JPH0656485A - 装飾用合せガラスとその製造方法 - Google Patents

装飾用合せガラスとその製造方法

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JPH0656485A
JPH0656485A JP21699692A JP21699692A JPH0656485A JP H0656485 A JPH0656485 A JP H0656485A JP 21699692 A JP21699692 A JP 21699692A JP 21699692 A JP21699692 A JP 21699692A JP H0656485 A JPH0656485 A JP H0656485A
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JP
Japan
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glass
metal foil
foil
sandwiched
assembly
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP21699692A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Fukumura
勉 福村
Makoto Kanie
真 蟹江
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来見られなかった美感および意匠性を備
え、防火性能、防犯性能および耐貫通性能に富む合せガ
ラスを提供する。 【構成】 予め所定模様にエッチングした金属箔を二枚
のガラス板で挟持し、誘導加熱で二枚のガラスに挟んだ
金属箔を加熱し金属箔とガラスとを溶着し、次いで冷却
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、装飾用合せガラスとそ
の製造方法、特に金属箔を介在させることで防火性と装
飾性とを併せて有する装飾用合せガラスとその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】ガラスは、ガラス板としては窓や扉など
にはめ込むことで一種の建材として実用上の見地からも
用いられるが、他方では透明材料あるいは光透過性材料
である点に着目して装飾用としても用いられることがあ
る。特に、近年のように生活様式が多様化することによ
って個人の趣味、感性に適応すべく素材としてもガラス
にも装飾性がより強く求められるようになってきてい
る。色ガラスの多用、外装材としての強化ガラスの普及
などである。窓ガラスにスプレーなどで模様を描くこと
などもその延長と考えられる。
【0003】ところで、一般に板ガラスは、火災の際、
熱放射により割れ落ち火炎を通すなど、火災のひろがり
を防ぐことができない。この欠点を改善したものが網入
り板ガラスであり、火熱によりガラスにひびが入っても
ガラスは金網 (鉄線) により支えられて崩れ落ちないた
め火炎の侵入を防ぐことができる。この網入りガラス
は、万一、人や物が当って割れた場合でもガラスの破片
は飛散せず、またいきなり抜け落ちることがないなど危
険防止に効果がある。
【0004】なお、網入ガラスは、ロールの間に溶融ガ
ラスと金網 (クロス、菱型) とを同時に送り込むこと
で、一体成形製造される。このように、網入ガラスはガ
ラスが破損しても封じ込められた網に支えられ崩れ落ち
ないため、建築基準法施工令 (第109 条、第110 条) の
定める乙種防火戸として認定されている。
【0005】また、網入ガラスは危険物規制に関する政
令 (第9条、第17条) で危険物の取扱建築物や給油所に
使用を義務付けていることもあって、法制化された場所
(シャッターのない事務所) 等に著しい伸びを占めてい
る。しかしながら、従来より網入ガラスは網の模様が碁
盤目模様 (クロスワイヤ入) と45°傾けた形状の菱模様
(ヒシワイヤ入) の2種類の固定パターンしかないた
め、意匠性に乏しい欠点があり、特に建物の正面開口部
分に取り付ける場合など、防火という実用性と同時にそ
の設置場所に相応しい意匠を施して装飾性をも満足する
ことが要求されるようになってきている。
【0006】そのため現状では装飾性が要求される用途
には網目が目立たぬようにワイヤの径はごく小さいもの
が使用されている。従って、防犯性能および爆風等の耐
貫通性能は一般の板ガラスから格別に向上しているとは
言えない。また、上述した通り模様が限られているので
この網入ガラスが美感を損ねる恐れもある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記要望に応えるべく
本発明者らは、よって、防犯性能および耐貫通性能に富
み、かつ美感を向上し得る合せガラスが切望されてい
る。ここに、本発明の第一の目的は、従来見られなかっ
た美感および意匠性を備えたガラス材とその製造方法を
提供することである。また、本発明の第二の目的は、防
犯性能および耐貫通性能に富み、かつ美感を向上し得る
合せガラスとその製造方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記要望に応えるべく本
発明者らは、合せガラスの技術を使用し、その間に挟み
込むものとしてエッチングで造形した金属箔、例えばス
テンレス鋼箔を使用することに着眼したが、ガラスと金
属箔の接着を有機樹脂の接着剤で行うと防火認定試験で
接着剤が火熱で溶け、合せガラスの下面にたまり、隙間
からもれ出した接着剤が発火したため、防火認定が難し
いという問題が生じた。
【0009】また、封入には網入ガラス製法のようにロ
ールアウト法、オートクレーブ内で2枚のガラスに挟み
ガラス軟化点 (730 〜750 ℃) 以上に加熱し溶着する方
法もあるが、ガラスを全て軟化する場合、ガラスの熱容
量が大きいため熱ロスおよび冷却後の製品形状が悪いと
いう問題があり、防火性能、防犯性能および耐貫通性能
に富み、かつ美感を向上し得る合せガラスを製造するこ
とは困難であった。
【0010】上記要望に応えるべく本発明者らは、種々
検討を重ねたところ、次のような知見を得た。 (1) 両ガラス板の中に挟み込んだ金属箔装飾板のみを誘
導加熱で加熱し、その周囲のガラスのみを部分的に溶融
接着することで効率的な加熱、溶融が可能となること。 (2) この金属箔とガラスの線膨張率には若干の差が生ず
るが、それによる応力もガラスの降伏応力以下になるよ
うなパターンの設計および誘導加熱に適したパターン設
計によって解決できること。
【0011】(3) 金属箔の変形もガラスの変形もガラス
の性質を考慮した昇降温速度を適宜設定すれば十分実用
的範囲に抑えることができ、それは投入する電流密度を
コントロールすることにより可能であること。 (4) 両面のガラスはFGを使用するが、ガラス厚さは顧客
要求により決まるため、その場合周波数変更により浸透
深さを変えることができるため、基本的には実用化は可
能であること。
【0012】本発明は、予め所定模様にエッチングした
金属箔を二枚のガラス板で挟持すること、誘導加熱で二
枚のガラスに挟んだ金属箔を加熱し該金属箔と接触する
ガラス部分を溶融して溶着し、次いで冷却することを特
徴とする装飾用合せガラスおよびその製造方法である。
本発明によれば、前記金属箔の厚み、および開口面積を
考慮して、誘導加熱条件および冷却条件を定めてもよ
い。
【0013】
【作用】本発明によれば、ガラスの意匠性は予め別途エ
ッチング技術によって金属箔に一定のパターンを付与す
ることで改善でき、強度を要求しないかぎり、金属箔の
パターンには制限はない。したがって、意匠性のみを要
求されるような用途には自由なパターンを選ぶことがで
きる。
【0014】一方、すでに述べたようにガラスには建材
としての実用的面が求められることがあり、特に防犯性
能および耐貫通性能については一定の基準を満たす必要
がある場合がある。その場合にあっては、金属箔につい
て一定の要求が満たされることが必要である。
【0015】すなわち、二枚の合せガラスの間には金属
箔が挟まれており、そのため熱衝撃等で板ガラスに亀裂
が入ったとしても、板ガラスは金属箔に貼着しているの
で、直ちに脱落することはないが、特に、強度を重視す
る用途には、使用される金属箔は、厚さ0.03〜0.5mm 程
度が好ましい。また、全体の面積の10〜80%を占めるよ
うに金属箔を挟持させ、しかも全体的に均一に分散させ
るようにすることが必要である。
【0016】本発明にかかる合せガラスの製造に際し
て、誘導加熱を使用してガラスおよび金属箔の両者が部
分的に溶融するが、その際に金属箔は完全に溶融してし
まわないようにする。意図した意匠性を発揮できなくな
るからである。もちろん、目的とする金属箔で構成され
る意匠如何によっては、金属箔を完全に溶融させてもよ
い場合がある。次に、本発明をその実施例によって具体
的に説明する。
【0017】
【実施例】図1は、本発明にかかる製造方法の工程図を
示すもので、図中、二枚のガラス板10、12を用意し、そ
の間に金属箔14を挟み込んで、無酸化雰囲気中で、ガラ
ス板−金属箔−ガラス板の組立体16を作成する。これを
次いで誘導コイル20と金属箔14が所定に位置にくるよう
にしてセットし、誘導加熱コイルに通電することによっ
て加熱する。図中、点線付き矢印で示すのは磁束 (フラ
ックス) の方向を示す。
【0018】加熱に際して急速に加熱するとガラスは見
掛けの膨張で破損し、一方金属箔はある温度範囲で変形
を起こすため、好ましくは予め定められた通電プログラ
ムにより加熱を行う。金属箔がガラスの融点以上に加熱
されると、金属箔はガラスとの接触界面から溶融し、金
属箔界面全周が溶融したときに加熱を停止する。冷却も
同様にガラスの降伏応力以下の温度差を確保しながら冷
却を行う。これにより一部溶融した金属箔22とガラス24
とが溶着した合せガラス26が得られる。
【0019】なお、好適態様では加熱手段としては誘導
加熱を行うが、誘導加熱の特性から金属箔周辺が特に加
熱されることから、ガラス−金属箔の溶着が効果的に行
われ、その後、徐々に冷却を行い、合せガラスを得るこ
とができる。本発明の変更例としては、二枚の網入り合
わせガラスを用意し、その間に上述のような所定パター
ンの金属箔を挟持させてもよく、その場合、網を構成す
るワイヤを極細とすることでガラス板の意匠は金属箔に
よって与えられるようにすれば、強度および意匠性を合
せて備えた複合合せガラスが得られる。
【0020】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
従来の板ガラスの意匠性を一層改善でき、ガラス板の用
いられる新規用途の拡大に大きく寄与し、また、さらに
強度を改善することで、従来の網入り合せガラスの用い
られていた環境を一層快適なものとすることができるな
ど、本発明の実用上の作用効果は著しい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる製造方法の工程図である。
【符号の説明】
10、12: ガラス板、 14: 金属箔 16 : 金属箔−ガラス板の組立体 20 : 誘導コイル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め所定模様にエッチングした金属箔を
    二枚のガラス板で挟持すること、誘導加熱で二枚のガラ
    スに挟んだ金属箔を加熱し該金属箔と接触するガラス部
    分を溶融して溶着し、次いで冷却することを特徴とする
    装飾用合せガラスの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記金属箔の厚み、および開口面積を考
    慮して、誘導加熱条件および冷却条件を定める請求項1
    記載の装飾用合せガラスの製造方法。
  3. 【請求項3】 予め所定模様にエッチングした金属箔を
    二枚のガラス板で挟持して成り、二枚のガラスに挟んだ
    金属箔は該金属箔と接触するガラス部分と誘導加熱で溶
    融して溶着していることを特徴とする装飾用合せガラ
    ス。
JP21699692A 1992-08-14 1992-08-14 装飾用合せガラスとその製造方法 Withdrawn JPH0656485A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011032144A (ja) * 2009-08-05 2011-02-17 Nitto Denko Corp ガラス製部材の接着方法及びガラス製部材の接合体
JP2014500845A (ja) * 2010-11-23 2014-01-16 ルオヤン ランドグラス テクノロジー カンパニー リミテッド スロットタイプの真空ガラス封着装置
JP2019535621A (ja) * 2016-10-28 2019-12-12 サン−ゴバン グラス フランス 動力乗り物用の複合ペインを製造するための方法

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Effective date: 19991102