JPH0661030B2 - 液晶駆動回路 - Google Patents

液晶駆動回路

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JPH0661030B2
JPH0661030B2 JP8533386A JP8533386A JPH0661030B2 JP H0661030 B2 JPH0661030 B2 JP H0661030B2 JP 8533386 A JP8533386 A JP 8533386A JP 8533386 A JP8533386 A JP 8533386A JP H0661030 B2 JPH0661030 B2 JP H0661030B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ハンドヘルドのコンピュータ,ワードプロセ
ッサはじめ多くの機器に用いられている液晶表示装置の
駆動回路に関するものである。
従来の技術 近年、液晶表示装置はその表示品位の向上,価格の低下
と共に、本質的に有している薄形軽量,低消費電力の特
長から携帯用のみならず、多くの機器に使用されるよう
になっている。
また、その駆動方式も、最近はアモルファスシリコンT
FTやMIM素子などを使ったアクティブマトリクス方
式や、パッシブマトリクス方式においても、SBEモー
ドを使ったものや強誘電液晶を使ったものなどが多く提
案され試作されているが、問題点も多くあり、今後とも
主流はTN−FEMモードによる単純マトリクス形であ
ると考えられる。その表示容量も、前記したコンピュー
タやワードプロセッサ用では、640×200ないし7
20×144ドット、さらに640×400ドット程度
が標準となりつつある。このような大容量の液晶表示装
置では、高時分割駆動が要求され、その時分割数は10
0〜144あるいは200となり、液晶ドライバもロウ
(走査線)ドライバは100〜144あるいは200出
力が、カラム(信号線)ドライバは640〜720出力
が必要となり、それだけにドライバにもシンプルで安価
なことが要求される。
本発明は、ロウ及びカラムドライバのうちロウドライバ
にかかわるものである。
第3図はロウドライバの代表的な出力電圧波形であり、
縦軸が電圧,横軸が時間である。図中の選択パルス1
a,1b,1c,2a,2b,2cがおのおののドライ
バにおいて順次シフトして出力されることにより、液晶
パネルを走査する。そして、出力電圧の4つのレベル
V0,V1,V4,V5は液晶パネルに印加されるピーク値(O
を基準)をVLC,時分割数をN,基準電位(接地電位)
をV5とすると、以下にて示される。
このような駆動方法は、電圧平均化法とよばれており、
もっとも周知の方法である。
以下、第3図に示した出力波形を得るための、従来例に
ついて第4図を用いて説明する。図中、3はPチャンネ
ルMOSトランジスタ(以下PMOSトランジスタと称
する)で、その一端に電圧Vが印加されている。4は
NチャンネルMOSトランジスタ(以下NMOSトラン
ジスタと称する)でその一端に電圧Vが印加されてい
る。これらPMOSトランジスタ3とNMOSトランジ
スタ4はその他端を共通とし、またそれぞれのゲートに
は制御回路5より送出されるタイミング信号6が接続さ
れていて第1の電子スイッチ群7を形成している。同様
にPMOSトランジスタ8,NMOSトランジスタ9,
タイミング信号6の反転信号10とで第2の電子スイッ
チ群11を形成している。
今、タイミング信号6が“H”の時を考えると、PMO
Sトランジスタ3は、“OFF”,NMOSトランジス
タ4は“ON”となるので、第1の電子スイッチ群7の
出力線12には電圧Vが出力される。次に、タイミン
グ信号6が“L”になると、出力線12には電圧V
出力される。同様に第2の電子スイッチ群11の出力線
13には、タイミング信号6が“H”の時電圧V
“L”の時電圧Vが出力される。これを示したのが第
5図(a),(b),(c)である。
次に、第4図に示すように、それぞれ1個のPおよびN
MOSトランジスタ14,15を並列に接続し、そのゲ
ートにはそれぞれ反転論理の信号線を接続して第3の電
子スイッチ群16を、同様にして第4の電子スイッチ群
17を形成する。第3の電子スイッチ群16の一端には
第1の電子スイッチ群7の出力線12を接続し、第4の
電子スイッチ群17の一端には第2の電子スイッチ群1
1の出力線13を接続し、おのおのの他端は共通の出力
端On18に接続されている。第3及び第4の電子スイ
ッチ群16,17は共通のタイミング信号19にて制御
されるが、その論理は互いに反転論理となるように構成
されている。このようにして第1の出力回路20が形成
されている。同様にして第2の出力回路21も形成され
ている。
今、第2のタイミング信号19が“H”の時には第3の
電子スイッチ群16が“OFF”,第4の電子スイッチ
群17が“ON”するので、出力端On20には第1の
電子スイッチ群7の出力線12の電圧が出力される。逆
に、第2のタイミング信号19が“L”の時には、第2
の電子スイッチ群11の出力線13の電圧が出力され
る。第2の出力回路21もまったく同様に、第3のタイ
ミング信号22により制御される。これを示したのが、
第5図の(d),(e),(f),(g)である。このように2つの
電子スイッチの一端を共通にし、他端に異なる電圧を印
加し、それぞれの電子スイッチを相補形に開閉するよう
にした回路を2個直列接続してタイミング信号にて制御
することにより、時間に応じて4つの電圧レベルを持つ
波形を作り出すことができる。
なお、第2の電子スイッチ群16などにおいてPMOS
およびNMOSの2つのトランジスタを並列に接続し、
同時に“ON”するように構成しているのは、MOSト
ランジスタの基板パイアス効果として知られている効果
のための正しい出力が得られないのを防止するためであ
る。すなわち、PMOSトランジスタはその基板電位
(最高電位、この場合はV電位)に近い入力電位(こ
の場合はVおよびV電位)に対しては、インピーダ
ンスが低いが、低い入力電位(この場合はVおよびV
電位)に対してはインピーダンスが極めて高くなる。
NMOSトランジスタではその基板電位(最低電位、こ
の場合はV電位)に近い入力電位(この場合はV
よびV電位)に対してはインピーダンスが低いが、高
い入力電位(この場合はVおよびV電位)に対して
はインピーダンスが極めて高くなる。したがって、V
とVの2つの電圧、およびVとVの2つの電圧を
パスさせるには、PMOSおよびNMOSの2つのトラ
ンジスタを並列にして同時に“ON”させればよいこと
が理解される。
このように、たとえば200時分割で駆動されるロウド
ライバでは、第4図に示す第1及び第2の電子スイッチ
群7,11と同様の回路を各1個と第3の電子スイッチ
群20と同様の回路を200個有しているわけである。
次に、制御回路5について説明する。23は交流化信号
で、液晶を交流駆動するための基準信号であり、50%
デューティにて“H”,“L”が交番する信号である。
24はレベルシフタであり、小振幅信号を大振幅信号に
交換するものである。交流化信号23や後述する走査開
始信号25,走査クロック信号26は外部システムから
供給されるものであるが、外部システムとのインターフ
ェイスの関係から、振幅は5Vとなっている。一方、高
時分割駆動される液晶は5V駆動では液晶パネルに印加
される実効値電圧が不足して十分点灯されないため、よ
り高い電圧、たとえば25V程度の振幅が必要である。
そのため、ドライバも25V程度をスイッチするので、
PMOSおよびNMOSトランジスタのゲート信号、す
なわち第1,第2,第3などのタイミング信号6,1
9,22なども25V振幅が必要であり、振幅変換のた
めにレベルシフタ24を介在させている。なお、レベル
シフタ24ではその入出力の論理は変わらないものとす
る。また、mビットシフトレジスタ27は走査開始信号
25を走査クロック信号26の1パルス毎にシフトさ
せ、mビットレベルシフト28を介して第2及び第3な
どのタイミング信号19および22などを作り出してい
る。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、前記のような構成では1個の出力回路あ
たりPMOS,NMOSトランジスタを各2個,計4個
の出力トランジスタとインバータを1個必要とする。
高時分割になるほど、その表示品位を劣化させないため
には高速動作が要求され、また液晶表示パネルの面積も
大きくなるため負荷容量も大きくなるので、ドライバの
出力インピーダンスは低いことが必要である。したがっ
て、出力回路のトランジスタもそのサイズを大きくし
て、インピーダンスを下げねばならない。また、PMO
SとNMOSを並列にするためにレイアウトも複雑とな
る。よって集積回路を構成した場合に出力回路が全体に
占める面積も大きく、チップサイズの増大を招いている
ので、コストが高くなっているといった問題点を有して
いた。
本発明はこのような問題点を解決しようとするもので、
簡単な回路構成で従来と同様の機能を有する液晶駆動回
路を提供することを目的とするものである。
問題点を解決するための手段 この問題点を解決するために、本発明は従来例にて説明
した第1および第2の電子スイッチ群と制御回路の構成
を工夫することにより、出力回路の構成を簡単化できる
ようにしたものである。
作用 このことにより、出力回路の簡単化が図れ、集積化した
場合のチップサイズが低減され、コストダウンになる。
実施例 第1図は本発明の一実施例による液晶駆動回路のロウド
ライバの回路図である。第1図において、第1の電子ス
イッチ群29は、一端を共通として第1の電子スイッチ
群29の出力線30とする2個のPMOSトランジスタ
31,32で形成されていて、他端には電圧Vおよび
が印加されている。そのゲート端子には第1のタイ
ミング信号33とその反転論理信号34が接続され、相
補形となるように構成されている。同様に、第2の電子
スイッチ群35もその一端を共通として第2の電子スイ
ッチ群35の出力線36とする2個のNMOSトランジ
スタ37,38で形成されていて、他端には電圧V
よびVが印加されていて、同様に相補形となるように
構成されている。なお、電圧V,V,V,V
従来例と同じレベルである。今、第1のタイミング信号
が“H”の時はPMOSトランジスタ31が“OF
F”,同じくPMOSトランジスタ32が“ON”,N
MOSトランジスタ37が“OFF”,同じくNMOS
トランジスタ38が“ON”となるので、第1の電子ス
イッチ群29の出力線30には電圧Vが、第2の電子
スイッチ群35の出力線36には電圧Vが現れる。そ
して、第1のタイミング信号が“L”の時は、VとV
が現れる。それを示したのが、第2図の(a),(b),
(c)である。
次に、第1図に示すように1個のPMOSトランジスタ
39の一端に第1の電子スイッチ群29の出力線30を
接続し、1個のNMOSトランジスタ40の一端に第2
の電子スイッチ群35の出力線36を接続し、それぞれ
他端は共通として出力端On41に接続されている。前
記PMOSトランジスタ39とNMOSトランジスタ4
0のゲートは共通とし、制御回路42より出力される変
換された第2のタイミング信号43によって制御される
ので、相補形として動作する。このようにして第1の出
力回路44を構成する。同様にして第2の出力回路45
も構成し、変換された第3のタイミング信号46により
制御する。
なお、交流化信号23,走査開始信号25,走査クロッ
ク信号26は従来例と同じであり、外部システムには何
等の影響も与えない。
今、交流化信号23が“H”の時を考える。第2のタイ
ミング信号47が“L”の時は、排他的論理和の否定回
路48およびレベルシフタ28を経て変換された第2の
タイミング信号43も“L”である。この時、PMOS
トランジスタ39が“ON”,NMOSトランジスタ4
0が“OFF”となるので、第1の出力回路44の出力
端On41には第1の電子スイッチ群29の出力、すなわち
この時は電圧Vが出力される。次に、第2のタイミン
グ信号47が“H”になると、変換された第2のタイミ
ング信号43も“H”であるので、PMOSトランジス
タ39が“OFF”,NMOSトランジスタ40が“O
N”となり、第1の出力回路44の出力端On41には
第2の電子スイッチ群35の出力、すなわちこの時は電
圧Vが出力される。
次に、交流化信号23が“L”の時を考えると、第2の
タイミング信号47が“L”の時は、変換された第2の
タイミング信号43は“H”となるので、出力端On4
1には第2の電子スイッチ群35の出力、すなわちこの
時は電圧Vが出力される。一方、第2のタイミング信
号47が“H”になると、変換された第2のタイミング
信号43は“L”になるので、出力端On41には第1
の電子スイッチ群29の出力、すなわちこの時は電圧V
が出力される。このように、交流化信号23と第1の
タイミング信号47とに制御され、第1の出力回路42
は、時間によってV,V,V,Vの4レベルの
電圧を出力する。
第2の出力回路45も同様に動作する。
これに示したのが第2図の(e)〜(j)であり、このように
して従来例と同じ波形が得られることがわかる。
発明の効果 以上の説明からわかるように、本発明は第1および第2
の電子スイッチ群の配列を変更し、制御回路に排他的論
理和回路を付加することにより、従来1出力回路あたり
2個のPMOSおよび2個のNMOSトランジスタと1
個のインバータを必要としていたのに対し、PMOS、
NMOS各1個のトランジスタのみで構成することが可
能となる。そして、出力トランジスタは、ドライバの出
力インピーダンスを下げるために、大きなサイズを必要
とするので、その使用数量が半減されることは集積回路
においてチップサイズを低減する上で大変効果が大き
い。また、インバータが1個削減できるが、この部分は
高耐圧の部分であるので、その占めていた面積もかなり
大きい。さらに配線が簡素になるので、レイアウトも容
易になる。一方、本発明では排他的論理和の否定回路が
必要となるが、これは低圧回路部分であるのでそれが必
要とする面積は極めて小さくてすみ、先の削除可能の高
耐圧インバータの数分の1でよい。
以上のことから、簡単な回路構成でチップサイズ低減に
極めて効果のあることがわかる。このチップサイズを概
略見積ってみると、従来にくらべ約30〜35%の低減
が可能である。このように大幅なチップサイズ低減、つ
まりコストダウンが可能なだけでなく、集積回路ではチ
ップサイズとその歩留りは相反するので、歩留り向上に
も寄与するというすぐれた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例によるロウドライバの回路
図、第2図はそのタイミングチャート、第3図はロウド
ライバの出力波形例を示す図、第4図は従来のロウドラ
イバの回路図、第5図はそのタイミングチャートであ
る。 29……第1の電子スイッチ群、30……第1の電子ス
イッチ群の出力線、31,32,37……PMOSトラ
ンジスタ、33……第1のタイミング信号、35……第
2の電子スイッチ群、36……第2の電子スイッチ部の
出力線、37,38,40……NMOSトランジスタ、
41……出力端、42……制御回路、43……変換され
た第2のタイミング信号、44……第1の出力回路、4
7……第2のタイミング信号、48……排他的論理和の
否定回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】N時分割にて駆動され、その駆動電圧の零
    電位から見た電圧振幅値をVLCDとする走査線駆動回路
    にて、その第1の駆動電位をほぼVLCD,第2の駆動電
    位をほぼ 第3の駆動電位をほぼ 第4の駆動電位をほぼ零としたとき、相補形に開閉する
    PチャンネルMOS構造の第1及び第2のトランジスタ
    より成り、それぞれの一端を共通として出力端とし、前
    記第1のトランジスタの他端に前記第1の駆動電位を接
    続し、前記第2のトランジスタの他端に前記第2の駆動
    電位を接続した第1の電子スイッチ群と、同様に相補形
    に開閉するNチャンネルMOS構造の第3及び第4のト
    ランジスタより成り、それぞれの一端を共通として出力
    端とし、前記第3のトランジスタの他端に前記第3の駆
    動電位を接続し、前記第4のトランジスタの他端に前記
    第4の駆動電位を接続した第2の電子スイッチ群と、さ
    らにおのおの1個の相補形に開閉するPチャンネルMO
    S構造の第5のトランジスタとNチャンネルMOS構造
    の第6のトランジスタより成る複数組の第3の電子スイ
    ッチ群とで構成され、前記第3の電子スイッチ群はその
    一端を共通として前記走査線駆動回路の出力端と成し、
    他端のうちの前記第5のPチャンネルMOSトランジス
    タ側を前記第1の電子スイッチ群の出力端に、前記第6
    のNチャンネルMOSトランジスタ側を前記第2の電子
    スイッチ群の出力端に接続するとともに、前記第3の電
    子スイッチには、シフトレジスタとレベルシフタ間に排
    他的論理和回路を介在させた制御回路の前記レベルシフ
    タを介してタイミング信号を供給することにより前記第
    1及び前記第3のトランジスタが同時に、またそれと交
    番して前記第2及び第4のトランジスタが同時に開閉
    し、前記第3の複数組の電子スイッチ群は査走信号のタ
    イミングに応じて順次開閉することを特徴とする液晶駆
    動回路。
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