JPH0665054A - 浴用剤及びその製造方法 - Google Patents
浴用剤及びその製造方法Info
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- JPH0665054A JPH0665054A JP4180443A JP18044392A JPH0665054A JP H0665054 A JPH0665054 A JP H0665054A JP 4180443 A JP4180443 A JP 4180443A JP 18044392 A JP18044392 A JP 18044392A JP H0665054 A JPH0665054 A JP H0665054A
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- bath
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Abstract
(57)【要約】
【目的】薬用植物系浴用剤の薬効、特に抗菌作用を有
し、人体への清浄効果等の薬効と浴槽の衛生を保持する
浴用剤を提供することを目的とする。 【構成】あしたばを水とアルコール溶媒により、抽出・
濃縮したカルコン誘導体を主成分とするエキスを無機塩
類に担持させてなるあしたばの抽出成分を必須成分とし
てなる浴用剤及びその製造方法。 【効果】本発明の浴用剤は、人体への薬効と抗菌作用を
有するカルコン誘導体を主成分とするあしたばの抽出成
分を必須成分とし含有してなる浴用剤で該抽出成分の抗
菌作用による人体への薬効と浴槽の衛生を保持ができ
る。
し、人体への清浄効果等の薬効と浴槽の衛生を保持する
浴用剤を提供することを目的とする。 【構成】あしたばを水とアルコール溶媒により、抽出・
濃縮したカルコン誘導体を主成分とするエキスを無機塩
類に担持させてなるあしたばの抽出成分を必須成分とし
てなる浴用剤及びその製造方法。 【効果】本発明の浴用剤は、人体への薬効と抗菌作用を
有するカルコン誘導体を主成分とするあしたばの抽出成
分を必須成分とし含有してなる浴用剤で該抽出成分の抗
菌作用による人体への薬効と浴槽の衛生を保持ができ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浴用剤組成物、更に詳
しくは、あしたばのカルコン誘導体を主成分とする抽出
物成分を必須成分として含有してなる浴用剤に関する。
しくは、あしたばのカルコン誘導体を主成分とする抽出
物成分を必須成分として含有してなる浴用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、浴用剤として用いられている成分
は、硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム、硼砂、炭酸アル
カリ塩等の無機塩類混合物を主成分とし、これに油分、
香料、着色料等の成分を配合し、更に、生薬、蛋白質分
解酵素等の酵素などを加えたもので、湯浴に芳香や色調
を与えて入浴時の気分を爽快にしたり、血行を促進して
新陳代謝を活発にさせて冷え性、疲労回復等に効果を与
えるものである。
は、硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム、硼砂、炭酸アル
カリ塩等の無機塩類混合物を主成分とし、これに油分、
香料、着色料等の成分を配合し、更に、生薬、蛋白質分
解酵素等の酵素などを加えたもので、湯浴に芳香や色調
を与えて入浴時の気分を爽快にしたり、血行を促進して
新陳代謝を活発にさせて冷え性、疲労回復等に効果を与
えるものである。
【0003】薬用植物系浴用剤として、センキョウ、ト
ウヒ、チンピ、ハッカ、ショウブ、ヨモギ、アロエ等の
生薬を配合して、生薬に含有の化学成分の働きと香りを
強調した浴用剤として知られていた。例えば、特開昭 5
0-52234 に炭酸カルシウム等の無機塩類に朝鮮人参等の
粉末、湯の花を加えてなる浴用剤や特開昭 62-108810に
アロエ、ハーブの薬草または抽出液を加えた浴用剤等が
知られている。しかし、薬用植物系浴用剤は、従来の浴
用剤に特徴的な血行促進効果等の効果に加えてそれぞれ
の生薬の効果を単に記載しているだけであった。
ウヒ、チンピ、ハッカ、ショウブ、ヨモギ、アロエ等の
生薬を配合して、生薬に含有の化学成分の働きと香りを
強調した浴用剤として知られていた。例えば、特開昭 5
0-52234 に炭酸カルシウム等の無機塩類に朝鮮人参等の
粉末、湯の花を加えてなる浴用剤や特開昭 62-108810に
アロエ、ハーブの薬草または抽出液を加えた浴用剤等が
知られている。しかし、薬用植物系浴用剤は、従来の浴
用剤に特徴的な血行促進効果等の効果に加えてそれぞれ
の生薬の効果を単に記載しているだけであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、生活居住空間に
関しての快適な環境作りが注目されている。浴室も例外
ではなく、ただ単に体を清潔にする目的に加えて浴室に
観葉植物を置いたり浴用剤を用いるなどしてバスライフ
をエンジョイするという風に入浴の楽しみ方も多様化し
ている。浴用剤も社会の健康指向に対応して、薬効、美
容、リラクゼーション、温泉情緒をコンセプトとして取
り入れるなど入浴による健康づくりが注目されている。
浴用剤は、安全、かつ衛生的でなければならないが、特
に薬効が期待される漢方薬などの生薬を用いた薬用植物
系浴用剤は、生薬の本来の薬効を明記しているだけであ
る。また、数多く紹介されているこれらの浴用剤には、
その薬効に抗菌効果を明記したものがなく、人体への清
浄効果等の薬効と浴槽の衛生の保持に問題点があった。
本発明は、薬用植物系浴用剤の薬効、特に抗菌効果を有
する浴用剤を提供し、人体への清浄効果等の薬効と浴槽
の衛生を保持することをその目的とする。
関しての快適な環境作りが注目されている。浴室も例外
ではなく、ただ単に体を清潔にする目的に加えて浴室に
観葉植物を置いたり浴用剤を用いるなどしてバスライフ
をエンジョイするという風に入浴の楽しみ方も多様化し
ている。浴用剤も社会の健康指向に対応して、薬効、美
容、リラクゼーション、温泉情緒をコンセプトとして取
り入れるなど入浴による健康づくりが注目されている。
浴用剤は、安全、かつ衛生的でなければならないが、特
に薬効が期待される漢方薬などの生薬を用いた薬用植物
系浴用剤は、生薬の本来の薬効を明記しているだけであ
る。また、数多く紹介されているこれらの浴用剤には、
その薬効に抗菌効果を明記したものがなく、人体への清
浄効果等の薬効と浴槽の衛生の保持に問題点があった。
本発明は、薬用植物系浴用剤の薬効、特に抗菌効果を有
する浴用剤を提供し、人体への清浄効果等の薬効と浴槽
の衛生を保持することをその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記目的
を達成すべく、鋭意研究した結果、カルコン誘導体を主
成分とするあしたばの抽出物成分を必須成分として配合
した浴用剤組成物が、抗菌効果を有する浴用剤であるこ
とを見出し、本発明を完成した。本発明は、抽出・濃縮
して得られるあしたばの成分エキスを必須成分として含
有してなることを特徴とする浴用剤である。以下、本発
明を詳細に説明する。
を達成すべく、鋭意研究した結果、カルコン誘導体を主
成分とするあしたばの抽出物成分を必須成分として配合
した浴用剤組成物が、抗菌効果を有する浴用剤であるこ
とを見出し、本発明を完成した。本発明は、抽出・濃縮
して得られるあしたばの成分エキスを必須成分として含
有してなることを特徴とする浴用剤である。以下、本発
明を詳細に説明する。
【0006】本発明は、あしたばを水とアルコール溶媒
により抽出し、それを濃縮したカルコン誘導体を主成分
とするエキスを無機塩類に旦持させてなるあしたばの抽
出物成分を必須成分として含有してなる浴用剤及びその
製造方法である。従来の生薬入り薬用植物系浴用剤に使
用されていない、あしたばの成分エキスであるカルコン
誘導体を主成分とする抽出物成分を必須成分として配合
してなる微生物の抗菌効果を有する浴用剤である。
により抽出し、それを濃縮したカルコン誘導体を主成分
とするエキスを無機塩類に旦持させてなるあしたばの抽
出物成分を必須成分として含有してなる浴用剤及びその
製造方法である。従来の生薬入り薬用植物系浴用剤に使
用されていない、あしたばの成分エキスであるカルコン
誘導体を主成分とする抽出物成分を必須成分として配合
してなる微生物の抗菌効果を有する浴用剤である。
【0007】本発明において、あしたばとは、房総半
島、三浦半島、伊豆諸島から紀伊半島東南にいたる太平
洋岸に自生する日本特産の芹科の植物で、茎、葉、根に
多量の黄色物質を含んでおり、八丈島等の一部の地区で
限られた季節に食用、薬用として愛用されている大型多
年草である。しかし、あしたばは、一般に薬用植物とし
ての使用例がなく漢方薬としても登録されておらず浴用
剤への使用例も皆無であった。近年、あしたばをそのま
ま食用とするか、あしたば茶に加工して飲料とするなど
人気が高まり好んで使用される様になっただけでなく、
あしたばに関しての研究も進められている。特に、あし
たばの抽出液に含まれるカルコン誘導体は、グラム陽性
菌活性、制酸作用などが認められるなど有効成分の薬効
が期待されている。
島、三浦半島、伊豆諸島から紀伊半島東南にいたる太平
洋岸に自生する日本特産の芹科の植物で、茎、葉、根に
多量の黄色物質を含んでおり、八丈島等の一部の地区で
限られた季節に食用、薬用として愛用されている大型多
年草である。しかし、あしたばは、一般に薬用植物とし
ての使用例がなく漢方薬としても登録されておらず浴用
剤への使用例も皆無であった。近年、あしたばをそのま
ま食用とするか、あしたば茶に加工して飲料とするなど
人気が高まり好んで使用される様になっただけでなく、
あしたばに関しての研究も進められている。特に、あし
たばの抽出液に含まれるカルコン誘導体は、グラム陽性
菌活性、制酸作用などが認められるなど有効成分の薬効
が期待されている。
【0008】あしたばの抽出物成分を必須成分として含
有してなる浴用剤は、従来の浴用剤に含まれる無機塩
類、有機酸、酵素、生薬エキス、香料、色調等による温
浴効果、保温効果、清浄効果、温泉気分のリラックス
感、血行促進効果、アロマテラピー、消化を助ける効果
等の働きで心地好い睡眠を促すなどの効果が期待される
だけでなく、カルコン誘導体、クマリン類、ポリフェノ
ール類を主成分とするあしたばの抽出物成分の制酸作
用、抗菌作用等による人体への薬効と浴槽の衛生の保持
も期待される。
有してなる浴用剤は、従来の浴用剤に含まれる無機塩
類、有機酸、酵素、生薬エキス、香料、色調等による温
浴効果、保温効果、清浄効果、温泉気分のリラックス
感、血行促進効果、アロマテラピー、消化を助ける効果
等の働きで心地好い睡眠を促すなどの効果が期待される
だけでなく、カルコン誘導体、クマリン類、ポリフェノ
ール類を主成分とするあしたばの抽出物成分の制酸作
用、抗菌作用等による人体への薬効と浴槽の衛生の保持
も期待される。
【0009】また、生若しくは乾燥したあしたばを、単
にあしたば茶の様に温湯に投じても薬効成分を有効に抽
出できないので大量のあしたばを使用する必要がある。
浴用剤として使用するには、あしたばの有効成分を抽出
液として保存し手短で使用し易い形態での供給が必要で
ある。しかし、あしたばに特有のカルコン誘導体は水難
溶性で薬効成分を効果的に抽出することは困難で有効成
分の簡便な抽出法がないのが実情である。
にあしたば茶の様に温湯に投じても薬効成分を有効に抽
出できないので大量のあしたばを使用する必要がある。
浴用剤として使用するには、あしたばの有効成分を抽出
液として保存し手短で使用し易い形態での供給が必要で
ある。しかし、あしたばに特有のカルコン誘導体は水難
溶性で薬効成分を効果的に抽出することは困難で有効成
分の簡便な抽出法がないのが実情である。
【0010】本発明において用いるあしたばの有効成分
は、芳香族環を有する化合物が主体で水難溶性のカルコ
ン誘導体と水可溶性のクマリン類等からなり、例えば、
次の抽出方法によって得ることができる。前記のカルコ
ン誘導体は、アルコールに可溶なのでエタノール抽出が
可能であり、従って、あしたばを水抽出後にエタノール
抽出、エタノール抽出後に水抽出、好ましくは、水/エ
タノール混合溶媒での抽出法により行なわれる。このう
ち、好ましくは、水/エタノール混合溶媒にて、10分〜
24時間、特に好ましくは、 1〜5 時間抽出する方法であ
る。抽出液は濾過後、減圧濃縮してあしたばの抽出物成
分とする。高温濃縮したり、抽出時間が 24 時間以上の
長時間に渡ったりすると、薬効成分の分解、浴用剤とし
て好ましくない成分の抽出が懸念されるだけでなく製造
価格のアップに繋がるなど問題が発生する。短時間の減
圧濃縮はこれらの欠点を補うのに有効である。なお、酢
酸エチル等の有機溶媒での抽出も可能であるが、抽出物
成分中のエキスに有機溶媒が混入するので浴用剤の原料
としては好ましくない。
は、芳香族環を有する化合物が主体で水難溶性のカルコ
ン誘導体と水可溶性のクマリン類等からなり、例えば、
次の抽出方法によって得ることができる。前記のカルコ
ン誘導体は、アルコールに可溶なのでエタノール抽出が
可能であり、従って、あしたばを水抽出後にエタノール
抽出、エタノール抽出後に水抽出、好ましくは、水/エ
タノール混合溶媒での抽出法により行なわれる。このう
ち、好ましくは、水/エタノール混合溶媒にて、10分〜
24時間、特に好ましくは、 1〜5 時間抽出する方法であ
る。抽出液は濾過後、減圧濃縮してあしたばの抽出物成
分とする。高温濃縮したり、抽出時間が 24 時間以上の
長時間に渡ったりすると、薬効成分の分解、浴用剤とし
て好ましくない成分の抽出が懸念されるだけでなく製造
価格のアップに繋がるなど問題が発生する。短時間の減
圧濃縮はこれらの欠点を補うのに有効である。なお、酢
酸エチル等の有機溶媒での抽出も可能であるが、抽出物
成分中のエキスに有機溶媒が混入するので浴用剤の原料
としては好ましくない。
【0011】また、新鮮なあしたばを使用して、洗浄、
切断、粉砕、圧搾して得られたスラリー状の液体にペク
チナーゼ等の酵素を加えて調整濾過後、減圧濃縮してあ
したばの抽出物成分とする抽出溶媒を使用しない方法を
採用することもできる。該あしたばは、食用には若葉が
使用されるが、浴用剤の原料としては、薬効成分である
黄色物質を多量に含み土壌菌等の汚染の少ない茎部分を
使用すると効率良く抽出できる。
切断、粉砕、圧搾して得られたスラリー状の液体にペク
チナーゼ等の酵素を加えて調整濾過後、減圧濃縮してあ
したばの抽出物成分とする抽出溶媒を使用しない方法を
採用することもできる。該あしたばは、食用には若葉が
使用されるが、浴用剤の原料としては、薬効成分である
黄色物質を多量に含み土壌菌等の汚染の少ない茎部分を
使用すると効率良く抽出できる。
【0012】該あしたばの成分を抽出・濃縮したエキス
の高濃縮液を炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム等の
無機塩類に旦持させて減圧乾燥して浴用剤の原料とす
る。
の高濃縮液を炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム等の
無機塩類に旦持させて減圧乾燥して浴用剤の原料とす
る。
【0013】本発明において抽出物成分を担持させる無
機塩類とは、塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの塩化
物、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリ
ウム、セスキ炭酸ナトリウムなどの炭酸塩、硫酸ナトリ
ウム、チオ硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、ミョウ
バンなどの硫酸塩、硼砂などの硼素化合物、リン酸ナト
リウム、ポリリン酸ナトリウムなどのリン酸塩、酸化カ
ルシウム、酸化マグネシウムなどの酸化物、硫化ナトリ
ウム、硫化カリウムなどの硫化物等である。
機塩類とは、塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの塩化
物、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリ
ウム、セスキ炭酸ナトリウムなどの炭酸塩、硫酸ナトリ
ウム、チオ硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、ミョウ
バンなどの硫酸塩、硼砂などの硼素化合物、リン酸ナト
リウム、ポリリン酸ナトリウムなどのリン酸塩、酸化カ
ルシウム、酸化マグネシウムなどの酸化物、硫化ナトリ
ウム、硫化カリウムなどの硫化物等である。
【0014】本発明において、前記成分以外の配合成分
として、通常浴用剤として慣用されている浴用剤原料で
ある無機酸類、有機酸類、油分、香料、着色料、酵素、
生薬、ビタミン類、界面活性剤、温泉の成分、硫黄、殺
菌剤、その他製剤上必要な成分などを適宜配合すること
ができる。
として、通常浴用剤として慣用されている浴用剤原料で
ある無機酸類、有機酸類、油分、香料、着色料、酵素、
生薬、ビタミン類、界面活性剤、温泉の成分、硫黄、殺
菌剤、その他製剤上必要な成分などを適宜配合すること
ができる。
【0015】例えば、無機酸類としては、硼酸、メタケ
イ酸等、有機酸類としては、コハク酸、フマル酸、リン
ゴ酸、クエン酸、酒石酸等、油分としては、油脂類、ロ
ウ、高級脂肪酸、高級アルコール、炭化水素、エステル
類、シリコン油等、着色料としては、黄色 202号、黄色
4号、緑色 204号、青色 1号などのタール色素、クロロ
フィル、ベニバナ、アントラキノンなどの天然色素等、
酵素としては、パンクレアチン、蛋白質分解酵素、パパ
イン等、生薬としては、ウイキヨウ、オウゴン、オウバ
ク、カミツレ、コウボク、米醗酵エキス、ジュウヤク、
ショウブ、センキュウ、チンピ、トウヒ、トウキ、ニン
ジン、ユズ、ヨモギ、アロエ、ボウフウ、ハッカ、ケイ
ヒ、ショウキュウ等、ビタミン類としては、ビタミン
C、A、E、D等、界面活性剤としては、アニオン系、
ノニオン系等が挙げられる。
イ酸等、有機酸類としては、コハク酸、フマル酸、リン
ゴ酸、クエン酸、酒石酸等、油分としては、油脂類、ロ
ウ、高級脂肪酸、高級アルコール、炭化水素、エステル
類、シリコン油等、着色料としては、黄色 202号、黄色
4号、緑色 204号、青色 1号などのタール色素、クロロ
フィル、ベニバナ、アントラキノンなどの天然色素等、
酵素としては、パンクレアチン、蛋白質分解酵素、パパ
イン等、生薬としては、ウイキヨウ、オウゴン、オウバ
ク、カミツレ、コウボク、米醗酵エキス、ジュウヤク、
ショウブ、センキュウ、チンピ、トウヒ、トウキ、ニン
ジン、ユズ、ヨモギ、アロエ、ボウフウ、ハッカ、ケイ
ヒ、ショウキュウ等、ビタミン類としては、ビタミン
C、A、E、D等、界面活性剤としては、アニオン系、
ノニオン系等が挙げられる。
【0016】また、前記カルコン誘導体を主成分とする
あしたばの抽出物成分を必須成分として含有してなる浴
用剤の剤形は、特に制限はなく、粉末、顆粒、錠剤等の
任意の剤形を選択することができる。これらの製剤化の
ために、必要に応じて賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤
等を添加することもできる。該浴用剤からなる浴用剤
は、通常浴槽内に直接投入して使用する。
あしたばの抽出物成分を必須成分として含有してなる浴
用剤の剤形は、特に制限はなく、粉末、顆粒、錠剤等の
任意の剤形を選択することができる。これらの製剤化の
ために、必要に応じて賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤
等を添加することもできる。該浴用剤からなる浴用剤
は、通常浴槽内に直接投入して使用する。
【0017】
【作用】水とアルコール溶媒を用いた本発明の抽出法に
より、抽出・濃縮したカルコン誘導体を主成分とするあ
したばの抽出物成分エキスを無機塩類に旦持した原料を
必須成分として含有してなる浴用剤である。
より、抽出・濃縮したカルコン誘導体を主成分とするあ
したばの抽出物成分エキスを無機塩類に旦持した原料を
必須成分として含有してなる浴用剤である。
【0018】あしたばは、カルコン誘導体、クマリン
類、ポリフェノール類等を主成分とした植物で、特にカ
ルコン誘導体はあしたばに特有の化合物である。カルコ
ン誘導体は、グラム陽性菌活性、制酸作用などが認めら
れて人体への薬効が確認されている。あしたばの抽出物
成分を必須成分として含有した浴用剤は、抽出物成分に
含有する該カルコン誘導体による抗菌作用に伴っての人
体への薬効と浴槽の衛生の保持に有効に働く。また、前
記効果に加えて、従来の浴用剤に含まれる無機塩類、有
機酸、酵素、生薬エキス、香料、着色料等を配合してな
る該浴用剤は、温浴効果、保温効果、清浄効果、温泉気
分のリラックス感、血行促進効果、アロマテラピー、消
化を助ける効果等の働きで心地好い睡眠を促すなどの効
果も同時に期待される。
類、ポリフェノール類等を主成分とした植物で、特にカ
ルコン誘導体はあしたばに特有の化合物である。カルコ
ン誘導体は、グラム陽性菌活性、制酸作用などが認めら
れて人体への薬効が確認されている。あしたばの抽出物
成分を必須成分として含有した浴用剤は、抽出物成分に
含有する該カルコン誘導体による抗菌作用に伴っての人
体への薬効と浴槽の衛生の保持に有効に働く。また、前
記効果に加えて、従来の浴用剤に含まれる無機塩類、有
機酸、酵素、生薬エキス、香料、着色料等を配合してな
る該浴用剤は、温浴効果、保温効果、清浄効果、温泉気
分のリラックス感、血行促進効果、アロマテラピー、消
化を助ける効果等の働きで心地好い睡眠を促すなどの効
果も同時に期待される。
【0019】あしたばの有効成分は、あしたばに特徴的
なカルコン誘導体は水難溶性のためエタノール抽出が必
要である。しかし、他の成分は、水可溶性のため水抽出
が効果的である。あしたばの有効成分の効果的な抽出法
としては、前述したように、あしたばを水抽出後にエタ
ノール抽出、エタノール抽出後に水抽出、好ましくは、
水/エタノール混合溶媒での抽出法により行われる。あ
したばに特徴的なカルコン誘導体の抽出が前提になるの
で、酢酸エチル等の有機溶媒での抽出が効果的である
が、抽出物成分中のエキスに有機溶媒が混入するので浴
用剤の原料としては好ましくなくエタノール等のアルコ
ール溶媒の採用で効果的な抽出が可能である。
なカルコン誘導体は水難溶性のためエタノール抽出が必
要である。しかし、他の成分は、水可溶性のため水抽出
が効果的である。あしたばの有効成分の効果的な抽出法
としては、前述したように、あしたばを水抽出後にエタ
ノール抽出、エタノール抽出後に水抽出、好ましくは、
水/エタノール混合溶媒での抽出法により行われる。あ
したばに特徴的なカルコン誘導体の抽出が前提になるの
で、酢酸エチル等の有機溶媒での抽出が効果的である
が、抽出物成分中のエキスに有機溶媒が混入するので浴
用剤の原料としては好ましくなくエタノール等のアルコ
ール溶媒の採用で効果的な抽出が可能である。
【0020】本方法によれば、あしたばの有効成分が安
全、かつ効果的な抽出ができるので、薬効成分の安定な
浴用剤の原料として安価に供給ができる。
全、かつ効果的な抽出ができるので、薬効成分の安定な
浴用剤の原料として安価に供給ができる。
【0021】
【実施例】次に、実施例等により本発明を更に具体的に
説明する。ただし、本発明の技術的範囲は以下の実施例
により何等制限されるものではない。 (1)あしたば抽出成分の製造 (A) 抽出物成分I 葉と茎からなる生あしたばを乾燥、切断、粉砕した原料
1 Kg を、2000mlの水/エタノール混合溶媒に常温で 1
時間浸漬し、あしたばの成分を抽出した。抽出液をフィ
ルターで濾過後、低温にて減圧濃縮した抽出・濃縮エキ
スをあしたばの抽出物成分Iとした。 (B) 抽出物成分II 葉と茎からなる生あしたばを乾燥、切断、粉砕した原料
1 Kg を、先ず、1000ml のエタノールで浸漬し、1時
間放置後にフィルターで濾過して抽出物Aを得た。引き
続き、 1500 mlの水に前記の原料を常温で1時間浸漬
し、濾過して抽出物Bを得た。前記で得た抽出物AとB
の抽出液を併せて低温にて減圧濃縮した抽出・濃縮エキ
スをあしたばの抽出物成分IIとした。
説明する。ただし、本発明の技術的範囲は以下の実施例
により何等制限されるものではない。 (1)あしたば抽出成分の製造 (A) 抽出物成分I 葉と茎からなる生あしたばを乾燥、切断、粉砕した原料
1 Kg を、2000mlの水/エタノール混合溶媒に常温で 1
時間浸漬し、あしたばの成分を抽出した。抽出液をフィ
ルターで濾過後、低温にて減圧濃縮した抽出・濃縮エキ
スをあしたばの抽出物成分Iとした。 (B) 抽出物成分II 葉と茎からなる生あしたばを乾燥、切断、粉砕した原料
1 Kg を、先ず、1000ml のエタノールで浸漬し、1時
間放置後にフィルターで濾過して抽出物Aを得た。引き
続き、 1500 mlの水に前記の原料を常温で1時間浸漬
し、濾過して抽出物Bを得た。前記で得た抽出物AとB
の抽出液を併せて低温にて減圧濃縮した抽出・濃縮エキ
スをあしたばの抽出物成分IIとした。
【0022】(2)浴用剤の製造 実施例1〜5、及び比較例1〜5 無水硫酸ナトリウムに所定量のあしたば成分の抽出・濃
縮エキスである抽出物I又は抽出物IIを加えて乾燥
し、あしたばの抽出成分を担持した。次いで、他の浴用
剤成分と良く混合して浴用剤を調整した。また、あした
ばの抽出成分を含まない浴用剤と同じ様に調整した。該
浴用剤 50gをパックして一回分の浴用剤とした。本発明
の浴用剤の実施例1〜5、比較用浴用剤の配合組成を表
1に纏めて示した。
縮エキスである抽出物I又は抽出物IIを加えて乾燥
し、あしたばの抽出成分を担持した。次いで、他の浴用
剤成分と良く混合して浴用剤を調整した。また、あした
ばの抽出成分を含まない浴用剤と同じ様に調整した。該
浴用剤 50gをパックして一回分の浴用剤とした。本発明
の浴用剤の実施例1〜5、比較用浴用剤の配合組成を表
1に纏めて示した。
【0023】
【表1】
【0024】(3)浴用剤の評価試験 前記(1)、(2)により、調整された実施例1〜5及
び比較例1〜5の浴用剤1パック(50g)を 43 ℃の温
水約 200l を入れた浴槽内に投入して溶解して使用し、
人体への清浄効果、浴槽の臭い、ぬめり、汚れ、衛生効
果等について評価した。本発明のあしたばの抽出物成分
を必須成分として含有してなる実施例の浴用剤は、比較
例に示した従来の浴用剤としての効果に加えて、顕著な
人体への清浄効果と浴槽内の悪臭、ぬめりが抑制され
て、抗菌効果による衛生の保持が確認された。なお、こ
れらの評価結果を前記の表1に纏めて示した。
び比較例1〜5の浴用剤1パック(50g)を 43 ℃の温
水約 200l を入れた浴槽内に投入して溶解して使用し、
人体への清浄効果、浴槽の臭い、ぬめり、汚れ、衛生効
果等について評価した。本発明のあしたばの抽出物成分
を必須成分として含有してなる実施例の浴用剤は、比較
例に示した従来の浴用剤としての効果に加えて、顕著な
人体への清浄効果と浴槽内の悪臭、ぬめりが抑制され
て、抗菌効果による衛生の保持が確認された。なお、こ
れらの評価結果を前記の表1に纏めて示した。
【0025】
【発明の効果】本発明は、グラム陽性菌活性、制酸作用
などが認められて人体への薬効の確認されているカルコ
ン誘導体を主成分とするあしたばの抽出物成分を必須成
分として含有してなる浴用剤が、抗菌効果を有する薬用
植物系浴用剤として人体への清浄効果等の薬効と浴槽の
衛生の保持するが可能となり、また高品質のあしたばの
抽出物成分を安価に供給するので浴用剤分野に於ける産
業上の意義はきわめて大きい。
などが認められて人体への薬効の確認されているカルコ
ン誘導体を主成分とするあしたばの抽出物成分を必須成
分として含有してなる浴用剤が、抗菌効果を有する薬用
植物系浴用剤として人体への清浄効果等の薬効と浴槽の
衛生の保持するが可能となり、また高品質のあしたばの
抽出物成分を安価に供給するので浴用剤分野に於ける産
業上の意義はきわめて大きい。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年2月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浴用剤組成物、更に詳
しくは、あしたばのカルコン誘導体を主成分とする抽出
物成分を必須成分として含有してなる浴用剤に関する。
しくは、あしたばのカルコン誘導体を主成分とする抽出
物成分を必須成分として含有してなる浴用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、浴用剤として用いられている成分
は、硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム、硼砂、炭酸アル
カリ塩等の無機塩類混合物を主成分とし、これに油分、
香料、着色料等の成分を配合し、更に、生薬、蛋白質分
解酵素等の酵素などを加えたもので、湯浴に芳香や色調
を与えて入浴時の気分を爽快にしたり、血行を促進して
新陳代謝を活発にさせて冷え性、疲労回復等に効果を与
えるものである。
は、硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム、硼砂、炭酸アル
カリ塩等の無機塩類混合物を主成分とし、これに油分、
香料、着色料等の成分を配合し、更に、生薬、蛋白質分
解酵素等の酵素などを加えたもので、湯浴に芳香や色調
を与えて入浴時の気分を爽快にしたり、血行を促進して
新陳代謝を活発にさせて冷え性、疲労回復等に効果を与
えるものである。
【0003】薬用植物系浴用剤として、センキョウ、ト
ウヒ、チンピ、ハッカ、ショウブ、ヨモギ、アロエ等の
生薬を配合して、生薬に含有の化学成分の働きと香りを
強調した浴用剤として知られていた。例えば、特開昭5
0−52234に炭酸カルシウム等の無機塩類に朝鮮人
参等の粉末、湯の花を加えてなる浴用剤や特開昭62−
108810にアロエ、ハーブの薬草または抽出液を加
えた浴用剤等が知られている。しかし、薬用植物系浴用
剤は、従来の浴用剤に特徴的な血行促進効果等の効果に
加えてそれぞれの生薬の効果を単に記載しているだけで
あった。
ウヒ、チンピ、ハッカ、ショウブ、ヨモギ、アロエ等の
生薬を配合して、生薬に含有の化学成分の働きと香りを
強調した浴用剤として知られていた。例えば、特開昭5
0−52234に炭酸カルシウム等の無機塩類に朝鮮人
参等の粉末、湯の花を加えてなる浴用剤や特開昭62−
108810にアロエ、ハーブの薬草または抽出液を加
えた浴用剤等が知られている。しかし、薬用植物系浴用
剤は、従来の浴用剤に特徴的な血行促進効果等の効果に
加えてそれぞれの生薬の効果を単に記載しているだけで
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、生活居住空間に
関しての快適な環境作りが注目されている。浴室も例外
ではなく、ただ単に体を清潔にする目的に加えて浴室に
観葉植物を置いたり浴用剤を用いるなどしてバスライフ
をエンジョイするという風に入浴の楽しみ方も多様化し
ている。浴用剤も社会の健康指向に対応して、薬効、美
容、リラクゼーション、温泉情緒をコンセプトとして取
り入れるなど入浴による健康づくりが注目されている。
浴用剤は、安全、かつ衛生的でなければならないが、特
に薬効が期待される漢方薬などの生薬を用いた薬用植物
系浴用剤は、生薬の本来の薬効を明記しているだけであ
る。また、数多く紹介されているこれらの浴用剤には、
その薬効に抗菌効果を明記したものがなく、人体への清
浄効果等の薬効と浴槽の衛生の保持に問題点があった。
本発明は、薬用植物系浴用剤の薬効、特に抗菌効果を有
する浴用剤を提供し、人体への清浄効果等の薬効と浴槽
の衛生を保持することをその目的とする。
関しての快適な環境作りが注目されている。浴室も例外
ではなく、ただ単に体を清潔にする目的に加えて浴室に
観葉植物を置いたり浴用剤を用いるなどしてバスライフ
をエンジョイするという風に入浴の楽しみ方も多様化し
ている。浴用剤も社会の健康指向に対応して、薬効、美
容、リラクゼーション、温泉情緒をコンセプトとして取
り入れるなど入浴による健康づくりが注目されている。
浴用剤は、安全、かつ衛生的でなければならないが、特
に薬効が期待される漢方薬などの生薬を用いた薬用植物
系浴用剤は、生薬の本来の薬効を明記しているだけであ
る。また、数多く紹介されているこれらの浴用剤には、
その薬効に抗菌効果を明記したものがなく、人体への清
浄効果等の薬効と浴槽の衛生の保持に問題点があった。
本発明は、薬用植物系浴用剤の薬効、特に抗菌効果を有
する浴用剤を提供し、人体への清浄効果等の薬効と浴槽
の衛生を保持することをその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記目的
を達成すべく、鋭意研究した結果、カルコン誘導体を主
成分とするあしたばの抽出物成分を必須成分として配合
した浴用剤組成物が、抗菌効果を有する浴用剤であるこ
とを見出し、本発明を完成した。本発明は、抽出・濃縮
して得られるあしたばの成分エキスを必須成分として含
有してなることを特徴とする浴用剤である。以下、本発
明を詳細に説明する。
を達成すべく、鋭意研究した結果、カルコン誘導体を主
成分とするあしたばの抽出物成分を必須成分として配合
した浴用剤組成物が、抗菌効果を有する浴用剤であるこ
とを見出し、本発明を完成した。本発明は、抽出・濃縮
して得られるあしたばの成分エキスを必須成分として含
有してなることを特徴とする浴用剤である。以下、本発
明を詳細に説明する。
【0006】本発明は、あしたばを水とアルコール溶媒
により抽出し、それを濃縮したカルコン誘導体を主成分
とするエキスを無機塩類に旦持させてなるあしたばの抽
出物成分を必須成分として含有してなる浴用剤及びその
製造方法である。従来の生薬入り薬用植物系浴用剤に使
用されていない、あしたばの成分エキスであるカルコン
誘導体を主成分とする抽出物成分を必須成分として配合
してなる微生物の抗菌効果を有する浴用剤である。
により抽出し、それを濃縮したカルコン誘導体を主成分
とするエキスを無機塩類に旦持させてなるあしたばの抽
出物成分を必須成分として含有してなる浴用剤及びその
製造方法である。従来の生薬入り薬用植物系浴用剤に使
用されていない、あしたばの成分エキスであるカルコン
誘導体を主成分とする抽出物成分を必須成分として配合
してなる微生物の抗菌効果を有する浴用剤である。
【0007】本発明において、あしたばとは、房総半
島、三浦半島、伊豆諸島から紀伊半島東南にいたる太平
洋岸に自生する日本特産の芹科の植物で、茎、葉、根に
多量の黄色物質を含んでおり、八丈島等の一部の地区で
限られた季節に食用、薬用として愛用されている大型多
年草である。しかし、あしたばは、一般に薬用植物とし
ての使用例がなく漢方薬としても登録されておらず浴用
剤への使用例も皆無であった。近年、あしたばをそのま
ま食用とするか、あしたば茶に加工して飲料とするなど
人気が高まり好んで使用される様になっただけでなく、
あしたばに関しての研究も進められている。特に、あし
たばの抽出液に含まれるカルコン誘導体は、グラム陽性
菌活性、制酸作用などが認められるなど有効成分の薬効
が期待されている。
島、三浦半島、伊豆諸島から紀伊半島東南にいたる太平
洋岸に自生する日本特産の芹科の植物で、茎、葉、根に
多量の黄色物質を含んでおり、八丈島等の一部の地区で
限られた季節に食用、薬用として愛用されている大型多
年草である。しかし、あしたばは、一般に薬用植物とし
ての使用例がなく漢方薬としても登録されておらず浴用
剤への使用例も皆無であった。近年、あしたばをそのま
ま食用とするか、あしたば茶に加工して飲料とするなど
人気が高まり好んで使用される様になっただけでなく、
あしたばに関しての研究も進められている。特に、あし
たばの抽出液に含まれるカルコン誘導体は、グラム陽性
菌活性、制酸作用などが認められるなど有効成分の薬効
が期待されている。
【0008】あしたばの抽出物成分を必須成分として含
有してなる浴用剤は、従来の浴用剤に含まれる無機塩
類、有機酸、酵素、生薬エキス、香料、色調等による温
浴効果、保温効果、清浄効果、温泉気分のリラックス
感、血行促進効果、アロマテラピー、消化を助ける効果
等の働きで心地好い睡眠を促すなどの効果が期待される
だけでなく、カルコン誘導体、クマリン類、ポリフェノ
ール類を主成分とするあしたばの抽出物成分の制酸作
用、抗菌作用等による人体への薬効と浴槽の衛生の保持
も期待される。
有してなる浴用剤は、従来の浴用剤に含まれる無機塩
類、有機酸、酵素、生薬エキス、香料、色調等による温
浴効果、保温効果、清浄効果、温泉気分のリラックス
感、血行促進効果、アロマテラピー、消化を助ける効果
等の働きで心地好い睡眠を促すなどの効果が期待される
だけでなく、カルコン誘導体、クマリン類、ポリフェノ
ール類を主成分とするあしたばの抽出物成分の制酸作
用、抗菌作用等による人体への薬効と浴槽の衛生の保持
も期待される。
【0009】また、生若しくは乾燥したあしたばを、単
にあしたば茶の様に温湯に投じても薬効成分を有効に抽
出できないので大量のあしたばを使用する必要がある。
浴用剤として使用するには、あしたばの有効成分を抽出
液として保存し手短で使用し易い形態での供給が必要で
ある。しかし、あしたばに特有のカルコン誘導体は水難
溶性で薬効成分を効果的に抽出することは困難で有効成
分の簡便な抽出法がないのが実情である。
にあしたば茶の様に温湯に投じても薬効成分を有効に抽
出できないので大量のあしたばを使用する必要がある。
浴用剤として使用するには、あしたばの有効成分を抽出
液として保存し手短で使用し易い形態での供給が必要で
ある。しかし、あしたばに特有のカルコン誘導体は水難
溶性で薬効成分を効果的に抽出することは困難で有効成
分の簡便な抽出法がないのが実情である。
【0010】本発明において用いるあしたばの有効成分
は、芳香族環を有する化合物が主体で水難溶性のカルコ
ン誘導体と水可溶性のクマリン類等からなり、例えば、
次の抽出方法によって得ることができる。前記のカルコ
ン誘導体は、アルコールに可溶なのでエタノール抽出が
可能であり、従って、あしたばを水抽出後にエタノール
抽出、エタノール抽出後に水抽出、好ましくは、水/エ
タノール混合溶媒での抽出法により行なわれる。このう
ち、好ましくは、水/エタノール混合溶媒にて、10分
〜24時間、特に好ましくは、1〜5時間抽出する方法
である。抽出液は濾過後、減圧濃縮してあしたばの抽出
物成分とする。高温濃縮したり、抽出時間が24時間以
上の長時間に渡ったりすると、薬効成分の分解、浴用剤
として好ましくない成分の抽出が懸念されるだけでなく
製造価格のアップに繋がるなど問題が発生する。短時間
の減圧濃縮はこれらの欠点を補うのに有効である。な
お、酢酸エチル等の有機溶媒での抽出も可能であるが、
抽出物成分中のエキスに有機溶媒が混入するので浴用剤
の原料としては好ましくない。
は、芳香族環を有する化合物が主体で水難溶性のカルコ
ン誘導体と水可溶性のクマリン類等からなり、例えば、
次の抽出方法によって得ることができる。前記のカルコ
ン誘導体は、アルコールに可溶なのでエタノール抽出が
可能であり、従って、あしたばを水抽出後にエタノール
抽出、エタノール抽出後に水抽出、好ましくは、水/エ
タノール混合溶媒での抽出法により行なわれる。このう
ち、好ましくは、水/エタノール混合溶媒にて、10分
〜24時間、特に好ましくは、1〜5時間抽出する方法
である。抽出液は濾過後、減圧濃縮してあしたばの抽出
物成分とする。高温濃縮したり、抽出時間が24時間以
上の長時間に渡ったりすると、薬効成分の分解、浴用剤
として好ましくない成分の抽出が懸念されるだけでなく
製造価格のアップに繋がるなど問題が発生する。短時間
の減圧濃縮はこれらの欠点を補うのに有効である。な
お、酢酸エチル等の有機溶媒での抽出も可能であるが、
抽出物成分中のエキスに有機溶媒が混入するので浴用剤
の原料としては好ましくない。
【0011】また、新鮮なあしたばを使用して、洗浄、
切断、粉砕、圧搾して得られたスラリー状の液体にペク
チナーゼ等の酵素を加えて調整濾過後、減圧濃縮してあ
したばの抽出物成分とする抽出溶媒を使用しない方法を
採用することもできる。該あしたばは、食用には若葉が
使用されるが、浴用剤の原料としては、薬効成分である
黄色物質を多量に含み土壌菌等の汚染の少ない茎部分を
使用すると効率良く抽出できる。
切断、粉砕、圧搾して得られたスラリー状の液体にペク
チナーゼ等の酵素を加えて調整濾過後、減圧濃縮してあ
したばの抽出物成分とする抽出溶媒を使用しない方法を
採用することもできる。該あしたばは、食用には若葉が
使用されるが、浴用剤の原料としては、薬効成分である
黄色物質を多量に含み土壌菌等の汚染の少ない茎部分を
使用すると効率良く抽出できる。
【0012】該あしたばの成分を抽出・濃縮したエキス
の高濃縮液を炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム等の
無機塩類に旦持させて減圧乾燥して浴用剤の原料とす
る。
の高濃縮液を炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム等の
無機塩類に旦持させて減圧乾燥して浴用剤の原料とす
る。
【0013】本発明において抽出物成分を担持させる無
機塩類とは、塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの塩化
物、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリ
ウム、セスキ炭酸ナトリウムなどの炭酸塩、硫酸ナトリ
ウム、チオ硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、ミョウ
バンなどの硫酸塩、硼砂などの硼素化合物、リン酸ナト
リウム、ポリリン酸ナトリウムなどのリン酸塩、酸化カ
ルシウム、酸化マグネシウムなどの酸化物、硫化ナトリ
ウム、硫化カリウムなどの硫化物等である。
機塩類とは、塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの塩化
物、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリ
ウム、セスキ炭酸ナトリウムなどの炭酸塩、硫酸ナトリ
ウム、チオ硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、ミョウ
バンなどの硫酸塩、硼砂などの硼素化合物、リン酸ナト
リウム、ポリリン酸ナトリウムなどのリン酸塩、酸化カ
ルシウム、酸化マグネシウムなどの酸化物、硫化ナトリ
ウム、硫化カリウムなどの硫化物等である。
【0014】本発明において、前記成分以外の配合成分
として、通常浴用剤として慣用されている浴用剤原料で
ある無機酸類、有機酸類、油分、香料、着色料、酵素、
生薬、ビタミン類、界面活性剤、温泉の成分、硫黄、殺
菌剤、その他製剤上必要な成分などを適宜配合すること
ができる。
として、通常浴用剤として慣用されている浴用剤原料で
ある無機酸類、有機酸類、油分、香料、着色料、酵素、
生薬、ビタミン類、界面活性剤、温泉の成分、硫黄、殺
菌剤、その他製剤上必要な成分などを適宜配合すること
ができる。
【0015】例えば、無機酸類としては、硼酸、メタケ
イ酸等、有機酸類としては、コハク酸、フマル酸、リン
ゴ酸、クエン酸、酒石酸等、油分としては、油脂類、ロ
ウ、高級脂肪酸、高級アルコール、炭化水素、エステル
類、シリコン油等、着色料としては、黄色202号、黄
色4号、緑色204号、青色1号などのタール色素、ク
ロロフィル、ベニバナ、アントラキノンなどの天然色素
等、酵素としては、パンクレアチン、蛋白質分解酵素、
パパイン等、生薬としては、ウイキヨウ、オウゴン、オ
ウバク、カミツレ、コウボク、米醗酵エキス、ジュウヤ
ク、ショウブ、センキュウ、チンピ、トウヒ、トウキ、
ニンジン、ユズ、ヨモギ、アロエ、ボウフウ、ハッカ、
ケイヒ、ショウキュウ等、ビタミン類としては、ビタミ
ンC、A、E、D等、界面活性剤としては、アニオン
系、ノニオン系等が挙げられる。
イ酸等、有機酸類としては、コハク酸、フマル酸、リン
ゴ酸、クエン酸、酒石酸等、油分としては、油脂類、ロ
ウ、高級脂肪酸、高級アルコール、炭化水素、エステル
類、シリコン油等、着色料としては、黄色202号、黄
色4号、緑色204号、青色1号などのタール色素、ク
ロロフィル、ベニバナ、アントラキノンなどの天然色素
等、酵素としては、パンクレアチン、蛋白質分解酵素、
パパイン等、生薬としては、ウイキヨウ、オウゴン、オ
ウバク、カミツレ、コウボク、米醗酵エキス、ジュウヤ
ク、ショウブ、センキュウ、チンピ、トウヒ、トウキ、
ニンジン、ユズ、ヨモギ、アロエ、ボウフウ、ハッカ、
ケイヒ、ショウキュウ等、ビタミン類としては、ビタミ
ンC、A、E、D等、界面活性剤としては、アニオン
系、ノニオン系等が挙げられる。
【0016】また、前記カルコン誘導体を主成分とする
あしたばの抽出物成分を必須成分として含有してなる浴
用剤の剤形は、特に制限はなく、粉末、顆粒、錠剤等の
任意の剤形を選択することができる。これらの製剤化の
ために、必要に応じて賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤
等を添加することもできる。該浴用剤からなる浴用剤
は、通常浴槽内に直接投入して使用する。
あしたばの抽出物成分を必須成分として含有してなる浴
用剤の剤形は、特に制限はなく、粉末、顆粒、錠剤等の
任意の剤形を選択することができる。これらの製剤化の
ために、必要に応じて賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤
等を添加することもできる。該浴用剤からなる浴用剤
は、通常浴槽内に直接投入して使用する。
【0017】
【作用】水とアルコール溶媒を用いた本発明の抽出法に
より、抽出・濃縮したカルコン誘導体を主成分とするあ
したばの抽出物成分エキスを無機塩類に旦持した原料を
必須成分として含有してなる浴用剤である。
より、抽出・濃縮したカルコン誘導体を主成分とするあ
したばの抽出物成分エキスを無機塩類に旦持した原料を
必須成分として含有してなる浴用剤である。
【0018】あしたばは、カルコン誘導体、クマリン
類、ポリフェノール類等を主成分とした植物で、特にカ
ルコン誘導体はあしたばに特有の化合物である。カルコ
ン誘導体は、グラム陽性菌活性、制酸作用などが認めら
れて人体への薬効が確認されている。あしたばの抽出物
成分を必須成分として含有した浴用剤は、抽出物成分に
含有する該カルコン誘導体による抗菌作用に伴っての人
体への薬効と浴槽の衛生の保持に有効に働く。また、前
記効果に加えて、従来の浴用剤に含まれる無機塩類、有
機酸、酵素、生薬エキス、香料、着色料等を配合してな
る該浴用剤は、温浴効果、保温効果、清浄効果、温泉気
分のリラックス感、血行促進効果、アロマテラピー、消
化を助ける効果等の働きで心地好い睡眠を促すなどの効
果も同時に期待される。
類、ポリフェノール類等を主成分とした植物で、特にカ
ルコン誘導体はあしたばに特有の化合物である。カルコ
ン誘導体は、グラム陽性菌活性、制酸作用などが認めら
れて人体への薬効が確認されている。あしたばの抽出物
成分を必須成分として含有した浴用剤は、抽出物成分に
含有する該カルコン誘導体による抗菌作用に伴っての人
体への薬効と浴槽の衛生の保持に有効に働く。また、前
記効果に加えて、従来の浴用剤に含まれる無機塩類、有
機酸、酵素、生薬エキス、香料、着色料等を配合してな
る該浴用剤は、温浴効果、保温効果、清浄効果、温泉気
分のリラックス感、血行促進効果、アロマテラピー、消
化を助ける効果等の働きで心地好い睡眠を促すなどの効
果も同時に期待される。
【0019】あしたばの有効成分は、あしたばに特徴的
なカルコン誘導体は水難溶性のためエタノール抽出が必
要である。しかし、他の成分は、水可溶性のため水抽出
が効果的である。あしたばの有効成分の効果的な抽出法
としては、前述したように、あしたばを水抽出後にエタ
ノール抽出、エタノール抽出後に水抽出、好ましくは、
水/エタノール混合溶媒での抽出法により行われる。あ
したばに特徴的なカルコン誘導体の抽出が前提になるの
で、酢酸エチル等の有機溶媒での抽出が効果的である
が、抽出物成分中のエキスに有機溶媒が混入するので浴
用剤の原料としては好ましくなくエタノール等のアルコ
ール溶媒の採用で効果的な抽出が可能である。
なカルコン誘導体は水難溶性のためエタノール抽出が必
要である。しかし、他の成分は、水可溶性のため水抽出
が効果的である。あしたばの有効成分の効果的な抽出法
としては、前述したように、あしたばを水抽出後にエタ
ノール抽出、エタノール抽出後に水抽出、好ましくは、
水/エタノール混合溶媒での抽出法により行われる。あ
したばに特徴的なカルコン誘導体の抽出が前提になるの
で、酢酸エチル等の有機溶媒での抽出が効果的である
が、抽出物成分中のエキスに有機溶媒が混入するので浴
用剤の原料としては好ましくなくエタノール等のアルコ
ール溶媒の採用で効果的な抽出が可能である。
【0020】本方法によれば、あしたばの有効成分が安
全、かつ効果的な抽出ができるので、薬効成分の安定な
浴用剤の原料として安価に供給ができる。
全、かつ効果的な抽出ができるので、薬効成分の安定な
浴用剤の原料として安価に供給ができる。
【0021】
【実施例】次に、実施例等により本発明を更に具体的に
説明する。ただし、本発明の技術的範囲は以下の実施例
により何等制限されるものではない。 (1)あしたば抽出成分の製造 (A)抽出物成分I 葉と茎からなる生あしたばを乾燥、切断、粉砕した原料
1Kgを、2000mlの水/エタノール混合溶媒に常
温で1時間浸漬し、あしたばの成分を抽出した。抽出液
をフィルターで濾過後、低温にて減圧濃縮した抽出・濃
縮エキスをあしたばの抽出物成分Iとした。 (B)抽出物成分II 葉と茎からなる生あしたばを乾燥、切断、粉砕した原料
1Kgを、先ず、1000mlのエタノールで浸漬し、
1時間放置後にフィルターで濾過して抽出物Aを得た。
引き続き、1500mlの水に前記の原料を常温で1時
間浸漬し、濾過して抽出物Bを得た。前記で得た抽出物
AとBの抽出液を併せて低温にて減圧濃縮した抽出・濃
縮エキスをあしたばの抽出物成分IIとした。
説明する。ただし、本発明の技術的範囲は以下の実施例
により何等制限されるものではない。 (1)あしたば抽出成分の製造 (A)抽出物成分I 葉と茎からなる生あしたばを乾燥、切断、粉砕した原料
1Kgを、2000mlの水/エタノール混合溶媒に常
温で1時間浸漬し、あしたばの成分を抽出した。抽出液
をフィルターで濾過後、低温にて減圧濃縮した抽出・濃
縮エキスをあしたばの抽出物成分Iとした。 (B)抽出物成分II 葉と茎からなる生あしたばを乾燥、切断、粉砕した原料
1Kgを、先ず、1000mlのエタノールで浸漬し、
1時間放置後にフィルターで濾過して抽出物Aを得た。
引き続き、1500mlの水に前記の原料を常温で1時
間浸漬し、濾過して抽出物Bを得た。前記で得た抽出物
AとBの抽出液を併せて低温にて減圧濃縮した抽出・濃
縮エキスをあしたばの抽出物成分IIとした。
【0022】(2)浴用剤の製造 実施例1〜5、及び比較例1〜5 無水硫酸ナトリウムに所定量のあしたば成分の抽出・濃
縮エキスである抽出物I又は抽出物IIを加えて乾燥
し、あしたばの抽出成分を担持した。次いで、他の浴用
剤成分と良く混合して浴用剤を調整した。また、あした
ばの抽出成分を含まない浴用剤と同じ様に調整した。該
浴用剤50gをパックして一回分の浴用剤とした。本発
明の浴用剤の実施例1〜5、比較用浴用剤の配合組成を
表1に纏めて示した。
縮エキスである抽出物I又は抽出物IIを加えて乾燥
し、あしたばの抽出成分を担持した。次いで、他の浴用
剤成分と良く混合して浴用剤を調整した。また、あした
ばの抽出成分を含まない浴用剤と同じ様に調整した。該
浴用剤50gをパックして一回分の浴用剤とした。本発
明の浴用剤の実施例1〜5、比較用浴用剤の配合組成を
表1に纏めて示した。
【0023】
【表1】
【0024】(3)浴用剤の評価試験 前記(1)、(2)により、調整された実施例1〜5及
び比較例1〜5の浴用剤1パック(50g)を43℃の
温水約200lを入れた浴槽内に投入して溶解して使用
し、人体への清浄効果、浴槽の臭い、ぬめり、汚れ、衛
生効果等について評価した。本発明のあしたばの抽出物
成分を必須成分として含有してなる実施例の浴用剤は、
比較例に示した従来の浴用剤としての効果に加えて、顕
著な人体への清浄効果と浴槽内の悪臭、ぬめりが抑制さ
れて、抗菌効果による衛生の保持が確認された。なお、
これらの評価結果を前記の表1に纏めて示した。
び比較例1〜5の浴用剤1パック(50g)を43℃の
温水約200lを入れた浴槽内に投入して溶解して使用
し、人体への清浄効果、浴槽の臭い、ぬめり、汚れ、衛
生効果等について評価した。本発明のあしたばの抽出物
成分を必須成分として含有してなる実施例の浴用剤は、
比較例に示した従来の浴用剤としての効果に加えて、顕
著な人体への清浄効果と浴槽内の悪臭、ぬめりが抑制さ
れて、抗菌効果による衛生の保持が確認された。なお、
これらの評価結果を前記の表1に纏めて示した。
【0025】
【発明の効果】本発明は、グラム陽性菌活性、制酸作用
などが認められて人体への薬効の確認されているカルコ
ン誘導体を主成分とするあしたばの抽出物成分を必須成
分として含有してなる浴用剤が、抗菌効果を有する薬用
植物系浴用剤として人体への清浄効果等の薬効と浴槽の
衛生の保持するが可能となり、また高品質のあしたばの
抽出物成分を安価に供給するので浴用剤分野に於ける産
業上の意義はきわめて大きい。
などが認められて人体への薬効の確認されているカルコ
ン誘導体を主成分とするあしたばの抽出物成分を必須成
分として含有してなる浴用剤が、抗菌効果を有する薬用
植物系浴用剤として人体への清浄効果等の薬効と浴槽の
衛生の保持するが可能となり、また高品質のあしたばの
抽出物成分を安価に供給するので浴用剤分野に於ける産
業上の意義はきわめて大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 哲郎 東京都千代田区大手町2−2−1 日本曹 達株式会社内 (72)発明者 服部 正悟 大阪府大阪市北区本庄西3−9−3
Claims (3)
- 【請求項1】抽出・濃縮して得られるあしたばの成分エ
キスを必須成分として含有してなることを特徴とする浴
用剤。 - 【請求項2】あしたばの抽出物成分がカルコン誘導体を
含むことを特徴とする請求項1記載の浴用剤。 - 【請求項3】あしたばの成分を水とアルコール溶媒で抽
出・濃縮して得られるエキスを無機塩類に担持させた成
分を用いてなることを特徴とする浴用剤の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4180443A JPH0665054A (ja) | 1992-06-15 | 1992-06-15 | 浴用剤及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4180443A JPH0665054A (ja) | 1992-06-15 | 1992-06-15 | 浴用剤及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0665054A true JPH0665054A (ja) | 1994-03-08 |
Family
ID=16083327
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4180443A Pending JPH0665054A (ja) | 1992-06-15 | 1992-06-15 | 浴用剤及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0665054A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2004112817A1 (ja) * | 2003-06-20 | 2006-08-03 | タカラバイオ株式会社 | セリ科植物由来抽出物およびその製造方法 |
JP2007176919A (ja) * | 2005-05-19 | 2007-07-12 | Takara Bio Inc | カルコン類化合物含有組成物 |
US7563524B2 (en) | 2002-11-22 | 2009-07-21 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Fuel cell system |
-
1992
- 1992-06-15 JP JP4180443A patent/JPH0665054A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7563524B2 (en) | 2002-11-22 | 2009-07-21 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Fuel cell system |
JPWO2004112817A1 (ja) * | 2003-06-20 | 2006-08-03 | タカラバイオ株式会社 | セリ科植物由来抽出物およびその製造方法 |
JP2007176919A (ja) * | 2005-05-19 | 2007-07-12 | Takara Bio Inc | カルコン類化合物含有組成物 |
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