JPH0658734U - 小物整理棚の取付具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目 的】 小棚を管柱に簡易な手段で取付けられる棚
の取付具を提供すること。 【構 成】 管柱６の外周面に巻着できる柔軟性帯体３
の両端部を平面コ字形の折曲板２の両側部に挿通して両
挿通端部を折返した折曲板２を方形状の小箱１内に嵌入
し、小箱１の底板１ａ中心部外側から折曲板２の中心部
に向って螺杆４を螺挿緊締するようにした取付具を小棚
５の背部に装備する。 【効 果】 柔軟性帯体を管柱に巻付けて、小箱の外側
から螺杆を挿通緊締することにより小棚が管柱に固定さ
れて取付けられる。そして、管柱の大小に拘らず同一取
付具により小棚を取付けられる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は室内に取付ける小型の小物整理棚の取付具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来実施されているこの種の小物整理棚の取付手段は、各種形状の棚の背部左 右両側部に取付座板や吸盤等の取付手段を対設し、それらの取付手段により室内 壁部に対して螺子止め、接着、吸着の方法で取付け固定していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、最近の公営住宅等においては、台所や洗面所等の隅部に給排水管が 立設されているので、その管柱に小物整理棚を取付けて使用することが考えられ るようになり、本考案においてそのような管柱に対して簡易な手段で小型の棚が 取付けられる棚の取付具を提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記課題解決の手段として、管柱の外周面に柔軟性の帯体を巻付けその帯体に より棚を管柱の一側部へ締付け固定する方法を採用し、その帯体の締付手段とし て次のような小箱状の取付具を構成するものである。 管柱の外周面に相対応する凹部を方形状小箱の上下両端板の開口端縁部に対設 し、該小箱の左右両側板と僅かの間隙を保持させて小箱内に嵌入される平面コ字 形の折曲板を設け、該折曲板の左右両折曲片に夫夫帯体挿通用の条孔を対設し、 該両条孔に柔軟性帯体の両端部を挿通して挿通端部を折返し、前記小箱の底板中 心部の外側から折曲板底片の中心に向って螺杆を螺挿することにより、折曲板を 小箱底板へ引寄せて前記帯体を管柱に締付けるようにした棚の取付具を構成する 。

【０００５】

【作用】 折曲板の左右両折曲片の条孔に管柱に巻付けた柔軟性帯体の両端部を挿通し、 その挿通端部を反対方向へ折返して後、折曲板を小箱内に嵌入し、小箱底板と折 曲板底片との各中心部を一致させ、小箱外側から折曲板に向って螺杆を螺挿しそ れを緊締することにより、折曲板が小箱底板に向って引寄せられる結果、帯体も 共に引寄せられて管柱への巻付け部が締付けられ、小箱の上下両端板の開口端縁 凹部が管柱の外周面に密接するので小箱が管柱の一側部に固定し、この小箱を取 付具として装備した小物整理棚が管柱に取付けられる。

【０００６】

【実施例】

本考案の実施例として図示した添付図面の各図について順次に説明する。 図１は、本考案一実施例における棚取付具を分解して示した斜視図であって、 図中の符号１は方形状の小箱、２は平面コ字形の折曲板、３は柔軟性帯体、４は 締付用の螺杆、５は線材製の小棚を夫夫示してある。 小箱１は、底板１ａの上下両端から上端板１ｂ、下端板１ｃと左右両側端から 左側板１ｄ、右側板１ｅとを夫夫同方向に折曲げ、上下両端板の開口端縁部に管 柱６の外周面に相対応する凹部イ（円弧状凹曲部）を対設し、底板１ａの中心部 に螺杆４を挿通する挿通孔ロを設けてあり、左右両側板１ｄ、１ｅの上下部に夫 夫左右相対応する通孔ハ、ニを対設し、これらの通孔ハ、ニにより小棚５の背部 の上下両枠線５ａ、５ｂを挿着することにより、小棚５の背部中央に装備してあ る。 折曲板２は、底片２ａの左右両側端から夫夫前方へ左側折曲片２ｂと右側折曲 片２ｃとを曲成し、左右両折曲片２ｂ、２ｃの基部に夫夫帯体挿通用の条孔ホを 対設すると共に、底片２ａの中心部に螺孔へを設けてあり、該螺孔へは前記小箱 １の挿通孔ロに対応させてある。なお、前記条孔ホの一側には帯体滑り止め用の 鋸刃形凹凸縁が形成されてある。 柔軟性帯体３は合成樹脂製繊維又は綿繊維等の織布による帯板であり、柔軟性 により管柱６の外周面に沿って自由に巻着でき、任意部位を自由に折曲げ可能で あるから、管柱６の外周面形状に対応して巻着でき、その両端部を前記折曲板２ の左右両側片に対設した両条孔ホ、ホヘ内側から挿通した後、挿通端部３ａ、３ ｂを折返してある。 螺杆４は、円形摘み４ａの中心部に螺子棒４ｂを植設してあり、前記小箱１、 折曲板２、帯体３及び螺杆４の組合わせにより取付具を構成してある。 小棚５は、適当な大きさの上下両枠線５ａ、５ｂを平行状に配し、下枠線５ｂ 内には左右方向の複数横線材を平行状に配列してその両端を溶着し、該横線材群 の下側から側面コ字形の折曲げ曲線材を左右対設して上下両枠線５ａ、５ｂを連 結してなる簀子状の棚である。

【０００７】 図２は、前記小棚５の取付具を管柱６に締付け固定した状態における水平断面 図であって、帯体３の両端部を左右両側に挿通させた折曲板２が小箱１内に嵌入 され、帯体３が管柱６に巻着され、螺杆４の螺挿緊締により組合わせ各部が互に 緊密に締着することにより管柱６に固定される。 図中の二点鎖線は、管柱の直径が大きくなった場合の管柱を示し、管柱の大小 に拘らずこの取付具が対応して取付けられることを図示する。

【０００８】 図３は、本考案実施例において、洗面室等の隅部に立設された管柱に小棚を取 付けた状態を示す斜視図であって、洗面器７の一側部へ小棚５を取付けて日用小 物を収納するよう装備してあり、之は利用法の一例であって、他室においても管 柱のある所において適宜任意に本考案の取付具を適用して棚が取付けられる。

【０００９】

【考案の効果】

本考案の構成は上述のようであって、管柱に巻付けた柔軟性帯体の両端部を折 曲板の両側に挿通して折返したものを小箱内に嵌入し、小箱の外側から螺挿した 螺杆を緊締するだけの簡易な手段と操作により、小棚の背面中央部が管柱に締付 け固定されるから、その取付作業は至って簡単迅速であり、且つ、螺杆の締付け を解くことにより小棚の取付位置の変更も容易である。 なお、柔軟性帯体はその柔軟性により管柱の大小に拘らずその外周に巻着でき 、取付具の小箱の開口端縁の凹部により管柱外周面に密接できるから、取付具の 利用範囲が広く汎用性のある棚取付具として提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図 １】本考案の一実施例における取付具の一部を分
解して示す分解斜視図

【図 ２】同取付具の管柱への取付状態を示す拡大水平
断面図

【図 ３】同取付具を装備した小棚を洗面室の隅部管柱
に取付けた使用例を示す斜視図

【符号の説明】 １…小箱 １ａ…底板 １ｂ…上端板 １ｃ…下端板 イ…凹部 ロ…挿通孔 ２…折曲板 ２ａ…底片 ２ｂ…左側折曲片 ２ｃ…右側折曲片 ホ…条孔 ヘ…螺孔 ３…柔軟性帯体 ３ａ…左挿通端部 ３ｂ…右挿通端部 ４…螺杆 ５…小棚

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 管柱の外周面に相対応する凹部を方形状
   小箱の上下両端板の開口端縁部に対設し、該小箱の左右
   両側板と僅かの間隙を保持させて該小箱内に嵌入される
   平面コ字形の折曲板の左右両折曲片に夫夫帯体挿通用の
   条孔を対設し、該両条孔に挿通した柔軟性帯体の挿通端
   部を夫夫折返し、該小箱の底板中心部の外側から折曲板
   の底片中心に向って螺杆を螺挿することにより折曲板を
   小箱底板へ引寄せて前記帯体を管柱に締付けるよう構成
   した小物整理棚の取付具。