JPH0662365U

JPH0662365U - 医療用採尿器具

Info

Publication number: JPH0662365U
Application number: JP1222493U
Authority: JP
Inventors: 正広唐崎
Original assignee: 正広唐崎
Priority date: 1993-02-08
Filing date: 1993-02-08
Publication date: 1994-09-02

Abstract

(57)【要約】【目的】本考案は、被検者が独自で採尿することがで
き、従来発生していた看護婦等の医療従事者の労力の軽
減や尿汚染の防止、さらに中間コストの削減をはかるも
のである。【構成】尿受け容器とゴム栓を設けた尿入れ容器を、
細管状の尿導管と空気抜き管で連結した一体型を特徴と
する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、医学的検査を必要とする尿を、効率よく採取できる医療用採尿器具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、尿入れ容器の上部にろう斗をつけただけの採尿器があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来品は、単に尿入れ容器の上部に、ろう斗をすえつけただけのものであったので、採尿器としては、不効率で、実用性は無かった。現在、医療検査のために採取する尿は、看護婦等の医療従事者が、被検者の採取した尿を、後で別の検査容器に移しかえている。この場合、スポイド等の中間器具を使用するのでコスト負担が生じ、また尿の飛沫による尿汚染の恐れも発生していた。さらにこの作業が、看護婦等の労働負担にもなっていた。本考案は、以上の欠点を解決するためになされたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

尿受け容器（１）底を貫通するように尿導管（２）と空気抜き管（３）を設ける。尿受け容器（１）底外側に貫通した尿導管（２）と空気抜き管（３）に、ゴム栓（５）を設けた尿入れ容器（４）を差し込み装着する。本考案は、以上のような構成よりなる医療用採尿器具である。

【０００５】

【作用】

尿受け容器（１）に被検者が尿を入れる。すると尿導管（２）をつたって、ゴム栓（５）を設けた尿入れ容器（４）に尿が入って行く。この際、尿入れ容器（４）の中にある空気は、空気抜き管（３）を通って、尿受け容器（１）上部に放出される。

【０００６】

【実施例】

以下、本案の実施例について説明する。（イ）材質が紙や軟質プラスチック材等からできている尿受け容器（１）の底に、硬質プラスチック材等からできる細管状の尿導管（２）と空気抜き管（３）を、貫通させたものを設ける。（ロ）尿受け容器（１）の底にくぼみを設け、尿受け容器（１）の底外側に貫通した尿導管（２）と空気抜き管（３）はこのくぼみより、外に出ないようにする。（ハ）尿受け容器（１）の内側に貫通した尿導管（２）は底近辺の長さとする。一方、空気抜き管（３）は尿受け容器（１）の入口付近までのばし、その先は曲げている。先を曲げることにより、上部より落下する尿による影響を軽減でき、円滑な空気抜きが行なわれる。（ニ）尿入れ容器（４）にゴム栓（５）を設ける。（ホ）尿受け容器（１）底外側のくぼみ内に出ている尿導管（２）と空気抜き管（３）の先は鋭角になってある。ここへゴム栓（５）を設けた尿入れ容器（４）を差し込み装着する。（ヘ）尿受け容器（１）は折りたたむことが出来、図３のようになる。使用前はこの尿受け容器（１）は折りたたまれており、全体の形はコンパクトになっている。（ト）図４に示すように尿受け容器（４）を２本同時に装着できるものもある。この場合、尿導管（２）と空気抜き管（３）は各々２本づつとなる。本案は以上のような構造で、これを使用するときは、まず折りたたまれた尿受け容器（１）を広げる。そして被採尿者はこの中へ放尿する。するとこの尿は尿導管（２）を通って尿入れ容器（４）へと入って行く。尿入れ容器（４）に尿がたまると被採尿者は尿受け容器（１）に残った尿を捨てる。そしてゴム栓（５）が設けられた尿入れ容器（４）を引き抜き、不要になった尿受け容器（１）を廃棄し、尿入れ容器（４）は看護婦等へ提出する。

【０００７】

【考案の効果】

尿受け容器と尿入れ容器を初めから装着し一体型とすることにより、被検者が各々独自で採尿でき、後で看護婦等の医療従事者の手をわずらわすことがなくなる。このことにより、従来発生していた、医療従事者の労力の軽減や、尿の飛沫による尿汚染の防止、さらにスポイド等の中間器具のコスト削減など多くの利点が図られる。またこの器具は金属をいっさい使用しないので、きわめて安全性は高い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜視図である。

【図２】本考案の断面図である。

【図３】本考案の他の実施例を示す斜視図である。

【図４】本考案のさらに他の実施例を示す斜視図であ
る。

【符号の説明】

１尿受け容器２尿導管３空気抜き管４尿入れ容器５ゴム栓

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】尿受け容器（１）の底に、尿導管（２）
と空気抜き管（３）を貫通したものを設け、ゴム栓
（５）を設けた尿入れ容器（４）を、尿受け容器（１）
の底外側に貫通した尿導管（２）と空気抜き管（３）に
装着した医療用採尿器具。