JPH06556U - 加圧鋳造機のプランジャーチップ - Google Patents

加圧鋳造機のプランジャーチップ

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Publication number
JPH06556U
JPH06556U JP4198792U JP4198792U JPH06556U JP H06556 U JPH06556 U JP H06556U JP 4198792 U JP4198792 U JP 4198792U JP 4198792 U JP4198792 U JP 4198792U JP H06556 U JPH06556 U JP H06556U
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JP
Japan
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plunger tip
pressure casting
casting machine
tip
present
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Pending
Application number
JP4198792U
Other languages
English (en)
Inventor
勝海 川野
仁 伊藤
Original Assignee
日立金属株式会社
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Publication date
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Publication of JPH06556U publication Critical patent/JPH06556U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加圧鋳造機に使用するプランジャーチップの
充分な耐負荷特性と耐摩耗性を得られるチップ形状を提
供する。 【構成】 頭部1が台形状に突出し、外周に円環状の偏
平部2が形成された頂面を有し、前記偏平部2と本体5
とがなすエッジ部3を円弧状とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、加圧鋳造用プランジャーチップに係り、更に詳しくは、長寿命化を 容易ならしめるプランジャーチップの形状改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
アルミニウム、その他の金属溶湯を用いて各種の鋳造品を製造する方法として 、ダイカスト法、溶湯鋳造法等の加圧鋳造方法が実施されており、この為の装置 として射出スリーブ内を金属溶湯と接しながら摺動し、加圧するプランジャーチ ップを構成部材の一つとして有する加圧鋳造機が一般に使用されている。この種 のプランジャーチップは、鋳鉄、Cu−Be合金、又は耐熱工具等の各種の材料 から作成され、又内部に冷却水を通す為の中空部が形成され、この為の肉厚とし て10〜20mmが与えられた各種形状に形成されている。その一つとして実公 昭56−30442号に開示されているプランジャーチップが知られている。このプラ ンジャーチップは、薄肉でありながら充分な耐負荷特性を有するもので、頭部が 球面状に突出し、外周に円環状の偏平部が形成された頂面を有するプランジャー チップである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、実公昭56−30442号のプランジャーチップにおいては、以下の様な問 題点があった。 すなわち、エッジ部に局部的な熱だまりが発生し、エッジ部での局部的な熱膨 張のため、焼付、もしくは、カジリ付を引き起こしプランジャーチップ先端部が 異常摩擦することにより、Al溶湯が差込みやすくなり、鋳バリが発生し機械性 能上に重大な悪影響を及ぼすことになる。又、先端部の耐摩耗性を高めるために 、先端部をより高品位な材質で形成したプランジャーチップも検討されてきたが 、このプランジャーチップはコストの上昇を招き、またスリーブ、鋳口ブッシュ 等の摺動面へ硬度差によるカジリ傷を発生させるなどの悪影響を及ぼすことから 、実用には至らなかった。 そこで本考案は、エッジ部での局部的熱膨張による異常摩耗を防止し得るプラ ンジャーチップを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、前記課題を解決するために種々の検討を行ったところ、前記エッジ を従来の直角から円弧状に変更することによりエッジ部の局部的熱膨張を低減で きることを知見し、本考案を完成した。 すなわち本考案は、頭部が台形状又は球面状に突出し、外周に円環状の偏平部 が形成された頂面を有し、この頂面と本体とがなすエッジ部を円弧状としたこと を特徴とする加圧鋳造機のプランジャーチップである。
【0005】
【作用】
本考案では、頂面(金属溶湯と接触する面)と本体とがなすエッジ部を円弧状 とすることにより、図2に示すような温度分布となり、エッジ部の蓄熱量が減少 し、この部分の熱膨張量も減少される。従って、プランジャーチップの異常摩耗 等が防止される。 また、本考案では、前記実公昭56−30442号のプランジャーチップの形状を取 り入れているため、薄肉でありながら充分な負荷特性を有する。
【0006】
【実施例】
以下本考案を実施例に基づき説明する。 図1は、本考案の一実施例を示す縦断面図である。図1に示すように、この実 施例のプランジャーチップ4は、台形状頭部1、この頭部1の外周の円環状偏平 部2、円弧状エッジ部3、及び本体5から構成される。 本考案において、本体5の外径D、台形状頭部1の突出高さH、円環状偏平部 2の幅C、エッジ部3の円弧半径R、頭部肉厚a、本体肉厚bの好適寸法範囲は 次の通りである。 H=10〜15mm、C=7.5〜10mm、R=2〜3mm、 a=18〜25、b=15〜25mm、D=110〜140mm 上記の範囲の寸法を有するプランジャーチップを用いてダイカストを行った。 この場合、鋳造合金の材質は、ADC12もしくはAC4Bで溶湯温度は約70 0℃、また溶湯圧力は150〜700Kgf/cm2である。 その結果、20000〜30000ショットの寿命が得られた。 一方、図1に示すプランジャーチップとエッジ部3が直角である以外同一のプ ランジャーチップを用い前記と同一の条件でダイカストを行ったところ、寿命は 5000〜6000ショットであった。 図2及び図3は、それぞれ本考案及び従来のプランジャーチップを用いた場合 の温度分布を示す。 図2は、本考案における頭部1の端面から本体4の途中まで、約50mmの最 高温度の変化を示し、図3は、従来のものにおける図2と同様の領域における最 高温度の変化を示す。両図から、従来のものに比べて、本考案によれば、最高温 度は、大幅(上記の条件で端面において、30〜40℃)に減少していることが わかる。
【0007】
【考案の効果】
本考案によれば、チップ先端の摩耗が防止できるため、従来5000〜600 0ショットであった寿命が大幅に向上し、もって鋳造稼働率の大幅な向上を達成 することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るプランジャーチップの
縦断面形状を示す図である。
【図2】本考案のプランジャーチップの温度分布を示す
図である。
【図3】従来のプランジャーチップの温度分布を示す図
である。
【符号の説明】
1 台形状頭部 2 頭部外周の偏平部 3 頭部外周の曲面部 4 プランジャーチップ 5 本体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頭部が台形状又は球面状に突出し、外周
    に円環状の偏平部が形成された頂面を有し、前記偏平部
    と本体とがなすエッジ部を円弧状としたことを特徴とす
    る加圧鋳造機のプランジャーチップ。
JP4198792U 1992-06-18 1992-06-18 加圧鋳造機のプランジャーチップ Pending JPH06556U (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5528061B2 (ja) * 1974-10-03 1980-07-25
JPS5630442U (ja) * 1979-08-16 1981-03-24
JPS57142755A (en) * 1981-02-27 1982-09-03 Hanano Shoji Kk Cooler for plunger tip for die casting

Patent Citations (3)

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