JPH0657913A - 建材用ダル仕上げ金属板 - Google Patents

建材用ダル仕上げ金属板

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JPH0657913A
JPH0657913A JP21011192A JP21011192A JPH0657913A JP H0657913 A JPH0657913 A JP H0657913A JP 21011192 A JP21011192 A JP 21011192A JP 21011192 A JP21011192 A JP 21011192A JP H0657913 A JPH0657913 A JP H0657913A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dull
shape
metal plate
protrusions
rolling
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP21011192A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Imae
敏夫 今江
Kazuo Onda
和雄 恩田
Susumu Moriya
進 守屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
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Publication of JPH0657913A publication Critical patent/JPH0657913A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
  • Finishing Walls (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ダル仕上げ金属板を任意の方向に複数枚並べて
建築物の屋根や外壁に使用しても、この屋根等の表面が
斑に見えず美観に優れた屋根等にする建材用ダル仕上げ
金属板を提供する 【構成】建材用ダル仕上げ金属板の表面に形成された多
数の凸部12を例えばドーム状とし、平面形状を略円形
にする。これにより、この金属板で反射された反射光の
反射強度は、どの方向から測定してもほぼ一定となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビル外板や屋根に使用
されるダル仕上げステンレス鋼板などの建材用ダル仕上
げ金属板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、多数の凹部もしくは凸部が表
面に形成されたダル仕上げ金属板を、ショットダル仕上
げロール、放電加工ダル仕上げロールによって圧延して
製造する方法が知られている。最近、レーザビームを表
面に照射することによりこの表面を直接溶融加工したレ
ーザダル仕上げロールによって、金属板を圧延する方法
が多数開示されている(例えば特公平3−38923号
公報、特公平3−38924号公報、特公平3−397
61号公報、特公平3−42961号公報、特公平3−
47925号公報参照)。
【0003】このレーザダル仕上げロールは、ロール表
面に高エネルギー密度のレーザビームが多数照射される
と同時にアシストガスが吹き付けられることにより、こ
のロール表面にドーナツ状または三日月状の多数の突起
が形成されて製造される。このダル仕上げロールを使用
して金属板を圧延することにより、ロール表面の多数の
突起を金属板表面に転写してこの金属板表面には多数の
凹部が形成される。このため、表面に形成された凹部の
形状はドーナツ状または三日月状のものとなる。また、
金属板表面にドーナツ状または三日月状の多数の凸部を
形成させるように圧延する場合もある。
【0004】このようにして形成されたダル仕上げ金属
板の表面形状は、他の金属板の表面形状に比べて特異な
形状である。このため、ダル仕上げ金属板は、普通の金
属板と同様に複数枚が並べられることにより、例えばビ
ル外板として使用される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常、建築
現場では、金属板の縦、横の長さだけが考慮されて複数
枚の金属板が並べられる。上述のダル仕上げ金属板を複
数枚並べて大きな一枚の板として使用する場合、この大
きな一枚の板の表面が斑になって見えるということが分
かった。複数枚のダル仕上げ金属板を建築物の屋根や外
壁に使用した場合は、表面が斑に見えると美観が劣ると
いう問題がある。
【0006】この斑に見える原因は、ダル仕上げ金属板
の表面に形成された凹部もしくは凸部の形状がドーナツ
状、三日月状または不定形であるため、この板を見る方
向によって色調が変化するからであることが発明者らに
より判明された。従って、建材用ダル仕上げ金属板に要
求される重要な特性は色調の等方性である。ここで、色
調の等方性とは、金属板を回転させても反射の具合が同
じで同じ色に見えることをいう。色調の等方性を確保す
るためには、金属板表面の微細な凹凸構造を等方的にす
ることが有効である。
【0007】ところがレーザビームによってロール表面
を直接溶融加工してロール表面にクレータ状の突起を形
成させ、その突起を圧延によって金属板表面に転写する
ことにより、金属板表面に凹部を形成させる方法では、
凹部(もしくは凸部)の形状はドーナツ状または三日月
状のものに限られる。この方法は、凹部の形状が限られ
るため、金属板表面の微細な凹凸構造が等方的にならな
い。
【0008】また、ショットダル仕上げや、放電加工ダ
ル仕上げロールによって圧延した金属板表面の凹凸は不
定形であり、等方的にならない。本発明は、上記事情に
鑑み、ダル仕上げ金属板を任意の方向に複数枚並べて建
築物の屋根や外壁に使用しても、この屋根等の表面が斑
に見えず美観に優れた屋根等にする建材用ダル仕上げ金
属板を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の建材用ダル仕上げ金属板は、平面形状が略円
形である多数の凹部もしくは凸部を、表面に略均一分布
してなることを特徴とするものである。凹部もしくは凸
部の形状は、円錐、円筒柱、ドーム状等がある。また、
十六角形、三十六角形などの辺の数が非常に多く、平面
形状がほぼ円形となる角柱なども、本発明でいう略円形
に含まれる。
【0010】また、凹部もしくは凸部の大きさ、分布率
などは用途に応じて決められる。
【0011】
【作用】本発明の建材用ダル仕上げ金属板の表面に形成
された凹部もしくは凸部の平面形状は略円形であるた
め、金属板表面の微細な凹凸構造が等方的であり、この
金属板を見る方向によって(金属板を回転させて見て
も)色調が変化しない。従って、この金属板を任意の方
向に複数枚並べて建築物の屋根や外壁に使用しても、こ
の屋根等の表面が斑に見えず美観に優れた屋根等にな
る。
【0012】従来のショットダル仕上げロール、放電加
工ダル仕上げロール、レーザダル仕上げロールによって
圧延された金属板はその表面の凹凸が不定型であるかま
たは異方性を有しており等方的でないが、本発明の建材
用ダル仕上げ金属板は、上述のように、金属板表面の微
細な凹凸構造が等方的である。
【0013】
【実施例】次に、本発明の実施例を比較例と共に説明す
る。本実施例の建材用ダル仕上げ金属板の表面形状と、
比較例の金属板の表面形状とを、それぞれ図1及び図2
に示す。本実施例の建材用ダル仕上げ金属板の表面形状
10は、多数のドーム状の凸部12が形成された状態で
ある。一方、比較例の金属板の表面形状14は、不定型
の凹凸が形成された状態である。
【0014】本実施例の建材用ダル仕上げ金属板の表面
加工に利用した圧延用ロールの製造方法を説明する。こ
の圧延用ロールの製造方法は、本発明者らが開発した方
法であり、特開平2−175882号公報に開示されて
いるため、簡単に説明する。先ず、圧延用ロールの表面
加工方法を説明する。圧延用ロール表面に耐酸性樹脂膜
を形成し、Qスイッチ付きYAGレーザを用いて、この
樹脂膜に模様をマーキング加工してこの模様通りに塗膜
の一部を除去した。この圧延用ロール表面にエッチング
処理を施し、圧延する板面とは逆の凹凸模様を付与し
た。
【0015】この圧延用ロールでSUS430ステンレ
ス鋼ブライト仕上げ材を圧延し、図1に示すダルパター
ン表面を有するSUS430ステンレス鋼板を得た。次
に、本実施例の建材用ダル仕上げ金属板と比較例の金属
板とを試験材として行った、鋼板の色調の測定結果につ
いて説明する。この測定は、鋼板面の上方からこの鋼板
に対して垂直に太陽のスペクトルに近い標準光源を平行
光として照射し、2通りの方法で鋼板面からの反射光を
測定した。1つは、光検出器の受光位置を変えて(受光
角を変化させて)反射光の強度を測定し、他の1つは、
鋼板を照射光の光軸を中心軸として回転させて反射光の
強度を測定した。
【0016】先ず、図3、図4及び図5を参照して、受
光位置を変えた反射強度の測定方法と測定結果について
説明する。図3は測定方法の概略を示す説明図、図4は
比較例の測定結果を示すグラフ、図5は本実施例の測定
結果を示すグラフである。この測定方法は、視野角2°
を有する受光器20を用いて受光角を変え、サンプル2
2により反射される照射光24の反射強度分布を圧延長
手方向と圧延幅方向とについて測定した結果である。
【0017】図4に示すように、従来の凹凸形状を有す
る比較例の鋼板は、圧延長手方向と圧延幅方向とでは、
反射強度分布の形状が異なる。一方、図5に示すよう
に、本実施例の鋼板では圧延長手方向と圧延幅方向とで
反射強度分布の形状にほとんど差がないことが示され
た。次に、図6、図7を参照して、鋼板を回転させた反
射強度の測定方法と測定結果について説明する。
【0018】図6は測定方法の概略を示す説明図、図7
は測定結果を示すグラフである。この測定方法は、受光
角度45°にて鋼板を照射光の光軸に対して回転させ、
サンプル22により反射される照射光24の反射強度分
布を回転角に対して測定した結果である。図7に示すよ
うに、従来の凹凸形状を有する比較例の鋼板では、圧延
長手方向から圧延幅方向へ反射強度の測定方向が変わる
に伴い反射強度が低下する。一方、本実施例の鋼板では
反射強度がほとんど変化しないことが示された。
【0019】このように、本実施例の鋼板では、鋼板を
どの方向から見ても同一の反射光強度が観測されるた
め、等方的な色調を有することとなる。従って、この鋼
板を、例えば屋根等の建材用として使用した場合は、こ
の屋根等の表面が斑に見えず美観に優れた屋根等とな
る。
【0020】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の建
材用ダル仕上げ金属板は、その表面に形成された凹部も
しくは凸部の平面形状が略円形であるため、等方的な色
調を有する。このため建材用として優れた性質を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の建材用ダル仕上げ金属板の
表面形状を示す凹凸測定図である。
【図2】比較例の金属板の表面形状を示す凹凸測定図で
ある。
【図3】光検出器の受光位置を変化させる測定方法の概
略を示す説明図である。
【図4】図3に示した測定方法による比較例の測定結果
を示すグラフである。
【図5】図3に示した測定方法による本実施例の測定結
果を示すグラフである。
【図6】鋼板を回転させる測定方法の概略を示す説明図
である。
【図7】図6に示した測定方法による測定結果を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
10、14 表面形状 12 凸部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面形状が略円形である多数の凹部もし
    くは凸部を、表面に略均一分布してなることを特徴とす
    る建材用ダル仕上げ金属板。
JP21011192A 1992-08-06 1992-08-06 建材用ダル仕上げ金属板 Withdrawn JPH0657913A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21011192A JPH0657913A (ja) 1992-08-06 1992-08-06 建材用ダル仕上げ金属板

Applications Claiming Priority (1)

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JP21011192A JPH0657913A (ja) 1992-08-06 1992-08-06 建材用ダル仕上げ金属板

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JPH0657913A true JPH0657913A (ja) 1994-03-01

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ID=16583993

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JP21011192A Withdrawn JPH0657913A (ja) 1992-08-06 1992-08-06 建材用ダル仕上げ金属板

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