JPH0666908A - Esr装置 - Google Patents

Esr装置

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JPH0666908A
JPH0666908A JP4216189A JP21618992A JPH0666908A JP H0666908 A JPH0666908 A JP H0666908A JP 4216189 A JP4216189 A JP 4216189A JP 21618992 A JP21618992 A JP 21618992A JP H0666908 A JPH0666908 A JP H0666908A
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esr
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high frequency
integrating
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JP4216189A
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Hidenobu Itagaki
秀信 板垣
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ESR現象を利用し、試料中の不対電子の測
定を行うものであり、特に迅速に高SN比のESR信号
を得ることである。 【構成】 高速大振幅変動磁界発生用のコイル23を用
いて静磁界を高速に変化させるようにし、得られたES
R信号は積算器24で積算することで、SN比を向上で
きるようにした。 【効果】 従来、ESR信号の飽和現象が起きて観測が
できなかったような測定も行えるようになった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ESR現象を利用して
試料中の不対電子の測定を行うESR装置に関するもの
であり、特に迅速に、高いSN比を得ることができるE
SR装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ESR(Electron Spin Resonance;
電子スピン共鳴)装置は、ゼーマン分裂した電子の挙動
を利用した分光分析装置である。具体的には以下のよう
に分析を行う。分析したい試料物質を磁界の中に設置す
ると、その物質中の不対電子はゼーマン分裂をして2つ
のエネルギー準位にわかれる。この2つの準位間のエネ
ルギーギャップδEは印加されている磁界に対応したも
のになる。
【0003】ここで、ボーア磁子をβ、磁界をH、とす
るとエネルギーギャップδEは下式のようになる。 δE=gβH ・・・式(1) ただし、比例定数gは自由電子ではg=2.002319287で
ある。
【0004】そこで、外部からこの試料に hν=δE ・・・式(2) (ただし、h:プランク定数) となるような周波数νをもった電磁波を印加すると、そ
の電磁波を吸収して下のエネルギーレベルの電子が上の
エネルギーレベルに遷移する。このときESR信号は印
加した電磁波エネルギーの吸収現象として検出される。
【0005】ESRの原理に関しては例えば、「電子ス
ピン共鳴」(大矢博昭、山内淳著;講談社サイエンティ
フィク)、「実用ESR入門」(石津和彦編;講談社サ
イエンティフィク)などに詳しく記載されている。
【0006】ここでは、「ESRイメージング」(大野
桂一編;株式会社アイピーシー(平成2年))の第10
頁に示された従来のESR装置の構成について図7を参
照しながら説明する。図7は、従来のESR装置を示す
図である。
【0007】図7において、1は高周波を発振する高周
波発振器、2は反射波を除去するためのアイソレータ、
3は減衰器、4は高周波の方向性を制御する方向性結合
器、5は位相を変える移相器、6は高周波に共振する高
周波キャビティ(空洞共振器)、50は測定対象の試
料、7は上記試料50に外部から磁界を印加する電磁
石、8は電磁石電源、9は電磁石電源制御装置、10は
100KHz発振器である。
【0008】また、11は上記試料50による高周波の
吸収によって発生する電流または電圧の位相敏感検出器
(Phase Sensitive Detector;以下、「PSD」と
いう。)、12は増幅器、13は記録器、60は一次微
分信号観測用磁界変調コイルである。
【0009】なお、高周波発振器1の発振周波数はXバ
ンド(9GHz)、Kバンド(24GHz)、Qバンド
(36GHz)の内の何れかに設定されており、前述し
た式(1)、(2)よりこれらの周波数バンドに対応す
るように電磁石7が発生する磁界は、それぞれ0.3T
(Xバンド)、0.75T(Kバンド)、1.2T(Qバ
ンド)となる。
【0010】次に、従来のESR装置の動作について説
明する。ESR装置に良く使われているXバンド(マイ
クロ波の9GHz帯)の場合には、試料50に電磁石7
から3400G近傍の磁界を印加している。このとき、
試料50中に含まれる不対電子はゼーマン分裂をして前
記式(1)、(2)から求められる周波数9.5GHz
のマイクロ波を吸収する。そこで、まず高周波発振器1
により9.5GHzの高周波を発信させる。この高周波
は、アイソレータ2で反射波が取り除かれた後、減衰器
3により信号レベルが調整され、方向性結合器4を介し
て9.5GHzに共振するように設計された高周波キャ
ビティ6に送られ、試料50のゼーマン分裂した電子ス
ピンに吸収される。
【0011】このESR信号を検出電流の吸収曲線とし
て描くため、電磁石電源制御装置9により電磁石電源8
の電流をゆっくりと掃引することで静磁界を変化させ
る。一方、100KHz発振器10からの出力が一次微
分観測用磁界変調コイル60により100KHzで磁界
を変調する。そして、PSD11は前記高周波キャビテ
ィ6からの反射波を方向性結合器4を通して観測してお
り、試料50によるこの高周波の吸収を電流もしくは電
圧の変化量の一次微分として検出する。この検出出力
を、増幅器12で増幅した後、記録器13に記録し、こ
の記録データに基づいて試料の分析を行っていた。
【0012】なお、この際の一次微分というのは100
KHzの磁界変調されたESR信号をPSD11で10
0KHz発振器10からの信号を参照信号として位相検
波することで得られる。図8(a)及び(b)に吸収曲
線としてえられるESR信号とその一次微分波形の関係
を示す。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のE
SR装置では、静磁界(実際は変化させるがその変化が
遅いのでESR測定では静磁界と呼ぶ。)の方をゆっく
りと変化させて、ESR信号を取得していたのでESR
信号のSN比は静磁界の掃引時間に比例していた。即
ち、掃引時間をかけるほど高いSN比のESR信号が得
られる傾向があった。しかし、SN比を上げるために静
磁界の掃引を遅くすると、励起され上位のエネルギー準
位を持ったスピンと下位のエネルギー準位の電子スピン
の数の差がなくなる飽和現象を生じていた。この飽和現
象を生じるとESR信号は観測できなくなるという問題
点があった。
【0014】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、ESR信号のSN比を飽和現
象を生じることなく容易に向上させることができるES
R装置を得ることを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るESR装置は、試料に磁界を印加して不対電子にゼー
マン分裂を起こさせる磁石と、高周波を発振して前記ゼ
ーマン分裂した不対電子の電子スピンを励起する高周波
発振手段と、この高周波発振手段が発振した高周波に共
振する高周波共振手段と、前記高周波により励起された
電子スピンが発生するESR信号を検出する検出手段と
を備え、さらに、次に掲げる手段を備えたものである。 〔1〕 静磁界に重畳する高速大振幅変動磁界を発生す
る磁界発生手段。 〔2〕 前記ESR信号を積算する積算手段。
【0016】この発明の請求項2に係るESR装置は、
試料に磁界を印加して不対電子にゼーマン分裂を起こさ
せる超電導磁石と、高周波を発振して前記ゼーマン分裂
した不対電子の電子スピンを励起する高周波発振手段
と、この高周波発振手段が発振した高周波に共振する高
周波共振手段と、前記高周波により励起された電子スピ
ンが発生するESR信号を検出する検出手段とを備え、
さらに、次に掲げる手段を備えたものである。 〔1〕 静磁界に重畳する高速大振幅変動磁界を発生す
る磁界発生手段。 〔2〕 前記ESR信号を積算する積算手段。
【0017】この発明の請求項3に係るESR装置は、
試料に磁界を印加して不対電子にゼーマン分裂を起こさ
せる磁石と、高周波を発振して前記ゼーマン分裂した不
対電子の電子スピンを励起する高周波発振手段と、この
高周波発振手段が発振した高周波に共振する高周波共振
手段と、前記高周波により励起された電子スピンが発生
するESR信号を検出する検出手段とを備え、さらに、
次に掲げる手段を備えたものである。 〔1〕 静磁界に重畳する正弦波状の高速大振幅変動磁
界を発生する磁界発生手段。 〔2〕 前記ESR信号を積算する積算手段。
【0018】この発明の請求項4に係るESR装置は、
試料に磁界を印加して不対電子にゼーマン分裂を起こさ
せる磁石と、高周波を発振して前記ゼーマン分裂した不
対電子の電子スピンを励起する高周波発振手段と、この
高周波発振手段が発振した高周波に共振する高周波共振
手段と、前記高周波により励起された電子スピンが発生
するESR信号を検出する検出手段とを備え、さらに、
次に掲げる手段を備えたものである。 〔1〕 静磁界に重畳する高速大振幅変動磁界を発生す
る磁界発生手段。 〔2〕 前記ESR信号を積算する積算手段。 〔3〕 この積算手段の出力をモニタするモニタ手段。 〔4〕 ESR信号の観測を停止する停止手段。
【0019】この発明の請求項5に係るESR装置は、
試料に磁界を印加して不対電子にゼーマン分裂を起こさ
せる磁石と、高周波を発振して前記ゼーマン分裂した不
対電子の電子スピンを励起する高周波発振手段と、この
高周波発振手段が発振した高周波に共振する高周波共振
手段と、前記高周波により励起された電子スピンが発生
するESR信号を検出する検出手段とを備え、前記検出
手段は前記ESR信号の吸収曲線を検出し、さらに、次
に掲げる手段を備えたものである。 〔1〕 静磁界に重畳する高速大振幅変動磁界を発生す
る磁界発生手段。 〔2〕 前記ESR信号を積算する積算手段。
【0020】この発明の請求項6に係るESR装置は、
試料に磁界を印加して不対電子にゼーマン分裂を起こさ
せる磁石と、高周波を発振して前記ゼーマン分裂した不
対電子の電子スピンを励起する高周波発振手段と、この
高周波発振手段が発振した高周波に共振する高周波共振
手段と、前記高周波により励起された電子スピンが発生
するESR信号を検出する検出手段とを備え、前記高周
波共振手段は一部ギャップを有する円筒状に形成され、
円筒を横切る方向に電気的なスリットを入れ、さらに、
次に掲げる手段を備えたものである。 〔1〕 静磁界に重畳する高速大振幅変動磁界を発生す
る磁界発生手段。 〔2〕 前記ESR信号を積算する積算手段。
【0021】
【作用】この発明に係るESR装置においては、試料に
印加する磁界を高速に変動させることにより、ESR信
号を積算するので電子スピンが飽和することなく観測時
間に正比例してESR信号のSN比を向上させることが
できる。
【0022】また、この発明に係るESR装置において
は、高周波共振手段にスリットを設けたことで、高速大
振幅変動磁界によって高周波共振手段に発生する渦電流
を除去することができる。
【0023】
【実施例】
実施例1.この発明の実施例1の構成について図1を参
照しながら説明する。図1は、本発明の実施例1のシス
テム構成を示す図である。
【0024】図1において、高周波発振器1から記録器
13まで、および試料50、一次微分信号観測用磁界変
調コイル60は前記従来装置と同様のものである。20
は試料50に印加する静磁界を発生する電磁石40に電
流を供給する電磁石電源、21は高速大振幅変動磁界波
形の波形発生器、22は高速大振幅変動磁界用電源、2
3は高速大振幅変動磁界を発生するコイル、24は高速
大振幅変動磁界の変化に連動してESR信号を積算する
積算器である。
【0025】次に、この発明の実施例1の動作について
説明する。本実施例1では波形発生器21で鋸歯状の波
形をN個発生させている。その出力が高速大振幅変動磁
界用電源22で増幅されて高速大振幅変動磁界発生用の
コイル23から高速大振幅変動磁界を試料50に印加す
る。PSD11から出てきたESR信号は波形発生器2
1からの波形と同期を取って増幅器12で増幅され、積
算器24でN回積算された後、記録器13で記録され
る。この時、ESR信号のSN比は積算回数Nを用いて
√N倍に向上している。
【0026】なお、PSD11から出てきたESR信号
を積算器24で積算した後に、増幅器12で増幅しても
よい。
【0027】この発明の実施例1は、前述したように、
ESR現象を利用し、試料50中の不対電子の測定を行
うものであり、特に迅速に高SN比のESR信号を得る
ことを目的とする。そこで、高速大振幅変動磁界発生用
のコイル23を用いて静磁界を高速に変化させるように
し、得られたESR信号は積算器24で積算すること
で、SN比を向上できるようにした。その結果、従来、
ESR信号の飽和現象が起きて観測ができなかったよう
な測定も行うことができるという効果を奏する。
【0028】実施例2.この発明の実施例2について図
2を参照しながら説明する。図2は、この発明の実施例
2を示す図である。実施例2では、静磁界発生装置とし
てソレノイド型の超電導磁石41を使用している。この
場合、電磁石電源は不要である。他は実施例1と同様で
ある。また、図には示さないが、超電導磁石41の替わ
りに永久磁石を用いることも可能である。
【0029】実施例3.この発明の実施例3について図
3を参照しながら説明する。図3は、この発明の実施例
3を示す図である。実施例3では、波形発生器21Aの
発生波形を正弦波状にしたものである。鋸歯状波形では
多くの高調波を含むので、周波数を高くすることは困難
であるが、正弦波状にすることでより高速に大振幅変動
磁界を発生させることができるようになる。なお、この
正弦波は連続していなくても同様の作用効果を奏する。
【0030】実施例4.この発明の実施例4について図
4を参照しながら説明する。図4は、この発明の実施例
4を示す図である。実施例4では、積算器24で積算さ
れているESR信号のモニタ装置30と積算停止スイッ
チ31を備えている。その他は、実施例1と同様であ
る。モニタ装置30を観測している際にESR信号が所
望のSN比に向上したところで積算停止スイッチ31に
よりESR信号の観測を停止できるものである。
【0031】実施例5.この発明の実施例5について図
5を参照しながら説明する。図5は、この発明の実施例
5を示す図である。実施例5では、高周波キャビティ6
の内部に設置した一次微分信号観測用の100KHz変
調磁界系を除去したものである。この場合、積算器24
ではESR信号が本来の吸収曲線のまま積算される。
【0032】実施例6.この発明の実施例6について図
6を参照しながら説明する。図6は、この発明の実施例
6の高周波キャビティ6Aを示す図である。実施例6で
は、高周波キャビティ6Aのギャップに直角の方向にス
リットを入れることで高周波キャビティ6Aの導体表面
に高速大振幅変動磁界が誘起する渦電流の発生を防いで
いる。なお、このスリットは低周波に対して電気的に絶
縁されていればよいので、スリット部分に抵抗の大きな
物質が入ってもよい。
【0033】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように、高速
大振幅変動磁界を試料に印加することができるようにし
たので、ESR信号を高速に積算できるようになったこ
とで容易にSN比を向上させることが可能になった。ま
た、静磁界を高速大振幅で掃引しているので、電子スピ
ンが飽和してESR信号を発生しなくなることが回避で
き、観測時間に正比例して積算により容易にESR信号
のSN比を向上させることができるという効果を奏す
る。さらに、静磁界を掃引するための電磁石電源制御装
置が不要になった。
【0034】また、この発明によれば、超電導磁石が発
生する磁界を静磁界として用いることができるため、従
来の電磁石を使った場合に比して3桁以上高安定に静磁
界を発生することができESR信号が正確に取得できる
という効果を奏する。
【0035】さらに、この発明は、発生波形を正弦波状
にしたので、より高速に大振幅変動磁界を発生させるこ
とができるという効果を奏する。
【0036】また、この発明は、積算手段の出力をモニ
タしながらESR信号を積算することで、所望のSN比
が得られたときに観測を停止することができるという効
果を奏する。
【0037】さらに、この発明は、積算によりSN比が
向上するので、100KHzで一次微分信号を取得する
ための回路を除去することができ、安価なESR装置が
得られるようになった。
【0038】また、この発明は、高周波共振手段にスリ
ットを設けたことで渦電流の発生を防ぎ試料に印加する
磁界が渦電流の影響を受けないようにすることで、正確
なESR信号の取得が可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す図である。
【図2】この発明の実施例2を示す図である。
【図3】この発明の実施例3を示す図である。
【図4】この発明の実施例4を示す図である。
【図5】この発明の実施例5を示す図である。
【図6】この発明の実施例6の高周波キャビティを示す
図である。
【図7】従来のESR装置を示す図である。
【図8】従来のESR装置で得られるESR信号波形と
一次微分信号波形の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 高周波発振器 6、6A 高周波キャビティ 21、21A 波形発生器 22 高速大振幅変動磁界用電源 23 高速大振幅変動磁界用コイル 24 積算器 30 モニタ装置 31 積算停止スイッチ 40 電磁石 41 超電導磁石 50 試料 60 一次微分信号観測用磁界変調コイル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料に磁界を印加して不対電子にゼーマ
    ン分裂を起こさせる磁石と、高周波を発振して前記ゼー
    マン分裂した不対電子の電子スピンを励起する高周波発
    振手段と、この高周波発振手段が発振した高周波に共振
    する高周波共振手段と、前記高周波により励起された電
    子スピンが発生するESR信号を検出する検出手段とを
    備えたESR装置において、静磁界に重畳する高速大振
    幅変動磁界を発生する磁界発生手段と、前記ESR信号
    を積算する積算手段とをさらに備えたことを特徴とする
    ESR装置。
  2. 【請求項2】 試料に磁界を印加して不対電子にゼーマ
    ン分裂を起こさせる超電導磁石と、高周波を発振して前
    記ゼーマン分裂した不対電子の電子スピンを励起する高
    周波発振手段と、この高周波発振手段が発振した高周波
    に共振する高周波共振手段と、前記高周波により励起さ
    れた電子スピンが発生するESR信号を検出する検出手
    段とを備えたESR装置において、静磁界に重畳する高
    速大振幅変動磁界を発生する磁界発生手段と、前記ES
    R信号を積算する積算手段とをさらに備えたことを特徴
    とするESR装置。
  3. 【請求項3】 試料に磁界を印加して不対電子にゼーマ
    ン分裂を起こさせる磁石と、高周波を発振して前記ゼー
    マン分裂した不対電子の電子スピンを励起する高周波発
    振手段と、この高周波発振手段が発振した高周波に共振
    する高周波共振手段と、前記高周波により励起された電
    子スピンが発生するESR信号を検出する検出手段とを
    備えたESR装置において、静磁界に重畳する正弦波状
    の高速大振幅変動磁界を発生する磁界発生手段と、前記
    ESR信号を積算する積算手段とをさらに備えたことを
    特徴とするESR装置。
  4. 【請求項4】 試料に磁界を印加して不対電子にゼーマ
    ン分裂を起こさせる磁石と、高周波を発振して前記ゼー
    マン分裂した不対電子の電子スピンを励起する高周波発
    振手段と、この高周波発振手段が発振した高周波に共振
    する高周波共振手段と、前記高周波により励起された電
    子スピンが発生するESR信号を検出する検出手段とを
    備えたESR装置において、静磁界に重畳する高速大振
    幅変動磁界を発生する磁界発生手段と、前記ESR信号
    を積算する積算手段と、この積算手段の出力をモニタす
    るモニタ手段と、ESR信号の観測を停止する停止手段
    とをさらに備えたことを特徴とするESR装置。
  5. 【請求項5】 試料に磁界を印加して不対電子にゼーマ
    ン分裂を起こさせる磁石と、高周波を発振して前記ゼー
    マン分裂した不対電子の電子スピンを励起する高周波発
    振手段と、この高周波発振手段が発振した高周波に共振
    する高周波共振手段と、前記高周波により励起された電
    子スピンが発生するESR信号を検出する検出手段とを
    備えたESR装置において、静磁界に重畳する高速大振
    幅変動磁界を発生する磁界発生手段と、前記ESR信号
    を積算する積算手段とをさらに備え、前記検出手段は前
    記ESR信号の吸収曲線を検出することを特徴とするE
    SR装置。
  6. 【請求項6】 試料に磁界を印加して不対電子にゼーマ
    ン分裂を起こさせる磁石と、高周波を発振して前記ゼー
    マン分裂した不対電子の電子スピンを励起する高周波発
    振手段と、この高周波発振手段が発振した高周波に共振
    する高周波共振手段と、前記高周波により励起された電
    子スピンが発生するESR信号を検出する検出手段とを
    備えたESR装置において、静磁界に重畳する高速大振
    幅変動磁界を発生する磁界発生手段と、前記ESR信号
    を積算する積算手段とをさらに備え、前記高周波共振手
    段は一部ギャップを有する円筒状に形成され、円筒を横
    切る方向に電気的なスリットを入れたことを特徴とする
    ESR装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003525456A (ja) * 2000-02-28 2003-08-26 エーヴェー ハンデルス−ウント コンスルティンク ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング アルブミン含有試料中のアルブミン輸送特性の変化のesr分光検出方法、前記方法を実施するための分光計、及び診断目的とアルブミン含有製剤の管理への前記方法の利用
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