JPH0655798U

JPH0655798U - スライドフィルム用写真たて

Info

Publication number: JPH0655798U
Application number: JP597093U
Authority: JP
Inventors: 喜弘津田
Original assignee: 喜弘津田
Priority date: 1993-01-08
Filing date: 1993-01-08
Publication date: 1994-08-02

Abstract

(57)【要約】【目的】スライドフィルムの像を透明な球を通して見
ることができ、しかも拡大されて見えるとともに、外観
的にも優れた卓上のインテリアにもなる、スライドフィ
ルム用写真たてを提供する。【構成】透明なプラスチックなどでできた透明台
（１）の上部に凹状の装填部（２）を設け、その中にス
ライドフィルム（３）を装填し、さらにその上にガラス
玉などの透明球（４）を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、透明台（１）に設けた装填部（２）にスライドフィルム（３）を装填し、その上部に透明球（４）を設け、その透明球（４）を覗くことによりスライドフィルム（３）を見ることができるとともに、外観的にも優れたインテリアにもなる、スライドフィルム用写真たてに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、プリント写真を卓上などに飾る写真たてがあった。また、スライド用の幻燈機があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

スライドフィルムをプリント写真用の写真たてに入れて飾っても、背面から光があたらないので暗く、また通常は３５ｍｍサイズのフィルムが多く使用されているので、小さすぎて見にくい。また、幻燈機は常時点灯しておくのは困難である。本考案は、これらの欠点を解決するために考案されたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記欠点を解消するため本考案は、透明な材質の透明台（１）の上部に凹状の装填部（２）を設け、この装填部（２）の中にスライドフィルム（３）を装填し、更にその上部に透明球（４）を設けてなるものである。また、透明球（４）は下部に平面（５）を有するものであってもよい。また、透明台（１）は底面に反射面（６）を設けてもよく、内部に電球（７）を設けてもよい。

【０００５】

【作用】

本考案のものを明るい場所の机上などに置くことにより、その光が透明台（１）の内部に入りスライドフィルム（３）を下部より照らし、そして透明球（４）を上部より覗くとスライドフィルム（３）の像が明るく拡大されて見える。また、透明球（４）の下部に平面（５）を設けると像の歪が少なくなる。また、透明台（１）の底面に反射面（６）を設けるとより明るい像が得られる。またさらに、透明台（１）の内部に電球（７）を設けると暗い場所でもスライドフィルム（３）の像を見ることができる。

【０００６】

【実施例】

以下、考案の実施例について説明する。図１、２に示すように、ガラスあるいはプラスチックなどの透明な材料でできた透明台（１）上部に円形で凹状の装填部（２）を設け、その装填部（２）の中に現像されたスライドフィルム（３）を装填し、さらにその上部に透明なガラスやプラスチックなどで球形に成形され、表面は光沢があり透過してものが見える透明球（４）を設ける。ただし、透明台（１）はやや半透明な材質でもよく、あるいは透明な材料で成形しその表面仕上げをサンドブラストなどで荒く処理してもよい。また、透明球（４）を中空にしその中に水などの透明な液体またはゲル状のものを充填してもよく、これによりコストを下げることが出来る。また、透明球（４）の形状は、これを覗いて見える像に極端な歪がでない範囲で、その中心の断面形状が楕円や卵形でもよい。また、スライドフィルム（３）はマウント付きのものでもよく、装填部（２）が小さい場合はその大きさに合わせて切り抜いて用いてもよい。またさらに、スライドフィルム（３）の代わりに、透明な樹脂フィルムや薄い紙に写真や絵を印刷したものを採用してもよい。以上のような構造で使用するときは、明るい場所に設置し透明球（４）を上から覗けばスライドフィルム（３）の像が拡大されて見える。

【０００７】図３で示す実施例では、透明球（４）の下部を切断し研磨するなどして平にした平面（５）を設けており、これにより像の歪を少なくできる。

【０００８】図４で示す実施例では、透明台（１）の底面を白色などの明るい色に塗装した反射面（６）を設けており、これにより、より多くの光がスライドフィルム（３）に向けて反射され、明るい像が得られる。ただし、塗装の代わりに、白色板や鏡を透明台（１）の底面に設けてもよい。

【０００９】図５で示す実施例では、透明台（１）の内部に電球（７）と電池（８）を設け、側部には電源スイッチ（９）を設けてそれらを電気配線し、底部には底板（１０）を設け係止部（１１）で透明台（１）に係り止めして取付けられている。ただし、電球（７）に代わる光源として発光ダイオードや蛍光灯あるいはネオンランプを用いてもよく、また、その電源は電池（８）の代わりに透明台（１）の外部より電気を供給してもよい。これにより、暗い場所でも像を見ることができる。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は、上述どおり構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。本考案のものを明るい場所の卓上などに設置することにより、その光が透明台（１）の内部に入りスライドフィルム（３）を下部より照らして明るくし、そして透明球（４）を上部より覗くと、球形であるため凸レンズのはたらきでスライドフィルム（３）の像が拡大されて見える。そして、透明球（４）の下部に平面（５）を設けることにより、完全な球形の場合は強い屈折で像のほぼ中央部以外はひずみが大きいが、その場合と比較して像のひずむ範囲を少なくできる。また、透明台（１）の底面に反射面（６）を設けることにより、より多くの光がスライドフィルム（３）に向けて反射され、いっそう明るい像が得られる。さらに、透明台（１）の内部に電球（７）を設け点灯することにより、暗い場所でも像を見ることができる。上記のほか、水晶玉のような球の形であるため、外観に優れたインテリアにもなり、また水晶玉占いの気分を味わえる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の縦断面図

【図２】本考案の分解斜視図

【図３】本考案の透明球に平面を設けた実例を示す縦断
面図

【図４】本考案の透明台に反射面を設けた実例を示す縦
断面図

【図５】本考案の透明台に電球を設けた実例を示す縦断
面図

【符号の説明】

１透明台２装填部３スライドフィルム４透明球５平面６反射面７電球８電池９電源スイッチ１０底板１１係止部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】透明台（１）の上部に装填部（２）を設
け、この装填部（２）の中にスライドフィルム（３）を
設け、その上部に透明球（４）を設けてなるスライドフ
ィルム用写真たて。
【請求項２】透明球（４）の下部に平面（５）を設けた
請求項１のスライドフィルム用写真たて。
【請求項３】透明台（１）の底面に反射面（６）を設け
た請求項１又は２のスライドフィルム用写真たて。
【請求項４】透明台（１）の内部に電球（７）を設けた
請求項１又は２のスライドフィルム用写真たて。