JPH065907Y2 - 回覧票 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案は、回覧物に貼付する回覧票に関する。

［従来技術およびその問題点］ 従来より、会議議事録をはじめとする各種台帳、カタロ
グ、目録等の資料を多部署間に亘って回覧する場合に
は、回覧物に第１回覧部署の回覧票を貼付して回覧し、
回覧物と共に回覧票を回収して、第１回覧部署の回覧状
況を把握した後、第２の回覧部署へ回覧することが一般
的である。

しかしながら、従来にあっては、回覧毎にいちいち回覧
物を返却しなければならない手間を要すると共に、多数
の部署を一通り回覧し終えるまでに長大な時間を要し、
回覧効率が悪いと共に随時回覧状況を把握することがで
きないものであった。

また、前記問題点を克服しようと回覧物に回覧すべき部
署の数だけ回覧票を重ね合わせて貼付して他部署間を順
次回覧することが試みられたが、回覧時間は短縮できる
ものの、回覧中に貼付した回覧票の一部が脱落して回覧
すべき部署に回覧物が回覧されなかったり、回収した後
の回覧票が不足していて回覧状況の把握が正確にできず
に再回覧をしなければならない等返って不都合が生じて
いた。

［考案の解決課題］ この考案は、回覧状況の確認が容易に行なえ、極めてス
ムースに多部署に亘って回覧のできる回覧票を得ること
を目的とする。

［問題点を解決するための手段］ 複数の回覧チェック欄を有する回覧票と回覧終了チェッ
ク欄を有する回収票とがミシン目を境に連接してなり、
回覧票と回収票の裏面所定部に再使用可能な粘着剤を設
けてなる構成を採用し、従来の問題点を解決しようとす
るものである。

［作用］ この考案の回覧票は、回覧終了チェック欄を有し、回覧
票のどちらか一方の端部側に位置する回収票と回覧チェ
ック欄を有する複数枚の回覧票がミシン目を介して連接
してなり、回収票と回覧票の裏面側の所定部に再使用可
能な粘着剤が設けられているので、回収票と反対側に位
置する回覧票から順に回覧部署毎に回覧情報を記入して
ミシン目から切り離せば、各部署毎に回覧情報の管理が
できると共に、端部側の回収票の回覧終了チェック欄に
各部署毎の回覧終了チェック項目を記入して回収票を貼
付したまま回送すれば、発送元部署において全回覧部署
の回覧状況が一瞥して把握できる。

［実施例］ 次に、この考案の回覧票Ａを２部署を回覧する場合を例
にとって、第１図の表面斜視図に基づき説明すると、こ
の考案の回覧票Ａは、回覧票Ａの端部側に位置する回収
票１と２枚の回覧票２，２′がミシン目３を介して連接
してなり、回収票１の表面側には回覧責任者名、回覧部
署名、回覧終了日等を記入できる回覧終了チェック欄４
が印刷にて設けられ、２枚の回覧票２，２′の表面側に
は、夫々、回覧部署名、件名、受理日、回覧担当者名等
の回覧情報を記入できる回覧チェック欄５が印刷され、
回収票１と回覧票２，２′の裏面側の右辺６に沿って再
使用可能な粘着剤７が所定巾で帯状に塗布されており、
綴り用の孔８，８が穿設されている。

この考案の回覧票Ａの構成は、回収票１が必ず最終回覧
部署の回覧票２に連接しているもので、連接方向は、第
１図に示す如くの縦長構成の他、横方向に連接してもよ
く、回収票１が、回覧票Ａの端部側のどちらか一方に位
置して形成されていればよい。

また、連接する回覧票２，２′，２″…の枚数も回覧す
べき部署に数に応じて適宜数設けておくと便利で、設け
た回覧票２の数だけ、回収票１の回覧終了チェック欄４
を設けておくと回覧状況の把握が容易である。

なお、回収票１と回覧票２，２′の裏面側の右辺６に沿
って塗布した再使用可能な粘着剤７は、右辺６に限ら
ず、任意の箇所に任意の面積、形状を以って設けること
によって回覧時の貼付かつ回覧後の整理保存に役立てる
とよい。

次に、この考案の回覧票Ａの使用状態を第２図及び第３
図に基づいて説明すると、回覧物９の発送元部署の発送
担当者は、回収票１の表面側に、発送日、発送担当者
名、回覧部署順序等の発送情報を記入した後、回覧票Ａ
を裏面側の再使用可能な粘着剤７により、会議議事録等
の回覧物９に貼付し回覧をはじめる。

回覧物９を受理した第１回覧部署の回覧担当者は、回収
票１と反対側に位置する回覧票２′に受理日、件名、回
覧部署名等の回覧情報を回覧チェック欄５に記入、当該
部署の回覧を行なう。

然る後、当該部署の回覧が終了したら、回覧担当者は回
覧チェック欄５に回覧者の確認サインがもれなく記入さ
れている事を確認した後、回収票１の回覧終了チェック
欄４に回覧責任者名、回覧部署名、回覧終了日を記入
し、回覧票２′をミシン目３から切り離して保管し、回
収票１の表面側に記入された回覧部署順序に従って次の
回覧部署へ回覧物９を送付する。

同様にして、第２回覧部署内においても回覧を行い、回
覧担当者は、回収票１の回覧終了チェック欄に所定事項
を記入した後、当該部署の回覧票２をミシン目３から切
り離し、回収票１を貼付したまま発送元部署へ回覧物９
を回送する。

回覧物９を回収した発送担当者は回収票１の回覧終了チ
ェック欄４に記入された回覧情報を見るだけで全ての回
覧部署の回覧状況を一瞥して把握できる。

［効果］ この考案の回覧票は、回覧終了チェック欄を有し、回覧
票のどちらか一方の端部側に位置する回収票と回覧チェ
ック欄を有する複数枚の回覧票がミシン目を介して連接
してなり、回収票と回覧票の裏面側の所定部に再使用可
能な粘着剤が設けられているので、回収票と反対側に位
置する回覧票から順に回覧部署毎の回覧情報を記入して
ミシン目から切り離せば、各部署毎に回覧情報の管理が
できると共に、端部側の回収票の回覧最終チェック欄に
各部署毎の回覧終了チェック項目を記入し、回収票を貼
付したまま回送すれば、発送元部署において全回覧部署
の回覧状況が一瞥して把握できるので、従来のようにい
ちいち回覧毎に回覧物を返却する手間もなく、また貼付
した回覧票が脱落することもなくきわめて迅速に順序よ
く多数の部署の回覧ができると共に、回覧部署と発送部
署の双方において必要な回覧情報を管理することができ
産業利用上大変有益なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案の回覧票の表面斜視図、第２図、第
３図は、この考案の使用状態説明図。 Ａ……回覧票、１……回収票、２，２′……回覧票、３
……ミシン目、４……回覧終了チェック欄、５……回覧
チェック欄、７……再使用可能な粘着剤、１１……回覧
物。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の回覧チェック欄を有する回覧票と回
   覧終了チェック欄を有する回収票とがミシン目を境に連
   接してなり、回覧票と回収票の裏面所定部に再使用可能
   な粘着剤を設けてなることを特徴とする回覧票。