JPH0659490U - 装飾体貼着設備 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 装飾体圧着ステーションと装飾体木目込みス
テーションとの間を往復動可能で上面に下型を載せた台
車を備えた装飾体貼着設備において、装飾体木目込み装
置を適確に交換して設備に汎用性を付与することができ
る装飾体貼着設備を提供することを目的とする。 【構成】 装飾体木目込みステーションに昇降フレーム
１４を昇降可能に配設し、昇降フレーム１４の下面には
下面に木目込み装置１７を装着した取り付け部材１５を
着脱可能に取り付け、取り付け部材１５にはガイドロッ
ド２０、２０を垂設し、さらに、台車２１上にはガイド
ロッド２０、２０の下端が嵌入可能なガイドブッシュ２
７、２７を配設したことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、布地等の装飾体材料から裁断成形した装飾体の周縁部を、下型上に セットされた成形体の木目込み溝に押し込むようにして、前記装飾体を前記成形 体に貼着するのに好適な設備の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

近年、自動車の内装部材やカバン・バック等のケース類の外装部分に、布地等 の装飾体を貼着して高級化を図っており、この装飾体の貼着においては、装飾体 の周縁部を成形体の木目込み溝に押し込んで品質を高めるようにしている。そし て、従来、この作業を行う設備の一つとして、本出願人が先に出願して実開平４ ー５３０８８号公報で開示されるように、上型および裁断装置を備えて布地等の 装飾体材料を成形体に圧着するとともに前記装飾体材料から装飾体を裁断成形す る装飾体圧着ステーションと、木目込み装置を備えて成形体に圧着された装飾体 の周縁部を成形体の木目込み溝に押し込む装飾体木目込みステーションと、前記 装飾体圧着ステーションと前記装飾体木目込みステーションとの間を往復移動可 能に配設されその上面に下型を載置した台車とを具備して、装飾体圧着ステーシ ョンで装飾体を圧着された成形体を装飾体木目込みステーションに移送して装飾 体の周縁部を成形体の木目込み溝に押し込むようにしたものがある。

【０００３】

【考案が解決しょうとする課題】

ところで、このような設備においては、上型、装飾体木目込み装置等は成形体 によって決まるが、従来の設備では成形体が変わる場合には設備全体を新たに製 造する必要があり、汎用性に欠けるなどの問題があった。 本考案は上記の事情に鑑みてなされたもので、装飾体木目込み装置を適確に交 換して設備に汎用性を付与することができる装飾体貼着設備を提供することを目 的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために本考案における装飾体貼着設備は、上型および裁 断装置を備えて布地等の装飾体材料を成形体に圧着するとともに前記装飾体材料 から装飾体を裁断成形する装飾体圧着ステーションと、木目込み装置を備えて成 形体に圧着された装飾体の周縁部を成形体の木目込み溝に押し込む装飾体木目込 みステーションと、前記装飾体圧着ステーションと前記装飾体木目込みステーシ ョンとの間を往復移動可能に配設されその上面に下型を載置した台車とを具備し た装飾体貼着設備において、前記装飾体木目込みステーションに第２昇降フレー ムを昇降可能に配設し、この第２昇降フレームの下面にはその下面に前記木目込 み装置を装着した第２取り付け部材を着脱可能に取り付け、この第２取り付け部 材には第２ガイドロッドを垂設し、さらに、前記台車上には前記第２ガイドロッ ドの下端が嵌入可能なガイドブッシュを配設したことを特徴とする。

【０００５】

【作用】

このように構成した設備は、前記第２ガイドロッドの下端をガイドブッシュに 嵌入して、木目込み装置の第２昇降フレームに対する芯出しを行いながら、第２ 取り付けフレームを前記第２昇降フレームに着脱することにより、前記木目込み 装置を交換する。

【０００６】

【実施例】

本考案の一実施例について図面に基づき詳細に説明する。一部断面正面図であ る図１に示すように、基礎フレーム１上に門型フレーム２が設けてあり、門型フ レーム２の天井の左側位置には下向きの第１シリンダ３が設置してある。第１シ リンダ３のピストンロッドの下端には定盤状の第１昇降フレーム４が固着してあ り、第１昇降フレーム４の下面には長方形状の第１取付け部材５が第１クランプ 装置６、６を介して着脱可能に取り付けてある。第１取付け部材５の下面には上 型７および裁断装置８が装着してあり、裁断装置８においては熱刃９が下向きの 第２シリンダ１０を介して昇降可能に設けてある。さらに、第１取り付け部材５ の四隅には、第１カイドロッド１１、１１が上下摺動自在にして垂設してあり、 下方へ延びる第１ガイドロッド１１、１１の下端間には、装飾体材料を載せる枠 状の載置部材１２が架設してある。載置部材１２には、図１の一部断面左側面図 である図２に示すように、把持機構３０が設けてある。これにより装飾体圧着ス テーションが構成されることになる。

【０００７】 また、図１に示すように、前記門型フレーム２の天井の右側位置には、下向き の第３シリンダ１３が設置してあり、第３シリンダ１３のピストンロッドの下端 には定盤状の第２昇降フレーム１４が固着してある。第２昇降フレーム１４の下 面には長方形状の第２取付け部材１５が第２クランプ装置１６、１６を介して着 脱可能に取り付けてあり、第２取付け部材１５の下面には木目込み装置１７が装 着してある。木目込み装置１７においては木目込み部材１８が下向きの第４シリ ンダ１９、１９を介して昇降可能に設けてあり、さらに、第２取り付け部材１５ の四隅には、下方へ延びる第２カイドロッド２０、２０が垂設してある。これに より装飾体木目込みステーションが構成されることになる。

【０００８】 また、前記基礎フレーム１上には、前記裁断装置８および木目込み装置１７の 直下方位置間を往復動可能な台車２１がレール２２、２２を介して配設してあり 、台車２１は基礎フレーム１上に装着した横向きシリンダ２３の伸縮作動により 往復動するようになっている。また、台車２１上には下型２４が取り付け台２５ を介して着脱可能に取り付けてあり、取り付け台２５は、第３クランプ装置２６ 、２６により台車２１上に締め付けられるようになっている。また、取り付け台 ２５上には、前記第１・第２ガイドロッド１１、１１、２０、２０の各下端が嵌 入可能なガイドブッシュ２７、２７が固着してある。また、前記基礎フレーム１ における載置部材１２の直下方位置には装飾体材料を支持する支持部材２８がパ ンダグラフ式昇降装置２９を介して昇降可能に設置してある。 なお、図中３１、３２はガイドロッド、３３、３４はロッドホルダである。

【０００９】 次にこのように構成した設備の動作について説明する。まず、装飾体を成形体 に貼着する場合の動作について説明すると、シリンダ２３の収縮作動により台車 ２１をもって下型２４を木目込み装置１７の直下方位置に移動させたのち下型２ ４上に成形体をセットする。一方、昇降装置２９を作動して支持部材２８を上昇 させた状態にして、装飾体材料を支持部材２８で支持するようにして載置部材１ ２上に載せるとともに把持機構３０をもって保持し、続いて、昇降装置２９を逆 作動して支持部材２８を下降させる。次いで、前記シリンダ２３を伸長作動して 台車２１をもって下型２４を載置部材１２の直下方位置に移動させ、続いて、第 １シリンダ３を伸長作動して第１昇降フレーム４および第１取り付け部材５をも って第１ガイドロッド１１、１１、上型７、裁断装置８等を下降させ、ガイドブ ッシュ２７、２７に第１ガイドロッド１１、１１の下端を嵌入するとともに、第 １ガイドロッド１１、１１の下端がガイドブッシュ２７、２７に嵌入したのちも 第１昇降フレーム４等が下降して上型７をもって装飾体材料を成形体に圧着する 。

【００１０】 次いで、裁断装置８の第２シリンダ１０、１０を伸長して熱刃９を下降させ、 装飾体材料を所要の形状に裁断して装飾体を成形し、装飾体の成形後、第２シリ ンダ１０、１０を収縮作動して熱刃９を上昇させ、かつ、第１シリンダ３を収縮 作動して第１昇降フレーム４、裁断装置８等を上昇させるとともに第１ガイドロ ッド１１、１１の下端をガイドブッシュ２７、２７から抜き出す。次いで、シリ ンダ２３を収縮作動して装飾体圧着の成形体が載った下型２４を台車２１をもっ て木目込み装置１７の直下方位置に移送し、続いて、第３シリンダ１３を伸長作 動して第２昇降フレーム１４をもって第２取り付け部材１５、木目込み装置１７ 等を下降させ、第２ガイドロッド２０、２０の下端をガイドブッシュ２７、２７ に嵌入する。次いで、木目込み装置１７の第４シリンダ１９、１９を伸長作動し て木目込み部材１８を下降させ、装飾体の周縁部を成形体の木目込み溝に押し込 み、押し込み完了後、第４シリンダ１９、１９を収縮作動して木目込み部材１８ を上昇させ、かつ、第３シリンダ１３を収縮作動して第２昇降フレーム１４等を 上昇させて１サイクルを終了する。これにより、成形体の所要部位に装飾体を適 確に貼着することができる。

【００１１】 次に、木目込み装置１７を交換する場合について説明すると、装飾体の周縁部 を成形体の木目込み溝に押し込む場合と同様に、シリンダ２３を収縮作動して台 車２１を木目込み装置１７の直下方位置に移動させ、続いて、第３シリンダ１３ を伸長作動して第２昇降フレーム１４をもって第２取り付け部材１５、木目込み 装置１７等を下降させ、第２ガイドロッド２０、２０の下端をガイドブッシュ２ ７、２７に嵌入する。次いで、第２クランプ装置１６、１６を逆作動して第２取 り付け部材１５の第２昇降フレーム１４に対する固定状態を解き、続いて、第３ シリンダ１３を収縮作動して第２昇降フレーム１４を上昇させる。その後、適宜 の慣用手段により、木目込み装置１７、第２取り付け部材１５等を取り出す。そ して、上述した動作と逆の動作を行うことにより、別の木目込み装置を第２昇降 フレーム１４に取り付けることができる。

【００１３】

【考案の効果】

以上の説明から明らかなように本考案は、装飾体木目込みステーションに第２ 昇降フレームを昇降可能に配設し、この第２昇降フレームの下面にはその下面に 前記木目込み装置を装着した第２取り付け部材を着脱可能に取り付け、この第２ 取り付け部材には第２ガイドロッドを垂設し、さらに、前記台車上には前記第２ ガイドロッドの下端が嵌入可能なガイドブッシュを配設したから、第２ガイドロ ッドの下端を、ガイドブッシュに嵌入・出しかつ第２クランプ装置を正逆作動す るだけで、木目込み装置を第２昇降フレームに対し適確に着脱することができる ため、設備に汎用性を付与することができるなどの優れた実用的効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す一部断面正面図であ
る。

【図２】

【図１】の一部断面左側面図である。

【図３】

【図１】の一部断面右側面図である。

【符号の説明】

１４ 第２昇降フレーム １５ 第２取り付け部材 １６ 第２クランプ装置 １７ 木目込み装置 ２０ 第２ガイドロッド ２１ 台車 ２７ ガイドブッシュ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上型および裁断装置を備えて布地等の装
   飾体材料を成形体に圧着するとともに前記装飾体材料か
   ら装飾体を裁断成形する装飾体圧着ステーションと、木
   目込み装置を備えて成形体に圧着された装飾体の周縁部
   を成形体の木目込み溝に押し込む装飾体木目込みステー
   ションと、前記装飾体圧着ステーションと前記装飾体木
   目込みステーションとの間を往復移動可能に配設されそ
   の上面に下型を載置した台車とを具備した装飾体貼着設
   備において、 前記装飾体木目込みステーションに昇降可能に配設され
   た第２昇降フレーム１４と、この第２昇降フレーム１４
   の下面に着脱可能に取り付けられその下面に前記木目込
   み装置１７を装着した第２取り付け部材１５と、この第
   ２取り付け部材１５に垂設された第２ガイドロッド２
   ０、２０と、前記台車２１上に配設され前記第２ガイド
   ロッド２０、２０の下端が嵌入可能なガイドブッシュ２
   ７、２７と、を具備したことを特徴とする装飾体貼着設
   備。