JPH0658170B2 - ガス伝播燃焼装置 - Google Patents

ガス伝播燃焼装置

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JPH0658170B2
JPH0658170B2 JP1138564A JP13856489A JPH0658170B2 JP H0658170 B2 JPH0658170 B2 JP H0658170B2 JP 1138564 A JP1138564 A JP 1138564A JP 13856489 A JP13856489 A JP 13856489A JP H0658170 B2 JPH0658170 B2 JP H0658170B2
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俊一 押田
敏 羽木
由喜久 加藤
智 加藤
秀利 吉村
啓一 橋本
章 久我
捷祐 石黒
勝 児玉
和則 上山
清 川島
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Saibu Gas Co Ltd
Toho Gas Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、管状燃焼室を構成する燃焼管にベルトコン
ベア等のローラ軸を兼備せしめたガス伝播燃焼装置に関
する。
〔従来の技術〕
従来、たとえば、ビスケット、せんべい、かまぼこ、コ
ーヒー、お茶等の各種食品類の乾燥とか、ライン上を流
れる織物地等の仕上げ乾燥には、その熱源として連続燃
焼式のガスバーナを用いた熱風方式又は輻射バーナを用
いた輻射方式、さらには、搬送ローラ内に蒸気を吹き込
み加熱する伝導熱方式等を用い、かつ、これらの熱源と
別体構成のベルトコンベア等の被乾燥物搬送手段とを組
合わせて、ベルトコンベア等の被乾燥物搬送手段によっ
て搬送されてくる被乾燥物に熱源からの熱風等を照射し
て加熱乾燥する構造となっているのが一般的である。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来の技術における熱源として連続燃焼式のガスバ
ーナを用いた熱風方式では、加熱温度が高すぎるために
乾燥等に効果的な遠赤外線波長の照射温度を得ることが
できないためブロア等の冷空気を加えて降温させる降温
手段を必要とし、かつ、温度分布にもむらがあるため熱
効率が悪く熱損失も著しいことから甚だ不経済であり、
輻射バーナを用いた輻射方式では、接近しすぎると被乾
燥物の加熱温度が上昇しすぎるために一定の離隔距離が
必要で装置が大型化し、搬送ローラ内に蒸気を吹き込み
加熱する伝導方式では、蒸気発生装置が別に必要である
から装置が大型化し、熱損失も著しいことから熱効率も
低くなる。また、上記熱源による乾燥とベルトコンベア
等の被乾燥物搬送手段による搬送とが各別に機能するた
め、装置自体の大型化は勿論のこと、構造的にも複雑と
なるなどの問題点があった。
この発明は、かかる従来の技術の有する問題点に鑑み、
燃焼管の表面各部から遠赤外線波長の照射温度が効率的
に、しかも、均等に得られるガス伝播燃焼装置を熱源に
用い、かつ、該ガス伝播燃焼装置の燃焼管にベルトコン
ベア等のガイドローラの軸を兼備せしめて、ガス伝播燃
焼装置の燃焼管に乾燥と搬送の2つの機能をもたせるこ
とにより装置の小型化を図り、上記従来の技術の問題点
を解消したガス伝播燃焼装置の提供を目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、この発明のガス伝播燃焼装
置においては、管状燃焼室内を給気及び排気、点火、燃
焼、消火のサイクルをくり返してその火炎面が伝播する
燃焼方式のガス伝播燃焼装置において、管状燃焼室を構
成する燃焼管にベルトコンベア等のガイドローラを設け
て燃焼管にローラ軸を兼備せしめたものである。
〔作 用〕
上記のように構成されたこの発明によるガス伝播燃焼装
置にあっては、管状燃焼室を構成する燃焼管にベルトコ
ンベア等のガイドローラを回転自由に設けて燃焼管にロ
ーラ軸を兼備せしめたから、理論空燃比での燃焼が可能
なガス伝播燃焼方式の採用により燃焼管の表面各部から
遠赤外線波長の照射温度が効率的に、しかも、均等に得
られ、かつ、該照射温度による乾燥機能と、ガイドロー
ラにガイドされて移動するベルトコンベア等の被乾燥物
搬送手段による搬送機能とを燃焼管が同時に発揮するも
のである。
〔実施例〕
以下この発明によるガス伝播燃焼装置の実施例について
図面を参照して説明する。
図面において、1はガス伝播燃焼装置の管状燃焼室Aを
構成する燃焼管で、該燃焼管1にボールベアリング等の
回転体2を介してベルトコンベア等Bのガイドローラ3
を回転自由に設けて燃焼管1にガイドローラ3を取付け
固定的な燃焼管1に対しガイドローラ3を回転自由とな
し、該燃焼管1にベルトコンベア等Bのローラ軸を兼備
せしめている。
上記実施例では、駆動軸4に固定したスプロケットギヤ
5により回転駆動される無端チェーン6を前記ガイドロ
ーラ3で支承してガイドし、無端チェーン6に一定の間
隔を存して備えた受板7の表面に網状の搬送ベルトBを
被着せしめ、該搬送ベルトBに載って燃焼管1上を一定
の速度で搬送される被乾燥物を燃焼管1からの遠赤外線
波長の照射温度で乾燥する乾燥機に適用している。な
お、Mは上記搬送ベルトBを回転駆動するモータで、た
とえば、モータ軸8に固定したVプーリ9と駆動軸4に
固定したVプーリ10とにVベルト11をかけ渡してモータ
Mにより搬送ベルトBが所定の方向へ予め決められた所
定の速度で回転駆動されるようになすものである。
また、燃焼管1の給気側Cに火炎消火用の狭窄部12を設
け、該狭窄部12の前流側に混合室13を連設せしめ、該混
合室13へはガス供給管14からの燃料ガスと給気ファンF
から空気供給管15を経て供給される燃焼用空気との混合
気が混合気供給管16で予混合されて一定圧のもとに強制
送給されるように設け、供給ガス量はガス供給管14に備
えたバルブ17で、空気供給量は空気供給管15に備えたバ
ルブ18で自由に調節できるようになし、かつ、燃焼管1
の排気側Dには点火用ヒータ19を臨設し、該点火用ヒー
タ19の後流側に排気管20を連設せしめてガス伝播燃焼装
置を構成している。
上記構成のガス伝播燃焼装置において、その燃焼メカニ
ズムを次に説明すると、運転中は一定圧のもとに混合室
13へ常時強制送給されている混合気が火炎消火用狭窄部
12を通って燃焼室1内に送給され給気側Cから排気側D
に流れ、該混合気の先端部が点火用ヒータ19にまで達す
ると該点火用ヒータ19により混合気の先端部に点火され
るため、燃焼室1内に充満している混合気は先端側から
燃焼を始め排気側Dから給気側Cへ順に燃焼し、その火
炎面aは燃焼管1内を排気側Dから給気側Cへ流れて火
炎伝播を行い燃焼管1を加熱する。火炎面aの終端部が
狭窄部12に至ると該狭窄部12で遮壁をつくって火炎流を
堰止めその流速に急激な変化を与えてその消火を迅速、
確実に行い、次のサイクルに移行しその給気動作で先の
サイクル時の燃焼排気ガスを排気側Dへ押し出し排気管
20から器外へ放出する、という火炎伝播燃焼動作を連続
的にくり返すもので、上記給気及び排気、点火、燃焼、
消火のサイクルを燃焼管1の長さ等の条件により決まる
時間をもって連続的にくり返し1サイクルごとにその火
炎面aが燃焼管1内を伝播することにより燃焼管1の各
部を均等に加熱し、燃焼管1の表面から遠赤外線波長の
照射温度を得るものであるが、上記火炎伝播燃焼方式で
は、理論空燃比での燃焼が可能で、しかも、燃焼管1の
表面温度は400℃〜500℃が限度であるため、遠赤外線波
長の照射温度を得るのに最も適した100℃〜300℃程度の
低温加熱が可能となり、燃焼管1の長さ方向の変動も全
く生じないものである。しかして、伝播燃焼炎によって
燃焼管1の表面温度が遠赤外線波長3μmm〜15μmmのう
ちのある指定範囲で、その指定範囲における給気側Cと
排気側Dの変動幅が略30℃以内となって燃焼管1の表面
に安定した遠赤外線波長の照射温度(たとえば、250
℃)で、しかも、長さ方向にわたり変動のない均質な遠
赤外線波長が得られる長さとなした複数の燃焼管1を一
定の間隔を存して並列状に配設して乾燥機等の熱源に適
用し、各々の燃焼管1にガイドローラ3を設けてベルト
コンベア等Bのガイドに供するものである。
なお、上記実施例においてはガイドローラに代えてスプ
ロケットギヤとなすも実施上は自由である。
〔発明の効果〕
この発明は、上記のように構成したから、次に記載する
効果を奏する。
ガス伝播燃焼装置の管状燃焼室を構成する燃焼管にベル
トコンベア等のガイドローラを回転自由に設けて燃焼管
にローラ軸を兼備せしめたから、理論空燃比での燃焼が
可能なガス伝播燃焼方式の採用により燃焼管の表面各部
から遠赤外線波長の照射温度が効率的に、しかも、均等
に得られ、かつ、該照射温度により効果的な乾燥が行い
うるとともに、該乾燥機能とガイドローラにガイドされ
て移動するベルトコンベア等による被乾燥物の搬送機能
とが同時に発揮されるため、装置の小型化は勿論のこ
と、構造的にも簡略化される。また、火炎伝播という特
有の燃焼方式により遠赤外線波長の照射温度が乾燥等に
供しうるので、たとえば、100℃〜300℃程度でゆるやか
な乾燥が要求されるビスケット、せんべい、コーヒー、
お茶等の食品類等の遠赤乾燥に適用して有益なものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明によるガス伝播燃焼装置の実施例を示
した切断側面図、第2図は要部の切断正面図、第3図は
一部拡大断面図である。 A……管状燃焼室、a……火炎面、1……燃焼管、2…
…回転体、B……ベルトコンベア等、3……ガイドロー
ラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 押田 俊一 愛知県東海市新宝町507―2 東邦瓦斯株 式会社総合技術研究所内 (72)発明者 羽木 敏 愛知県東海市新宝町507―2 東邦瓦斯株 式会社総合技術研究所内 (72)発明者 加藤 由喜久 愛知県東海市新宝町507―2 東邦瓦斯株 式会社総合技術研究所内 (72)発明者 加藤 智 愛知県東海市新宝町507―2 東邦瓦斯株 式会社総合技術研究所内 (72)発明者 吉村 秀利 福岡県福岡市東区東浜1丁目10―89 西部 瓦斯株式会社総合研究所内 (72)発明者 橋本 啓一 福岡県福岡市東区東浜1丁目10―89 西部 瓦斯株式会社総合研究所内 (72)発明者 久我 章 福岡県福岡市東区東浜1丁目10―89 西部 瓦斯株式会社総合研究所内 (72)発明者 石黒 捷祐 愛知県名古屋市瑞穂区桃園町6番23号 パ ロマ工業株式会社技術部内 (72)発明者 児玉 勝 愛知県名古屋市瑞穂区桃園町6番23号 パ ロマ工業株式会社技術部内 (72)発明者 上山 和則 愛知県名古屋市瑞穂区桃園町6番23号 パ ロマ工業株式会社技術部内 (72)発明者 川島 清 愛知県名古屋市瑞穂区桃園町6番23号 パ ロマ工業株式会社技術部内 (56)参考文献 実公 昭44−13995(JP,Y1)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】管状燃焼室(A)内を給気及び排気、点
    火、燃焼、消火のサイクルを連続的にくり返してその火
    炎面(a)が伝播する燃焼方式のガス伝播燃焼装置にお
    いて、管状燃焼室(A)を構成する燃焼管(1)にベル
    トコンベア等(B)のガイドローラ(3)を設けて燃焼
    管(1)にローラ軸を兼備せしめたことを特徴とするガ
    ス伝播燃焼装置。
JP1138564A 1989-05-31 1989-05-31 ガス伝播燃焼装置 Expired - Fee Related JPH0658170B2 (ja)

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JP5612339B2 (ja) 2009-03-17 2014-10-22 トピー工業株式会社 自動車用ホイール
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