JPH0664756A - サークルフイーダーにおける軸シール装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 内外筒、外筒の底板、直立回転軸、スポーク
及び回転掻出リングなどによって形成され、内外筒間の
環状間隔部に設けた材料排出口から該間隔部内の粉粒体
を定量排出するサークルフイーダーにおいて、直立回転
軸に沿う垂直方向の粉粒体の漏出を防止しかつ機高を低
下し、構造を簡略化する。 【構成】 サークルフイーダー１８において、直立回転
軸６の上端部に嵌合したキャップ８によって同回転軸６
の外周面の隙間を閉塞し、キャップ８の外周に設けたス
ポーク１３のボス９と座金５との間に防塵リング１０を
介在し、これを座金５の上面に形成した円形段に接して
なるものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は粉粒体のサークルフイー
ダーにおける直立回転軸のシール装置に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来の粉粒体サークルフイーダーでは図
５に示すように直立回転軸６に外筒軸３０を継足し、外
筒軸３０の上端に設けた小径軸３１を底板３の上方に突
出させ、同小径軸３１に上記外筒軸３０と同一外径のキ
ャップ３２をキイ３３によって回転方向に固定して嵌合
し、該キャップ３２にボス３４を介してスポーク１３、
１３を設け、底板３の下面に固定した外筒３５と上記外
筒軸３０との間の垂直間隙にグランドパッキングによる
軸シール３６を介在させてなるものであった。

【０００３】しかし垂直方向でのシールであるため底板
３の透孔４と外筒軸３０との間に粉粒体が進入し易く、
一旦進入すると排除されることはできず、軸シール３６
から下方に漏出し易くなるためメンテナンスが必要とな
り、定期的な増し締め及びパッキング交換が必要である
ばかりでなく、軸シール３６が垂直方向に長いため機高
が高くなり、かつ構造を簡略化し難いという問題があっ
た。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は上記サークル
フイーダーにおいてシール部に粉粒体が進入漏出し難く
メンテナンスフリーで機高が低く構造簡略な軸シール装
置を得ることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明は機枠に内外筒を環状間隔部を介して同心に設
け、外筒には底板を有し、内筒の下端周縁と底板との間
には材料排出間隙を設け、上記環状間隔部に材料排出口
を設け、底板の中心部に穿設した透孔に直立回転軸を挿
通し、該回転軸にその回転方向に一体化されたキャップ
を嵌合し、該キャップにボスを介して底板上にスポーク
を設け、該スポークの外端を上記外筒の内面に沿う回転
掻出リングに接続してなるサークルフイーダーにおい
て、上記透孔の下部に上記回転軸の軸受を配置し、該軸
受に上記透孔に嵌合する座金を支持し、該座金の上部に
上記キャップの下面を配置し、かつ該座金の上面に中央
部が高い円形段を形成し、該座金と上記ボスとの間に上
記段に接する防塵リングを介在させてなるサークルフイ
ーダーにおける軸シール装置上記座金の上面と、上記キ
ャップの下面に設けた円形溝の下向底面との間に外向に
開いた断面Ｖ形リングを介在させた上記発明記載のサー
クルフイーダーにおける軸シール装置によって構成され
る。

【０００６】

【作用】内筒１内に粉粒体１７を供給し、材料排出間隙
ｔから環状間隔部１５に該粉粒体１７を自然排出させ、
これを回転掻出リング１４によって上記間隔部１５に沿
って移動させ材料排出口１６から排出するものである。

【０００７】本発明では直立回転軸６の回転に伴ってキ
ャップ８及びボス９が回転するためボス９の附近の粉粒
体１７は遠心力によって座金５の上面とボス９の下面と
の間には進入し難く、進入したものは防塵リング１０に
阻止され、さらに円形段５’に阻止されるから、これを
越えて中心部に漏出し得ない。たとえ中心部に漏出した
としても座金５の上面とキャップ８の下面との間の上記
断面Ｖ形リング１２に阻止される。

【０００８】軸受７は座金５を介して透孔４の直下に配
置することができ軸受７の上面７’と底板３の下面との
間隔を僅少に保持することができる。

【０００９】

【実施例】機枠１９に外筒２を設け、その下端に底板３
を設ける。外筒２の上端には内側フランジ２’を介して
内筒１を同心に設け、該フランジ２’によって内外筒
１、２間に環状間隔部１５を介在させる。内筒１の下端
周縁１’と上記底板３との間には材料排出間隙ｔが設け
られ内筒１内に供給した粉粒体１７を上記間隔部１５内
に自然排出させる。この間隔部１５の底板３又は外筒２
には材料排出口１６を開口し、底板３の中心部に穿設し
た同心透孔４に直立回転軸６を挿通し、キイ６’によっ
て回転方向に一体化されたキャップ８を同回転軸６に嵌
合し、該キャップ８の下面を上記座金５の上面に配置す
る。このキャップ８にはボス９を介して底板３上にスポ
ーク１３、１３を設け、該スポーク１３、１３の外端を
外筒２の内面に沿って配置した回転掻出リング１４に接
続するもので、該リング１４の内側には等間隔に掻爪１
４’を設けて粉粒体１７のサークルフイーダー１８が形
成される。

【００１０】上記透孔４の直下には上記軸受７の上面
７’を近接配置し、該上面７’に円形座金５を支持し、
該座金５の外周段５”を上記透孔４に嵌合させ、該座金
５を外周段５”から底板３の下面に延長し、延長部２０
をボルト２１、ナット２２によって底板３に固定する。
この座金５の上面は底板３の上面と同一平面内に設けら
れるが中央部は円形段５’を介して若干高く形成され
る。

【００１１】キャップ８及びボス９の下面にはそれぞれ
円形溝１１、２３を形成し、ボス９側の円形溝２３内に
プラスチック、金属又はその他の材料による防塵リング
１０を嵌合し、その下面を座金５の上面に接触させると
共に上記円形段５’にも接触させる。又キャップ８側の
円形溝１１内には外向に開いた断面Ｖ形リング１２を嵌
合し、該溝１１の下向底面１１’と座金５の上面とに該
Ｖ形リング１２を接触させるものである。

【００１２】尚図中２４で示すものは座金５の内周と直
立回転軸６との間に嵌合させたカラー、２５は同回転軸
６の駆動用減速モータ、２６は同回転軸６の入力調車、
２７は該調車２６の駆動用ベルト、２８は内筒１の下端
周縁１’の昇降調節筒、２９は昇降調節ボルトである。

【００１３】

【発明の効果】本発明は上述のように構成したので上記
サークルフイーダー１８において、直立回転軸６の外周
面と、底板３の透孔４に嵌合した座金５の内周面との隙
間をキャップ８によって閉鎖し得て、かつ上記キャップ
８及びボス９の回転による遠心力の作用で上記隙間への
粉粒体１７の進入を阻止し得るばかりでなく防塵リング
１０及び円形段５’によって粉粒体１７の進入を防止す
ることができる。そのため軸シールのメンテナンスがフ
リーとなるばかりでなく機高を低く形成し得て構造を簡
略化し得る効果がある。

【００１４】又防塵リング１０及び円形段５’を越えて
進入する粉粒体１７は断面Ｖ形リング１２によって阻止
され、かつ直立回転軸６に沿って下降漏出するおそれが
ない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の軸シール装置を備えたサークルフイー
ダーを示す縦断面図である。

【図２】図１の一部拡大図である。

【図３】図２の一部拡大図である。

【図４】底板の平面図である。

【図５】従来のサークルフイーダーの切欠正面図であ
る。

【符号の説明】

１ 内筒 ２ 外筒 ３ 底板 ４ 透孔 ５ 座金 ５’ 円形段 ６ 直立回転軸 ７ 軸受 ８ キャップ ９ ボス １０ 防塵リング １１ 円形溝 １１’ 下向底面 １２ 断面Ｖ形リング

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 機枠に内外筒を環状間隔部を介して同心
   に設け、外筒には底板を有し、内筒の下端周縁と底板と
   の間には材料排出間隙を設け、上記環状間隔部に材料排
   出口を設け、底板の中心部に穿設した透孔に直立回転軸
   を挿通し、該回転軸にその回転方向に一体化されたキャ
   ップを嵌合し、該キャップにボスを介して底板上にスポ
   ークを設け、該スポークの外端を上記外筒の内面に沿う
   回転掻出リングに接続してなるサークルフイーダーにお
   いて、上記透孔の下部に上記回転軸の軸受を配置し、該
   軸受に上記透孔に嵌合する座金を支持し、該座金の上部
   に上記キャップの下面を配置し、かつ該座金の上面に中
   央部が高い円形段を形成し、該座金と上記ボスとの間に
   上記段に接する防塵リングを介在させてなるサークルフ
   イーダーにおける軸シール装置。
2. 【請求項２】 上記座金の上面と、上記キャップの下面
   に設けた円形溝の下向底面との間に外向に開いた断面Ｖ
   形リングを介在させた請求項(1) 記載のサークルフイー
   ダーにおける軸シール装置。