JPH065557A - ドライエッチング方法 - Google Patents

ドライエッチング方法

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JPH065557A
JPH065557A JP15822192A JP15822192A JPH065557A JP H065557 A JPH065557 A JP H065557A JP 15822192 A JP15822192 A JP 15822192A JP 15822192 A JP15822192 A JP 15822192A JP H065557 A JPH065557 A JP H065557A
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JP
Japan
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gas
etching
flow rate
chclf
dry etching
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP15822192A
Other languages
English (en)
Inventor
Yusuke Matsukura
祐輔 松倉
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 GaAs基板のエッチング方法に関し、CHClF2
スまたはCHCl2Fを使用して CCl2F2 ガスと同様なドライ
エッチング速度と形状を得ることを目的とする。 【構成】 エッチングガスとしてCCl2F2の代わりにCHCl
F2を使用してGaAsのドライエッチングを行なう際に、CH
ClF2ガスにSF6 ガスを流量比で99:1〜93:7の範囲に
混合したもの、または、CHCl2FガスにSF6 ガスを流量比
で99:1〜85:15の範囲に混合したものを使用すること
を特徴としてGaAs基板のドライエッチング方法を構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はGaAs基板のドライエッチ
ング方法に関する。半導体材料には単体半導体と化合物
半導体があるが、ガリウム砒素(GaAs) は化合物半導体
の代表的な材料であり、これを用いて半導体レーザ, 電
界効果トランジスタ, マイクロ波発振ダイオード, 映像
検知素子など各種の半導体デバイスが作られている。
【0002】そして、これらデバイスの製造には写真蝕
刻技術( フォトリソグラフィ或いは電子線リソグラフ
ィ),薄膜形成技術, 不純物注入技術などが使用されてい
るが、被処理基板上に形成したレジストパターンをマス
クとし、腐食性ガスを用いて基板を選択エッチングする
ドライエッチング技術は微細パターンを形成には不可欠
な技術であり、デバイス形成に当たって頻繁に使用され
ている。
【0003】
【従来の技術】従来、GaAs基板を選択エッチングするの
に使用する腐食性ガス( 以下略してエッチャント) とし
て二弗化二塩化炭素(CCl2F2,商品名フロン12) が使用さ
れていた。
【0004】然し、 CCl2F2 ガスの使用は地球を覆って
いるオゾン層を破壊して健康と環境を損なうと云う問題
があり、このガスは特定フロンとして国際的な規制対象
物質となった。
【0005】そこで、この代替え品としてオゾン破壊係
数が CCl2F2 ガスに較べて1/20の二弗化塩化メタン(CHC
lF2,商品名フロン22) および一弗化二塩化メタン (CHCl
2F,商品名フロン21) の使用が検討されている。
【0006】然し、CHClF2ガスおよびCHCl2Fガスはオゾ
ン破壊能が少ない反面、このガスを使用してGaAs基板の
エッチングを行なうと、分子中に水素(H)原子を含むた
めに揮発性の低い反応生成物を生じ、そのためGaAsのエ
ッチング速度が著しく低くなると云う問題があり、この
解決が必要であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】GaAs基板のドライエッ
チングに使用するエッチャントとして CCl2F2 ガスが使
用さていたが、オゾン層を破壊することが明らかにな
り、代替いとしてオゾン破壊係数の少ないCHClF2ガスお
よびCHCl2Fガスが着目されている。
【0008】然し、このエッチャントを使用すると揮発
性の低い反応生成物が生じ、この生成物が基板を覆うた
めにエッチング速度が非常に遅くなると云う問題があ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題はエッチング
ガスとしてCCl2F2の代わりにCHClF2を使用してGaAsのド
ライエッチングを行なう際に、CHClF2ガスにSF6 ガスを
流量比で99:1〜93:7の範囲に混合したものを使用す
るか、或いはCHCl2FガスにSF6 ガスを流量比で99:1〜
85:15の範囲に混合したものを使用することを特徴とし
てGaAs基板のドライエッチング方法を構成することによ
り解決することができる。
【0010】
【作用】CHClF2ガス或いはCHCl2Fガスを使用する場合に
エッチング速度が低い理由は分子構造は未だ明らかにさ
れていないが、蒸気圧の低い反応生成物が基板上に付着
するためであり、これは平行平板型プラズマエッチング
装置でCHClF2ガスまたはCHCl2Fガスを用いて10分間プラ
ズマ放電を行なった後、この装置の反応室内に酸素
(O2)ガスを50sccmの流量、ガス圧10 Pa の条件で供給
しながら13.56 MHzの高周波電力を供給してプラズマ放
電を生じさせて反応室内の洗浄( クリーニング) を行な
う場合にCHClF2ガスの場合に約180 秒、またCHCl2Fガス
の場合に約290秒要することから明らかである。
【0011】そこで、発明者はCHClF2ガスまたはCHCl2F
ガスに他のガスを添加して反応生成物の蒸気圧を上げ、
基板面から除去する方法を研究した。さて、シリコン(S
i)基板のエッチャントとして従来より六弗化硫黄(SF6)
が使用されている。
【0012】然し、SF6 ガスのみを使用してSiのエッチ
ングを行なう場合は等方性エッチングが起こり易く、微
細パターンの加工精度は向上しない。そこで、各種の提
案がなされている。
【0013】例えば、CCl4,CCl3F,CCl2F2,CClF3などの
分子式で表されるクロールカーボンガスの内の一つのガ
スとCHClF2を混合すると、エッチングが進行する際にク
ロールカーボンとSiとの反応物がエッチング側壁に付着
するため、サイドエッチングが抑制され、また、CHClF2
を構成する水素(H) と余分な弗素ラジカル(F* ) が反応
して除去されるためにアンダーカットのない垂直な異方
性エッチングが行なわれると発表されている。( 特開昭
61-131456)発明者はGaAsとSiとは材料は異なるものゝ、
エッチング壁に反応生成物が生じて反応のを遅らせてい
る現象は同じであることから、上記の方法とは逆に積極
的に F* を供給してエッチング壁の反応生成物を蒸気圧
の高い材料に変えることが有効であると考えた。
【0014】 SF6 +e → SF5 + + F* +2e ・・・・(1) また、等方性エッチングが行なわれるSF6 ガスを添加す
ることによりエッチング壁の付着物を効果的に除去する
ことができると考えた。
【0015】図1は平行平板型プラズマエッチング装置
を用い、供給するCHClF2ガスとSF6ガスの総流量を50scc
mとし、流量比を100 :0より93:7の範囲に変え、ガ
ス圧を4Paに保ち、13.56 MHzの周波数で100 Wの電力
を加えて10分間プラズマ放電を行なって後、この反応室
内にO2ガスを流量50sccm, ガス圧10 Pa の条件でクリー
ニングを行い、電圧の変化量から反応生成物の洗浄時間
を求めた結果である。
【0016】同図よりSF6 ガスを加えなかった試料は反
応生成物の付着が多く、洗浄(クリーニング)に180 秒
要するのに対し、SF6 ガスを添加するに従って反応生成
物の付着量が減り、93:7の流量比にすることにより殆
ど付着量がなくなることを示している。
【0017】一方、図2は同じ平行平板型のプラズマエ
ッチング装置を用い、供給するCHClF2ガスとSF6 ガスの
総流量を50sccmとし、流量比を100 :0より93:7の範
囲に変え、ガス圧を4Paに保ち、13.56 MHzの周波数で
100 Wの電力を加えてプラズマエッチングを行なう場合
のエッチング速度の変化を示している。
【0018】すなわち、SF6 ガスの供給量を増すに従っ
てエッチング速度は増加するものゝ流量比が95:5付近
を境として減少する傾向を示している。このことは、SF
6 ガスの供給量を増すに従って付着生成物は無くなるも
のゝ、気相中でのCHClF2からの解離生成種とSF6からの
解離生成種との間に反応が生じ、そのためにエッチング
に必要な活性種の量が減少するためと考えている。
【0019】以上のことから、CHClF2ガスに対するSF6
ガスの添加量は流量比で99:1〜93:7の範囲が適当で
ある。次に、図3は平行平板型プラズマエッチング装置
を用い、CHCl2FガスとSF6 ガスの流量比を100 :0より
93:7の範囲に変え、ガス圧を4Paに保ち、13.56 MHz
の周波数で100 Wの電力を加えて10分間プラズマ放電を
行なって後、この反応室内にO2ガスを流量50sccm, ガス
圧10 Pa の条件でクリーニングを行い、電圧の変化量か
ら反応生成物の洗浄時間を求めた結果である。
【0020】同図よりSF6 ガスを加えなかった試料は反
応生成物の付着が多く、洗浄(クリーニング)に290 秒
要するのに対し、SF6 ガスを添加するに従って反応生成
物の付着量が減り、85:15の流量比にすることにより殆
ど付着量がなくなることを示している。
【0021】一方、図4は同じ平行平板型のプラズマエ
ッチング装置を用い、供給するCHCl 2FとSF6 ガスの流量
比を100 :0より85:15の範囲に変え、ガス圧を4Paに
保ち、13.56 MHzの周波数で100 Wの電力を加えてプラ
ズマエッチングを行なう場合のエッチング速度の変化を
示している。
【0022】すなわち、SF6 ガスの供給量を増すに従っ
てエッチング速度は増加するものゝ流量比が85:12付近
を境として減少する傾向を示している。この理由も、CH
ClF2の場合と同様に考えられる。
【0023】以上のことから、CHCl2Fに対するSF6 の添
加量は流量比で99:1〜85:15の範囲が適当である。
【0024】
【実施例】実施例1:(請求項2に対応) GaAsを用いた電界効果トランジスタ(FET)のゲート
リセスパターンを従来の方法で作り、このGaAs基板を平
行平板型プラズマエッチング装置にセットし、反応室を
充分に排気した後、CHClF2ガスを47.5sccm、また、SF6
ガスを2.5sccmの流量で供給し、排気系を用いて反応室
のガス圧を4Paに保ち、90Wの高周波電力を供給して10
分間エッチングを行なった。
【0025】その結果、エッチング深さが17000 Å, 速
度にして1700Å/分でエッチングすることができ、また
エッチング形状が垂直な異方性エッチングを行なうこと
ができた。 実施例2:(請求項3に対応) 実施例1と同様にしてゲートリセスパターンを作ったGa
As基板を平行平板型プラズマエッチング装置にセット
し、反応室を充分に排気した後、CHCl2Fガスを25sccm、
また、SF6 ガスを12 sccmの流量で供給し、排気系を用
いて反応室のガス圧を4Paに保ち、90Wの高周波電力を
供給して1分間エッチングを行なった。
【0026】その結果、エッチング深さが3800Å, 速度
にして3800Å/分でエッチングすることができた。
【0027】
【発明の効果】本発明の実施により CCl2F2 ガスに代え
てCHClF2ガスまたはCHCl2Fガスを使用してGaAsのエッチ
ングを行なう場合でも、従来と同様なエッチング速度で
垂直な断面をもつ異方性エッチングを行なうことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】CHClF2へのSF6 添加の洗浄時間に及ぼす影響図
である。
【図2】CHClF2へのSF6 添加のエッチング速度に及ぼす
影響図である。
【図3】CHCl2FへのSF6 添加の洗浄時間に及ぼす影響図
である。
【図4】CHCl2FへのSF6 添加のエッチング速度に及ぼす
影響図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エッチングガスとしてCHClF2或いはCHCl
    2Fを使用してGaAsのドライエッチングを行なう際に、該
    CHClF2或いはCHCl2FガスにSF6 ガスを混合して使用する
    ことを特徴とするドライエッチング方法。
  2. 【請求項2】 前記CHClF2ガスと前記SF6 ガスとの流量
    比は99:1〜93:7の範囲であることを特徴とする請求
    項1記載のドライエッチング方法。
  3. 【請求項3】 前記CHCl2Fガスと前記SF6 ガスとの流量
    比は99:1〜85:15の範囲であることを特徴とする請求
    項1記載のドライエッチング方法。
JP15822192A 1992-06-17 1992-06-17 ドライエッチング方法 Withdrawn JPH065557A (ja)

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