JPH0657192U

JPH0657192U - 束生果梗の束生分断装置

Info

Publication number: JPH0657192U
Application number: JP823593U
Authority: JP
Inventors: 一男 ▲もて▼木
Original assignee: ▲モテ▼木一男
Priority date: 1993-01-21
Filing date: 1993-01-21
Publication date: 1994-08-09

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】さくらんぼ等の束生果梗を有する果実の束生分
断にあたって、果実に損傷を与えず、機械的手段で束生
部を分断する装置および、本装置と玉揃い選果機とをセ
ットすることにより、束生分断と、玉揃い選果との一貫
作業を可能にした、束生果梗の束生分断装置の提供。【構成】シャフト１上にロット４を設け、シャフトの回
転によりロットは、果実供給箱８中の束生果梗を有する
果実の、束生部１０を掬上げロットの回転中に切断刃３
と、掬上げた束生部とを接触させて、束生部を分断す
る、束生果梗の束生分断装置。果実供給箱に束生果梗を
有する果実を供給し、プーレー６を回転させると各部が
作動し、機械的に束生部が分断される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、さくらんぼ等の複数の束生果梗を有する果実の、束生部を機械的に切断分離して一果梗一果実となす。これにより人手を節減し更に玉揃い別に選別する選果機と連動することができ、より正確な選別と作業能率の大巾な向上に資し、さくらんぼ産業等の経営規模拡大に貢献するものと考える。

【０００２】

【従来の技術】

従来は束生果梗を有する束生の分断は、すべて人手により行われてきた。

【０００３】

【考案が解決しようとする手段】

さくらんぼ等の果実は、果実直径の数倍にも及ぶ長い果梗を有し、果梗の基部が密着した束生果梗と、束生のない単果梗のものが混在する。そこで果実に損傷を与えず、束生部分の分断と、果実の玉揃選別と一貫して機械化することにより、さくらんぼ等の産業のネックとなっている。多労力型よりの脱却を可能とするものである。

【０００４】

【課題が解決する手段】

傾斜して舟底形をした果実供給箱（８）の、底の低い位置に、ロット（４）の通路用の溝（９）を空け、束生果梗と単果梗とが混在する、収かくしたままのさくらんぼ等の果実を、同箱（８）に供給する。両端を軸受（５）に支持されたシャフト（１）に、固定したプーレー（６）を矢印の方向に低速で回転させると、シャフト（１）上に設けたロット（４）も同行方に回転し、果実供給箱（８）の底にある溝（９）の下側よりロット（４）が侵入し、溝（９）上に混在する束生果梗の束生部（１０）をロット（４）が掬上げ、二本の連鎖掬上防止ゴム板（７）の間を通り、連鎖しない状態の束生果梗の果実は、同箱（８）外に掬い出され、シャフト（１）上のカバー（２）に固定された切断刃（３）に到り、束生部（１０）と切断刃（３）との接触により、束生部（１０）は切断分離され、一果梗一果実の単果梗とするものである。

【０００５】

【作用】

果実供給箱（８）よりロット（４）が束生果梗の束生部（１０）を掬い上げて箱（８）外に運び出し、切断刃（３）により束生部を分断するものである。

【０００６】

【実施例１】以下、本考案の束生果梗を有する果実の、束生部分断装置について実施例を斜視図、図１及び図２について説明する。傾斜してる果実供給箱（８）に、束生果梗と単果梗の混在する、収かくしたままのさくらんぼ等の果実を供給する、プーレー（６）を矢印方向に低速で回転させると、シャフト（１）とロット（４）も回転し、ロット（４）は同箱（８）の底にある溝（９）の下側より箱（８）内に侵入し、溝（９）上の束生果梗の束生部（１０）を掬上げ、２枚の連鎖掬上防止ゴム板（７）の間を通り、果実を下げた姿で箱（８）外に掬い出され、シャフト（１）のカバー（２）の一端に固定された切断刃（３）に、束生部（１０）が接触し、束生部は分断され、一果梗一果づつとなり、切断刃（３）の下面に落下した。単果梗の果実は、束生がないのでロット（４）で掬上げられないが、束生果梗の束生部（１０）がロット（４）で掬上げられ、箱（８）外に掬い出される際に、つられて箱（８）外に出され、切断刃（４）にかかることなく落下した。

【０００７】溝（９）上の束生果梗及び単果梗が、ロット（４）により箱（８）外に出されると、箱（８）内の果実は減少するが、溝（９）は箱（８）内の一番低い位置にあるため、溝（９）の上部及び左右により果実がすべりおちてきて補充された、箱（８）内の果実は全体的に減少するので、新しく果実を供給した、またロット（４）及びカバー（２）上面には、軟質ゴム等を張り果実の損傷を防止した。

【考案の効果】

本考案を玉揃い選果機上にセットし、切断刃の両側より落下した分断後の単果梗の果実を、走行中の選果ベルト上に受けると、そのまま選果コースに運ばれ、順調な選果がなされた、また更に分断能率を上げるために、箱（８）底の溝（９）と、ロット（４）の数を複数にすることにより目的が達成された。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施例を示す斜視図

【図２】本考案の第１の実施例を示す部分斜視図

【符号の説明】１はシャフト２はカバー３は切断刃４はロット５は軸受６はプーレー７は連鎖掬上防止ゴム板８は果実供給箱９は溝１０は束生果梗の束生部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】シャフト（１）上にロット（４）を設け、
シャフト（１）の回転によりロット（４）は、果実供給
箱（８）中の束生果梗を有する果実の束生部（１０）を
掬上げ、ロット（４）の回転中に切断刃（３）と掬上げ
た束生部（１０）とを接触させて、束生部（１０）を分
断する、束生果梗の束生分断装置。