JPH0668047A - 分散システムのネットワーク利用共有記憶方法 - Google Patents

分散システムのネットワーク利用共有記憶方法

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JPH0668047A
JPH0668047A JP4216084A JP21608492A JPH0668047A JP H0668047 A JPH0668047 A JP H0668047A JP 4216084 A JP4216084 A JP 4216084A JP 21608492 A JP21608492 A JP 21608492A JP H0668047 A JPH0668047 A JP H0668047A
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JP
Japan
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network
data unit
node
data
unit
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JP4216084A
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Inventor
Hiroyuki Yamashita
博之 山下
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 分散システムにおける各ノードの共有記憶
を、ネットワークを利用することで、低コストでかつ容
易に実現可能とする。 【構成】 コンピュータや端末等のノード111、11
2、113、114がそれぞれネットワークD1に接続
されて分散システムを構成している。アドレス付けされ
たデータの集合よりなるメモリ情報を、各アドレス対応
のデータを単位(データ単位)として、所望の順序で各
ノード間を巡回せしめる。各ノード側では、当該ノード
内からのメモリアクセス要求に基づき、ネットワークD
1を巡回するデータ単位から要求に合致したデータ単位
を識別して、読出し要求では該当データ単位をアクセス
要求元へ転送し、書込み要求では該当データ単位の内容
を書替えて中継する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータや端末等
のノードが、複数、それぞれネットワークアクセス制御
部等を介してネットワークに接続されている分散システ
ムにおける、ノード間のネットワーク利用共有記憶方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】共有記憶は、データベース等の複数ノー
ドがアクセス可能な共有資源に対する排他制御あるいは
アクセス競合制御を行うためのノード間通信のための1
手段として使用される。また、このような目的に使用さ
れる制御情報の量は、実際の共有資源の量に比べ、小さ
い量で十分である。
【0003】従来の分散システムにおいては、ノード間
の共有記憶を持たず、メッセージ転送によりノード間通
信を行うか、あるいは、各ノード内のローカルメモリ
(分散共有メモリ)を他ノードからアクセスすることに
より通信していた。
【0004】図23に、分散共有メモリを適用した従来
の分散システムの構成例を示す。図において、ノード1
61、162、163、164がそれぞれネットワーク
アクセス制御部261、263、264を介してネット
ワークD3に接続されている。ノード161はプロセッ
サ(PU)G1、ローカルメモリ(分散共有メモリ)F
1、リモートアクセス制御部E1を有する。ノード16
2、163、164の構成も同様である。各ノードに接
続された各ネットワークアクセス制御部261、26
2、263、264は通信手段361、362、363
を有し、該通信手段を用いて各ノード間の通信が行われ
る。いま、ノード161のプロセッサG1が例えばノー
ド162のローカルメモリF2をアクセスする場合、リ
モートアクセス制御部E1、通信手段361、ネットワ
ークD3、通信手段632、リモートアクセス制御部E
2を経由してローカルメモリF2をアクセスすることに
なる。
【0005】〔発明が解決しようとする課題〕上述のよ
うに、従来の分散システムにおいては、ノード間の共有
記憶を持たず、メッセージ転送によりノード間通信を行
か、あるいは、各ノード内のローカルメモリ(分散共有
メモリ)を他ノードからアクセスすることにより通信し
ていたため、ノード間の共有記憶を低コストでかつ容易
に実現することができなかった。さらに、資源を共有す
るノード数が多い場合には、使用可能なネットワークの
高速・広帯域化が進展しているにもかかわらず、共有資
源に対する排他制御あるいはアクセス競合制御を行う場
合、前者のケースでは、各ノードにおけるメッセージ転
送のための通信処理オーバベッドにより通信時間の増大
を招き、また、後者のケースでは、各ノードにおけるア
クセス情報転送のための通信処理オーバヘッドによりア
クセス時間の増大を招いていた。
【0006】本発明の目的は、分散システムにおけるノ
ード間の共有記憶を低コストで容易に実現するネットワ
ーク利用共有記憶方法を提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、分散システムにおい
て、ノード間共有資源に対する排他制御あるいはアクセ
ス競合制御を行う場合、ノード数が多い場合にも、各ノ
ードにおけるノード間通信のための通信処理オーバヘッ
ドを低減するとともに、各ノードからの共有メモリへの
アクセス時間を短縮することが可能となるネットワーク
利用共有記憶方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の実施例で
は、コンピュータや端末等のノードが、複数、それそれ
通信手段を有するネットワークアクセス制御部を介して
ネットワークに接続され、前記通信手段を用いて前記ノ
ード間での通信を行う分散システムにおいて、前記各ノ
ードに接続された前記ネットワークアクセス制御部内に
データ単位中継手段及びメモリアクセス制御手段を設け
る。
【0009】本発明の第2の実施例では、コンピュータ
や端末等のノードが、複数、それそれ通信手段を有する
ネットワークアクセス制御部を介してネットワークに接
続され、前記通信手段を用いて前記ノード間での通信を
行う分散システムにおいて、前記ネットワークに接続さ
れる記憶管理ノードを設けると共に、各ノードに接続さ
れる前記ネットワークアクセス制御部内にメモリアクセ
ス制御手段を設ける。
【0010】本発明の第3の実施例では、前記第1の実
施例において、メモリ情報を識別しそれを一定時間保持
するデータ単位一時蓄積手段を有する一時蓄積ノードを
設け、ノード群に加える。
【0011】本発明の第4の実施例では、前記第1の実
施例において、データ単位を誤り訂正符号でコード化す
ると共に、データ誤り訂正手段を有する誤り訂正ノード
を設け、ノード群に加える。
【0012】本発明の第5の実施例では、前記第1及び
第2の実施例において、メモリ情報を識別しその複製を
保持するデータ単位蓄積手段とデータ単位復旧手段とを
有するバックアップノードを設ける。
【0013】本発明の第6の実施例では、前記第1の実
施例において、データ単位一時蓄積手段、ネットワーク
のトラヒック監視手段、及び巡回データ単位制御手段を
有するトラヒック管理ノードを設け、巡回ノード群に加
える。
【0014】本発明の第7の実施例では、前記第1及び
第2の実施例において、全データ単位の、あるいは特定
のデータ単位の複製を設ける。
【0015】本発明の第8の実施例では、前記第1及び
第2の実施例において、ノードに接続されたネットワー
クアクセス制御部内にアクセス方式制御手段を設ける。
【0016】本発明の第9の実施例では、前記第1及び
第2の実施例において、ノードに接続されたネットワー
クアクセス制御部内に内容変化監視手段を設ける。
【0017】
【作用】第1および第2の実施例では、アドレス付けさ
れたデータの集合より成るメモリ情報を、1つのアドレ
スに関する情報を単位(データ単位)として、その記憶
アドレス順等の所定の順序で、前記データ単位中継手段
により前記各ノード間で前記ネットワーク内を巡回させ
るか、あるいは、記憶管理ノードからネットワークを介
し全ノード宛に転送する。
【0018】メモリアクセス制御手段は、ノード内から
のメモリアクセス要求に基づき、ネットワークから受信
するデータの中からメモリ情報を識別し、データ単位中
継手段及び通信手段、あるいは単に通信手段を介して、
その読出し(指定のデータ単位の内容をアクセス要求元
へ転送すること)、あるいは、書込み(指定のデータ単
位が自ノードに到着した時にそのデータ単位の内容を指
定内容に書替えて中継するか、あるいは、記憶管理ノー
ド宛に転送すること)を行う。
【0019】第3の実施例では、データ単位を各ノード
間で巡回させる場合に、一時蓄積ノードにおいて、巡回
中の複数のデータ単位をデータ単位一時蓄積手段により
一時的に保持した後中継送出する。
【0020】第4の実施例では、データ単位を各ノード
間で巡回させる場合に、誤り訂正ノードにおいて、デー
タ誤り訂正手段により巡回中の各データ単位の伝送誤り
があればそれを訂正後中継送出する。
【0021】第5の実施例では、巡回中あるいは記憶管
理ノードから転送される、全アドレス対応のデータ単位
の複製をデータ単位蓄積手段により保持し、ネットワー
クあるいは記憶管理ノード等の障害によりデータ単位の
一部あるいは全部が失われた時には、バックアップノー
ドに保持されているデータ単位の複製を用いて、データ
単位復旧手段により失われたデータ単位を復旧する。
【0022】第6の実施例では、トラヒック管理ノード
において、そのトラヒック監視手段により測定されるネ
ットワークの負荷状態に応じ、巡回データ単位制御手段
により、必要に応じデータ単位一時蓄積手段を用いて前
記データ単位を一時的に保持することにより、巡回中の
データ単位の中継送出契機を変更する。
【0023】第7の実施例では、所定の順序で巡回する
か、あるいは記憶管理ノードから転送される、メモリ情
報の全データ単位に引き続き、該データ単位の複製を、
同じ順序で周期的に巡回させるか、あるいは記憶管理ノ
ードから転送する。
【0024】第8の実施例では、アクセス方式制御手段
により、値を読出した後指定値を加算して書込むこと
(置換え加算)等の複合アクセスや、単一のメモリアド
レスで複数のデータ単位を指定可能なグループアドレス
指定や、データ単位の内容の全部が一致するデータ単位
を指定する内容指定等の、所定のアクセス方式に応じ、
データの読出し及び書込みを行う。
【0025】第9の実施例では、ノード内のメモリアク
セス要求元から指定されたアドレスのデータ単位の内容
を一時的に保持すると共に、当該アドレスのデータ単位
の到着ごとに前記保持データ単位の内容と到着データ単
位の内容とで、アクセス要求元の指定に基づきその一部
あるいは全部を比較し、不一致であった場合にメモリア
クセス要求元に通知する。
【0026】
【実施例】図1(a)はメモリの概念図であり、アドレ
ス1、2、…にそれぞれd00〜d03、d10〜d13、…が
格納される。このように、アドレス付けされたデータの
集合よりなるメモリ上の情報をメモリ情報と呼ぶことに
する。本発明では、このようなメモリ情報を、各アドレ
スに対応するデータをそれぞれ単位(データ単位)とし
て、所定の順序で、各ノード間で巡回させるか、あるい
は、記憶管理ノードから全ノードに転送させるかして、
各ノードで共用する。図1(b)は、ネットワークを巡
回あるいは転送するデータ単位の転送形式の一例であ
り、使用するネットワークの伝送方式や通信プロトコル
等により、データ域のみ必須で、他域は省略することが
ある。以下、本発明によるネットワーク利用共有記憶方
法の各実施例を詳述する。
【0027】実施例1 これは、メモリ情報をデータ単位で、所定の順序でもっ
て各ノード間を巡回させるケースである。
【0028】図2は、該実施例1に係る分散システムの
構成例を示したもので、ノード111、112、11
3、114が、それぞれ、ネットワークアクセス制御部
211、212、213、214を介してネットワーク
D1に接続されている。ここで、ノード111に接続さ
れたネットワークアクセス制御部211は、通信手段3
11、データ単位中継手段411、メモリアクセス制御
手段511を有する。ノード112、113、114に
接続されたネットワークアクセス制御部212、21
3、214の構成も同様である。
【0029】図3は、メモリ情報をデータ単位で各ノー
ド間で巡回させるケースにおいて、データ単位DU0、
DU1、DU2、DU3、DU4、…がネットワークD
1内の各ノード111、112、113、114を順に
転送される様子を示したものである。このケースでは、
ネットワーク及び各ノードのデータ単位中継手段と通信
手段により、メモリ情報を記憶する。なお、データ単位
DU0は、例えば図1におけるd00〜d03に対応する。
【0030】図4は、このメモリ情報をデータ単位で各
ノード間で巡回させるケースにおける、各ノードによる
共有記憶へのアクセス法を説明するための処理フロー図
である。以下では、図2におけるノード111に接続さ
れたネットワークアクセス制御部211を例に説明す
る。
【0031】1.通信手段311はネットワークD1か
らデータ(データ単位)を受信し、データ単位中継手段
411及びメモリアクセス制御手段511に引渡す。デ
ータ単位中継手段411は、メモリアクセス制御手段5
11から中継依頼があるまで、該データを保持する。 2.メモリアクセス制御手段511は、引渡されたデー
タがメモリ情報かどうす判定し、メモリ情報でなけれ
ば、通常のデータ受信処理を行うところへそのデータを
引渡す。これは本発明とは直接関係ないので説明を省略
する。 3.メモリ情報であれば、メモリアクセス制御手段51
1は、まず、ノード111から読出し要求が発せられて
いるか調べる。発せられていなければ、ステップ6へ行
く。 4.ノード111から読出し要求が発せられていれば、
メモリアクセス制御手段511は、そのメモリアドレス
と受信データのデータ単位内のメモリアドレスとを比較
する。一致しなければ、データ単位中継手段411に中
継を依頼し、ステップ9へ行く。 5.アドレスが一致すれば、メモリアクセス制御手段5
11は、受信したデータ単位のデータ域の内容をノード
111に転送する。その後、データ単位中継手段411
に中継を依頼し、ステップ9へ行く。 6.メモリアクセス制御手段511は、ノード111か
ら書込み要求が発せられているか調べる。発せられてい
なければ、データ単位中継手段411に中継を依頼し、
ステップ9へ行く。 7.ノード111から書込み要求が発せられていれば、
メモリアクセス制御手段511は、そのメモリアドレス
と受信データのデータ単位内のメモリアドレスとを比較
する。一致しなければ、データ単位中継手段411に中
継を依頼し、ステップ9へ行く。 8.アドレスが一致すれば、メモリアクセス制御手段5
11は、受信したデータ単位のデータ域の内容を、書込
み要求データで置き換え、データ単位中継手段411に
中継を依頼する。 9.データ単位中継手段411は、保持しておいた受信
データ単位そのままあるいは書き換えられたデータ単位
を通信手段311に引き渡し、それのネットワークD1
への送出を依頼する。 10.通信手段311は、データ単位をネットワークD
1に送出する。
【0032】実施例2 これは、記憶管理ノードがメモリ情報を記憶し、該記憶
管理ノードからデータ単位に所定の順序で全ノード宛に
転送するケースである。
【0033】図5は、該実施例2に係る分散システムの
構成例を示したもので、ノード121、122、12
3、124が、それぞれ、ネットワークアクセス制御部
221、222、223、224を介してネットワーク
D2に接続されるとともに、記憶管理ノード6がネット
ワークD2に接続されている。ノード121に接続され
たネットワークアクセス制御部221は、通信手段32
1、メモリアクセス制御手段521を有する。ノード1
22、123、124に接続された各ネットワークアク
セス制御部222、223、224の構成も同様であ
る。
【0034】図6は、メモリ情報をデータ単位に、記憶
管理ノードから全ノード宛に転送するケースにおいて、
データ単位DU0、DU1、…が記憶管理ノード6から
ネットワークD2内の各ノード121、122、12
3、124宛に転送される様子を示したものである。
【0035】図7は、このメモリ情報をデータ単位に記
憶管理ノードから全ノード宛に転送するケースにおけ
る、各ノードによる共有記憶へのアクセス法を説明する
ための処理フロー図である。以下では、図4におけるノ
ード121に接続されたネットワークアクセス制御部2
21を例に説明する。
【0036】1.通信手段321はネットワークD2か
らデータ(データ単位)を受信し、メモリアクセス制御
手段521に引渡す。 2.メモリアクセス制御手段521は、引渡されたデー
タがメモリ情報か否かを判定し、メモリ情報でなけれ
ば、通常のデータ受信処理を行うところへそのデータを
引渡す。 3.メモリ情報であれば、メモリアクセス制御手段52
1は、まず、ノード121から読出し要求が発せられて
いるか調べる。発せられていなければ、受信データを廃
棄する。 4.ノード121から読出し要求が発せられていれば、
メモリアクセス制御手段521は、そのメモリアドレス
と受信データのデータ単位内のメモリアドレスとを比較
する。一致しなければ、受信データを廃棄する。 5.アドレスが一致すれば、メモリアクセス制御手段5
21は、受信したデータ単位のデータ域の内容をノード
121に転送する。 6.一方、メモリアクセス制御手段521は、ノード1
21から書込み要求が発せらると、その書込みデータを
受取り、ステップ7へ行く。 7.メモリアクセス制御手段521は、要求された書込
みデータを含むデータ単位を作成し、それを通信手段3
21に引渡し、ネットワークD2への送出を依頼する。 8.通信手段321は、データ単位をネットワークD2
に送出する。
【0037】実施例3 これは、メモリ情報をデータ単位に各ノードで巡回させ
る場合に、巡回ノード群に一時蓄積ノードを加えて、該
一時蓄積ノードで巡回中のデータ単位を一時的に保持し
た後に中継送出できるようにしたものである。
【0038】図8は、該実施例3の構成例であり、通信
手段71、データ単位中継手段72及びデータ単位一時
蓄積手段73を有する一時蓄積ノード7がネットワーク
D1に接続されていることを示している。各ノード11
1、112、113、114の構成は図2と同じであ
る。
【0039】図9は、図8における一時蓄積ノード7
が、受信したメモリ情報を一時蓄積した後中継送出する
動作を説明するための処理フロー図である。
【0040】1.通信手段71はネットワークD1から
データを受信し、データ単位中継手段72及びデータ単
位一時蓄積手段73に引渡す。 2.データ単位一時蓄積手段73は、引渡されたデータ
がメモリ情報かどうか判定し、メモリ情報でなければ、
直ちにデータ単位中継手段72に中継を依頼し、ステッ
プ4へ行く。 3.メモリ情報であれば、データ単位一時蓄積手段73
は、一定時間そのデータ単位を蓄積した後、データ単位
中継手段72に中継を依頼する。 4.データ単位中継手段72は、受信したデータそのま
まあるいは一時的に保持されたデータ単位を通信手段7
1に引渡し、それのネットワークD1への送出を依頼す
る。 5.通信手段71は、データをネットワークD1に送出
する。
【0041】実施例4 これは、メモリ情報をデータ単位に各ノードで巡回させ
る場合、ノード群に誤り訂正ノードを加えて、該誤り訂
正ノードで巡回中の各データ単位の伝送誤りを訂正して
中継送出できるようにしたものである。
【0042】図10は、該実施例4の構成例であり、通
信手段81、データ単位中継手段82、データ誤り訂正
手段83を有する誤り訂正ノード8がネットワークD1
に接続されていることを示している。各ノード111、
112、113、114の構成は図2と同じである。
【0043】図11は、図10における誤り訂正ノード
8の動作を説明するための処理フロー図である。
【0044】1.通信手段81はネットワークD1から
データを受信し、データ単位中継手段82及びデータ誤
り訂正手段83に引渡す。 2.データ誤り訂正手段83は、引渡されたデータがメ
モリ情報かどうか判定し、メモリ情報でなければ、直ち
にデータ単位中継手段82に中継を依頼しステップ4へ
行く。 3.メモリ情報であれば、データ誤り訂正手段83は、
受信データ単位の誤り訂正を行った後、データ単位中継
手段82に中継を依頼する。 4.データ単位中継手段82は、受信したデータそのま
まあるいは誤り訂正を行ったデータ単位を通信手段81
に引渡し、それのネットワークD1への送出を依頼す
る。 5.通信手段81は、データをネットワークD1に送出
する。
【0045】実施例5 これは、メモリ情報をデータ単位に各ノード間で巡回さ
せた場合、あるいは、記憶管理ノードから全ノード宛に
転送する場合、ネットワーク内にバックアップノードを
加えてメモリ情報を保持しておき、障害によりデータ単
位の一部あるいは全部が失われた時に、それの復旧を可
能としたものである。
【0046】図12(a)は、図2の構成にバックアッ
プノードを付加した場合であり、通信手段911、デー
タ単位中継手段921、データ単位蓄積手段931、デ
ータ単位復旧手段941を有するバックアップノード9
1がネットワークD1に接続されていることを示してい
る。
【0047】図13(a)は、図12(a)におけるバ
ックアップノード91がメモリ情報を蓄積し、障害発生
時にその蓄積データを用いてメモリ情報を復旧する場合
の処理フロー図である。
【0048】1.通信手段911はネットワークD1か
らデータを受信し、データ単位中継手段921及びデー
タ単位蓄積手段931に引渡す。 2.データ単位蓄積手段931は、引渡されたデータが
メモリ情報かどうか判定し、メモリ情報でなければ、直
ちにデータ単位中継手段921に中継を依頼する。 3.メモリ情報であれば、データ単位蓄積手段931
は、そのデータ単位の複製をそのアドレス対応に蓄積し
た後、データ単位中継手段921に中継を依頼する。 4.データ単位中継手段921は、受信したデータを通
信手段911に引渡し、それのネットワークD1への送
出を依頼する。 5.通信手段911は、データをネットワークD1に送
出する。 6.一方、メモリ情報を破壊する障害が発生すると、デ
ータ単位復旧手段941が動作する。 7.データ単位復旧手段941は、データ単位蓄積手段
931の保持するメモリ情報を用いて、破壊されたメモ
リ情報を復旧する。
【0049】図12(b)は、図5の構成にバックアッ
プノードを付加した場合で、通信手段912、データ単
位蓄積手段932、データ単位復旧手段942を有する
バックアップノード92がネットワークD2に接続され
ていることを示している。
【0050】図13(b)は、図12(b)におけるバ
ックアップノード92が、メモリ情報を蓄積し、障害発
生時にその蓄積データを用いてメモリ情報を復旧する場
合の処理フロー図である。
【0051】1.通信手段912はネットワークD2か
らデータを受信し、データ単位蓄積手段932に引渡
す。 2.データ単位蓄積手段932は、引渡されたデータが
メモリ情報かどうか判定し、メモリ情報でなければ、そ
れを廃棄する。 3.メモリ情報であれば、データ単位蓄積手段932
は、そのデータ単位をそのアドレス対応に蓄積する。 4.一方、メモリ情報を破壊する障害が発生すると、デ
ータ単位復旧手段942が動作する。 5.データ単位復旧手段942は、データ単位蓄積手段
932の保持するメモリ情報を用いて、破壊されたメモ
リ情報を復旧する。
【0052】実施例6 これは、メモリ情報をデータ単位に各ノードを巡回させ
る場合に、巡回ノード群にトラヒック管理ノードを加え
て、ネットワークの負荷状態に応じて巡回中のデータ単
位の中継送出を変更可能としたものである。
【0053】図14は、図2の構成にトラヒック管理ノ
ードを付加した例であり、通信手段A1、データ単位中
継手段A2、トラヒック監視手段A3、巡回データ単位
制御手段A4、データ単位一時蓄積手段A5を有するト
ラヒック管理ノードAがネットワークD1に接続されて
いることを示している。
【0054】図15は、図14におけるトラヒック管理
ノードAが、ネットワークD1の負荷状態に応じ、デー
タ単位を一時的に保持した後中継送出する動作を説明す
るための処理フロー図である。
【0055】1.通信手段A1はネットワークD1から
データを受信し、データ単位中継手段A2、トラヒック
監視手段A3及び巡回データ単位制御手段A4に引渡
す。 2.トラヒック監視手段A3は、引渡されたデータに基
づき、ネットワークD1の負荷状態を観察する。 3.トラヒック監視手段A3は、観察結果に基づき、ネ
ットワークD1の負荷状態を更新する。 4.一方、巡回データ単位制御手段A4は、引渡された
データがメモリ情報かどうか判定し、メモリ情報でなけ
れば、直ちにデータ単位中継手段A2に中継を依頼し、
ステップ7へ行く。 5.メモリ情報であれば、巡回データ単位制御手段A4
は、トラヒック監視手段A3より取得するネットワーク
D1の負荷状態が、高負荷状態か調べる。高負荷状態で
なければ、データ単位中継手段A2にデータ単位の中継
を依頼する。 6.高負荷状態であれば、巡回データ単位制御手段A4
はデータ単位をデータ単位一時蓄積手段A5に引渡し、
データ単位一時蓄積手段A5は一定時間そのデータ単位
を蓄積した後、データ単位中継手段A2に中継を依頼す
る。 7.データ単位中継手段A2は、受信したデータそのま
まあるいは一時的に保持されたデータ単位を通信手段A
1に引渡し、それのネットワークD1への送出を依頼す
る。 8.通信手段A1は、データをネットワークD1に送出
する。
【0056】実施例7 これは、メモリ情報をデータ単位に各ノード間で巡回さ
せる場合、あるいは、記憶管理ノードから全ノード宛に
転送する場合、該メモリ情報の全データ単位に引き続い
て、その複製のデータ単位を同じ順序で巡回あるいは転
送するようにしたことである。
【0057】図16(a)は、データ単位DU0、DU
1、…、DUnに引き続いてその複製をも巡回させるこ
とを示し、同図(b)は該記憶管理ノードから転送する
ことを示している。
【0058】図17は、データ単位の複製をも各ノード
で巡回させるケースにおける、各ノードによる共有記憶
へのアクセス法を説明するための処理フロー図である。
図17において、ステップ8の部分を除けば図4と同じ
である。以下では、図2におけるノード111に接続さ
れたネットワークアクセス制御部211の動作につい
て、図4と異なる部分(ステップ8)について説明す
る。
【0059】8−0;メモリアクセス制御手段511
は、受信データ単位のアクセス制御域の書込み済フラグ
の値を調べる。書込み済フラグの値がオフならば、ステ
ップ8−3へ行く。 8−1;書込み済フラグの値がオンならば、メモリアク
セス制御手段511は、複製を含め同一アドレスの全デ
ータ単位への書込みを完了したことになり、当該書込み
要求を廃棄する。 8−2;当該データ単位の書込み済フラグの値をオフと
し、データ単位中継手段411にデータ単位の中継を依
頼し、ステップ9へ行く。 8−3;書込み済フラグの値がオフならば、メモリアク
セス制御手段511は、受信したデータ単位のデータ域
の内容を、書込みデータで置き換える。 8−4;メモリアクセス制御手段511は、当該書込み
要求に関する最初の書込みであるか調べ、そうでなけれ
ば、データ単位中継手段411にデータ単位の中継を依
頼し、ステップ9へ行く。 8−5;最初の書込みであれば、メモリアクセス制御手
段511は、当該データ単位の書込み済フラグをオンと
した後、データ単位中継手段411に中継を依頼し、ス
テップ9へ行く。
【0060】なお、図5の構成で、記憶管理ノード6が
データ単位の複製を転送するケースにおいては、各ノー
ドのネットワークアクセス制御部の動作は図7の場合と
同様である。
【0061】実施例8 これは、図2や図5の構成において、各ノードに接続さ
れたネットワークアクセス制御部内にアクセス方式制御
手段を設けて、値を読出した後指定値を加算して書込む
こと(置換え加算)等の複合アクセスや、単一のメモリ
アドレスで複数のデータ単位を指定可能なグループアド
レス指定や、データ単位の内容の全部あるいは一部が一
致するデータ単位を指定する内容指定等の、所望のアク
セス方式に応じてデータの読出し及び書込みを行うよう
にしたことである。
【0062】図18(a)は、図2の場合について、ア
クセス方式制御手段B41を有するネットワークアクセ
ス制御部241を介してノード141がネットワークD
1に接続されていることを示し、同図(b)は、図5の
場合について、アクセス方式制御手段B42を有するネ
ットワークアクセス制御部242を介してノード142
がネットワークD2に接続されていることを示してい
る。
【0063】図19(a)は、図18(a)のネットワ
ークアクセス制御部241のように、各ノード間でメモ
リ情報を巡回させるケースについて、アクセス方式制御
手段を設けたネットワークアクセス制御部による共有記
憶へのアクセス法を示した処理フローの一部であり、図
4と異なる部分を中心に抽出したものである。また、図
19(b)は、図18(b)のネットワークアクセス制
御部242のように、記憶管理ノードから全ノード宛に
メモリ情報を転送するケースについて、アクセス方式制
御手段を設けたネットワークアクセス制御部による共有
記憶へのアクセス法を示した処理フローの一部であり、
同様に図7と異なる部分を中心に抽出したものである。
いずれの場合も、アクセス制御手段は、読出しの後に同
一データ単位に対し書込みを行ったり、指定アドレスの
代わりに指定アクセス方式(たとえば、内容一致等)に
よりアクセス対象のデータ単位を識別したりする。
【0064】実施例9 これは、図2や図5の構成において、ネットワークアク
セス制御部内に内容変化監視手段を設け、ノード内のメ
モリアクセス要求元から指定されたアドレスのデータ単
位の内容を一時的に保持すると共に、当該アドレスのデ
ータ単位の到着ごとに前記保持データ単位の内容と到着
データ単位の内容とで、アクセス要求元の指定に基づき
その一部あるいは全部を比較し、不一致であった場合に
メモリアクセス要求元に通知するようにしたことであ
る。
【0065】図20(a)は、図2の場合について、内
容変化監視手段C51を有するネットワークアクセス制
御部251を介してノード151がネットワークD1に
接続されていることを示し、同図(b)は、図5の場合
について、内容変化監視手段C52を有するネットワー
クアクセス制御部252を介してノード152がネット
ワークD2に接続されていることを示している。
【0066】図21は、図20(a)及び(b)におけ
る内容変化監視手段C51、C52の動作を説明するた
めの処理フロー図である。。以下では図20(a)にお
ける内容変化監視手段C51の動作を説明する。なお、
図20(b)の内容変化監視手段C52の動作も同じで
ある。
【0067】1.内容変化監視手段C51は、通信手段
351、データ単位中継手段451を介してネットワー
クD1からの受信データ(データ単位)を取得する。 2.取得したデータがメモリ情報かどうか判定し、メモ
リ情報でなければそれを廃棄する。 3.メモリ情報であれば、内容変化監視を指定されてい
るアドレスかどうか調べ、指定アドレスでなければ該デ
ータ単位を廃棄する。 4.指定アドレスであれば、既にそのアドレスのデータ
を保持しているかどうか調べる。 5.保持していなければ、そのデータを新規に保持す
る。 6.既に保持していれば、当該保持データと受信データ
とが一致するか調べ、一致すれば何もしない。 7.保持データと受信データとが一致しなければ、ノー
ド内の内容変化監視要求元に対し、その旨を通知する。
【0068】以上、本発明の各実施例について説明した
が、メモリ情報のデータ単位の転送には、図22に示す
ように、ネットワークの伝送方式や通信プルトコルに応
じ、特定のタイムスロット(1スロットあるいは複数ス
ロット)を割り当てる(同図(a)の例)、非同期転送
モード(ATM)通信におけるセルを使用する(同図
(b)の例)、ハイレベルデータリンク制御(HDL
C)手順等におけるフレームを使用する(同図(c)の
例)、等の方法が可能である。また、1スロットあるい
は1セルあるいは1フレームにより、複数のデータ単位
を転送することも可能である。
【0069】
【発明の効果】請求項1および2の発明では、メモリ情
報をネットワーク内で周期的に転送し、各ノードがその
全データを周期的に参照可能としたため、各ノードにお
ける従来のメモリアクセス方法をほとんど変更すること
なく、ノード間の共有記憶が低コストで容易に実現可能
となる。また、ノード間共有資源に対する排他制御ある
いはアクセス競合制御を行う場合、ノード数が多い場合
にも、各ノードにおけるノード通信のための通信処理オ
ーバヘッドを低減するとともに、各ノードからの共有メ
モリへのアクセス時間を短縮することが可能となる。
【0070】請求項3の発明では、データ単位を各ノー
ドで巡回させる場合に、巡回中のデータ単位を一時蓄積
ノードにおいて一時保持した後中継送出することによ
り、ネットワークの帯域等に応じて総メモリ情報量を任
意に調整することが可能となる。
【0071】請求項4の発明では、データ単位を各ノー
ドで巡回させる場合に、巡回中の各データ単位の伝送誤
りを誤り訂正ノードにより訂正し中継するため、巡回中
のメモリ情報の信頼性が保証できる。
【0072】請求項5の発明では、バックアップノード
で全アドレス対応のデータ単位の複製を保持しておくこ
とにより、ネットワークあるいは記憶管理ノードの障害
等によりデータ単位の一部あるいは全部が失なわれて
も、該保持されているデータ単位の複製を用いて復旧す
ることが可能になる。
【0073】請求項6の発明では、トラヒック管理ノー
ドにおいて、巡回中のデータ単位の中継送出契機をネッ
トワークの負荷状態に応じて変更することが可能とな
る。
【0074】請求項7の発明では、全データ単位あるい
は特定のデータ単位の複製を同じ順序で周期的に巡回あ
るいは記憶管理ノードから転送することにより、ノード
側のメモリアクセス要求の待ち時間の短縮が可能とな
る。
【0075】請求項8の発明では、アクセス制御手段に
より、値を読出した後指定値を加算して書込むこと(置
換え加算)等の複合アクセスや、単一のメモリアドレス
での複数のデータ値を指定可能なグループアドレス指定
や、データ単位の内容の全部あるいは一部が一致するデ
ータ単位を指定する内容指定等、所望のアクセス方式に
応じ、データの読出し及び書込みを行うことが可能とな
る。
【0076】請求項9の発明では、内容変化監視手段に
より、受信したデータ単位の内容を監視し、メモリアク
セス要求元から指定されたアドレスのデータ単位の内容
が変化していた場合、それをメモリアクセス要求元に通
知するため、メモリアクセス要求元では、当該データ単
位が他ノードで書替えられたような場合、それを迅速に
認知することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】メモリの概念図及びメモリ情報の構成単位(デ
ータ単位)の形式例を示す図である。
【図2】本発明の一つの実施例に係る分散システムの構
成図である。
【図3】図2の構成において、メモリ情報がデータ単位
で各ノード間で巡回する様子を示す図である。
【図4】図2における各ノードのネットワークアクセス
制御部の処理フロー図である。
【図5】本発明の他の実施例に係る分散システムの構成
図である。
【図6】図5の構成において、メモリ情報がデータ単位
で記憶管理ノードから全ノード宛に転送される様子を示
す図である。
【図7】図5における各ノードのネットワークアクセス
制御部の処理フロー図である。
【図8】図2において一時蓄積ノードを設けた場合の構
成例を示す図である。
【図9】図8の一時蓄積ノードの処理フロー図である。
【図10】図2において誤り訂正ノードを設けた場合の
構成例を示す図である。
【図11】図10の誤り訂正ノードの処理フロー図であ
る。
【図12】図2及び図5においてそれぞれバックアップ
ノードを設けた場合の構成例を示す図である。
【図13】図12の各バックアップノードの処理フロー
図である。
【図14】図2においてトラヒック管理ノードを設けた
場合の構成例を示す図である。
【図15】図14のトラヒック管理ノードの処理フロー
図である。
【図16】データ単位の巡回あるいは転送に続けてその
複製を巡回あるいは転送する様子を示す図である。
【図17】データ単位の複製を各ノード間で巡回させる
場合の各ノードのネットワークアクセス制御部での処理
フロー図である。
【図18】図2および図5においてアクセス方式制御手
段を設けたネットワークアクセス制御部の構成例を示す
図である。
【図19】アクセス方式制御手段を設けたネットワーク
アクセス制御部の処理フロー図である。
【図20】図2および図5において内容変化監視手段を
設けたネットワークアクセス制御部の構成例を示す図で
ある。
【図21】内容変化監視手段を設けたネットワークアク
セス制御部の処理フロー図である。
【図22】メモリ情報の転送形式の一例を示す図であ
る。
【図23】従来の分散共有メモリの一例を説明するため
の分散システムの構成図である。
【符号の説明】
111、112、113、114、121、122、1
23、124 ノード 211、212、213、214、221、222、2
23、224 ネットワークアクセス制御部 311、312、313、314、321、322、3
23、324 通信手段 411、412、413、414 データ単位中継手段 511、512、513、514、521、522、5
23、524 メモリアクセス制御手段 6 記憶管理ノード 7 一時蓄積ノード 8 誤り訂正ノード 91、92 バックアップノード A トラヒック管理ノード A4 巡回データ単位制御手段 B41、B42 アクセス方式制御手段 C51、C52 内容変化監視手段 D1、D2 ネットワーク DU0、DU1、DU2、DU3、DUn データ単位

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のノードがそれぞれネットワークに
    接続され、各ノード間でネットワークを介して通信を行
    う分散システムにおけるネットワーク利用共有記憶方法
    であって、 アドレス付けされたデータの集合よりなるメモリ情報
    を、各アドレス対応のデータを単位(以下、データ単位
    と称す)として、所定の順序で各ノード間を巡回せしめ
    ると共に、 各ノード側では、当該ノード内からのメモリアクセス要
    求に基づき、前記ネットワークから受信するデータ単位
    の中から前記要求のあったデータ単位を識別して、読出
    し要求では該当データ単位をアクセス要求元へ転送し、
    書込み要求では該当データ単位の内容を書替えて中継す
    る、ことを特徴とする分散システムのネットワーク利用
    共有記憶方法。
  2. 【請求項2】 複数のノードがそれぞれネットワークに
    接続され、各ノード間でネットワークを介して通信を行
    う分散システムにおけるネットワーク利用共有記憶方法
    であって、 前記ネットワーク中に記憶管理ノードを設け、該記憶管
    理ノードより前記ネットワークを介して全ノード宛に、
    アドレス付けされたデータの集合よりなるメモリ情報
    を、各アドレス対応のデータ単位(データ単位)として
    所定の順序で転送せしめると共に、 各ノード側では、当該ノード内からのメモリアクセス要
    求に基づき、前記ネットワークから受信するデータ単位
    の中から前記要求のあったデータ単位を識別して、読出
    し要求では該当データ単位をアクセス要求元へ転送し、
    書込み要求では該当データ単位の内容を書替えて前記記
    憶管理ノードへ転送する、ことを特徴とする分散システ
    ムのネットワーク利用共有記憶方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の分散システムのネット
    ワーク利用共有記憶方法において、ネットワーク中に一
    時蓄積ノードを設け、各ノード間で巡回するデータ単位
    を前記一時蓄積ノードにより一時的に保持した後に中継
    送出することを特徴とする分散システムのネットワーク
    利用共有記憶方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の分散システムのネット
    ワーク利用共有記憶方法において、ネットワーク中に誤
    り訂正ノードを設け、各ノードを巡回するデータ単位の
    伝送誤りを前記誤り訂正ノードにより訂正して中継送出
    することを特徴とする分散システムのネットワーク利用
    共有記憶方法。
  5. 【請求項5】 請求項1もしくは2に記載の分散システ
    ムのネットワーク利用共有記憶方法において、ネットワ
    ーク中に、データ単位蓄積手段とデータ単位復旧手段と
    を有するバックアップノードを設け、ネットワーク内を
    転送される全アドレス対応のデータ単位の複製を前記デ
    ータ単位蓄積手段により保持し、障害の発生により前記
    データ単位の一部あるいは全部が失われた時に、前記保
    持されているデータ単位の複製を用いて前記データ単位
    復旧手段により該当データ単位を復旧することを特徴と
    する、分散システムのネットワーク利用共有記憶方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の分散システムのネット
    ワーク利用共有記憶方法において、 ネットワーク中に、データ単位蓄積手段、前記ネットワ
    ークのトラヒック監視手段及び巡回データ単位制御手段
    を有するトラヒック管理ノードを設けて、 前記トラヒック管理ノードにおいて、前記トラヒック監
    視手段により測定される前記ネットワークの負荷状態に
    応じ、前記巡回データ単位制御手段により、必要に応じ
    前記データ単位一時蓄積手段を用いて前記データ単位を
    一時的に保持することにより、巡回中のデータ単位の中
    継送出契機を変更することを特徴とする分散システムの
    ネットワーク利用共有記憶方法。
  7. 【請求項7】 請求項1もしくは2に記載の分散システ
    ムのネットワーク利用共有記憶方法において、前記メモ
    リ情報の全データ単位に引き続き、それら全データ単位
    あるいは特定のデータ単位の複製を同じ順序で周期的に
    巡回あるいは前記記憶管理ノードから転送することを特
    徴とする分散システムのネットワーク利用共有記憶方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項1もしくは2に記載の分散システ
    ムのネットワーク利用共有記憶方法において、ノード側
    にアクセス式制御手段を設け、複合アクセスやグループ
    アドレス指定や内容指定等の、アクセス方式に応じてデ
    ータ単位の読出し及び書込みを行うことを特徴とする分
    散システムのネットワーク利用共有記憶方法。
  9. 【請求項9】 請求項1もしくは2に記載の分散システ
    ムのネットワーク利用共有記憶方法において、ノード側
    に内容変化監視手段を設け、当該ノード内のメモリアク
    セス要求元から指定されたアドレスのデータ単位の内容
    を一時的に保持すると共に、当該アドレスのデータ単位
    の到着ごとに前記保持してあるデータ単位の内容と到着
    したデータ単位の内容とで、前記アクセス要求元の指定
    に基づきその一部あるいは全部を比較し、不一致であっ
    た場合に前記メモリアクセス要求元に通知することを特
    徴とする分散システムのネットワーク利用共有記憶方
    法。
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