JPH0661115U - 装身具用枠 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】種々の宝石類やコイン、金地金等をペンダント
等として取り付けることのできる装身具用枠に関する。 【構成】コイン等の装身具部材３を挟んだ状態で、上記
装身具部材３を収納する凹部２を設けた一対の透明板１
を接着して固定し、この透明板１の外縁に外枠７を圧入
して装着するとともに、上記装身具部材３を透明板１内
に浮き支持したことを特徴とする。 【効果】収容されたコイン等は透明板で確実に外枠内に
収納されているので使用中にがたつくことがなく、また
取り付けの際にコイン等の表面に擦り傷ができるという
欠点も解消できた。コイン等が小さい場合でも、外枠内
において透明板のほぼ中央部分にコイン等が保持され、
美観を損なうことがないのはもちろん、コイン等を大き
く見せて商品価値を高めることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は種々の宝石類やコイン、金地金等をペンダント等として取り付ける ことのできる装身具用枠に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、宝石類やコイン、金地金等を指輪やカフス、ネックレス、ペンダント、 タイ止めとして用いる場合、図８に示すように、内周にはめ込み用の溝１２を形 成するとともに一部を開放した保持枠本体１１に、コイン１３とその両側に一対 の平らな透明板１４とをサンドイッチ状に収納し、上記開放端に設けた一対の雄 ネジ１５を雌ネジを内蔵したキャップ１６で結合することにより抜け止めするも のがあった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら上記装身具用枠においては、はめ込み用の溝１２内への取り付け に手間がかかり、取り付け等の際にコイン１３等で透明板１４の表面に擦り傷が できるという欠点があった。

【０００４】 さらに、コイン１３等が小さい場合、保持枠本体１１を大きくするとコイン１ ３等が透明板１４内で偏ってしまい、美観を損なうという欠点があった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案の装身具用枠は従来例の以上の欠点を解消しようとするもので、コイ ン等の装身具部材を挟んだ状態で、上記装身具部材を収納する凹部を設けた一対 の透明板を接着して固定し、この透明板の外縁に外枠を圧入して装着したことを 特徴とするものである。

【０００６】 また、コイン等の装身具部材を挟んだ状態で、上記装身具部材を収納する凹部 を設けた一対の透明板を接着して固定し、この透明板の外縁に透明板を挟んだ状 態で一対の内枠を接着して固定し、さらに内枠の外縁に外枠を圧入して装着した 装身具用枠を提供することをも特徴とするものである。

【０００７】

【作用】

この考案の装身具用枠は以上のように構成したので、収容されたコイン等は透 明板で確実に外枠内に収納されているので使用中にがたつくことがなく、また取 り付けの際にコイン等の表面に擦り傷ができるという欠点も解消できた。

【０００８】 また、コイン等の外枠等への取り付けが容易で、大幅な原価低減を実現するこ とができた。

【０００９】 さらに、コイン等が小さい場合でも、外枠内において透明板のほぼ中央部分に コイン等が保持され、美観を損なうことがないのはもちろん、コイン等を大きく 見せて商品価値を高めることができる。

【００１０】

【実施例】

以下この考案の装身具用枠の一実施例を図面に基いて詳細に説明する。

【００１１】 図面はペンダントに適用した例を示す。図１ないし図３において、１は一対の 透明板で、それぞれ中央部分に外側に向かって膨らみを形成することにより、そ の内側に凹部２を形成されている。この一対の透明板１の端面は互いに相対して 接合可能なように、透明板１の板面に平行に形成され、コイン等の装身具部材３ を挟んだ状態で、接着剤等によって接合固定されている。

【００１２】 上記コイン等の装身具部材３は上記凹部２に収納され、その中央部に支持され ている。したがって装身具部材３は透明板１内で浮き支持されているように見え る。

【００１３】 上記接合されて楕円形断面に形成された透明板１の円弧状をなす外縁４には、 この透明板１を挟んだ状態で一対の内枠５が接着固定されている。この内枠５は 、上記透明板１の円弧状外縁４に沿った輪郭のリング形状を、その中央部分でリ ング形状に平行に切断した半割り形状を有している。そしてその端面も、やはり 互いに相対して接合可能なようにリング形状に平行に形成され、透明板１を挟ん だ状態で、接着剤等によって接合固定されている。

【００１４】 上記内枠５は、上記装身具部材３を内蔵した透明板１に接着剤等で固定されて おり、装身具部材３、その両側の透明板１、および内枠５は一体的に接合固定さ れている。

【００１５】 さらに内枠５は、その外縁に外枠７を圧入される。この外枠７は、上記内枠５ の円弧状外縁６に沿った輪郭のリング形状を有しており、その開口端部８は上記 内枠５の円弧状外縁６よりやや小さい直径に形成されている。したがってこの開 口端部８から圧入された内枠５は、簡単に抜け落ちることがない。

【００１６】 図において９はバチカン、１０は吊金具で、この吊金具１０に指輪や貴金属製 のチェーン等を通せばＳ、指輪の装飾部品として、あるいはペンダント等として 使用することができる。

【００１７】 上記透明板１としては、強化ガラスやサファイヤガラス等のすり傷の付きにく い素材を使用することが望ましい。

【００１８】 上記装身具部材３としては、コイン類のみならず、オニキスやラピスラズリそ の他の貴石や宝石類、金地金等が使用できる。またこの装身具部材３として注型 成形等でプラスチック素材の内部に封入した熱帯魚等をも使用することができる 。

【００１９】 上記内枠５および外枠７はそれぞれ貴金属等で形成することができる。その場 合、外枠７のみにでも装飾性を有するデザインを施してしておくことが望ましい 。

【００２０】 なお、装身具部材３を入れ換えて気分を一新したり、購入時に色々な種類の装 身具部材３を試着したりする場合には、外枠７の開口端部８から内枠５ごと装身 具部材３を抜き取ったり、圧入することにより簡単に取り替えることができる。

【００２１】 図４ないし図７はこの考案の装身具の他の実施例を示すものである。図４にお いても、一対の透明板１として外側に向かって膨らみを有する構造となっており 、そして一方の透明板１を中実とし、他方の平面部を凹面に加工して、その凹部 ２に装身具部材３を収納した上、各平面部を接着剤等で接合固定している。

【００２２】 図５においては、一対の透明板１として多角錐状のカットを施したカットガラ スを使用している。そして一方の平面部を凹面に加工し、その凹部２に装身具部 材３を収納した上、平面部を接着剤等で接合固定している。もちろん、上記カッ トの形状等に何ら限定されるものではない。

【００２３】 図６においては、一対の透明板１として２枚の平板を貼り合わせた構造となっ ている。そして一方の透明板１の内側の平面部を凹面に加工して、その凹部２に 装身具部材３を収納した上、各平面部を接着剤等で接合固定している。

【００２４】 図７においては、一対の透明板１として２枚の平板を使用し、これらを環状の スペーサ２１を介して貼り合わせた構造となっている。すなわちスペーサ２１の 内部に装身具部材３を収納した上、各平板をスペーサ２１を介して接着剤等で接 合固定している。

【００２５】 この考案の装身具は上記各実施例に限定されるものではなく、この考案の趣旨 を変更しない限りにおいて種々の態様が可能である。

【００２６】

【考案の効果】

この考案の装身具用枠は以上のように構成したので、収容されたコイン等は透 明板で確実に外枠内に収納されているので使用中にがたつくことがなく、また取 り付けの際にコイン等の表面に擦り傷ができるという欠点も解消できた。

【００２７】 また、コイン等の外枠等への取り付けが容易で、大幅な原価低減を実現するこ とができた。

【００２８】 さらに、コイン等が小さい場合でも、外枠内において透明板のほぼ中央部分に コイン等が保持され、美観を損なうことがないのはもちろん、コイン等を大きく 見せて商品価値を高めることができる。

【００２９】 なおコイン等は、密封状態で透明板内に収容されているので防水可能な空間内 にあり、長期間にわたって変色することがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の装身具用枠の一実施例を示す正面図
である。

【図２】その中央縦断面図である。

【図３】分解斜視図である。

【図４】この考案の装身具の他の実施例を示す中央縦断
面図である。

【図５】別の実施例を示す中央縦断面図である。

【図６】さらに別の実施例を示す中央縦断面図である。

【図７】さらに別の実施例を示す中央縦断面図である。

【図８】従来例の分解斜視図である。

【符号の説明】

１ 透明板 ２ 凹部 ３ 装身具部材 ４ 円弧状外縁 ５ 内枠 ６ 円弧状外縁 ７ 外枠 ８ 開口端部 ９ バチカン １０ 吊金具 ２１ スペーサ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 コイン等の装身具部材を挟んだ状態で、
   上記装身具部材を収納するスペースを設けた一対の透明
   板を接着して固定し、この透明板の外縁に外枠を圧入し
   て装着するとともに、上記装身具部材を透明板に浮き支
   持したことを特徴とする装身具用枠。
2. 【請求項２】 コイン等の装身具部材を挟んだ状態で、
   上記装身具部材を収納するスペースを設けた一対の透明
   板を接着して固定し、この透明板の外縁に透明板を挟ん
   だ状態で一対の内枠を接着して固定し、さらに内枠の外
   縁に外枠を圧入して装着するとともに、上記装身具部材
   を透明板に浮き支持したことを特徴とする装身具用枠。