JPH0669560B2 - コーティング装置から出る有機スラッジ、特にラッカスラッジの廃棄方法 - Google Patents

コーティング装置から出る有機スラッジ、特にラッカスラッジの廃棄方法

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JPH0669560B2
JPH0669560B2 JP3482292A JP3482292A JPH0669560B2 JP H0669560 B2 JPH0669560 B2 JP H0669560B2 JP 3482292 A JP3482292 A JP 3482292A JP 3482292 A JP3482292 A JP 3482292A JP H0669560 B2 JPH0669560 B2 JP H0669560B2
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ペーター、ホムバッハ
ヴォルフガング、リュガー
カール、グローセ
ヴォルフガング、ライナー
ヴィンフリート、シュミット
ラインハルト、ディークマン
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パルクナー、ゲゼルシャフト、ミット、ベシュレンクテル、ハフツング
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    • C09D7/00Features of coating compositions, not provided for in group C09D5/00; Processes for incorporating ingredients in coating compositions
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スラッジを濃縮しかつ
加熱する、コーティング装置から出る有機スラッジ、特
にラッカ吹付け塗装の循環水用の沈殿槽から出るラッカ
スラッジの廃棄方法に関する。本発明の枠内において廃
棄とは、有機スラッジの成分の再利用をも表わすものと
する。有機スラッジは、有機成分を含んだスラッジを含
む。
【0002】
【従来の技術】ラッカスラッジは、通常ラッカ吹付け塗
装の際に水の壁において分離した過剰噴射によって生じ
る。洗浄液の能力を維持するため、過剰噴射の粘着を防
止しなければならず、すなわち適当な添加物によって、
添加物の種類に応じて沈降又は浮上する個別粒子の生成
を促進しなければならない。自動車の量産塗装の際「粘
着防止剤」としては、いくらかの作業において主として
ベントナイト(粘土鉱物)が使われるが、ワックスも使
われる。慣用のその他の添加物は、消泡剤、沈降助剤及
び殺菌剤である。
【0003】特にいわゆる水性ラッカの使用により、溶
媒による洗浄液の強力な有機汚染が生じる。付加的な有
機負荷が、消泡剤、沈降助剤及び殺菌剤を介して持込ま
れる。累積するこの有機汚染の結果、洗浄液の水は4〜
12ケ月の期間内に交換又は廃棄しなければならない。
例えばチャンバーフィルタプレスによって脱水したラッ
カスラッジは、ほぼ50重量%の乾燥物質含有量で保管
され又は焼却される。将来におけるラッカスラッジの保
管は法律上の理由によりもはや不可能となるので、本発
明の前提となるスラッジの焼却が、現在唯一の代案とし
て残っている。十分な焼却能力が得られず、かつ焼却は
再利用とは認められないので、この廃棄法には問題があ
る。それ故に目下実験的有用性に関して種々のリサイク
ル法が試験されている。個別的に述べれば、これは、品
質に対する要求の低いラッカへ添加物としてラッカスラ
ッジを返還すること(充てん剤)、充てん物又はアスフ
ァルト製品にラッカスラッジを混入すること、プラスチ
ック成形部品においてラッカスラッジをフェノール樹脂
の代用品とすること、及びラッカスラッジの焼却後に二
酸化チタンを再生することにある。前記の方法には一連
の限定条件が伴なう。最後に述べた方法を除けば、すべ
ての構想は、生じた凝固物に高度な要求を課し(材令、
純度、生物学的負荷、におい)、かつほとんどの場合生
じたラッカスラッジのわずかな割合にしか適していな
い。最後に述べた構想は不都合な焼却を含み、かつ再生
した二酸化チタンから得られる純益は、高価な再生法と
比較した場合経済上の観点からひきあわない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】それ故に本発明の課題
は、初めに述べた方法の枠内で有機スラッジを無害化
し、かつ不活性生成物に移行させ、この時廃棄すべき残
留物の量が明らかに減少するようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのため本発明は次のこ
とを示している。すなわち好気性条件で低分子有機化合
物を反応させる第1の生物段内でスラッジを処理し、こ
の第1の生物段から、増加した乾燥物質を含むスラッジ
と上澄み流を取出し、嫌気性条件でそれより高分子の有
機化合物を反応させる第2の生物段内で、第1の生物段
から取出したスラッジを後処理し、この第2の生物段か
ら、増加した乾燥物質を含むスラッジと上澄み流を取出
し、第2の生物段から取出したスラッジを乾燥して不活
性物質とし、特に粒状体とし、かつ乾燥の際に形成され
た濃縮物を第1の生物段に挿入し、かつ両方の生物段の
上澄み流を殺菌し、かつ続いて例えば前記の循環水中に
返還する。
【0006】本発明による方法は、生物工学的なアプロ
ーチ及びその汎用の適用能力の点でその他すべての周知
の構想とは相違している。本発明による方法は、実地に
生じるあらゆるラッカスラッジに、例えば水性ラッカの
ラッカスラッジに実質的に適用できる。いずれにせよ本
発明による方法の重要な利点は、もはや循環水を交換す
る必要がなく、すなわちそれどころかラッカ塗装装置が
廃水を生じることなく動作できるという点にある。さら
に廃棄すべき生成物は従来のものよりもかなり少量しか
生じず、しかも不活性物質として生じ、特にどこでも廃
棄できる粒状体として生じる。
【0007】本発明の枠内にはそれ以上の構成に関して
多くの可能性がある。第1の生物段から取出して第2の
生物段に供給するスラッジは、5〜15、特に10重量
%の乾燥物質含有量を有するようにする。その点に関し
て第2の生物段から取出して乾燥に供するスラッジは、
それに対して40〜60、特に50重量%の乾燥物質含
有量を有するようにする。第2の生物段から取出したス
ラッジの乾燥は、70〜120℃の温度範囲内で行うこ
とができるが、負圧及び70〜80、特に75℃の温度
で乾燥を行うことが望ましい。生物段の上澄み流の殺菌
は、オゾン供給、UV照射及び/又は過酸化物添加によ
って行うことができる。
【0008】廃棄すべき不活性粒状体がさらに少なくな
る点で優れているさらに有利な構成は、次のような特徴
を有する。すなわち沈殿槽から取出したスラッジを、ま
ずデカントにより、40〜60重量%の乾燥物質を含む
デカンタスラッジとデカンタ廃水とに分離し、デカンタ
スラッジを樹脂抽出に服させ、かつ続いて第1の好気性
生物段へ移送し、かつ付加的な好気性生物段においてデ
カンタ水を処理し、この付加的な好気性生物段の過剰の
生物群を第2の嫌気性生物段に供給し、かつこの付加的
な好気性生物段の上澄み流を別の上澄み流とまとめる。
すなわち樹脂抽出を介して再利用可能な生成物を得るこ
とができ、さらに加えてその他の場合には生物学的汚染
に基づいて存在するにおいの問題がなくなる。
【0009】
【実施例】本発明の実施例を以下図面により詳細に説明
する。
【0010】2つの略図に示した方法は、ラッカ吹付け
塗装の循環水用の沈殿槽からラッカスラッジを廃棄する
ために使われる。図1による実施例では、ほぼ2重量%
の乾燥物質含有量で沈殿槽から取出されたスラッジは、
懸濁バイオ反応器の形式の第1の生物段に供給され、こ
こでは低分子有機化合物、特に溶媒が、好気性条件で反
応させられ、この時自然に発生したが、順応させかつ増
殖した混合培養の微生物が使われる。第1の生物段から
はほぼ10重量%の乾燥物質含有量を有するスラッジと
上澄み流が取出される。第1の生物段から取出されたこ
のスラッジは、懸濁バイオ反応器の形式の第2の生物段
で後処理され、ここでは固体の又は溶融した高分子有機
化合物が嫌気性条件で反応させられ、ここでも再び自然
に発生したが、順応させかつ増殖した混合培養の適当な
微生物が使われる。第2の生物段からはほぼ50重量%
の乾燥物質含有量を有するスラッジと上澄み流が取出さ
れる。第2の生物段から取出されたスラッジは、ほぼ7
5℃で、0.2〜1バールの圧力で乾燥され、保管すべ
き不活性粒状体になる。乾燥の際に生じた濃縮物は第1
の好気性生物段に挿入される。両方の生物段の上澄み流
は、オゾン供給、UV照射及び/又は過酸化物添加によ
って殺菌され、かつその後ラッカ吹付け塗装の循環水内
へ戻される。もはやこの循環水の交換は必要ない。
【0011】図2による実施例において沈殿槽から取出
したラッカスラッジは、まだ第1の好気性生物段に挿入
しないうちに、特別な処理を受ける。すなわち沈殿槽か
ら取出したスラッジは、まずデカントにより、ほぼ50
重量%の乾燥物質含有量を有するデカンタスラッジとデ
カンタ廃水とに分けられる。デカンタスラッジは樹脂抽
出に服し、かつ続いてすでに述べたように第1の好気性
生物段に移される。他方の側においてデカンタ廃水は付
加的な好気性生物段において処理され、この付加的な好
気性生物段の過剰の生物群は第2の嫌気性生物段に供給
され、かつこの付加的な好気性生物段の上澄み流は、殺
菌のため別の上澄み流とまとめられる。樹脂抽出部は、
生じた溶媒循環路を有する樹脂取得部内に組込まれてい
る。詳細に述べれば、そのためデカンタスラッジは、疎
水性溶媒を加えられかつこれと混合され、この時樹脂は
疎水相へ移行する。これに続いて疎水相が切離され、か
つ溶媒が蒸留され、かつ循環路に戻され、残さいが利用
可能な樹脂である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による方法を示す略図である。
【図2】本発明による方法を示す略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ペーター、ホムバッハ ドイツ連邦共和国、4300、エッセン、14、 アン、デァ、ツェヘ、ハインリッヒ、25 (72)発明者 ヴォルフガング、リュガー ドイツ連邦共和国、4322、シュプロックヘ ーフェル、2、ヤーンシュトラーセ、24 (72)発明者 カール、グローセ ドイツ連邦共和国、5802、ヴェター、4、 アムンゼンシュトラーセ、16 (72)発明者 ヴォルフガング、ライナー ドイツ連邦共和国、4630、ボーフム、バル ラッハヴェーク、19 (72)発明者 ヴィンフリート、シュミット ドイツ連邦共和国、4400、ミュンスター、 シュピッヘルンシュトラーセ、36ツェー (72)発明者 ラインハルト、ディークマン ドイツ連邦共和国、5810、ヴィテン、レー ルヒェンシュトラーセ、102 (56)参考文献 特開 平4−45894(JP,A)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スラッジを濃縮しかつ加熱する、コーテ
    ィング装置から出る有機スラッジ、特にラッカ吹付け塗
    装の循環水用の沈殿槽から出るラッカスラッジの廃棄方
    法において、好気性条件で低分子有機化合物を反応させ
    る第1の生物段内でスラッジを処理し、この第1の生物
    段から、増加した乾燥物質を含むスラッジと上澄み流を
    取出し、嫌気性条件でそれより高分子の有機化合物を反
    応させる第2の生物段内で、第1の生物段から取出した
    スラッジを後処理し、この第2の生物段から、増加した
    乾燥物質を含むスラッジと上澄み流を取出し、第2の生
    物段から取出したスラッジを乾燥して不活性物質とし、
    かつ乾燥の際に形成された濃縮物を第1の生物段に挿入
    し、かつ両方の生物段の上澄み流を殺菌し、かつ続いて
    返還することを特徴とする、コーティング装置から出る
    有機スラッジの廃棄方法。
  2. 【請求項2】 第1の生物段から取出して第2の生物段
    に供給するスラッジが、5〜15重量%の乾燥物質含有
    量を有する、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 第2の生物段から取出して乾燥に供する
    スラッジが、40〜60重量%の乾燥物質含有量を有す
    る、請求項1又は2記載の方法。
  4. 【請求項4】 第2の生物段から取出したスラッジを、
    負圧及び70〜80℃の温度で乾燥する、請求項1〜3
    の1つに記載の方法。
  5. 【請求項5】 生物段の上澄み流を、オゾン供給、UV
    照射及び/又は過酸化物添加によって殺菌する、請求項
    1〜4の1つに記載の方法。
  6. 【請求項6】 沈殿槽から取出したスラッジを、まずデ
    カントにより、40〜60重量%の乾燥物質を含むデカ
    ンタスラッジとデカンタ廃水とに分離し、デカンタスラ
    ッジを樹脂抽出に服させ、かつ続いて第1の好気性生物
    段へ移送し、かつ付加的な好気性生物段においてデカン
    タ水を処理し、この付加的な好気性生物段の過剰の生物
    群を第2の嫌気性生物段に供給し、かつこの付加的な好
    気性生物段の上澄み流を別の上澄み流とまとめる、請求
    項1〜5の1つに記載の方法。
  7. 【請求項7】 閉じた溶媒循環路を有する樹脂取得部内
    に樹脂抽出部を組込む、請求項6記載の方法。
JP3482292A 1991-03-07 1992-02-21 コーティング装置から出る有機スラッジ、特にラッカスラッジの廃棄方法 Expired - Lifetime JPH0669560B2 (ja)

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EP19910103455 EP0502232B1 (de) 1991-03-07 1991-03-07 Verfahren zum Entsorgen von aus einer Beschichtungsanlage stammendem Organikschlamm, insbesondere Lackschlamm
DE91103455.1 1991-03-07

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JPH05192696A JPH05192696A (ja) 1993-08-03
JPH0669560B2 true JPH0669560B2 (ja) 1994-09-07

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EP (1) EP0502232B1 (ja)
JP (1) JPH0669560B2 (ja)
AT (1) ATE89534T1 (ja)
DE (1) DE59100121D1 (ja)
DK (1) DK0502232T3 (ja)
ES (1) ES2041539T3 (ja)

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EP0502232B1 (de) 1993-05-19
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EP0502232A1 (de) 1992-09-09
DK0502232T3 (da) 1993-06-14
US5174898A (en) 1992-12-29
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