JPH0657976A - 展示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 鑑賞者の複数の感覚を総合的に利用して視覚
的鑑賞物の印象に影響を与え、視覚的鑑賞物のみでは表
現できないものを極めて効果的に表現することが可能と
なる展示装置を提供する。 【構成】 鑑賞者Ｘが位置する鑑賞ステーション１０を
備えたフロア２を包囲する空間又はフロアに視覚的鑑賞
物ａ，ｂ，ｃ，ｄ，ｅを配設する。視覚的鑑賞物ａ，
ｂ，ｃ，ｄ，ｅを照明する点滅自在の照明装置１３ａ，
１３ｂ，１３ｃ，１３ｄ，１３ｅを設ける。鑑賞者Ｘに
対して送風する送風装置１４，１５を設ける。所定の音
響を鑑賞者に提供する音響装置１６を設ける。照明装置
１３ａ，１３ｂ，１３ｃ，１３ｄ，１３ｅ、送風装置１
４，１５及び音響装置１６を所定の規則に従って作動さ
せる制御装置１２を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、絵画、写真、彫刻等の
視覚的鑑賞物の展示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】通常、絵画等の視覚的鑑賞物は、鑑賞者
に種々の印象を与える。

【０００３】しかしながら、同じ絵画から鑑賞者が受け
る印象も、鑑賞時における鑑賞者の置かれている状況に
応じて変化する。嘗て感動した絵画を鑑賞するときに
も、鑑賞するような気持ちにならないときには、決して
その絵画から同じような感動を受けることがないことは
よく経験されるところである。

【０００４】また、鑑賞者が鑑賞する外的状況によって
も、絵画から受ける印象は変化する。快い音楽を聴きな
がら絵画を鑑賞するときと、騒音の中で絵画を鑑賞する
ときとでは、同じ絵画であっても、鑑賞者が受ける印象
は異なったものとなる。更に、同じ絵画を鑑賞するとき
に、芳しい香りの環境で鑑賞するときと、嫌悪するよう
な匂いの環境で鑑賞するときでは当然に鑑賞者が受ける
印象も異なってくる。更に、鑑賞者が体感する温度や空
気の流れ等によっても同様にして絵画から受ける印象が
変化する。また、鑑賞する絵画が多数ある場合には、こ
れらを鑑賞する順序、鑑賞する時間に応じて鑑賞者が受
ける印象は変化する。

【０００５】従って、絵画等の視覚的鑑賞物を展示する
には、これらの要素、即ち、視覚以外の要素である聴
覚、臭覚、触覚、時間に対する感覚等を十分に配慮され
なければならない。

【０００６】逆に、これらの要素を積極的に、意図的に
配慮することによって、絵画等の視覚的鑑賞物から鑑賞
者が受ける印象を変化させることができ、また、絵画等
の視覚的鑑賞物だけでは表現できないものまで表現する
ことが可能となる。

【０００７】そこで、前記視覚的鑑賞物を、鑑賞者の視
覚のみならずその他の感覚である聴覚、嗅覚、触覚等を
総合的に利用して鑑賞者に鑑賞させるようにし、視覚的
鑑賞物の展示を効果的で、独創的なものとすることが望
まれている。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】上記のことから、本発
明は、鑑賞者の複数の感覚を総合的に利用して視覚的鑑
賞物の印象に影響を与えるようにし、視覚的鑑賞物のみ
では表現できないものを極めて効果的に表現することが
可能となる展示装置を提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、視覚的鑑賞物の鑑賞時に鑑賞者が位置
する鑑賞ステーションを備えたフロアと、該フロアを包
囲する空間又は該フロアに配設された視覚的鑑賞物と、
視覚的鑑賞物を照明する点滅自在の照明装置と、前記鑑
賞者に対して送風する送風装置と、所定の音響を前記鑑
賞者に提供する音響装置と、前記照明装置、前記送風装
置及び前記音響装置を所定の規則に従って作動させる制
御装置とを備えることを特徴とする。

【００１０】前記制御装置は、前記照明装置、前記送風
装置及び前記音響装置を、夫々連係させて経時的変化を
与えるような規則に従って作動させることが好ましい。

【００１１】また、前記フロアを包囲する空間に、側壁
と天井とからなる壁部を設け、該壁部及びフロアに前記
視覚的鑑賞物を配設してもよい。

【００１２】また、前記送風装置は、所定の芳香を含ん
で前記鑑賞者に対して送風するようにしてもよい。

【００１３】或いは、前記送風装置は、所定の温度の風
を前記鑑賞者に対して送風するようにしてもよい。

【００１４】また、前記鑑賞ステーションを回転自在と
し、前記制御装置による所定の規則に従って該鑑賞ステ
ーションを回転させる回転装置を備えてもよい。

【００１５】更に、前記鑑賞ステーションは、前記制御
装置による所定の規則に従って発光する発光装置を備え
ていてもよい。

【００１６】

【作用】本発明によって、前記視覚的鑑賞物は、フロア
を包囲する空間又は該フロアに配設され、該視覚的鑑賞
物の鑑賞時には、鑑賞者は、フロアに備える鑑賞ステー
ションに位置して鑑賞する。このとき、例えば、フロア
を包囲する空間に、側壁と天井とを有する壁部を形成し
て、該側壁や天井に前記視覚的鑑賞物を配設してもよ
い。

【００１７】そして、前記視覚的鑑賞物は、それに対応
する照明装置によって照明される。このとき、例えば、
前記視覚的鑑賞物を複数配設した場合には、前記制御装
置によって所定の順序で、所定の時間の間、各視覚的鑑
賞物を照明することにより、鑑賞者に各視覚的鑑賞物の
鑑賞順序、時間感覚に従って鑑賞させるようにする。更
に、例えば、前記照明装置による照明の色を異ならせて
視覚的鑑賞物を照明することにより、鑑賞者に色覚によ
る印象を与えて視覚的鑑賞物の印象に影響を与えること
を可能とする。

【００１８】また、前記送風装置は、鑑賞者に対して送
風する。該送風装置による送風は、前記制御装置によっ
て所定の規則に従って作動される。例えば、該送風装置
は前記制御装置によって前記照明装置と連動される。更
に、該送風装置は、所定の芳香を含むか或いは所定の温
度の風、又はその両方を含む風を鑑賞者に対して送風し
てもよい。このとき、送風装置と照明装置による視覚的
鑑賞物の照明とを連動させることにより、視覚的鑑賞物
に対応する送風を受ける感覚或いは嗅覚や温度を鑑賞者
に体感させて視覚的鑑賞物の印象に影響を与える。

【００１９】更に、前記音響装置は、所定の音響を鑑賞
者に提供する。このとき、例えば、前記制御装置によっ
て、音響装置、照明装置、送風装置を連動させることに
より、音響を鑑賞者に聞かせながら視覚的鑑賞物を鑑賞
させ、聴覚により視覚的鑑賞物の印象に影響を与えるこ
とを可能とする。

【００２０】前記制御装置は、音響装置、照明装置、送
風装置を総合的に連係させ、特に視覚的鑑賞物が複数配
設されている場合には、各視覚的鑑賞物に経時的変化を
与える。このような規則に従って音響装置、照明装置、
送風装置を作動させることにより、鑑賞者の視覚、聴
覚、触覚等の複数の感覚を総合的に操作し、より効果的
な視覚的鑑賞物の表現を行うことが可能となると共に、
展示装置によって表現されるものに物語性を与えること
が可能となる。

【００２１】また、前記鑑賞ステーションを回転させる
回転装置を備えることにより、例えば、前記視覚的鑑賞
物を複数配設した場合には、該回転装置を前記制御装置
によって音響装置、照明装置、送風装置と連動させ、各
視覚的鑑賞物に鑑賞者を対向させるようにする。

【００２２】また、前記鑑賞ステーションに発光装置を
備えて、例えば、該発光装置を前記制御装置によって音
響装置、照明装置、送風装置と連動させて鑑賞者の視覚
により視覚的鑑賞物の印象に影響を与えることを可能と
する。

【００２３】

【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。

【００２４】図１は本実施例の装置を側面視した説明的
透視図、図２は本実施例の装置を平面視した説明的透視
図、図３は本実施例の装置のシステム構成図である。

【００２５】図１及び図２に示すように、本実施例の展
示装置１は、方形状のフロア２と、該フロア２の周縁に
沿って起立する前後側壁３，４及び左右側壁５，６と、
前記フロア２に対向して前後側壁３，４及び左右側壁
５，６の上部に設けられた天井７とによって内部空間の
形状が立方体状に形成される展示部屋８を備えている。
該展示部屋８の内部は、その後側壁４に設けられたドア
９を閉じると、暗闇状態又は薄暗状態とすることが可能
となっている。

【００２６】前記展示部屋８のフロア２、前後側壁３，
４、左右側壁５，６及び天井７には、視覚的鑑賞物であ
る６枚の絵画ａ，ｂ，ｃ，ｄ，ｅ，ｆが配設されてい
る。これらの絵画ａ，ｂ，ｃ，ｄ，ｅ，ｆは、前記展示
部屋８内の任意の面に配設すればよく、実施例では各絵
画ａ，ｂ，ｃ，ｄ，ｅ，ｆが一点づつフロア２、前後側
壁３，４、左右側壁５，６及び天井７に各別に配設され
ている。なお、本実施例では、前記展示部屋８内に配設
する絵画の数を６枚としたが、それに限ることなく何枚
であってもよいことはいうまでもない。

【００２７】また、前記フロア２の中央位置には、前記
の各絵画ａ，ｂ，ｃ，ｄ，ｅ，ｆを鑑賞する鑑賞者Ｘが
位置する鑑賞ステーション１０が設けられている。該鑑
賞ステーション１０は、回転自在の板状の台であり、こ
の上に鑑賞者Ｘが起立可能に形成されている。更に、該
鑑賞ステーション１０には回転装置１１が備えられてい
る。また、該鑑賞ステーション１０には図示しない発光
装置が内蔵されており、該発光装置が発光する光は鑑賞
ステーション１０の上面を透過自在となっている。前記
回転装置１１による鑑賞ステーション１０の回転と、前
記発光装置による鑑賞ステーション１０の発光とは、夫
々所定の規則に従って後述する制御装置１２によってコ
ントロールされる。

【００２８】前記展示部屋８には、各絵画ａ，ｂ，ｃ，
ｄ，ｅ，ｆを各別に照明する複数の照明装置１３ａ，１
３ｂ，１３ｃ，１３ｄ，１３ｅ，１３ｆが備えられてい
る。各照明装置１３ａ，１３ｂ，１３ｃ，１３ｄ，１３
ｅ，１３ｆは各別に点滅自在であって、各絵画ａ，ｂ，
ｃ，ｄ，ｅ，ｆに対応して所定の発光色によって照明す
る。各照明装置１３ａ，１３ｂ，１３ｃ，１３ｄ，１３
ｅ，１３ｆの点滅は所定の規則に従って後述する制御装
置１２によってコントロールされる。

【００２９】また、前記左右側壁５，６側には、互いに
対向して一対の送風装置１４，１５が設置されている。
両送風装置１４，１５は、前記鑑賞ステーション１０に
位置する鑑賞者Ｘに対して送風可能となっている。更
に、両送風装置１４，１５から発生される風には、図示
しない芳香混入手段によって所定の芳香が含まれる。ま
た、両送風装置１４，１５から発生される風は、温風又
は冷風に切り換えることが可能となっている。夫々の送
風装置１４，１５は、所定の規則に従って後述する制御
装置１２によって作動される。

【００３０】更に、前記前側壁３側には、前記鑑賞ステ
ーション１０に位置する鑑賞者Ｘに音楽や効果音等を提
供する音響装置１６が備えられている。この音響は、音
楽・音声を含む。音声を使用することにより、物語性を
与えることもできる。なお、本実施例における音響装置
１６は、前記展示部屋８内部に設置されているものであ
るが、他の例としては、鑑賞者Ｘにヘッドフォン等を装
着させて、ヘッドフォン等を介して鑑賞者Ｘに音響を提
供してもよい。該音響装置１６による音響の提供は、所
定の規則に従って後述する制御装置１２によってコント
ロールされる。

【００３１】そして、本実施例において採用する制御装
置１２は、図３に示すように、前記の各照明装置１３
ａ，１３ｂ，１３ｃ，１３ｄ，１３ｅ，１３ｆ、鑑賞ス
テーション１０の回転装置１１、鑑賞ステーション１０
の発光装置、各送風装置１４，１５及び音響装置１６に
各リード線を介して接続されている。

【００３２】該制御装置１２は、例えば、所定の規則に
従ってプログラムされたシーケンサ、パーソナルコンピ
ュータ等が使用される。なお、該制御装置１２に複数の
コントローラを設けて所定の規則に従って手動によって
前記各装置を作動させてもよい。この所定の規則は、各
装置の作動順序・作動時間・強弱作動等を組み合わせる
ことにより、視覚的鑑賞物を主体とした総合的な表現物
となり、また、それにより物語性を与えることもでき、
制御装置１２を作動させる所定の規則を変えることによ
り、同じ構成でありながら、異なる美的世界を造ること
ができる。

【００３３】該制御装置１２による所定の規則の一例を
説明すれば、先ず、図１及び図２に示すように、鑑賞者
Ｘが展示部屋８内部の鑑賞ステーション１０上に前側壁
３に対向して位置したとき、音響装置１６を作動させ
る。それと同時に、各絵画ａ，ｂ，ｃ，ｄ，ｅ，ｆのう
ちの一つ、例えば絵画ｄを照明装置１３ｄにより照明す
る。このとき、音響装置１６による音響の種類・音量の
強弱、照明装置１３ｄによる発光色・照明時間・光量の
強弱等は、鑑賞者Ｘが受ける印象を考慮して設定され
る。そして、このような各照明装置１３ａ，１３ｂ，１
３ｃ，１３ｄ，１３ｅ，１３ｆの点灯は、鑑賞者Ｘに対
して効果的に各絵画ａ，ｂ，ｃ，ｄ，ｅ，ｆを表現する
ために、予め定められた順序に従って行われる。

【００３４】即ち、各照明装置１３ａ，１３ｂ，１３
ｃ，１３ｄ，１３ｅ，１３ｆは同時に点灯することな
く、そのうちの一つが点灯されたときには他を消灯する
ようにしたり、或いは、各照明装置１３ａ，１３ｂ，１
３ｃ，１３ｄ，１３ｅ，１３ｆのうちのいくつかを同時
に点灯して他を消灯するようにする。

【００３５】更に、このとき、各照明装置１３ａ，１３
ｂ，１３ｃ，１３ｄ，１３ｅ，１３ｆの点灯に合わせ
て、照明された何れかの絵画に鑑賞者Ｘを対向させるべ
く前記鑑賞ステーション１０の回転装置１１を作動さ
せ、更に、前記発光装置を作動させる。例えば、絵画ａ
が照明装置１３ａにより照明されたとき、鑑賞者Ｘは鑑
賞ステーション１０の回転に伴って絵画ａに対向され
る。そしてこのとき、一方の送風装置１５からは、例え
ば芳しい香りを含んだ熱風を鑑賞者Ｘに対して送風す
る。更にまた、絵画ｃが照明装置１３ｃにより照明され
たとき、鑑賞者Ｘは鑑賞ステーション１０の回転に伴っ
て絵画ｃに対向される。そしてこのとき、他方の送風装
置１４からは、例えば前記送風装置１５から提供される
芳香と異なる芳香を含んだ冷風を鑑賞者Ｘに対して送風
する。これによって、鑑賞者Ｘは、風を体感すると共
に、芳香及び温度を体感し、これらの感覚に加えて、前
記したような音響や照明から受ける感覚が総合される。

【００３６】以上のように例示した規則に従って、制御
装置１２を作動させることにより、鑑賞者Ｘに対して、
各照明装置１３ａ，１３ｂ，１３ｃ，１３ｄ，１３ｅ，
１３ｆからは各絵画ａ，ｂ，ｃ，ｄ，ｅ，ｆの照明順序
・発光色・照明時間・光量の強弱等による視覚的な感覚
を与え、音響装置１６からは音響の種類・音量の強弱等
による聴覚的な感覚を与え、更に、送風装置１４，１５
からは風の強弱・温度及び芳香等による触覚的及び嗅覚
的な感覚を与える。これにより、本実施例の展示装置１
は、各種の感覚を総合した総合的な表現物を形成する。

【００３７】そしてまた、前記のように例示した規則と
異なる他の規則に従って制御装置１２を作動させること
により、前述した規則によって鑑賞者Ｘに与える感覚を
適宜変化させることができる。

【００３８】なお、本発明の展示装置１は、上記の実施
例に示す構成に限定するものでないことはもちろんであ
る。例えば、本実施例においては絵画を展示する場合に
ついて説明したが、写真や彫刻のような他の視覚的鑑賞
物を展示しても前記と同様の効果を得ることができる。
更に、本実施例においては、フロア２、各側壁３，４，
５，６及び天井７によって包囲される展示部屋８の内部
空間の形状を立方体状としたが、他の例としては、図示
しないが、フロア２を円形状として、展示部屋８の内部
空間の形状をドーム状、円筒状或いは円錐状に形成して
もよく、また、各壁部を設けることなくフロア２を包囲
する空間に例えば宙吊り状態に各視覚的鑑賞物を展示し
てもよい。

【００３９】

【発明の効果】以上のことから明らかなように、本発明
は、制御装置による所定の規則に従って視覚的鑑賞物を
照明する照明装置を備えたので、視覚的鑑賞物の視覚的
な印象に影響を与えることができる。また、前記送風装
置を備えて制御装置による所定の規則に従って鑑賞者に
対して送風することにより、鑑賞者に風を体感させるこ
とができる。このとき、前記送風装置から所定の芳香を
含むか或いは所定の温度の風を鑑賞者に送風することに
より、視覚的鑑賞物に対応する嗅覚及び温度を鑑賞者に
体感させることができ、視覚的鑑賞物の印象に嗅覚及び
触覚により影響を与えることができる。更に、所定の音
響を鑑賞者に提供する音響装置を備えて前記制御装置に
よる所定の規則に従って視覚的鑑賞物に対応する音響を
鑑賞者に聞かせることにより、視覚的鑑賞物の印象に聴
覚により影響を与えることができる。更に、前記照明装
置、前記送風装置、前記音響装置を前記制御装置によっ
て連係させて、鑑賞者に、視覚、触覚、嗅覚、聴覚及び
時間等が総合された感覚を与え、視覚的鑑賞物の印象を
意図的に操作することにより、視覚的鑑賞物のみでは表
現できないものを表現することができる。

【００４０】また、前記鑑賞ステーションを回転させる
回転装置を備え、前記制御装置による所定の規則に従っ
て該回転装置を作動させることにより、視覚的鑑賞物が
複数配設されていても、各視覚的鑑賞物に鑑賞者を対向
させることができる。

【００４１】また、前記鑑賞ステーションに発光装置を
備えることにより、鑑賞者の視覚により視覚的鑑賞物の
印象に影響を与えることができる。

【００４２】従って、本発明によれば、鑑賞者の色覚を
含む視覚、聴覚、嗅覚及び触覚等の複数の感覚を総合的
に利用して視覚的鑑賞物の印象に影響を与え、視覚的鑑
賞物のみでは表現できないものを極めて効果的に表現す
ることができる展示装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例の装置を側面視した説明的透視図。

【図２】本実施例の装置を平面視した説明的透視図。

【図３】本実施例の装置のシステム構成図。

【符号の説明】

１…展示装置、２…フロア、３，４，５，６…側壁、７
…天井、１０…鑑賞ステーション、１１…回転装置、１
２…制御装置、１３ａ，１３ｂ，１３ｃ，１３ｄ，１３
ｅ，１３ｆ…照明装置、１４，１５…送風装置、１６…
音響装置、ａ，ｂ，ｃ，ｄ，ｅ，ｆ…絵画（視覚的鑑賞
物）、Ｘ…鑑賞者。

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】視覚的鑑賞物の鑑賞時に鑑賞者が位置する
   鑑賞ステーションを備えたフロアと、該フロアを包囲す
   る空間又は該フロアに配設された視覚的鑑賞物と、視覚
   的鑑賞物を照明する点滅自在の照明装置と、前記鑑賞者
   に対して送風する送風装置と、所定の音響を前記鑑賞者
   に提供する音響装置と、前記照明装置、前記送風装置及
   び前記音響装置を所定の規則に従って作動させる制御装
   置とを備えることを特徴とする展示装置。
2. 【請求項２】前記制御装置は、前記照明装置、前記送風
   装置及び前記音響装置を、夫々連係させて経時的変化を
   与えるような規則に従って作動させることを特徴とする
   請求項１記載の展示装置。
3. 【請求項３】前記フロアを包囲する空間に、側壁と天井
   とからなる壁部を設け、該壁部及びフロアに前記視覚的
   鑑賞物を配設することを特徴とする請求項１記載の展示
   装置。
4. 【請求項４】前記送風装置は、所定の芳香を含んで前記
   鑑賞者に対して送風することを特徴とする請求項１記載
   の展示装置。
5. 【請求項５】前記送風装置は、所定の温度の風を前記鑑
   賞者に対して送風することを特徴とする請求項１記載の
   展示装置。
6. 【請求項６】前記鑑賞ステーションは回転自在であり、
   前記制御装置による所定の規則に従って該鑑賞ステーシ
   ョンを回転させる回転装置を備えることを特徴とする請
   求項１記載の展示装置。
7. 【請求項７】前記鑑賞ステーションは、前記制御装置に
   よる所定の規則に従って発光する発光装置を備えること
   を特徴とする請求項１記載の展示装置。