JPH0658934A - 食物アレルゲンとその製造方法及びそれを用いた食物アレルギー負荷試験用組成物 - Google Patents

食物アレルゲンとその製造方法及びそれを用いた食物アレルギー負荷試験用組成物

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JPH0658934A
JPH0658934A JP4236427A JP23642792A JPH0658934A JP H0658934 A JPH0658934 A JP H0658934A JP 4236427 A JP4236427 A JP 4236427A JP 23642792 A JP23642792 A JP 23642792A JP H0658934 A JPH0658934 A JP H0658934A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 アレルゲンとなる食品素材から味、色、臭い
等の原因となる脂質等の不純物を、有機溶媒抽出及び超
臨界抽出により除去してなる食物アレルゲンおよびその
製造方法、および該食物アレルゲンを含む食物アレルギ
ー負荷試験用組成物。 【効果】 本発明によれば、アレルゲン性を実質的に有
しかつ味、色、臭い等の原因となる脂質を除いた食物ア
レルゲンにより、アレルゲン患者のアレルゲンを同定す
るための負荷試験を二重盲検法において行なうことがで
きるため、より客観的、正確に食物アレルゲンの同定が
行なえる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、味、色、臭い等の原因
となる脂質等の不純物を除去した食物アレルゲンとその
製造方法に関する。また、該食物アレルゲンを主成分と
して配合した二重盲検法にも適用可能な食物アレルギー
負荷試験用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、アレルギーは日常良く耳にする疾
病であり、この20〜30年の間、成人病や癌に匹敵す
る程増加、また難治化し問題となってきている。その中
で特に、生まれたばかりの乳幼児から成人に至るまで食
品由来のアレルギー疾患が増加傾向にある。
【0003】アレルギーは紀元前から知られている疾病
である。個体が外界の進入物に対して、自己と同一(同
質)か、異物(異質・非自己)であるかを識別する能力
を免疫反応と呼び、この中には個体を防御する有利な反
応(予防接種・感染による抗体獲得)と、個体に不利な
過敏反応とに分かれ、アレルギーは後者に属している。
【0004】アレルギー反応はI〜IV型に分類され
る。I型反応は即時型反応とも呼ばれ、アレルゲンに接
して、数秒から数時間内に起きる。食物アレルギーの大
部分はこの型に属している。このI型アレルギーが起こ
ると血圧低下、意識消失、心停止等、急激な重篤な反応
を起こす。食物アレルゲンのうち卵、牛乳、大豆は三大
アレルゲンと言われ、小児にとって特に問題となる。
【0005】食物アレルゲンを調べるアレルギー診断法
には、皮膚テスト、RASTテストまたアレルゲンの除
去試験及びアレルゲン負荷試験等がある。
【0006】皮膚テストにはスクラッチテスト、皮内テ
スト、パッチテスト等がある。アレルゲンをパッチバン
にしみこませ皮膚に貼ったり、アレルゲンを皮膚に一滴
添加し、針でひっかいてアレルギー反応を調べる方法で
ある。
【0007】また、RAST法は血液(血清)中の抗体
(IgE)を調べる方法である。アレルゲンを固形物と
結合させたものに、アレルゲンに対する血中の抗体(I
gE)を結合させ、次いでアイソトープで標識したその
抗体(IgE)に対する抗体(抗IgE抗体)を用い、
アレルゲンに対する抗体(IgE)を定量する方法であ
る。
【0008】アレルゲンの除去試験は、アレルゲンと考
えられる食品素材を1つずつ食事から除去し、アレルゲ
ンを特定する方法である。特に、三大アレルゲンである
卵、牛乳、大豆を日常の食品から除去することは大変な
労力を要する。
【0009】アレルゲン負荷試験は、アレルギー専門医
のもとで、アレルギーの原因と思われる食品を投与して
アレルギー症状を故意に負荷することによりアレルゲン
を特定する方法である。
【0010】食物アレルギーの治療は、アレルゲンとな
る食物を日常の食品から取り除くことにより行なわれ
る。この場合、アレルゲンの正確な判定が最も大切であ
る。皮膚テストやRASTテストは一度に多数のアレル
ゲンを調べられるため、従来、アレルゲンの特定によく
用いられる方法であるが、これらのテストで特定された
アレルゲンが負荷試験で陰性の場合が多くあり、現在問
題になっている。正確にアレルゲンの特定を行なわず、
病歴や病状、皮膚テストやRASTテストの結果だけで
卵、牛乳や大豆等の食物アレルゲンを除去すると、特に
小児の場合、十分な栄養が得られず体の成長を阻害する
ことにもなりかねない。このような観点より、現在、食
物アレルゲンを正確に特定することが重要視されてい
る。このような方法として、アレルゲン負荷テストがも
っも直接的でありかつ正確であると言われている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】アレルゲン負荷試験で
は食品の味、色、臭い等により、心理的影響を受けやす
い欠点を有する。このため、食物アレルゲンの正確な判
定では、薬の効果判定に用いられている二重盲検法を応
用して、客観的にアレルゲン負荷試験を行なうことが望
まれている。本発明の目的は、アレルゲンとなる食品か
ら味、色、臭い等を除去した二重盲検法に使用可能な食
品アレルゲンおよびその製造方法を提供することにあ
る。本発明のほかの目的は、該食物アレルゲンを主成分
とするアレルゲン負荷試験用組成物を提供することであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を解決するために鋭意研究した結果、アレルゲンとなる
食品を有機溶媒抽出及び超臨界抽出で処理すれば、アレ
ルゲン性を何ら損なうことなく味、色、臭い等の原因と
なる脂質等の不純物が除去された食物アレルゲンが調整
できることを見出した。また、該食物アレルゲンを果汁
飲料やゼリー、チョコレート等に混ぜることによって摂
取しやすい二重盲検法に使用可能な食物アレルギー負荷
試験用組成物が提供できることを見出した。即ち、本発
明は、(1)アレルゲンとなる食品素材から味、色、臭
い等の原因となる脂質等の不純物を除去した食物アレル
ゲン、(2)アレルゲンとなる食品素材に含まれる味、
色、臭い等の原因となる脂質等の不純物を有機溶媒抽出
及び超臨界抽出で除去することを特徴とする食物アレル
ゲン製造方法、(3)アレルゲンとなる食品素材から
味、色、臭い等の原因となる脂質等の不純物を除去した
食物アレルゲンを含む食物アレルギー負荷試験用組成物
に関する。
【0013】本発明においてアレルゲンとなる食品素材
とは、卵、乳、肉、魚貝類、穀物類等のうち人為的に選
ばれた食品素材を言う。具体的には、鶏、うずら、アヒ
ル等の卵等、牛、山羊、羊等の乳等、牛、豚、鳥、山
羊、羊等の肉等、タラ、ニシン、ニジマス、カニ、エ
ビ、ムラサキガイ、マグロ、ウナギ、ロブスター、サケ
等の魚貝類等、あるいは、米、小麦、ライムギ、大麦、
オート麦、トウモロコシ、胡麻、ソバ、エンドウ、ピー
ナッツ、大豆、インゲン、クルミ、栗、アーモンド、ホ
ソ麦等の穀物類がアレルゲンとなる食品素材に選ばれ
る。
【0014】本発明に言う、食品の味、色、臭い等の原
因となる脂質等の不純物とは、モノ−、ジ−、トリ−ア
シルグリセロール等の中性脂肪、ろう、コレステロール
エステル、ビタミンAおよびDのエステル、エーテル脂
質等の単純脂質である。あるいは、グリセロリン脂質
(ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールア
ミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルグリセロ
ール、ホスファチジルイノシトール、プラスマノーゲン
等)、スフィンゴリン脂質(スフィンゴミエリン、セラ
ミドシリアチン等)グリセロ糖脂質やスフィンゴ糖脂質
等の複合脂質である。あるいは、食品の呈味性に関する
低分子物質等である。
【0015】本発明の有機溶媒とは、エタノール、イソ
プロピルアルコール、アセトン、クロロホルム、ヘキサ
ン等が用いられるが、食品に供することからエタノール
が最も望ましい。
【0016】本発明の超臨界抽出とは、ある一定温度、
圧力以上の条件下で超臨界状態とされたガスとアレルゲ
ンとなる食品の粉末を接触させることのより脂質等の不
純物を除去する工程をいい、公知の超臨界ガス抽出装置
を用いて行なうことができる。超臨界ガスとしては、二
酸化炭素、プロパン等の公知のものであれば良く、特に
安全性及び経済性の面から、本発明においては二酸化炭
素の使用が望ましい。例えば、二酸化炭素を用いる場
合、31.0℃の臨界温度以上および 72.80気圧の臨界圧力
以上で二酸化炭素は超臨界ガス状態となり、本発明に言
う食物アレルゲン中の不純物の除去に用いられる。超臨
界ガス抽出の条件としては、温度は通常25〜55℃、好ま
しくは35〜45℃で、圧力は通常100 〜400 気圧、好まし
くは150 〜350 気圧の条件にある超臨界二酸化炭素が本
発明に用いられる。
【0017】本発明においては、食物アレルゲンの調製
に、有機溶媒抽出及び超臨界抽出を応用することを特徴
とする。アレルゲンとなる食品素材は、粉末状、固形
状、液状のどのような状態のものでも良いが、抽出処理
の作業性の面で、アレルゲンとなる食品素材をあらかじ
め粉末状に加工することが望ましい。粉末化には、噴霧
乾燥、凍結乾燥等公知の乾燥方法が用いられるが、アレ
ルゲン中には熱変性を受けるものもあるため凍結乾燥法
が望ましい。
【0018】アレルゲン食品素材の粉末を5〜10倍重量
の有機溶媒と混合し、抽出される成分をろ過により除去
する。次いで、ろ過残さについて直ちに超臨界抽出によ
って残存する脂質等の不純物と有機溶媒の抽出を行な
う。以上の操作により、食品アレルゲンの有するアレル
ゲン性を実質的に失活することなく、味、色、臭い等の
原因となる脂質等の不純物が効果的に除去される。ま
た、この操作は、微生物の汚物の殺菌作用を有し、同時
に食物アレルゲンの殺菌を行なえるメリットも有する。
【0019】超臨界ガス抽出は公知の方法であり、低コ
レステロール卵液の製造方法および得られた卵液を用い
た食品(特開平3-206867)あるいは、卵黄油の調製(特
開昭59-135847 )あるいは、起泡性の良い卵白の製造方
法(特開昭59-151863 )に利用する方法が公知となって
いる。しかしながら、食物アレルゲンの調製に応用した
例はなく、本発明によりはじめて超臨界ガス抽出を応用
し、アレルゲン活性を何ら損なうことなく食物アレルギ
ー負荷試験用組成物としても好ましい食物アレルゲンが
得られた。
【0020】本発明における食物アレルギー負荷試験用
組成物とは、本発明の食物アレルゲンを単独あるいは甘
味料、酸味料、フレーバー等と混合、あるいは成型した
ものを言う。より具体的には果汁飲料、ゼリー、チョコ
レート等の食品へ本発明のアレルゲンを添加混合し、粉
末状、液状あるいは固形状の食品アレルゲン負荷試験用
組成物を調製することができる。
【0021】
【実施例】以下、実施例、比較例及び試験例により本発
明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例等に
何ら限定されるものはない。 実施例1.鶏卵アレルゲン 新鮮鶏卵を集め割卵した。割卵後の全卵はホモミキサー
により均質化した後、凍結乾燥法により粉末化した。全
卵液 300gから全卵粉末57gが得られた。全卵粉末57g
を未変性エタノ−ル 570g中に懸濁させ、室温30分間攪
拌後、吸引濾過によりエタノールと全卵粉末と分離し
た。この残さ全卵粉末をただちに超臨界ガス抽出装置の
抽出槽(300 ml容量)にいれ、 350kg/cm2 、40
℃の条件下で超臨界ガス状態とした二酸化炭素と接触さ
せ、不純物及びエタノールの除去操作を行なった。抽出
された不純物は分離槽内において、超臨界二酸化炭素ガ
スを60kg/cm2 、40℃の条件に減圧し分離した。エ
タノールおよび不純物の除去操作は、1分間当たり10N
lの超臨界ガス流量で5時間行なった後、除圧し分離槽
内より32gの鶏卵アレルゲンが得られた。本鶏卵アレル
ゲンの組成は、水分は常圧乾燥法による測定で5%以
下、タンパク質はケルダール窒素定量法により60%、脂
質はメタノールおよびクロロホルムにて抽出後ソックス
レー抽出装置により5%以下、糖質はソモギー法により
23%、また、エタノールは液体クロマトグラフィーによ
る分析で5ppm であった。
【0022】実施例2.牛乳アレルゲン ホルスタイン牛より搾乳した新鮮牛乳をホモミキサーに
より均質化した後、凍結乾燥法により粉末化した。全乳
400mlから牛乳粉末49gが得られた。牛乳粉末49gを
未変性エタノ−ル 490g中に懸濁させ、以下実施例1と
同様な処理を行ない牛乳アレルゲン33gが得られた。本
牛乳アレルゲンの組成は、実施例1と同様な測定により
水分は5%以下、タンパク質は44%、脂質は5%以下、
糖質は40%、また、エタノールは8ppm であった。
【0023】実施例3.大豆アレルゲン 丸大豆 150gを1晩水で戻した。大豆の水をよく切った
後に 150mlの水を入れてミキサーにより粉砕した。10
00mlの沸騰水を加えた後加熱し、更に沸騰させた後に
水500 mlを入れて冷やし、ろ布ろ過して豆乳を得た。
得られた豆乳は凍結乾燥法により粉末化した。丸大豆 1
50gから豆乳粉末64gが得られた。豆乳粉末64gを未変
性エタノ−ル 640g中に懸濁させ、以下実施例1と同様
な処理を行ない大豆アレルゲン36gが得られた。本大豆
アレルゲンの組成は、実施例1と同様な測定により水分
は5%以下、タンパク質は47%、脂質は5%以下、糖質
は38%、また、エタノールは7ppm であった。
【0024】 実施例4.食物アレルギー負荷試験用組成物 本発明の、食物アレルゲンを含有した果汁飲料の調製を
行なった。果汁飲料成分は果汁タンパク質(40mg)、
脂質(20mg)、糖質(4.8 g)、繊維質(15mg)、
灰分(95mg)等を容量50mlの水に溶かしたものであ
る。またその原料は、ぶどう糖、デキストリン、りん
ご、みかん、もも、パインアップル、香料、ビタミン
C、酸味料等である。この果汁飲料に、実施例1、2、
3で調製した食物アレルゲンをそれぞれ 4.0g添加し
た。
【0025】 試験例1.本発明のアレルゲン活性テスト。 実施例1で得た鶏卵アレルゲンのアレルゲン活性を、従
来アレルゲンの同定に用いられているファルマシア社製
鶏卵RASTディスクと比較した。RASTテストはフ
ァルマシア社のRAST RIAキットを用いて行なっ
た。鶏卵アレルゲン20mgを10mlに溶かした。この液
にCNBrで活性化したろ紙ディスクを200〜300 枚入れて
3日間震盪し、本発明の鶏卵アレルゲン固定化ディスク
を作成した。余剰鶏卵アレルゲンは洗浄除去した。本鶏
卵アレルゲンディスク及びファルマシア社の卵黄及び卵
白標準アレルゲンディスクに鶏卵アレルギー患者の血清
を反応させた。血清の洗浄を行ない 125Iで標識した抗
IgEウサギ抗体を反応させ、洗浄後にガンマカウンタ
ーで計測した。患者の血清を希釈して標準曲線を作成
し、本発明の鶏卵アレルゲンとファルマシアの卵黄及び
卵白標準アレルゲンとの相関を調べた。結果を図1およ
び図2に示す。
【0026】図1の結果より本発明の鶏卵アレルゲン固
定化ディスクとファルマシア社の卵白標準ディスクとの
相関係数はR=0.997 であり、また、図2の結果より、
卵黄標準ディスクとの相関係数はR=0.996 であり、共
に高い相関性が得られた。このように、本発明の鶏卵ア
レルゲンは実質的にアレルゲン性が損なわれていないこ
とが示された。
【0027】試験例2.アレルゲン食品の官能テスト 実施例1〜3で得られた食物アレルゲン素材粉末及び食
物アレルゲンのそれぞれについて、任意に選ばれた10人
のパネラーを用い、その味、色及び臭いについて官能テ
ストを行なった。評価方法は表1に示す基準を用いて行
なった。その結果を表2に示す。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】表2の結果から、本発明の食物アレルゲン
は、アレルゲンとなる食品素材特有の味、色及び臭いが
ほとんど除去されていることがわかった。
【0031】試験例3.食物アレルギー負荷試験用組成
物の官能テスト 実施例4で得られた食物アレルゲンを含有した飲料につ
いて任意に選ばれた10人のパネラーを用い、それぞれ
の果汁飲料について試飲したときに、アレルゲンとなる
食品素材の味を感じるか否かの官能テストを行なった。
結果を表3に示す。
【0032】
【表3】
【0033】表3の結果より、食物アレルゲンは果汁飲
料に8%添加しても、実質的にその味を感じないことが
示された。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、卵、牛乳や大豆等のア
レルゲンとなる食品素材より、エタノール等の有機溶媒
抽出及び超臨界抽出法を用いて、アレルゲン性を有しか
つ食品の味、色及び臭い等の原因となる脂質等の不純物
除去した食物アレルゲンを製造することができる。ま
た、本発明の製造工程において、食物アレルゲン素材に
混在する微生物は殺菌されるため、加熱等のアレルゲン
活性を損なう殺菌処理なしに、微生物的にも安全な食物
アレルゲンが得られる。このような特徴を有する本発明
の食物アレルゲンは、単独あるいは果汁飲料やゼリー、
チョコレート等の指向性食品と混合および形成すること
により、二重盲検法にも適用可能な食物アレルギー負荷
試験用組成物が得られる。本発明の組成物を用いれば、
二重盲検法において患者への心理的な影響による主観的
な判断が行なわれやすいという欠点が解消され、いっそ
う食物アレルギー負荷試験を実用的なものとなる。本発
明の食物アレルギー負荷試験用組成物は、アレルギー専
門医のもとでアレルギー患者の食物アレルゲン同定に役
立つものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】鶏卵アレルゲンディスクと卵白ディスクとのR
AST法による相関図である。
【図2】鶏卵アレルゲンディスクと卵黄ディスクとのR
AST法による相関図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤木 優 三重県四日市市赤堀新町9番5号 太陽化 学株式会社内 (72)発明者 金 武祚 三重県四日市市赤堀新町9番5号 太陽化 学株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アレルゲンとなる食品素材から味、色、
    臭い等の原因となる脂質等の不純物を除去した食物アレ
    ルゲン。
  2. 【請求項2】 アレルゲンとなる食品素材に含まれる
    味、色、臭い等の原因となる脂質等の不純物を有機溶媒
    抽出及び超臨界抽出で除去することを特徴とする食物ア
    レルゲン製造方法。
  3. 【請求項3】 アレルゲンとなる食品素材から味、色、
    臭い等の原因となる脂質等の不純物を除去した食物アレ
    ルゲンを含む食物アレルギー負荷試験用組成物。
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WO1994021763A1 (de) * 1993-03-15 1994-09-29 Skw Trostberg Aktiengesellschaft Verfahren zur gewinnung von lipidfraktionen aus pulverförmigen eiprodukten

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