JPH0670760A - デングウイルス - Google Patents

デングウイルス

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JPH0670760A
JPH0670760A JP5127968A JP12796893A JPH0670760A JP H0670760 A JPH0670760 A JP H0670760A JP 5127968 A JP5127968 A JP 5127968A JP 12796893 A JP12796893 A JP 12796893A JP H0670760 A JPH0670760 A JP H0670760A
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den1
polypeptide
sequence
protein
expression vector
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JP5127968A
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Fuu Janrin
ジアンリン・フー
Tan Buun-Fan
ブーン−フアン・タン
Yapu Iuuhian
イウ−ヒアン・ヤプ
Chan Yo-Chon
ヨウ−チヨン・チヤン
Tan In-Uii
イン−ウイー・タン
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/30Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change

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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 1型デングウイルスの新規の株DENI−S
275/90(ECACC V92042111)を提
供する。 【構成】 上記ウイルスの全cDNA配列をクローニン
グし、そのタンパク質コーディングフラグメントを発現
プラスミドの構築に使用する。不活化形態のDEN1−
S275/90、DEN1−S275/90ポリペプチ
ドまたはその融合タンパク質は、DEN1−S275/
90及び他のDEN1ウイルスに対する免疫用のワクチ
ンに組込むことができる。更に、診断試薬、例えばDE
N1−S275/90タンパク質に対する標識抗体及び
DEN1ウイルスを検出するためのキットをも提供す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は1型デングウイルスに関
する。
【0002】
【従来技術】デングウイルス感染は、デング熱(DF)
またはそのより重度の状態である出血性デング熱(DH
F)及びデング熱ショック症候群(DSS)を誘発し得
る。DHFは全世界、特に東南アジアで主要なウイルス
疾患である。
【0003】デング熱ウイルスにはFlavivira
dae科に属する4種類の血清型(DEN1、DEN
2、DEN3及びDEN4)が存在する。
【0004】DEN2(Jamaica)の完全なゲノ
ム配列は、Deubel et al; Virolo
gy 165, 234−244 (1988)により
報告されている。DEN3(H87)の完全なゲノム配
列は、Osatomi and Sumiyoshi;
Virology 176, 643−647 (1
990)により報告されている。DEN4の完全なゲノ
ム配列は、Zhaoet al; Virology
155, 77−88により報告されている。またこれ
までDEN1(Nauru Island)では、その
変異体の部分配列のみが決定されている(Mason
et al. Virology 161, 262−
267 1987)。
【0005】本発明者らは、DEN1のこれまで未知で
あった株を同定し、その完全ヌクレオチド配列を決定し
た。新規株DEN1−S275/90はブダペスト条約
の規定に基づいて1992年4月21日付けでthe
European Collection of An
imal Cell Cultures(ECAC
C),Porton Down,GBに寄託し、受託番
号V92042111を付与されている。DEN1−S
275/90は、配列相同の点でDEN2、DEN3及
びDEN4と著しく異なる。DEN1−S275/90
とDEN1(Nauru Island)の間にも多数
の顕著な相違が存在する。
【0006】従って本発明は、DEN1−S275/9
0(ECACC V92040111)を提供する。本
発明は更に、診断用試薬として使用されるDEN1−S
275/90(ECACC V92040111)を提
供する。本発明は更に、診断用試薬またはワクチンとし
て使用される不活化形態のDEN1−S275/90を
提供する。
【0007】本発明は更に、配列番号1の核酸配列及び
配列番号1に実質的に対応するDNA配列、例えば1つ
以上のヌクレオチドが変異しているが翻訳されれば同じ
タンパク質配列を与え得るその変異体をも提供する。本
発明は更に、かかるDNAポリヌクレオチドのフラグメ
ント、特にウイルスのゲノムのC、C’、PreM、
M、E、NS1、NS2A、NS2B、NS3、NS4
A、NS4B及びNS5遺伝子をコードするフラグメン
トをも提供する。配列番号1の核酸配列における上記好
ましいフラグメントの開始点及び終結点を下記表1に示
す。表1には更に、配列番号1及び2のナンバリングを
使用してこれらの遺伝子によってコードされるタンパク
質の開始点及び終結点をも示す。
【0008】
【表1】 本発明の核酸配列は、DEN1−S275/90の存在
有無を決定するためのアッセイにプローブとして使用す
ることもできるし、ベクター、例えば発現ベクターに組
み込むこともできる。
【0009】本発明の核酸フラグメントは既知の化学的
合成法により製造することもできるし、既知の組換技術
を使用してウイルス自体からクローニングすることもで
きる。更に本発明のフラグメントは、DNAもしくはR
NAの複製、DNAからRNAフラグメントへの転写ま
たはRNAフラグメントからDNAフラグメントへの逆
転写により製造することもできる。このような転写は無
細胞系で実施してもよいし、細胞内で例えばクローニン
グにより実施してもよい。無細胞系は、緩衝液及び任意
の必要なもしくは所望の補因子と共に、適当なレプレカ
ーゼ、転写酵素または逆転写酵素と、適当なヌクレオチ
ド前駆物質と、核酸鋳型または適当な配列とを含む。
【0010】本発明は更に、配列番号1及び配列番号2
に示すようなポリプロテイン及びそのフラグメント、例
えば先の表1に明示したようなC、C’、PreM、
M、E、NS1、NS2A、NS2B、NS3、NS4
A、NS4B及びNS5タンパク質を提供する。本発明
は従って、配列番号2に示す配列に実質的に対応するア
ミノ酸配列を有するポリペプチドまたはそのフラグメン
トを提供する。更に、これらのペプチドを含む融合タン
パク質も提供する。
【0011】本発明のポリプロテイン及びタンパク質
は、化学的ペプチド合成により製造することもできる
し、適当な細胞中でタンパク質をコードするDNAを有
する発現ベクターを用いてDNAを発現させた後、発現
されたタンパク質を回収することにより製造することも
できる。融合タンパク質を含む組換タンパク質を発現及
び回収する方法は当業者に周知である。
【0012】例えば、本発明のポリペプチドを発現させ
るために発現ベクターを構築することができる。本発明
のポリペプチドをコードするDNA配列を含み、適当な
真核または原核宿主が提供されれば該ポリペプチドを発
現し得る発現ベクターを製造する。DNA配列のプロモ
ーター、転写終結部位、翻訳開始コドン及び翻訳終結コ
ドンを含む適当な転写及び翻訳調節エレメントを与え
る。DNA配列は、ベクターに適合可能な宿主内でポリ
ペプチドが発現し得るように適正な読取り枠内に提供す
る。発現ベクターは例えば、細菌(例えば大腸菌)、酵
母、昆虫または哺乳動物細胞中で本発明の核酸配列を発
現するのに適するように選択し得る。バキュロウイルス
発現系を使用してもよい。該核酸は、該フラグメント単
独でコードされるタンパク質またはペプチドを生産する
ために発現させることもできるし、或いは、DEN1−
S275/90もしくはそのタンパク質、例えば先の表
1に示したようなE、NS1、NS2、NS3またはN
S5を、第2アミノ酸配列、例えばグルタチオンS−ト
ランスフェラーゼもしくはマルトース結合タンパク質か
ら誘導されるC末端配列またはC末端もしくはN末端シ
グナル配列と融合させた融合タンパク質を得るために発
現させることもできる。このような配列により例えば融
合タンパク質を細胞から分泌させることができる。次
に、発現ベクターに適当な宿主を与える。ベクターを含
む細胞を増殖させ、発現を起こさせる。ベクターはプラ
スミドまたはウイルスベクターであり得る。
【0013】回収及び、必要に応じて宿主細胞中で発現
ベクターによって産生されたタンパク質を更に精製する
工程は、当業者に既知の手段により実施することができ
る。このような手段は、宿主細胞の他のタンパク質から
本発明のタンパク質を分離するように設計される。適当
な手段としては、回収されたタンパク質をクロマトグラ
フィーによって分離することが挙げられる。
【0014】本発明のポリプロテイン及びペプチドは、
DEN1−S275/90または他のDEN1ウイルス
に対するワクチン用の免疫原として使用することができ
る。死菌ワクチン組成物を調製するためには、本発明の
タンパク質及びペプチドを医薬的に容認可能な担体また
は希釈剤と組み合わせることが適当である。ワクチン組
成物は、ヒトをDEN1感染に対して免疫する方法に使
用することができる。
【0015】DEN1に対するワクチン組成物は2種以
上のペプチドの混合物を含むことが有利である。例え
ば、キャプシド(C)、MまたはEペプチドと共に、1
種の非構造(NS)ペプチド、例えばNS1またはNS
3を含み得る。2種以上のNSペプチドの混合物を使用
してもよい。
【0016】本発明のタンパク質及びペプチドは更に、
DEN1、特にDEN1−S275/90の存在有無を
検出するためのイムノアッセイに抗原として使用するこ
ともできる。タンパク質及びペプチドは、必要によって
は検出可能なラベル(例えば放射性同位体、ビオチンま
たは発蛍光団)で標識する。イムノアッセイは、DEN
1に対する抗体を含む疑いのある試料に既知量の標識タ
ンパク質(抗原)を接触させ、標識抗原を含む抗体−抗
原結合体の存在有無を検出することにより実施し得る。
【0017】本発明は更に、本発明の上記タンパク質及
びペプチドに対する抗体をも提供する。抗体はモノクロ
ーナルまたはポリクローナルであり得る。当業者に既知
のハイブリドーマ技術または組換手段によってモノクロ
ーナル抗体を製造して、ヒト化抗体(humanize
d antibodies)のようなハイブリッド抗体
を提供することができる。
【0018】本発明の抗体はDEN1感染の治療法、例
えば受動免疫に使用することができる。更に、試料中の
DEN1の存在有無を検出するための診断法、例えばイ
ムノアッセイに、抗体を使用することもできる。抗体は
本発明のタンパク質及びペプチドについて上述したよう
に標識することができる。抗体は更に、ウイルス感染細
胞を死滅させるように選択された毒素または同位体で標
識することもできる。NS1はデングウイルス感染細胞
の表面上で発現されるので、NS1に対する抗体は特に
有利である。
【0019】本発明の抗体は、試料中のDEN1タンパ
ク質の存在有無を検出するための方法に使用することも
できる。該方法は、DEN1タンパク質(抗原)を含む
疑いのある試料に抗体を接触させ、形成された抗体−抗
原結合体の量を検出することからなり得る。
【0020】本発明のイムノアッセイは例えば競合法
(例えばラジオイムノアッセイ−RIA)または非競合
法(例えば酵素結合イムノソルベントアッセイ−ELI
SA)であり得る。
【0021】以下、実施例により本発明を説明する。
【0022】
【実施例】実施例1 DEN1ウイルスの株S275/90は、1990年に
シンガポールのDHF患者の血清から、まずAP61
(Aedes psuedoscutellaris)
細胞中で3代継代し、次いでC6/36(Aedes
albopictus)細胞中で3代継代することによ
り単離され、タイプ特異的モノクローナル抗体を使用す
る蛍光免疫測定法により同定された。C6/36細胞中
で更に8〜13代継代した後、ウイルス感染培養液を、
ポリエチレングリコールで沈降しさらに30%スクロー
スクッション(6)上で超遠心することにより部分精製
した。ウイルスRNAを精製ウイルスから、ドデシル硫
酸ナトリウムの存在下にフェノールで処理することによ
り抽出した。ランダムなプライマーを使用してcDNA
を合成(cDNA Synthesis System
Plus,Amersham)した後、雑多のcDN
AをpUC18ベクターのEcoRI部位中にEcoR
Iアダプター(Promega)によってクローニング
した。デング特異的配列を含むEscherichia
coli形質転換体を、株S275/90 RNAの
逆転写によって調製した32P標識cDNAプローブを用
いてコロニーハイブリダイズすることによってスクリー
ニングした。クローニング操作によって、0.5kb〜
2.7kbのサイズの挿入物を含む一部重複cDNAク
ローンが得られた。これらの一次クローン及び繰り込み
欠失分析(nesteddeletional ana
lysis)(Erase−a−Base Syste
m,Promega)によって得られたそれらのサブク
ローンの端部の二重鎖配列を決定した(Sequena
se Version 2.0,United Sta
tes Biochemical)。生成された配列デ
ータは、S275/90のゲノム配列の約90%をカバ
ーしていた。
【0023】フラビウイルスの5’及び3’末端におい
て、無傷の末端を有するクローンを得る上で問題を惹起
すると考えられる二次構造が仮定されている(4,7,
8)。かかる配列とゲノムの末端配列とを含むクローン
を得る機会を増大するために、5’及び3’の非コーデ
ィング領域を配列決定する別の方法を使用した。(ウイ
ルスRNAの尾部にポリ(A)を連結した後)ランダム
プライミング及びオリゴ(dT)プライミングによって
株S275/90のcDNAを得、これらを、それぞれ
796及び10090/Bの特異的プライマーの存在下
にポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって増幅した。
次いで注目のcDNAをpUC18ベクター中に連結し
た。プライマーのヌクレオチド配列は、プライマー79
6が5’CCG TGA ATC CTG GGT G
TC 3’であり、プライマー10090/Bが5’G
GG AAT TCC AGT GGT GTG GA
TC 3’であって且つその5’末端にはBamHI部
位を有していた。プライマーの配列は、株S275/9
0の初代クローンのものから選択した。5’非コーディ
ング領域における配列を得るために、まずランダムなc
DNAクローンを前述のごとく生産し、EcoRIアダ
プターに連結してから、pUC18ベクターのEcoR
I部位に挿入した。pUC18ベクター中で、雑多のc
DNA挿入物の連結産物の側部にM13の逆方向及び正
方向の配列プライマーを連結した。正方向配列プライマ
ーはPCR用プライマーの1つとして使用した。連結c
DNAクローンはPCR用鋳型として、プライマー79
6(これは、鋳型の+鎖に株S275/90のヌクレオ
チド位置808〜825において結合する)及び市販の
M13一重鎖プライマー(5’GTA AAA CGA
CGG CCAGT3’,Pharmacia)の存
在下に使用した。増幅されたcDNAは、一方の末端に
pUC18ベクター由来のポリリンカーを、且つ他方の
末端に(ヌクレオチド位置728のところに)XbaI
部位を含んでいた。3’非コーディング領域において
は、cDNA合成の前に追加ステップを含んだ。抽出
後、精製デングウイルスRNAをATPの存在下にポリ
Aポリメラーゼ(BethesdaResearch
Laboratories)によって伸長させた。これ
に次いで、オリゴ(dT)をプライマーとして使用して
cDNA合成を行ない、第1鎖cDNAを合成した。同
じ操作を繰り返して、EcoRIアダプターを連結し、
pUC18ベクターのEcoRI部位に挿入した。連結
産物を、プライマー10090/B(これは、鋳型の−
鎖に株S275/90のヌクレオチド位置10,086
〜10,099において結合する)及び市販のM13一
重鎖プライマーを使用してPCR増幅した。
【0024】それぞれ94℃で1分間、55℃で2分間
及び72℃で3分間の熱変性(melting)、アニ
ーリング及び伸長(polymerization)条
件下の30サイクルのPCRによって、全ての試料を増
幅した。増幅したDNAを、まずアガロースゲル中で電
気泳動し、次いで適当な制限酵素で消化することによっ
て精製した。5’非コーディング領域におけるPCR増
幅cDNAをXbaI及びEcoRIを用いて二重消化
し、3’非コーディング領域のものはBamHI及びE
coRIで消化してから、pUC18ベクターの適当な
部位中にクローニングした。クローンをスクリーニング
し、前述のごとき二重鎖配列決定を行った。
【0025】一部重複cDNAクローンから得られた配
列データを、Wilbur及びLipman(9)のコ
ンピュータープログラムを使用し、4種のデング血清型
DEN1、DEN2、DEN3及びDEN4の公開配列
との相同性により順位付けした。
【0026】配列番号1は、ヌクレオチド10,718
個の長さを有する株S275/90の全ヌクレオチド配
列とその推定アミノ酸配列とを示す。読み枠は、ヌクレ
オチド81〜83に対応する最初のAUG開始コドンか
ら始まって、アミノ酸3396個のポリタンパク質をコ
ードするヌクレオチド10,188個の読み枠を含む。
5’非コーディング領域には80個のヌクレオチドが、
3’非コーディング領域には450個のヌクレオチドが
ある。読み枠の最初のAUGコドンに先立つ5’非コー
ディング領域にある配列は、全てのデングウイルスタイ
プにおいて保存されていると見られる(1〜4)。株S
275/90の3’非コーディング領域の長さは、DE
N2(ヌクレオチド412個)、DEN3(ヌクレオチ
ド433個)及びDEN4(ヌクレオチド384個)よ
りも長い。
【0027】株S275/90のヌクレオチド組成は、
31.9%がA、25.9%がG、21.5%がT、及
び20.7%がCであった。他のフラビウイルスについ
て報告されているように、同じくプリンに富む組成が認
められ、3’末端にポリ(A)部分はない。
【0028】個々のタンパク質をコードする断片は、4
種のデング血清型から決定される全てのタンパク質につ
いてのタンパク質配列データとの比較に基づいている。
かかる切断部位によって、タンパク質プロセッシングに
おけるウイルスまたは細胞プロテアーゼの関与が明らか
になり得る。C、preM、M、E、NS1、NS2
A、NS2B、NS3、NS4A、NS4B及びNS5
タンパク質を、それぞれ部位M/MNQRKK、A/F
XL、RXKR/SV、X/MRCXG、VQA/DX
GCV、VXA/GXG、X/SWPLN、KXQR/
XG、GRX/S、VXA/NE及びR/Gで切断し
た。但し、Xは任意の残基を指す。NS2A、NS3及
びNS4Bの切断部位は、最初はRiceら(10)に
よって確立された周知のコンセンサス配列(4,5)と
一致する。
【0029】(1974年に単離された)ナウル島(N
auru Island)DEN1株及び株S275/
90の構造領域及び非構造領域(NS1に対する5’非
コーディング末端,ヌクレオチド約2400個の長さ)
のヌクレオチド配列を比較した。ヌクレオチド変異は、
トランジションが構造領域においては約85.0%〔ト
ランジション/(トランジション+トランスバージョ
ン)×100%〕で、NS1領域においては92.1%
であることが判った。構造領域においてはかかる塩基変
異の15%が、またNS1領域においては7.9%がト
ランスバージョンであった。全部で236個のヌクレオ
チド相違で、たった27個のアミノ酸置換しか生じなか
った。表2に示したように、ヌクレオチドの相同率は9
3.1%であるが、翻訳されたときのアミノ酸の相同率
は、それより高くて97.6%であった。両鎖は、16
年を経て異なる地域から単離されたものであるが、2つ
の鎖間には高度の相同性が認められた。表2からは、株
S275/90が、DEN2及びDEN4よりもDEN
3とより高い相同性を示すことも判る。各遺伝子のヌク
レオチド分岐は、翻訳後のアミノ酸分岐よりも小さい。
最大のヌクレオチド及びアミノ酸変異、即ち最大の進化
は、4種全てのデング血清型において非構造遺伝子NS
2Aに見られる。高い相同性は、保存配列を含むNS3
及びNS5において見られる。
【0030】Chuら(11)は、DEN1株の3種の
同地基準標本(タイ、フィリピン及び西インド諸島南東
部)をエンベロープ領域において遺伝的に比較した。彼
らは、ヌクレオチド変異は5%未満であるが、翻訳相違
はアミノ酸レベルで2%であることを見い出した。本発
明者らの株S275/90は、エンベロープ領域におい
て7.7%のヌクレオチド変異及び2.6%のアミノ酸
変異を示す。Rico−Hesse(6)は選択したE
/NS1領域内のヌクレオチド配列を比較し、地域及び
時間が異なる40個のDEN1株における進化的関係を
推定した。
【0031】
【表2】 実施例2 発現プラスミドの構築 標準組換えDNA技術を使用して、図1に概略を示すと
共に以下に説明する発現プラスミドを構築した(Sam
brook et al.,Molecular Cl
oning:a laboratory manua
l.Cold Spring Harbor Labo
ratory Press,N.Y.)。
【0032】プラスミド構築のため、実施例1のごとき
DEN1ウイルスシンガポール株S275/90由来の
DEN1 cDNAクローンDI−275のE、NS
1、NS2、NS3及びNS5に対するcDNA領域を
ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって増幅し、制限
酵素で消化した。制限酵素部位は、表3及び配列番号3
〜12に示したPCRに使用したオリゴヌクレオチドプ
ライマー中に構築した。
【0033】制限酵素で消化したE、NS3及びNS5
cDNAフラグメントはpGEX−KGベクター(G
uan and Dixon、Anal.Bioche
m.192,262−267,1991)に連結し、N
S1及びNS2 cDNAフラグメントは、pMAL−
cベクター及びpMAL−cRIベクター(NewEn
gland Biolabs,それぞれFord et
al.,Prot.Exp.Pur.2,96−10
7,1991;Maina et al.,Gene
74,365−373,1988;di Guan e
t al.,Gene,67,21−30,1991)
に連結した。NS5 cDNAは2段階で構築した。N
S5のヌクレオチド7544〜8365由来のcDNA
フラグメントである5’領域をPCRによって作製し、
SalI及びClaIで消化した。NS5の3’末端に
対するヌクレオチド8275(ClaI)由来のフラグ
メントである3’領域は、クローンDI−275のcD
NA(D−275 cDNA)から、ClaI及びSa
cI二重消化によって直接単離した。NS5の2つの部
分を連結し、次いでそれをpGEX−KGベクター中に
連結した。組換えプラスミドをE.coli DH5α
またはc600 HF1株中に形質転換した。全てのプ
ラスミドが、グルタチオンS−トランスフェラーゼまた
はマルトース結合タンパク質(MBP)のC末端に融合
したデングウイルスタンパク質をコードした。
【0034】実施例3 組換えE.coli由来の E、NS3及びNS5タンパ
ク質の精製 E、NS3及びNS5遺伝子を(別々に)含むE.co
liを、A600が0.5のLB培地中で37℃で増殖さ
せ、次いで0.2mMのIPTGを用いて30℃で2時
間誘導した。細菌を回収し、氷上で、0.1mg/ml
リゾチーム、1%Triton X−100、0.5
μg/mlアプロチニン、0.05μg/ml ロイペ
プチン、0.25μg/mlペプスタチン、5mM D
TT及び0.175μg/ml PMSFを含むMTP
BS緩衝液(0.15M NaCl、0.016M N
2HPO4、0.005M NaH2PO4)中に再懸濁
させ、氷上に10分間維持した。細胞を、冷やしなが
ら、最大出力で1分間×3回超音波処理した。溶解物を
12,000×gで遠心した。上清を1mlグルタチオ
ン−セファロース4Bビーズ(Pharmacia)に
加え、回転装置上で4℃で1時間インキュベートして融
合タンパク質を吸着させた。次いでビーズを遠心し、P
BS緩衝液で(遠心することにより)6回以上または分
光光度計のA280における洗浄液読取り値がゼロとなる
まで洗浄した。ビーズをトロンビン切断緩衝液中に再懸
濁させ、デングウイルスタンパク質をトロンビンによっ
てビーズから、4℃で1時間かけて切断した。デングウ
イルスタンパク質を含む上清を遠心によって回収し、タ
ンパク質を−80℃で貯蔵した。
【0035】実施例4 封入体由来のNS1融合タ ンパク質の可溶化及び精製 NS1融合タンパク質を含むE.coliを上述のごと
く増殖させた。但し、0.3mMのIPTGを用いて1
6時間かけてtacプロモータを誘導した。細菌を回収
し、1g湿潤重量のE.coliを、1.6mg/ml
のリゾチームを含む5mlの溶解緩衝液中に再懸濁さ
せ、15秒間×2回超音波処理した。1000×gで遠
心した後、上清を再度遠心した(25,000×g)。
ペレットを2mlの水に再懸濁させ、終濃度0.5%の
Triton X−100、10mM EDTA及び1
00mM NaClを加え、次いで20,000×gで
2回遠心した。ペレットを1mMの2M尿素で2回洗浄
し、0.1M Tris−HCl pH8.8、0.1
4M 2−メルカプトエタノール中に8Mの尿素を含む
溶液中に溶解した。水を加えることにより尿素濃度を1
Mまで低下させ、アミロース樹脂(New Engla
nd Biolabs)を加えて、22℃で1時間、可
溶化融合タンパク質を吸着させた。アミロース樹脂を緩
衝液(NewEngland Biolabs)で5
回、透明上清のA280がゼロに近づくまで洗浄した。終
濃度50mMのマルトースを加えて融合タンパク質を溶
出し、遠心によってビーズを除去することにより回収し
た。
【0036】実施例5 可溶性NS2融合タンパク 質の精製 上記実施例3のごとくpMAL−cRI/NS2−1を
用いて形質転換したE.coliを増殖、溶解及び超音
波処理し、上記実施例4のごとく可溶性NS2融合タン
パク質を含む透明な抽出物をアミロース樹脂上に吸着さ
せ、洗浄し、NS2融合タンパク質を溶出した。
【0037】実施例6 ウサギ及びマウスの免疫 上記実施例3及び5のごとき組換えE.coliから精
製したE、NS2、NS3及びNS5の可溶性融合タン
パク質、及び実施例4のごとく2M尿素洗浄段階まで精
製したNS1融合タンパク質を含む封入体を、10%S
DS−ポリアクリルアミドゲルにおいて分離SDS−P
AGEを行なうためにSDS含有緩衝液中に直接入れ
た。0.05%クーマシーブルーで10分間染色するこ
とにより、タンパク質を可視化した。ゲルセグメントを
切り取り、無菌PBS中でホモジナイズし、完全フロイ
ントアジュバントと混合し、シロウサギに、1回当たり
約200〜500μgの融合タンパク質を1日目、6日
目及び21日目に筋肉内または皮下注射した。最後の2
次投与から14日間、ウサギを飼育した。マウスの免疫
に対しては、12日齢雌スイスマウス(Swiss m
ice)を、フロイントアジュバントを含むまたは含ま
ない、E、NS1、NS2、NS3及びNS5可溶性融
合タンパク質で免疫した。1回当たり約20μgの融合
タンパク質を、1日目、4日目及び14日目に腹腔内ま
たは皮下注射した。マウスは、最後の注射から14日間
飼育した。ウサギ及びマウスの血清をIFA及び免疫沈
降アッセイに使用した。
【0038】実施例7 放射免疫沈降法 D−275の構造及び非構造デングウイルス組換え融合
タンパク質に対するウサギ及びマウス抗体について、放
射免疫沈降法を実施した。C6/36細胞をデングウイ
ルスS275/90株に感染させてから36〜40時間
後に、細胞培地を3時間かけて3μg/mlアクチノマ
イシンDを含むメチオニン非含有培地で置換え、次い
で、20μCi/mlの[36S]メチオニン及び3μg
/mlのアクチノマイチンDを含む新鮮な培地を更に3
時間かけて加えた。細胞を冷たいPBSで洗浄し、RI
PA緩衝液〔100mM TrisHCl pH7.
5、150mM NaCl、10mM EDTA、0.
1% SDS、0.1% NP40、1%ナトリウムデ
キソコレート、100μg/ml PMSF〕中に氷上
で1時間かけて溶解し、次いで1000×gで10分清
澄化した。溶解物を正常血清及びプロテインA−セファ
ロースでプレクリアー(precleare)した。免
疫沈降のために、冷たいアセトンによって固定した正常
な未感染C6/36細胞抽出物を予め吸収させたウサギ
及びマウス血清を標識抗原と一緒に4℃で一晩インキュ
ベートした。ウイルス−タンパク質結合体を、プロテイ
ンA−セファロースを用いて沈降させ、免疫沈降緩衝液
〔10mM Tris−HCl pH7.4、0.05
%アプロチニン、1% NP40、2mM EDTA、
0.15M NaCl〕で6回洗浄し、次いで2倍量の
SDS−PAGE緩衝液を加え、2分間沸騰させ、上清
を12%SDS−ポリアクリルアミドゲルに適用した。
固定、増強及び乾燥した後、ゲルをX線フィルムに暴露
した。結果から、マウス(図2)及びウサギ(図3)に
おいて組換えE、NS1、NS2、NS3及びNS5に
対する抗体が生産されていることが確証された。かかる
抗体は、感染C6/36細胞中で合成された天然E、N
S1、NS2、NS3及びNS5タンパク質と反応し
た。
【0039】実施例8 間接免疫蛍光法 2日間でデングウイルスS275/90に感染させたC
6/36細胞を、免疫蛍光法のために、冷たいアセトン
を用いてガラスプレート上に固定した。ウサギ及びマウ
スの血清の2倍希釈液を固定した細胞と一緒に37℃で
1時間インキュベートし、次いでPBSで洗浄した。蛍
光顕微鏡を使用して観察するために、第二抗体をフルオ
レセインに結合させ、1時間インキュベートし、PBS
で洗浄した。図4から、E、NS1、NS2、NS3及
びNS5に対する抗血清はデングウイルスS275/9
0感染細胞と特異的に反応したが、対照抗血清は反応し
なかったことが判る。(表4に示したように)結果を定
量化すると、マウス及びウサギの両方において、全ての
組換えデングウイルスタンパク質(E、NS1、NS
2、NS3及びNS5)に対する免疫応答が生じたこと
が判る。
【0040】
【表3】
【0041】
【表4】 参考文献 1.WESTAWAY,E.G.,BRINTON,
M.A.,GAIDAMOVICH,S.Ya,HOR
ZINEK,M.C.,IGARASHI,A.,KA
ARIAINEN,L.,LVOV,D.K.,POR
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3(1990). 7.BRINTON,M.A.,and DISPOT
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1(1989). 9.WILBUR,W.J.,and LIPMAN,
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85). 11.CHU,M.C.,O’ROURKE,E.
J.,and TRENT,D.W.,J.Gen.V
irol.70,1701−1712(1989).
【0042】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:10718 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:GenomicRNA ハイポセティカル配列:No アンチセンス:No 起源 生物名:1型デング熱ウイルス 株名:S275/90 特徴を表す記号:CDS 存在位置:81..10268 配列
【0043】
【表5】
【0044】
【表6】
【0045】
【表7】
【0046】
【表8】
【0047】
【表9】
【0048】
【表10】
【0049】
【表11】
【0050】
【表12】
【0051】
【表13】
【0052】
【表14】
【0053】
【表15】
【0054】
【表16】
【0055】
【表17】
【0056】
【表18】
【0057】
【表19】 配列番号:2 配列の長さ:3396 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列
【0058】
【表20】
【0059】
【表21】
【0060】
【表22】
【0061】
【表23】
【0062】
【表24】
【0063】
【表25】
【0064】
【表26】
【0065】
【表27】
【0066】
【表28】
【0067】
【表29】
【0068】
【表30】 配列番号:3 配列の長さ:27 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:GenomicDNA 配列
【0069】
【表31】 配列番号:4 配列の長さ:27 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:GenomicDNA 配列
【0070】
【表32】 配列番号:5 配列の長さ:26 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:GenomicDNA 配列
【0071】
【表33】 配列番号:6 配列の長さ:29 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:GenomicDNA 配列
【0072】
【表34】 配列番号:7 配列の長さ:29 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:GenomicDNA 配列
【0073】
【表35】 配列番号:8 配列の長さ:30 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:GenomicDNA 配列
【0074】
【表36】 配列番号:9 配列の長さ:31 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:GenomicDNA 配列
【0075】
【表37】 配列番号:10 配列の長さ:27 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:GenomicDNA 配列
【0076】
【表38】 配列番号:11 配列の長さ:25 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:GenomicDNA 配列
【0077】
【表39】 配列番号:12 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:GenomicDNA 配列
【0078】
【表40】
【図面の簡単な説明】
【図1】発現ベクター中の1型デングウイルス(シンガ
ポール株S275/90)のcDNA及びそのフラグメ
ントの概略図である。
【図2】完全フロイントアジュバント(CFA)を含む
または含まない、実施例2〜5に記載のごとく作製した
融合タンパク質で免疫した後のマウスにおける血清応答
の結果を示すゲルである。 ゲルレーン:レーン1:M, レーン2:抗E, レー
ン3:抗E+CFA,レーン4:抗NS1, レーン
5:抗NS2, レーン6:抗NS2+CFA, レー
ン7:抗NS3, レーン8:抗NS3+CFA, レ
ーン9:抗NS5, レーン10:抗NS5+CFA,
レーン11:陽性ウサギ血清, レーン12:陰性ウ
サギ血清, レーン13:M。
【図3】実施例2〜5に記載のごとく作製した融合タン
パク質で免疫した後のウサギにおける血清反応の結果を
示すゲルである。但し、(−)は免疫前の血清であり、
(+)は免疫後の血清である。 ゲルレーン:レーン1:(−), レーン2:(+)抗
E, レーン3:(−), レーン4:(+)抗NS
1, レーン5:(−), レーン6:(+)抗NS
2, レーン7:(−), レーン8:(+)抗NS
3, レーン9:(−), レーン10:(+)抗NS
5, レーン11:陽性デング, レーン12:患者血
清。
【図4】1型デングウイルスDI−275に感染させ、
組換え融合タンパク質に対する抗体を用いてプローブし
たC3/36細胞の蛍光顕微鏡写真である。A,対照抗
血清; B,抗E; C,抗NS1; D,抗NS2;
E,抗NS3; F,抗NS5。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】1型デングウイルスDI−275に感染させ、
組換え融合タンパク質に対する抗体を用いてプローブし
たC3/36細胞の生物の形態の蛍光顕微鏡写真であ
る。A,対照抗血清; B,抗E; C,抗NS1;
D,抗NS2; E,抗NS3; F,抗NS5。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07K 13/00 8517−4H C12N 1/21 7236−4B 5/10 7/04 8931−4B 15/40 ZNA 15/62 C12P 21/02 C 8214−4B G01N 33/53 D 8310−2J 33/569 L 9015−2J //(C12N 1/21 C12R 1:19) (C12P 21/02 C12R 1:19) C07K 99:00 8931−4B C12N 15/00 A (71)出願人 592115294 ヨウ−チヨン・チヤン シンガポール国、シンガポール・0511、ケ ント・リツジ・クレセント・10 (71)出願人 592031271 イン・ウイー・タン シンガポール国、シンガポール・0511、ケ ント・リツジ・クレセント・10 (72)発明者 ジアンリン・フー シンガポール国、シンガポール・0511、ケ ント・リツジ・クレセント・10 (72)発明者 ブーン−フアン・タン シンガポール国、シンガポール・0511、ケ ント・リツジ・クレセント・10 (72)発明者 イウ−ヒアン・ヤプ シンガポール国、シンガポール・0511、ケ ント・リツジ・クレセント・10 (72)発明者 ヨウ−チヨン・チヤン シンガポール国、シンガポール・0511、ケ ント・リツジ・クレセント・10 (72)発明者 イン−ウイー・タン シンガポール国、シンガポール・0511、ケ ント・リツジ・クレセント・10

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 DEN1−S275/90 (ECAC
    C V92042111)。
  2. 【請求項2】 不活化形態のDEN1−S275/90
    (ECACC V92042111)。
  3. 【請求項3】 実質的に配列番号1に示すような配列を
    有するDEN1−S275/90 (ECACC V9
    2042111)をコードするDNAポリヌクレオチ
    ド。
  4. 【請求項4】 DEN1−S275/90 (ECAC
    C V92042111)のC、C’、PreM、M、
    E、NS1、NS2A、NS2B、NS3、NS4A、
    NS4BまたはNS5遺伝子をコードする請求項3に記
    載のDNAポリヌクレオチドのフラグメント。
  5. 【請求項5】 発現ベクター中の請求項3または4に記
    載のDNAポリヌクレオチドまたはそのフラグメント。
  6. 【請求項6】 pGEX−KG/EX−20、pMAL
    −c/NS1−104、pMAL−cRI/NS2−
    1、pGEX−KG/NS3 BH c600−1及び
    pGEX−KG/NS5 c600 HF1から選択さ
    れる請求項5に記載の発現ベクター。
  7. 【請求項7】 請求項5または6に記載の発現ベクター
    を担持する細胞。
  8. 【請求項8】 E.coliまたは昆虫細胞である請求
    項7に記載の細胞。
  9. 【請求項9】 DEN1−S275/90 (ECAC
    C V92042111)のC、C’、PreM、M、
    E、NS1、NS2A、NS2B、NS3、NS4A、
    NS4BまたはNS5ポリペプチドである、実質的に単
    離された形態のポリペプチド。
  10. 【請求項10】 融合タンパク質の形態である請求項9
    に記載のポリペプチド。
  11. 【請求項11】 請求項6に記載の発現ベクターから選
    択される発現ベクターによってコードされる請求項10
    に記載の融合タンパク質。
  12. 【請求項12】 請求項9から11のいずれか一項に記
    載のポリペプチドの製造方法であって、請求項7または
    8に記載の細胞系を培養し、該ポリペプチドを回収する
    ことからなる方法。
  13. 【請求項13】 ラベルを有する請求項9に記載のポリ
    ペプチド。
  14. 【請求項14】 医薬的に容認可能な担体または希釈剤
    と共に、1種以上の請求項9から11のいずれか一項に
    記載のポリペプチドまたは請求項2に記載の不活化ウイ
    ルスを含むワクチン。
  15. 【請求項15】 前記1種以上のポリペプチドが、DE
    N1ウイルスタンパク質に対する抗体を誘発し得るE、
    NS1、NS2、NS3、NS5及びその融合タンパク
    質から選択される請求項14に記載のワクチン。
  16. 【請求項16】 必要によっては検出用ラベルを有す
    る、DEN1ウイルスタンパク質に結合し得る請求項9
    から11のいずれか一項に記載のポリペプチドに対する
    抗体。
  17. 【請求項17】 固体支持体に固定された請求項16に
    記載の抗体または請求項9もしくは13に記載のポリペ
    プチドを含む、DEN1ウイルスの存在有無の検出用テ
    ストキット。
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