JPH0655447A - マスキングシ−ト及びサンドブラストによる文字等の彫刻方法 - Google Patents

マスキングシ−ト及びサンドブラストによる文字等の彫刻方法

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JPH0655447A
JPH0655447A JP23288392A JP23288392A JPH0655447A JP H0655447 A JPH0655447 A JP H0655447A JP 23288392 A JP23288392 A JP 23288392A JP 23288392 A JP23288392 A JP 23288392A JP H0655447 A JPH0655447 A JP H0655447A
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JP
Japan
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masking sheet
characters
adhesive layer
separator
cut
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Pending
Application number
JP23288392A
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English (en)
Inventor
Shinkichi Yamashita
眞吉 山下
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】プロッタによるゴム製マスキングシ−トへの文
字等の切り込みを低抵抗でスム−ズに行うことを可能に
するマスキングシ−ト、及びマスキングシ−トへの文字
等の切り込みにプロッタを使用してサンドブラストによ
る彫刻を良好に行うことを可能にする彫刻方法を提供す
る。 【構成】加硫ゴムシ−トの表面にプラスチック層を有す
る複合シ−トの裏面に粘着剤層を設け、該粘着剤層にセ
パレ−タを仮着したマスキングシ−トの上記複合シ−ト
に、ペン先に切刃を取着したプロッタで文字等を切り込
み、次いで、前記文字等の切り込みを行ったマスキング
シ−トからセパレ−タを剥離し、複合シ−トを粘着剤層
において被彫刻面に貼着し、この貼着複合シ−トから文
字等を切り込み線に沿って切開除去し、而るのち、サン
ドブラストを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マスキングシ−ト及び
このマスキングシ−トを使用してサンドブラストにより
文字等を彫刻する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】石材等に文字・図形等をサンドブラスト
によって彫刻する場合、旧来においては、裏面に粘着剤
層を設けた加硫ゴム製のマスキングシ−トに文字等を専
門業者が描き、この文字等を描いたマスキングシ−トを
被彫刻面に貼着し、この貼着マスキングシ−トから上記
の文字等をカッタ−等を使用して切り抜き、次いで、サ
ンドブラストを行い、非彫刻面をゴムマスキングシ−ト
の弾性緩衝作用で噴射サンドの衝突から保護しつつ彫刻
露出面を刻削している。
【0003】しかしながら、この方法では、文字等の表
示を手書きで行わなければならず、また現場でカッタ−
等を使用して文字等の切り抜きを行わなければならない
ので、熟練を必要とし、作業性に問題がある。
【0004】このため、近来においては、コンピュ−タ
の解析,演算結果を用紙上に文字・図形として表示する
プロッタによって文字等の切り込みを行うことが提案さ
れている。
【0005】このプロッタを使用する方法においては、
裏面に粘着剤層を設けた加硫ゴム製のマスキングシ−ト
本体の裏面にセパレ−タを仮着したマスキングシ−トの
当該マスキングシ−ト本体に、ペンに切刃を取着したプ
ロッタで文字等を切り込み、この文字等を切り込んだマ
スキングシ−トからセパレ−タを剥離しマスキングシ−
ト本体を粘着剤層によって被彫刻面に貼着し、次いで、
この貼着マスキングシ−トから上記の切り込んだ文字等
を抜取り、この抜取りにより露出された彫刻面をサンド
ブラストによって刻削している。
【0006】この場合、上記文字等の切り込み深さをマ
スキングシ−ト本体の裏面に達する深さとすると、セパ
レ−タを剥離する際に文字等の部分がセパレ−タと共に
除去されてしまい、このセパレ−タの剥離後にマスキン
グシ−ト本体を被彫刻面に貼着する際に文字等の形状が
崩壊され易く、また、同上セパレ−タの剥離時に文字等
の島部分が抜き取られて文字等の本来の形態が喪失され
るに至るので、上記文字等の切り込みを、マスキングシ
−ト本体裏面から数μm〜数十μmの位置を底とする深
さで行う必要がある。
【0007】更に、マスキングシ−ト本体裏面の粘着剤
層とセパレ−タとの間の接着力が強過ぎると、セパレ−
タの剥離時に文字部分,文字の島部分の抜脱が生じるの
で、その接着力も充分に小さくする必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、切刃による
切り込みは、刃先に接触する材料箇所に応力が集中し、
材料が切開されていく現象であり、ゴム材料において
は、その弾性的性質のために応力が緩和され、応力集中
を発生させ難いから、上記ゴム製のマスキングシ−ト本
体への切り込み抵抗が大となってその切り込みは容易で
はない。
【0009】本発明の目的は、プロッタによるゴム製マ
スキングシ−トへの文字等の切り込みを低抵抗でスム−
ズに行うことを可能にするマスキングシ−ト及びこのマ
スキングシ−トへの文字等の切り込みにプロッタを使用
してサンドブラストによる彫刻を良好に行うことを可能
にする彫刻方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のマスキングシ−
トは加硫ゴムシ−トの表面にプラスチック層を有する複
合シ−トの裏面に粘着剤層を設け、該粘着剤層にセパレ
−タを仮着したことを特徴とする構成である。本発明の
サンドブラストによる文字等の彫刻方法は、上記マスキ
ングシ−トの複合シ−トに、ペン先に切刃を取着したプ
ロッタで文字等を切り込み、次いで、前記文字等の切り
込みを行ったマスキングシ−トからセパレ−タを剥離
し、複合シ−トを粘着剤層において被彫刻面に貼着し、
この貼着複合シ−トから文字等を切り込み線に沿って切
開除去し、而るのち、サンドブラストを行うことを特徴
とする構成である。
【0011】
【作用】ゴム製のマスキングシ−ト本体の表面に切刃に
よる切開を容易に行い得るプラスチック層が存在するか
ら、そのプラスチック層が容易に切開され、ゴム製マス
キングシ−ト本体においては、弾性体であってもプラス
チック層の切開箇所の切欠き効果の波及による応力集中
のために充分スム−ズに切開が行われる。従って、プロ
ッタによるゴム製マスキングシ−トへの文字等の切り込
みが低抵抗で行われる。
【0012】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明のマスキングシ−トの実施例の断面説
明図である。図1において、1は加硫ゴム製のマスキン
グシ−ト本体であり、その厚さは、通常、0.3mm〜
1.5mmとされる。2はマスキングシ−ト本体1の表
面に設けられたプラスチック層であり、できるだけ薄
く、かつ伸び難いものが使用される。例えば、厚さ5μ
m〜100μmのポリプロピレンフィルム,ポリエチレ
ンテレフタレ−トフィルム,ポリエチレンフィルム等が
使用される。
【0013】3はマスキングシ−ト本体1の裏面に設け
られた粘着剤層であり、その厚さは、通常30μm〜1
00μmとされる。4は粘着剤層3に仮着されたセパレ
−タであり、例えば、剥離処理されたクラフト紙が使用
される。
【0014】上記のマスキングシ−ト本体は、プラスチ
ックフィルムに未加硫のゴムシ−トを張り合わせ、次い
で加硫することによって得ることができる。
【0015】本発明によって石材等に文字等を彫刻する
には、上記のマスキングシ−トAをプロッタにセット
し、彫刻しようとする文字等のデ−タをコンピュ−タに
入力し、プロッタ制御コマンド,彫刻文字等の座標デ−
タをプロッタの通信制御部に送り、必要なデ−タ処理を
したのち、プロッタのX,Yモ−タに指令パルスを送
り、ペンを上記デ−タに対応して移動させ、ペン先の切
刃でマスキングシ−ト本体に切り込みを入れていく。図
2の(イ)に示すように、この切り込みaは、粘着材層
3内に達する深さで行われる。
【0016】このようにして、マスキングシ−トAに文
字等を切り込んだのちは、セパレ−タ4を剥離し、図2
の(ロ)に示すように、マスキングシ−ト本体1を石材
等の彫刻面Bに粘着剤層3で貼着する。上記の切り込み
aが粘着材層3内に達していても、その粘着材層の切り
口が粘着剤同志の再粘着により自ずからつながるから、
セパレ−タ4の剥離時、文字部分が抜脱するのをよく回
避できる。
【0017】図2の(ロ)に示すように、マスキングシ
−ト本体1を被彫刻面Bに貼着したのちは、図2の
(ハ)に示すように文字等の切り込み部分を切り込み線
の完全な切開によって抜取り、被彫刻面Bを露出させ
る。この場合、切り込み線直下が上記したように、粘着
剤同志の再粘着により粘着材層の厚さとなっているが、
その厚さが30μm〜100μm程度とされているか
ら、文字部分の抜取りを容易に行うことができる。
【0018】被彫刻面を露出させたのちは、サンドブラ
ストを行い、ゴム製マスキングシ−ト本体の緩衝作用に
より非彫刻面を噴射サンドの衝突より保護しつつ露出被
彫刻面を刻削していく。
【0019】上記マスキングシ−ト本体のプロッタによ
る文字等の切り込みにおいては、マスキングシ−ト本体
の表面に切開が容易なプラスチック層が存在するから、
そのマスキングシ−ト本体表面を容易に切開でき、プラ
スチック層直下の加硫ゴム部分においては、材質的に切
開困難な弾性体であっても、プラスチック層の切開箇所
の切欠き効果の波及による応力集中のために充分スム−
ズに切開でき、マスキングシ−ト本体を全体的に低抵抗
で切開できる。
【0020】従って、マスキングシ−ト本体裏面の粘着
剤層とセパレ−タとの間の接着力が少なくとも20g/
25mm程度であれば、文字等の切り込み時、マスキン
グシ−ト本体とセパレ−タとの接着界面が剥離するのを
防止できる。このマスキングシ−ト本体とセパレ−タと
の接着界面の接着力が強過ぎると、セパレ−タの剥離時
に文字等の切り込む部分、または文字の島部分がセパレ
−タと共に脱離してしまうので、この接着力は80g/
25mmとすることが適切であり、従って、当該接着力
は20g/25mm〜80g/25mmとすることが好
ましい。
【0021】また、サンドブラスト中でのマスキングシ
−ト本体の脱落を防止するために、粘着剤層の石材等に
対する接着力は0.3kg/25mm以上とすることが
安全であり、他方、サンドブラスト終了後でのマスキン
グシ−トの除去をスム−ズに行うために、同接着力を
1.5kg/25mm以下とすることが好ましい。
【0022】
【発明の効果】本発明のマスマングシ−ト及びサンドブ
ラストによる文字等の彫刻方法は上述した通りの構成で
あり、マスキングシ−トにおいては、加硫ゴム製のマス
キングシ−トの表面に切開が容易なプラスチック層を設
けてあるから、マスキングシ−ト本体が材質的に切開し
難い弾性体であってもプラスチック層の切開端の切欠き
効果の波及による応力集中で加硫ゴム部分にも文字等を
容易に切り込み得、その切り込みを低抵抗で行い得るた
めに、マスキングシ−ト本体とセパレ−タとの接着界面
の接着力を小さくしても、文字等の切り込み時、マスキ
ングシ−ト本体とセパレ−タとの接着界面の剥離をよく
防止して、プロッタによる文字等の切り込みをスム−ズ
に行うことができる。
【0023】そして、マスキングシ−ト本体とセパレ−
タとの接着界面の接着力を小さくし得る結果、マスキン
グシ−ト本体を被彫刻面に貼着する際のセパレ−タの剥
離時、切り込んだ文字部分、文字の島部分がセパレ−タ
と共に除去されるのを防止できる。従って、本発明によ
れば、プロッタを使用しての文字等の彫刻を良好に行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマスキングシ−トの一実施例を示す断
面説明図である。
【図2】本発明の彫刻方法の実施例の各作業段階を示す
説明図である。
【符号の説明】 A マスマングシ−ト B 被彫刻面 1 マスキングシ−ト本体 2 プラスチック層 3 粘着剤層 4 セパレ−タ a 切り込み

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加硫ゴムシ−トの表面にプラスチック層を
    有する複合シ−トの裏面に粘着剤層を設け、該粘着剤層
    にセパレ−タを仮着したことを特徴とするマスキングシ
    −ト。
  2. 【請求項2】加硫ゴムシ−トの表面にプラスチック層を
    有する複合シ−トの裏面に粘着剤層を設け、該粘着剤層
    にセパレ−タを仮着したマスキングシ−トの上記複合シ
    −トに、ペン先に切刃を取着したプロッタで文字等を切
    り込み、次いで、前記文字等の切り込みを行ったマスキ
    ングシ−トからセパレ−タを剥離し、複合シ−トを粘着
    剤層において被彫刻面に貼着し、この貼着複合シ−トか
    ら文字等を切り込み線に沿って切開除去し、而るのち、
    サンドブラストを行うことを特徴とするサンドブラスト
    による文字等の彫刻方法。
JP23288392A 1992-08-07 1992-08-07 マスキングシ−ト及びサンドブラストによる文字等の彫刻方法 Pending JPH0655447A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100831549B1 (ko) * 2007-03-06 2008-05-22 이상규 도로명 주소 표기용 안내석 제조방법 및 도로명 주소표기용 안내석
WO2024195749A1 (ja) * 2023-03-20 2024-09-26 ナニワ研磨工業株式会社 彫刻ブラスト用マスキングシート及びその製造方法

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