JPH0655979A - オフロード車、バン等の自動車用スキーラック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車外に取り付けられた任意のタイプ・サイズ
のスペアタイヤに交換部品なしに装着でき、組み立て分
解時には、工具が不要で、かつスペアタイヤを取り外す
必要のないスキーラックを提供する。 【構成】 縦部材１,２は、片側にスキーを載せるトレ
ー４と保持部材３を、その反対側に引っ張り部材８,９
が固定されたピン５,６を備えるとともに、横部材１０,
１１を介して中央縦部材１２を有する。取り付けは、ス
ペアタイヤ７にピン５,９を引っ掛け、引っ張り部材８,
９をスペアタイヤ７に巻き付けて、その一端を中央縦部
材１２に沿って摺動する固縛ユニットのピンに引っか
け、次に、係合レバー１８に形成した突起部を中央縦部
材１２の穴２０に係合し、操作レバー１７を下方に倒す
ことにより行なう。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、オフロード車、バン等
の自動車用のスキーラックに関する。

【０００２】

【従来の技術】周知のように、オフロード車やバンある
いはその他の自動車には、自動車の外側(通常は外側後
方)にスペアタイヤを取り付けるようになっているもの
があるが、これらの自動車用にスペアタイヤを固定する
ボルトにプレートを介して取り付け可能なスキーラック
が現在製作されている。

【０００３】このような取り付け方式であると、自動車
の型式に応じた種々異なるプレートを有する多くの組み
立てキットを製作することが必要となる。しかし、これ
は、製造、流通、販売において問題があることは明らか
である。

【０００４】さらに、現在採用されている取り付け方式
は、スキーラックを分解するとき、スペアタイヤを取り
付けているすべてのボルトを緩めて取り外す必要がある
が、この作業は明らかに時間のロスである。また、タイ
ヤのパンクやその他の事情でホイールを取り替えること
が必要であるときにも、同じ問題が生じる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
解決すべき技術的課題は、工具なしに短時間で簡単に組
み立て・分解できるオフロード車やバン等の自動車用の
スキーラックを提供することによって、上記不都合を解
消すること、あるいは、実質的に低減することである。

【０００６】本発明のさらなる課題は、車外に取り付け
られたどのようなスペアタイヤにも自動的に適用できる
スキーラックを提供し、多様な組み立てキットの製作を
不要とすることである。

【０００７】本発明のもう一つの課題は、信頼性が高
く、比較的製作容易で、安価な競争価格で提供できるス
キーラックを提供することである。

【０００８】

【発明の要旨】上記の技術的課題を解決するため、本発
明に係るオフロード車、バン等の自動車用スキーラック
は以下のように構成されている。すなわち、スキーの後
端を載せるためのトレーとスキー保持部材とを支持する
フレームを備え、トレーと保持部材との反対側にフレー
ムから突起するピンを備え、該ピンは自動車の外側に固
定されたスペアタイヤの周囲に引っ掛けるように構成さ
れ、さらに、引っ張り部材を備え、該引っ張り部材は、
その一方の端がフレームに固定結合され、スペアタイヤ
の周囲を実質的に直径方向に巻き付けるように構成さ
れ、他方の端はフレームに連結された固縛手段と係合す
ることを特徴とする。

【０００９】なお、本発明に係るスキーラックのさらな
る特徴と利点は、以下の記載から明らかになるが、以下
の記載は、好ましい実施例についてではあるが、実施例
はそれのみに限定されるものではなく、また、図面はそ
れのみには限定されない実施例として描かれている。

【００１０】

【実施例】以下に、図１〜４に示した本発明の一実施例
に係るスキーラックについて詳細に説明する。

【００１１】本発明に係るオフロード車、バン等の自動
車用スキーラックは、支持フレームを備えている。支持
フレームは、たとえば、縦部材１,２を備え、その上端
と下端には、それぞれ突出したブラケット１a,２a,１b,
２bを有する。

【００１２】ブラケット１a,２aには、それ自体は公知
のタイプである施錠手段付きのスキー保持部材３が固定
され、一方、ブラッケト１b,２bにはスキーの後端を載
せるための普通のトレー４が取り付けられている。

【００１３】一対のピン５,６が縦部材１,２からトレー
４及び保持部材３とは反対の側へ突出している。ピン
５,６は、図２のように、自動車の外側に固定されたス
ペアタイヤ７の周囲に引っ掛けることができる。

【００１４】ピン５,６の端部には、可撓性の引っ張り
部材８,９が、それぞれ固定されている。各引っ張り部
材８,９は、図２に示すように、スペアタイヤ７の周囲
略直径方向に通ることができる。引っ張り部材８,９
は、チェーン、プラスチック製または金属製のケーブ
ル、バンド、ストラップなどにより構成することが可能
であるが、スペアータイヤの形状に適応させるために、
必ず柔軟性に富んでいなければならない。

【００１５】縦部材１,２は、互いに横部材１０,１１に
よって連結されている。横部材１０,１１は、その間
に、中央縦部材１２を支持している。中央縦部材１２に
は、引っ張り部材８,９を締め付けるための固縛手段が
取り付けられている。引っ張り部材８,９は、固縛手段
に配置されたきのこ形状のピン１３,１４に着脱可能に
固定することが可能である。

【００１６】固縛手段は、スライダ１５を備えている。
このスライダ１５は、中央縦部材１２に沿って摺動で
き、その上には上記ピン１３,１４を支持するためのプ
レート１６が固定されている。

【００１７】固縛手段は、たとえば、操作レバー１７に
よって構成される。操作レバー１７はプレート１６に回
転自在に連結されるとともに、その中間部分で係合レバ
ー１８に回転自在に連結されている。係合レバー１８
は、突起部１９のような係合手段を有し、該突起部１９
は、縦部材１２の方向に向いて、縦部材１２に突起部１
９に対応するように形成された穴２０に係合可能であ
る。穴２０は、複数の穴から構成され、これらの穴は突
起部１９と係合する形状であり、突起部１９と協働して
プレート１６を縦部材１２に沿った位置に位置決めする
ことにより、引っ張り部材８,９を締め付ける。

【００１８】各引っ張り部材８,９は、プレート１６に
配置されたそれぞれのピン１３,１４と結合するため、
それぞれの自由端部に止め金具８a,９aを備えている。

【００１９】錠２１は、キー２２により操作され、第１
のレバー１７に内蔵されている。錠２１は第１のレバー
１７をプレート１６上に固定する。プレート１６は、錠
２１と結合可能な錠開口部２３を備えている。

【００２０】操作はつぎの通りである。まず、ピン５,
６をホイール７に引っ掛けて、引っ張り部材８,９をホ
イールと自動車との間に通し、きのこ状のピン１３,１
４に下方から引っ掛ける。そして、スライダ１５を動か
して、手で初期締付力を与える。そして、突起部１９を
穴２０の一つに係合させる。最後に、第１のレバー１７
をプレート１６の上まで動かし、それによりスライダ１
５を動かし、キー２２で錠２１を錠開口部２３に閉じる
ことにより組み立て部品を施錠することにより、固縛が
完了する。

【００２１】実際の試験から、本発明は所期の課題を解
決できることが分かった。すなわち、このスキーラック
は、自動車の種類が異なっても、ホイール径が異なって
も、完全に適用することができ、スペアタイヤ取り付け
ボルトで取り付けるためのプレートをそれぞれに応じて
製作する必要がない構成となっている。

【００２２】本発明は、上記実施例に限らず、種々の態
様で実施することが可能である。たとえば、上記の固縛
手段は、ウォームスクリュー締付装置、ジャキなどの別
の種類の固縛手段に置き換えてもよい。さらに、すべて
の細部は技術的に等価な他の部材に置き換えてよい。

【００２３】実際には、採用する材料は、その寸法と同
様に、必要に応じていかなるものであってもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施例に係るスキーラックの斜視
図である。

【図２】 図１にタイヤを描き加えた斜視図である。

【図３】 上記実施例において固縛手段が開位置にある
状態を示す一部断面側面図である。

【図４】 上記実施例において固縛手段が閉位置にある
状態を示す一部断面側面図である。

【符号の説明】

１ 縦部材 １a,１b ブラ
ッケト ２ 縦部材 ２a,２b ブラ
ケット ３ 保持部材 ４ トレー ５,６ ピン ７ スペアタイ
ヤ ８ 引っ張り部材 ８a 止め金具 ９ 引っ張り部材 ９b 止め金具 １０,１１ 横部材 １２ 中央縦部
材 １３,１４ ピン １５ スライダ １６ プレート １７ 操作レバ
ー １８ 係合レバー １９ 突起部
(係合手段) ２０ 穴 ２１ 錠 ２２ キー ２３ 錠開口部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ルチアーノ・ファブリ・コルサリーニ イタリア25017ロナート（ブレスチア）、 ビア・ベラビスタ３番

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 スキーの後端を載せるためのトレー(４)
   とスキー保持部材(３)とを支持するフレーム(１,２,１
   ０,１１)を備え、 トレー(４)と保持部材(３)との反対側にフレーム(１,
   ２)から突出するピン(５,６)を備え、該ピン(５,６)は
   自動車の外側に固定されたスペアタイヤ(７)の周囲に引
   っ掛けるように構成され、 さらに、引っ張り部材(８,９)を備え、該引っ張り部材
   (８,９)は、その一方の端がフレーム(１,２)に固定結合
   され、スペアタイヤ(７)の周囲を実質的に直径方向に巻
   き付けるように構成され、他方の端はフレーム(１２)に
   連結された固縛手段(１３〜２０)と係合することを特徴
   とする自動車用スキーラック。
2. 【請求項２】 上記固縛手段は、フレームの中央縦部材
   (１２)に沿って摺動するように構成されたスライダ(１
   ５)と、 該スライダ(１５)に固定結合され、上記引っ張り部材
   (８,９)用結合ピン(１３,１４)を支持するプレート(１
   ６)と、 該プレート(１６)に回転自在に連結される操作レバー
   (１７)と、 該操作レバー(１７)の中間位置に回転自在に連結される
   係合レバー(１８)とを備え、 該係合レバー(１８)は、係合手段(１９)を有し、該係合
   手段(１９)は、中央縦部材(１２)に係合手段(１９)に対
   応して形成された穴(２０)と係合するようにしたことを
   特徴とする請求項１記載の自動車用スキーラック。
3. 【請求項３】 上記係合手段は、上記係合レバー(１８)
   から突起する突起部(１９)からなり、上記穴(２０)に挿
   入可能であって、上記中央縦部材(１２)に対して上記ス
   ライダ(１５)を位置決めするようにしたことを特徴とす
   る請求項１,又は２記載の自動車用スキーラック。
4. 【請求項４】 上記各引っ張り部材(８,９)はその自由
   端に止め金具(８a,８b)を有し、上記プレート(１６)に
   配置された上記ピン(１３,１４)に係合するようにした
   ことを特徴とする請求項１,２,又は３記載の自動車用ス
   キーラック。
5. 【請求項５】 上記固縛手段(１３〜２０)の作動を解除
   自在に固定するための施錠手段(２１〜２３)を備えるこ
   とを特徴とする請求項１,２,３,又は４記載の自動車用
   スキーラック。
6. 【請求項６】 上記施錠手段(１６)は、上記操作レバー
   (１７)に内蔵され、上記操作レバー(１７)を上記プレー
   ト(１６)に施錠するように構成され、該プレート(１６)
   は施錠手段に係合可能な錠開口部(２３)を備えることを
   特徴とする請求項１,２,３,４,又は５記載の自動車用ス
   キーラック。
7. 【請求項７】 自動車に物品、特にスキーを支持するた
   めのラックであって、フレーム(１,２,１０,１１,１２)
   と引っ張り手段(８,９)と固縛手段(１３〜２０)を備
   え、 フレーム(１,２,１０,１１,１２)は、自動車の外側に取
   り付けられたスペアタイヤ(７)に引っ掛けるためのピン
   手段(５,６)を有し、 引っ張り手段(８,９)は、スペアタイヤ(７)の周囲に巻
   き付くためのものであり、その一端がフレーム(１,２)
   に結合され、 固縛手段(１３〜２０)は、該固縛手段(１３〜２０)に他
   端(８a,８b)が係合する引っ張り手段(８,９)を解放自在
   に固縛するためのものであることを特徴とするラック。