JPH0659295U - 温水を利用したホッパー加温装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 機械的動力を必要としないで、下部から温水
内にエアーを吹込んで簡単に撹拌して上下の温度差をな
くすようにしたものである。 【構成】 二重壁に構成したホッパー１のジャケット２
内に加熱ヒータ３を設けると共に、ジャケット２には給
水する漏斗体４を設け、この漏斗体４には、一端をエア
ー源に連絡させたエアーパイプ５の先端側を挿入し、更
に、このエアーパイプの先端は吐出口５ａとして、この
吐出口５ａをジャケット２内の底面より少し離して位置
させ、ジャケット２内の加熱ヒータ３で加温された温水
にエアーパイプ５の先端吐出口５ａからエアーを吹込ん
で温水を撹拌して上下の温度差をなくして均一温度の温
水でホッパーを温めるようにした構成。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は粘性食品等の充填材を収容したホッパーを保温する温水を利用したホ ッパー加温装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

粘性食品等の充填材を収納し、この充填材を保温するためのホッパーを加温す るには、二重壁で構成されたホッパーのジャケットの中に水を入れて電気ヒータ ーにより温めるものや、ジャケット中に、温水タンクからの温水をポンプを用い てジャケット内に供給し、この温水を循環させて保温する装置が知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案が解決しようとする課題で従来の前者ではジャケット内の水を電気ヒー ターだけで温めるため、ホッパーの上部側のみ温まり、下部側は温まることがな い、従って上下には温度差が生じている。

【０００４】 また後者では、温水タンクを用いて適宜の温水を得て、この温水をポンプを用 いてホッパーのジャケット内に給温し、これを、更に温水タンクに返して順次循 環して保温していたが部品が多く、しかも複雑となって保守する場合困難である 等の不都合があった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は前記課題を解決するために対処するもので、即ち、二重壁にて構成さ れたホッパーのジャケット内に温水用ヒーターを取付け、更に、このジャケット 内の底面より少し離してエアパイプの先端吐出口を位置させてジャケット内の温 水を下方よりエアーを吹込んで撹拌して上下の温度差をなくすようにしたもので 、構成を簡単に安価に、しかも保守等も殆どいらない構成としたものである。

【０００６】

【作用】

二重壁によって構成されたホッパー１のジャケット２内に漏斗体４を介して給 水すると共にジャケット２内に取付けた加熱ヒーター３に電気を流してヒーター ３を加熱して徐々に水を温める。更にジャケット２内にはエアー源に連結して供 給されるエアーをエアーレギュレーター８を介して調整して分配箱６内に送り数 個のホッパー１に分配できるようにコック７を経てエアーパイプ５によってジャ ケット２の下部に位置させて吐出口５ａからエアーを吹き込み温水を撹拌しなが らむらなく均一に温めるようにする。従って均一温度の温水によりホッパー１を 温めることができる。

【０００７】

【実施例】

図は本考案による温水利用のホッパー加温装置の一実施例を示したもので、以 下図に基いて具体的に説明する。

【０００８】 １は二重壁にして構成されたホッパーで、このホッパー１のジャケット２内に は張出部２ａを設けて温水用加熱ヒーター３を挿入して取付けてある。

【０００９】 またホッパー１には、前記ジャケット２内に給水する漏斗体４を設け、しかも 該漏斗体４には、前記ホッパー１の内壁１ａにほぼ平行に沿わせてエアーパイプ ５を挿入してある。またエアーパイプ５は先端を吐出口５ａとして、この吐出口 ５ａをジャケット２内の底面から少し離して温水内に位置させるようにし、更に 基端は分配箱６に設けたコック７に連結させてある。

【００１０】 分配箱６はエアーレギュレーター８を介してエアー源に連絡させ、エアー源か らのエアーはエアーレギュレーター８で調整されて分配箱６に送られ、このエア ーを前記ジャケット２内の温水に下部から吐出し、温水に撹拌をあたえるように してある。

【００１１】 ホッパー１は下部を充填する本体９に連絡させて、ホッパー１内に収納された 粘性食品等の充填材を下部に設けたコンベアー１０の上の容器等に充填しシール 部１１でシールして排出される。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は二重壁構成のホッパーのジャケットないの温水用加熱ヒーターで加熱 された温水は、ジャケット内の温水の下方からエアーを吹き込むことで温水は撹 拌されることで上下の温水に温度差をなくすことができ均一に温められるので、 この温水によりホッパーは加温することができる。また撹拌作用はエアーの吹き 込みで行うため機械的動力を必要としないので簡単となり安価にできる。更に保 守等も殆どいらない等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による温水を利用したホッパー加温装置
の一実施例を示した斜視図である。

【図２】ホッパーの拡大縦断面図である。

【図３】複数のホッパーを配列した充填装置の正面図で
ある。

【符号の説明】 １ ホッパー １ａ 内壁 ２ ジャケット ２ａ 張出部 ３ 加熱ヒーター ４ 漏斗体 ５ エアーパイプ ５ａ 吐出口 ６ 分配箱 ７ コック ８ エアーレギュレーター ９ 充填本体 １０ コンベアー １１ シール部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 下部に取出部を設けて二重壁に構成した
   ホッパーのジャケット内に給水する給水口を設けると共
   に内部に温水用加熱ヒーターを設けたホッパー加温装置
   において、前記ジャケット内の下部側位置に、一端をエ
   アー源と連絡させたエアーパイプの先端側吐出口を設け
   た事を特徴とした温水を利用したホッパー加温装置。