JPH0670140A - 画像処理方法および装置 - Google Patents

画像処理方法および装置

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JPH0670140A
JPH0670140A JP4218027A JP21802792A JPH0670140A JP H0670140 A JPH0670140 A JP H0670140A JP 4218027 A JP4218027 A JP 4218027A JP 21802792 A JP21802792 A JP 21802792A JP H0670140 A JPH0670140 A JP H0670140A
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健志 片山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】乱数の発生数を最小限に抑制し、高速度の画像
処理を行う。 【構成】1ラインの画素数がm1 、ライン数がm2 の画
像データに対して、P=m1 +m2 −1個の乱数からな
る乱数列を生成し、前記乱数列の先頭アドレスをm2
の乱数の一つによって指定し、m2 を先頭アドレスとす
るm1 個の乱数を選択して前記画像データに作用させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像データに対して乱
数を作用させることにより、所望の階調、ノイズ成分の
低視認化等を達成することのできる画像処理方法および
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スキャナ等の画像入力装置によって得た
画像データを出力装置で可視画像として出力する場合、
入出力装置や原稿の特性により、いわゆるトーンジャン
プが生じ、所望の階調からなる出力画像が得られなかっ
たり、前記出力画像にノイズ成分が付加されてしまうお
それがある。
【0003】そこで、画像データに対して乱数を作用さ
せることでトーンジャンプやノイズの視認を低下させる
画像処理技術が種々提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の画像
処理技術においては、一画面を構成する画素数に対応す
る数だけ乱数を生成して画像データを処理している。こ
の場合、前記乱数をプログラムを用いて生成しようとす
ると、相当な処理時間を要してしまう。また、ハード的
に行おうとすると、専用のハードが必要となり、非常に
高価なものとなってしまう。
【0005】そこで、本発明は、前記の不都合に鑑みな
されたものであって、最小限の数の乱数を発生させ、こ
れによって画像データを高速処理し、良好な画像を得る
ことのできる画像処理方法および装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、各次元の画素数がmi (i=1〜n)
であるn次元画像データに対して乱数を作用させて所望
の画像データを得る画像処理方法であって、第i次元の
画像データを処理すべく、個数Pが、 P=mi +k (k>0) である乱数列を発生させる第1の過程と、0〜kの範囲
の乱数であって、前記乱数列の開始アドレスを指定する
(k+1)個のアドレス指定用乱数を発生させる第2の
過程と、前記アドレス指定用乱数の一つを開始アドレス
として、前記乱数列よりmi 個の乱数を選択する第3の
過程と、前記選択された乱数列を第i次元のmi 個の画
像データに作用させる第4の過程と、を備え、前記第3
の過程および前記第4の過程での処理を各次元の画像デ
ータに対して行うことを特徴とする。
【0007】また、本発明は、ライン画素数がm1 、ラ
イン数がm2 である2次元画像データに対して乱数を作
用させて所望の画像データを得る画像処理方法であっ
て、個数Pが、 P=m1 +k (k>0) である乱数列を発生させる第1の過程と、0〜kの範囲
の乱数であって、前記乱数列の開始アドレスを指定する
2 個のアドレス指定用乱数を発生させる第2の過程
と、前記アドレス指定用乱数の一つを開始アドレスとし
て、前記乱数列よりm1 個の乱数を選択する第3の過程
と、前記選択された乱数列をm1 個の画像データに作用
させる第4の過程と、を備え、前記第3の過程および前
記第4の過程での処理を各ラインの画像データに対して
行うことを特徴とする。
【0008】さらに、本発明は、各次元の画素数がmi
(i=1〜n)であるn次元画像データに対して乱数を
作用させて所望の画像データを得る画像処理装置であっ
て、個数Pが、 P=mi +k (k>0) である乱数列を発生させる乱数列発生手段と、0〜kの
範囲の乱数であって、前記乱数列の開始アドレスを指定
する(k+1)個のアドレス指定用乱数を発生させるア
ドレス指定用乱数発生手段と、前記アドレス指定用乱数
の一つを開始アドレスとして、前記乱数列よりmi 個の
乱数列を選択する乱数列選択手段と、前記選択された乱
数列を各次元のmi 個の画像データに対して作用させる
画像処理手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明に係る画像処理方法および装置では、乱
数発生手段によってP(=mi+k)個の乱数を発生さ
せるとともに、アドレス指定用乱数発生手段によって
(k+1)個の乱数を発生させ、次いで、前記(k+
1)個の乱数から一つの乱数を選択し、その乱数を開始
アドレスとして乱数列選択手段によって前記P(=m i
+k)個の乱数からmi 個の乱数を選択し、この乱数列
を第i次元のmi 個の画像データに対して作用させる。
以上の処理を開始アドレスを順次変更して各次元の画像
データに対して行うことにより、最小限の乱数を用いて
画像データを高速処理することができる。
【0010】
【実施例】本発明に係る画像処理方法および装置につい
て、実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細
に説明する。
【0011】図2は、画像の入力、編集、出力に至る処
理を行う画像処理システム10を示す。この画像処理シ
ステム10は、ネットワーク12の各ノード14a〜1
4dに接続される画像入力装置16、編集用ワークステ
ーション18、画像処理装置20および画像出力装置2
2を備える。
【0012】画像入力装置16は、原稿の画像情報を読
み取って入力画像データとし、この入力画像データをノ
ード14a、14bを介して編集用ワークステーション
18に供給する。編集用ワークステーション18は、前
記入力画像データに対して種々の製版条件に基づく処理
を行い、ノード14bまたは14cと、14dとを介し
て画像処理装置20に出力する。画像処理装置20は、
前記入力画像データに対して、画像出力装置22の解像
度、濃度特性に合わせた変換を行うとともに、前記入力
画像データを網点信号に変換する処理を行う。画像出力
装置22は、前記網点信号に基づく画像をフイルム上に
出力することで製版用のフイルム原版を作成する。
【0013】図1は、以上のように構成される画像処理
システム10における画像処理装置20の詳細な構成を
示す。この画像処理装置20は、ノード14dからの入
力画像データを受信するインタフェース24と、前記入
力画像データを一時的に保持する入力バッファ26と、
前記入力画像データの密度を画像出力装置22に対応さ
せて変換する密度変換器28と、前記入力画像データを
画像出力装置22の出力特性に応じて較正するキャリブ
レーションテーブル30と、乱数列発生器32(乱数列
発生手段)と、前記乱数列発生器32で生成された乱数
列の先頭アドレスを指定するためのアドレス指定用乱数
を発生するアドレス指定用乱数発生器33(アドレス指
定用乱数発生手段)と、乱数列選択器35(乱数列選択
手段)と、前記キャリブレーションテーブル30の下位
ビットに前記乱数列発生器32からの乱数を加算する加
算器34(画像処理手段)と、前記キャリブレーション
テーブル30の上位ビットに前記加算器34の出力デー
タを加算する加算器36と、前記加算器36の出力デー
タに基づき網点信号を生成する網点信号発生器38と、
前記網点信号を一時的に保持する出力バッファ40と、
前記網点信号を出力画像データとして画像出力装置22
に対して送信するインタフェース42とを備える。
【0014】なお、前記キャリブレーションテーブル3
0は、例えば、画像出力装置22によってフイルムにス
テップエッジを出力し、このステップエッジを濃度計等
を用いて計測し、その濃度を較正すべく設定される。
【0015】次に、以上のように構成された画像処理装
置20におけるキャリブレーション方法について図3に
従って説明する。なお、ノード14dを介して画像処理
装置20に供給される画像データを8ビット、キャリブ
レーションテーブル30での変換を8ビット−16ビッ
ト変換、乱数列発生器32より出力される乱数を8ビッ
ト、画像処理装置20から出力される出力画像データを
8ビットとして以下説明する。
【0016】編集用ワークステーション18より供給さ
れた網%データとしての入力画像データは、インタフェ
ース24を介して一旦入力バッファ26に保持される。
次いで、密度変換器28において、補間等の演算処理に
より前記入力画像データが画像出力装置22の解像度に
応じた画素密度の画像データに変換される。
【0017】次に、画素密度の変換された8ビットの画
像データは、キャリブレーションテーブル30によって
16ビットの画像データに変換される。なお、キャリブ
レーションテーブル30は図4に示すように設定されて
いる。この16ビットの画像データは、下位8ビットが
加算器34に供給され、上位8ビットが加算器36に供
給される。
【0018】一方、加算器34には、乱数列発生器32
から8ビットの乱数が供給されている。そこで、この加
算器34では、キャリブレーションテーブル30から出
力された画像データの下位8ビットと前記乱数の8ビッ
トとが加算され、その加算結果の桁上データ(9ビット
目のデータ)が加算器36に供給される。この場合、前
記加算器36には、キャリブレーションテーブル30か
ら出力された画像データの上位8ビットが供給されてお
り、この画像データの最下位ビットに加算器36からの
前記桁上データが加算される。この結果、加算器36
は、最下位ビットがキャリブレーションテーブル30の
出力の下位8ビットに設定された確率で設定されてなる
画像データを出力する。
【0019】図5(A)および(B)は、図4の各領域
AおよびBに対応する加算器36からの出力画像データ
の具体例を示す。この場合、出力画像データは、乱数列
発生器32の乱数によってその最下位ビットが一定の確
率で時々刻々と変動するため、平均することで中間の階
調の画像データ(例えば、1. 4、2.8等)が得られ
ることになる。図6(A)および(B)は、このように
して得られた各領域AおよびBの出力画像データをプロ
ットしたものである。図4の特性を正確に再現し、トー
ンジャンプの目立たない良好な画像データが得られるこ
とが諒解されよう。
【0020】以上のようにして得られた画像データは、
網点信号発生器38に供給されて網点データに変換さ
れ、次いで、出力バッファ40に一旦保持された後、イ
ンタフェース42を介して画像出力装置22に供給され
る。画像出力装置22では、前記網点データに基づきフ
イルム等に所望の画像を記録する。
【0021】次に、加算器34に供給される乱数の発生
方法について説明する。この場合、図7に示すように、
キャリブレーションテーブル30から出力される16ビ
ットの2次元画像データの主走査方向の画素数をm1
副走査方向の画素数(ライン数)をm2 とする。
【0022】乱数列発生器32は、図8に示すように、
個数Pが、 P=m1 +m2 −1 である乱数列を生成する。一方、アドレス指定用乱数発
生器33は、乱数列発生器32から加算器34に出力さ
れる前記乱数列の先頭アドレスデータを生成する。この
先頭アドレスデータは、0〜(m2 −1)の範囲の数か
らなるm2 個の乱数によって構成される。乱数列選択器
35は、前記アドレス指定用乱数発生器33により生成
された先頭アドレスデータを順次読み込み、乱数列発生
器32に供給する。そこで、乱数列発生器32は、乱数
列選択器35からの先頭アドレスデータを開始アドレス
とするm1 個の乱数列を加算器34に出力する。このm
1 個の乱数列は、キャリブレーションテーブル30から
出力される画像データの下位8ビットに加算される。
【0023】このように、乱数列発生器32では、1画
面の画素数m1 ×m2 に相当する個数の乱数を生成する
必要はなく、画像データに作用するP(=m1 +m2
1)個の乱数と、前記乱数からm1 個の乱数を選択する
ための先頭アドレスデータであるm2 個の乱数とによっ
て1画面の画像データに対して乱数処理を施すことがで
きる。
【0024】なお、乱数列発生器32において生成され
る乱数の個数Pは、一般的には、 P=m1 +k (k>0) であって、0〜kの範囲のm2 個の乱数であればよい。
また、上述した実施例では、2次元画像データについて
説明したが、例えば、1画面の画像データが各色Y、
M、C、Bk 等のように複数ある場合に対応させてさら
に一般化し、各次元の画素数がmi (i=1〜n)であ
るn次元画像データに対して、個数Pが、 P=mi +k (k>0) となる乱数を生成して画像処理を行うようにすることも
可能である。この場合、 k=(m1 +…+mi +…mn )−mi −1=Σmi
i −1 としてもよい。
【0025】
【発明の効果】本発明に係る画像処理方法および装置に
よれば、1画面を構成する画像データの1ラインを処理
するための乱数に所定の乱数を付加した乱数列と、前記
乱数列の開始アドレスを指定する乱数とによって、前記
画像データの処理を行っている。この場合、1画面の全
画素に対する乱数を生成する必要がないため、処理速度
が向上する効果が得られる。また、生成する乱数が少な
いため、ソフト上およびハード上の負担が軽減され、従
って安価な装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像処理装置の構成ブロック図で
ある。
【図2】図1に示す画像処理装置を含む画像処理システ
ムの構成図である。
【図3】図1に示す画像処理装置における要部の詳細ブ
ロック図である。
【図4】キャリブレーションテーブルの説明図である。
【図5】図1に示す画像処理装置における入力画像デー
タと出力画像データとの関係説明図である。
【図6】図5に示すデータのプロット図である。
【図7】本発明に係る画像処理方法が適用される2次元
画像の説明図である。
【図8】本発明に係る画像処理方法の説明図である。
【符号の説明】
10…画像処理システム 16…画像入力装置 18…編集用ワークステーション 20…画像処理装置 22…画像出力装置 30…キャリブレーションテーブル 32…乱数列発生器 33…アドレス指定用乱数発生器 35…乱数列選択器 34、36…加算器 38…網点信号発生器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各次元の画素数がmi (i=1〜n)であ
    るn次元画像データに対して乱数を作用させて所望の画
    像データを得る画像処理方法であって、 第i次元の画像データを処理すべく、個数Pが、 P=mi +k (k>0) である乱数列を発生させる第1の過程と、 0〜kの範囲の乱数であって、前記乱数列の開始アドレ
    スを指定する(k+1)個のアドレス指定用乱数を発生
    させる第2の過程と、 前記アドレス指定用乱数の一つを開始アドレスとして、
    前記乱数列よりmi 個の乱数を選択する第3の過程と、 前記選択された乱数列を第i次元のmi 個の画像データ
    に作用させる第4の過程と、 を備え、前記第3の過程および前記第4の過程での処理
    を各次元の画像データに対して行うことを特徴とする画
    像処理方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の方法において、 k=(m1 +…+mi +…mn )−mi −1=Σmi
    i −1 であることを特徴とする画像処理方法。
  3. 【請求項3】ライン画素数がm1 、ライン数がm2 であ
    る2次元画像データに対して乱数を作用させて所望の画
    像データを得る画像処理方法であって、 個数Pが、 P=m1 +k (k>0) である乱数列を発生させる第1の過程と、 0〜kの範囲の乱数であって、前記乱数列の開始アドレ
    スを指定するm2 個のアドレス指定用乱数を発生させる
    第2の過程と、 前記アドレス指定用乱数の一つを開始アドレスとして、
    前記乱数列よりm1 個の乱数を選択する第3の過程と、 前記選択された乱数列をm1 個の画像データに作用させ
    る第4の過程と、 を備え、前記第3の過程および前記第4の過程での処理
    を各ラインの画像データに対して行うことを特徴とする
    画像処理方法。
  4. 【請求項4】請求項3記載の方法において、 k=m2 −1 であることを特徴とする画像処理方法。
  5. 【請求項5】各次元の画素数がmi (i=1〜n)であ
    るn次元画像データに対して乱数を作用させて所望の画
    像データを得る画像処理装置であって、 個数Pが、 P=mi +k (k>0) である乱数列を発生させる乱数列発生手段と、 0〜kの範囲の乱数であって、前記乱数列の開始アドレ
    スを指定する(k+1)個のアドレス指定用乱数を発生
    させるアドレス指定用乱数発生手段と、 前記アドレス指定用乱数の一つを開始アドレスとして、
    前記乱数列よりmi 個の乱数列を選択する乱数列選択手
    段と、 前記選択された乱数列を各次元のmi 個の画像データに
    対して作用させる画像処理手段と、 を備えることを特徴とする画像処理装置。
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