り付けられたリッド(16)を、濾過後の流体
を排出するアウトレットパイプ(26)が取り付けられたフ
ィルタ本体(13)に取り付けることにより密閉空間を形成
し、この空間内に濾材(17)が収容されたバケット(14)を
設け、前記インレットパイプ(20)から導入された流体が
バケット(14)に収容された濾材(17)を通過して当該バケ
ットの底面に開設された複数の通孔(18)から前記アウト
レットパイプ(26)に至る濾過流路を前記密閉空間内に形
成すると共に、前記フィルタ本体(13)とバケット(14)と
の間およびリッド(16)とバケット(14)との間に、前記バ
ケット(14)のオーバフロー流体が通過してアウトレット
パイプ(26)に至るオーバフロー流路(S1,S2) を形成して
なる濾過装置において、 前記濾過流路を通過した濾液の水質を検証する水質セン
サ(37)を設け、該水質が所定値より低下したときに
外部に警告を発することを特徴とする濾過装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP008821U JPH0670812U (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | 濾過装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP008821U JPH0670812U (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | 濾過装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0670812U true JPH0670812U (ja) | 1994-10-04 |
Family
ID=18528751
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP008821U Pending JPH0670812U (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | 濾過装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0670812U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20160069652A (ko) * | 2014-12-09 | 2016-06-17 | 주식회사 해동 | 하수여과스크린 |
KR101884288B1 (ko) * | 2017-06-12 | 2018-08-02 | (주)한빛기술단 | 지중배전선로의 맨홀 배수와 환풍 시스템 |
-
1993
- 1993-03-04 JP JP008821U patent/JPH0670812U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20160069652A (ko) * | 2014-12-09 | 2016-06-17 | 주식회사 해동 | 하수여과스크린 |
KR101884288B1 (ko) * | 2017-06-12 | 2018-08-02 | (주)한빛기술단 | 지중배전선로의 맨홀 배수와 환풍 시스템 |
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