JPH0657492A - 電着塗装装置 - Google Patents

電着塗装装置

Info

Publication number
JPH0657492A
JPH0657492A JP4234187A JP23418792A JPH0657492A JP H0657492 A JPH0657492 A JP H0657492A JP 4234187 A JP4234187 A JP 4234187A JP 23418792 A JP23418792 A JP 23418792A JP H0657492 A JPH0657492 A JP H0657492A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diaphragm
electrode
neutralizing agent
extracting
potential
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4234187A
Other languages
English (en)
Inventor
Akito Inoue
昭人 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
PORITETSUKUSU KK
Poly Techs Inc
Original Assignee
PORITETSUKUSU KK
Poly Techs Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by PORITETSUKUSU KK, Poly Techs Inc filed Critical PORITETSUKUSU KK
Priority to JP4234187A priority Critical patent/JPH0657492A/ja
Priority to DE69312180T priority patent/DE69312180T2/de
Priority to ES93306268T priority patent/ES2104065T3/es
Priority to EP93306268A priority patent/EP0583147B1/en
Priority to US08/104,217 priority patent/US5478454A/en
Publication of JPH0657492A publication Critical patent/JPH0657492A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25DPROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
    • C25D13/00Electrophoretic coating characterised by the process
    • C25D13/22Servicing or operating apparatus or multistep processes

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 中和剤抽出用隔膜部であるイオン交換膜等の
電気抵抗の経時的変化を常時監視して装置全体の保守を
有効になし得ると共に電着塗装の能率向上を図ること。 【構成】 電着塗装装置において、第2の電極部2を隔
膜電極装置3により構成し、この隔膜電極装置3に当該
隔膜電極装置用の電流検出手段5を装備すると共に、こ
の電流検出手段5により検出される電流値及び前記隔膜
電極装置3に印加される電圧値に基づいて当該隔膜電極
装置3の中和剤抽出用隔膜部3Bの電気抵抗を算定する
演算部7と,該演算部7の出力を表示するデータ表示部
8とを装備したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電着塗装装置に係り、
とくに、被塗物を吊持する第1の電極部と該第1の電極
部に対応して配設される第2の電極部とを備え、この第
2の電極部として隔膜電極装置が使用されて成る電着塗
装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電着塗装には、一般にアニオン型塗料を
用いたものと、カチオン型塗料を用いたものとがある
が、そのいずれにおいても、被塗物における塗膜の均一
性および密着性が優れており且つ公害の発生が少ないこ
とから、昨今においては、特に金属塗装の下塗り若しく
は1コート仕上げ等に好適なものとして、例えば自動車
ボディの自動塗膜処理等に広く応用されている。
【0003】電着塗装に用いられる塗料の内、アニオン
型塗料としては、例えば分子量2000の樹脂にカルボ
キシル基を付着せしめて水溶性としたものが使用され、
また、カチオン型塗料としては、当該塗料の樹脂成分に
アミノ基を付着せしめて水溶性としたものが使用されて
いる。一方、これらの水溶性塗料であっても水中に溶解
した後の電離度は微弱である。このため、現在では、ア
ニオン型塗料の場合は例えばトリエチルアミン等のアル
カリ性中和剤を混入し、また、カチオン型塗料の場合は
酢酸等の酸性中和剤を混入し、それぞれ中和せしめて水
中での電離度の増大を図ったものが使用されている。
【0004】そして、各塗料の樹脂成分の性質に応じて
電離度の増大を図るための中和剤が混入されるが、一
方、被塗物の電着処理が進み溶液中の塗料の樹脂成分が
減少すると塗料が外部から順次補給される。同時に中和
剤も電離度増大用として塗料と共に順次補給される。こ
のため、被塗物の電着処理の進行と共に塗料の消費が進
行すると、前述した溶液中には中和剤としてのアミン又
は酢酸が連続的に蓄積され、これに起因して塗面の再溶
解もしくはピンホールの発生等の現象が生じ、電着塗装
の効率が著しく害されるという事態が生じる。
【0005】かかる不都合を改善するため、昨今におい
ては、例えば特公昭45−22231号公報にみられる
ように、中和剤抽出用隔膜部としてのイオン交換膜等
(以下、単に「隔膜」という)によって一方の電極とし
ての被塗物および水溶液から他方の電極を分離するとと
もに、当該隔膜によって水溶液中からアミン又は酢酸を
浸透抽出して前述した水溶液中の中和剤の増加を防止す
るという所謂pH管理が行われ実効が図られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例にあっては、装置全体を前述した理想的な酸除去の
バランスに設定した場合であっても、使用中の隔膜は経
時的に(数年の継続使用中に)その電気抵抗値が10倍
〜50倍に変化する。このため、これを放置しておくと
酸除去の能率が低下するばかりでなく、電着塗装の能率
が著しく低下するという不都合が生じる。
【0007】例えば、今、便宜上、隔膜内の電気抵抗を
1〔Ω〕,隔膜の電気抵抗を1〔Ω〕,隔膜外面と被塗
物との間の水溶液の電気抵抗を8〔Ω〕とすると、隔膜
の電気抵抗が11〔Ω〕の場合、水溶液中を流れる電流
値が半減する。このため、電着塗装の能率はその開始時
点で既に1/2に低下していることになる。また、隔膜
の電気抵抗が31〔Ω〕の場合、水溶液中を流れる電流
値が1/4に減少する。このため、電着塗装の能率はそ
の開始時点で既に1/4に低下していることになる。
【0008】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、とくに、中和剤抽出用隔膜部であるイオン交
換膜等の電気抵抗の経時的変化を常時監視し、これによ
って装置全体の正常な稼働を維持し得ると共に電着塗装
の品質および電着塗装の能率を常に良好な状態に設定す
ることを可能とした電着塗装装置を提供することを、そ
の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、電着浴槽内
に配設され被塗物を吊持する第1の電極部と、前記被塗
物に対応して配設された第2の電極部とを備え、前記被
塗物と第2の電極部との間に前記電着浴槽内に収容され
た塗膜形成物質の水溶液を介して通電することにより前
記塗膜形成物質を前記被塗物に電着する電着塗装装置に
おいて、まず、第2の電極部を隔膜電極装置により構成
する。また、この隔膜電極装置を、電極部材と,この電
極部材に吸引される前記水溶液中の中和剤を浸透抽出す
る中和剤抽出用隔膜部と,この中和剤抽出用隔膜部で浸
透抽出された中和剤の外部送出を案内する通水機構とを
備えた構成とする。さらに、この隔膜電極装置に当該隔
膜電極装置用の電流検出手段を装備すると共に、この電
流検出手段により検出される電流値及び前記隔膜電極装
置に印加される電圧値に基づいて当該隔膜電極装置の前
記中和剤抽出用隔膜部の電気抵抗を算定する演算部と,
該演算部の出力を表示するデータ表示部とを装備する、
等の構成を採っている。
【0010】また、前述した隔膜電極装置に、当該隔膜
電極装置における前記中和剤抽出用隔膜部の外面側部分
の電位を検出する電位検出センサを装備し、この電位検
出センサにより検出される電位値及び前記隔膜電極装置
に印加される電圧値に基づいて当該隔膜電極装置の前記
中和剤抽出用隔膜部の電圧降下量を算定する演算部と,
該演算部の出力を表示するデータ表示部とを装備する、
等の構成を採っている。これによって前述した目的を達
成しようとするものである。
【0011】
【作用】本発明の動作例として、本発明をカチオン型塗
料を使用するカチオン電着塗装装置に実施した場合につ
いて説明する。まず、被塗物1を負極とすると共に複数
の各隔膜電極装置3の各管状電極30を正極として直流
電源200を印加すると、通常と同様直ちに電着塗装が
開始され、水溶液W中で正電荷を有する塗料樹脂成分と
顔料のコロイド分子が負極の被塗物1に向かって移動
し、被塗物1の表面に付着して放電したのち、塗料の固
形物が凝集して塗膜が形成される。
【0012】そして、水溶液中には、負電荷を有する酢
酸が蓄積される状態となるが、この酢酸は、前述した電
着塗装の開始と同時に各隔膜電極装置3の各管状電極3
Aに向かって移動を開始する。ここにおいて、各隔膜電
極装置3では、隔膜3Bとして負電荷を備えた酢酸分子
を容易に通過せしめるアニオン膜が使用されているた
め、正電位の当該隔膜電極装置3の管状電極に吸引され
る酢酸分子は、電子力線に沿って当該隔膜3Bを容易に
通過して管状電極3Aの周囲から該管状電極3Aに達し
て放電する。この場合、放電した中和剤も低濃度では殆
ど全量が電離しているため、通電中は陽極に引かれてい
るので、管状電極3Aと隔膜3Bとの間に集積される。
【0013】この管状電極3Aと隔膜3Bであるアニオ
ン交換膜との間には、例えば純水等の搬送水が強制的に
流通されている。このため、集積された酢酸はこの搬送
水とともに連続的に外部へ排出される。
【0014】一方、これら一連の電着塗装の進行過程に
あって、電流検出手段5より検出される電流値及び前記
隔膜電極装置3に印加される電圧値に基づいて隔膜3B
の電気抵抗が演算部7にて連続して演算され出力され
る。また、隔膜3Bの電気抵抗は、必要に応じて、別の
形態,即ち隔膜3Bの外面側部分の電位を検出する電位
検出センサ4からの情報及び隔膜電極装置3に印加され
る電圧値に基づいて算定される電圧降下の変化という形
態で演算部7から出力される。更に、隔膜3Bの電気抵
抗は、必要に応じて、隔膜3B部分の電圧降下の変化お
よび電流検出手段5により検出される電流値に基づいて
より具体的に演算部7で算定され出力される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図3に
基づいて説明する。この図1ないし図3に示す実施例
は、本発明をカチオン型塗料を使用するカチオン電着塗
装装置に実施した場合を示す。
【0016】この図1に示す実施例は、電着浴槽100
内に配設され被塗物1を吊持する第1の電極部と、被塗
物1に対応して配設された第2の電極部2とを備えてい
る。電着浴槽100内には、塗膜形成物質の水溶液(カ
チオン型塗料の水溶液)Wが収容されている。この塗膜
形成物質の水溶液Wを介して被塗物1と第2の電極部2
との間に直流電源200を印加することにより電気泳動
によって水溶液W中の塗膜形成物質が被塗物1に電着塗
装されるようになっている。
【0017】第2の電極部2は、複数の隔膜電極装置3
により構成されている。これらの各隔膜電極装置3は、
図2に示すように耐食性部材から成る電極部材としての
管状電極3Aと、この管状電極3Aに吸引され水溶液W
中の中和剤(カチオン型塗料を使用のため酢酸等の酸が
使用されている)を浸透抽出する中和剤抽出用隔膜部
(以下、単に「隔膜」という)3Bと、この隔膜3Bで
浸透抽出された中和剤としての酸を外部から送り込まれ
る搬送水(純水もしくは酸濃度の低い極液)と共に外部
に送り出されるのを案内する通水機構3Cとを備えてい
る。ここで、隔膜3Bとしてはアニオン交換膜が使用さ
れている。符号3Dは隔膜電極装置3の底蓋を示す。ま
た、符号3Eは隔膜電極装置3の上端部側の隔膜支持部
材を示す。この隔膜支持部材3Eには、キャップ3Fが
着脱自在に装備されている。これら底蓋3D,隔膜支持
部材3E及びキャップ3Fは、何れも絶縁部材により構
成されている。
【0018】中和剤抽出用隔膜部(隔膜)3Bの外面部
分に、電位検出センサ4が配設されている。この電位検
出センサ4は、隔膜3Bの外面に対向して配設されるセ
ンサ電極部4Aと、このセンサ電極部4Aを一端部に装
備した絶縁部材から成る管状支持部材4Bと、この管状
支持部材4B内に装備された高抵抗部材4Cと、この高
抵抗部材4Cを介してセンサ電極部4Aで検出される電
位情報を管状支持部材4Bの他端部のセンサ出力端子4
Dに伝送する信号線4Eとにより構成されている。この
ため、装備全体が稼働状態に設定されると、隔膜3Bの
外面部分の電位がセンサ電極部4Aに有効に捕捉され高
抵抗部材4Cを介してセンサ出力端子4Dに伝送される
ようになっている。この場合、センサ出力端子4Dが何
らかの理由で他の部材に当接しもしくは接地されても、
高抵抗部材4Cが作用して外部への高電流の流出が有効
に阻止されるようになっている。
【0019】この電位検出センサ4は、本実施例では電
着浴槽100に固定されている場合を例示したが、電着
浴槽100に対しては着脱自在に装備しても、或いは隔
膜電極装置3に一体的に装備しもよい。
【0020】前述した複数の各隔膜電極装置3には、当
該各隔膜電極装置3と被塗物との間の通電電流を個別に
検出する電流検出手段5,5,5,・・・と、各隔膜電
極装置3に共通に印加される電圧Eを検出する印加電圧
検出手段6とが装備されている。この印加電圧検出手段
6及び各電流検出手段5により検出される電流値,更に
は前述した各電位検出センサ4等を入力し所定の演算を
行って隔膜3Bの電気抵もしくはこれに対応する電位降
下等を算定する演算部7が設けられている。
【0021】この演算部7は、電流検出手段5により検
出される電流値IX 及び隔膜電極装置3に印加される電
圧値(印加電圧検出手段6の出力)E等が入力された場
合に作動し,この各入力データに基づいて隔膜3Bの電
気抵抗RK を算定する第1の演算機能と、電位検出セン
サ4により検出される電位値EX 及び印加電圧検出手段
6で検出される電圧値Eが入力された場合に作動し,こ
の各入力データに基づいて隔膜3Bの電圧降下値ΔEを
算定する第2の演算機能と、電流検出手段5により検出
される電流値IX と印加電圧検出手段6で検出される電
圧値Eと電位検出センサにより検出される電位値EX
が入力された場合に作動し,この各入力データに基づい
て当該隔膜電極装置3の隔膜3Bの電気抵抗RK を算定
する第3の演算機能とを備えている。これら第1乃至第
3の各演算機能は、本実施例では演算モード設定手段7
Aによる外部指令によって設定されるようになっている
が、それぞれ自動的に設定され稼働するように構成して
もよい。
【0022】演算部7における第1の演算機能は、具体
的には以下の如く機能する。即ち、隔膜電極装置3内の
極液の電気抵抗R1 と電着浴槽100内の水溶液の電気
抵抗R2 とが既知であることから、各隔膜電極装置3と
被塗物1との間に流れる電流I(実際には各隔膜電極装
置3ごとに異なる)と印加電圧検出手段6で検出される
電圧値Eに基づいて、電着塗装開始直後(被塗物1の塗
膜の電気抵抗rがゼロの状態)をとらえて隔膜3Bの電
気抵抗RK が次式で演算される。 RK =〔E−I(R1 +R2 )〕/I 〔Ω〕 そして、このRK の大小によって、隔膜3Bの劣化の度
合が一定の基準に基づき判断される。
【0023】また、演算部7における第2の演算機能
は、具体的には以下の如く機能する。即ち、電位検出セ
ンサ4により検出される電位値EX と印加電圧検出手段
6で検出される電圧値Eとに基づいて、隔膜3Bの電圧
降下値ΔEが、次式で演算される。 ΔE=E−EX 〔V〕 そして、このΔEの大小によって、隔膜3Bの劣化の度
合が一定の基準に基づき,或いは経験的に判断される。
【0024】更に、演算部7における第3の演算機能
は、具体的には以下の如く機能する。即ち、電流検出手
段5により検出される電流値IX と印加電圧検出手段6
で検出される電圧値Eと電位検出センサ4により検出さ
れる電位値EX とが入力されると、 ΔE=E−EX 〔V〕 RK =ΔE/IX 〔Ω〕 により、隔膜3Bの電圧降下値ΔEが、またこれに続い
て隔膜3Bの電気抵抗RK が、リアルタイムで算定され
る。この演算部7における演算結果は、その入力データ
と共にデータ表示部8にて表示されるようになってい
る。
【0025】また、演算部7には、当該演算部7の前述
した各演算モードを外部より設定する演算モード設定手
段9と、演算部7における演算結果に基づいて前述した
隔膜3Bの劣化の度合いを判定する劣化判定回路10
と、この劣化判定回路10および前述した演算部7の各
出力データ8を記録する記録部11とが併設されてい
る。劣化判定回路10は、演算部7の各演算モードに対
応して予め設定された基準値に基づいて隔膜3Bの劣化
の度合いを判断する判定回路部10Aと当該判定回路部
10Aの出力を表示する表示部10Bとを備えている。
【0026】判定回路部10Aは、演算部7の第1の演
算機能又は第3の演算機能の発動に際しては、隔膜3B
の電気抵抗値RK を例えば初期の値の10倍を基準とし
てそれを越えた場合は使用不可能(劣化状態の発生)と
する等の判定基準を備えている。また、第2の演算機能
の発動に際しては、隔膜3B部分における電圧降下が例
えば初期の値の5倍を基準としてそれを越えた場合は使
用不可能(劣化状態の発生)とする等の判定基準を備え
ている。
【0027】演算部7と前述した各電流検出手段5との
間には、当該各電流検出手段5の出力を所定のタイミン
グで演算部7に送り込む検出電流切換入力部としての第
1の切換回路部12が装備されている。また、演算部7
と前述した各電位検出センサ4との間には、当該各電位
検出センサ4の出力を所定のタイミングで演算部7に送
り込むセンサ信号切換入力部としての第2の切換回路部
13が装備されている。この第1乃至第2の切換回路部
12,13は、図3に示すように何れも演算部7から出
力される所定のクロックに同期して切り換え動作を行
い、常に同一の隔膜電極装置3について検出した所定の
情報を同時に演算部7に入力し得るようになっている。
【0028】次に、上記実施例の全体的動作を説明す
る。まず、被塗物1を負極とすると共に複数の各隔膜電
極装置3の各管状電極3Aを正極として直流電源200
を印加すると、直ちに電極塗装が開始され、水溶液W中
で正電荷を有する塗料樹脂成分と顔料のコロイド分子が
負極の被塗物1に向かって移動し、被塗物1の表面に付
着して放電したのち、塗料の固形物が凝集して塗膜が形
成される。
【0029】一方、水溶液中には、負電荷を有する酢酸
が蓄積される状態となるが、この酢酸は、前述した電着
塗装の開始と同時に各隔膜電極装置3の各管状電極3A
に向かって移動を開始する。ここにおいて、各隔膜電極
装置3では負電荷を備えた酢酸分子を容易に通過せしめ
る隔膜3Bとしてアニオン膜が使用されているため、正
電位の当該隔膜電極装置3の管状電極に吸引される酢酸
分子は、電子力線に沿って当該アニオン交換膜を容易に
通過して管状電極3Aの周囲から当該管状電極3Aに達
して放電する。この場合、放電した中和剤も低濃度では
殆ど全量が電離しているため、通電中は陽極に引かれて
いるので、管状電極3Aと隔膜3Bとしてのアニオン交
換膜との間に集積される。
【0030】この場合、この管状電極3Aとアニオン交
換膜との間には、前述したように例えば純水等の搬送水
が強制的に流通されている。このため、集積された酢酸
はこの搬送水とともに連続的に外部へ排出される。
【0031】この一連の電着塗装の進行過程において、
各隔膜電極装置3の隔膜3Bは、その経時的劣化ととも
に電気抵抗が増加する。これを放置しておくと、同一電
圧が印加されていても電着塗装の能率が著しく低下す
る。本実施例では、かかる不都合を、前述した演算部7
および劣化判定回路10によって事前に検出し表示し得
るようになっている。
【0032】ここで、上記実施例に於ける隔膜3B部分
の劣化の度合い(電気抵抗値RK の増大)と電着塗装の
能率との関係の一例を説明する。ここで、便宜上、隔膜
内の極液K0 の電気抵抗R1 を1〔Ω〕、電着浴槽10
0内の水溶液Wの電気抵抗R2 を8〔Ω〕とする。そし
て、電着塗装開始直後(被塗物1の塗膜の電気抵抗rが
ゼロの状態)をとらえて検討した結果を図4,図5に示
す。
【0033】この図4〜図5に示すように、この場合、
隔膜3Bの電気抵抗RK の劣化が進んでRK =5[Ω] と
なると電流は当初の10[A] から7.1[A]となり、水溶液中
の隔膜3Bと被塗物1との間の電圧は当初の80[V] から
56.8[V] に低下する(隔膜3B部分の電圧降下は、ΔE
=35.5[V] で当初の約3.5倍に増加)。更に、隔膜3
Bの電気抵抗RK の劣化が進んでRK =11[ Ω] となる
と電流は5[A]となり、水溶液中の隔膜3Bと被塗物1と
の間の電圧は当初の80[V] から40[V] に低下する(隔膜
3B部分の電圧降下は、ΔE=55[V] で当初の5倍に増
加)。かかる事態になると、電着塗装の能率は、明らか
に半減する。このため、かかる場合(電着塗装開始直
後)にあっては、例えばRK =10[ Ω] (隔膜3Bの電
圧降下を当初の5倍未満の所定値)を判定回路部10A
の劣化判定基準値として設定することにより、電着塗装
の能率が50%以下になるという不都合を回避すること
ができる。
【0034】次に、電着塗装が進み、被塗物1の塗膜の
電気抵抗rが10[ Ω] となった場合について検討する。
その結果を図6,図7に示す。この図6〜図7に示すよ
うに、この場合、隔膜3Bの電気抵抗RK の劣化が進ん
でRK =5[Ω] となると電流は当初の5[A]から4.2[A]と
なり、水溶液中の隔膜3Bと被塗物1との間の電圧は当
初の90[V] から75.8[V] に低下する(隔膜3B部分の電
圧降下は、ΔE=21[V] で当初の約4.2倍に増加)。
この場合、被塗物1の塗膜の電位降下は42[V] となって
いる。更に、隔膜3Bの電気抵抗RK の劣化が進んでR
K =11[ Ω] となると電流は3.33[A] となり、水溶液中
の隔膜3Bと被塗物1との間の電圧は当初の90[V] から
59.4[V] に低下する(隔膜3B部分の電圧降下は、ΔE
=36.6[V] で当初の7.3倍に増加)。この場合、被塗
物1の塗膜の電位降下は33.3[V] となっている。そし
て、更に隔膜3Bの電気抵抗RK の劣化が進んでRK
21[ Ω] となると電流は2.5[A]となり、水溶液中の隔膜
3Bと被塗物1との間の電圧は当初の90[V] から45[V]
に低下する(隔膜3B部分の電圧降下は、ΔE=52.5
[V] で当初の10.5倍に増加)。この場合、被塗物1
の塗膜の電位降下は25[V] となっている。この事態にな
ると、電着塗装の能率は、明らかに半減する。
【0035】このため、かかる場合にあっても、前述し
た電着塗装開始直後の場合と同様に、例えばRK =10[
Ω] (隔膜3Bの電圧降下を当初の5倍未満の所定値)
を判定回路部10Aの劣化判定基準値として設定するこ
とにより、電着塗装の能率が50%以下になるという不
都合を回避することができる。ここで、隔膜3B部分の
電圧降下ΔEの倍率を、被塗物1に10[ Ω] の塗膜が
形成された場合と当該塗膜が形成されない場合とについ
て比較してみると、図5,図7より明らかのように 被
塗物1に塗膜が形成された場合の方が隔膜3B部分の電
圧降下の倍率は大きい。従って、被塗物1に塗膜が形成
されない場合を基準として前述したごとく判定回路部1
0Aの劣化判定基準値を設定しても、特に不都合は生じ
ない。
【0036】劣化判定回路10では、このようにして演
算部7の出力情報を一定の劣化判定基準値に基づいて判
定し劣化の有無を外部出力し得るようになっている。こ
こで、上記実施例では、隔膜電極装置3を複数使用した
場合について説明したが、単一の隔膜電極装置3を使用
した場合についても充分適用され得るものである。この
場合、第1乃至第2の切換回路部12,13は不要とな
る。
【0037】また、上記実施例では、演算部7が第1な
いし第3の三つの演算機能を備えた構成としたが、この
第1ないし第3の三つの演算機能については各別に備え
た三つの演算部7を別個に準備し、必要に応じて使い分
けるように構成してもよい。一方、演算部7の出力情報
については、オペレータが経験的にその良否を判断し得
る場合が多く、かかる場合は劣化判定回路10は不要と
なる。また、演算部7を上述した第1の演算機能のみで
構成した場合には、電位検出センサ4は特に使用されな
い。
【0038】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これによると、隔膜電極装置の中和剤抽出用隔膜
部(隔膜)の劣化にかかる情報を、当該隔膜電極装置を
外部に取り出すことなく又装置全体の稼働の有無にかか
わりなく、迅速に且つ有効に測定することができ、従っ
て電着塗装のより一層の能率向上を図ることができると
いう従来にない優れた電着塗装装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体的構成図である。
【図2】図1中の隔膜電極装置および電位検出センサ部
分の具体例を示す詳細説明図である。
【図3】図1中の第1乃至第2の切換回路部の具体例を
示す詳細説明図である。
【図4】被塗物の塗膜がゼロの場合に於ける図1中の隔
膜の劣化(抵抗値の変化)と電位レベルの変化を示す説
明図である。
【図5】図4中における各ポイントの電位レベルの変化
を示す説明図である。
【図6】被塗物の塗膜が10〔Ω〕の場合に於ける図1
中の隔膜の劣化(抵抗値の変化)と電位レベルの変化を
示す説明図である。
【図7】図6における各ポイントの電位レベルの変化を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 第1の電極としての被塗物 2 第2の電極部 3 隔膜電極装置 3A 電極部材としての管状電極 3B 中和剤抽出用隔膜部としての隔膜 3C 通水案内路 4 電位検出センサ 4A センサ電極部 4B 管状支持部材 4C 高抵抗部材 4D センサ出力端子 5 電流検出手段 6 印加電圧検出手段 7 演算部 7A 演算モード設定手段 8 データ表示部 10 劣化判定回路 10A 判定回路部 10B 表示部 11 記録部 12 検出電流切換入力部としての第1の切換回路部 13 センサ信号切換入力部としての第2の切換回路部 100 電着浴槽 W 塗膜形成物質の水溶液

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電着浴槽内に配設され被塗物を吊持する
    第1の電極部と、前記被塗物に対応して配設された第2
    の電極部とを備え、前記被塗物と第2の電極部との間に
    前記電着浴槽内に収容された塗膜形成物質の水溶液を介
    して通電することにより前記塗膜形成物質を前記被塗物
    に電着する電着塗装装置において、 前記第2の電極部を隔膜電極装置により構成すると共
    に、この隔膜電極装置を、電極部材と,この電極部材に
    吸引される前記水溶液中の中和剤を浸透抽出する中和剤
    抽出用隔膜部と,この中和剤抽出用隔膜部で浸透抽出さ
    れた中和剤の外部送出を案内する通水機構とを備えた構
    成とし、 この隔膜電極装置に当該隔膜電極装置用の電流検出手段
    を装備すると共に、この電流検出手段により検出される
    電流値及び前記隔膜電極装置に印加される電圧値に基づ
    いて当該隔膜電極装置の前記中和剤抽出用隔膜部の電気
    抵抗を算定する演算部と,該演算部の出力を表示するデ
    ータ表示部とを装備したことを特徴とする電着塗装装
    置。
  2. 【請求項2】 電着浴槽内に配設され被塗物を吊持する
    第1の電極部と、前記被塗物に対応して配設された第2
    の電極部とを備え、前記被塗物と第2の電極部との間に
    前記電着浴槽内に収容された塗膜形成物質の水溶液を介
    して通電することにより前記塗膜形成物質を前記被塗物
    に電着する電着塗装装置において、 前記第2の電極部を複数の隔膜電極装置により構成する
    と共に、これらの各隔膜電極装置を、電極部材と,この
    電極部材に吸引される前記水溶液中の中和剤を浸透抽出
    する中和剤抽出用隔膜部と,この中和剤抽出用隔膜部で
    浸透抽出された中和剤の外部送出を案内する通水機構と
    を備えた構成とし、 この各隔膜電極装置の一又は二以上に、当該各隔膜電極
    装置用の電流検出手段を個別装備すると共に、この電流
    検出手段により検出される電流値及び前記各隔膜電極装
    置に印加される電圧値に基づいて当該各隔膜電極装置の
    前記中和剤抽出用隔膜部の電気抵抗を個別に算定する演
    算部と,該演算部の出力を表示するデータ表示部とを装
    備したことを特徴とする電着塗装装置。
  3. 【請求項3】 前記演算部と前記各電流検出手段との間
    に、当該各電流検出手段の出力を所定のタイミングで前
    記演算部に送り込む検出電流切換入力部を装備したこと
    を特徴とする請求項2記載の電着塗装装置。
  4. 【請求項4】 前記演算部の出力段に、当該演算部で算
    定される前記中和剤抽出用隔膜部の電気抵抗が予め定め
    た基準値を越えた場合に直ちに所定の劣化表示信号を出
    力する劣化判定回路を装備したことを特徴とする請求項
    1,2又は3記載の電着塗装装置。
  5. 【請求項5】 電着浴槽内に配設され被塗物を吊持する
    第1の電極部と、前記被塗物に対応して配設された第2
    の電極部とを備え、前記被塗物と第2の電極部との間に
    前記電着浴槽内に収容された塗膜形成物質の水溶液を介
    して通電することにより前記塗膜形成物質を前記被塗物
    に電着する電着塗装装置において、 前記第2の電極部を隔膜電極装置により構成すると共
    に、この隔膜電極装置を、電極部材と,この電極部材に
    吸引される前記水溶液中の中和剤を浸透抽出する中和剤
    抽出用隔膜部と,この中和剤抽出用隔膜部で浸透抽出さ
    れた中和剤の外部送出を案内する通水機構とを備えた構
    成とし、 この隔膜電極装置に、当該隔膜電極装置における前記中
    和剤抽出用隔膜部の外面側部分の電位を検出する電位検
    出センサを装備し、この電位検出センサにより検出され
    る電位値及び前記隔膜電極装置に印加される電圧値に基
    づいて当該隔膜電極装置の前記中和剤抽出用隔膜部の電
    圧降下を算定する演算部と,該演算部の出力を表示する
    データ表示部とを装備したことを特徴とする電着塗装装
    置。
  6. 【請求項6】 電着浴槽内に配設され被塗物を吊持する
    第1の電極部と、前記被塗物に対応して配設された第2
    の電極部とを備え、前記被塗物と第2の電極部との間に
    前記電着浴槽内に収容された塗膜形成物質の水溶液を介
    して通電することにより前記塗膜形成物質を前記被塗物
    に電着する電着塗装装置において、 前記第2の電極部を複数の隔膜電極装置により構成する
    と共に、これらの各隔膜電極装置を、電極部材と,この
    電極部材に吸引される前記水溶液中の中和剤を浸透抽出
    する中和剤抽出用隔膜部と,この中和剤抽出用隔膜部で
    浸透抽出された中和剤の外部送出を案内する通水機構と
    を備えた構成とし、 この複数の隔膜電極装置の内の一又は二以上に、当該各
    隔膜電極装置における前記中和剤抽出用隔膜部の外面側
    部分の電位を検出する電位検出センサを個別装備し、こ
    の各電位検出センサにより検出される電位値及び前記隔
    膜電極装置に印加される電圧値に基づいて当該隔膜電極
    装置の前記中和剤抽出用隔膜部の電圧降下を個別に算定
    する演算部と,該演算部の出力を表示するデータ表示部
    とを装備したことを特徴とする電着塗装装置。
  7. 【請求項7】 前記演算部と前記各電位検出センサとの
    間に、当該各電位検出センサの出力を所定のタイミング
    で順次前記演算部に送り込むセンサ信号切換入力部を装
    備したことを特徴とする請求項6記載の電着塗装装置。
  8. 【請求項8】 前記演算部の出力段に、当該演算部の出
    力に基づいて算定される前記中和剤抽出用隔膜部の電位
    降下が予め定めた基準値を越えた場合に直ちに所定の劣
    化表示信号を出力する劣化判定回路を装備したことを特
    徴とする請求項5,6又は7記載の電着塗装装置。
  9. 【請求項9】 電着浴槽内に配設され被塗物を吊持する
    第1の電極部と、前記被塗物に対応して配設された第2
    の電極部とを備え、前記被塗物と第2の電極部との間に
    前記電着浴槽内に収容された塗膜形成物質の水溶液を介
    して通電することにより前記塗膜形成物質を前記被塗物
    に電着する電着塗装装置において、 前記第2の電極部を隔膜電極装置により構成すると共
    に、この隔膜電極装置を、電極部材と,この電極部材に
    吸引される前記水溶液中の中和剤を浸透抽出する中和剤
    抽出用隔膜部と,この中和剤抽出用隔膜部で浸透抽出さ
    れた中和剤の外部送出を案内する通水機構とを備えた構
    成とし、 この隔膜電極装置に、当該隔膜電極装置用の電流検出手
    段を装備すると共に、当該隔膜電極装置における前記中
    和剤抽出用隔膜部の外面側部分の電位を検出する電位検
    出センサを個別装備し、 前記電流検出手段により検出される電流値及び前記隔膜
    電極装置に印加される電圧値が入力された場合に作動
    し,この各入力データに基づいて前記中和剤抽出用隔膜
    部の電気抵抗を算定する第1の演算機能と、前記電位検
    出センサにより検出される電位値及び前記隔膜電極装置
    に印加される電圧値が入力された場合に作動し,この各
    入力データに基づいて前記中和剤抽出用隔膜部の電圧降
    下を算定する第2の演算機能と、前記電流検出手段によ
    り検出される電流値と前記隔膜電極装置に印加される電
    圧値と電位検出センサにより検出される電位値とが入力
    された場合に作動し,この各入力データに基づいて当該
    隔膜電極装置の前記中和剤抽出用隔膜部の電気抵抗を算
    定する第3の演算機能とを有する演算部を装備すると共
    に、この演算部の演算結果を表示するデータ表示部を装
    備したことを特徴とする電着塗装装置。
  10. 【請求項10】 電着浴槽内に配設され被塗物を吊持す
    る第1の電極部と、前記被塗物に対応して配設された第
    2の電極部とを備え、前記被塗物と第2の電極部との間
    に前記電着浴槽内に収容された塗膜形成物質を含む水溶
    液を介して通電することにより前記塗膜形成物質を前記
    被塗物に電着する電着塗装装置において、 前記第2の電極部を複数の隔膜電極装置により構成する
    と共に、これらの各隔膜電極装置を、電極部材と,この
    電極部材に吸引される前記水溶液中の中和剤を浸透抽出
    する中和剤抽出用隔膜部と,この中和剤抽出用隔膜部で
    浸透抽出された中和剤の外部送出を案内する通水機構と
    を備えた構成とし、 この各隔膜電極装置の一又は二以上に、当該各隔膜電極
    装置用の電流検出手段を個別装備すると共に、当該各隔
    膜電極装置における前記中和剤抽出用隔膜部の外面側部
    分の電位を検出する電位検出センサを個別装備し、 前記各電流検出手段により検出される電流値及び前記各
    隔膜電極装置に印加される電圧値が入力された場合に作
    動し,この各入力データに基づいて当該隔膜電極装置の
    前記中和剤抽出用隔膜部の電気抵抗を個別に算定する第
    1の演算機能と、前記電位検出センサにより検出される
    電位値及び前記隔膜電極装置に印加される電圧値が入力
    された場合に作動し,この各入力データに基づいて当該
    隔膜電極装置の前記中和剤抽出用隔膜部の電圧降下を個
    別に算定する第2の演算機能と、前記各電流検出手段に
    よって検出される電流値と前記各隔膜電極装置に印加さ
    れる電圧値と前記電位検出センサにより検出される電位
    値とが入力された場合に作動し,この各入力データに基
    づいて当該隔膜電極装置の前記中和剤抽出用隔膜部の電
    気抵抗を個別に算定する第3の演算機能とを有する演算
    部を装備すると共に、この演算部の演算結果を表示する
    データ表示部を装備したことを特徴とする電着塗装装
    置。
  11. 【請求項11】 前記演算部と前記各電流検出手段との
    間に、当該各電流検出手段の出力を所定のタイミングで
    順次前記演算部に送り込む検出電流切換入力部を装備す
    ると共に、前記演算部と前記各電位検出センサとの間
    に、当該各電位検出センサの出力を所定のタイミングで
    順次前記演算部に送り込むセンサ信号切換入力部を装備
    したことを特徴とする請求項10記載の電着塗装装置。
  12. 【請求項12】 電着浴槽内に配設され被塗物を吊持す
    る第1の電極部と、前記被塗物に対応して配設された第
    2の電極部とを備え、前記被塗物と第2の電極部との間
    に前記電着浴槽内に収容された塗膜形成物質を含む水溶
    液を介して通電することにより前記塗膜形成物質を前記
    被塗物に電着する電着塗装装置において、 前記第2の電極部を複数の隔膜電極装置により構成する
    と共に、これらの各隔膜電極装置を、電極部材と,この
    電極部材に吸引される前記水溶液中の中和剤を浸透抽出
    する中和剤抽出用隔膜部と,この中和剤抽出用隔膜部で
    浸透抽出された中和剤の外部送出を案内する通水機構と
    を備えた構成とし、 この隔膜電極装置に、当該隔膜電極装置用の電流検出手
    段を装備すると共に、当該隔膜電極装置における前記中
    和剤抽出用隔膜部の外面側部分の電位を検出する電位検
    出センサを個別装備し、 前記電流検出手段により検出される電流値及び前記隔膜
    電極装置に印加される電圧値に基づいて当該隔膜電極装
    置の前記中和剤抽出用隔膜部の電気抵抗を個別に算定す
    る第1の演算機能と、前記電位検出センサにより検出さ
    れる電位値及び前記隔膜電極装置に印加される電圧値に
    基づいて当該隔膜電極装置の前記中和剤抽出用隔膜部の
    電圧降下を算定する第2の演算機能と、前記電流検出手
    段により検出される電流値と前記隔膜電極装置に印加さ
    れる電圧値と前記電位検出センサにより検出される電位
    値とに基づいて当該隔膜電極装置の前記中和剤抽出用隔
    膜部の電気抵抗を個別に算定する第3の演算機能とを有
    する演算部を装備し、 この演算部に、当該演算部の演算モードを設定する演算
    モード設定手段を付設すると共に、前記演算部の演算結
    果を表示するデータ表示部を装備したことを特徴とする
    電着塗装装置。
  13. 【請求項13】 電着浴槽内に配設され被塗物を吊持す
    る第1の電極部と、前記被塗物に対応して配設された第
    2の電極部とを備え、前記被塗物と第2の電極部との間
    に前記電着浴槽内に収容された塗膜形成物質を含む水溶
    液を介して通電することにより前記塗膜形成物質を前記
    被塗物に電着する電着塗装装置において、 前記第2の電極部を複数の隔膜電極装置により構成する
    と共に、これらの各隔膜電極装置を、電極部材と,この
    電極部材に吸引される前記水溶液中の中和剤を浸透抽出
    する中和剤抽出用隔膜部と,この中和剤抽出用隔膜部で
    浸透抽出された中和剤の外部送出を案内する通水機構と
    を備えた構成とし、 この各隔膜電極装置の一又は二以上に、当該各隔膜電極
    装置用の電流検出手段を個別装備すると共に、当該各隔
    膜電極装置における前記中和剤抽出用隔膜部の外面側部
    分の電位を検出する電位検出センサを個別装備し、 前記各電流検出手段により検出される電流値及び前記各
    隔膜電極装置に印加される電圧値に基づいて当該隔膜電
    極装置の前記中和剤抽出用隔膜部の電気抵抗を個別に算
    定する第1の演算機能と、前記電位検出センサにより検
    出される電位値及び前記隔膜電極装置に印加される電圧
    値に基づいて当該隔膜電極装置の前記中和剤抽出用隔膜
    部の電圧降下を個別に算定する第2の演算機能と、前記
    各電流検出手段により検出される電流値と前記各隔膜電
    極装置に印加される電圧値と前記電位検出センサにより
    検出される電位値とに基づいて当該隔膜電極装置の前記
    中和剤抽出用隔膜部の電気抵抗を個別に算定する第3の
    演算機能とを有する演算部を装備し、 この演算部に、当該演算部の演算モードを設定する演算
    モード設定手段を付設すると共に、前記演算部の演算結
    果を表示するデータ表示部を装備したことを特徴とする
    電着塗装装置。
  14. 【請求項14】 前記電位検出センサを、前記中和剤抽
    出用隔膜部の外面に対向して配設されるセンサ電極部
    と、このセンサ電極部を一端部に装備した絶縁部材から
    成る管状支持部材と、この管状支持部材内に装備される
    高抵抗部材と、この高抵抗部材を介して前記センサ電極
    部で検出される電位情報を管状支持部材の他端部のセン
    サ出力端子に伝送する信号線とにより構成したことを特
    徴とする請求項5,6,7,8,9,10,11,12
    又は13記載の電着塗装装置。
JP4234187A 1992-08-10 1992-08-10 電着塗装装置 Withdrawn JPH0657492A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4234187A JPH0657492A (ja) 1992-08-10 1992-08-10 電着塗装装置
DE69312180T DE69312180T2 (de) 1992-08-10 1993-08-09 Vorrichtung zur Elektrobeschichtung
ES93306268T ES2104065T3 (es) 1992-08-10 1993-08-09 Aparato de electrodeposicion.
EP93306268A EP0583147B1 (en) 1992-08-10 1993-08-09 Electrodeposition apparatus
US08/104,217 US5478454A (en) 1992-08-10 1993-08-10 Electrodeposition painting device and method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4234187A JPH0657492A (ja) 1992-08-10 1992-08-10 電着塗装装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0657492A true JPH0657492A (ja) 1994-03-01

Family

ID=16967045

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4234187A Withdrawn JPH0657492A (ja) 1992-08-10 1992-08-10 電着塗装装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5478454A (ja)
EP (1) EP0583147B1 (ja)
JP (1) JPH0657492A (ja)
DE (1) DE69312180T2 (ja)
ES (1) ES2104065T3 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6264809B1 (en) * 1998-10-30 2001-07-24 Pti Advanced Filtration, Inc. Enhanced membrane electrode devices useful for electrodeposition coating
JP4873695B2 (ja) * 2006-04-14 2012-02-08 ダイソー株式会社 電着塗装用膜付き中空電極
JP6621377B2 (ja) * 2016-06-07 2019-12-18 株式会社荏原製作所 めっき装置、めっき方法、及び記録媒体

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58184566U (ja) * 1982-06-02 1983-12-08 株式会社ポリテツクス 電着塗装用隔膜電極装置
JPS61157698A (ja) * 1984-12-28 1986-07-17 Daihatsu Motor Co Ltd 電着塗装装置
JPS61183499A (ja) * 1985-02-06 1986-08-16 Kansai Paint Co Ltd 電着塗装装置
CA1322737C (en) * 1987-08-12 1993-10-05 Akito Inoue Electrodeposition coating system
US4900422A (en) * 1988-07-05 1990-02-13 Bryan Avron I System for monitoring and reporting the operability and calibration status of a dissolved oxygen sensor

Also Published As

Publication number Publication date
US5478454A (en) 1995-12-26
ES2104065T3 (es) 1997-10-01
EP0583147A1 (en) 1994-02-16
DE69312180T2 (de) 1997-10-30
DE69312180D1 (de) 1997-08-21
EP0583147B1 (en) 1997-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0492612A2 (en) Electrolyzer and method of operating same
US6901861B2 (en) Ink viscosity measuring device, ink viscosity adjusting method and a device therefor, and a printing apparatus
JPH0657492A (ja) 電着塗装装置
EP1533065B1 (en) Wire electric discharge machining apparatus.
KR101972663B1 (ko) 침지식 전해 연마 장치
JP3390154B2 (ja) 残留塩素計およびこれを利用する浄水装置
FI110367B (fi) Elektrolyyttinen pintakäsittelymenetelmä ja laite sen toteuttamista varten
KR102012616B1 (ko) 금속의 아노다이징 처리장치의 전해액 정량 교환 및 황산 자동 공급 시스템
JPH06328071A (ja) 電解イオン水生成装置における電極寿命判定装置
JPS5989798A (ja) 電着塗装装置
US6436263B1 (en) Electrodeposition painting systems and methods
US20080248562A1 (en) Microorganism Separation Device
JPH091145A (ja) 電解水生成器
JPH08250105A (ja) バッテリー補充液自動注入装置
JPS6366919B2 (ja)
JPH06320161A (ja) 整水機
JPH04301556A (ja) フロークーロ式濃度測定装置
KR100256353B1 (ko) 도금량 편차 방지장치
JPH06254561A (ja) 整水機
JP2012093032A (ja) ミスト生成器
JPH0213847A (ja) 細管式電気泳動装置
JPS61272399A (ja) 電着塗装装置
JPH07185549A (ja) 電解アルカリイオン水生成装置
JPH0688602A (ja) 水位検出用電極棒のクリーニング装置
JPH09234467A (ja) 電解水生成器

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19991102