JPH0663116U - 圧縮空気用フィルタ装置 - Google Patents

圧縮空気用フィルタ装置

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JPH0663116U
JPH0663116U JP1062193U JP1062193U JPH0663116U JP H0663116 U JPH0663116 U JP H0663116U JP 1062193 U JP1062193 U JP 1062193U JP 1062193 U JP1062193 U JP 1062193U JP H0663116 U JPH0663116 U JP H0663116U
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cylindrical body
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貞夫 前田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧縮空気用フィルタ装置に用いられるカート
リッジ式フィルタの筒体を透明な合成樹脂にて形成し
て、フィルタの内部に充填された詰物の汚れ具合が外部
から分かるようにして、フィルタ交換が適時に為され得
るようにすると共に、万一にも筒体が破裂した場合の安
全性を確保する。 【構成】 カートリッジとしての第一、第二のフィルタ
10,12を含んで構成される圧縮空気用フィルタ装置
において、筒体32,42を透明な合成樹脂にて形成す
る一方、該筒体の外周面に、その全面を覆い且つその両
端部を巻き込むようにして、透明なプラスチックフィル
ムを被着せしめると共に、該フィルムの筒体端部におけ
る巻き込み部を押え板38,48にて筒体端部との間で
挟持せしめた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本考案は、圧縮空気中に含まれる水分や油分等の蒸気乃至は液状粒子を、圧縮 空気より分離、除去する圧縮空気用フィルタ装置に関するものである。
【0002】
【背景技術】
従来から、各種工場や医療分野および原子力プラント等において用いられる種 々の空気圧機器に対して圧縮空気を供給するための管路上には、通常、それらの 空気圧機器を保護したり、或いはそれら空気圧機器による作業の向上を図るため に、圧縮空気用フィルタ装置が設けられており、該フィルタ装置によって、圧縮 空気中に含まれる水分や油分等の蒸気乃至は液状微粒子の除去が行なわれるよう になっている。
【0003】 ところで、そのような圧縮空気用フィルタ装置の一種として、フィルタ部分を 装置から取り外し可能なカートリッジとして構成したものがあり、また、かかる カートリッジ式フィルタとしては、アルミニウム製の筒体内に金属繊維や綿繊維 等からなる所定の詰物が充填された形態のものが知られている。即ち、このよう なフィルタにあっては、詰物の汚れ具合に応じてフィルタ交換を行なうことがで き、それによって、常に良好なフィルタ性能を維持することができる特徴を有し ているのである。
【0004】 而して、実際には、詰物を収容する筒体がアルミニウム製であって、内部の詰 物の汚れ具合が外部から分からないために、標準的な交換期間を目安として、フ ィルタ交換が行なわれている。このため、フィルタの交換時期がきても、フィル タ交換を忘れたり、怠ったりする場合があった。また、使用状況によっては、フ ィルタの詰物が短期間で汚れてしまい、標準的な交換期間よりも早くフィルタ交 換を行なう必要が生じるが、従来では、実際の汚れ具合を把握する目安となるも のがなかったために、そのような状況に良好に対応することができなかった。そ して、そのようにフィルタ交換が遅れがちになることによって、フィルタ性能が 低下して、圧縮空気が蒸気乃至は液状微粒子を含むようになったり、圧縮空気の 圧力が低下したりする問題を内在していたのである。
【0005】
【解決課題】
ここにおいて、本考案は、上述の如き事情を背景として為されたものであって 、その解決課題とするところは、圧縮空気用フィルタ装置に用いられるカートリ ッジ式フィルタの筒体内に配された詰物の汚れ具合を外部から分かるようにして 、使用者がフィルタ交換の時期を容易に判断し得るようにすることにある。
【0006】
【解決手段】
そして、上記の課題を解決するため、本考案にあっては、筒体と、該筒体内に 充填される詰物と、該筒体の両端部に取り付けられる押え板とからなるカートリ ッジを含んで構成され、圧縮空気を該カートリッジの筒体内部に導いて、前記詰 物内を通過させることにより、該圧縮空気中に存在する蒸気乃至は液状微粒子を 該圧縮空気より分離せしめるようにした圧縮空気用フィルタ装置にして、前記筒 体が透明な合成樹脂にて形成されている一方、該筒体の外周面に、その全面を覆 い且つその両端部を巻き込むようにして、透明なプラスチックフィルムが被着せ しめられてなると共に、該フィルムの筒体端部における巻き込み部が前記押え板 にて該筒体端部との間において挟持されていることを特徴とする圧縮空気用フィ ルタ装置を、その要旨とするものである。
【0007】
【作用・効果】
すなわち、本考案に従う圧縮空気用フィルタ装置にあっては、カートリッジの 透明な合成樹脂にて形成された筒体を透して、外部より、内部に充填された詰物 の汚れ状況を見ることができることから、使用者が容易にフィルタの交換時期を 判断することができる。それによって、フィルタ交換を忘れたり、怠ったりする ことが防止され、またフィルタ交換を早める必要がある場合にも良好に対応する ことができ、適時にフィルタ交換が為されるようになることから、良好なフィル タ性能を維持し得ると共に、圧縮空気の圧力低下を良好に防止することができる 。
【0008】 そして、該筒体の外周面にプラスチックフィルムが被着されていることによっ て、かかるフィルタ内の圧力が高まって、合成樹脂製の筒体が万一破裂するよう な事態が生じた場合にも、破片の飛散が防止され得るようになっており、安全性 が確保されているのである。特に、本考案にあっては、該プラスチックフィルム が筒体の両端部を巻き込むようにして被着され、且つその巻き込み部が押さえ板 にて筒体端部との間で挟持された構成を有していることから、プラスチックフィ ルムが単に筒体の外周面を覆う場合よりも、耐衝撃性が効果的に高められており 、より有効に破片の飛散を防止することができる。
【0009】
【実施例】
以下に、本考案を更に具体的に明らかにするために、本考案の代表的な実施例 について、図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
【0010】 先ず、図1には、本考案に従う圧縮空気用フィルタ装置の一具体例が示されて いる。かかるフィルタ装置は、それぞれ略円筒形状を呈するカートリッジ式の第 一のフィルタ10及び第二のフィルタ12と、それらフィルタの軸方向一端側と なる上端部に位置するマニホルド14と、また下端部に位置する捕捉チャンバ2 0とが、複数のボルト22によって一体的に連結された構成とされている。そし て、それによって、マニホルド14の導入口24から供給された空気が、第一の フィルタ10、捕捉チャンバ20、第二のフィルタ12を経て、マニホルド14 の送出口26から送出される流体流路が、フィルタ装置内に形成されているので ある。
【0011】 より具体的に、前記マニホルド14には、図1における左右方向両側部に、そ れぞれ、導入口24及び送出口26が設けられていると共に、その底面側には、 それら導入口24と送出口26とを、それぞれ第一及び第二のフィルタ10,1 2に連通せしめる第一の凹所28及び第二の凹所30が、形成されている。
【0012】 一方、前記捕捉チャンバ20は、箱部材16とベース18がパッキン56を介 して接続されて、形成されている。そして、該箱部材16の上部の壁面に、2つ の連通孔50,52が設けられ、該捕捉チャンバ20内をそれぞれ第一及び第二 のフィルタ10,12に連通せしめるようになっている。また、該ベース18の 内部には、ハニカム構造の多孔体58が収容されており、更に該ベース18の底 部には、底壁部を貫通して液排出口60が形成されて、ドレン62が取り付けら れている。
【0013】 そして、前記第一のフィルタ10は、図2に示されている如き構成を有し、透 明な合成樹脂にて形成された円筒状の筒体32内部には、ステンレス等の金属繊 維からなる糸条を編成乃至は織成した網状体を巻回してなる巻回成形体が、第一 の詰物34として充填されており、圧縮空気中の蒸気や液状微粒子に対して凝縮 ・合体作用を及ぼすようになっている。なお、該筒体32を形成する合成樹脂は 、第一の詰物34の汚れ具合が外部から分かるように、透明なものであれば特に 限定はされないが、耐衝撃性、耐薬品性、耐油性に優れる点で、ポリカーボネー ト等が好ましく使用される。
【0014】 さらに、該筒体32の外周面には、その全面を覆い且つその両端部を巻き込む ようにして、透明なプラスチックフィルム35が被着せしめられている。そして 、該筒体32の軸方向上下端には、ポリウレタン等にて形成された、複数の通孔 36を有する円板状の押え板38が嵌着されており、該押え板38にて、前記プ ラスチックフィルム35の筒体端部における巻き込み部が筒体端部との間で挟持 せしめられるようになっている。
【0015】 なお、プラスチックフィルム35の形成材料としては、強度が高く、耐衝撃性 に優れるものが好適に使用され、例えばポリエチレンテレフタレート(PET) 等が用いられる。また、かかるプラスチックフィルム35を筒体32に被着せし めるには、円筒状の押出し材(厚さ:0.01〜0.1mm程度)として形成され たプラスチックフィルム35を、筒体32の外周面に嵌め合わせ、熱収縮させる ことによって、極めて簡便に実施することができる。
【0016】 そして、前記第二のフィルタ12も、詰物を変更した点を除いて、第一のフィ ルタ10と同様の構成を有しているのである。即ち、透明な合成樹脂にて形成さ れた円筒状の筒体42内部には、綿繊維等からなる糸条を編成乃至は織成した網 状体を巻回してなる巻回成形体が、第二の詰物44として充填されており、圧縮 空気中の液状微粒子に対して気化作用を及ぼすようになっている。そして、図示 はされていないが、該筒体42の外周面には、その全面を覆い且つその両端部を 巻き込むようにして、透明なプラスチックフィルムが被着せしめられており、ま た、該筒体42の軸方向上下端には、ポリウレタン等にて形成された、複数の通 孔46を有する円板状の押え板48が嵌着されており、該押え板48にて、前記 プラスチックフィルムの筒体端部における巻き込み部が筒体端部との間で挟持せ しめられているのである。
【0017】 従って、それら第一及び第二のフィルタ10,12にあっては、フィルタ内部 の詰物の汚れ具合を、筒体32,42を透して外部から観察することができると 共に、プラスチックフィルム35の存在によって、フィルタ内の圧力が高まって 、万一合成樹脂製の筒体32,42が破裂しても、その破片が飛散しないように なっているのである。しかも、第一及び第二のフィルタ10,12を間に配した 状態で、前記捕捉チャンバ20の箱部材16と前記マニホルド14とが、複数の ボルト22にて螺着され、一体的に連結されていることによって、筒体32,4 2に被着されたプラスチックフィルム35の巻き込み部が押え板38,48にて 強固に挟持されるようになっていることから、プラスチックフィルム35の耐衝 撃性が有利に高められているのである。
【0018】 それ故に、このような構造とされた圧縮空気用フィルタ装置にあっては、先ず 、マニホルド14の導入口24から供給された圧縮空気が、第一のフィルタ10 の第一の詰物34内を通過せしめられることによって、圧縮空気中に含まれる水 や油の蒸気乃至は液状微粒子が、小滴に凝縮乃至は合体せしめられる。そして、 小滴(液体)は、流通圧縮空気によって捕捉チャンバ20内に運び込まれるか、 或いは第一の詰物34に付着して、該第一の詰物34を伝って流れ下り、捕捉チ ャンバ20内に落下する。
【0019】 また、捕捉チャンバ20内でも圧縮空気中の蒸気の凝縮乃至は合体は進行して 、小滴状態の液体は、重力と遠心力によってベース18の底面上に落下せしめら れる。そして、多孔体58内に送られ、排出口60のドレン62を介して外部に 排出されるのである。なお、多孔体58内では実質的な空気運動が防止されてい ることから、捕捉された液体の再蒸発が実質的に排除されている。
【0020】 さらに、圧縮空気は、第二のフィルタ12内に導かれ、該圧縮空気中に液状の 粒子として残存する水分や油分は、第二の詰物44を通過する際に気化されるこ ととなる。かくして、液状微粒子が除去された圧縮空気が、マニホルド14の送 出口26を通じて送出管路に供給されるようになっているのである。
【0021】 そうして、かかるフィルタ装置においては、フィルタの詰物の汚れ具合に応じ て、フィルタ交換を実施することとなるが、第一のフィルタ10及び第二のフィ ルタ12の何れについても、詰物の汚れ具合が外部より確認できることから、フ ィルタ交換が実際の汚れ具合に基づいて、適時に為されることとなり、優れたフ ィルタ性能が維持され得ると共に、圧縮空気の圧力低下が良好に防止され得るの である。また、第一、第二のフィルタ10,12の筒体32,42が万一破裂す るような事態となった場合にも、プラスチックフィルム35の存在によって、破 片が飛散することが防止されることから、安全が確保されているのである。
【0022】 以上、本考案の代表的な実施例について詳述したが、本考案が、そのような実 施例の記載によって、何等の制約をも受けるものでないことは、言うまでもない ところである。また、本考案には、上記の実施例の他にも、本考案の趣旨を逸脱 しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を加 え得るものであることが、理解されるべきである。
【0023】 例えば、前記実施例では二つのカートリッジ(第一、第二のフィルタ10,1 2)を備えた圧縮空気用フィルタ装置に本考案を適用した例を示したが、本考案 は、カートリッジを一つ或いは三つ以上備えた装置にも適用することができるこ とは言うまでもない。また、本考案は、カートリッジの交換サイクルが比較的短 いものについてより好ましく適用されるものであり、前記実施例装置においては 第一、第二のフィルタ10,12の何れにも適用されていたが、特に第二のフィ ルタ12に対して好ましく適用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に従う圧縮空気用フィルタを用いて構成
された圧縮空気用フィルタ装置の一例を示す断面説明図
である。
【図2】図1のフィルタ装置の第一のフィルタを示す拡
大断面図である。
【符号の説明】
10 第一のフィルタ 12 第二のフィルタ 14 マニホルド 20 捕捉チャンバ 24 導入口 26 送出口 32 筒体 34 第一の詰物 35 プラスチックフィルム 42 筒体 44 第二の詰物 58 多孔体 62 ドレン

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒体と、該筒体内に充填される詰物と、
    該筒体の両端部に取り付けられる押え板とからなるカー
    トリッジを含んで構成され、圧縮空気を該カートリッジ
    の筒体内部に導いて、前記詰物内を通過させることによ
    り、該圧縮空気中に存在する蒸気乃至は液状微粒子を該
    圧縮空気より分離せしめるようにした圧縮空気用フィル
    タ装置にして、 前記筒体が透明な合成樹脂にて形成されている一方、該
    筒体の外周面に、その全面を覆い且つその両端部を巻き
    込むようにして、透明なプラスチックフィルムが被着せ
    しめられてなると共に、該フィルムの筒体端部における
    巻き込み部が前記押え板にて該筒体端部との間において
    挟持されていることを特徴とする圧縮空気用フィルタ装
    置。
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