JPH0659869B2 - 海上浮遊構造物の係留方法 - Google Patents
海上浮遊構造物の係留方法Info
- Publication number
- JPH0659869B2 JPH0659869B2 JP61121909A JP12190986A JPH0659869B2 JP H0659869 B2 JPH0659869 B2 JP H0659869B2 JP 61121909 A JP61121909 A JP 61121909A JP 12190986 A JP12190986 A JP 12190986A JP H0659869 B2 JPH0659869 B2 JP H0659869B2
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- Japan
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- wires
- sea
- wire
- floating
- diagonal
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は海上浮遊構造物を係留してその横揺れを防止す
る、海上浮遊構造物の係留方法に関するものである。
る、海上浮遊構造物の係留方法に関するものである。
発明が解決しようとする問題点 海上浮遊構造物を係留する方法には数点係留から多点係
留まで様々な方法があるが、これらの方法では通常係留
ワイアが緊張されていないため構造物の上下方向もしく
は横方向の揺れを防止することは難しく、作業台の場合
などには適していない。作業台上での作業性を考慮すれ
ば構造物の揺れは小さいことが望ましく、この要求を満
たす方法として構造物下に鉛直に緊張されたワイアで上
下方向の揺れを拘束し、その外周に別のワイアを張って
横方向の揺れを拘束する係留方法があるが、構造物の外
周にワイアを配置することは周囲の操船の妨げとなるば
かりか、ワイアの自重による撓みが生じ、横揺れ防止の
効果が半減する難点がある。また、鉛直ワイアと斜めワ
イアの2本のワイアにより係留する方法もあるが、深海
係留のためにワイアが長くなるとやはりワイアの自重に
よる撓みが生ずるとともに傾斜角が減少するので、揺れ
防止の効果が減少する。
留まで様々な方法があるが、これらの方法では通常係留
ワイアが緊張されていないため構造物の上下方向もしく
は横方向の揺れを防止することは難しく、作業台の場合
などには適していない。作業台上での作業性を考慮すれ
ば構造物の揺れは小さいことが望ましく、この要求を満
たす方法として構造物下に鉛直に緊張されたワイアで上
下方向の揺れを拘束し、その外周に別のワイアを張って
横方向の揺れを拘束する係留方法があるが、構造物の外
周にワイアを配置することは周囲の操船の妨げとなるば
かりか、ワイアの自重による撓みが生じ、横揺れ防止の
効果が半減する難点がある。また、鉛直ワイアと斜めワ
イアの2本のワイアにより係留する方法もあるが、深海
係留のためにワイアが長くなるとやはりワイアの自重に
よる撓みが生ずるとともに傾斜角が減少するので、揺れ
防止の効果が減少する。
本発明は上述の係留方法の難点を解消し、揺れの少ない
係留を可能にする目的からなされたもので、鉛直ワイア
間に横部材を水平に架設するとともに、斜めワイアを筋
違状に張ってトラス構造とすることによりこれを解決し
ようとするものである。
係留を可能にする目的からなされたもので、鉛直ワイア
間に横部材を水平に架設するとともに、斜めワイアを筋
違状に張ってトラス構造とすることによりこれを解決し
ようとするものである。
問題点を解決するための手段 本発明では、海上浮遊構造物の各コーナーの下方に鉛直
に鉛直ワイアを鉛直に接続し、隣接する鉛直ワイア間に
横部材を水平に架設するとともに鉛直ワイア間に斜めワ
イアを筋違状に接続することによって、構造物の上下方
向および横方向の揺れを防止する。
に鉛直ワイアを鉛直に接続し、隣接する鉛直ワイア間に
横部材を水平に架設するとともに鉛直ワイア間に斜めワ
イアを筋違状に接続することによって、構造物の上下方
向および横方向の揺れを防止する。
鉛直ワイアには一定間隔毎に節点が設けられ、隣接する
鉛直ワイアの同水準の節点間に横部材が水平に架設され
ている。そして、鉛直ワイアの異水準の節点間、最下部
の節点とアンカーとの間、および最上部の節点と海上浮
遊構造物との間には斜めワイアが筋違状に接続されてい
る。
鉛直ワイアの同水準の節点間に横部材が水平に架設され
ている。そして、鉛直ワイアの異水準の節点間、最下部
の節点とアンカーとの間、および最上部の節点と海上浮
遊構造物との間には斜めワイアが筋違状に接続されてい
る。
このトラス構造のワイアによって海上浮遊構造物を係留
するには、アンカーを一定距離沈下させる毎に上方もし
くは下方から順次斜めワイアを緊張して鉛直ワイアに固
定する操作を繰り返し、アンカーを海底に着底させる。
するには、アンカーを一定距離沈下させる毎に上方もし
くは下方から順次斜めワイアを緊張して鉛直ワイアに固
定する操作を繰り返し、アンカーを海底に着底させる。
本発明で使用するワイアは係留時にはトラス構造となっ
ており緊張した鉛直ワイア、斜めワイアともに撓むこと
も少なく、形状を保持しているので、深海に係留する場
合でも構造物の揺れを防止できる。なお、深海になるに
従って節点の数を増加させる。
ており緊張した鉛直ワイア、斜めワイアともに撓むこと
も少なく、形状を保持しているので、深海に係留する場
合でも構造物の揺れを防止できる。なお、深海になるに
従って節点の数を増加させる。
実施例 以下、本発明を一実施例を示す図面に基づいて説明す
る。
る。
本発明は海上浮遊構造物Aの各コーナー下に、下端にア
ンカー2が接続された鉛直ワイア1を鉛直に接続し、隣
接する鉛直ワイア1、1間に横部材4を水平に架設する
とともに、斜めワイア3を筋違状に接続しておく、斜め
ワイア3を緊張して海上浮遊構造物Aを係留する方法で
ある。
ンカー2が接続された鉛直ワイア1を鉛直に接続し、隣
接する鉛直ワイア1、1間に横部材4を水平に架設する
とともに、斜めワイア3を筋違状に接続しておく、斜め
ワイア3を緊張して海上浮遊構造物Aを係留する方法で
ある。
第1図は海上浮遊構造物Aを係留する例を示したもので
ある。IIIに示すように係留時の鉛直ワイア1に一定間
隔毎に3個の節点を設け、隣接する鉛直ワイア1、1の
同水準の節点間に鋼管などの横部材4を水平に架設す
る。この横部材4の両端には第2図に示すように滑車の
役目を果たすガイドパイプ4aが取り付けられており、
このガイドパイプ4aを通じて一本の斜めワイア3で海
上浮遊構造物Aとアンカー2とを連結するようにしてあ
る。更にガイドパイプ4aには図示するように斜めワイ
ア3を鉛直ワイア1に固定するためのクリップ4bが取
り付けられる。
ある。IIIに示すように係留時の鉛直ワイア1に一定間
隔毎に3個の節点を設け、隣接する鉛直ワイア1、1の
同水準の節点間に鋼管などの横部材4を水平に架設す
る。この横部材4の両端には第2図に示すように滑車の
役目を果たすガイドパイプ4aが取り付けられており、
このガイドパイプ4aを通じて一本の斜めワイア3で海
上浮遊構造物Aとアンカー2とを連結するようにしてあ
る。更にガイドパイプ4aには図示するように斜めワイ
ア3を鉛直ワイア1に固定するためのクリップ4bが取
り付けられる。
海上浮遊構造物Aの曳航時はIのように鉛直ワイア1、
斜めワイア3共縮めておき、所定の係留現場でアンカー
2を沈下させると同時に両ワイア1、3を伸ばし、II、I
I′に示すように一定距離、すなわち節点間距離だけア
ンカー2を沈下させる毎に斜めワイア3を緊張し、鉛直
ワイア1に上方もしくは下方から順次クリップ4bのボ
ルトを締めて固定していく。この作業を繰り返し、節点
間の斜めワイア3を緊張し、鉛直ワイア1に固定すると
ともに、アンカー2を着底させた後、海上浮遊構造物A
の喫水を調整し、IIの場合には最下部の斜めワイア3を
緊張してアンカー2に固定する。II′の場合には最上部
の斜めワイア3を緊張して海上浮遊構造物Aに固定す
る。
斜めワイア3共縮めておき、所定の係留現場でアンカー
2を沈下させると同時に両ワイア1、3を伸ばし、II、I
I′に示すように一定距離、すなわち節点間距離だけア
ンカー2を沈下させる毎に斜めワイア3を緊張し、鉛直
ワイア1に上方もしくは下方から順次クリップ4bのボ
ルトを締めて固定していく。この作業を繰り返し、節点
間の斜めワイア3を緊張し、鉛直ワイア1に固定すると
ともに、アンカー2を着底させた後、海上浮遊構造物A
の喫水を調整し、IIの場合には最下部の斜めワイア3を
緊張してアンカー2に固定する。II′の場合には最上部
の斜めワイア3を緊張して海上浮遊構造物Aに固定す
る。
発明の効果 本発明では以上の通り、鉛直ワイアと斜めワイアによっ
て海上浮遊構造物の動揺が拘束され、鉛直ワイアと斜め
ワイアの両ワイアは横部材によってトラスを形成して形
状を維持しているので、深海に係留する場合でも揺れを
殆ど完全に防止することができる。また、海上浮遊構造
物の現場での役割終了後これを移動させる場合にはクリ
ップによるワイアの固定を解き、曳航時と同様にワイア
を縮めてアンカー吊り上げるだけでよく、再び他の現場
へ曳航することができる。
て海上浮遊構造物の動揺が拘束され、鉛直ワイアと斜め
ワイアの両ワイアは横部材によってトラスを形成して形
状を維持しているので、深海に係留する場合でも揺れを
殆ど完全に防止することができる。また、海上浮遊構造
物の現場での役割終了後これを移動させる場合にはクリ
ップによるワイアの固定を解き、曳航時と同様にワイア
を縮めてアンカー吊り上げるだけでよく、再び他の現場
へ曳航することができる。
第1図は、本発明の実施例を示した概要図、第2図−I
は節点部分を示した正面図、IIはその断面図である。 A……海上浮遊構造物、1……鉛直ワイア、 2……アンカー、3……斜めワイア、 4……横部材、4a……ガイドパイプ、 4b……クリップ。
は節点部分を示した正面図、IIはその断面図である。 A……海上浮遊構造物、1……鉛直ワイア、 2……アンカー、3……斜めワイア、 4……横部材、4a……ガイドパイプ、 4b……クリップ。
Claims (1)
- 【請求項1】海上浮遊構造物の各コーナー下に、下端に
アンカーが接続された鉛直ワイアを鉛直に接続し、鉛直
ワイアに一定間隔毎に節点を設け、隣接する鉛直ワイア
の同水準の節点間に横部材を水平に架設するとともに、
異水準の節点間、最下部の節点とアンカーとの間、およ
び最上部の節点と海上浮遊構造物との間に斜めワイアを
筋違状に接続しておき、アンカーを一定距離沈下させる
毎に順次斜めワイアを緊張して鉛直ワイアに固定しなが
らアンカーを海底に着底させる海上浮遊構造物の係留方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61121909A JPH0659869B2 (ja) | 1986-05-27 | 1986-05-27 | 海上浮遊構造物の係留方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61121909A JPH0659869B2 (ja) | 1986-05-27 | 1986-05-27 | 海上浮遊構造物の係留方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62279184A JPS62279184A (ja) | 1987-12-04 |
JPH0659869B2 true JPH0659869B2 (ja) | 1994-08-10 |
Family
ID=14822909
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61121909A Expired - Lifetime JPH0659869B2 (ja) | 1986-05-27 | 1986-05-27 | 海上浮遊構造物の係留方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0659869B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NO320252B1 (no) * | 2003-05-21 | 2005-11-14 | Hydra Tidal Energy Technology | Anordning for forankring av en flytende struktur |
CN114403072B (zh) * | 2022-03-07 | 2022-11-01 | 青岛黄海学院 | 一种深海养殖箱、深海养殖装置及其工作方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5932579A (ja) * | 1982-08-17 | 1984-02-22 | Yorigami Kensetsu Kk | 定位置に保持自在な輸送台船 |
-
1986
- 1986-05-27 JP JP61121909A patent/JPH0659869B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62279184A (ja) | 1987-12-04 |
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