JPH0667437U - 物品仕分け装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 払い出しコンベアの面積上の使用効率を向上
させ、且つ、物品同士の衝突により発生する外部または
中身の破損を防止し得る物品仕分け装置を提供する。 【構成】 無端状に形成した主コンベア（１）と、主コ
ンベア（１）の周辺に配設され、一方の端部（１０ａ）
が主コンベア（１）の搬送経路に臨む払い出しコンベア
（１１）と、主コンベア（１）により搬送される物品を
払い出しコンベア（１１）に払い出す払い出し手段
（３）と、払い出しコンベア（１１）の端部（１０ａ）
近傍に設けた規制手段（６０）とを設ける。そして、規
制手段（６０）を、払い出しコンベア（１１）の主コン
ベア（１）の搬送方向側側端部（１０ｂ）から他方側に
向けて延出する規制板（２０）と、規制板（２０）を払
い出しコンベア（１１）の搬送面から所定距離だけ上方
に離隔した状態で支持し且つ、規制板（２０）を主コン
ベア（１）側に付勢する支持手段（３０）とから構成す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、形状や大きさの異なる物品を、受注に応じて出荷先別に仕分ける自 動仕分け装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の物品仕分け装置について、添付図面、図５、図６、に基づいて説明する 。図５は、従来の仕分け装置の概略を示す平面図であり、図６は、その払い出し 部を示す斜視図である。図５に示すように、従来の仕分け装置（７０）は、無端 状に形成した主コンベア（１）と、この主コンベア（１）の周辺に設けた物品供 給部（１４）と、物品払い出し部（１０）とからなる装置である。

【０００３】 前記主コンベア（１）は、払い出し手段たる単位のベルトコンベア（３）複数 個を鎖状に連結し、前述の如く、無端状に形成したものであって、矢印Ａ方向に 全体として走行する。また、前記ベルトコンベア（３）のベルトは、図６に示す ように、前記主コンベア（１）の移動方向（矢示Ａ方向）に直交する方向（矢示 Ｂ又はＣ方向）に走行する。

【０００４】 前記物品供給部（１４）は、複列に配設した供給コンベア（１５）群からなり 、各供給コンベア（１５）は、その一端が前記主コンベア（１）に接続している 。そして、この接続部に供給用のゲート（図示せず）が設けられている。

【０００５】 また、前記物品払い出し部（１０）は、同様に複列に配設したローラコンベア である払い出しコンベア（１１）群からなり、各払い出しコンベア（１１）はそ の一端が前記主コンベア（１）に接続している。

【０００６】 而して、前記供給コンベア（１５）上に載置された物品は、前記供給用のゲー ト（図示せず）まで搬送され、このゲート（図示せず）が開くことによって、矢 示Ａ方向に移動している前記主コンベア（１）の所定のベルトコンベア（３）上 に載置される。

【０００７】 ついで、継続して矢示Ａ方向に移動している前記ベルトコンベア（３）が、所 定の前記払い出しコンベア（１１）と対応する位置まで移動したとき、前記ベル トコンベア（３）は矢示Ｂ方向に駆動され、自体上に載置した物品を前記所定の 払い出しコンベア（１１）上に排出する。そして、物品は払い出しコンベア（１ １）上を矢示Ｂ方向に移動し、図６に示す如く当該払い出しコンベア（１１）上 に滞留せしめられる。

【０００８】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記の自動仕分け装置により、形状や大きさの異なる物品の仕 分けを連続して行った場合、物品は搬送速度ベクトルと排出方向（矢示Ｂ方向） の速度ベクトルとを合成した方向に払い出されるため、図６に図示したように払 い出しコンベア（１１）上の矢示Ａ方向側に片寄って集積し、払い出しコンベア （１１）の他方側に空きスペースが生じ、払い出しコンベア（１１）の面積上の 使用効率が悪いという問題があった。

【０００９】 また、形状，大きさ，重量の異なる物品を仕分けるに際しては、大型重量物品 と小型軽量物品とを仕分ける順番が決まっていないため、大型重量物品と小型重 量物品とが衝突し、前記物品の外部、中身が破損するという問題点があった。

【００１０】 本考案は、上記問題点を解決するためになされたものであり、払い出しコンベ アの面積上の使用効率を向上させ、物品同士の衝突により発生する外部または、 中身の破損を防止し得る物品仕分け装置の提供を目的としたものである。

【００１１】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するための本考案は、無端状に形成した主コンベアと、該主コ ンベアの周辺に配設され、一方の端部が主コンベアの搬送経路に臨む払い出しコ ンベアと、前記主コンベアにより搬送される物品を前記払い出しコンベアに払い 出す払い出し手段と、前記払い出しコンベアの端部近傍に設けた規制手段とから なる仕分け装置であって、前記規制手段を、前記払い出しコンベアの側端部から 他方に向けて延出する規制板と、該規制板を前記払い出しコンベアの搬送面から 所定距離だけ上方に離隔した状態で支持し且つ、該規制板を前記主コンベア側に 付勢する支持手段とから構成したことを要旨とする。

【００１２】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を添付図面に基づき説明する。図１は、本考案装置の 一実施例を示す斜視図である。

【００１３】 同図に示すように、実施例装置は従来の装置に規制手段（６０）を設けたもの であって、他の構成は従来の装置と同様であるので、従来の装置と同じ部位は同 一の符号を付してその詳しい説明は省略する。

【００１４】 前記規制手段（６０）は図１に示す如く、主コンベア（１）に接続する払い出 しコンベア（１１）の当該接続部近傍における側板（１２）に設けられるもので あって、規制板（２０）と支持具（３０）とからなる。

【００１５】 前記支持具（３０）は、図２に示すように縦断面コの字状の第一の支持部材（ ３１ａ）並びに、この第一の支持部材（３１ａ）の下端部に自体の上端部が固着 される縦断面Ｌ字状の第二の支持部材（３１ｂ）からなる支持部（３１）と、こ の第一の支持部材（３１ａ）の上辺、下辺に掛け渡すように設けた支軸（３２） と、この支軸（３２）に遊嵌せしめたつる巻ねじりばね（３３）と、一端が前記 支軸（３２）に軸通されて矢示Ａ−Ｂ方向に回動可能に配設される取り付け具（ ３４）と、前記支軸（３２）と同様、前記第一の支持部材（３１ａ）の上辺、下 辺に掛け渡すように設けられ、前記取り付け具（３４）の矢示Ａ方向の動きを制 動するストッパー（３５）からなるもので、前記払い出しコンベア（１１）の側 板（１２）に前記第二の支持部材（３１ｂ）を止着する。

【００１６】 前記規制板（２０）は図２に示すように、平板で構成される部材であって、一 方の端部（２１）が前記取り付け具（３４）に螺着される。而して、図示する如 く、当該規制板（２０）は前記払い出しコンベア（１１）の上方に延出し、その 下端面は払い出しコンベア（１１）の上面から所定の距離だけ隔てられた状態で 設けられる。

【００１７】 尚、この例では支持具（３０）を前述した構成としたが、これに限るものでは なく、前記主コンベア（１）から仕分けられた物品（５０）が前記規制板（２０ ）に接触した際、物品の持つ運動エネルギーを吸収、緩和できる機能を有するも のであればどのような構成であってもかまわない。

【００１８】 次に、以上の構成を備える本実施例により、物品を振り分ける態様について説 明する。

【００１９】 既に、図１に示すように物品（５０）を、主コンベア（１）により連続的に搬 送し、順次仕分けているものとする。

【００２０】 まず、仕分けるべき対象物品（５０）が所定位置に達したとき、主コンベア（ １）のベルトコンベア（３）を矢示Ｂ方向に駆動する。これにより物品（５０） は、前記主コンベア（１）の搬送方向（矢示Ａ方向）と前記ベルトコンベア（３ ）の搬送方向（矢示Ｂ方向）の合成方向に移動せしめられ、前記払い出しコンベ ア（１１）上に払い出される。そして物品（５０）は払い出しコンベア（１１） 上を移動し、前記規制手段（６０）を設けた付近に到達する。

【００２１】 そして、対象物品（５０）の高さが前記所定高さ未満の小型軽量物品である場 合には当該物品（５０）は規制板（２０）には接触せず進行し、前記払い出しコ ンベア（１１）の側板（１２）側に仕分けられる。一方、対象物品（５０）の高 さが前記所定高さ以上の大型重量物品である場合には当該物品（５０）は規制板 （２０）に接触する。この際、規制手段（６０）は前記規制板（２０）及びつる 巻ねじりばね（３３）により、前記物品（５０）の運動エネルギーを吸収、緩和 しつつ受け止める。そして当該物品（５０）は前記払い出しコンベア（１１）上 を規制板（２０）に沿って側板（１３）側に進行せしめられ、仕分けられる。

【００２２】 而して、図１に示す如く仕分けるべき対象物品（５０）のうち、大型重量物品 は前記払い出しコンベア（１１）の側板（１３）側に、小型軽量物品は側板（１ ２）側に集積される。

【００２３】 尚、この例では前記規制板（２０）は、図２に示す如く構成したが、これに限 るものではなく、図３及び図４に示すように構成してもよい。

【００２４】 即ち、図３に示した前記規制板（２０）は、その先端が先細に形成され、取り 付け部（２１）に向かうに従い漸次幅広くなるように形成されたものである。こ の規制板（２０）によれば、下方を通過する物品（５０）の高さの低いものほど 規制板（２０）の取り付け部（２１）側を通過し、高さの高いものほど規制板（ ２０）の先端（２２）側を通過する結果、物品（５０）は払い出しコンベア（１ １）上に片寄ることなく集積せしめられる。

【００２５】 また、図４に示した規制板（２０）は、その先端（２２）側から取り付け部（ ２１）側に向けて幅が階段状に広く形成されたものである。これによれば、物品 （５０）の高さの高いものほど規制板（２０）の先端（２２）側を通過し、物品 （５０）の高さが所定範囲にあるものごとに分類された状態で払い出しコンベア （１１）上に集積せしめられる。

【００２６】

【考案の効果】

以上詳述したように本考案装置によれば、物品を順次仕分けるに際し、物品が 払い出しコンベア上に片寄って集積されることがないため、払い出しコンベア上 の使用面積を有効に利用できる。また、これにより、大型重量物品と軽量小型物 品とが衝突してその外部、中身等が損傷されるのを防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案装置の一実施例を示す斜視図である。

【図２】本考案装置の規制手段を示す斜視図である。

【図３】本考案装置における他の例の規制板を示す正面
図である。

【図４】本考案装置における他の例の規制板を示す正面
図である。

【図５】従来の仕分け装置の概略を示す平面図である。

【図６】従来の仕分け装置の払い出し部を示す斜視図で
ある。

【符号の説明】

１ 主コンベア ２ 搬送経路 ３ ベルトコンベア １０ 物品払い出し部 １１ 払い出しコンベア １２ 側板 １３ 側板 １４ 物品供給部 １５ 供給コンベア ２０ 規制板 ３０ 支持具（支持手段） ３１ 支持部 ３２ 支軸 ３３ つる巻ねじりばね ３４ 取り付け具 ３５ ストッパー ５０ 物品 ６０ 規制手段 ７０ 仕分け装置

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 無端状に形成した主コンベア（１）と、
   該主コンベア（１）の周辺に配設され、一方の端部（１
   ０ａ）が主コンベア（１）の搬送経路に臨む払い出しコ
   ンベア（１１）と、前記主コンベア（１）により搬送さ
   れる物品を前記払い出しコンベア（１１）に払い出す払
   い出し手段（３）と、前記払い出しコンベア（１１）の
   端部（１０ａ）近傍に設けた規制手段（６０）とからな
   る仕分け装置であって、前記規制手段（６０）を、前記
   払い出しコンベア（１１）の前記主コンベア（１）の搬
   送方向側側端部（１０ｂ）から他方側に向けて延出する
   規制板（２０）と、該規制板（２０）を前記払い出しコ
   ンベア（１１）の搬送面から所定距離だけ上方に離隔し
   た状態で支持し且つ、該規制板（２０）を前記主コンベ
   ア（１）側に付勢する支持手段（３０）とから構成した
   ことを特徴とする物品仕分け装置。