JPH0666346A - アクティブ振動絶縁装置 - Google Patents

アクティブ振動絶縁装置

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JPH0666346A
JPH0666346A JP11922992A JP11922992A JPH0666346A JP H0666346 A JPH0666346 A JP H0666346A JP 11922992 A JP11922992 A JP 11922992A JP 11922992 A JP11922992 A JP 11922992A JP H0666346 A JPH0666346 A JP H0666346A
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JP
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displacement
vibration
signal
control
air spring
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Application number
JP11922992A
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English (en)
Inventor
Kimio Uchida
公夫 内田
Hidetoshi Yamazoe
秀敏 山添
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SWCC Corp
Original Assignee
Showa Electric Wire and Cable Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空気バネで支持されている制御対象物の変位
応答特性を良好にする。 【構成】 振動センサと、変位センサと、振動信号から
得られた加速度信号、速度信号および変位信号により駆
動され制御対象物に制御力を注入するアクチュエータと
により振動制御ループを形成すると共に、変位信号およ
び変位信号から得られた変位量信号により駆動され空気
バネの空圧を調整する電気空圧アナログ弁により変位制
御ループを形成したものである。 【効果】 制御対象物の振動の制御は振動センサ、変位
センサから空気バネの振動制御ループによって行なわ
れ、変位の制御は変位センサから空気バネの変位制御ル
ープによって行なわれ、ミクロン単位の垂直方向の変位
制御を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアクティブ振動絶縁装置
に関し、特に、空気バネで支持されている制御対象物の
変位応答特性を良好にし振動絶縁性能を向上させたアク
ティブ振動絶縁装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】従来から、図6に示すように空気バネ5
0とダッシュポットを使用し、空気バネで支持された精
密機器が搭載された定盤のような制御対象物51をパッ
シブに制御するパッシブ振動絶縁装置は周知である。最
近、パッシブ振動絶縁装置に代えて、制御対象物をアク
ティブに制御するアクティブまたはセミアクティブ振動
絶縁装置が採用されつつある(特開昭60−12134
0号公報)。
【0003】このアクティブ振動絶縁装置は、制御対象
物に振動センサを搭載して振動を検出し、この振動信号
によって振動絶縁装置にアクチュエータからエネルギー
を注入し、線形フィードバック制御や線形フィードフォ
ワード制御の理論を用いて振動絶縁装置の除振或いは絶
縁効果を積極的に高めようとするものである。現在、市
販されているアクティブ振動絶縁装置は極めて少ない
が、これを使用するアクチュエータに着目して分類する
と、下記の2種類に分けられる。
【0004】電気式 図7に示すように、制御対象物51に振動センサ52を
搭載して振動を検出し、この振動信号をドライバ53を
介してVCM(ボイス・コイル・モータ)等の電気によ
って駆動するアクチュエータ54から振動絶縁装置にエ
ネルギーを注入し、振動絶縁装置の除振或いは絶縁効果
を積極的に高めるものである。
【0005】空圧式 図8に示すように、制御対象物51に振動センサ52を
搭載して振動を検出し、この振動信号を電気空圧変換器
55によって電気空圧信号に変え、空圧アナログ弁(サ
ーボ弁、電気空圧比例弁)56を開閉し、空気を空気バ
ネ50に注入することにより空気バネ50をアクチュエ
ータとして使用し、振動絶縁装置の除振或いは絶縁効果
を積極的に高めるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図7、図8に示すよう
なアクティブ振動絶縁装置において、空気バネ50内の
圧力を自動調整して制御対象物51の垂直方向の変位
(位置)、即ちレベルを制御するためには、パッシブ振
動絶縁装置(図6)において使用されている機械式自動
圧力調整器57が用いられる。この機械式自動圧力調整
器57は制御対象物51の変位に機械的に連動して空気
源に接続された空気導入弁を開閉し空気バネ50内の圧
力を自動調整するものである。
【0007】この機械式自動圧力調整器として図9にそ
の一例を示す。ここに例示した機械式自動圧力調整器
は、所謂同時作動型に属するものであり、自動圧力調整
弁17として弁棒32の下端の弁部32aを固定部材3
3のテーパ孔の弁座33aに、また上端の弁部32bを
レベル検出機構16としての可動部材34のテーパ孔の
弁座34aにそれぞれ位置させると共に弁棒32をバネ
35により常時押上げて弁部32aを弁座33aに押し
当てるように構成されている。可動部材34は箱体36
内において上下に摺動するものであり、また上部に制御
対象物51の下面に接するロッド34bが固着されてい
る。今、図の状態から例えば制御対象物51のレベル変
動に応じてロッド34bを介して可動部材34が荷重が
加えられて下方に押し下げられたとすると、これに伴な
い弁棒32もバネ35の押上げ力に抗して下降し、下端
の弁部32aと弁座33a間に空隙を生じ、吸気路37
から圧縮空気が空間8および空気バネ50に流入する。
空間8および空気バネ50内の空気が或る一定以上に達
すると空気バネ50による制御対象物51の押上げに伴
ない可動部材34も上昇して元の位置に復帰されるが、
この復帰が進行して弁部32aが弁座33aに押し当た
ると、弁部32bと弁座34a間に空隙を生じるので、
空間8および空気バネ50内でオーバーフローした空気
は排気路41から排出される。このようにして制御対象
物51のレベル変動に応じて空気バネ50内の空気圧は
機械的に自動圧力調整がなされる。
【0008】しかしながら、この機械式自動圧力調整器
を使用して空気バネ50内の空気圧を機械的に自動圧力
調整し、垂直方向の変位、即ちレベルを制御しようとす
れば、機械式自動圧力調整器自体の不感帯によって垂直
方向の浮上高さが±200μm程度変化してしまうの
で、正確な垂直方向の変位制御ができない。また、制御
対象物51に搭載された振動センサ52に変位センサを
付加し、図5に示すように、この変位センサからの信号
をドライバ53を介してVCM(ボイス・コイル・モー
タ)等の電気によって駆動するアクチュエータ54から
振動絶縁装置にエネルギーを注入し、振動制御と共に、
変位制御を行うアクティブ振動絶縁装置が提案されてい
る。このようなアクティブ振動絶縁装置は、制御対象物
51の搭載荷重が小さいときはVCM(ボイス・コイル
・モータ)等の電気によって駆動するアクチュエータ5
4が働くが、ステッパーのステージの移動のように搭載
荷重が大きく、ステップ移動するものは、発生する振動
(制御対象物51の傾きも含む)も大きくなるため、叙
上の機械式自動圧力調整器が動作するようになる。この
ため浮上高さの変位制御は機械式自動圧力調整器に依存
することになり、ミクロン単位の制御を行うことはでき
ない。
【0009】
【目的】本発明は叙上の難点に鑑みなされたもので、そ
の目的は、空気バネで支持されている制御対象物の変位
応答特性を良好にし振動絶縁性能を向上させたアクティ
ブ振動絶縁装置を提供せんとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のアクティブ振動絶縁装置は、空気バネで支持
されている制御対象物に搭載され振動を検出して振動信
号を出力する振動センサと、制御対象物と空気バネの設
置面間の変位を検出して変位信号を出力する変位センサ
と、振動信号から得られた加速度信号、速度信号および
変位信号から選ばれた信号により駆動され制御対象物に
制御力を注入するアクチュエータとにより振動制御ルー
プを形成すると共に、変位信号および変位信号から得ら
れた変位量信号により駆動され空気バネの空圧を調整す
る電気空圧アナログ弁により変位制御ループを形成した
ものである。
【0011】
【作用】このアクティブ振動絶縁装置によれば、制御対
象物上に搭載された振動センサおよび変位センサにより
制御対象物の振動および変位が検出される。この検出さ
れた振動信号および変位信号はアクチュエータを駆動し
て制御対象物に制御力を注入して振動制御が行われる。
【0012】一方、変位センサにより検出された制御対
象物のレベル変動は、制御対象物のレベル変動に応じて
検出変位が電気空圧アナログ弁を駆動し、空気バネの空
圧が調整され、制御対象物の垂直方向の変位の制御が行
なわれる。このようにして制御対象物の振動の制御は振
動センサ、変位センサから空気バネの振動制御ループに
よって行なわれ、変位の制御は変位センサから空気バネ
の変位制御ループによって行なわれ、ミクロン単位の垂
直方向の変位制御を行うことができ、振動絶縁性能が総
合的に向上する。
【0013】
【実施例】以下、本発明のアクティブ振動絶縁装置を実
施例につき図面を参照して説明する。図1において、こ
のアクティブ振動絶縁装置は、基礎または床である設置
面10上に空気バネ11で支持された被除振台または制
御対象物12が設けられている。制御対象物12には振
動を検出して振動信号S1を出力する振動センサ13が
搭載されている。制御対象物12と空気バネ11の設置
面10間にはその相対変位を検出して相対変位信号S2
を出力する非接触変位センサ14が制御対象物12また
は空気バネ11、設置面10の何れかに搭載されてい
る。
【0014】振動信号S1および相対変位信号S2が印加
される振動制御回路45並びに相対変位信号S2が印加
される変位制御回路46が設けられている。振動制御回
路45および変位制御回路46の出力部は加算器27に
接続されている。加算器27の出力部は電気空圧アナロ
グ弁30に接続されている。この電気空圧アナログ弁と
しては、サーボ弁(ノズルフラッパー)、電気空圧比例
弁(スプール弁)、電気空圧レギュレータ(ノズルフラ
ッパー他)などが採用される。
【0015】コンプレッサなどの空圧源41はレギュレ
ータ40を介して入力配管47により電気空圧アナログ
弁30に接続されている。圧縮空気は電気空圧アナログ
弁30の制御により出力配管48を介して空気バネ11
に給気され、また空気バネ11からの圧縮空気は電気空
圧アナログ弁30の制御により排気管49を介して排気
される。空圧式アクチュエータとして空気バネ11が駆
動されることにより制御対象物12には制御力が注入さ
れる。
【0016】振動制御回路45は、振動信号S1から加
速度信号、速度信号を得るもので、変位信号S2と共に
振動制御信号を生成し、これによって制御対象物12を
振動から絶縁するように空圧式アクチュエータとしての
空気バネ11を電気空圧アナログ弁30の制御により駆
動する回路手段である。また、相対変位信号S2が印加
される変位制御回路46は、相対変位信号S2から変位
量信号を得るもので、これによって、制御対象物12の
変位を所定位置に維持するために空気バネ11の空圧を
調整するよう電気空圧アナログ弁30を駆動する回路手
段である。
【0017】このようにして振動信号S1を出力する振
動センサ13と、相対変位信号S2を出力する非接触変
位センサ14と、振動信号S1から得られた加速度信
号、速度信号および変位信号S2から選ばれた信号によ
り駆動され制御対象物12に制御力を注入するアクチュ
エータとしての空気バネ11とにより振動制御ループC
1が形成される。また、変位信号S2から得られた変位量
信号により駆動され空気バネ11の空圧を調整する電気
空圧アナログ弁30により変位制御ループC2が形成さ
れる。
【0018】この振動制御ループC1において使用され
る振動センサ13としては、例えば、公知の加速度セン
サもしくは速度センサ等が採用できる。なお、振動セン
サ13として速度センサが使用されている場合に、加速
度信号は、速度を1回微分することにより得られる。ま
た、振動センサ13として加速度センサが使用されてい
る場合に、速度信号は加速度を1回積分することにより
得られる。ここで、制御対象物12とは、定盤のような
被除振台のみならず、これに搭載された電子顕微鏡やI
C、LSIの製造装置であるステッパ等の精密機器が含
まれるものであり、この場合、振動センサ13はこのよ
うな精密機器自体に搭載してもよい。
【0019】この実施例において振動制御ループC1
おいて振動センサ13としては加速度センサが使用され
ており、図2に示すように振動センサ13からの加速度
振動信号S1はハイパスフイルタ18に入力され、ハイ
パスフイルタ18の出力部は増幅器19と、積分器20
を介して増幅器21とに接続されている。このハイパス
フイルタ18は、加速度センサが温度によってゼロ点が
ドリフトするのでDC成分をカットし温度特性を向上さ
せるために使用される。また、積分器20は、加速度振
動信号S1から速度信号を生成するために使用される。
増幅器19および増幅器21からの増幅された加速度信
号および速度信号はそれぞれローパスフイルタ22、2
3に入力されている。これらのローパスフイルタ22、
23は高周波成分をカットし発振を防止するために使用
されている。
【0020】また、振動制御ループC1において非接触
変位センサ14としては、例えば、渦電流素子、差動ト
ランス、LED、レーザー素子等が採用できる。図2に
示すように非接触変位センサ14から前置増幅器24を
介して出力される相対変位信号S2はハイパスフイルタ
25に入力され、ハイパスフイルタ25は増幅器26に
接続されている。ハイパスフイルタ25は、DC成分を
カットし特性を向上させるために使用される。一般に非
接触変位センサ14は0〜+数vの電圧を発生するので
ゼロ点を境にして±の電圧を発生するようにゼロ点調整
を行なうために減算器を介在させてもよい。
【0021】ローパスフイルタ22、23および増幅器
26からの電気信号は加算器27に入力されている。振
動制御ループC1において加算器27の出力部は、出力
部はドライバー28に接続されている。ドライバー28
からの電気信号は電気空圧アナログ弁30に入力され、
電気空圧アナログ弁30が開閉され、空気を空気バネ1
1に給気、空気バネ11から空気を排気することにより
空圧式アクチュエータとして空気バネ11が駆動される
ことにより制御対象物12には制御力が注入される。
【0022】また、変位制御ループC2において、非接
触変位センサ14から前置増幅器24を介して得られる
相対変位信号S2は、加算器29の一方の入力部に接続
され、加算器29の他方の入力部には基準位置信号S0
が入力されている。加算器29は、相対変位信号S2
基準位置信号S0との差をとって差信号を出力する機能
をもっている。なお、この相対変位信号S2は、ローパ
スフイルタを介在させ交流成分をカットしてから加算器
29と増幅器37に入力してもよい。
【0023】加算器29の出力部は、積分器32、微分
器34、増幅器37に接続されている。積分器32は、
相対変位信号S2から、詳しくは相対変位信号S2と基準
位置信号S0との差信号から変位量信号を生成するため
に使用される。微分器34は、相対変位信号S2からか
ら、詳しくは相対変位信号S2と基準位置信号S0との差
信号から速度信号を生成するために使用される。積分器
32および微分器34の出力部はそれぞれ増幅器33、
35に接続されている。増幅器33、増幅器35、増幅
器37からの増幅された変位量信号、速度信号、変位信
号は加算器27に入力されている。この変位制御ループ
2において、電気空圧アナログ弁30を駆動する信号
に変位信号から得られた速度信号を加算する回路を加算
器29、微分器34、増幅器35によって構成すること
により、積分器32で生成される変位量信号による応答
の遅れをスピードアップすることができる。
【0024】図1、図2に示すように構成されたアクテ
ィブ振動絶縁装置において、基礎又は床である設置面1
0上に空気バネ11で支持された制御対象物12上に搭
載された加速度センサである振動センサ13により制御
対象物12の振動が検出される。この検出された振動信
号S1はハイパスフイルタ18に入力される。ハイパス
フイルタ18は、加速度センサが温度によってゼロ点が
ドリフトするのでDC成分をカットし温度特性を向上さ
せる。ハイパスフイルタ18の出力は積分器20に入力
され速度信号を生成し、増幅器19と増幅器21からは
増幅された加速度信号と速度信号がそれぞれ得られる。
増幅器19および増幅器21からの増幅された加速度信
号および速度信号はそれぞれローパスフイルタ22、2
3に入力され、高周波成分をカットし発振が防止され
る。
【0025】さらに、非接触変位センサ14からは制御
対象物12と空気バネ11の設置面10間の相対変位を
検出して相対変位信号S2を出力する。相対変位信号S2
は前置増幅器24に入力され、ハイパスフイルタ25で
DC成分をカットし特性を向上させてから、増幅器26
に入力される。ローパスフイルタ22、23からの加速
度信号、速度信号および増幅器26からの相対変位信号
は加算器27に入力され、加算器27の出力はドライバ
ー28に印加される。ドライバー28からの電気信号は
電気空圧アナログ弁30に入力され、電気空圧アナログ
弁30が開閉され、空気を空気バネ11に給気、また空
気バネ11から空気を排気することにより空圧式アクチ
ュエータとして空気バネ11が駆動されることにより制
御対象物12には振動制御力が注入される。このため振
動制御ループC1により制御対象物12はアクティブ振
動絶縁が施される。
【0026】一方、変位制御ループC2において、非接
触変位センサ14から検出され制御対象物12と空気バ
ネ11の設置面10間の相対変位を示す相対変位信号S
2は、前置増幅器24を介して出力される。この相対変
位信号S2は、加算器29の一方の入力部に印加され、
加算器29の他方の入力部に入力されている基準位置信
号S0との差信号が得られる。この差信号は、制御対象
物12と空気バネ11の設置面10間の相対変位した垂
直方向の距離と基準位置との差を示している。さらに、
相対変位信号S2は、増幅器37に入力されると共に、
基準位置信号S0との差信号から積分器32で変位量信
号を生成し、微分器34で変位速度信号を生成する。積
分器32および微分器34の出力はそれぞれ増幅器3
3、35で増幅される。増幅器37、33、35で増幅
された変位信号、変位量信号および変位速度信号は加算
器27に入力され、加算器27の出力はドライバー28
に印加される。ドライバー28からの電気信号は電気空
圧アナログ弁30に入力され、電気空圧アナログ弁30
が開閉され、空気を空気バネ11に給気、また空気バネ
11から空気を排気することにより空気バネ11が駆動
されることにより制御対象物12には変位制御力が注入
される。このため変位制御ループC2により制御対象物
12はアクティブ変位調整が施される。このようにして
空気バネ11の空圧を調整するよう電気空圧アナログ弁
30が駆動され、制御対象物12の変位、即ちレベルを
所定位置に制御する。
【0027】また、微分器34で生成された変位速度信
号を加えられることにより積分器32で生成される変位
量信号による応答の遅れをスピードアップすると共に、
変位制御にダンピングをかけ、制御の安定性を向上す
る。この場合、空気バネ11による制御対象物12への
上下動は当然それぞれ制御対象物12のレベル変動をも
たらすので、振動センサ13、非接触変位センサ14へ
のフィードバック系を構成する。そして、制御対象物1
2の振動の制御は振動センサ13、非接触変位センサ1
4から空気バネ11の変位制御ループC2によって行な
われ、変位の制御は非接触変位センサ14から空気バネ
11の変位制御ループC2によって行なわれ、ミクロン
単位の垂直方向の変位制御を行うことができ、振動絶縁
性能が総合的に向上する。
【0028】図1、図2に示す本発明のアクティブ振動
絶縁装置において、制御対象物12に11kgの荷重を
載せ、電気空圧アナログ弁30としてサーボバルブを用
いて、アクティブ振動制御と変位制御を行ったときの変
位応答特性を図4に示す。また、制御対象物12に11
kgの荷重を載せた同じアクティブ振動絶縁装置におい
て、アクティブ振動制御と図9図に示す機械式自動圧力
調整器による変位制御を行ったときの変位応答特性を図
5に示す。これらの測定条件として、対象物51として
定盤に300gの荷重を片持式に加えたときの時間応答
を観測したものである。
【0029】これらの比較から明らかなように本発明の
アクティブ振動絶縁装置におけるサーボバルブの変位応
答は2secで30μmまで復帰するが、機械式自動圧
力調整器では200μm変位しても復帰しないことがわ
かる。以上の例においては、振動制御ループC1と変位
制御ループC2のアクチュエータとして電気空圧アナロ
グ弁30によって空気バネ11を空圧制御したが、図3
に示すように振動制御ループC1にVCM(ボイス・コ
イル・モータ)等の電気によって駆動する電気式アクチ
ュエータ11aを使用し、変位制御ループC2について
のみ電気空圧アナログ弁30によって空気バネ11を空
圧制御してもよい。
【0030】また、以上の例で振動制御方式は、加速
度、速度、相対変位の3信号をフィードバック制御信号
として用いたが、所期の振動絶縁効果を得るための用途
に応じて加速度、速度、相対変位から成る群から選ばれ
た2信号を用いて制御することもできる。
【0031】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明のアクティブ振動絶縁装置によれば、空気バネで支持
されている制御対象物に搭載され振動を検出して振動信
号を出力する振動センサと、制御対象物と空気バネの設
置面間の変位を検出して変位信号を出力する変位センサ
と、振動信号から得られた加速度信号、速度信号および
変位信号から選ばれた信号により駆動され制御対象物に
制御力を注入するアクチュエータとにより振動制御ルー
プを形成すると共に、変位信号および変位信号から得ら
れた変位量信号により駆動され空気バネの空圧を調整す
る電気空圧アナログ弁により変位制御ループを形成した
ことにより、制御対象物の振動の制御は振動センサ、変
位センサから空気バネの振動制御ループによって行なわ
れ、変位の制御は変位センサから空気バネの変位制御ル
ープによって行なわれ、ミクロン単位の垂直方向の変位
制御を行うことができ、振動絶縁性能が総合的に向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例によるアクティブ振動絶縁装
置の説明図。
【図2】図1における振動絶縁装置の制御系を示すブロ
ック図。
【図3】本発明の他の実施例によるアクティブ振動絶縁
装置の説明図。
【図4】図1、図2におけるアクティブ振動絶縁装置の
変位応答特性図。
【図5】従来の機械式自動圧力調整器による変位制御を
行ったときの変位応答特性図。
【図6】従来のパッシブ振動絶縁装置の説明図。
【図7】従来のアクティブ振動絶縁装置の説明図。
【図8】従来のアクティブ振動絶縁装置の説明図。
【図9】従来の機械式自動圧力調整器を用いた振動絶縁
装置の説明図。
【符号の説明】 10……空気バネの設置面 11……空気バネ(アクチュエータ) 12……制御対象物 13……振動センサ 14……変位センサ 16……レベル検出機構 17……圧力調整弁 30……電気空圧アナログ弁 C1……振動制御ループ C2……変位制御ループ S1……振動信号 S2……変位信号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気バネで支持されている制御対象物に搭
    載され振動を検出して振動信号を出力する振動センサ
    と、前記制御対象物と前記空気バネの設置面間の変位を
    検出して変位信号を出力する変位センサと、前記振動信
    号から得られた加速度信号、速度信号および前記変位信
    号から選ばれた信号により駆動され前記制御対象物に制
    御力を注入するアクチュエータとにより振動制御ループ
    を形成すると共に、前記変位信号および前記変位信号か
    ら得られた変位量信号により駆動され前記空気バネの空
    圧を調整する電気空圧アナログ弁により変位制御ループ
    を形成したことを特徴とするアクティブ振動絶縁装置。
JP11922992A 1992-05-12 1992-05-12 アクティブ振動絶縁装置 Pending JPH0666346A (ja)

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