JPH0666755A - ガス検出装置 - Google Patents

ガス検出装置

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JPH0666755A
JPH0666755A JP23900692A JP23900692A JPH0666755A JP H0666755 A JPH0666755 A JP H0666755A JP 23900692 A JP23900692 A JP 23900692A JP 23900692 A JP23900692 A JP 23900692A JP H0666755 A JPH0666755 A JP H0666755A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属酸化物半導体ガスセンサの信号を、セン
サ信号の学習で得た基準値で規格化するガスの検出で、
ガス濃度に比例するリニアな出力を得る。 【構成】 ガスセンサの信号をn乗し、短い時定数の基
準値のn乗で引算する。この値を長い時定数の基準値の
n乗で除算する。センサ信号のn乗はガス濃度に比例
し、短い時定数の基準値のn乗との差はガス濃度に比例
する。これを長い時定数の基準値で除算し、規格化す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】この発明は基準値を用いたガスの検
出装置に関し、特に空気清浄器の制御や自動車の外気導
入制御、口臭の検出、オゾン発生機の制御等に適したも
のである。
【0002】
【用語法】この明細書では、ガスセンサの信号は検出対
象ガスの濃度の増加により増加するものとして示した
が、これは説明の便宜のために過ぎず、ガス濃度の増加
によって減少する信号を用いても良い。
【0003】
【従来技術】金属酸化物半導体ガスセンサの信号から基
準値を学習し、センサの信号を基準値で規格化してガス
を検出することが知られている。このようにすると、
(1) 個別のセンサ毎の設定が不要になり、(2) バック
グラウンドの湿度や気温、バックグラウンドのガス濃
度、等の影響を基準値での規格化で除去できる。基準値
での規格化は、空気清浄器の制御や自動車の外気導入制
御、口臭の検出、オゾン発生機の制御等に用いられてい
る。例えば口臭の検出では、呼気の吹き込み前のセンサ
信号を基準値とし、オゾン発生機の制御ではオゾン発生
前の信号を基準値とする。
【0004】基準値を用いたガスの検出は空調の制御で
最も集中的に研究され、基準値のサンプリングには以下
のようなものが知られている。 (1) センサ信号の包絡線を求め、基準値とする。包絡
線の検出では、センサ信号が基準値よりも大きければ基
準値を増加させ、センサ信号が基準値よりも小さければ
基準値を小さくする(特公平3−14,133号公
報)。 (2) 単純に所定の時間毎にセンサ信号をサンプリング
し、そのまま基準値とする。例えば1分毎にセンサ信号
を基準値に読み込む(実公昭58−39,219号公
報)。 (3) 所定の区間、例えば8分間や20分間での、セン
サ信号の最小値を基準値とする(特開昭63−229,
117号公報)。 (4) センサ信号のヒストグラムを求め、ヒストグラム
のピークを基準値とする(特開平1−292,242号
公報)。 (5) 夜間等のセンサ信号の定常値を、ガスの無い清浄
空気での基準値とする(特開平4−164,292号公
報)。 またこれ以外に、区間という概念を設けず、ガスセンサ
信号の最小値をそのまま基準値とすることも公知であ
る。さらに金属酸化物半導体ガスセンサの信号が、ガス
濃度の1/n乗に、(nの絶対値は一般に1よりも大き
い。)、近似的に比例することも公知である。
【0005】基準値を用いたガスの検出では、ガス濃度
に比例した、言い替えるとガス濃度にリニアな信号が得
られない。ガスセンサの信号はガス濃度の1/n乗に比
例するので、元々リニアではない。これを基準値で規格
化した信号もガス濃度にリニアではなく、バックグラウ
ンドのガス濃度等の影響を受け、バックグラウンドのガ
ス濃度が高い程、小さな出力となる。例えば口臭の場
合、歯科医院等で溶剤等のためにバックグラウンドのガ
ス濃度が増加すると、検出信号が減少する。またオゾン
発生機の制御の場合、空気中の自然オゾンやNOxのた
めに、オゾンの検出信号が減少する。空調の場合には問
題はさらに深刻である。例えば喫煙による煙の除去を目
的とした空気清浄器の制御の場合、喫煙を繰り返すと室
内にガスが蓄積し、2本目,3本目と喫煙本数が増える
程、喫煙への検出感度が低下する。自動車の外気導入制
御の場合、市街地の高速道路等の空気の汚れた区間で
は、検出感度が低下する。
【0006】空気清浄機や自動車の外気導入制御等の空
調制御の場合、これ以外に検出速度を速めたいという要
求がある。また煙の除去用の空気清浄器の制御の場合、
ガスセンサでは煙の除去を検出できないので、煙が無く
なったことに対する空気清浄器のフィードバック制御が
できないという問題がある。
【0007】
【発明の課題】この発明の基本的課題は、ガス濃度に比
例した信号を得ることにある(請求項1,2)。またこ
の発明の他の課題は、ガスの検出までの時間を短縮する
ことにある(請求項2)。
【0008】
【発明の構成】この発明のガス検出装置は、金属酸化物
半導体ガスセンサの信号を、該ガスセンサの信号を学習
して定めた基準値で規格化して、ガスを検出するように
したガス検出装置において、長い時定数の基準値を学習
するための手段と、短い時定数の基準値を学習するため
の手段とを設けるとともに、ガスセンサ信号を長い時定
数の基準値で規格化してn乗した信号と、短い時定数の
基準値を長い時定数の基準値で規格化してn乗した信号
とを求め、(|n|>1)、これらの信号の差からガス
を検出するための手段を設けたことを特徴とする。
【0009】またこの発明のガス検出装置は、金属酸化
物半導体ガスセンサの信号を、該ガスセンサの信号を学
習して定めた基準値で規格化して、ガスを検出するよう
にしたガス検出装置において、ガスセンサ信号を基準値
で規格化してn乗し、ガス濃度にほぼ比例した信号を求
めるための手段と、(|n|>1)、この信号の時間微
分からガスを検出するための手段を設けたことを特徴と
する。ここに微分は1階微分に限らず、例えば2階微分
によるエッジ検出でも良い。
【0010】
【発明の作用】ガスセンサの信号はガス濃度の1/n乗
に比例するので、これをn乗すればほぼガス濃度に比例
した信号が得られる。ここでほぼ比例というのは、nの
値自体が僅かにガス濃度に比例する、あるいはセンサ毎
にnの値が異なるためである。短い時定数の基準値を求
めこれをn乗して、センサ信号の現在値のn乗から引く
と、短い時定数の基準値をサンプリングした時点から現
在までの、ガス濃度の変化に比例した信号となる。これ
でガス濃度にリニアな信号が得られる。次にこれを規格
化するため、長い時定数の基準値を求め、これをn乗し
て前記の信号を除算する。ここで長い時定数を用いるの
は、バックグラウンドのガス濃度の影響をなるべく小さ
くするためである。得られる信号は、短い時定数の基準
値が表すバックグラウンドのガス濃度を原点とするガス
濃度の変化である。
【0011】短い時定数の基準値を用いる代わりに、ガ
スセンサ信号と長い時定数の基準値との比をn乗し、時
間微分しても良い。この場合には、喫煙や前方を走行す
る車両からの排ガス等による、ガス濃度の急激な変化や
ガス濃度の変化のエッジ等のみを検出し、速やかに、か
つ緩慢なセンサ信号のドリフトと区別してガスを検出で
きる。
【0012】
【発明の効果】この発明では、ガス濃度に比例した信号
が得られ、検出に定量性を持たせることができる(請求
項1,2)。この結果、バックグラウンドの汚染にかか
わらず、同じ感度でガスを検出できる。このことは空気
清浄器の制御の場合、1本目の喫煙も、2本目以降の喫
煙も、同じ感度で検出できることを意味する。また検出
に定量性が得られることは、空気清浄器の制御の場合、
発生したガスの量から発生した煙の量を検出し、発生し
た煙の量に応じた空気清浄器の制御ができることを意味
する。またこの発明では、ガスの検出までの時間を短縮
する(請求項2)。このことは空気清浄器の制御の場
合、喫煙開始後から空気清浄器の動作までの時間を短縮
できることを意味する。
【0013】
【実施例】図1に、自動車用の空気清浄器の制御装置に
ついて、実施例の要部を示す。図において2は金属酸化
物半導体ガスセンサで、4はそのヒータ、6はその金属
酸化物半導体である。金属酸化物半導体6には、例えば
SnO2,WO3,In2O3等のものを用いれば良い。8
は負荷抵抗、10はバッテリー等の電源である。12は
信号処理用のマイクロコンピュータ、14はADコンバ
ータ、16はセンサ信号の現在値を記憶するためのメモ
リ、18は長い時定数の基準値Vlを記憶するためのメ
モリ、20は短い時定数の基準値Vsを記憶するための
メモリ、21はタイマである。
【0014】22は空気清浄器で、喫煙に伴う煙を除去
するが、ガスを除去する能力はないものとする。24は
データの保持用の補助電源で電池等を用い、電源10が
オフすると、マイクロコンピュータ12をデータ保持モ
ードに置き、メモリ18のデータを保持するものとす
る。
【0015】実施例では、例えば5秒毎にセンサ信号の
現在値Vをメモリ16に読み込むものとする。このため
に例えば1秒毎にセンサ信号をサンプリングし、これを
5回平均化して、現在値Vとする。次に短い時定数の基
準値Vsは、例えば過去30秒〜10分程度の間のセン
サ信号を反映したものとする。また長い基準値Vlは、
例えば過去20分以上のセンサ信号を反映したものと
し、長い時間の間のセンサ信号を反映したものであれば
あるほど好ましい。実施例のように補助電源24を設け
る場合には、長い時定数の基準値Vlは例えば10日や
1年等の極めて長い期間のセンサ信号から学習して求め
ることもできる。基準値Vs,Vlの学習の手法は任意
であるが、ここではセンサ信号Vが基準値Vs,Vlよ
りも高ければ、基準値Vs,Vlを高めに修正し、セン
サ信号Vが基準値Vs,Vlよりも低ければ基準値V
s,Vlを低めに修正する。また基準値VsとVlとの
修正速度を変え、長い時定数の基準値Vlはゆっくりと
修正するようにした。短い時定数の基準値Vsの学習に
好ましいものには、実施例で用いたもの以外に、例えば
30秒や1分等の区間毎にセンサ信号Vをそのまま読み
込み基準値Vsとする、あるいは過去30秒あるいは1
分等の区間でのセンサ信号Vの最小値を基準値Vsとす
るもの等がある。また長い時定数の基準値Vlのサンプ
リングに好ましいものには、実施例で示したもの以外
に、例えばセンサ信号Vのヒストグラムを求め、ヒスト
グラムのピークを長い時定数の基準値Vlとするもの、
あるいは夜間等にはガスの発生がなく、清浄空気中に対
するガスセンサ信号が得られることを利用し、数時間程
度の時間でのセンサ信号の定常値を基準値Vlとするも
の等がある。
【0016】図2に、実施例の動作を示す。電源10を
投入すると、例えば2分間待機し、センサ信号Vを読み
込む。読み込んだセンサ信号Vを基準値Vl,Vsの初
期値とする。
【0017】初期化が終了すると、5秒毎にセンサ信号
Vを読み込み、メモリ16に記憶させる。次に(V3
Vs3)/Vl3を演算し、これをFとする。Fは短い時
定数の基準値Vsのサンプリング時点に対するガス濃度
の増加に比例し、長い時定数の基準値Vlで規格化した
ものである。喫煙を検出する場合、一本の煙草を吸い終
る毎に、Fの値は例えば1.7〜1.9程度となるの
で、煙草の1/3本を吸い終った時点を検出の目標とす
る。このためFが0.6以上で喫煙があるものとし、空
気清浄器22を動作させる。喫煙がない場合、例えば3
0秒毎に短い基準値Vsを修正する。修正は、センサ信
号Vが基準値Vsよりも大きい場合、基準値Vsを3.
125%加算する。逆にセンサ信号Vが基準値Vsより
も小さい場合、基準値Vsを3.125%減算する。V
sのサンプリングは、喫煙直前での平均的なガス濃度を
求めるためのものであり、センサ信号のピークやボトム
でなく、センサ信号の平均的な値を反映するようにし
た。長い時定数の基準値Vlは例えば15分毎に修正
し、センサ信号Vが基準値Vlよりも大きい場合、0.
8%基準値Vlを増加させ、センサ信号Vが基準値Vl
よりも小さい場合、3.125%基準値Vlを減算す
る。これはセンサ信号Vの過去の挙動の底を這うよう
に、言い替えれば過去のセンサ信号の挙動の内で、ガス
濃度が低い部分の値を中心にサンプリングするようにし
たものである。
【0018】喫煙を検出すると空気清浄器22を動作さ
せ、タイマ21を信号Fに比例した時間だけ駆動させ
る。空気清浄器22の動作後も、センサ信号Vのサンプ
リングを続け、(V3−Vs3)/Vl3の値が増加する
と、これに応じてタイマ21の動作時間を延長する。こ
の結果空気清浄器22の動作時間は、信号Fの最大値で
定まる。信号Fの最大値は、発生したガス濃度に比例
し、これは発生した煙濃度に比例する。そこでガスセン
サ2により、喫煙により発生した煙濃度に比例する時間
の間、空気清浄器22を動作させる。タイマで定めた空
気清浄器22の動作時間が経過すると、空気清浄器22
を停止させ、短い基準値Vsにとりあえずその時点での
センサ信号Vを代入する。
【0019】実施例の特性を、図5に示す。喫煙時のガ
ス濃度を、図の○印で示す。喫煙によるセンサ信号は、
喫煙の本数に比例せず、3〜12ppm(1〜4本の範
囲で、濃度はH2換算)では、ガス濃度の約1/4乗に
比例する。そこで単純に喫煙の前後でのセンサ抵抗の比
を用いると、2本目、3本目と本数が重なるにつれて喫
煙に対する感度が低下する。これは空気清浄器22がガ
スを除去する能力を持たず、また空気清浄器22は一般
に窓を閉じた室内で使用されるためである。これに対し
て実施例では、センサ信号Vや基準値Vs,Vlを例え
ば3乗して用いる。その場合の結果を、表1に示す。喫
煙の前後でのセンサ抵抗の比R/R’は、1本目の喫煙
では0.7であるのに対して、2本目では0.86に減
少し、3本目では0.9に減少する。これに対して(V
3−Vs3)/Vl3に対応する△R-3は、1本目の喫煙
では1.92であり、2本目〜3本目の喫煙では1.7
2で、バックグラウンドのガス濃度に依存せず、ほぼ一
定となる。このためバックグラウンドが汚染されると喫
煙に対する感度が低下するという問題が解消する。
【0020】
【表1】 センサ信号の例 喫煙の本数 R/R’ センサ抵抗R R-3 △R-3 1本目 0.7 0.7 2.92 1.92 2本目 0.86 0.6 4.63 1.72 3本目 0.9 0.54 6.35 1.72 * データは図5より算出し、喫煙は25m3の部屋で
換気無しに喫煙, * R’は1本前のセンサ抵抗を示す, * 図5の破線より求めたnは約4。
【0021】喫煙により発生したガス濃度に比例する信
号が得られると、発生した煙の量に比例した時間の間空
気清浄器22を動作させることができる。このことを図
6により説明する。図6の○印の点で、喫煙により発生
したガスによりセンサ2の出力が変化し始めたとする。
実施例ではタイマ21を用いて、図の△Fmaxに比例し
た時間の間空気清浄器22を駆動する。この△Fmax
は、喫煙により発生したガス濃度に比例する。この結果
発生した煙の量に比例した空気清浄器22の運転時間が
得られる。
【0022】図3,図4に、V3/Vl3の時間微分を用
いた実施例を示す。この実施例では時間微分を用いるの
で、短い時定数の基準値Vsは用いず、長い時定数の基
準値Vlを用いる。また検出を速めるため時間微分を用
いる。他の点は、図1,図2の実施例と同様である。図
3において、32は新たなマイクロコンピュータ、34
は微分回路で、V3/Vl3の時間微分(実際にはV3
時間微分)を求める。
【0023】図4に、実施例の動作を示す。センサ信号
Vの読み込みや長い時定数の基準値Vlのサンプリング
は、図1の実施例と同様である。V3/Vl3をFとする
と、Fの時間微分(10秒間での変化)が0.1以上で
喫煙があるものとする。図2のフローチャートでは、F
が0.6以上で喫煙とした。これに対して10秒間での
Fの変化が0.1以上で喫煙とすることは、喫煙により
センサ信号Vの変化が始まった後検出までの時間を数分
の1に短縮することを意味する。例えば図1の実施例で
は、喫煙によって生じたガスがセンサ2に到着してセン
サ信号Vが変化し始めてから、喫煙の検出までには30
秒程度の時間を要する。このような時間を要するのは、
センサ信号Vのゆっくりとしたドリフトと喫煙とを区別
するためである。これに対して図3の実施例では、喫煙
に伴う鋭いセンサ信号の増加のみを検出するので、セン
サ信号が動き出して5〜10秒程度で検出を行うことが
できる。実施例ではセンサ信号Vに変化が生じた後の検
出までの時間を5秒に短縮しても余り意味はないので、
ノイズを避けるためセンサ信号Vを10秒毎に読み込
み、センサ信号Vが変化し始めて後、10秒程度で検出
するようにした。
【0024】喫煙の検出後の処置は図2のフローチャー
トと同様で、信号Fの最大値を求め、この値に比例した
時間の間空気清浄器22を動作させる。このことは、図
6の場合次のことを意味する。喫煙を検出した時点で
は、センサ信号Vの変化は小さく、図6の○印のポイン
トで喫煙を検出したことになる。そこでとりあえずタイ
マ21で1分間空気清浄器22を動作させるものとし、
その後のセンサ信号Vの増加に応じてタイマ21を延長
し、結局図6の△Fmaxに比例した時間だけ、空気清浄
器22を動作させる。
【0025】実施例では空気清浄器22の制御を例に説
明したが、これに限るものではない。例えば先行する車
両からの排ガスを検出し、自動車への外気導入の制御を
行っても良い。この場合主たる検出目標は、ディーゼル
車からのNOxとなるので、センサ信号Vは、NOxに
より減少することになる。そこでV3やVs3,Vl3
替えて、V-3やVs-3,Vl-3等を用いることが好まし
い。また口臭の検出等に用いる場合には、補助電源24
を用いて、メモリ18のデータを絶えず保持し、10日
〜1年程度の極めて長い期間でのセンサ信号Vの平均値
等をメモリ18に保持する。そして呼気の吹き込み前の
センサ信号Vを短い時定数の基準値Vsとし、図1の実
施例と同様にして口臭を検出する。この場合(V3−V
3)/Vl3等で、呼気中の口臭成分に比例した出力を
得る。オゾン発生機の制御の場合も同様で、極めて長い
時定数の基準値Vlをサンプリングし、オゾン発生機を
動作させる直前のセンサ信号Vを短い時定数の基準値V
sとし、オゾン発生機動作時のセンサ信号Vをセンサ信
号Vとする。べき乗の乗数はここでは3としたが、セン
サの特性に応じて変えれば良く、一般には絶対値で1よ
りも大で、乗数を1.5以上とする場合に特に効果が大
きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のガス検出装置のブロック図
【図2】 図1の実施例の動作を示すフローチャート
【図3】 第2の実施例のガス検出装置のブロック図
【図4】 第2の実施例の動作を示すフローチャート
【図5】 ガスセンサの特性図
【図6】 実施例の特性図
【符号の説明】
2 ガスセンサ 4 ヒータ 6 金属酸化物半導体 8 負荷抵抗 10 電源 12 マイクロコンピュータ 14 ADコンバータ 16 センサ信号の現在値を記憶するためのメモリ 18 長い時定数の基準値を記憶するためのメモリ 20 短い時定数の基準値を記憶するためのメモリ 21 タイマ 22 空気清浄器 24 補助電源 32 マイクロコンピュータ 34 微分回路
フロントページの続き (72)発明者 野村 徹 箕面市船場西1丁目5番3号 フィガロ技 研株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属酸化物半導体ガスセンサの信号を、
    該ガスセンサの信号を学習して定めた基準値で規格化し
    て、ガスを検出するようにしたガス検出装置において、 長い時定数の基準値を学習するための手段と、 短い時定数の基準値を学習するための手段とを設けると
    ともに、 ガスセンサ信号を長い時定数の基準値で規格化してn乗
    した信号と、短い時定数の基準値を長い時定数の基準値
    で規格化してn乗した信号とを求め、(|n|>1)、 これらの信号の差からガスを検出するための手段を設け
    たことを特徴とする、ガス検出装置。
  2. 【請求項2】 金属酸化物半導体ガスセンサの信号を、
    該ガスセンサの信号を学習して定めた基準値で規格化し
    て、ガスを検出するようにしたガス検出装置において、 ガスセンサ信号を基準値で規格化してn乗し、ガス濃度
    にほぼ比例した信号を求めるための手段と、(|n|>
    1)、 この信号の1階以上の時間微分から、ガスを検出するた
    めの手段を設けたことを特徴とする、ガス検出装置。
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