JPH0666839A - 光ct - Google Patents

光ct

Info

Publication number
JPH0666839A
JPH0666839A JP5092027A JP9202793A JPH0666839A JP H0666839 A JPH0666839 A JP H0666839A JP 5092027 A JP5092027 A JP 5092027A JP 9202793 A JP9202793 A JP 9202793A JP H0666839 A JPH0666839 A JP H0666839A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
case
optical
moisture
conductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5092027A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Tanaka
直樹 田中
Yasuhisa Sakurai
靖久 桜井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Priority to JP5092027A priority Critical patent/JPH0666839A/ja
Publication of JPH0666839A publication Critical patent/JPH0666839A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Instrument Details And Bridges, And Automatic Balancing Devices (AREA)
  • Measurement Of Current Or Voltage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が簡単で、かつ耐久性に優れた光CTと
する。 【構成】 導体Lに流れる電流により誘導電流を発生す
るコイル部4を設ける。このコイル部4は二つに分割し
た上下ケース30a,30bにコイルケース30を構成
する。この各ケース30a,30b内にはコイル鉄心3
1を収納し、この外周を水分を通さない耐湿性層48に
より被覆するとともに、この耐湿性層48とケース30
a,30bの間を耐水性モールド層49により充填す
る。これにより、ケース30a,30b内には凍結割れ
の原因となる水分が滞留することなく、またコイル鉄心
31が腐食することを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は導体に吊り下げ設置し
て、送配電線路の故障電流を発見するための光CTに係
り、特に導体に流れる電流により誘導電流を発生するコ
イル部に関する。
【0002】
【従来の技術】送電線路や変電所内などで地絡や短絡な
どの事故が生じた場合に、故障箇所の切り離しや修理を
迅速に行なうために、架空導体に設置した光CTにより
故障電流を検出し、監視所へ光伝送して故障箇所を素早
く見い出す技術を、本件出願人によって特開平3ー28
5180号公報で提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この光CTは露天の下
で変電所内に架設され、この条件の下で例えば25年以
上の耐久性が要求されるなど、長期に安定した性能を発
揮することが必要とされる。しかし、コイルケース30
は、既設の導体Lに取付るために半割とされて下ケース
と上ケースに分割されているなど、コイルケース内を耐
湿構造とすることが困難である。このため、使用中に内
部に雨水等の水分が浸入してコイルや鉄心が錆びて長期
使用に耐えないものとなってしまう。一方コイルケース
を耐湿構造とするためには構造が複雑となり、光CTが
大型化するなどの問題点を生じる。そこで、この発明で
は二つ割りとされたコイルケースを備える光CTを複雑
な構造とすること無く耐久性の高い光CTとすることを
目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、この発明ではコイル部を、二つに分割されたコイル
ケースと、この各コイルケース内にそれぞれ収納された
コイル鉄心と、このコイル鉄心の外面を被覆する水分を
通さない耐湿層と、この耐湿層の外周とコイルケースと
の間に充填された耐水性の耐水モールド層とにより構成
されている。
【0005】
【作用】この発明では、コイルケース内には耐水性の耐
水モールド層が充填されているので、外部からの水分が
浸入しても、水が滞留することがない。このため、滞留
した水が凍結して生じる凍結割れ等の事故の発生を防止
することができる。また、コイル鉄心を水分を通さない
耐湿層により被覆しているので、耐水モールド層からの
水分が浸入することを防止して、コイル鉄心を腐食させ
ることがない。
【0006】
【発明の効果】この発明では、コイル部を、二つに分割
されたコイルケースと、この各コイルケース内にそれぞ
れ収納されたコイル鉄心と、このコイル鉄心の外面を被
覆する水分を通さない耐湿層と、この耐湿層の外周とコ
イルケースとの間に充填された耐水性の耐水モールド層
とにより構成しているので、耐水構造を複雑にすること
無く耐久性に優れた光CTとすることができる。
【0007】
【実施例】
〈実施例1〉以下、この発明を変電所内に架設された一
導体Lに直接取付ける一導体用光CTに適用した実施例
1を詳細に説明する。
【0008】図1に示すように導体Lに光CTが取付け
られ、この光CTから引出された伝送線2が図示しない
光ファイバ内蔵碍子の頂部に架設されている。そして、
伝送線2は光ファイバ内蔵碍子の中心軸部に配設された
伝送線2により地上の監視所に接続されて、光CTによ
り検出された故障電流を監視所で検知できるようにされ
ている。この光CTは導体Lを流れる電流により誘導電
流を発生するコイル部4と、この誘導電流を光信号に変
換するセンサヘッド5を収納するケース本体6と、この
光信号を伝送する伝送線2をケース本体6に固定する伝
送線取付部7と、このケース本体6を導体Lに取付固定
する導体把持部8と、により大略形成されている。
【0009】ケース本体6内に収納されるセンサヘッド
5は、円筒形のケース内に収納され、右側端部にコネク
タ11が設けられ、コイル部4からの後述する接続線1
2が接続されて、コイル部4で発生した誘導電流をセン
サヘッド5に伝達している。そして、センサヘッド5内
には接続線12に接続されたソレノイドコイル13が収
納配置されるとともに、このソレノイドコイル13の中
心にファラディ素子からなる光磁界センサ14が収納さ
れ、ソレノイドコイル13で誘起された磁界を検出して
光変調信号に変換されるようにされている。そして光変
調信号は、左側端部に設けられた光コネクタ15に接続
された伝送線2(光ファイバ心線2a)に伝達されるよ
うにされている。
【0010】導体把持部8は二つのクランプにより構成
され、導体Lをコイル部4の一側で把持している。コイ
ル部4は、アルミニウムなどによる金属によりリング状
に形成され、導体Lの周りを囲んで配置されるコイルケ
ース30と、このコイルケース30内に導体に流れる電
流により誘導電流を発生するコイル鉄心31が配置され
ている。
【0011】コイルケース30は、図2に示すように、
導体Lに取付けることができるように半割りした下ケー
ス30aと上ケース30bとに分割されている。そして
各ケース30a,30bは内周面の全長にわたって形成
した開口32により断面コ字状とされ、この開口32に
沿って絶縁性のエポキシ樹脂,テフロン,ベークライト
などによる絶縁板33が嵌着されている。この絶縁板3
3により、コイルケース30は導体Lに流れる交流電流
によって誘導電流がコイルケース30を環流することが
防止されている。また、合わせ面には凹部34が形成さ
れ、この凹部34内に後述する取付樹脂板43を取付ね
じ35により取付けて、上下両ケース30a,30bが
密着して接合するように合わせ面が平滑とされている。
【0012】この上下両ケース30a,30bの合わせ
面の外方に下ケース30aのフランジ36と上ケース3
0bのフランジ37が形成されている。このフランジ3
6には植立ボルト38が設けられ、フランジ37に形成
された取付孔39を挿通して締付けナット40により締
付け固定されている。なお、下ケース30aのフランジ
36には位置決めピン41が植立されていて、フランジ
37に図示しないピン孔に嵌合して、両ケース30a,
30bが正確に組み付けられている。
【0013】また、上下両ケース30a,30bの右側
面には端子箱42が形成され、この端子箱42内に設け
られた端子台(図示しない。)に上下両ケース内のコイ
ル線46が接続されるとともに、接続線12によりコネ
クタ11との間を接続してコイル鉄心31に発生した誘
導電流によってソレノイドコイル13で磁界を発生する
ようにしている。
【0014】上下両ケース30a,30b内に収納され
るコイル鉄心31は図3に示すように、半割とされたリ
ング状の鉄心44を断面を略コ字状とした棒状とされ、
周囲には絶縁テープ45を捲いた上にこの周囲を絶縁被
覆されたコイル線46が往路、復路に必要捲数だけ捲着
されて、導体Lに流れる故障電流により十分な誘導電流
を発生するようにされている。そしてコイル線46の外
周を絶縁テープ47aとシールド47bにより被覆した
公知のコイル鉄心31とされている。なお、両端には、
ケース30a,30bに取着する取付樹脂板43が取付
けられている。このコイル鉄心31の外周には、EPD
Mなどの吸水率の低い樹脂による耐湿層48によって被
覆されて、コイルユニット31aとされている。この耐
湿層48は吸水率の低い樹脂を使用するのみならず、真
空の下でボイドや気泡の発生を防いで緻密なモールドと
されているため、水分の浸入をほぼ完全に防ぐことので
きる耐湿性の極めて高いものとされている。
【0015】図4に示すように、上下両ケース30a,
30b内にそれぞれ取付けられたコイルユニット31
a,31aの外周には、エポキシ樹脂やシリコーン樹脂
などの吸水率が低く且つ金属接着性にすぐれた樹脂をデ
ッピングにより形成した耐水モールド層49により、両
ケース30a,30b内を充填され、水がケース30内
に溜まらないようにされている。
【0016】なお、下ケース30aの組み立て工程につ
いて説明すると、コイル鉄心31を真空モールド成形機
の所定の成形金型内に配置して耐湿層48を真空成形し
て、コイルユニット31aを形成する。これによりボイ
ドの無い緻密な耐湿層48が形成される。このように成
形されたコイルユニット31aを下ケース30a内に収
納して取付樹脂板43を取付ねじ35により締付け固定
するとともに、コイル線46の端部を端子箱42内に配
置された接続端子に接続する。また、上ケース30bも
下ケースと同様にして成形する。このようにコイルユニ
ット31aを組み付けた後に下ケース30a内に耐水性
の樹脂をデッピングし、使用する樹脂に応じて加熱もし
くは常温硬化させて耐水モールド層49を形成する。こ
れにより上下両ケース30a,30bが組み立てられ
る。
【0017】ケース本体6には図1に示すように、セン
サヘッド5を収納した円筒状空間の収納ボックス50
と、この収納ボックス50の下部に隔壁52により区画
されたファイバボックス51が設けられている。収納ボ
ックス50にはセンサヘッド5を収納する際の入口とな
る開口53が形成され、密閉蓋54により密閉されてい
る。ファイバボックス51には図1に示すように隔壁5
2の左端に連通孔52aが設けられ、光コネクタ15か
ら左方へ引出された光ファイバ心線2aを下方に湾曲し
て引き入れられている。また、ファイバボックス51の
底部には光ファイバ心線2aを組み付ける際に開いてお
く開口56が略方形に形成され、カバー57により密閉
されている。光コネクタ15に接続された光ファイバ心
線2aは光コネクタ15から左側に引出された後、連通
孔52aからファイバボックス51内にコ字状に湾曲さ
れて、引出し孔66から引き出されている。
【0018】引出し孔66の外方には伝送線取付部7が
設けられ、光ファイバケーブル2cを固着して光ファイ
バ内蔵碍子の頂部へ架設されている。なお、伝送線2は
送光と受光の2本の光ファイバ心線2aにこの2本の光
ファイバ心線2aをアルミニウム製のパイプ2b内に挿
通し、その外側を銅線入りアルミニウム捻線からなる外
皮で被覆した光ファイバケーブル2cとされて、耐候性
・機械的強度が図られている。この伝送線2の端部は取
付ける前に外皮を剥ぎ取られてパイプ2bが露出され、
またさらにその先端を光ファイバ心線2aをむき出しに
した端部処理が施されている。そして、ケース本体6の
外方では光ファイバケーブル2cとされ、この端部が伝
送線取付部7に固定され、架設された光ファイバケーブ
ル2cに加わるテンションに抗してしっかりと取付固定
されている。
【0019】次にこのような構成とされた実施例の光C
Tについて、この作用を説明すると、今、導体Lに故障
電流が流れても、2箇所に設けた導体把持部8,8はコ
イル部4の片側に設けられているので、コイル部4によ
り囲まれた導体Lには分流すること無く流れる。そし
て、この故障電流に基づいてコイル線46に誘導電流が
発生する。上下両コイル線46は位置決めピン41によ
り精度よく組付けらているので、故障電流に基く誘導電
流が誘起される。また、この際コイルケース30は絶縁
板35により内側が絶縁されているので、導体Lに流れ
る電流により誘導電流がコイルケース30に発生するこ
となく、コイル鉄心31による誘導電流が誘起される。
コイル線46に誘起された誘導電流は端子箱42内で接
続された接続線12によりセンサヘッド5に伝達され、
ソレノイドコイル13により二次磁界を発生する。この
ソレノイドコイル13の中心に配置された光磁界センサ
14によりこの二次磁界が光変調信号に変換され、光変
調信号は伝送線2(光ファイバ心線2a・光ファイバケ
ーブル2c)により光ファイバ内蔵碍子3を経て監視所
へ伝達される。
【0020】また、上下両ケース30a,30b内では
コイル鉄心31の周りを吸水率が低く、緻密な耐湿層4
8により被覆されているので、コイル線46や鉄心44
に水分が浸透することがなく、長期にわたって腐食する
ことが防止される。また、コイルユニット31aとコイ
ルケース30との空隙には耐水モールド層49が充填さ
れ、コイルケース30内に水が滞留することがないた
め、滞留水に起因する凍結割れなどの事故が防止され
る。
【0021】この実施例では、上下両ケース30a,3
0bの右側面に設けた端子箱42内の端子台上で上下両
ケース30a,30b内のコイル線46及び接続線12
を接続するようにしているので、接続作業を容易に行う
ことができる。またこの実施例では、コイル鉄心31の
外周に耐湿層48を形成したコイルユニット31aとし
ているので、コイルケース30内に収納した上で耐湿層
を形成するに比較して、容易に真空成形することができ
てボイドの無い緻密な耐湿層を形成できる。
【0022】〈実施例2〉実施例2は、二導体L,Lに
直接取付ける二導体用の光CTであって、以下図5、図
6に基づいて詳細に説明する。この実施例2の光CT
は、実施例1と同様に、導体Lを流れる電流によりコイ
ル部4に誘導電流を発生させ、この誘導電流をケース本
体106内に収納した図示しないセンサヘッドにより光
変調信号に変換し、さらにこの光変調信号を伝送線によ
り地上部に伝送するものである。
【0023】図5に示すように、この光CTには、ケー
ス本体106の左右のコイル取付部109に取付けられ
た二つのコイル部104,104が取付けられ、各コイ
ル部104に設けた導体把持部108及びケース本体1
06から延出した導体把持片110により架設された二
導体L,Lに固定されて、導体Lがコイル部104の中
央をそれぞれ貫通するように配置されている。コイル部
4は、導体に流れる電流により誘導電流を発生するコイ
ル鉄心131が設けられ、このコイル鉄心131がリン
グ状に形成された金属製のコイルケース130に収納配
置されている。コイルケース130は、図6に示すよう
に、導体Lに取付けるため、半割りした下ケース310
aと上ケース130bとに分割されている。また、各ケ
ース130a,130bは実施例1と同様に内周面の全
長にわたって開口(32)を形成して断面コ字状に形成
されており、導体Lに流れる交流電流によって誘導電流
が環流することが防止されている。
【0024】この上下両ケース130a,130bの合
わせ面にはそれぞれフランジ136,フランジ137が
形成され、フランジ136に植立された植立ボルト13
8にフランジ137に設けた取付孔を挿通して締付ナッ
ト140により締付け固定されている。また、上下両ケ
ース130a,130bの側面には端子箱142が形成
され、この端子箱142内に設けられた端子台(図示し
ない。)に上下両ケース内のコイル線146の両端部が
接続され、また、ケース本体106内に設けたセンサヘ
ッドからの接続線112に接続されている。
【0025】上下両ケース130a,130b内に収納
されるコイル鉄心131は、半割とされたリング状の鉄
心144を断面を略ロ字状とした棒状とされ、周囲には
絶縁テープを捲いた上にこの周囲を絶縁被覆されたコイ
ル線146が往路、復路に必要捲数だけ捲着されて、導
体Lに流れる故障電流により十分な誘導電流を発生する
ようにされている。そしてコイル線146の外周を絶縁
テープとシールドにより被覆した公知の構造とされ、ま
た、両端には、各ケース130a,130bに取着する
取付樹脂板143が取付けられている。このコイル鉄心
131は真空下で吸水率が低くかつ流動性の高いシリコ
ンワニスにより真空下で含浸処理が施されて、コイル鉄
心131の表面及び捲着されたコイル線146間などに
ボイドや気泡の無い耐湿層148により包まれたコイル
ユニット131aとされている。この耐湿層148は吸
水率の低い樹脂を使用するのみならず、真空の下でボイ
ドや気泡のない緻密なモールドとして、コイル線146
が水分とほぼ完全に接触しない耐湿性の極めて高いもの
とされている。このように形成されたコイルユニット1
31aは、取付ねじ135が取付樹脂板143に取付け
られて上下両ケース130a,130bに固定されてい
る。
【0026】コイルユニット131a,131aが取付
けられた上下両ケース130a,130bには、シリコ
ーン樹脂などの吸水率及び透水率が低く且つ金属接着性
にすぐれた樹脂により耐水モールド層149が形成され
ている。この耐水モールド層149は、両ケース130
a,130b内に充填されるとともに、開口及び樹脂取
付板143をも覆うように形成されて、コイルケース1
30内にボイドや気泡の無い緻密なモールドとされてい
る。このため、開口に耐水モールド層149が露出した
状態とされている。
【0027】なお、下ケース130aを例に上下各ケー
ス130a,130bの組み立て工程について説明する
と、コイル鉄心131を真空モールド成形機の所定の成
形金型内に配置して耐湿層148を真空成形して、コイ
ルユニット131aを形成する。これによりボイドの無
い緻密な耐湿層148が形成される。このように成形さ
れたコイルユニット131aを下ケース130a内に収
納して取付樹脂板143を取付ねじ135により締付け
固定するとともに、コイル線146の端部を端子箱14
2内に配置された接続端子に接続する。このようにコイ
ルユニット131aを組み付けた後に、下ケース130
a全体を図示しない真空モールド装置の成形金型にセッ
トする。この成形金型と下ケースにより成形面が形成さ
れて、上述した図6に示す耐水モールド層149の形状
にモールドされる。なお、この実施例では常温で流動性
に優れ、かつ常温硬化性のシリコンゴムをモールド材料
としているので、モールド材料の予熱する必要がなく、
常温でモールド作業が行われる。
【0028】次にこのような構成とされた実施例2の光
CTについて、この作用を説明する。故障電流を検出す
る作用については実施例1と同様であるのでその説明を
省略し、その他の点に付いて説明する。上下両ケース1
30a,130b内ではコイル鉄心131に含浸された
緻密な耐湿層148により覆われており、コイル線14
6や鉄心144はほぼ完全に水と接触することがないた
め、長期にわたって腐食することが防止される。また、
コイルユニット31aとコイルケース130との空隙に
は耐水モールド層149が充填され、コイルケース30
内に水が滞留することがなく、滞留水に起因する凍結割
れなどの事故が防止される。特に、この実施例2では開
口(実施例1では符号32で表す。)に耐水モールド層
149が露出しているが、耐水モールド層149は、吸
水率及び透水率が低く且つ金属接着性にすぐれた樹脂が
使用されているので、外界からの水分に対して十分に排
除することができる。このため、実施例2では、実施例
1における絶縁板33などを省略でき、構造の簡単な光
CTとすることができる。
【0029】なお、実施例1では、耐湿層48をEPD
Mを真空モールドすることによりコイル鉄心31に被覆
した例を示し、実施例2では、コイル鉄心131にシリ
コンワニスを真空含浸した例を示したが、材料や被覆法
はこれらに限られること無く、他の材料や被覆法を採用
することもできる。また、これらの実施例1,2ではコ
イルユニット31a,131aを作成し、これをコイル
ケース30,130内に収納する実施例としているが、
コイルケース30,130内にコイル鉄心31131を
収納した後に耐湿層48,148を形成してもよい。
【0030】また、この実施例1では一導体用の光CT
の例を、実施例2では二導体用の例を示したが、三,四
導体の複導体の故障電流を検出する複導体用光CTに適
用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の縦断面図である。
【図2】同、コイル部の分解斜視図である。
【図3】同、コイルユニットの一部切欠断面図である。
【図4】同、コイル部の断面図である。
【図5】実施例2の光CTの側面図である。
【図6】同、コイル部の一部断面図である。
【符号の説明】
2…伝送線 4…コイル部 5…センサヘッド 6…ケース本体 7…伝送線取付部 8…導体把持部 30…コイルケース 31…コイル鉄心 48…耐湿層 49…耐水モールド層 L…導体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体の周りに取付けて導体に流れる電流
    により誘導電流を発生するリング状のコイル部と、ケー
    ス本体内に収納され、この誘導電流を光変調信号に変換
    するセンサヘッドと、この光変調信号を地上部に伝送す
    る伝送線とを有する光CTにおいて、 前記コイル部は、二つに分割されたコイルケースと、こ
    の各コイルケース内にそれぞれ収納されたコイル鉄心
    と、このコイル鉄心を被覆する水分を通さない耐湿層
    と、この耐湿層の外周とコイルケースとの間に充填され
    た耐水性の耐水モールド層とにより構成された光CT。
JP5092027A 1992-03-26 1993-03-26 光ct Pending JPH0666839A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5092027A JPH0666839A (ja) 1992-03-26 1993-03-26 光ct

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4-102298 1992-03-26
JP10229892 1992-03-26
JP5092027A JPH0666839A (ja) 1992-03-26 1993-03-26 光ct

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0666839A true JPH0666839A (ja) 1994-03-11

Family

ID=26433518

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5092027A Pending JPH0666839A (ja) 1992-03-26 1993-03-26 光ct

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0666839A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006057792A (ja) * 2004-08-23 2006-03-02 Honda Motor Co Ltd 駆動装置
JP2010243312A (ja) * 2009-04-06 2010-10-28 U R D:Kk 電流センサ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006057792A (ja) * 2004-08-23 2006-03-02 Honda Motor Co Ltd 駆動装置
JP4719439B2 (ja) * 2004-08-23 2011-07-06 本田技研工業株式会社 駆動装置
JP2010243312A (ja) * 2009-04-06 2010-10-28 U R D:Kk 電流センサ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20080061915A1 (en) Dry-type transformer with shielded core/coil assembly and method of manufacturing the same
CN102906577B (zh) 线路供电互感器
CN112854876A (zh) 复合横担及输电杆
US9472337B2 (en) Electrostatic shield for a transformer
HU201420B (en) Combined voltage and current transformer of high voltage
US3544938A (en) Sealed power transformer
JPH0666839A (ja) 光ct
CN210984510U (zh) 一种防水式开合式电流互感器
JPH06162845A (ja) 光ファイバ内蔵碍子
CN216774200U (zh) 一种智能恒温电缆防爆盒
KR20180001307A (ko) 해저 케이블 접속 연결방법 및 접속 연결구조
JPH05273255A (ja) 光ct
KR102275608B1 (ko) 습기 방지막이 있어 절연성이 향상되어 오동작이 없는 철도용 궤도회로 임피던스본드 및 그 제조방법
USRE27975E (en) Sealed power transformer
CN211426610U (zh) 一种穿心式电子互感器
JPH1031038A (ja) 電流センサ
KR880002128B1 (en) Method of forming electric coils
JPH0666838A (ja) 光ct
JPS6120731Y2 (ja)
RU2049U1 (ru) Литой трансформатор
CN222052591U (zh) 一种光电复合海缆接头
JP3006333B2 (ja) 光ファイバユニット内蔵形電力ケーブル用終端接続部
JPH04161860A (ja) 電流信号検出装置
JPH0353565Y2 (ja)
JPH0512773Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20001003