JPH0656180A - 流動体収容容器の収容流動体残量検出方法および流動体収容容器 - Google Patents

流動体収容容器の収容流動体残量検出方法および流動体収容容器

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JPH0656180A
JPH0656180A JP20258692A JP20258692A JPH0656180A JP H0656180 A JPH0656180 A JP H0656180A JP 20258692 A JP20258692 A JP 20258692A JP 20258692 A JP20258692 A JP 20258692A JP H0656180 A JPH0656180 A JP H0656180A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 流動体収容容器の収容流動体の残りが少なく
なったことや、収容流動体が全て取り出されたことの検
出を確実に信頼性高く行うこと。 【構成】 一端を端壁5により閉じられた筒状の容器本
体1に第一のピストン部材21が軸線方向に移動可能に
設けられて端壁5との間に流動体収容室23を郭定し、
端壁5の側にて容器本体内部と連通し一端部に収容物取
出し口17を有する小径の収容物取出し管体9に第二の
ピストン部材25が軸線方向に移動可能に設けられ、第
一のピストン部材21が端壁5の側のストロークエンド
に位置したのちに第二のピストン部材25が収容物取出
し口17の側への移動を開始し得るよう構成された流動
体収容容器を用い、第二のピストン部材25の移動を検
出し、この第二のピストン部材25の移動検出により流
動体収容容器の収容流動体の残量を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体、粘性物質、粉粒
体の如き流動体を収容する流動体収容容器の収容流動体
残量検出方法および流動体収容容器に関し、特にシリン
ダ/ピストン式の流動体収容容器の収容流動体残量検出
方法および流動体収容容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液体、粘性物質、粉粒体の如き流動体を
収容する流動体収容容器の一つとして、少なくとも一端
を端壁により閉じられた筒状の容器本体と、前記容器本
体に内接嵌合して容器本体内を軸線方向に移動可能に設
けられ前記端壁との間に流動体収容室を郭定するピスト
ン部材とを有するシリンダ/ピストン式の流動体収容容
器が知られており、これは例えば、特開昭59−371
62号、特開昭59−37163号の各公報に示されて
いる。
【0003】この種の流動体収容容器は、例えば印刷装
置のインキボトルとして使用され、容器本体に設けられ
ている収容物取出し口を吸引ポンプに接続されることに
より、収容物、即ち印刷インキの取出しを動力式に行わ
れるようになっている。
【0004】上述の如きシリンダ/ピストン式の流動体
収容容器に於いて、収容流動体残量、特に流動体収容容
器の収容流動体の残りが少なくなったことや、収容流動
体が全て取り出されたことを検出する方法として、ピス
トン部材に、これの位置を検出する検出手段が感応する
感応部、例えば磁性部を設け、ピストン部材のストロー
クエンド位置近く、或いはストロークエンド位置に配置
されたリードスイッチ等の非接触式の検出手段によりピ
ストン部材の移動を検出することにより行うことが既に
提案されており、これは例えば特開昭59−37163
号公報に示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の如き流動体収容
容器の収容流動体残量検出方法に於いては、流動体収容
容器内のピストン部材の移動を非接触式に検出する必要
があり、高い検出精度を得るためには流動体収容容器に
対する検出手段の配置位置が高精度に設定されなればな
らないことは勿論のことであり、特に流動体収容容器の
側方に検出手段を配置してピストン部材の移動を検出す
る場合には、ピストン部材が径方向に傾斜せずに、即ち
拗れを生じることなく移動することが必要であり、また
ピストン部材の全周に磁性体等による感応部を設ける必
要がある。
【0006】流動体収容容器の内部横断面積、換言すれ
ばピストン部材の外径は、流動体収容容器の流動体収容
容量が増大されことに応じて大きくなり、ピストン部材
の外径が大きいほどピストン部材が径方向に傾斜する拗
れが生じ易く、また外周長も長くなって多くの感応材が
必要になる。
【0007】また流動体収容容器の内部横断面積が大き
いほど流動体収容容器よりの流動体の取り出しに伴うピ
ストン部材の移動速度が遅くなり、ピストン部材の移動
速度が遅いことは、ピストン部材の移動位置を定量的に
連続検出する場合に於いて有利であるが、しかしピスト
ン部材が所定位置に位置したか否かオンオフ式に検出す
る場合、ピストン部材の移動速度が遅いほど、検出手段
の感度、ピストン部材の感応部の感応度のばらつきが検
出精度に与える影響度が大きくなり、高精度な検出が行
われ難くなる。例えば、固定配置されたリードスイッチ
に対してピストン部材が所定値まで接近したことにリー
ドスイッチが感応することにより、ピストン部材が所定
位置、たとえばストロークエンド位置近く、或いはスト
ロークエンド位置に位置したことを検出する場合、ピス
トン部材の移動速度が遅いと、換言すればピストン部材
がじわじわと移動して変化が少ないほど、検出手段の感
度、ピストン部材の感応部の感応度のばらつきによりリ
ードスイッチが切り換わる時のピストン部材の移動位置
のばらつき幅が大きくなり、信頼性の高い残量検出が行
われなくなる。
【0008】本発明は、従来のシリンダ/ピストン式の
流動体収容容器の収容流動体残量検出方法に於ける上述
の如き問題点に着目してなされたものであり、流動体収
容容器の収容流動体の残りが少なくなったことや、収容
流動体が全て取り出されたことの検出を確実に信頼性高
く行う収容流動体残量検出方法、およびこの方法の実施
に使用する流動体収容容器を提供することを目的として
いる。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の如き目的は、本発
明によれば、少なくとも一端を端壁により閉じられた筒
状の容器本体と、前記端壁の側にて容器本体内部と連通
し前記容器本体の内部横断面積より小さい通路断面積を
有し一端部に収容物取出し口を有する収容物取出し管体
と、前記容器本体に内接嵌合して容器本体内を軸線方向
に移動可能に設けられ前記端壁との間に流動体収容室を
郭定する第一のピストン部材と、前記収容物取出し管体
に内接嵌合して収容物取出し管体内を軸線方向に移動可
能に設けられた第二のピストン部材とを有し、前記第一
のピストン部材が前記端壁の側のストロークエンドに位
置したのちに前記第二のピストン部材が前記収容物取出
し口の側への移動を開始し得るよう構成された流動体収
容容器を用い、前記第二のピストン部材の移動を検出
し、この第二のピストン部材の移動検出により流動体収
容容器の収容流動体の残量を検出することを特徴とする
流動体収容容器の収容流動体残量検出方法によって達成
される。
【0010】また上述の如き目的を達成するために、本
発明による流動体収容容器は、少なくとも一端を端壁に
より閉じられた筒状の容器本体と、前記端壁の側にて容
器本体内部と連通し前記容器本体の内部横断面積より小
さい通路断面積を有し一端部に収容物取出し口を有する
収容物取出し管体と、前記容器本体に内接嵌合して容器
本体内を軸線方向に移動可能に設けられ前記端壁との間
に流動体収容室を郭定する第一のピストン部材と、前記
収容物取出し管体に内接嵌合して収容物取出し管体内を
軸線方向に移動可能に設けられた第二のピストン部材
と、前記第一のピストン部材が前記端壁の側のストロー
クエンドに位置したのちに前記第二のピストン部材が前
記収容物取出し口の側へ移動することを開始するよう前
記第二のピストン部材を初期位置に係脱可能に係止する
係止手段とを有していることを特徴としている。
【0011】本発明による流動体収容容器は前記第二の
ピストン部材にこれの位置を検出する検出手段が感応す
る感応部が設けられていてよい。
【0012】
【作用】上述の如き構成によれば、第二のピストン部材
は第一のピストン部材が前記端壁の側のストロークエン
ドに位置したのち、即ち容器本体の流動体収容室に収容
されている流動体が全て取り出されたのちに移動を開始
する。収容物取出し管体の通路断面積が流動体収容室の
横断面積より小さいことにより、収容物取出し管体より
の収容物の取出し流量が一定であれば、収容物取出し口
よりの収容物の取り出しに伴う第二のピストン部材の移
動速度は第一のピストン部材の移動速度より速くなり、
第二のピストン部材の移動が顕著なものになってこれの
移動検出が確実に行われ得るようになる。
【0013】
【実施例】以下に添付の図を参照して本発明を実施例に
ついて詳細に説明する。
【0014】図1〜図2は本発明による流動体収容容器
の第一実施例を示している。これの図に於いて、符号1
は容器本体を示している。容器本体1は、適当な材料に
より構成された円筒体3と、円筒体3の図にて右側の一
端を固定装着されて該一端を閉じる合成樹脂製のエンド
カバー5とにより構成され、エンドカバー5はこれの内
側端面に重合装着されるスペーサ7と共に容器本体1の
一端を閉じる端壁をなしている。
【0015】容器本体1の中心部には適当な材料により
構成された収容物取出し管体9が固定配置されている。
収容物取出し管体9は、容器本体1の内部横断面積より
小さい通路断面積を有して図にて右側の一端にてエンド
カバー5に形成された管体支持凹部11に嵌合し、また
図にて左側の他端にて円筒体3の他端部に一体成形され
た端壁部13の中心孔15に嵌合し、これらより固定支
持されて容器本体1内を軸線方向に延在している。また
収容物取出し管体9は図にて左側の他端にて端壁部13
の中心孔15を貫通して延在し、その先端は容器外に対
して開口した収容物取出し口17を構成している。
【0016】収容物取出し管体9の図にて右側のエンド
カバー5の側には収容物取出し管体9の内部空間と容器
本体1の内部空間とを連通接続するための連通孔19が
形成されている。
【0017】容器本体1内には容器本体1に気密に内接
嵌合すると共に収容物取出し管体9に気密に外接嵌合し
て容器本体1内を軸線方向に移動可能な合成樹脂製の第
一のピストン部材21が配置されており、第一のピスト
ン部材21はスペーサ7の間に環状断面の流動体収容室
23を郭定している。第一のピストン部材21の初期位
置は、図1に示されている如く、端壁部13と当接する
図にて左側のストロークエンド位置とされ、第一のピス
トン部材21はこの初期位置にて流動体収容室23の容
積を最大値に設定するようになっている。
【0018】流動体収容室23は連通孔19および収容
物取出し管体9の内部空間を介して収容物取出し口17
と連通しており、流動体収容室23に充填された印刷イ
ンキ等の収容物は、連通孔19、収容物取出し管体9を
経て収容物取出し口17より取り出されるようになって
いる。
【0019】円筒体3の端壁部13には第一のピストン
部材21の図にて右側への移動を保証するための背部空
気抜き孔14が形成され、第一のピストン部材21には
流動体収容室23に収容物を充填する際に用いられる空
気抜き孔22が形成されている。空気抜き孔22は流動
体収容室23に対する収容物の充填後に該部分の熱溶解
等により閉塞されるようになっている。
【0020】収容物取出し管体9内には収容物取出し管
体9に気密に内接嵌合して収容物取出し管体内を軸線方
向に移動可能な第二のピストン部材25が設けられてい
る。第二のピストン部材25は、適当な材料により構成
され、図1に示されている如く、初期位置を収容物取出
し管体9の図にて最右端、即ち連通孔19とされ、当該
初期位置に於いては連通孔19による流動体収容室23
と収容物取出し管体内部との連通、換言すれば収容物取
出し口17との連通を確立してこれを阻害しないように
なっている。
【0021】エンドカバー5は管体支持凹部11の部分
にて収容物取出し管体9の図にて右端の端壁をなしてお
り、この端壁には第二のピストン部材25の背部側の空
気抜き孔27が形成されている。
【0022】初期位置に於ける第二のピストン部材25
と収容物取出し管体9との嵌合部には第二のピストン部
材25を所定の耐圧力をもって初期位置に保持する凹凸
係合部37、39が形成されている。凹凸係合部37、
39は第二のピストン部材25が初期位置に位置してい
る時に互いに係合して第二のピストン部材25を所定の
耐圧力をもって初期位置に係止するものであり、これの
耐圧力は、第一のピストン部材21が容器本体1内を移
動し得る状態下にての収容物取り出し時に第二のピスト
ン部材25に作用する圧力より高く、第一のピストン部
材21がスペーサ7と当接した図にて右側のストローク
エンドに位置した状態にてなおも収容物取出し口17よ
り吸引が行われ続けられた時に第二のピストン部材25
に作用する吸引圧力相当に設定されている。
【0023】第二のピストン部材25の背面部には感応
部として銀紙等による光反射シート41が貼着されてい
る。
【0024】容器本体1のエンドカバー5の配置位置の
図にて右方には、検出手段として、投、受光部を含む反
射式の光電スイッチ43が配置されている。光電スイッ
チ43は、エンドカバー5の空気抜き孔27へ向けて投
光するように配置位置を設定され、第二のピストン部材
25の光反射シート41よりの反射光を受光するように
なっている。
【0025】上述の如き構成よりなる流動体収容容器に
於いては、先ず容器に対する収容物の充填に際しては、
第一のピストン部材21を図1に示されている如く、円
筒体3の端壁部13の側の初期位置に位置させ、空気抜
き孔22が開かれた状態にて収容物取出し口17より収
容物を、収容物取出し管体9の内部空間および連通孔1
9を介して流動体収容室23および収容物取出し管体9
内一杯に圧力充填する。この圧力充填が完了すれば、空
気抜き孔22の部分を熱溶解するなどして空気抜き孔2
2を閉塞する。この作業は円筒体3の端壁部13の背部
空気抜き孔14を作業孔して用いて行われる。
【0026】容器内に充填された収容物の取り出しは収
容物取出し口17を図示されていない吸引ポンプの吸引
口に接続することにより行われる。収容物取出し口17
が図示されていない吸引ポンプの吸引口に接続され、こ
れに吸引力(負圧)が作用すると、収容物取出し管体9
内に充填された収容物および流動体収容室23に充填さ
れた収容物が、連通孔19、収容物取出し管体9の内部
空間を経て収容物取出し口17より吸い出されるように
して取り出される。この収容物取出し管体9内および流
動体収容室23の収容物の取り出しに追応して第一のピ
ストン部材21は容器本体1内を軸線方向に図にて右側
へ従動的に移動する。
【0027】第一のピストン部材21がスペーサ7と当
接する図にて右側のストロークエンドに位置するまで
は、第一のピストン部材21の軸線方向移動により、第
二のピストン部材25に所定値以上の吸引圧力が作用す
ることがないから、図1に示されている如く、凹凸係合
部37と39との係合状態が維持され、これにより第二
のピストン部材25が初期位置に係止された状態が維持
され、第二のピストン部材25は初期位置に位置して動
くことがない。
【0028】これにより第二のピストン部材25によっ
て流動体収容室23の収容物の取り出しが阻害されるこ
とがなく、第一のピストン部材21の軸線方向移動によ
り流動体収容室23の収容物の取り出しが行われる。
【0029】このように流動体収容室23の収容物の取
り出しが行われている間は第二のピストン部材25が初
期位置に位置していることにより、光電スイッチ43が
エンドカバー5の空気抜き孔27へ向けて投光した光は
第二のピストン部材25の光反射シート41に到達し、
光電スイッチ43へ向けて反射する。
【0030】これにより光電スイッチ43は、エンドカ
バー5の空気抜き孔27へ向けて投光した光を、第二の
ピストン部材25の光反射シート41よりの反射光とし
て受光し、例えばオン信号を出力する。このオン信号出
力により流動体収容容器が正規の位置にセットされてい
ることが検出される。
【0031】図2に示されている如く、第一のピストン
部材21がスペーサ7と当接する図にて右側のストロー
クエンドに位置するようになると、流動体収容室23の
収容物はすべて取り出されたことになる。第一のピスト
ン部材21がスペーサ7と当接するストロークエンドに
位置してそれ以上、移動できなくなり、この状態にてな
おも収容物取出し口17より吸引が行われ続けられる
と、第二のピストン部材25に所定値以上の吸引圧力が
作用するようになる。
【0032】これにより第二のピストン部材25に作用
する吸引圧力が凹凸係合部37、39による第二のピス
トン部材25の保持の耐圧力を上回るようになり、第二
のピストン部材25は、凹凸係合部37と39との係合
を離脱させつつ初期位置より収容物取出し管体9内を図
にて左方へ、即ち収容物取出し口17の側へ移動するよ
うになる。この第二のピストン部材25の移動により収
容物取出し管体9内の収容物が収容物取出し口17より
取り出されるようになる。
【0033】第二のピストン部材25が移動を開始して
初期位置より離れると、光電スイッチ43がエンドカバ
ー5の空気抜き孔27へ向けて投光した光は、第二のピ
ストン部材25が初期位置にないことにより第二のピス
トン部材25の光反射シート41に到達しなくなる。こ
れにより光電スイッチ43は反射光を受光しなくなり、
状態反転して、例えばオフ号を出力するようになる。
【0034】このように第二のピストン部材25が移動
を開始して初期位置より離れると、換言すれば流動体収
容室23の収容物が全て取り出されると、光電スイッチ
43の出力信号が変化し、このことにより収容物取出し
管体9内にしか流動体が残っておらず、流動体収容容器
の収容物が全て取り出され、流動体収容容器の交換時期
が到来することが事前に検出される。
【0035】収容物取出し管体9の通路断面積が容器本
体1の内部横断面積、換言すれば流動体収容室23の横
断面積より小さいことにより、収容物取出し口17より
の収容物の取出し流量が一定であれば、収容物取出し口
17よりの収容物の取り出しに伴う第二のピストン部材
25の移動速度は第一のピストン部材21の移動速度よ
り速くなり、その移動状態が第一のピストン部材21の
それより顕著なものになるから、第二のピストン部材2
5が移動を開始してこれが初期位置より離れ、これに応
じて第二のピストン部材25の光反射シート41に到達
しなくなって光電スイッチ43が状態反転することが、
第二のピストン部材25が移動を開始した時点に対して
即座に行われ、これにより収容物取出し管体9内にしか
流動体が残っていないことの検出が遅れを含むことなく
確実に行われるようになる。
【0036】図3〜図6は本発明による流動体収容容器
の第二実施例を示している。尚、図3〜図6に於いて、
図1、図2に対応する部分は図1、図2に付した符号と
同一の符号により示されている。この実施例に於いて
は、容器本体1は、耐水処理、耐油処理された紙等によ
りなる円筒体45と、円筒体45の両端に各々装着され
て各端部を閉じる合成樹脂製のエンドカバー47、49
とにより構成されている。 容器本体1内には容器本体
1に気密に内接嵌合する合成樹脂製の第一のピストン部
材21が配置されており、第一のピストン部材21はエ
ンドカバー47との間に流動体収容室23を郭定してい
る。第一のピストン部材21の初期位置は、エンドカバ
ー49と当接する図にて右側のストロークエンド位置と
され、第一のピストン部材21はこの初期位置にて流動
体収容室23の容積を最大値に設定するようになってい
る。
【0037】エンドカバー49には第一のピストン部材
21の図にて左側への移動を保証するための背部空気抜
き孔51が形成されている。
【0038】エンドカバー47の外側には収容物取出し
管体53が一体成形されている。収容物取出し管体53
は、流動体収容室23の横断面積より小さい通路断面積
を有してエンドカバー47の径方向に延在し、一端に収
容物取出し口17を有している。収容物取出し管体53
は収容物取出し口17とは反対の側の端部近傍にて連通
孔55により容器本体1の内部空間、即ち流動体収容室
23と連通している。
【0039】これにより流動体収容室23は連通孔55
および収容物取出し管体53の内部空間を介して収容物
取出し口17と連通しており、流動体収容室23に充填
された印刷インキ等の収容物は、連通孔55および収容
物取出し管体53を経て収容物取出し口17より取り出
される。
【0040】尚、収容物取出し管体53はエンドカバー
47に一体成形されていることにより補強リブとしても
作用する。
【0041】収容物取出し管体53内には収容物取出し
管体53に気密に内接嵌合して収容物取出し管体53内
を軸線方向に移動可能な第二のピストン部材25が設け
られている。第二のピストン部材25は、図3に示され
ている如く、初期位置を収容物取出し管体53の図3に
て上端、即ち連通孔55の側とされ、当該初期位置に於
いては連通孔55による流動体収容室23と収容物取出
し管体内部との連通、換言すれば収容物取出し口17と
の連通を確立してこれを阻害しないようになっている。
【0042】尚、流動体収容容器内の収容物が全て取り
出されたことの確認を目で行うことができるよう、収容
物取出し管体53は、収容物取出し管体53内の第二の
ピストン部材25が外部より透視され得るよう、光透過
性材料により構成されている。
【0043】収容物取出し管体53の収容物取出し口1
7とは反対側の端部には第二のピストン部材25の背部
側の空気抜き孔27を有するエンドキャップ54が取り
付けられている。
【0044】エンドカバー47の連通孔55の部分には
ストッパ57がエンドカバー47と一体成形されてい
る。ストッパ57は、プラスチックヒンジ58によりエ
ンドカバー47より変位可能に支持されており、初期状
態に於いては図3に示されている如く、一端にて前記初
期位置にある第二のピストン部材25の端面に当接して
第二のピストン部材25を前記初期位置に係止し、且つ
他端にて流動体収容室23内に突出する延在位置に設定
され、第一のピストン部材21がエンドカバー47側の
ストロークエンドに到達することにより、第一のピスト
ン部材21に押されて図3、図4で見て時計廻り方向へ
回動し、図4に示されている如く、第二のピストン部材
25との当接関係より離間するようになっている。
【0045】この実施例に於いては、第二のピストン部
材25の背面部には銀紙等による光反射シート41が貼
着され、また前面部に磁気シート42が貼着されてい
る。
【0046】容器本体1のエンドカバー47の配置位置
の図3、図4にて上方には光電スイッチ43が配置され
ている。光電スイッチ43は、エンドキャップ54の空
気抜き孔27へ向けて投光するように配置位置を設定さ
れ、第二のピストン部材25の光反射シート41よりの
反射光を受光するようになっている。
【0047】また容器本体1のエンドカバー47の配置
位置の図3、図4に下方にはリードスイッチ44が配置
されている。リードスイッチ44は第二のピストン部材
25が収容物取出し口17の側の端部に到達することに
より、これの光反射シート41に感応して接点切換を行
うようになっている。
【0048】この実施例に於いても、容器内に充填され
た収容物の取り出しは、収容物取出し口17が図示され
ていない吸引ポンプの吸引口に接続されることにより行
われ、これに吸引力(負圧)が作用すると、収容物取出
し管体53内に充填された収容物および流動体収容室2
3に充填された収容物が、連通孔55、収容物取出し管
体53の内部空間を経て収容物取出し口17より吸い出
されるようにして取り出される。この収容物取出し管体
53内および流動体収容室23の収容物の取り出しに追
応して第一のピストン部材21は容器本体1内を軸線方
向に図にて左側へ従動的に移動する。
【0049】第一のピストン部材21がエンドカバー4
7に当接する図にて左側のストロークエンドに位置する
までは、ストッパ57は、図3に示されている如く、前
記初期状態を維持し、これにより第二のピストン部材2
5が初期位置に係止された状態が維持され、第二のピス
トン部材25は初期位置に位置して動くことがない。
【0050】これにより第二のピストン部材25によっ
て流動体収容室23の収容物の取り出しが阻害されるこ
とがなく、第一のピストン部材21の軸線方向移動によ
り流動体収容室23の収容物の取り出しが行われる。
【0051】この場合も流動体収容室23の収容物の取
り出しが行われている間は第二のピストン部材25が初
期位置に位置していることにより、光電スイッチ43が
エンドキャップ54の空気抜き孔27へ向けて投光した
光は第二のピストン部材25の光反射シート41に到達
し、光電スイッチ43へ向けて反射する。
【0052】これにより光電スイッチ43は、エンドキ
ャップ54の空気抜き孔27へ向けて投光した光を、第
二のピストン部材25の光反射シート41よりの反射光
として受光し、例えばオン信号を出力する。この場合も
このオン信号出力により流動体収容容器が正規の位置に
セットされていることが検出される。
【0053】図4に示されている如く、第一のピストン
部材21がエンドカバー47と当接する図にて左側のス
トロークエンドに位置するようになると、流動体収容室
23の収容物はすべて取り出されたことになる。この時
には第一のピストン部材21がストッパ57を押し、こ
れによりストッパ57は、図3、図4で見て時計廻り方
向へ回動し、図4に示されている如く、第二のピストン
部材25との当接関係より離間するようになる。
【0054】これにより第二のピストン部材25は、移
動を開始して初期位置より収容物取出し管体53内を図
3、図4にて下方へ、即ち収容物取出し口17の側へ移
動するようになる。この第二のピストン部材25の移動
により収容物取出し管体53内の収容物が収容物取出し
口17より取り出されるようになる。
【0055】第二のピストン部材25が移動を開始して
初期位置より離れると、光電スイッチ43がエンドキャ
ップ54の空気抜き孔27へ向けて投光した光は、第二
のピストン部材25が初期位置にないことにより第二の
ピストン部材25の光反射シート41に到達しなくな
る。これにより光電スイッチ43は反射光を受光しなく
なり、状態反転して、例えばオフ号を出力するようにな
る。
【0056】従ってこの場合も、流動体収容室23の収
容物が全て取り出されると、光電スイッチ43の出力信
号が変化し、このことにより収容物取出し管体53内に
しか流動体が残っておらず、流動体収容容器の収容物が
全て取り出され、流動体収容容器の交換時期が到来する
ことが事前に検出される。
【0057】またこの場合も、収容物取出し管体53の
通路断面積が流動体収容室23の横断面積より小さいこ
とにより、収容物取出し口17よりの収容物の取出し流
量が一定であれば、収容物取出し口17よりの収容物の
取り出しに伴う第二のピストン部材25の移動速度は第
一のピストン部材21の移動速度より速くなり、その移
動状態が第一のピストン部材21のそれより顕著なもの
になるから、第二のピストン部材25が移動を開始して
これが初期位置より離れ、これに応じて第二のピストン
部材25の光反射シート41に到達しなくなって光電ス
イッチ43が状態反転することが、第二のピストン部材
25が移動を開始した時点に対して即座に行われ、これ
により収容物取出し管体9内にしか流動体が残っていな
いことの検出が遅れを含むことなく確実に行われるよう
になる。
【0058】収容物取出し管体53内の収容物も全て取
り出され、第二のピストン部材25が収容物取出し口1
7の側の端部に到達すると、リードスイッチ44は第二
のピストン部材25の磁気シート42に感応して接点切
換を行うようになる。このリードスイッチ44の接点切
換によって流動体収容容器の収容物が全て取り出された
ことが検出される。
【0059】この検出も、第二のピストン部材25の移
動速度が第一のピストン部材21の移動速度より速く、
その移動状態が第一のピストン部材21のそれより顕著
なものであることにより、第二のピストン部材25が収
容物取出し口17の側の端部に実際に到達してことに対
して安定して確実に行われるようになる。
【0060】図7、図8は本発明による流動体収容容器
の第三実施例を示している。尚、図7、図8に於いて、
図1〜図6に対応する部分は図1〜図6に付した符号と
同一の符号により示されている。この実施例に於いて
は、エンドカバー47にストッパ57に代えて第二のピ
ストン25を初期位置に係止するための可動のゲートプ
レート59が設けられている。
【0061】ゲートプレート59は、収容物取出し管体
53を横切る方向に移動可能になっており、第二のピス
トン25の通過を許す開口61が形成されている。ゲー
トプレート59は、初期状態に於いては開口61が収容
物取出し管体53より流動体収容室23の側に変位して
第二のピストン25を初期位置に保持する閉じ位置に保
持され、第一のピストン部材21がエンドカバー47側
のストロークエンドに到達することにより、第一のピス
トン部材21に押されて図7で見て左方へ移動し、開口
61が収容物取出し管体53と整合して第二のピストン
部材25の通過を許す開き位置へ移動するようになって
いる。
【0062】ゲートプレート59の先端部には感応部と
しての磁性体63が装着されている。
【0063】容器本体1のエンドカバー47の配置位置
の図にて左方には、検出手段として、磁気感応型の近接
スイッチ65が配置されている。近接スイッチ65は、
ゲートプレート59が前記開き位置に位置することによ
りゲートプレート59の磁性体63に感応し、接点の切
り換えを行って出力信号を変化するようになっている。
【0064】この場合、第二のピストン25の光反射シ
ート41は省略され、前面部に磁気シート42のみが設
けられている。
【0065】この実施例に於いては、流動体収容室23
の収容物の取り出しが行われている間は、ゲートプレー
ト59が前記閉じ位置にあって第二のピストン部材25
を初期位置に保持し、第一のピストン部材21がエンド
カバー47と当接する図にて左側のストロークエンドに
位置して流動体収容室23の収容物がすべて取り出され
ると、この時には第一のピストン部材21がゲートプレ
ート59を押し、ストッパ57を開き位置に位置させる
ようになる。これにより第二のピストン部材25は、移
動を開始して初期位置よりゲートプレート59の開口6
1を通過して収容物取出し管体53内を図3、図4にて
下方へ、即ち収容物取出し口17の側へ移動するように
なり、この第二のピストン部材25の移動により収容物
取出し管体53内の収容物が収容物取出し口17より取
り出されるようになる。
【0066】上述の如くゲートプレート59が閉じ位置
より開き位置へ移動すると、ゲートプレート59の磁性
体63が近接スイッチ65に接近することにより、近接
スイッチ65が磁性体63に感応し、接点の切り換えを
行って出力信号を変化するようになる。
【0067】従ってこの場合は、流動体収容室23の収
容物が全て取り出されると、近接スイッチ65の出力信
号が変化し、このことにより収容物取出し管体53内に
しか流動体が残っておらず、流動体収容容器の収容物が
全て取り出され、流動体収容容器の交換時期が到来する
ことが事前に検出される。
【0068】収容物取出し管体53内の収容物も全て取
り出され、第二のピストン部材25が収容物取出し口1
7の側の端部に到達すると、リードスイッチ44は第二
のピストン部材25の磁気シート42に感応して接点切
換を行うようになり、このリードスイッチ44の接点切
換によって流動体収容容器の収容物が全て取り出された
ことが検出される。
【0069】この実施例に於いても収容物取出し管体5
3の通路断面積が流動体収容室23の横断面積より小さ
いことにより、第二のピストン部材25の移動速度が第
一のピストン部材21の移動速度より速く、その移動状
態が第一のピストン部材21のそれより顕著なものでな
り、リードスイッチ44による流動体収容容器の収容物
が全て取り出されたことの検出が、第二のピストン部材
25が収容物取出し口17の側の端部に実際に到達して
ことに対して安定して確実に行われるようになる。
【0070】図9は本発明による流動体収容容器の第四
実施例を示している。尚、図9に於いて、図7に対応す
る部分は図7に付した符号と同一の符号により示されて
いる。 この実施例に於いては、連通孔55が収容物取
出し口17の側に形成され、収容物取出し管体9の符号
10にて示されている部分が第二の流動体収容室として
構成され、この第二の流動体収容室10には流動体収容
室23の収容物とは異なった収容物が充填され得るよう
に構成されている。
【0071】第二の流動体収容室10の境界部には収容
物取出し前に流動体収容室23の収容物と第二の流動体
収容室10の収容物とが混ざらないようにするためのセ
パレートプレート60が設けられている。セパレートプ
レート60には収容物取出し用の開口62が形成されて
おり、セパレートプレート60は、初期状態に於いては
開口62が収容物取出し管体53より流動体収容室23
の側に変位して第二の流動体収容室10を閉じる閉じ位
置に保持され、第一のピストン部材21がエンドカバー
47側のストロークエンドに到達することにより、第一
のピストン部材21に押されて図9で見て左方へ移動
し、開口62が収容物取出し管体53内に位置して第二
の流動体収容室10を開く開き位置へ移動するようにな
っている。
【0072】従って、この実施例に於いては、流動体収
容室23の収容物が全て取り出されると、セパレートプ
レート60が閉じ位置より開き位置へ移動し、これによ
り第二の流動体収容室10の収容物が取り出されるよう
になる。
【0073】この実施例に於ける流動体収容容器は二液
性反応物等の収容に適している。
【0074】尚、この実施例に於いても収容物取出し管
体53の通路断面積が流動体収容室23の横断面積より
小さいことにより、第二のピストン部材25の移動速度
が第一のピストン部材21の移動速度より速く、その移
動状態が第一のピストン部材21のそれより顕著なもの
でなり、リードスイッチ44による流動体収容容器の収
容物が全て取り出されたことの検出が、第二のピストン
部材25が収容物取出し口17の側の端部に実際に到達
してことに対して安定して確実に行われるようになる。
【0075】図10は本発明による流動体収容容器の第
五実施例を示している。
【0076】尚、図10に於いて、図1〜図6に対応す
る部分は図1〜図6に付した符号と同一の符号により示
されている。この実施例に於いては、容器本体1より小
径の収容物取出し管体9が容器本体1の外部にこれの軸
線方向に延在して設けられており、連通孔19の部分に
はストッパストリップ67が設けれられている。
【0077】ストッパストリップ67は、可撓性シート
材により構成され、一端を固定されて他端をフック形状
の自由端68とされ、初期状態に於いては収容物取出し
管体9内に突出して前記初期位置にある第二のピストン
部材25の端面に当接して第二のピストン部材25を前
記初期位置に係止し、自由端68にて第一のピストン部
材21と係合して第一のピストン部材21がエンドカバ
ー47側のストロークエンドに到達することにより、そ
の自由端68を引っ張られて変形して収容物取出し管体
9内に対する突出を解消し、第二のピストン部材25の
前記初期位置に対する係止を解除するよう構成されてい
る。
【0078】この実施例に於いては、第二のピストン部
材25の背面部には銀紙等による光反射シート41が貼
着され、第二のピストン部材25の外周面部が磁性体に
より構成されている。
【0079】収容物取出し管体9の配置位置の図9にて
左側には光電スイッチ43が配置され、また収容物取出
し管体9の収容物取出し口17の側の端部に対応する位
置にリードスイッチ44が配置されている。
【0080】この実施例に於いては、流動体収容室23
の収容物の取り出しが行われている間は、ストッパスト
リップ67により第二のピストン部材25が初期位置に
保持され、第一のピストン部材21がエンドカバー47
と当接する図にて右側のストロークエンドに位置して流
動体収容室23の収容物がすべて取り出されると、この
時にはストッパストリップ67が第一のピストン部材2
1により引っ張られて第二のピストン部材25の係止を
解除し、第二のピストン部材25が初期位置より収容物
取出し管体9内を収容物取出し口17の側へ移動するよ
うになり、この第二のピストン部材25の移動により収
容物取出し管体9内の収容物が収容物取出し口17より
取り出されるようになる。
【0081】第二のピストン部材25が移動を開始して
初期位置より離れると、光電スイッチ43が収容物取出
し管体9の空気抜き孔27へ向けて投光した光は、第二
のピストン部材25が初期位置にないことにより第二の
ピストン部材25の光反射シート41に到達しなくな
り、これにより光電スイッチ43は、反射光を受光しな
くなり、状態反転して、例えばオフ号を出力するように
なる。
【0082】従ってこの場合も、流動体収容室23の収
容物が全て取り出されると、光電スイッチ43の出力信
号が変化し、このことにより収容物取出し管体53内に
しか流動体が残っておらず、流動体収容容器の収容物が
全て取り出され、流動体収容容器の交換時期が到来する
ことが事前に検出される。
【0083】この場合も、収容物取出し管体9の通路断
面積が流動体収容室23の横断面積より小さいことによ
り、収容物取出し口17よりの収容物の取出し流量が一
定であれば、収容物取出し口17よりの収容物の取り出
しに伴う第二のピストン部材25の移動速度は第一のピ
ストン部材21の移動速度より速くなり、その移動状態
が第一のピストン部材21のそれより顕著なものになる
から、第二のピストン部材25が移動を開始してこれが
初期位置より離れ、これに応じて第二のピストン部材2
5の光反射シート41に到達しなくなって光電スイッチ
43が状態反転することが、第二のピストン部材25が
移動を開始した時点に対して即座に行われ、これにより
収容物取出し管体9内にしか流動体が残っていないこと
の検出が遅れを含むことなく確実に行われるようにな
る。
【0084】収容物取出し管体9内の収容物も全て取り
出され、第二のピストン部材25が収容物取出し口17
の側の端部に到達すると、リードスイッチ44は第二の
ピストン部材25の外周部の磁性体に感応して接点切換
を行うようになる。このリードスイッチ44の接点切換
によって流動体収容容器の収容物が全て取り出されたこ
とが検出される。
【0085】この検出も、第二のピストン部材25の移
動速度が第一のピストン部材21の移動速度より速く、
その移動状態が第一のピストン部材21のそれより顕著
なものであることにより、第二のピストン部材25が収
容物取出し口17の側の端部に実際に到達してことに対
して安定して確実に行われるようになる。
【0086】上述の実施例に於いては、第二のピストン
部材25、ゲートプレート59の移動検出は、光電スイ
ッチ43、近接スイッチ65により行うようになってい
るが、この検出は以外の無接触式スイッチにより行われ
てもよく、また図11に示されている如く、リミットス
イッチ69の如き接触式のスイッチにより行われてもよ
い。
【0087】また第二のピストン部材25に設けられる
感応部は単なる光反射シート41に限定されることはな
く、この感応部は流動体収容容器が収容している収容物
の内容等の情報を示すバーコード、ホログラフィ等によ
り構成されていてもよい。この場合の検出手段はバーコ
ードリーダ等の光電式読み取り装置、光センサ等により
構成されていればよい。
【0088】また第二のピストン部材25は、センサ、
メモリ、インタフェース、電池等を内蔵し、リードスイ
ッチ44に感応した回数等により収容物の再充填回数を
記憶するように構成されていてもよい。
【0089】また何れの実施例に於いても、第二のピス
トン部材25の移動に要する駆動力はピストン径差によ
り第一のピストン部材21の移動に要する駆動力により
小さく、これにより第一のピストン部材21の移動時と
第二のピストン部材25の移動時とではピストン駆動の
負荷に違いがでることになるから、このよって第二のピ
ストン部材25の移動を検出することも可能である。
【0090】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、本発明
による収容流動体残量検出方法および流動体収容容器に
よれば、収容物取出し管体の通路断面積が流動体収容室
の横断面積より小さいことにより、収容物取出し管体よ
りの収容物の取出し流量が一定であれば、収容物取出し
口よりの収容物の取り出しに伴う第二のピストン部材の
移動速度は第一のピストン部材の移動速度より速くな
り、第二のピストン部材の移動が顕著なものになってこ
れの移動検出が確実に行われ得るようになり、このこと
により流動体収容容器の収容流動体の残りが少なくなっ
たことや、収容流動体が全て取り出されたことの検出が
確実に信頼性高く行われるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による流動体収容容器の第一実施例を初
期状態について示す断面図。
【図2】本発明による流動体収容容器の第一実施例を第
二のピストン部材移動状態について示す断面図。
【図3】本発明による流動体収容容器の第二実施例を初
期状態について示す断面図。
【図4】本発明による流動体収容容器の第二実施例を第
二のピストン部材移動状態について示す断面図。
【図5】本発明による流動体収容容器の第二実施例をそ
の要部について示す拡大断面図。
【図6】図5の線VI−VIに沿った断面図。
【図7】本発明による流動体収容容器の第三実施例をそ
の要部について示す拡大断面図。
【図8】本発明による流動体収容容器の第三実施例にて
使用されるゲートプレートの一例を示す斜視図。
【図9】本発明による流動体収容容器の第四実施例を初
期状態について示す断面図。
【図10】本発明による流動体収容容器の第五実施例を
初期状態について示す断面図。
【図11】本発明による流動体収容容器の他の実施例を
初期状態について示す断面図。
【符号の説明】
1 容器本体 9 収容物取出し管体 17 収容物取出し口 19 連通孔 21 第一のピストン部材 23 流動体収容室 25 第二のピストン部材 37 凹凸係合部 39 凹凸係合部 41 光反射シート 42 磁気シート 43 光電スイッチ 44 リードスイッチ 53 収容物取出し管体 55 連通孔 57 ストッパ 59 ゲートプレート 63 磁性体 65 近接スイッチ 67 ストッパストリップ 69 リミットスイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一端を端壁により閉じられた
    筒状の容器本体と、前記端壁の側にて容器本体内部と連
    通し前記容器本体の内部横断面積より小さい通路断面積
    を有し一端部に収容物取出し口を有する収容物取出し管
    体と、前記容器本体に内接嵌合して容器本体内を軸線方
    向に移動可能に設けられ前記端壁との間に流動体収容室
    を郭定する第一のピストン部材と、前記収容物取出し管
    体に内接嵌合して収容物取出し管体内を軸線方向に移動
    可能に設けられた第二のピストン部材とを有し、前記第
    一のピストン部材が前記端壁の側のストロークエンドに
    位置したのちに前記第二のピストン部材が前記収容物取
    出し口の側への移動を開始し得るよう構成された流動体
    収容容器を用い、前記第二のピストン部材の移動を検出
    し、この第二のピストン部材の移動検出により流動体収
    容容器の収容流動体の残量を検出することを特徴とする
    流動体収容容器の収容流動体残量検出方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも一端を端壁により閉じられた
    筒状の容器本体と、 前記端壁の側にて容器本体内部と連通し、前記容器本体
    の内部横断面積より小さい通路断面積を有し、一端部に
    収容物取出し口を有する収容物取出し管体と、 前記容器本体に内接嵌合して容器本体内を軸線方向に移
    動可能に設けられ、前記端壁との間に流動体収容室を郭
    定する第一のピストン部材と、 前記収容物取出し管体に内接嵌合して収容物取出し管体
    内を軸線方向に移動可能に設けられた第二のピストン部
    材と、 前記第一のピストン部材が前記端壁の側のストロークエ
    ンドに位置したのちに前記第二のピストン部材が前記収
    容物取出し口の側へ移動することを開始するよう前記第
    二のピストン部材を初期位置に係脱可能に係止する係止
    手段と、 を有していることを特徴とする流動体収容容器。
  3. 【請求項3】 前記第二のピストン部材にはこれの位置
    を検出する検出手段が感応する感応部が設けられている
    ことを特徴とする請求項2に記載の流動体収容容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6474156B1 (en) 1988-10-19 2002-11-05 Tohoku Ricoh Co., Ltd. Method and device for determining the amount of a liquid existing in a container

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