JPH0662765B2 - 反応性にキャップされたポリアリ―レンスルフィド及びそれらの製造法及び中間体 - Google Patents

反応性にキャップされたポリアリ―レンスルフィド及びそれらの製造法及び中間体

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JPH0662765B2
JPH0662765B2 JP2509571A JP50957190A JPH0662765B2 JP H0662765 B2 JPH0662765 B2 JP H0662765B2 JP 2509571 A JP2509571 A JP 2509571A JP 50957190 A JP50957190 A JP 50957190A JP H0662765 B2 JPH0662765 B2 JP H0662765B2
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明はポリアリーレンスルフィド、特に反応性にキャ
ップされたポリアリーレンスルフィドに関するものであ
る。
背景技術 ポリアリーレンスルフィドは、ポリフェニレンスルフィ
ドによって代表されるごとく、典型的には285℃程度
である高い結晶溶融温度をもつ結晶性エンジニアリング
熱可塑性樹脂である。これらは高いモジュラス及び侵害
性化学薬品及び溶剤に対する優れた抵抗性のような有利
な性質を有する点を特徴とするものである。
しかしながら、ポリアリーレンスルフィドのガラス転移
温度は低く、たとえばポリフェニレンスルフィドのガラ
ス転移温度は僅かに85℃である。その結果として、加
熱撓み温度はガラス繊維のような充填剤で強化されない
場合には低い。たとえば、ポリフェニレンスルフィドの
加熱撓み温度は約110℃である。さらに、ポリアリー
レンスルフィドは、たとえばポリフェニレンスルフィド
の引張伸びが約2.5%まで、しばしば1%以下である
ことによって例証されるごとく、きわめて脆い。
ポリアリーレンスルフィドの性質を高い加熱撓み温度及
び良好な延性のような性質をもつ他の重合体を配合する
ことによって改善することはすでに提案されている。か
ゝる配合物の製造に際しては、相溶性の共重合体の存在
がしばしば有利である。たとえば、ポリアリーレンスル
フィド及びポリエーテルイミドの配合物はそれにポリア
リーレンスルフィド−ポリエーテルイミド共重合体を配
合することによって相溶化せしめ得る。
米国特許第4,769,424号明細書には反応性にキ
ャップされた特にアミン−及び環式無水物基でキャップ
されたポリアリーレンスルフィドからのポリアリーレン
スルフイド−ポリエーテルイミドブロック共重合体の製
造について記載されている。これらの反応性にキャップ
されたポリアリーレンスルフィドはハロゲン末端基をも
つ重合体から出発する一連の反応によって製造される。
ブロック共重合体を製造するこの方法は有効ではある
が、それはしばしば多数の化学反応を必要としかつ達成
がやっかいなものである。したがって、反応性にキャッ
プされたポリアリーレンスルフィドを製造するための比
較的簡単な方法を開発することは引続き要求されてい
る。
発明の開示 本発明の一要旨は、ポリアリーレンスルフィドと式: A−S−S−A (I) (式中、A及びAの各々は独立的に式: の基を表わし;Y及びZの一方はX又は−Rを表
わし、他方は水素、X又は−Rを表わし、あるい
はY及びZは一緒に>Rを表わし;R及びR
は有機基を表わし;Xは反応性官能基を表わし;そして
n1又は2を表わす)のジスルフィドとを反応させるこ
とからなる反応性にキャップされたポリアリーレンスル
フィドの製造法にある。
本発明の方法において使用されるポリアリーレンスルフ
ィドはイオウ原子によって分離された多数のアリーレン
基を含む既知の重合体である。これらはポリフェニレン
スルフィド(以下、場合によっては“PPS”と略称す
る)及び置換ポリフェニレンスルフィドを包含する。商
業的に入手容易であり比較的低価格である点からPPS
がしばしば好ましい。
ポリアリーレンスルフィドは分子量の測定に使用される
実質的にすべての溶剤に不溶性であるので、ポリアリー
レンスルフィドの分子量測定はしばしば実施困難であ
る。したがって、メルトフロー特性値による相対的分子
量の間接的表示が通常用いられる。本発明の目的のため
には、ポリアリーレンスルフィドのメルトフロー特性値
は臨界的なものではなく、約50−175g/10分
(300℃,5kg荷重の条件で)の範囲の数値が典型的
なものである。しかしながら、本発明の方法がポリアリ
ーレンスルフィド鎖の開裂をもたらし、それ故反応剤と
して使用される重合体のメルトフロー値はしばしば生成
物に望まれるメルトフロー値よりも低くあるべきことは
本明細書中において後に説明する。
本発明の方法においてはまた式Iのジスルフィドも使用
される。式IにおいてA及びAの各々は独立的に式
IIを有する。すなわち対称及び非対称ジスルフィドのい
ずれも使用することができる。対称ジスルフィドが一般
に好ましい。式IIにおいて、Y及びZ基はジスルフィド
基に対してオルト、メタ又はパラ位置に存在し得る。Y
及びZがメタ及びパラ位置にある化合物が通常好まし
い。
したがって、好ましいジスルフィドは式: (式中、Y及びZはさきに定義したとおりである)によ
って表わすことができる。しばしば、Y及びZの一方は
反応性官能基(X)でありそして他方は水素である。
“反応性官能基”とは別の重合体分子中の官能基と反応
してブロック共重合体を形成し得る任意の基を意味す
る。適当な基はヒドロキシ、アミノ、イソシアナト、シ
アノ、ケト及びカルボキシ基を包含する。無水物基、ハ
ライド基、エステル基、アミド基及びイミド基を包含す
るカルボキシ基の官能性誘導体基も包含される。カルボ
ン酸基及びその官能性誘導体基及びアミノ基が好まし
い。したがって、代表的なジスルフィドは以下ではビス
(4−アミノフェニル)ジスルフィドと称する4,4′
−ジチオビスベンゼンアミン及びビス(3,4−ジカル
ボキシフェニル)ジスルフィド及びそのジ無水物、ビス
イミド及びエステルである。
Y,Z又はそれらの組合せが前記定義した型の反応性官
能基を含む有機基であることも本発明の範囲内である。
広範囲の有機基が存在し得る。これらは脂肪族、脂環族
及び芳香族炭化水素基、その置換誘導体(これらの置換
基は前記した反応性官能基以外のもの−たとえばヘテロ
原子又はカルボニル基である)を包含し、これらの置換
基はそのほかは炭化水素基からなる連鎖又は環中に介在
しているものである。芳香族基がしばしば好ましく、フ
ェニレン−及びベンゾフェノンから誘導される基がしば
しば特に好ましい。したがって、本発明は4,4′−ビ
ス(4−カルボキシフタルイミドフェニル)ジスルフィ
ド、4,4′−ビス[4−(3,4−ジカルボキシベン
ゾイル)フタルイミドフェニル]ジスルフィド及びそれ
らの官能性誘導体のようなジスルフィド化合物の使用を
包含する。
ポリアリーレンスルフィドとジスルフィドとの反応は典
型的には約225−375℃の範囲の温度で生起する。
この反応は溶液中で又は溶融状態で行なうことができ、
溶液反応はしばしば溶融反応よりも幾分低い温度で生起
する。たとえば、溶剤としての1−クロルナフタリン中
でのPPSと種々のジスルフィドとの反応は225゜−
270℃程度の温度で生起するが、溶融反応は少なくと
も300℃の温度を必要とする。しかしながら、溶融反
応は少なくとも二つの理由、すなわち重合体の製造及び
加工操作において通常利用し得る押出機のような装置中
で反応を行なえる便宜さ及びポリアリーレンスルフィド
を溶解し、しかも所要の高温に耐え得る溶剤中で行なう
と反応の生成物の回収が困難であること、の理由で、し
ばしば好ましいものである。勿論、反応をより低沸点の
溶剤中で加圧下に行なうことも可能であるが、これは取
扱いに難点があり、一般には好ましくない。
ポリアリーレンスルフィド及びジスルフィドの割合は臨
界的ではない。しかしながら、この反応はポリアリーレ
ンスルフィドの連鎖の開裂を伴って生起すること及び比
較的多量のジスルフィドの使用は好都合な値よりも過度
に低い分子量をもつ複数の部分体への分裂を生起し得る
点を理解すべきである。従って、一般に、ポリアリーレ
ンスルフィドに基づいて約0.1−10重量%のジスル
フィドを使用することが好ましい。
ポリアリーレンスルフィドは約200℃以上の温度で酸
素含有ガス(通常空気)と接触させた状態で加熱するこ
とによって“硬化”され得ること、そしてその結果とし
てメルトフロー値の実質的な減少及び、明らかにそれに
付随する、分子量の増加がもたらされることは既知であ
る。硬化反応の正確な本質は判明していないが、おそら
くは何等かの型の酸化による分岐及び/又は連鎖の延長
を伴うものと思われる。本発明の方法によって製造され
た反応性にキャップされたポリアリーレンスイルフィド
もまたそれらの官能性を失なうことなく硬化され得る。
典型的な硬化条件は約250−275℃の温度及び約2
−6時間の硬化時間である。
本発明に従って生起する反応の正確な機構は判明してい
ない。多くの点で、この反応は同様に連鎖の開裂及びそ
れに続くポリアリーレンスルフィドの末端へのジスルフ
ィドから誘導される分子部分の付加をもたらすHawkins
のMacromolecules,9,189(1976)に記載されるホモリチッ
ク反応に類似するようである。しかしながら、前述した
硬化操作について述べた機構と同様の分岐機構も生起し
て、その結果ポリアリーレンスルフィド鎖上に置換基と
してジスルフィドから誘導される分子部分の存在をもた
らす可能性もある。したがって、本明細書において使用
する場合、用語“キャップ”は連鎖の末端へのかゝる基
の存在と同様連鎖に沿ってのかゝる基の存在をも包含す
るものとする。
本発明の別の要旨は式: (式中、Qはカルボキシ基、モノ−又はポリ−カルボキ
シ置換有機基又はそれらの官能性誘導体である)の結合
基の存在によって特徴付けられる反応性にキャップされ
たポリアリーレンスルフィドにある。これらはポリアリ
ーレンスルフィドと式: (式中、Qは前記定義したとおりである)のビス(イミ
ドアリール)ジスルフィドとの反応によって製造するこ
とができる。
かゝるビス(イミドアリール)ジスルフィドは本発明の
さらに別の要旨を構成する。これら自体はビス(4−ア
ミノフェニル)ジスルフィドと対応する置換基をもつフ
タル酸又はフタル酸無水物とを酸性触媒、典型的には酢
酸のようなカルボン酸、フェノール又はm−クレゾール
の存在下で反応させることによって製造することができ
る。
本発明を以下の実施例によってさらに説明する。各実施
例において使用されたポリアリーレンスルフィドは30
0℃及び5kgの荷重の条件で71g/10分のメルトロ
ー値をもつポリフェニレンスルフィドであった。
実施例1 ビス(4−アミノフェニル)ジスルフィド62.58g
(252ミリモル)、無水トリメリト酸96.84g
(504ミリモル)及び氷酢酸400mlの混合物を還流
下に攪拌しつつかつ水及び酢酸を蒸留により除去しつ
つ、21/2 時間加熱した。別量200mlの酢酸を添加し
そして反応器に4Aモレキュラーシーブを充填したトラ
ップをとりつけそして還流を11/2 時間続けた。過に
より黄色結晶状固体を得た。酢酸で洗滌しかつ乾燥した
後、生成物の収量は143g(理論値の95.1%)で
あった。質量分析の結果は生成物が主として4,4′−
ビス(4−カルボキシフタルイミドフェニル)ジスルフ
ィドからなり、少量の対応するトリスルフィドを伴うこ
とを示した。純粋なジスルフィドはジメチルアセトアミ
ドからの再結晶によって得られ、それは318−319
℃で溶融した。
実施例2 ビス(4−アミノフェニル)ジスルフィド23.91g
(96.3ミリモル)、トルエン100ml及びm−クレ
ゾール247mlの混合物を室温で攪拌しそしてさらに攪
拌を続けながら3,3′,4,4′−テトラカルボキシ
ベンゾフェノンジ無水物124.07g(385.1ミ
リモル)及びトルエン147mlを20分間で添加した。
さらに別量のトルエン50ml及びm−クレゾール50ml
を添加しそして混合物を還流下に2時間、トルエンを部
分的に蒸留しつつ加熱した。ついでこの反応器に4Aモ
レキュラーシーブを充填したトラップをとりつけそして
加熱を1時間続けた。混合物をトルエン2中に注入し
そして沈澱した固体を濾過によって分離しそしてトルエ
ンで洗滌しかつアセトンで数回洗滌した。所望の4,
4′−ビス[4−(3,4−ジカルボキシベンゾイル)
フタルイミドフェニル]ジスルフィドジ無水物は66.
83gの収量(理論値の86.4%)で得られた。
実施例3 o−ジクロルベンゼン400ml中のベンゾフェノン−
3,3′,4,4′−テトラカルボン酸ジ無水物12
4.65g(387ミリモル)の溶液を180℃に加熱
しながら、ビス(4−アミノフェニル)ジスルフィド2
4.02g(96.7ミリモル)及びo−ジクロルベン
ゼン100mlを少量ずつ添加した。この混合物を還流下
に2時間加熱し、その間に水を蒸留により除去した。
溶液を室温まで冷却すると固体が分離し、これを濾過に
よって厚め、シクロヘキサンで洗滌しそして乾燥した。
これを過剰量のメタノールとともに還流下に加熱しそし
て冷却すると再び固体が沈澱した。沈澱物を濾過により
とり出しそしてメタノールで洗滌すると所望の4,4′
−ビス[4−(3,4−ジカルボキシベンゾイル)フタ
ルイミドフェニル]ジスルフィドジメチルエステル7
7.66g(理論値の98%)が得られた。元素分析は
6.8%のイオウ(理論値7.0%)の存在を示した。
実施例4 微粉末状のPPS5g及びビス(4−アミノフェニル)
ジスルフィド250mgの均質な混合物を窒素でパージ
し、機械的攪拌下に350℃に6分間加熱しそして冷却
した。生成物を1−クロルナフタリン15ml中に230
℃で溶解し、室温まで冷却しそしてソックスレー抽出器
中でクロロホルムで抽出して残渣として固体4.81g
(理論値の96%)を得、これをフーリエ変換赤外分光
分析及び元素分析した結果、生成物は使用したビス(4
−アミノフェニル)ジスルフィドの71%に相当する割
合のアミノ官能基を含む所望のアミノフェニル末端基付
加PPSであることを示した。
実施例5 3種類の反応性にキャップされたPPS組成物をそれぞ
れ1.52%,0.5%及び0.1%のビス(4−アミ
ノフェニル)ジスルフィドを用いて製造した。製造は4
00rpm で逆方向に回転する二軸スクリュー押出機中で
135−302℃の範囲の温度で溶融配合することによ
って行なった。0.5%及び0.1%のジスルフィドか
ら製造された組成物は容易にストランドに形成されて幾
分脆いワイヤ状のストランドを与えた。1.52%のシ
スルフィドから製造された組成物はストランドに形成す
るのは困難であった。
各組成物を強制エアオーブン中で260℃に加熱するこ
とによって硬化せしめた。1時間を超える硬化時間を用
いた場合にはメルトフロー値の明らかな減少が認められ
た;最適のメルトフロー条件は4−6時間の硬化時間に
おいて得られた。
2枚のステンレス鋼板の間に保持された2片のポリテト
ラフルオルエチレン被覆箔間に未硬化組成物及び硬化組
成物のそれぞれの約100mgからなる試料を置き、これ
らを300−310℃に予熱されたカーバー(Carver)
型プレスに装入し、1分間平衡化しそして1050kg/
cm2でプレスした。圧力を解放しそして重合体及び箔の
シートを直ちに水浴中で急冷してPPS連鎖の結晶化を
阻止し、その後にこれらシートを定量的赤外分析に供し
た結果、各々の場合にアミン基の存在が認められた。し
たがって、アミン官能基は硬化に際してその割合が若干
減少するけれども失なわれなかったことは明らかであ
る。
実施例6 PPS10g及び実施例1のジスルフィド401mgの混
合物を1−クロルナフタリンとともに攪拌下に250℃
に2時間加熱した。この溶液を冷却しそして沈澱した重
合体を濾過し、アセトンで洗滌しそして乾燥した。全収
率は理論値の94.6%であった。
この重合体の一部を実施例5に述べたごとく圧縮成形し
そして急冷した。そのフーリエ変換赤外スペクトルはイ
ミド基及びカルボン酸基の存在を示した。既知の官能基
の標準との比較により、カルボン酸官能基の41%はP
PS連鎖に結合されたことが認められた。
実施例7 PPS1.998g及び実施例1のジスルフィド80mg
の混合物を十分に混和しそしてねじ込み蓋をした試験管
中で窒素下に310℃で10分間加熱し、その後試験管
を冷水中で急冷し。生成物を1−クロルナフタリン中に
220℃で溶解し、この溶液を冷却することによって沈
澱させそして濾過により除去した。ジメチルアセトアミ
ドでの抽出前及び抽出後に赤外スペクトル分析した結
果、カルボキシ官能基の100%がPPS連鎖に結合さ
れていることが示された。
実施例8 PPS750g及び実施例1のジスルフィド15gの混
合物を一軸スクリュー押出機上で270−290℃の範
囲の温度で押出した。この押出物、すなわち脆い褐色固
体はフーリエ変換赤外スペクトル分析によってカルボキ
シフタルイミド基を含むことが示された。
実施例9 PPS1.5kg及びジスルフィド15gを用いて実施例
8の方法を反復した。押出体は実施例8の押出体よりも
低いメルトフロー値をもち、実施例8のものほど脆くな
くそして連続的にストランドに形成することができかつ
ペレットに切断することができた。
実施例10 PPS2g及び実施例2のジスルフィド79mgの固体混
合物を窒素雰囲気下、310℃に10分間加熱し、つい
で冷水中に浸漬することによって急冷した。生成物を1
−クロルナフタリン15ml中に220℃で溶解し、直ち
に冷却し、アセトンで洗滌しそして真空中80℃で乾燥
した。
この生成物の一部を実施例5に述べたごとく圧縮成形し
た。そのフーリエ変換赤外スペクトルはイミド基及び無
水物カルボニル基の存在を示した。
この生成物の第二の部分はソックスレー抽出器中でジメ
チルアセトアミドで抽出しそして同様に成形しかつ分析
した。そのイミド吸収帯と非抽出物質のイミド吸収帯と
の比較は100%の官能基の存在を示した。
実施例11 PPS1.5kg及び実施例3のジスルフィド30gの混
合物を一軸スクリュー押出機上で300−314℃の範
囲の温度で押出した。押出体の一部を微粉化しそしてソ
ックスレー抽出器中でジメチルアセトアミドで7時間抽
出し、その後それをフーリエ変換赤外スペクトル分析に
よって分析したところ96%の官能基の存在を示した。
この生成物を強制エアオーブン中で260℃に3時間加
熱することによって硬化させるとメルトフロー値は14
0g/10分から100g/10分に減少した。この減
少は分子量の増加を表示するものである。
たとえば実施例4及び5の組成物のような、本発明の方
法によって製造されたアミノ基を含む組成物は無水物末
端基をもつポリエーテルイミドと反応してブロック共重
合体を形成し得る。かゝる共重合体はまたかかる組成物
とジアミンとの混合物にテトラカルボン酸ジ無水物を反
応させることによっても形成することができる。この型
の反応は前述した米国特許第4,769,424号明細
書中に開示されている。実施例8−11の生成物のよう
なジカルボキシ基でキャップされたポリアリーレンスル
フィド及びその官能性誘導体も同様にアミン末端基付加
ポリエーテルイミドと、又はテトラカルボン酸又はそれ
らの官能性誘導体と、あるいはジアミンと組み合わせて
同様の条件で反応して同様のブロック共重合体を形成す
る。
実施例6及び7の生成物のようなモノカルボキシ基でキ
ャップされたポリアリーレンスルフィドは種々のエポキ
シ官能基を付加された重合体と反応して共重合体を製造
し得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 テリー,ジェーン・マリー アメリカ合衆国、12303、ニューヨーク州、 スケネクタデイ、ストッドレイ・プレイ ス、283番 (72)発明者 イワノウイッジ,エドウィン・ジャン アメリカ合衆国、12302、ニューヨーク州、 スケネクタデイ、サルビア・レイン、680 番

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリアリーレンスルフィドと式: A−S−S−A (I) (式中、A及びAの各々は独立的に式: の基を表わし;Y及びZの一方はX又は−Rを表
    わし、他方は水素、X又は−Rを表わし、あるい
    はY及びZは一緒に>Rを表わし;R及びR
    は有機基を表わし;Xは反応性官能基を表わし;そして
    nは1又は2を表わす)のジスルフィドとを反応させる
    ことからなる反応性にキャップされたポリアリーレンス
    ルフィドの製造法。
  2. 【請求項2】ジスルフィドが式: をもつものである請求の範囲第1項記載の方法。
  3. 【請求項3】反応を約225−375℃の範囲の温度で
    行なう請求の範囲第2項記載の方法。
  4. 【請求項4】ポリアリーレンスルフィドがポリフェニレ
    ンスルフィドである請求の範囲第3項記載の方法。
  5. 【請求項5】Xがヒドロキシ、アミノ、イソシアナト、
    シアノ、ケト又はカルボキシ基又はカルボキシ基の官能
    性誘導体である請求の範囲第4項記載の方法。
  6. 【請求項6】反応を溶液中で行なう請求の範囲第5項記
    載の方法。
  7. 【請求項7】反応を溶融状態で行なう請求の範囲第5項
    記載の方法。
  8. 【請求項8】ジスルフィドがビス(4−アミノフェニ
    ル)ジスルフィドである請求の範囲第5項記載の方法。
  9. 【請求項9】ジスルフィドが4,4′−ビス(4−カル
    ボキシフタルイミドフェニル)ジスルフィドである請求
    の範囲第5項記載の方法。
  10. 【請求項10】ジスルフィドが4,4′−ビス[4−
    (3,4−ジカルボキシベンゾイル)フタルイミドフェ
    ニル]ジスルフィド又はその官能性誘導体である請求の
    範囲第5項記載の方法。
  11. 【請求項11】式: (式中、Qはカルボキシ基、モノ−又はポリ−カルボキ
    シ置換有機基又はそれらの官能性誘導体である)の結合
    基の存在によって特徴付けられる反応にキャップされた
    ポリアリーレンスルフィド。
  12. 【請求項12】Qがカルボキシ基である請求の範囲第1
    1項記載のポリアリーレンスルフィド。
  13. 【請求項13】ポリフェニレンスルフィドである請求の
    範囲第12項記載のポリアリーレンスルフィド。
  14. 【請求項14】Qが 又はその官能性誘導体である請求の範囲第11項記載の
    ポリアリーレンスルフィド。
  15. 【請求項15】ポリフェニレンスルフィドである請求の
    範囲第14項記載のポリアリーレンスルフィド。
  16. 【請求項16】式: (式中、Qはカルボキシ基、モノ−又はポリ−カルボキ
    シ置換有機基又はそれらの官能性誘導体である)のビス
    (イミドアリール)ジスルフィド。
  17. 【請求項17】Qがカルボキシ基である請求の範囲第1
    6項記載のジスルフィド。
  18. 【請求項18】Qが 又はその官能性誘導体である請求の範囲第16項記載の
    ジスルフィド。
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