JPH0664245U - 光学機器用一脚装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 光学機器用一脚装置の搭載した光学機器の使
用時の安全性、安定性の向上をはかる。 【構成】 金属、或は高分子化合物で構成されたパイプ
材１，７に２段から１０数段の伸縮自在な一脚に、一脚
の差し込む一方の脚の差し込み部の先端部に空気の漏れ
を防ぐ空気密閉用のパッキング（Ｏリング状）４，４′
を装填し伸縮部の差し込まれる大径パイプ１の内側部分
がほぼ密閉となるように空気密閉用のパッキングで密閉
勘合させ脚の伸縮を空気圧により固定させるもので、ま
た搭載する光学機器が重量物である場合（空気圧だけで
は伸縮の固定が難しい場合）の補助固定装置として、小
径パイプ７の外径にＣリングを被せてＣリングを締付リ
ングで締め付けて脚の伸縮の移動を固定することもでき
るものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案光学機器用一脚装置は、光学機器を搭載し使用する一脚 装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の技術としては、光学機器を搭載し、使用時の光学機器の 安定性を良くする一脚装置、また一脚装置の下部に各段の脚の引 き出しを容易にする足掛け部を設け、足掛け部を足で押え付けて 脚を引き出す一脚装置、或は三本の脚の上部を結合し脚を開いて 使用する三脚装置が知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の一脚装置では、光学機器を搭載し使用する場合、必ず手 等で光学機器を保持して使用しなければならず、また一脚の設置 点は一点支持のため支持点を中心に搭載した光学機器のバランス が前後左右に揺れることが少なからず起こり、例えば写真機等の 撮影に際して撮影ブレには細心の注意を払わなくてはならないも のであり、写真機等の保持時のブレを防止するための注意力を集 中させなければならず、このために写真の構図がおろそかになる ことも少なからず起り使用方法が難しいものであり、また足踏み 装置として各脚の引き出しを容易にする足掛け部を装備したもの もあるが、傾斜地で脚の垂直位置を出し脚の垂直位置で固定する 固定装置がなく垂直自立させることができないもので、また一脚 に取り付けた光学機器を手で保持しながら光学機器の取り付け位 置を変えずに保持した手を他に使用できず、手を他に使用したい 時には、いったん光学機器を下、或は他のものに寄り掛からせる 必要が起こり、すこぶる不便なものであった。 更に三脚に光学機器を搭截し使用する場合は、まず三脚の脚を 三本広げ、それぞれの脚を伸ばし、固定させ光学機器を取り付け 使用するものであるが、使用に際しては上記の用意をしなければ ならず時間が掛かるものであり、また広げた脚に足等を引っ掛け 三脚を倒し光学機器を破損させる事故も少なからず発生したもの であり、且つ三脚の脚部を三本広げるため三脚を設置する場所の 面積が三本広げた広さを必要とするため、三本広げた脚の面積が 無い時には三脚を使用することができない不便もあった。

【０００４】

【作用】

本考案光学機器用一脚装置は、金属、或は高分子化合物で構成 されたパイプ材に２段から１０数段の伸縮自在な一脚（伸縮でき ない一本のものでも良い）に、上記一脚の差し込む一方の脚の差 し込み部の先端の部分、或は差し込まれる脚の元部（図示せず） に空気の漏れを防ぐ空気密閉用のパッキング（例えば高分子化合 物の１個、或は複数個のＯリング）を装填するとともに、上記伸 縮部の差し込まれる大径パイプの内側部分がほぼ密閉となるよう に上記空気密閉用のパッキングで密閉勘合させ脚の伸縮を空気圧 により固定させるもので、また搭載する光学機器が重量物である 場合（空気圧だけでは伸縮の固定が難しい場合）の補助固定装置 として、小径パイプの外径にＣリングを被せてＣリングを締付リ ングで締め付け固定するか、或はバンドブレーキ式で小径パイプ を締め付け（図示せず）脚の伸縮を固定することもできる。 また空気解除弁を大径パイプに設けることにより空気解除弁の 空気解除弁ボタンを押して大径パイプ内の空気の出入りを自由に させることにより一脚の各段の伸縮を楽にでき、空気解除弁ボタ ンを離し脚を伸縮させた無段階の位置で固定でき、更に上記一脚 の一方の先端部に光学機器を取り付け取り外しできる光学機器用 固定部（例えば写真機固定用ネジ、或はクイックシュ−等の脱着 装置）と、他方の先端部に上記一脚の垂直に対してほぼ直角の位 置に折畳可能な一脚固定用足踏み部を設け、足、或はカメラバッ ク等の重量物を上記一脚固定用足踏み部の上に乗せて一脚を自立 固定させ、搭載した光学機器の安定性を良くし、また従来の一脚 では搭載した光学機器を手で保持して使用しなければならず保持 した手をほかに使用したい場合は、保持した光学機器を下、或は 立ち木等に寄掛からすことになるもので本考案装置では、搭載し た光学機器を手で保持する必要がないものであり、また使用中の 光学機器の安定性は、例えば写真機の使用に於て上下左右の安定 性は従来の一脚の使用よりはるかに安定した低速シャッターが使 えるもので、また一脚の先端部との間に回動可能な自在継ぎ手を 設け、傾斜地、坂等での使用で、自立する一脚装置の垂直位置を 自在継ぎ手により左右前後、或は斜めに回動させ垂直にさせるこ とができるもので、また自在継ぎ手を固定させる固定装置として 自在継ぎ手の内部の球形の回転を固定する球形と勘合する凹を有 する自在継ぎ手固定部を装着し一脚固定用足踏み部を足で踏み付 けることで自在継ぎ手固定部を上に押し上げ球形の回転を固定す ることができ、また足の踏み付けを弱くすることで自在継ぎ手部 の球部の回転を解除させることができるもので簡単に操作でき、 使用時の安定性を大きく向上し、更に空気圧固定の伸縮部は従来 の三脚装置の脚の伸縮の固定用としても応用でき、また一脚と一 脚固定用足踏み部は取り付け、取り外しができるものでも良い、 更に自在継ぎ手部を除き足踏み部だけの固定式のものでも良い、 また空気圧による伸縮を固定する方式を除き、補助固定装置のＣ リングを締付リングで締め付けて固定する固定方式、或はバンド ブレーキ式の締め付け固定方式だけでもよいものである。

【０００５】

【実施例】

以下、本考案光学機器用一脚装置を図面に基づいて詳細に説明 する。 大径パイプ１の上部に光学機器固定ネジ２と空気密閉弁ボタン ３（脚の伸縮が３段以上の場合は、大径パイプの内側にＯリング を装着し空気密閉弁ボタンは大径パイプの側面に設置する）及び Ｏリング４を取り付けた光学機器固定部５を装着し光学機器６ （図５では写真機を搭載）が搭載できる、また下部には小径パイ プ７が抜け出ることを防ぐ抜止リング８を取り付ける、小径パイ プ７の上部には０リング４’を取り付けた密閉円柱９を取り付け 大径パイプ１の内側に勘合挿入させ大径パイプ１の内部をほぼ密 閉にさせる、また空気密閉弁ボタン３に装着したスプリングバネ １０の作用により常にＯリング４が光学機器固定部５に密着し大 径パイプ１の内部の密閉を保つ、また空気密閉弁ボタン３を押し てＯリング４と光学機器固定部５を離し大径パイプ１の内部の空 気の出入を自由にすると一脚の各段の伸縮を容易にするもので、 空気密閉弁ボタン３を離すことによりＯリング４と光学機器固定 部５とが密着し空気の流れを止め一脚の伸縮を固定させるができ 更に小径パイプ７の下部には自在継ぎ手部１１の球部１２を装着 し足踏み部１３に球受部１４を球部１２と自在継ぎ手固定部１５ と共に勘合装着する、また球受部１４には折畳固定ノブ１６を取 り付け、足踏み部１３の折畳時の固定に使用する。 図３は締め付け式固定装置を示したもので、大径パイプ１にＣ リング１７を装着し、締めリング１８を回転させＣリング１７を 押し上げてるとＣリング１７の径が小さくなり小径パイプ７を締 め付け一脚の各段の伸縮が固定されることになる。 図６は自在継ぎ手固定部１５を足等で踏みつけて球受部１４と 自在継ぎ手固定部１５で球部１２を挟み付けて球部１２の回転を 自在継ぎ手固定部１５と球受部１４とで圧迫摩擦により固定させ る方法である。

【０００６】

【効果】

本考案光学機器用一脚装置は、上記した如く足踏み部に足、或 はカメラバック等の重量物を乗せることで一脚を垂直自立させる ことができるもので搭載した光学機器の使用時の安定性を大きく 向上させ、また一脚装置の高さの調整も空気密閉弁ボタンを押し 脚を引き出し、或は引っ込めるだけで簡単に位置が決り、空気密 閉弁ボタンを離すことで簡単に伸縮の固定ができ、更にまた傾斜 地での使用に於ても自在継ぎ手の効果で一脚の垂直を簡単に修正 を可能にし、また自在継ぎ手の固定も自在継ぎ手固定部により例 えば足踏み部に乗せた足の踏み加減により固定、及び固定解除が 簡単にでき、更に図６では足踏み部の地面当たり面の地面がぬか るんでいる場合、球受部の下出っ張り部分が上に押し上げられず 球部の固定ができない時、自在継ぎ手固定部を足等で下に押すこ とで球部の回転の固定ができ、また構造も簡単で安価に製作でき 操作も簡単で安全性と安定性に多大の効果があるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】（Ｏリングを小径パイプの外側部に装着し、勘
合する大径パイプに差し込んだ状態を示した正面断面図
である。）

【図２】（一脚装置を上から示した上面図である。）

【図３】（締め付け式固定装置を示した部分断面図であ
る。）

【図４】（足踏み部を折畳んだ状態を示した部分図であ
る。）

【図５】（一脚装置の一脚を自在継ぎ手部の球部を回動
して斜めにしたものを示した斜視図である。）

【図６】（自在継ぎ手部の固定装置で球部を挟んで固定
させる方法を示した正面部分断面図である。）

【図７】（自在継ぎ手部の固定装置で球部を挟んで固定
させる方法を示した上面図である。）

【図８】（Ｏリングを大径パイプの内側部に装着し、勘
合する小径パイプの外側部に差し込んだ状態を示した部
分正面断面図である。）

【符合の説明】

１．１’・・・大径パイプ ２．２’・・・光学機器固定ネジ ３．３’・・・空気密閉弁ボタン ４．４’．４”・・・Ｏリング ５．５’・・・光学機器固定部 ６・・・光学機器 ７．７’・・・小径パイプ ８．８’・・・抜止リング ９．９’・・・密閉円柱 １０．１０’・・・スプリングバネ １１・・・自在継ぎ手部 １２．１２’・・・球部 １３．１３’・・・足踏み部 １４．１４’・・・球受部 １５．１５’・・・自在継ぎ手固定部 １６・・・折畳固定ノブ １７・・・Ｃリング １８・・・締めリング

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 金属、或は高分子化合物より成る複数の
   外径の違うパイプ材で構成された少なくとも２段以上の
   伸縮自在な一脚の一方を密閉したパイプ材に空気の漏れ
   を防ぐ空気密閉用のパッキングを外側部（内側部）に装
   着し、且つ上記パッキングを装着したパイプ材を、勘合
   する一方を密閉したパイプ材の内側部（外側部）に差し
   込み、差し込まれたパイプ材の内側部（差し込んだパイ
   プ材の内側部）をパッキングの密着によりほぼ密閉状態
   にさせ空気圧により脚を伸縮させた位置で固定でき、且
   つ差し込まれたパイプ材（差し込んだパイプ材）に脚の
   伸縮を容易にさせる空気の出入り用解除弁を設け、更に
   上記一脚の一方の先端部に光学機器を取り付け、取り外
   しできる光学機器用固定部と他方の先端部に上記一脚の
   垂直に対してほぼ直角の位置に折畳可能な足踏み部を設
   け、上記一脚と上記足踏み部との間に回動自在に回転す
   る球部と上記球部の回転を固定する固定装置を設けたこ
   とを特徴とする光学機器用一脚装置。 【請求項１】 上記脚の伸縮する各段部に伸縮を固定す
   る締付け式固定装置を併用した請求項（１）記載の光学
   機器用一脚装置。