JPH0661862B2 - 表皮で覆われた樹脂発泡成形品およびその製造方法 - Google Patents

表皮で覆われた樹脂発泡成形品およびその製造方法

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JPH0661862B2
JPH0661862B2 JP61199108A JP19910886A JPH0661862B2 JP H0661862 B2 JPH0661862 B2 JP H0661862B2 JP 61199108 A JP61199108 A JP 61199108A JP 19910886 A JP19910886 A JP 19910886A JP H0661862 B2 JPH0661862 B2 JP H0661862B2
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純一 栗原
貫一 高橋
正徳 原
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、自動車の計器板、あるいはその他の物品収納
箱等として利用される種類の樹脂発泡成形品、およびそ
の製造方法に関するものである。
従来技術 自動車の計器板本体は、溶接または螺着によって車体
に固定される鋼板プレス成形品、螺着によって車体に
固定される樹脂成形品に大別される。計器板本体を樹脂
で形成した場合、大幅な軽量化を計り得る、設計の
自由度が高い、鋼板プレス成形品ではその頂部前縁に
別体品として装着されるセーフティパッド(保護緩衝
体)を本体と一体に発泡成形することができる、等の利
点が得られ、しかも近年の傾向として大型化,複雑化し
ている計器板に対し、意匠効果を発揮させ得ることか
ら、樹脂製計器板本体を採用することが多い。
通常使用されている樹脂製計器板本体は、第1図の計器
板本体01におけるが如く、基材としての発泡体(例、ウ
レタンフォーム,ポリスチレン発泡体)02を、その一部
を残して表皮(例、半硬質ないし軟質塩化ビニルシー
ト)03で覆った構造のものが一般的であり、物品配置等
のために利用される空所04を有する他、計器装着用開
口、あるいは空調のための送風口06が形成されている。
そして、基材としての発泡体に形成される空所には、鋼
板成形品07が接着により一体に組組込まれることが多
く、この鋼板成形品は空所を画成するだけでなく、樹脂
製計器板本体01の剛性を向上させる機能を有する。
発明が解決しようとする問題点 ところで、箱体等を形成するために汎用されるポリスチ
レン発泡体は、粒状ポリスチレン発泡材(発泡性ポリス
チレンビーズ)の融着成形法によって形成されるのが一
般的であり、この方法では、粒状ポリスチレン発泡材
を、そのまま、あるいは予備発泡させた後、閉鎖し得る
が密閉しない成形型(すなわち、粒状ポリエチレン発泡
材を加熱発泡させるための加熱蒸気,あるいは成形の際
に揮発した発泡剤の出入りは許容するが、粒状ポリスチ
レン発泡材の通過を許さない小貫通孔を多数有する成形
型)の型孔(キャビティ)内に装入して加熱発泡させ、
各発泡粒相互を融着させている。
第2図は、対をなす上,下の成形型(金型)08,010を用
いて自動車用計器板本体を成形する際の態様を示してい
る。成形型08,010によって画成される型孔内には、成形
型010の型孔壁面に沿う表皮011、製品の空所を画成する
中空体012(硬質樹脂または鋼板製)、および両部材01
1,012間の粒状ポリスチレン発泡材013が装入されてお
り、成形型01に形成された加熱蒸気供給孔09を通じて型
孔内に加熱蒸気を供給すると、粒状ポリスチレン発泡材
013が発泡して、発泡粒相互,発泡粒と表皮011,発泡粒
と中空体012が融着により一体化される。
ところが、この方法では、加熱蒸気供給孔09から離れた
型孔下位(矢印A参照)にまで十分な加熱蒸気を送るこ
とができず、その近傍で発泡不良が生じ易いという欠点
がある。その対策として、成形型010を加熱し、表皮011
を介した熱伝達によってA部に位置する粒状ポリスチレ
ン発泡材013を加熱する手法が採用されているが、加熱
効率が悪く、成形時間が極度に長くなって生産性が損な
われる。
問題点を解決するための手段および作用 本発明の目的は、一部を残して表皮で覆われるととも
に、部材配置等のために利用される空所を有する樹脂発
泡成形品を、粒状樹脂発泡材から、発泡不良を生じさせ
ることなく、能率良く得る点にある。
この目的は、成形型の型孔壁面に表皮を沿わせ、型孔内
に粒状樹脂発泡材を装入した後、成形型を閉じ、表皮で
覆われた型孔壁面部に形成された成形型の貫通孔を通し
て表皮を突き破り、表皮が存在しない側の型孔壁面部に
形成された加熱蒸気供給孔および表皮が突き破られた箇
所を通じて型孔内に加熱蒸気を供給して粒状樹脂発泡材
を加熱発泡させ、得られた中間製品としての表皮付き樹
脂発泡成形品を脱型後、前記表皮突き破り箇所を含め
て、表皮および発泡体の各一部を切除し、表皮側から前
記空所へ貫通する本来必要な開口を形成し、もって表皮
で覆われた樹脂発泡成形品を得ることによって達成され
る。
自動車用計器板本体には、計器類に連なる各種配線(ワ
イヤー・ハーネス),空調用ダクト,物品収納箱(グロ
ーブボックス)等を配置するための空所が形成される
他、計器類装着用開口,空調用通風口,物品収納箱装着
用開口,等各種開口が形成される。本発明者等は、当然
必要とされるこれ等の開口に着眼し、発泡成形の際に、
該開口形成予定位置にて表皮に穴を開け、その穴を通じ
て型孔内に加熱蒸気を供給することとした。その結果、
従来表皮が存在するために加熱蒸気を十分に供給し得な
かった箇所に、表皮の外観性を損うことなく、加熱蒸気
を供給することが可能になった。
実施例 開閉可能な上金型3,下金型5より成り、両者の組合
せ関係で型孔2が画成される成形用金型1,下金型5の
底壁に形成された複数の貫通孔7に嵌脱自在に嵌挿され
る先尖形状の加熱蒸気供給管8,硬質樹脂製筒状体9,
塩化ビニル樹脂製シート状表皮10、および所要量の発泡
ポリスチレンビーズ11を用意した。
表皮10を下金型5の型孔壁6に沿わせて配置し(スラ
ッシュ成形法によって型孔壁6に形成しても良い)、下
金型5の上面に係止される適当な支持具によって支持さ
れる筒状体9を型孔2内に位置決め配置した後、筒状体
9と表皮10とで区画される空間内にビーズ11を装入し、
上型型3を閉成した(以上、第3図、第4図参照)。
下金型5の底壁に形成された複数の貫通孔7に対し、
それぞれ加熱蒸気供給管8を嵌挿して表皮10を突き破っ
た後、加熱蒸気供給孔4、加熱蒸気供給管8を通じて型
孔2内に加熱蒸気を供給し、ビーズ11を加熱,発泡させ
た。
金型1を開き、樹脂発泡体13と、筒状体9,表皮10と
が一体に形成された中間製品12を取り出した。中間製品
12の表皮10には、加熱蒸気供給管8によって突き破られ
た小穴10aが残っている(第5図)。
表皮10の耳10bを切除するとともに、小穴10aが残る
箇所を含めて表皮10,樹脂発泡体13,筒状体9の各一部
を切除して開口15を形成し、さらに開口15に対応して筒
状体9の上壁(図面上の上壁)を切除して開口16を形成
した。得られた製品14は自動車の計器板として使用さ
れ、例えば開口15に計器を嵌着し、開口16を通じて配線
を行うことができる。
この方法によるならば、型孔壁6に沿う表皮10が存在す
るにもかかわらず、型孔2の下位空間A部に存するビー
ズ11に対し、加熱蒸気供給管8を通じて十分な加熱蒸気
を供給することができ、発泡不良のない樹脂発泡体13を
短時間で得ることが可能である。斯様な処理操作を可能
にした表皮10の小穴10aは、開口15を形成するために中
間製品12から切除される箇所に設けてあり、製品14の外
観性は全く損われない。
なお、自動車の計器板に限らず、樹脂発泡体を表皮で覆
った他の成形品にも、本発明を適用することができる。
発明の効果 以上の説明から明らかな様に、本発明では、成形型の型
孔壁面に表皮を沿わせ、型孔内に粒状樹脂発泡材を装入
した後、成形型を閉じ、表皮で覆われた型孔壁面部に形
成された成形型の貫通孔を通して表皮を突き破り、表皮
が存在しない側の型孔壁面部に形成された加熱蒸気供給
孔および表皮が突き破られた箇所を通じて型孔内に加熱
蒸気を供給し、もって粒状樹脂発泡材を加熱発泡させ、
得られた中間製品としての表皮付き樹脂発泡成形品を脱
型後、前記表皮突き破り箇所を含めて、表皮および発泡
体の各一部を切除し、表皮側から前記空所へ貫通する本
来必要な開口を形成したため、外観性を何等損うことな
く、発泡不良のない樹脂発泡成形品を能率良く製造する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は公知に係る自動車用樹脂製計器板を示す一部欠
截斜視図、第2図は公知に係る樹脂発泡成形品の成形方
法を示す断面図、第3図、第4図は金型を用いた本発明
の実施手順を示す断面図、第5図は前記金型から取出し
た中間製品を示す断面図、第6図は前記中間製品に後加
工を施して得た製品(計器板)を示す断面図である。 1……金型、2……型孔、3……上金型、4……加熱蒸
気供給孔、5……下金型、6……型孔壁、7……貫通
孔、8……加熱蒸気供給管、9……筒状体、10……表
皮、11……ビーズ、12……中間製品、13……樹脂発泡
体、14……製品、15,16……開口。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一部を残して表皮で覆われ、部材配置等の
    ために利用される空所を有する樹脂発泡成形品におい
    て、 前記表皮で覆われる発泡体が、表皮が存在しない側のみ
    ならず、表皮で覆われた側からも加熱蒸気を供給するこ
    とによって粒状樹脂発泡材を発泡させて得たものであ
    り、表皮および発泡体を貫通して空所へ達する開口を有
    して成る表皮で覆われた樹脂発泡成形品。
  2. 【請求項2】一部を残して表皮で覆われるとともに、部
    材配置等のために利用される空所を有する樹脂発泡成形
    品を、粒状樹脂発泡材を用いた融着成形法によって得る
    方法において、 成形型の型孔壁面に表皮を沿わせ、型孔内に粒状樹脂発
    泡材を装入した後、成形型を閉じ、表皮で覆われた型孔
    壁面部に形成された成形型の貫通孔を通して表皮を突き
    破り、表皮が存在しない側の型孔壁面部に形成された加
    熱蒸気供給孔,および表皮が突き破られた箇所を通じて
    型孔内に加熱蒸気を供給し、もって粒状樹脂発泡材を加
    熱発泡させ、得られた中間製品としての表皮付き樹脂発
    泡成形品を脱型後、前記表皮突き破り箇所を含めて、表
    皮および発泡体の各一部を切除し、表皮側から前記空所
    へ貫通する本来必要な開口を形成することを特徴とする
    表皮で覆われた樹脂発泡成形品の製造方法。
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