JPH065954A - 光ファイバ増幅器モジュール - Google Patents
光ファイバ増幅器モジュールInfo
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- JPH065954A JPH065954A JP15785692A JP15785692A JPH065954A JP H065954 A JPH065954 A JP H065954A JP 15785692 A JP15785692 A JP 15785692A JP 15785692 A JP15785692 A JP 15785692A JP H065954 A JPH065954 A JP H065954A
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- optical fiber
- wavelength
- temperature
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 実用的動作温度範囲内で消費電力が少ない小
形化可能の、しかも、励起光の波長安定性が高い光ファ
イバ増幅器モジュールを提供する。 【構成】 Er3+がドープされた増幅用光ファイバ11
に供給する励起光24を発生する励起用レーザダイオー
ド31として、歪み量子井戸形レーザダイオードを適用
する。励起用レーザダイオード31に対する温度制御構
成は省略する。
形化可能の、しかも、励起光の波長安定性が高い光ファ
イバ増幅器モジュールを提供する。 【構成】 Er3+がドープされた増幅用光ファイバ11
に供給する励起光24を発生する励起用レーザダイオー
ド31として、歪み量子井戸形レーザダイオードを適用
する。励起用レーザダイオード31に対する温度制御構
成は省略する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ファイバ増幅器モジュ
ールに関し、特に、Er3+(エルビウムイオン)がドー
プされた光ファイバを利用した増幅器(以下、EDFA
と呼ぶ)モジュールに関するものである。
ールに関し、特に、Er3+(エルビウムイオン)がドー
プされた光ファイバを利用した増幅器(以下、EDFA
と呼ぶ)モジュールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光中継器として、入力光を電気信
号に変換して増幅し、その後光信号に変換して送出する
ものが多く適用されている。しかしながら、このような
光中継器の構成は大きく、そのため、EDFAモジュー
ル等を備えた光直接増幅を行なう光中継器の開発が行な
われている。
号に変換して増幅し、その後光信号に変換して送出する
ものが多く適用されている。しかしながら、このような
光中継器の構成は大きく、そのため、EDFAモジュー
ル等を備えた光直接増幅を行なう光中継器の開発が行な
われている。
【0003】図2は、上述したような用途に適用される
EDFAモジュールの従来の構成を示すものである。
EDFAモジュールの従来の構成を示すものである。
【0004】図2において、EDFAモジュール10内
に設けられている、Er3+がドープされた増幅用光ファ
イバ11の両端はそれぞれ、入射側光ファイバ12及び
出射側光ファイバ13の一端に接続されている。また、
増幅用光ファイバ11には、この増幅用光ファイバ11
に励起光を入射するための励起光入射用光ファイバ14
が接続されている。励起光入射用光ファイバ14の一端
には、アイソレータ及び光結合系として機能する光学部
材25が設けられている。
に設けられている、Er3+がドープされた増幅用光ファ
イバ11の両端はそれぞれ、入射側光ファイバ12及び
出射側光ファイバ13の一端に接続されている。また、
増幅用光ファイバ11には、この増幅用光ファイバ11
に励起光を入射するための励起光入射用光ファイバ14
が接続されている。励起光入射用光ファイバ14の一端
には、アイソレータ及び光結合系として機能する光学部
材25が設けられている。
【0005】この光学部材25には近接して、LDドラ
イバ18によって駆動される励起用のレーザダイオード
(LD)15が設けられている。このレーザダイオード
15には近接して光出力モニタ用のフォトダイオード
(PD)16が設けられており、フォトダイオード16
は、レーザダイオード15の後端面から射出されたレー
ザ光を受光する。フォトダイオード16によって光電変
換された受光量に応じた電気信号(受光量信号)は、自
動パワー制御(APC)ユニット17に与えられる。自
動パワー制御ユニット17は、入力された受光量信号を
基準信号と比較して、その差に応じた制御信号をLDド
ライバ18に与えてレーザダイオード15からの発光強
度を所定のものとなるように制御する。
イバ18によって駆動される励起用のレーザダイオード
(LD)15が設けられている。このレーザダイオード
15には近接して光出力モニタ用のフォトダイオード
(PD)16が設けられており、フォトダイオード16
は、レーザダイオード15の後端面から射出されたレー
ザ光を受光する。フォトダイオード16によって光電変
換された受光量に応じた電気信号(受光量信号)は、自
動パワー制御(APC)ユニット17に与えられる。自
動パワー制御ユニット17は、入力された受光量信号を
基準信号と比較して、その差に応じた制御信号をLDド
ライバ18に与えてレーザダイオード15からの発光強
度を所定のものとなるように制御する。
【0006】上述したレーザダイオード15及びフォト
ダイオード16は、発熱温度を電気的に制御可能なペル
チェ素子21に取り付けられている。温度センサ19
は、ペルチェ素子21の温度を検出するものであり、検
出信号を自動温度制御(ATC)ユニット20に与え
る。自動温度制御ユニット20は、温度検出信号を基準
信号と比較して、その差に応じた電流をペルチェ素子2
1に与えて、ペルチェ素子21の温度、従って、レーザ
ダイオード15及びフォトダイオード16の動作時温度
を所定のものとなるように制御する。
ダイオード16は、発熱温度を電気的に制御可能なペル
チェ素子21に取り付けられている。温度センサ19
は、ペルチェ素子21の温度を検出するものであり、検
出信号を自動温度制御(ATC)ユニット20に与え
る。自動温度制御ユニット20は、温度検出信号を基準
信号と比較して、その差に応じた電流をペルチェ素子2
1に与えて、ペルチェ素子21の温度、従って、レーザ
ダイオード15及びフォトダイオード16の動作時温度
を所定のものとなるように制御する。
【0007】次に、以上の構成を有するEDFAモジュ
ール10の動作を説明する。
ール10の動作を説明する。
【0008】レーザダイオード15がLDドライバ18
によってドライブされて射出した励起光は、光学部材2
5を介して励起光入射用光ファイバ14に入射され、こ
の光ファイバ14を通過して増幅用光ファイバ11に入
射される。このようにしてE3+がドープされた増幅用光
ファイバ11に入射された励起光24は、増幅用光ファ
イバ11で吸収されて十分な反転分布を起こし得るもの
である。
によってドライブされて射出した励起光は、光学部材2
5を介して励起光入射用光ファイバ14に入射され、こ
の光ファイバ14を通過して増幅用光ファイバ11に入
射される。このようにしてE3+がドープされた増幅用光
ファイバ11に入射された励起光24は、増幅用光ファ
イバ11で吸収されて十分な反転分布を起こし得るもの
である。
【0009】励起光24が増幅用光ファイバ11に入射
されている状態で、入射信号光22が入射側光ファイバ
12を介して増幅用光ファイバ11に入射されると、入
射信号光22は誘導放出作用によって次第に増幅され、
その増幅された信号光が出射側光ファイバ13に介して
出射信号光23として伝送される。
されている状態で、入射信号光22が入射側光ファイバ
12を介して増幅用光ファイバ11に入射されると、入
射信号光22は誘導放出作用によって次第に増幅され、
その増幅された信号光が出射側光ファイバ13に介して
出射信号光23として伝送される。
【0010】以上のような励起光24を継続して射出し
ている状態においては、励起光24の強度及び波長を所
定のものとする制御動作が並行的に行われる。すなわ
ち、励起用レーザダイオード15の後端面から射出され
たレーザ光はフォトダイオード16によって電気信号に
変換されて自動パワー制御ユニット17に与えられ、こ
の電気信号(受光量信号)の基準信号に対する差分に基
づいて、自動パワー制御ユニット17は、LDドライバ
18からレーザダイオード15に供給される電流を可変
させてレーザダイオード15からの励起光のパワーが一
定になるように制御する。また、レーザダイオード15
からの発振波長に影響を与える温度は、温度センサ19
によって検出されて自動温度制御ユニット20に与えら
れ、この温度検出信号の基準信号に対する差分に基づい
て、自動温度制御ユニット20は、ペルチェ素子21に
与える電流を可変させてレーザダイオード15及びフォ
トダイオード16での温度が一定になるように制御し、
これにより励起光24の発振波長が周囲温度が変化して
も変動しないようにしている。
ている状態においては、励起光24の強度及び波長を所
定のものとする制御動作が並行的に行われる。すなわ
ち、励起用レーザダイオード15の後端面から射出され
たレーザ光はフォトダイオード16によって電気信号に
変換されて自動パワー制御ユニット17に与えられ、こ
の電気信号(受光量信号)の基準信号に対する差分に基
づいて、自動パワー制御ユニット17は、LDドライバ
18からレーザダイオード15に供給される電流を可変
させてレーザダイオード15からの励起光のパワーが一
定になるように制御する。また、レーザダイオード15
からの発振波長に影響を与える温度は、温度センサ19
によって検出されて自動温度制御ユニット20に与えら
れ、この温度検出信号の基準信号に対する差分に基づい
て、自動温度制御ユニット20は、ペルチェ素子21に
与える電流を可変させてレーザダイオード15及びフォ
トダイオード16での温度が一定になるように制御し、
これにより励起光24の発振波長が周囲温度が変化して
も変動しないようにしている。
【0011】上述したように、光ファイバ中にEr3+を
ドーピングしたものは誘導放出作用を用いて信号光を光
直接増幅できる。ここで、誘導放出遷移波長として、石
英系光ファイバ中での損失が最も小さい波長帯である
1.55μm帯に選定することが多い。誘導放出遷移波
長をこのように1.55μm帯に選定した場合には、励
起光24の波長として、1.55μmよりも短波長側の
増幅用光ファイバ11の吸収帯又は吸収線である1.4
8μm帯、0.98μm帯、0.8μm帯、0.53μ
m帯のいずれかに選定する。実際上、増幅用光ファイバ
11の吸収面からみた有効波長帯の幅が広い1.48μ
m帯を選定することが多い(有効波長帯の幅は1.47
〜1.49μm程度)。
ドーピングしたものは誘導放出作用を用いて信号光を光
直接増幅できる。ここで、誘導放出遷移波長として、石
英系光ファイバ中での損失が最も小さい波長帯である
1.55μm帯に選定することが多い。誘導放出遷移波
長をこのように1.55μm帯に選定した場合には、励
起光24の波長として、1.55μmよりも短波長側の
増幅用光ファイバ11の吸収帯又は吸収線である1.4
8μm帯、0.98μm帯、0.8μm帯、0.53μ
m帯のいずれかに選定する。実際上、増幅用光ファイバ
11の吸収面からみた有効波長帯の幅が広い1.48μ
m帯を選定することが多い(有効波長帯の幅は1.47
〜1.49μm程度)。
【0012】このような長波長のしかも増幅用光ファイ
バ11中に十分な反転分布を引き起こすパワーをもった
励起光24を発生する既存のレーザダイオードとして
は、VIPS(V-grooved inner stripe on p-substra
te)形のレーザダイオードがある程度であり、従来はこ
の形式のレーザダイオードを励起用レーザダイオード1
5に適用していた。
バ11中に十分な反転分布を引き起こすパワーをもった
励起光24を発生する既存のレーザダイオードとして
は、VIPS(V-grooved inner stripe on p-substra
te)形のレーザダイオードがある程度であり、従来はこ
の形式のレーザダイオードを励起用レーザダイオード1
5に適用していた。
【0013】ところで、光中継器等に用いられる場合、
その設置状態(埋設や懸架等)を考慮するとEDFAモ
ジュールの小形化や低消費電力化が求められる。そのた
め、自動温度制御構成19〜21を省略することも考え
られ、VIPS形レーザダイオードの発振波長の温度依
存性等が検討されている。例えば、文献1及び2を挙げ
ることができる。
その設置状態(埋設や懸架等)を考慮するとEDFAモ
ジュールの小形化や低消費電力化が求められる。そのた
め、自動温度制御構成19〜21を省略することも考え
られ、VIPS形レーザダイオードの発振波長の温度依
存性等が検討されている。例えば、文献1及び2を挙げ
ることができる。
【0014】文献1『K.Yamada et al.,"More than 300
0 hours stable CW operation of1.48 μm LD for EDF
A pumping source" in Technical Digest on Optical A
mplifiers and Their Applications,1990 』 文献2『1990年秋季応用物理学会予稿集、28p−R−
3』 図3は、VIPS形レーザダイオードの発振波長の温度
依存性等を示すものである。なお、文献1及び2で記載
されている図では共振器長L=700μmのレーザダイ
オードの特性を示しているが、図3では、L=1000
μm、1500μmのレーザダイオードの特性も示して
いる。
0 hours stable CW operation of1.48 μm LD for EDF
A pumping source" in Technical Digest on Optical A
mplifiers and Their Applications,1990 』 文献2『1990年秋季応用物理学会予稿集、28p−R−
3』 図3は、VIPS形レーザダイオードの発振波長の温度
依存性等を示すものである。なお、文献1及び2で記載
されている図では共振器長L=700μmのレーザダイ
オードの特性を示しているが、図3では、L=1000
μm、1500μmのレーザダイオードの特性も示して
いる。
【0015】この図3は、光出力パワーPが100mW
で一定のもとでは、どの共振器長のレーザダイオード
も、発振波長λLDpeakはほぼリニアな温度依存性をもっ
てレッドシフト(長波長化)し、温度が20〜60°C
程度の範囲では増幅用光ファイバ11の有効波長帯の幅
(3dBバンド幅:1.47〜1.49μm)ΔλEDF3
dBに発振波長λLDpeakがあることを示している。また、
図3は、温度係数dλ/dTが、共振器長Lが700μ
mのレーザダイオードで0.39nm/deg、共振器
長Lが1000μmのレーザダイオードで0.36nm
/deg、共振器長Lが1500μmのレーザダイオー
ドで0.32nm/degであることを示している。
で一定のもとでは、どの共振器長のレーザダイオード
も、発振波長λLDpeakはほぼリニアな温度依存性をもっ
てレッドシフト(長波長化)し、温度が20〜60°C
程度の範囲では増幅用光ファイバ11の有効波長帯の幅
(3dBバンド幅:1.47〜1.49μm)ΔλEDF3
dBに発振波長λLDpeakがあることを示している。また、
図3は、温度係数dλ/dTが、共振器長Lが700μ
mのレーザダイオードで0.39nm/deg、共振器
長Lが1000μmのレーザダイオードで0.36nm
/deg、共振器長Lが1500μmのレーザダイオー
ドで0.32nm/degであることを示している。
【0016】上記文献は、このようなVIPS形レーザ
ダイオードの特性の検討から、レーザダイオードを長共
振器構造としてその発振波長の周囲温度依存性や注入電
流依存性を小さくし、かつ、温度20°Cにおける発振
波長を1.47μm付近に設定すれば、自動温度制御構
成19〜21を省略できて、EDFAモジュール全体で
の低消費電力化、低コスト化、小型化が計れる可能性が
あることを示唆している。
ダイオードの特性の検討から、レーザダイオードを長共
振器構造としてその発振波長の周囲温度依存性や注入電
流依存性を小さくし、かつ、温度20°Cにおける発振
波長を1.47μm付近に設定すれば、自動温度制御構
成19〜21を省略できて、EDFAモジュール全体で
の低消費電力化、低コスト化、小型化が計れる可能性が
あることを示唆している。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように、励起光24の波長に1.48μm帯を選び、
励起用レーザダイオード15にVIPS形の長共振器構
造のものを適用し、温度20°Cにおける発振波長を
1.47μm付近に設定することで、自動温度制御構成
19〜21を省略したEDFAモジュールを構成したと
しても、以下で述べるように、動作可能な温度範囲が狭
くて実用に供することが困難であり、結局、図2に示し
た構成を有するEDFAモジュールが適用されていた。
たように、励起光24の波長に1.48μm帯を選び、
励起用レーザダイオード15にVIPS形の長共振器構
造のものを適用し、温度20°Cにおける発振波長を
1.47μm付近に設定することで、自動温度制御構成
19〜21を省略したEDFAモジュールを構成したと
しても、以下で述べるように、動作可能な温度範囲が狭
くて実用に供することが困難であり、結局、図2に示し
た構成を有するEDFAモジュールが適用されていた。
【0018】レーザダイオードの発振波長は周囲温度が
上昇するとほぼリニアにレッドシフトするので、増幅用
光ファイバの有効波長帯の幅ΔλEDF3dBを発振波長の温
度係数dλ/dTで割ることで、EDFAモジュールが
有効に機能する温度の範囲が得られる。例えば、有効波
長帯の幅ΔλEDF3dBを1.49μm−1.47μm=2
0nm、共振器長Lを1500μm、光出力パワーPを
100mWとした場合、温度係数dλLDpeak/dTが
0.317nm/degであるので、使用可能な温度の
範囲は63°Cである。しかし、実際には、励起用レー
ザダイオード15が上記パワーを得る上限温度があるた
め、約30°Cの動作範囲しか得られない。例えば、1
年を通じての気温変化がこの範囲より広い地方は多く、
EDFAモジュールの設置方法に拘らず、自動温度制御
構成を有しないEDFAモジュールは適用することはで
きない。
上昇するとほぼリニアにレッドシフトするので、増幅用
光ファイバの有効波長帯の幅ΔλEDF3dBを発振波長の温
度係数dλ/dTで割ることで、EDFAモジュールが
有効に機能する温度の範囲が得られる。例えば、有効波
長帯の幅ΔλEDF3dBを1.49μm−1.47μm=2
0nm、共振器長Lを1500μm、光出力パワーPを
100mWとした場合、温度係数dλLDpeak/dTが
0.317nm/degであるので、使用可能な温度の
範囲は63°Cである。しかし、実際には、励起用レー
ザダイオード15が上記パワーを得る上限温度があるた
め、約30°Cの動作範囲しか得られない。例えば、1
年を通じての気温変化がこの範囲より広い地方は多く、
EDFAモジュールの設置方法に拘らず、自動温度制御
構成を有しないEDFAモジュールは適用することはで
きない。
【0019】また、自動温度制御構成19〜21を省略
したEDFAモジュールにおいては、例えば温度20°
Cで光出力パワー100mWを得るための注入電流値I
dが、共振器長Lが700μmのとき350mA、共振
器長Lが1000μmのとき400mA、共振器長Lが
1500μmのとき650mAのように大きく、励起用
レーザダイオードでの消費電力自体が大きくなるという
欠点もあった。使用可能な温度の範囲を考慮すると、共
振器長Lが長いものほど温度係数dλ/dTが小さいの
で好ましいが、共振器長Lが長いものほど消費電力自体
が大きい。
したEDFAモジュールにおいては、例えば温度20°
Cで光出力パワー100mWを得るための注入電流値I
dが、共振器長Lが700μmのとき350mA、共振
器長Lが1000μmのとき400mA、共振器長Lが
1500μmのとき650mAのように大きく、励起用
レーザダイオードでの消費電力自体が大きくなるという
欠点もあった。使用可能な温度の範囲を考慮すると、共
振器長Lが長いものほど温度係数dλ/dTが小さいの
で好ましいが、共振器長Lが長いものほど消費電力自体
が大きい。
【0020】本発明は、以上の点を考慮してなされたも
のであり、実用的動作温度範囲内で消費電力が少ない小
型の、しかも、励起光の波長安定性が高い光ファイバ増
幅器モジュールを提供しようとしたものである。
のであり、実用的動作温度範囲内で消費電力が少ない小
型の、しかも、励起光の波長安定性が高い光ファイバ増
幅器モジュールを提供しようとしたものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明においては、Er3+がドープされた光ファイ
バを増幅用光ファイバとして利用した光ファイバ増幅器
モジュールにおいて、増幅用光ファイバに供給する励起
光を発生する励起用レーザダイオードとして、歪み量子
井戸形レーザダイオードを適用した。
め、本発明においては、Er3+がドープされた光ファイ
バを増幅用光ファイバとして利用した光ファイバ増幅器
モジュールにおいて、増幅用光ファイバに供給する励起
光を発生する励起用レーザダイオードとして、歪み量子
井戸形レーザダイオードを適用した。
【0022】ここで、温度制御構成を設けないことが好
ましい。
ましい。
【0023】
【作用】Er3+がドープされた増幅用光ファイバの有効
な吸収波長帯の幅に属する波長を有する励起光を励起用
レーザダイオードが、実用的動作温度範囲において、安
定に供給することが好ましい。本発明者は、歪み量子井
戸形レーザダイオードは、このような要件を満足するレ
ーザダイオードであることを発見し、そこで、励起用レ
ーザダイオードとして、歪み量子井戸形レーザダイオー
ドを適用することとした。なお、歪み量子井戸形レーザ
ダイオードを適用した場合、消費電力面での改善も見ら
れた。
な吸収波長帯の幅に属する波長を有する励起光を励起用
レーザダイオードが、実用的動作温度範囲において、安
定に供給することが好ましい。本発明者は、歪み量子井
戸形レーザダイオードは、このような要件を満足するレ
ーザダイオードであることを発見し、そこで、励起用レ
ーザダイオードとして、歪み量子井戸形レーザダイオー
ドを適用することとした。なお、歪み量子井戸形レーザ
ダイオードを適用した場合、消費電力面での改善も見ら
れた。
【0024】因に、励起用レーザダイオードは、Er3+
がドープされた増幅用光ファイバの吸収帯を考慮した波
長の励起光を励起に必要なパワーで射出するものであ
り、そのため、従来適用されていたものは、VIPS形
レーザダイオード等の種類のものに限定されていた。
がドープされた増幅用光ファイバの吸収帯を考慮した波
長の励起光を励起に必要なパワーで射出するものであ
り、そのため、従来適用されていたものは、VIPS形
レーザダイオード等の種類のものに限定されていた。
【0025】励起用レーザダイオードとして、実用的動
作温度範囲において、安定な発振を行なう歪み量子井戸
形レーザダイオードを適用したので、温度制御構成を省
略することもでき、このようにすると小形化を発生する
ことができる。
作温度範囲において、安定な発振を行なう歪み量子井戸
形レーザダイオードを適用したので、温度制御構成を省
略することもでき、このようにすると小形化を発生する
ことができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら詳述する。ここで、図1がこの実施例の構成を示すブ
ロック図であり、図2との対応、同一部分には同一符号
を付して示している。
ら詳述する。ここで、図1がこの実施例の構成を示すブ
ロック図であり、図2との対応、同一部分には同一符号
を付して示している。
【0027】この実施例も、増幅用光ファイバ11から
の誘導放出遷移波長を、石英系光ファイバ中での損失が
最も小さい波長帯である1.55μm帯に選定したもの
であり、励起光24の波長を、増幅用光ファイバ11の
吸収面からみた有効波長帯の幅が広い1.48μm帯に
選定したものである。
の誘導放出遷移波長を、石英系光ファイバ中での損失が
最も小さい波長帯である1.55μm帯に選定したもの
であり、励起光24の波長を、増幅用光ファイバ11の
吸収面からみた有効波長帯の幅が広い1.48μm帯に
選定したものである。
【0028】この実施例は、図2に示した従来構成と
は、励起用レーザダイオード31に、図4に示す活性層
構造を有する歪み量子井戸形のレーザダイオードを適用
した点が大きく異なり、また、歪み量子井戸形レーザダ
イオードを適用したことにより温度制御構成を設けてい
ない点が異なる。
は、励起用レーザダイオード31に、図4に示す活性層
構造を有する歪み量子井戸形のレーザダイオードを適用
した点が大きく異なり、また、歪み量子井戸形レーザダ
イオードを適用したことにより温度制御構成を設けてい
ない点が異なる。
【0029】従って、温度制御動作を除き、このEDF
Aモジュール30の基本的な動作は従来と同様である。
Aモジュール30の基本的な動作は従来と同様である。
【0030】すなわち、レーザダイオード31がLDド
ライバ18によってドライブされて射出した励起光は、
光学部材25を介して励起光入射用光ファイバ14に入
射され、この光ファイバ14を通過して増幅用光ファイ
バ11に入射される。励起光24が増幅用光ファイバ1
1に入射されている状態で、入射信号光22が入射側光
ファイバ12を介して増幅用光ファイバ11に入射され
ると、入射信号光22は誘導放出作用によって次第に増
幅され、その増幅された信号光が出射側光ファイバ13
に介して出射信号光23として伝送される。また、励起
用レーザダイオード31の後端面から射出されたレーザ
光はフォトダイオード16によって電気信号に変換され
て自動パワー制御ユニット17に与えられ、この電気信
号(受光量信号)の基準信号に対する差分に基づいて、
自動パワー制御ユニット17は、LDドライバ18から
レーザダイオード31に供給される電流を可変させてレ
ーザダイオード31からの励起光のパワーが一定になる
ように制御する。
ライバ18によってドライブされて射出した励起光は、
光学部材25を介して励起光入射用光ファイバ14に入
射され、この光ファイバ14を通過して増幅用光ファイ
バ11に入射される。励起光24が増幅用光ファイバ1
1に入射されている状態で、入射信号光22が入射側光
ファイバ12を介して増幅用光ファイバ11に入射され
ると、入射信号光22は誘導放出作用によって次第に増
幅され、その増幅された信号光が出射側光ファイバ13
に介して出射信号光23として伝送される。また、励起
用レーザダイオード31の後端面から射出されたレーザ
光はフォトダイオード16によって電気信号に変換され
て自動パワー制御ユニット17に与えられ、この電気信
号(受光量信号)の基準信号に対する差分に基づいて、
自動パワー制御ユニット17は、LDドライバ18から
レーザダイオード31に供給される電流を可変させてレ
ーザダイオード31からの励起光のパワーが一定になる
ように制御する。
【0031】次に、この実施例における励起用レーザダ
イオード(歪み量子井戸形レーザダイオード)31の活
性層構造を図4に基づいて説明する。
イオード(歪み量子井戸形レーザダイオード)31の活
性層構造を図4に基づいて説明する。
【0032】図4において、レーザダイオード31は、
少なくとも1以上の圧縮歪み(歪み量1〜2%)の量子
井戸層40と、量子井戸層40間に設けられた量子障壁
層41と、両端の量子井戸層40に隣接した光閉じ込め
層42と、光閉じ込め層42に隣接したクラッド層43
とから構成されている。量子井戸層40は、例えば、エ
ネルギーギャップEgが0.73eVであるようにIn
GaAsPで形成されたものであり、厚さは3.5nm
である。量子障壁層41は、例えば、エネルギーギャッ
プEgが0.93eVであるようにInGaAsPで形
成されたものであり、厚さは17nmである。光閉じ込
め層42は、例えば、エネルギーギャップEgが0.9
3eVであるようにInGaAsPで形成されたもので
あり、厚さは25nmである。クラッド層43は、例え
ば、エネルギーギャップEgが1.35eVであるよう
にInPで形成されたものである。
少なくとも1以上の圧縮歪み(歪み量1〜2%)の量子
井戸層40と、量子井戸層40間に設けられた量子障壁
層41と、両端の量子井戸層40に隣接した光閉じ込め
層42と、光閉じ込め層42に隣接したクラッド層43
とから構成されている。量子井戸層40は、例えば、エ
ネルギーギャップEgが0.73eVであるようにIn
GaAsPで形成されたものであり、厚さは3.5nm
である。量子障壁層41は、例えば、エネルギーギャッ
プEgが0.93eVであるようにInGaAsPで形
成されたものであり、厚さは17nmである。光閉じ込
め層42は、例えば、エネルギーギャップEgが0.9
3eVであるようにInGaAsPで形成されたもので
あり、厚さは25nmである。クラッド層43は、例え
ば、エネルギーギャップEgが1.35eVであるよう
にInPで形成されたものである。
【0033】このような励起用レーザダイオード(歪み
量子井戸形レーザダイオード)31の活性層構造は、M
O−CVD法などによって形成することができる。ま
た、通常の埋め込み型レーザダイオードやリッジ型レー
ザダイオードの作成方法と同様の技術でレーザダイオー
ドとして完成することができる。
量子井戸形レーザダイオード)31の活性層構造は、M
O−CVD法などによって形成することができる。ま
た、通常の埋め込み型レーザダイオードやリッジ型レー
ザダイオードの作成方法と同様の技術でレーザダイオー
ドとして完成することができる。
【0034】図5は、このような活性層構造を有する励
起用レーザダイオード31の発振波長の温度依存特性等
を示したものである。この図5から分かるように、レー
ザダイオード31は、例えば共振器長Lが1000μm
のものを、光出力パワーP=50mW又は100mWで
温度を変えた場合に、ある温度で波長が最大値を持つと
いう特性を有している。これにより、光出力パワーPが
50mWのものでは10〜70°Cの温度範囲で発振波
長の変化が5nm程度となり、また、光出力パワーPが
100mWのものでは10〜50°Cの温度範囲で発振
波長の変化が3nm程度となる。すなわち、発振波長に
ついて非常に安定な温度依存性を示している。従って、
上述のように、従来とは異なって、温度制御構成を省略
することが可能となる。
起用レーザダイオード31の発振波長の温度依存特性等
を示したものである。この図5から分かるように、レー
ザダイオード31は、例えば共振器長Lが1000μm
のものを、光出力パワーP=50mW又は100mWで
温度を変えた場合に、ある温度で波長が最大値を持つと
いう特性を有している。これにより、光出力パワーPが
50mWのものでは10〜70°Cの温度範囲で発振波
長の変化が5nm程度となり、また、光出力パワーPが
100mWのものでは10〜50°Cの温度範囲で発振
波長の変化が3nm程度となる。すなわち、発振波長に
ついて非常に安定な温度依存性を示している。従って、
上述のように、従来とは異なって、温度制御構成を省略
することが可能となる。
【0035】次に、図4に示す活性層構造を有する励起
用レーザダイオード31によって、図5に示したような
実用動作温度範囲で波長が安定な励起光24を発振でき
る理由について図6を参照して説明する。
用レーザダイオード31によって、図5に示したような
実用動作温度範囲で波長が安定な励起光24を発振でき
る理由について図6を参照して説明する。
【0036】まず、レーザダイオードのピーク波長の変
化メカニズムを一般的に述べる。自動パワー制御構成
(16〜18)を有する場合、周囲温度Ta が一定と仮
定した連続発振時(CW動作時)において、駆動電流I
dが増加すると、注入キャリヤ密度nが増加してバンド
フィリングによって発振波長λLDpeakは短波長へシフト
(ブルーシフト)しようとすると共に、ジャンクション
温度Tj が上昇してバンドギャップ波長の温度依存性に
よって(バンドギャップの縮小によって)発振波長λLD
peakは長波長へシフト(レッドシフト)しようとする。
一般的なレーザダイオード(例えば従来用いられていた
VIPS形レーザダイオード)は短波長シフト量より長
波長シフト量が大きく、このような状況で周囲温度Ta
が上昇し、ジャンクション温度Tj の上昇度合いが高ま
ると、その結果、発振波長は長波長へずれることにな
る。このことは、上述した図3に示した従来のレーザダ
イオードの温度依存性と一致している。
化メカニズムを一般的に述べる。自動パワー制御構成
(16〜18)を有する場合、周囲温度Ta が一定と仮
定した連続発振時(CW動作時)において、駆動電流I
dが増加すると、注入キャリヤ密度nが増加してバンド
フィリングによって発振波長λLDpeakは短波長へシフト
(ブルーシフト)しようとすると共に、ジャンクション
温度Tj が上昇してバンドギャップ波長の温度依存性に
よって(バンドギャップの縮小によって)発振波長λLD
peakは長波長へシフト(レッドシフト)しようとする。
一般的なレーザダイオード(例えば従来用いられていた
VIPS形レーザダイオード)は短波長シフト量より長
波長シフト量が大きく、このような状況で周囲温度Ta
が上昇し、ジャンクション温度Tj の上昇度合いが高ま
ると、その結果、発振波長は長波長へずれることにな
る。このことは、上述した図3に示した従来のレーザダ
イオードの温度依存性と一致している。
【0037】なお、量子井戸層40を形成しているIn
GaAsPの場合、ジャンクション温度Tj が1°C上
がると、エネルギーギャップEgは−4×10-4縮小さ
れ、その結果0.7nm短波長へシフトする。
GaAsPの場合、ジャンクション温度Tj が1°C上
がると、エネルギーギャップEgは−4×10-4縮小さ
れ、その結果0.7nm短波長へシフトする。
【0038】上述したピーク波長の変化メカニズムを検
討すると、短波長シフトと長波長シフトとバランスさせ
れば、発振波長はあまり変化しないことになる。
討すると、短波長シフトと長波長シフトとバランスさせ
れば、発振波長はあまり変化しないことになる。
【0039】図4に示す活性層構造を有する励起用レー
ザダイオード31は、圧縮歪みを内在しており、キャリ
ヤの状態密度は小さくなる。このことは、注入キャリヤ
密度nが増加したときにバンドフィリングによる短波長
シフト量が増加することを意味する。
ザダイオード31は、圧縮歪みを内在しており、キャリ
ヤの状態密度は小さくなる。このことは、注入キャリヤ
密度nが増加したときにバンドフィリングによる短波長
シフト量が増加することを意味する。
【0040】従って、歪み量を調整することで、発振ピ
ーク波長λLDpeakがブルーシフトするか、レッドシフト
するか、一定となるかをコントロールすることができ
る。上述した圧縮歪み(歪み量1〜2%)の量子井戸層
40を有する励起光レーザダイオード31は、発振ピー
ク波長λLDpeakがほぼ一定となるような構造となってい
る。
ーク波長λLDpeakがブルーシフトするか、レッドシフト
するか、一定となるかをコントロールすることができ
る。上述した圧縮歪み(歪み量1〜2%)の量子井戸層
40を有する励起光レーザダイオード31は、発振ピー
ク波長λLDpeakがほぼ一定となるような構造となってい
る。
【0041】上記実施例によれば、励起用レーザダイオ
ード31として歪み量子井戸形レーザダイオードを適用
したので、温度調整構成を省略しても、実用動作温度範
囲で安定した増幅動作を実行させることができる。例え
ば、レーザダイオード31の発振波長の3dB幅ΔλLD
3dB が10nm(λLDpeakの両サイドに5nmずつ)と
しかつ光出力パワーPが100mWで一定であるとした
場合、動作温度の範囲は、この本実施例では40°C以
上にできるが、従来例では、波長変化が小さい共振器長
Lが1500μmを用いた場合でも約30°C程度であ
る。
ード31として歪み量子井戸形レーザダイオードを適用
したので、温度調整構成を省略しても、実用動作温度範
囲で安定した増幅動作を実行させることができる。例え
ば、レーザダイオード31の発振波長の3dB幅ΔλLD
3dB が10nm(λLDpeakの両サイドに5nmずつ)と
しかつ光出力パワーPが100mWで一定であるとした
場合、動作温度の範囲は、この本実施例では40°C以
上にできるが、従来例では、波長変化が小さい共振器長
Lが1500μmを用いた場合でも約30°C程度であ
る。
【0042】勿論、温度調整構成を省略しているので、
EDFAモジュールの構成を小形なものとすることがで
きる。
EDFAモジュールの構成を小形なものとすることがで
きる。
【0043】また、注入電流を書き入れている図3及び
図5に示すように、実施例に係る歪み量子井戸形レーザ
ダイオード31では注入電流が400〜700mA程
度、従来例に係るVIPS形レーザダイオードでは60
0〜1000mAであり、上記実施例によれば消費電力
を低減することもできる。
図5に示すように、実施例に係る歪み量子井戸形レーザ
ダイオード31では注入電流が400〜700mA程
度、従来例に係るVIPS形レーザダイオードでは60
0〜1000mAであり、上記実施例によれば消費電力
を低減することもできる。
【0044】なお、増幅用光ファイバからの誘導放出遷
移波長や励起光の波長は、上記実施例のものに限定され
るものではない。また、歪み量子井戸形レーザダイオー
ドの組成元素やエネルギーギャップや厚さも図4に示し
たものに限定されるものではない。
移波長や励起光の波長は、上記実施例のものに限定され
るものではない。また、歪み量子井戸形レーザダイオー
ドの組成元素やエネルギーギャップや厚さも図4に示し
たものに限定されるものではない。
【0045】また、励起光の波長によっては、励起用レ
ーザダイオードに歪み量子井戸形レーザダイオードを適
用しても温度制御構成を設けて、発振波長の安定性をよ
り高めるようにしても良い。
ーザダイオードに歪み量子井戸形レーザダイオードを適
用しても温度制御構成を設けて、発振波長の安定性をよ
り高めるようにしても良い。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、励起用
レーザダイオードにLDに波長安定な歪み量子井戸形レ
ーザダイオードを適用したので、実用的動作温度範囲内
で消費電力が少ない小型化が可能の、しかも、励起光の
波長安定性が高い光ファイバ増幅器モジュールを実現で
きる。
レーザダイオードにLDに波長安定な歪み量子井戸形レ
ーザダイオードを適用したので、実用的動作温度範囲内
で消費電力が少ない小型化が可能の、しかも、励起光の
波長安定性が高い光ファイバ増幅器モジュールを実現で
きる。
【図1】実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】従来の構成を示すブロック図である。
【図3】従来適用されていた励起用レーザダイオードの
発振波長の温度依存性を示す特性図である。
発振波長の温度依存性を示す特性図である。
【図4】実施例の励起用レーザダイオード(歪み量子井
戸形レーザダイオード)の活性層構造を示す説明図であ
る。
戸形レーザダイオード)の活性層構造を示す説明図であ
る。
【図5】実施例の励起用レーザダイオード(歪み量子井
戸形レーザダイオード)の発振波長の温度依存性を示す
特性図である。
戸形レーザダイオード)の発振波長の温度依存性を示す
特性図である。
【図6】レーザダイオードのピーク波長の変化メカニズ
ムの説明図である。
ムの説明図である。
11…増幅用光ファイバ(Er3+ドープ光ファイバ)、
31…励起用レーザダイオード(歪み量子井戸形レーザ
ダイオード)、40…量子井戸層、41…量子障壁層、
42…光閉じ込め層、43…クラッド層。
31…励起用レーザダイオード(歪み量子井戸形レーザ
ダイオード)、40…量子井戸層、41…量子障壁層、
42…光閉じ込め層、43…クラッド層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 洋 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 Er3+がドープされた光ファイバを増幅
用光ファイバとして利用した光ファイバ増幅器モジュー
ルにおいて、 上記増幅用光ファイバに供給する励起光を発生する励起
用レーザダイオードとして、歪み量子井戸形レーザダイ
オードを適用したことを特徴とする光ファイバ増幅器モ
ジュール。 - 【請求項2】 温度制御構成を有しないことを特徴とし
た請求項1に記載の光ファイバ増幅器モジュール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15785692A JPH065954A (ja) | 1992-06-17 | 1992-06-17 | 光ファイバ増幅器モジュール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15785692A JPH065954A (ja) | 1992-06-17 | 1992-06-17 | 光ファイバ増幅器モジュール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH065954A true JPH065954A (ja) | 1994-01-14 |
Family
ID=15658874
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15785692A Pending JPH065954A (ja) | 1992-06-17 | 1992-06-17 | 光ファイバ増幅器モジュール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH065954A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002118325A (ja) * | 2000-02-03 | 2002-04-19 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 半導体レーザモジュール、それを用いた励起光源装置 |
US6870667B2 (en) | 2001-11-27 | 2005-03-22 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Optical amplifier |
JP2013171240A (ja) * | 2012-02-22 | 2013-09-02 | Kyocera Document Solutions Inc | コリメータレンズ、光走査装置及びこれを用いた画像形成装置 |
-
1992
- 1992-06-17 JP JP15785692A patent/JPH065954A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002118325A (ja) * | 2000-02-03 | 2002-04-19 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 半導体レーザモジュール、それを用いた励起光源装置 |
US6870667B2 (en) | 2001-11-27 | 2005-03-22 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Optical amplifier |
JP2013171240A (ja) * | 2012-02-22 | 2013-09-02 | Kyocera Document Solutions Inc | コリメータレンズ、光走査装置及びこれを用いた画像形成装置 |
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