JPH0654795A - 内視鏡の湾曲操作装置 - Google Patents

内視鏡の湾曲操作装置

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JPH0654795A
JPH0654795A JP4210434A JP21043492A JPH0654795A JP H0654795 A JPH0654795 A JP H0654795A JP 4210434 A JP4210434 A JP 4210434A JP 21043492 A JP21043492 A JP 21043492A JP H0654795 A JPH0654795 A JP H0654795A
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bending
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Genichi Nakamura
元一 中村
Yoshikatsu Nagayama
義勝 永山
Hiroki Hibino
浩樹 日比野
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 中立復帰の有無が簡単に切り換えられるジョ
イスティック型の湾曲スイッチを備えた内視鏡の湾曲操
作装置を提供すること。 【構成】 挿入部8の先端側を湾曲させる湾曲機構と、
この湾曲機構を駆動する為の駆動モータを備えた駆動部
と、この駆動部を操作する為の傾倒自在な操作レバー3
3を有する湾曲スイッチ19と、この湾曲スイッチ19
の操作によって前記駆動部を制御する制御装置6とを有
し、前記操作レバー33を傾倒する付勢力を停止した場
合に、この操作レバー33を中立位置に復帰させる第1
のモードと、前記付勢力を停止した場合の位置に前記操
作レバー33を停止させる第2のモードとを操作レバー
33の上頭部33aを操作することで切り換え可能にし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、操作レバーを所定の位
置に復帰させるモードと復帰させないモードとを備えた
内視鏡の湾曲操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、細長の挿入部を体腔内に挿入する
ことにより、体腔内臓器等を観察したり、必要に応じて
処置具チャンネル内に挿通した処置具を用いて各種治療
処置のできる光学式あるいは電子式の内視鏡が広く利用
されている。これらの内視鏡に於いては、操作性を向上
する為に、湾曲操作スイッチ等の入力手段とモータ等の
駆動手段により、挿入部の湾曲部を湾曲駆動するものも
提案されている。
【0003】例えば、特開昭61−106125号公報
には、湾曲角度の把握と、湾曲スピードの制御が同時に
行える入力装置のジョイスティックを湾曲操作スイッチ
とし、この操作により、上下及び左右の湾曲操作を行な
う技術が開示されている。
【0004】ここで、一般に上記ジョイスティックは、
操作レバーの動作により2つに区分される。1つ目は操
作レバーより手を離すと、操作レバーが強制的に中央に
戻る「中立復帰有型ジョイスティック」。2つ目は操作
レバーより手を離しても操作レバーは動かない「中立復
帰無型ジョイスティック」である。内視鏡の湾曲操作ス
イッチとしてジョイスティックを考えると前記2つのジ
ョイスティックの機能を合わせもつことが望ましい。
【0005】例えば、生体等を行う等、湾曲部が止まっ
ている必要がある場合は、操作レバーより手を離しても
動かない「中立復帰無型ジョイスティック」が望まし
い。しかし、大腸等の狭い管腔に挿入部を挿入する際に
は、湾曲部を素早く直線化できる「中立復帰有型ジョイ
スティック」が望ましい。
【0006】この2つの機能を満たすものに、中立復帰
型ジョイスティックで、操作レバーを固定する際には、
係止部材をねじ込むことにより、操作レバーを固定でき
るジョイスティックが考えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この係
止部材をねじ込む型のジョイスティックは、湾曲レバー
を固定する度ごとに係止部材をねじ込む必要があり、ま
た、湾曲レバー固定後は操作レバーが動かせない為、1
度この係止部材を外してやる必要があり、操作が煩雑で
あった。
【0008】本発明は、前記事情に鑑みてなされたもの
で、中立復帰の有無が簡単に切り換えられるジョイステ
ィック型の湾曲スイッチを備えた内視鏡の湾曲操作装置
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用】挿入部の先端側
を湾曲させる湾曲機構と、この湾曲機構を駆動する為の
駆動部と、この駆動部を操作する為の傾倒自在な湾曲レ
バーを有するジョイスティックから成る湾曲スイッチ
と、この湾曲スイッチの操作によって前記駆動部を制御
する制御手段とを有する内視鏡の湾曲操作装置に於い
て、前記湾曲スイッチの操作レバーを傾倒する付勢力を
停止した場合に、前記操作レバーを所定の位置に復帰さ
せる第1のモードと、前記付勢力を停止した場合の位置
に前記操作レバーを自動的に停止させる第2のモードと
を切り換えるモード切換手段を有する構成にすることに
より、モード切換手段を操作することにより、いずれの
モードも簡単に選択設定できるようになっている。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1ないし図8は本発明の第1実施例に係り、図
1は第1実施例を備えた電子式内視鏡装置を示し、図2
は湾曲駆動機構を示し、図3は湾曲スイッチを示し、図
4は図3のA−A′断面及び操作レバーを傾倒した場合
の断面を示し、図5は図3のB−B′断面及び操作レバ
ーを傾倒した場合の断面を示し、図6はRLガイドを示
し、図7はUDガイドを示し、図8は操作レバーの構造
を示す。
【0011】図1に示す第1実施例を備えた電子式内視
鏡装置1は、CCD等の固体撮像素子を内設した電子式
内視鏡2と、この電子式内視鏡2に照明光を供給する光
源装置3と固体撮像素子を駆動し、固体撮像素子からの
撮像信号を映像信号に変換するビデオ制御装置4と、ビ
デオ制御装置4からの映像信号を映し出すモニタ5と、
後述する電子式内視鏡2の湾曲部10の湾曲を制御する
湾曲用モータ制御装置6とから構成されている。
【0012】電子式内視鏡2は、操作部7と、この操作
部7に連結され、被検体に挿入可能に細長に形成された
挿入部8が設けられている。この挿入部8は、操作部7
から順に屈曲自在の軟性部9、湾曲自在の湾曲部10、
硬質の先端構成部11が連結されている。挿入部8の先
端側に設けられた湾曲部10は、複数の湾曲駒を連結し
てなり、上下、左右方向に湾曲可能に構成している。先
端構成部11は、固体撮像素子を含む対物光学系、照明
光学系等が設けられている。固体撮像素子には、信号ケ
ーブルが電気的に接続されており、後述するビデオ制御
装置用コネクタ16まで延出している。
【0013】また、照明用光学系として、ライトガイド
ファイバ束がライトガイドコネクタ14まで延出してい
る。操作部7の側部には、途中で二股に分岐するユニバ
ーサルコード12が連結されている。このユニバーサル
コード12の端部には、湾曲用モータ制御装置6に着脱
自在に接続されるモータ制御装置用コネクタ13と、光
源装置3に着脱自在に接続されるライトガイドコネクタ
14が設けられている。
【0014】そして、ライトガイドコネクタ14には側
部からビデオ制御用コード15が延出し、端部にビデオ
制御装置4に着脱自在に接続されるビデオ制御装置用コ
ネクタ16が設けられている。
【0015】また、操作部7には、観察窓を洗滌する為
の送気・送水釦17と、体液等を吸引する為の吸引釦1
8が設けられている。送気・送水釦17を操作すること
により、送気あるいは送水がなされ、吸引釦18を操作
することにより、電子式内視鏡2内に配設された吸引チ
ャンネル(処置具挿通用チャンネル)から吸引がなされ
る。
【0016】また、操作部7内には、湾曲部10を湾曲
操作する為のジョイスティックからなる湾曲操作スイッ
チ19が設けられており、操作レバー33が操作部7外
に突出している。操作部7内には、図2に示されるよう
に、湾曲部10を上下方向に湾曲駆動する直流モータか
らなる駆動モータ21と、この駆動モータ21の駆動軸
22に固定されたスプロケット23と、このスプロケッ
ト23に噛合うチェーン24とが設けられている。
【0017】そして、チェーン24の端部は、連結部材
25を介して湾曲操作ワイヤ26が連結されている。こ
の湾曲操作ワイヤ26は、軟性部9、湾曲部10内を挿
通し、湾曲部10先端の湾曲駒に連結されている。そし
て、湾曲スイッチ19(の操作レバー33を傾倒)操作
すると、その傾倒角度に応じて(後述する)ボリューム
34の抵抗値が変化することにより、湾曲用モータ制御
装置6はこの抵抗値を検出して、この抵抗値に対応する
角度だけ湾曲部10を湾曲させるように駆動モータ21
を回転駆動し、駆動モータ21が駆動されることによ
り、操作ワイヤ26が牽引操作され、湾曲部10が上下
方向に湾曲駆動される。
【0018】ここでは、上下方向に湾曲駆動する湾曲操
作機構について述べたが、左右方向に湾曲駆動する湾曲
操作機構についても同様に構成されている。図3は湾曲
操作スイッチ19単体を示す図である。
【0019】湾曲操作スイッチ19は非金属材料のケー
ス32と同じく非金属材料の操作レバー33より構成さ
れている。ケース32には、操作レバー33の上下(U
Dと略記)方向及び右左(RLと略記)方向の傾倒位置
(傾き角)を検出するUD用ボリューム34とRL用ボ
リューム35が固定されている。
【0020】これらUD用ボリューム34とRL用ボリ
ューム35は湾曲用モータ制御装置6と電気的に接続さ
れ、この湾曲用モータ制御装置6内部の図示しない抵抗
値検出回路と接続され、操作レバー33の傾き角度(傾
倒角度)を、傾倒角度に応じて変化する抵抗値から検出
している。そして、中立位置の抵抗値からその抵抗値が
変化した場合、その変化量に応じた量だけ、駆動モータ
21を回転させる。この場合、湾曲用モータ制御装置6
は駆動モータ21に取り付けた図示しないロータリエン
コーダにより検出されるモータ21の実際の回転量が操
作レバー33の操作で指示された回転量と一致するよう
にモータ21の回転駆動を制御する。
【0021】図3において、ケース32を挾んだUD用
ボリューム34の反対面には、板材をぜんまい形状に巻
いて成る操作レバー33の中立復帰の機能を持つUD用
つる巻きばね36が設けられ、RL用ボリューム35の
反対面には、同様にRL用つる巻きばね37が設けられ
ている。これらのつる巻きばね36、37は、形状記憶
合金(以下、SMAで略記する)でできている。
【0022】図4(a)は、図3のA−A′断面であ
る。操作レバー33は、図6に示すようなRLガイド3
8の長穴38aに挿通している。操作レバー33は、R
Lガイド38と操作レバー33を貫通しているピン39
により、RLガイド38に対し、上記長穴38a内を傾
倒可能に支持されている。次に図5(a)に示すように
操作レバー33は、長穴38aの挿通後に図7に示すよ
うなUDガイド40に設けられた長穴40aに挿通して
いる。
【0023】ここでRLガイド38、UDガイド40共
に両端部には非金属材料の円柱部38b、40bが圧入
等の手段により、それぞれ固定されている。これらの円
柱部38b、40bには、それぞれマイナス型のスリッ
ト38c、40cが設けられている。
【0024】そして、これらのスリットは片側は、RL
用ボリューム35、UD用ボリューム34の図示しない
マイナス型の突起を有する回転軸と接続している。ま
た、もう片側にはRL用つる巻きばね37、UD用つる
巻きばね36とそれぞれ連結している。また、これらの
円柱部はケース32に設けられて穴32bにより回転自
在に支持されている。
【0025】つる巻きばねは、中心側の端部は円柱部3
8b,40bにそれぞれ設けられたマイナス型のスリッ
ト38c,40cにそれぞれ挿入固定され、外側の端部
はケース32に設けられた穴32a,32aにそれぞれ
挿入固定されている。ここで、前述のようにつる巻きば
ね36、37はSMAでできており、中心端および外側
端は図示しない電源に接続されている。この電源は図8
に示す操作レバー33に設けたスイッチの導通をモニタ
する制御部(図示せず)の制御により、加熱用電流を流
したり、遮断する。
【0026】図8は操作レバー33の断面を示す図であ
る。操作レバー33は上頭部33a、下頭部33b、軸
部33cより成る。ここで下頭部33bには、ざくり穴
よりなる穴間41と、貫通穴42が設けられている。そ
してこの空間には圧縮ばね43が設けられ、前述の上頭
部33aを支えている。
【0027】次に、軸部33cは太径化した端部44を
有し、この端部44は前記空間41内に収まり、端部4
4の抜け止めの役割を果たしている。軸部33cには、
内部を挿通し空間側に電極を有する導体45、導体46
が設けられている。
【0028】また、上頭部33aには導体47が接着固
定されており、上頭部33aと下頭部33bもまた接着
固定されている。つまり、上頭部33aを押すことによ
り圧縮ばね43が圧縮され、上頭部33aおよび下頭部
33bが下降し、上頭部33aに固定された導体47も
下降し、導体45と導体46を導通させるスイッチが設
けてある。
【0029】そして、モータ制御装置6内には、この導
通をチェックする図示しない制御部があり、1回ONす
る度に図示しない電源よりSMAで形成されたつる巻き
ばね36、37への通電を通電−非通電−通電と切り換
える働きをもっている。
【0030】そして、SMAで形成されたつる巻きばね
36、37は非通電状態ではその弾性係数は小さく、一
方通電により加熱されて相転移した状態ではその弾性係
数は大きくなるように設定してある。つまり、非通電状
態での小さい弾性係数の場合には操作レバー33が傾倒
されても、中立位置に復帰させる力は小さい。このた
め、操作レバー33を傾倒させた状態で手を離すと、操
作レバー33は手を離す直前の傾倒状態を保持する。従
って、この非通電状態では、湾曲スイッチ19は中立復
帰無し型のモードとなる。
【0031】一方、通電して大きい弾性係数にした場合
には、中立位置から操作レバー33を傾倒すると、中立
位置に復帰させる力は大きい。このため、操作レバー3
3を傾倒させた状態で手を離すと、操作レバー33を中
立位置に復帰させる。従って、この通電状態では、湾曲
スイッチ19は中立復帰有り型のモードとなる。
【0032】これら2つのモードは操作レバー33の上
頭部33aを押し下げることにより、一方のモードから
他方のモードへ切り換えることができるようになてい
る。尚、本実施例では操作レバー33の中立復帰にSM
Aつる巻きばね36、37を使用したが、図9に示すよ
うなSMAによるトーションばね48を使用しても良
い。
【0033】この時には、トーションばね48の内部に
円柱部が挿通され、トーションばね48の一端は、円柱
部のマイナス型のスリット内に、他端はケースの穴32
a内に挿通固定される。尚、本実施例では、中立復帰切
換部を操作レバー33上に設けたが、これに限らず、ケ
ース32上に設けても良い。次にこの実施例の作用を説
明する。
【0034】例えばSMAよりなるつる巻きばね37が
通電されていない状態で操作レバー33を右方向(図4
(a)ではX方向)に傾けると図4(b)に示すように
操作レバー33はRLガイド38と一体となり、円柱部
38bを支点とし、傾倒する。この傾倒された角度に応
じてRL用ボリューム35の抵抗値が変化し、この角度
に応じた量だけ湾曲部10がRL方向に湾曲されること
になる。この傾倒時には、操作レバー33のUDガイド
40内に挿通されている部分は長穴40aに沿って動く
為、UDガイド40は動かない。
【0035】ここで、図3に示すRL用つる巻きばね3
7は、その中心側端部が前記円柱部38bに固定されて
いる為、操作レバー33の傾倒により中心側端部は、時
計回りに回転する。そして、つる巻きばね37の外側端
部は、ケース32に固定されている為、つる巻きばね3
7は変形する。
【0036】ここで、つる巻きばね37の変形により発
生するモーメントMは次式で与えられる。 M=E・I
/(l・θ) ここで、Eは材料の縦弾性係数、Iは材料(SMA)の
断面2次モーメント、lはばね状に巻く前の材料の長
さ、θは外側端部を固定した際の中心側端部の回転角で
ある。
【0037】ここで、SMAは通電時(加熱時)には、
上記縦弾性係数Eが大きくなり、非通電時(冷却時)に
は縦弾性係数Eが小さくなる特性をもっている。ここ
で、つる巻きばね37は通電されておらず、縦弾性係数
Eが小さくなっている為、変形により発生するモーメン
トMが小さい。従って、操作レバー33から手を離すな
ど、操作レバー33を傾倒する付勢力を停止すると、つ
る巻きばね37は変形したままとなり、このため操作レ
バー33は傾倒された状態のまま(湾曲部10も湾曲し
たまま)となる。つまり、操作レバー33は中立復帰し
ない湾曲操作のモードで動作する。
【0038】ここで、操作レバー33の上頭部33aを
押すと図8の導体45と導体46が導通することによ
り、図示しない制御部が同じく図示しない電源より、つ
る巻きばね37への通電を開始する。するとつる巻きば
ね37は加熱し、縦弾性係数Eが大きくなることによ
り、つる巻きばね37の発生モーメントMが大きくな
る。
【0039】ここで、つる巻きばね37の外側の端部は
固定されている為、中心側の端部を反時計回りに回転さ
せる。そして操作レバー33も元の位置(中央)へ中立
復帰し、湾曲部10も湾曲した状態から真っ直ぐな状態
に復帰する。つまり、操作レバー33は中立復帰する湾
曲操作のモードで動作するUD(上下)方向の動作につ
いても同様で、操作レバー33を上方向(図5(a)で
はY方向)に傾けると、図5(b)に示すように操作レ
バー33はUDガイド40と一体となり、円柱部40b
を支点とし傾倒する。この時、操作レバー33のRLガ
イド38内に挿通されている部分は長穴38aに沿って
動く為、RLガイド38は動かない。ここで円柱部40
bが回転することによりつる巻きばね36変形を起こ
す。後の作用は、前記RL(左右)方向と同じなので割
愛する。
【0040】尚、D(下)方向、L(左)方向について
も同様に作用する。この実施例によれば、以下の効果を
有する。操作レバー33の頂部を押し下げる操作を行う
のみで、中立復帰有り型及び中立復帰無し型の湾曲スイ
ッチとして使用でき、従って使用する状況に応じて便利
な方に設定して使用できる。
【0041】これに対し、従来例では中立復帰有り型の
ものを固定手段で固定(ロック)して、中立復帰しない
ようにしたものがあるが、この従来例ではさらに操作レ
バーを傾ける操作を行う場合には固定手段による固定を
解除する操作を行わなければならないため煩わしい操作
が必要になる(つまり従来例では中立復帰有り型のもの
を、中立復帰しないように固定手段で固定しているもの
で、中立復帰無し型のの機能を備えたものでない。これ
に対し、本実施例では中立復帰無し型のモードに設定し
た場合、従来例における固定手段による固定を解除する
操作を行うことなく、中立復帰無し型の湾曲スイッチの
ように連続して操作できる。つまり、2つのモードそれ
ぞれの機能を有している)。
【0042】又、この実施例では、中立復帰機構として
軸方向への変位を起こさないつる巻きばねを使用した
為、中立復帰機構が小型化でき、それにより湾曲操作ス
イッチも小型化できる。
【0043】次に本発明の第2実施例を説明する。図1
0〜図19は本発明の第2実施例に係り、図10は湾曲
スイッチを示し、図11は図10のC−C′断面を示
し、図12は図10のD−D′断面を示し、図13はR
Lガイドを示し、図14はUDガイドを示し、図15は
UDガイドの形状を示し、図16は図11のE−E′断
面を示し、図17は図12のF−F′断面を示し、図1
8は図16の状態から傾けた場合に操作レバーに作用す
る力を示し、図19は図17の状態から傾けた場合に操
作レバーに作用する力を示す。
【0044】本実施例は、第1実施例のつる巻きばねを
圧縮ばねに代えたもので、その他第1実施例と同じ構成
要素は同符号を付し、説明を省略する。図10に示す湾
曲操作スイッチ50は、非金属材料のケース51と、同
じく非金属材料の操作レバー33より構成されている。
また、ケース51には、UDボリューム34とRL用ボ
リューム35が固定されている。
【0045】図11は、図10のC−C′断面である。
操作レバー33はRL軸52を貫通している。また、こ
の操作レバー33は電気を通さない材料、例えばセラミ
ックスでできている。
【0046】図13はこの操作レバー33とRLガイド
52の連結関係を示す図である。尚、この図では都合
上、操作レバー33をひっくり返した形の図としてい
る。ここでRLガイド52は角棒の片面が、以下のよう
な形状になっている。つまり、長手方向の中央付近は高
く、外側に行くに従って序々に低くなる曲面となってい
る。曲面の先は、低い平面が続き、両端部は高くなって
いる。
【0047】また、RLガイド52には、長穴52aが
設けてあり、ここに操作レバー33が挿通してある。操
作レバー33は、RLガイド52と操作レバー33を貫
通しているピン53によりRLガイド52に対し傾倒可
能に支持されている。次に図11に示すように操作レバ
ー33は長穴52aの挿通後に図14に示すようなUD
ガイド54に設けられた長穴54に挿通している。
【0048】ここでUDガイド54は、U字型に曲がっ
た板材で、後述する円柱部54bの中点を曲面の中心と
すると、このU字型の曲率半径は、図15に示す通り中
央付近では大きく、端に行くほど小さくなる曲率となっ
ている。そして、これらRLガイド52、UDガイド5
4共に第1実施例と同様、マイナス型のスリットが設け
られた円柱部52b、54bが両端にそれぞれ圧入さ
れ、ケース51に設けられた穴51bに傾倒可能に支持
されている。
【0049】ここで、RLガイド52とUDガイド54
で挾まれる空間には、図11に示すようにRLガイド5
2側から順に、半球状で穴のあいたリング55、SMA
圧縮ばね56、リング55と図形状のリング57が操作
レバー33に貫通して設けられている。ここで、リング
55、57の部材は、電気を通さない材料でできてい
る。
【0050】図16は、図11のE−E′断面拡大図、
図17は図12のF−F′断面拡大図である。図12に
おいて、操作レバー33をY方向に傾けると図16に示
すように、操作レバー33はRLガイド52に設けられ
た張穴52a内を傾く。
【0051】ここで回転中心OからUDガイド54まで
の距離はUDガイド54が操作レバー33と一体となり
傾く為変化しない。これに接触しているリング57も回
転中心Oからの距離は変わらない。しかし、リング55
はRLガイド52との接触面が傾倒時には回転中心Oよ
りも遠ざかる為、矢印の方向に動く。つまり、SMA圧
縮ばね56を圧縮することにする。
【0052】次に図11において操作レバー33をX方
向に傾けると図17に示すように操作レバー33はUD
ガイド54に設けられた長穴54a内を傾く。ここで回
転中心O′からRLガイド52までの距離はRLガイド
52が操作レバー33と一体となり傾く為変化しない。
【0053】これに接触しているリング55も回転中心
O′からの距離は変わらない。しかし、リング57は接
触面であるUDガイド54のU字面の曲率半径か図15
で述べたように端に行く程小さくなっている為、回転中
心O′に近づく。つまりSMA圧縮ばね56を圧縮する
ことになる。
【0054】以上に述べたように、操作レバー33を中
央からどの方向に傾けてもSMA圧縮ばね56は圧縮変
形される。ここでSMA圧縮ばね56の両端には図示し
ない電源がつながっており、図8に示す上頭部33aを
押す度ごとに通電−非通電−通電を繰り返す回路構成と
なっている。次に作用を説明する。
【0055】例えばSMA圧縮ばね56が非通電的に図
12において操作レバー33をY方向に傾くと図16に
示すように、リング55の移動により圧縮ばね56が圧
縮変形される。ここで圧縮ばねの変形により発生する応
力τ0は次式で与えられる。 τ0=d・G・δ/(π・Na・D・D)。
【0056】ここで、dはばねの素線径、Naはばねの
巻数、Dはばねの直径、δは変形量、そしてGは横弾性
係数である。ここでSMAは非通電時には横弾性係数G
が小さく、通電加熱時にはGが大きくなる特性をもって
いる。つまり、非通電時にはばねが変形しても横断係数
Gが小さい為、発生応力τ0は小さく、ばねは変形した
ままとなる。従って非通電時には、中立復帰無しの動作
モードとなる。
【0057】これに対し、SMA圧縮ばね56を通電加
熱すると横弾性係数Gが大きくなることにより、発生応
力τ0 も大きくなる。ここで図18に示すようにSM
A圧縮ばね56がリング55を介し、RL軸52を押す
力Fは、FxとFyに分解され、Fxにより、操作レバ
ー33は中立復帰する。
【0058】図11でX方向に傾けた時も同様で図19
に示すように、SMA圧縮ばね56がリングB57を介
し、UD軸54を押す力F′はFx′とFy′に分解さ
れFy′により操作レバー33は中立復帰する。従って
通電時には、中立復帰有りの動作モードとなる。この実
施例の効果は第1実施例とほぼ同様である。
【0059】次に第3実施例を説明する。図20〜図4
0は本発明の第3実施例に係り、図20は第3実施例に
おける湾曲スイッチを平面図で示し、図21は図20の
GAーGB−GC−GD線断面を示し、図22は図20
のH−H′断面を示し、図23は図20のI−I′断面
を示し、図24は図22の状態で操作レバーを傾けた状
態を示し、図25は図23の状態で操作レバーを傾けた
状態を示し、図26はUD用ボリュームの回転部を示
し、図27はUDガイドを示し、図28はUD回転軸を
示し、図29はRL用用ボリュームの回転部を示し、図
30はRLガイドを斜視図で示し、図31はRLガイド
を平面図で示し、図32は図21のJ−J′断面で、つ
る巻きばねの外側端部が係入される溝が設けられたブロ
ックを示し、図33は図20のK−K′断面図、図34
は図23のM−M′断面図、図35は6足部材を示し、
図36は3足部材を示し、図37はカバー部材を示し、
図38は図37のN−N′断面でカバー部材を示し、図
39は6足部材と3足部材との係合をカバー部材と共に
示し、図40は図39のP−P′断面で、6足部材と3
足部材との係合を示す。
【0060】本実施例は、第1実施例のつる巻きばねの
材質をSMAから別の金属(本例では鉄)に変え、新た
に操作レバーの回動を選択的に阻害或いは抑制する摩擦
機構を設けたものである。
【0061】図20及び図21から分かるように、湾曲
操作スイッチ60はケース61と操作レバー62より構
成されている。ここでケース61には、以下のものが固
定されている。
【0062】操作レバー62のUD方向の回転角を検出
するUD用ボリューム63が、そのおねじ部63aをU
D用ボリューム固定板64に設けられた穴64aに挿通
し、ナット65で、UD用ボリューム固定板64を締め
つけることにより、UD用ボリューム63とUD用ボリ
ューム固定板63は連結している。
【0063】ここで、UD用ボリューム固定板64は、
4本のねじ66によりケース61に固定されている。こ
の時、ナット65は、ケース61に設けられたボリュー
ム溝61aに位置し、ナット65とケース61は干渉し
ない。また、RL用ボリューム72の固定法もまったく
同じで、RL用ボリューム72とRL用ボリューム固定
板68がナット65の締め付けにより連結した後に、ね
じ66によりケース61に固定されている。
【0064】まず、最初に操作レバー62の回転角検出
機構について説明する。図22は図20のH−H′断面
である。UD用ボリューム63の回転部63bは、図2
6に示すように円柱の一方端部の下側を削ったD型の凸
形状をしている。ここでこのD型凸部は、図27に示す
ような長いスリットの入った板材を多角形状に曲げたU
Dガイド69のD型の穴69aに挿通固定される。
【0065】このUDガイド69の反対側の端部には、
D型の穴69bが設けてあり、この穴69bには図22
に示すように、ケース61に設けられた穴71に支持さ
れる支持部70cと、外方向への抜けを防ぐフランジ部
70aを有するUD軸70のD型凸端部70b(図28
参照)が挿通固定されている。
【0066】このD型凸端部70bのフランジ部70a
を挾んだ反対側には、前記の通り支持部70cがあり、
後述する5本のUD用つる巻きばね77の固定を行うマ
イナス型スリット部70dと、このつる巻きばね77の
抜け防止用のEリング固定溝70eを有している。
【0067】図23は、図20のI−I′断面である。
RL用ボリューム72の回転部72aは、図29に示す
ようにマイナス型スリット部72bが形成されている。
ここでこのマイナス型のスリット部72bに、図23の
RLガイド74のマイナス型凸部74aが挿入すること
により、両者は連結固定される。
【0068】このRLガイド74は、図20より分かる
ように角板に小判状の穴74eが空いた部材で、支持部
74bとその一方の端部には上記説明のようにマイナス
型凸部74aが設けてある。この支持部74bは、図3
0に示すように他方の端部にマイナス型スリット部74
cとEリング固定溝74dが設けられている。この支持
部74bは、ケース61に設けられた穴71により、回
転自在に支持されている。
【0069】ここで、RLガイド74には前記の通り小
判状の穴74eが空いているが、ここには、図22に示
すように操作レバー62の中立の外筒部75が挿入され
る。この外筒部75の小判状の穴74eに挿通される場
所は、図31に示すような角柱部75bとなっており、
角柱部75bの長手方向の面に、それぞれ2つの穴75
aが設けられている。つまり、2つの穴75aは角柱部
の厚肉側に設けられている。
【0070】また、RLガイド74にも穴74fが設け
られており、この穴74fには、それぞれ2本のピン7
6が圧入固定されている。尚、図22、図23(及び図
24)に示すようにピン76、UD用ボリューム63、
RL用ボリューム72の軸中心は、全ての同一平面にあ
る。ここで、外筒部75の穴75aの穴径は、ピン76
の軸径よりも大きくなっている。つまり、外筒部75
は、ピン76を傾倒中心としてRLガイド74の小判径
の穴74e内を傾倒することになる。
【0071】尚、この傾倒角は、例えばU方向60°、
D方向60°である(図25参照)。この時、UDガイ
ド69は外筒部75と一体で傾倒することになり、これ
と連結するUD用ボリューム63の回転部63bが回転
し、UD用ボリューム63は、外筒部75、つまり操作
レバー62のUD方向の回転角を検出する。
【0072】図24は、今とは逆にRL方向に操作レバ
ー62を傾倒させた図である。この時、外筒部75はR
Lガイド74と一体となり、UDガイド69のスリット
内を傾倒する。尚、この傾倒角は例えばR方向60°、
L方向60°である。ここで、RLガイド74と連結す
るRL用ボリューム72の回転部72aが回転し、RL
用ボリューム72は、外筒部75、つまり操作レバー6
2のRL方向の回転角を検出する。
【0073】以上のように操作レバー62の回転角は、
UD用ボリューム63、RL用ボリューム72により検
出される。次に、操作レバー62の中立復帰機構につい
て説明する。
【0074】図21は、図20のGA−GB−GC−G
D断面である。鉄の線材よりなる5本のつる巻きばね7
7は、その中心側端部77aを、図30に示す形状のR
Lガイド74の支持部74bに設けられたマイナス型ス
リット部74cに合わせ挿入された後に、図23に示す
ようにつる巻きばね77よりひとまわり大きい中空の円
板78にて外側を押さえ、Eリング79をEリング固定
溝74dに固定することにより、RLガイド74と連結
している。
【0075】尚、UD軸70とつる巻きばね77の連結
も同じで、図22に示すように、つる巻きばね77の中
心側端部77aをUD軸70のスリット70d(図28
参照)に挿通した後に、円板78とEリング79によ
り、連結している。
【0076】図21に戻り、RLガイド74の端部を回
転自在で、弾性的に支持するつる巻きばね77の外側端
部77b側にはブロック80、ブロック81がある。こ
こで、ケース61には、ブロック80、ブロック81の
幅をかせぐ為の逃げである溝59が設けてある。また、
ブロック80は、2本のねじ82により、ケース61に
固定され、ブロック81は、2本のネジ83により、同
様にケース6に固定されている。つる巻きばね77はこ
の2つのブロック80、81に垂直部77cを挾まれて
固定されている。
【0077】ここでブロック81は、図21のJ−J′
断面である図32に示すように、ケース61と接する面
に前記つる巻きばね77の外側端部77bの入る溝81
aが設けてあり、ここに、外側端部77bが並べられ、
両側の壁81bにより横方向へずれないように固定され
ている。尚、UD軸側の固定方法については同様である
為割愛する。
【0078】つまり、本構成により、操作レバー62を
傾倒させると、UDガイド69、RLガイド74が傾倒
し、これらの連結しているつる巻きばね77の中心側端
部77aが回転する。ここで、外側端部77bは固定さ
れている為、つる巻きばね77が変形し、変形により発
生する応力が復元力となり、操作レバー62をニュート
ラル状態に復帰させる。この実施例では5本のつる巻き
ばね77は操作レバー62を傾倒した場合、ニュートラ
ル状態に復帰させる弾性力を有する材質等で形成されて
いる。
【0079】次に、操作レバー62の中立復帰の有無を
切り換える機構について説明する。図23に示すよう
に、ケース61内には、おわん型の凹部84aとフラン
ジ部84bを有するストッパーゴム84が挿入されて、
その下をこのゴムの変形を防ぐ、剛体円板のゴム押え8
5により支えている。
【0080】そして、ゴム押え85を固定する4本のね
じ86をケース61に締めつけることにより、この4本
のねじ86は、図20のK−K′断面である図33に示
すようにゴム押え85、ストッパーゴム84のフランジ
部84b、ワッシャ87を挿通し、ケース61に締付け
られている。ワッシャ87の枚数を変えることにより、
ストッパーゴム84のケース61内への挿入量を変える
ことができる。
【0081】ここで、ストッパーゴム84のおわん型の
凹部84aの上には、外筒部75より突出した押圧軸8
8が設けられている。この押圧軸88は、後述する6足
部材91の押圧部91aを1回押すことにより、先端部
がP1→P3→P2と動き、P2で静止し、ここで更に
押圧部91aを1回押すことにより、先端部がP2→P
3→P1と動きP1で静止する。
【0082】つまり、押圧部91aを押す度に、押圧軸
88の先端部が、P1→P2→P1→P2と位置するこ
とになる。ここで、P1の位置では、押圧軸88の先端
部は、おわん型の凹部84aより浮いており、中立位置
に復帰するモードとなる。一方、P2の位置では、おわ
ん型の凹部84aを押している状態となり、中立位置に
復帰する動作が抑制された中立位置に復帰しないモード
となる。以下、この構造について説明する。
【0083】外筒部75のRLガイド74と反対側とな
る上部側の端部は太径化したねじ部75cとなってお
り、ここに後述するカバー部89がねじ込まれる。外筒
部75の中空部には前述の押圧棒88が挿通されてい
る。この押圧棒88は下部88a、中部88b、上部8
8cより成る。
【0084】中部88bは下部88a、上部88cに比
べ細径で、外筒部75の中空部との摩擦が小さくなる構
造となっている。ここで、上部88c側には圧縮ばね9
0が挿通され、その上には、図23のM−M′断面であ
る図34に示すように、上部88cより細径化した最上
部88dが3足部材92内の穴を貫通し、6足部材91
内の穴に収容される。ここで、最上部88dと3足部材
92は、接着時の手段により固定されている。しかし、
最上部88dと6足部材91は、固定されておらず、両
者は、回転移動自在となっている。
【0085】また、6足部材91は前記P1の状態にお
いては、圧縮ばね90の付勢力によってカバー89の上
部側に配置された底部89aにつき当たるようになって
いる。また、この底部89aには、貫通穴89bが設け
られており、6足部材91の押圧部91aが、カバー8
9外に突出している。
【0086】ここで、6足部材91は、図35(a)に
示す形状で、60°間隔で6本の足91bを有してお
り、各足91bは中央が高く両側が低い形状で、図35
(b)に示すように頂角は約90°である。次に、3足
部材92は、図36に示す形状で120°間隔で3本の
足92aを有しており、各足92aは片側が高く、片側
が低い形状で頂角は約60°である。
【0087】また、カバー部89は、図37とそのN−
N′断面である図38に示すように、中空の部材で、前
述の穴89bの反対側端部は、ねじ部89cとなってお
り、前述の外筒部75のねじ部75cと螺合するよう構
成されている。ここで、中空部には、内径方向に60°
間隔で、上部の頂角が約60°になるように斜めカット
された突起93と上記突起93間と1ヶおきにつなぐ突
起94が設けられている。
【0088】ここで、突起93〜突起93で、突起94
が無い区間を溝部95、突起94がある区間を溝部96
と呼ぶことにする。ここで、前記図35の6足部材91
は、足91bを含めた外径が小さく、溝部95にも、溝
部96にも入り込む大きさとなっている。
【0089】しかし、前記図36の3足部材92は、足
92aを含めた外径が大きく、溝部95には入り込める
が溝部96には入り込めず、突起94上に引っかかる大
きさとなっている。
【0090】図39〜図40は6足部材91と、3足部
材をかみ合わせて動作させた図である。図中P1〜P3
は、図23におけるP1〜P3状態と対応している。図
40において、6足部材91を図中下側に押し込むと、
3足部材92は押されて、3本の足92aは図中下側に
移動する。つまり、P1→P3と移動する。この時、図
39に示すように3足部材92は、外筒部75のねじ部
75cに当たり止まる。
【0091】この時、図40に示すように3本の各足9
2aは、突起93〜突起93で囲まれた空間である溝部
95より外れており、圧縮ばね90の働きにより、最初
は6足部材91の足91bの斜面に沿って図中の矢印で
示す方向、つまり左側斜め上の方向に動いた後、突起9
3上の斜面に沿って動き、次の溝部96内に落ち込む。
そして、3足部材の足92aは、突起94上に引っかか
って止まる。つまり、P3→P2と移動する。
【0092】ここで、3足部材92は、前記の通り、3
本の足92aが120°間隔で設けてあり、(図36参
照)、カバー部89は、溝部95が120°間隔で設け
られ、溝部96が溝部95より60°ずれて、同様に1
20°間隔で設けられている為(図38参照)、3足部
材92は60°回転する度に、その足部92aが溝部9
5−溝部96に入り、図40上で6足部材91を押す度
にP1の状態−P2の状態−P1の状態と繰り返すこと
になる。
【0093】ここで、前述の通り、3足部材92は、押
圧軸88に固着されている為、押圧軸88は、図23に
於いて押圧部91aを押す度に、P1の状態−P2の状
態−P1の状態を繰り返すことになる。
【0094】ここで、P2の状態に於いては、押圧軸8
8は、ストッパゴム84を押圧しているが、この押圧に
より発生する摩擦力は、操作レバー62を最大に傾倒さ
せた時につる巻きばね77によって発生する力よりも十
分に大きくなるように設定してある。
【0095】つまり、P2の状態に於いては、操作レバ
ー62をどんなに傾けようと、押圧軸88〜ストッパゴ
ム84間の摩擦が大きく、操作レバー62が戻らない構
成となっている。次に作用を説明する。
【0096】図23に於いて、押圧部91aをP1状態
(押圧軸88はストッパゴム84と非接触)で操作レバ
ー62を傾倒させると、つる巻きばね77は変形し、応
力を発生する。この傾倒操作の後に操作レバー62から
手を離すと、前記応力により、操作レバー62は、つる
巻きばね77を変形させない位置、つまりニュートラル
状態まで中立復帰する。この状態では中立復帰するモー
ドとして機能する。
【0097】次に、押圧部91aを一度押し、P2状態
(押圧軸88はストッパゴム84を押圧している)で操
作レバー62を傾倒させると、その傾倒角度に応じてつ
る巻きばね77は変形し、応力を発生する。、その後に
操作レバー62から手を離すと、つる巻きばね77は前
記応力により操作レバー62を中立位置側へと復帰させ
ようとする。しかし、押圧軸88がストッパゴム84を
押すことにより、摩擦力が発生しており、この摩擦力は
つる巻きばね77の発生応力よりも大きい為、操作レバ
ー62は、中立復帰しない。この状態では中立復帰しな
いモードとして機能する。
【0098】ここでもう一度押圧部91aを押すと、押
圧軸88がストッパゴム84の押圧を止め、両者が非接
触状態となる為、つる巻きばね77の応力により操作レ
バー62は中立復帰するモードに切り換えられることに
なる。このように、2つのモードの切換を押圧部91a
を押すという操作で簡単にできる様になっている。
【0099】この実施例は次の効果を有する。上記のよ
うに2つのモードの選択設定を押圧部91aを押す操作
で簡単に行える。又、UDガイドをスイッチユニット上
側に設けることにより、スイッチユニット内部が小型化
できる。また、機械式中立復帰切換スイッチなので、ス
イッチ駆動用の電源がいらず、および節電、安全性が向
上する。また、傾倒角度が大きいので、微調しやすく、
操作性が良い。
【0100】図41及び図42は第3実施例の第1の変
形例に係り、図41(a),(b)はこの変形例に用い
られる2種類のつる巻きばねを示し、図42はこれらの
つる巻きばねを用いて例えばRLガイド74を弾性的に
固定した図を示す。第3実施例では図41の一方のつる
巻きばね77のみを例えば5本用いている(例えば図2
1参照)に対し、図42に示すようにこの変形例では2
種類のつる巻きばね77,77′を用いて例えばRLガ
イド74を弾性的に固定している。
【0101】図41の2種類のつる巻きばね77,7
7′は巻き方向が逆で、従って互いに逆方向に付勢す
る。又、巻き方向が逆で(付勢する方向が逆で)あるこ
と以外は殆ど等しい特性である。これらのつる巻きばね
77,77′は中心側端部77a,77′aをRLガイ
ド74のマイナス型スリット74cに挿入され、外側の
端部77b,77′bが固定用ブロック81,80にそ
れぞれネジ83,82で固定されている。
【0102】その際、垂直部77c,77′cが固定用
ブロック81,80で挟まれる。この変形例ではブロッ
ク81のみならず、ブロック80にも図32に示すよう
な溝81aが設けてある。図42では示していないが、
つる巻きばね77,77′はそれぞれ3本づつ計6本
(第3の変形例となる図47又は図48に図示してあ
る)固定されている。従って上記溝は3本を収納する溝
幅である。図示しないが、UDボリューム63も同様の
固定方法で固定されている。
【0103】一般に、つる巻きばねは開く方向と閉じる
方向とで発生する力が異なるため、このように対称的に
配置してRLガイド74及びUDボリューム63を弾性
的に保持するようにすると、RLガイド74及びUDボ
リューム63の回転軸を時計回り方向及び反時計回り方
向のいずれの方向に回しても均等な力を発生させること
ができる。従って、この変形例によれば、傾倒する方向
によって復帰速度が異なってしまうことを解消できる。
【0104】図43ないし図46は第3実施例の第2の
変形例に係り、図43はスイッチユニットのRL方向断
面図、図44はUD方向断面図、図45(a)は図43
のR矢視図、図46(a)は図44のS矢視図を示す。
この変形例はつる巻きばね77を用いないで、その機能
をストッパゴム84で代用する、つまりこのストッパゴ
ム84で中立復帰させる機能を兼ねるようにしたもので
ある。
【0105】図43又は図45(a)において、操作レ
バー62を向こう側に傾斜させると、UDガイド69は
UD回転部70を回転中心として、一緒に向こう側に傾
倒する。すると、図45(a)は図45(b)に示すよ
うになり、UDガイド69がストッパゴム84に当たる
状態になり、このストッパゴム84の復元力により、U
Dガイド69が押し戻すように作用する。従って、UD
ガイド69は中立位置に戻り、一緒に操作レバー62も
中立位置に戻る。
【0106】次に図44又は図46(a)において、操
作レバー62を向こう側に傾斜させると、RLガイド7
4はその端部を回転中心として、一緒に向こう側に傾倒
する。すると、図46(a)は図46(b)に示すよう
になり、RLガイド74がストッパゴム84に当たる状
態になり、このストッパゴム84の復元力により、RL
ガイド74が押し戻すように作用する。従って、RLガ
イド74は中立位置に戻り、一緒に操作レバー62も中
立位置に戻る。この変形例の効果は第3実施例とほぼ同
様である。
【0107】次に第3実施例の第3の変形例を図47及
び図48を参照して説明する。この変形例は第3実施例
と第2の変形例とを組み合わせたものである。つまり、
操作レバーをつる巻きばねとストッパゴムの弾性力で中
立位置に復帰させるものである。操作レバーの傾倒角度
が小さい場合(図47又は図48の状態から少し傾倒し
た場合)で、UDガイド69又はRLガイド74がスト
ッパゴムに当たらない場合にはつる巻きばねの弾性力で
復帰させる。操作レバーの傾倒角度が大きい場合には、
RLガイド74等がストッパゴムに当たり、ストッパゴ
ム及びつる巻きばねの弾性力で復帰させるようにしたも
のである。
【0108】次に第3実施例の第4の変形例を説明す
る。この変形例は例えば図41のつる巻きばね77、7
7′の内側の端部77a、77a′を固定する場合、回
転中心を一致させないで互いに少しずらしてRLガイド
74のスリット74c等に固定することによって、中立
位置の状態でもその位置に保つように付勢し、中立位置
付近で遊び(僅かに傾倒しても中立位置に戻す力が発生
しない)が発生しないようにしている。
【0109】次に第3実施例の第5の変形例を説明す
る。この変形例は例えば図41のつる巻きばね77、7
7′の内側の端部77a、77a′が点線で示すもので
ある場合に、実線のように変形した状態でRLガイド7
4のスリット74c等に固定することによって、中立位
置の状態でもその位置に付勢するようにして遊びが発生
しないようにしている。
【0110】図49〜図53は本発明の第4実施例を示
す図である。本実施例は、第2実施例のUDガイド〜R
Lガイド間で行っていたSMA圧縮ばねの圧縮を、操作
レバー〜ケース間で行うようにしたもので、他は第2実
施例と同じなので、同じ部品は同符号を付し説明を省略
する。図49に示す湾曲スイッチ160は、ケース51
と操作レバー33より構成されている。
【0111】図50は図49のP−P′断面、図51は
図49のQ−Q′断面である。これらの図より分かるよ
うに、ケース51内では、第2実施例で説明したUDガ
イド54が逆向きに取り付けられ、RLガイド52は第
2実施例と同じ向きに設けられている。また、RLガイ
ド52の下では、操作レバー33にフランジ部161が
圧入等の手段で固定されている。このフランジ部161
の下方には、第2実施例で既に述べてSMA圧縮ばね5
6を挾み、後述する移動部材163が設けられている。
移動部材163の下方には、カム曲面を有するカム部材
164が、ケース51に接着後の手段により固定されて
いる。
【0112】図52はカム部材164と、移動部材16
3の関係を示す図である。カム部材164は、図53に
示すように、中央では操作レバー33の回転中心O”か
らの曲率半径が大きく、両端に行く程曲率半径が小さく
なる曲面を有している。この曲面はU,D,RL方向全
て同じである。
【0113】図52に戻り、ニュートラル状態のP4状
態で操作レバー33には、フランジ部161が固定さ
れ、その下にはSMA圧縮ばね56が操作レバー33に
挿通されている。そしてその更に下には、カム部材16
4側に半球状の曲面を有し、ざぐり溝163aとそれよ
りひとまわり小さな貫通穴163bを有する移動部材1
63が設けられている。
【0114】移動部材163は、貫通穴63bに操作レ
バー33を過し、ざぐり溝163a内で、操作レバー3
3に設けられたねじ部165にナット166を締め付け
ることにより、操作レバー33に対し図中上方向に移動
自在で、かつ操作レバー33より外れないよう構成され
ている。
【0115】次に操作レバー33を傾倒させるとP5状
態となる。この時、移動部材163は、カム部材164
の曲率半径が小さくなることにより、矢印方向に移動す
る。ここで、フランジ部161は、操作レバー33に固
定さて居る為、回転中心0”からの距離は変わらない。
つまり、移動部材163のみ回転中心0”に近づく為、
フランジ部161と移動部材163に挾まれている圧縮
ばね56が圧縮され、変形することになる。
【0116】尚、第2実施例で述べた通り、SMA圧縮
ばね56の両端には、図示しない電源がつながってお
り、操作レバー33の上頭部33aを押す度ごとに通電
−非通電−通電を繰り返す回路構成となっている。次に
作用を説明する。
【0117】図52に於いて、例えばSMA圧縮ばねが
非通電時に操作レバー33を傾け、P4状態→P5状態
とすると、カム部材164により、移動部材163が図
中矢印方向に動き、圧縮ばね56が圧縮変形される。こ
こで、第2実施例で述べたようにSMAは非通電時には
横弾性係数Gが小さくなり、これにより、圧縮ばね56
は、変形による発生応力が小さくなる。よって、非通電
時には圧縮ばね56が変形しても、変形したままで元に
は戻らない。
【0118】ここで、圧縮ばね56に通電加熱すると、
横弾性係数Gが大きくなることにより、発生応力も大き
くなる。ここで圧縮ばねは56、カム部材164の曲面
を押し戻そうとし、この力F”はFx ”とFy ”に分解
され、Fy ”により移動部材163がP4状態まで戻さ
れる。これにより操作レバー33は中立復帰する。
【0119】次に本発明の第5実施例における湾曲操作
スイッチを説明する。図54において、ジョイスティッ
ク100には図示しない中立復帰機構が設けられてい
る。このジョイスティック100の2つの側面部10
1,102には突出部103,104が設けられてい
る。図55に示すように突出部103はポテンショメー
タ室105及びブレーキ室106から成る。ポテンショ
メータ室105とブレーキ室106の間にはOリング7
0が設けられ、両室をシールしている。
【0120】ポテンショメータ室105内にはスティッ
ク107を動かすことによって回転する回転軸108が
ポテンショメータ109を貫通するように設けられ、こ
の回転軸108の回転角をポテンショメータ109が検
出するようになっている。ポテンショメータ109を貫
通した回転軸108は上記ブレーキ室106内に達し、
その端部付近には羽根111が固定されている。図56
では90°間隔で4枚となっているが、少なくとも1枚
以上であれば良い。
【0121】ブレーキ室106には1〜100μmの微
粒子を混合した溶剤112(いわゆるER流体)が満た
されている。このブレーキ室106には電極113が室
内に露出するように設けられている。電極113はリー
ド線により電源114及びスイッチ115と電気的に接
続されている。
【0122】そして、溶剤112がイオン化されて整列
されていない状態では、ブレーキ室106内に収納され
た羽根111が設けられた回転軸108は、ブレーキ室
106内の溶剤112を撹拌するだけで回転の妨げには
ならない。この実施例の作用を以下に説明する。
【0123】ジョイスティック100のスティック10
7を傾けることにより、回転軸108がスティック10
7の傾きの角度分回転し、この回転はポテンショメータ
109により検出される。この場合、溶剤112がイオ
ン化されて整列されていない状態であるので、ブレーキ
室106内に収納された羽根111が設けられた回転軸
108は、ブレーキ室106内の溶剤112を撹拌する
だけで回転の妨げにはならない。
【0124】ここで検出された回転角の値は図示しない
制御系により、処理されて例えば、内視鏡の湾曲部を湾
曲させる。ここでスティック107から手を離すと、図
示しない中立復帰機構によりスティック107は中立状
態に復帰する。一方、スティック107を任意の位置で
固定したい場合にはスイッチ115をONにする。する
と、電源114と電極113は導通する。そして、一方
の電極113には+(プラス)の電荷が、他方の電極1
13にはー(マイナス)の電荷が発生する。
【0125】このため、ブレーキ室106内に充満され
た溶剤112中の微粒子はイオン化されているので、図
57(b)に示すように電極113の電荷に引き寄せら
れ、1対の電極113,113間に微粒子が結合して整
列に近い状態となる。この結果、溶剤112の粘度は上
昇し、羽根111はその抵抗により回転できなくなり、
スティック107は任意の位置に固定される。
【0126】さらにこの状態からスティック107を中
立状態に復帰させるにはスイッチ115をOFF状態に
する。これにより、図57(a)に示すように溶剤11
2中のイオン化した微粒子は結合がなくなり、溶剤11
2の粘度は低下する。この結果、羽根111は回転可能
になり、中立復帰機構により、スティック107を中立
状態に復帰する。尚、回転軸108が回転してもブレー
キ室106とポテンショメータ室105との間にはOリ
ング110でをシールしてあるので、ブレーキ室106
内の溶剤112がポテンショメータ室105に漏れるこ
とはない。
【0127】尚、溶剤交換用のドレーン孔をブレーキ室
106に設けても良い。又、スイッチ115はスティッ
ク107に内蔵しても良い。又、溶剤中の微粒子は容易
に沈澱することはないが、沈澱しても羽根の撹拌によ
り、すぐに溶剤中に均一に存在するようになる。この実
施例は機械的又は電磁的のクラッチよりも小型化できる
メリットがある。
【0128】次に中立位置を認識できるようにした湾曲
操作スイッチの各実施例を図58から図64まで順次説
明する。図58において、ジョイスティックの4方向中
心点(図示せず)を中心にスティック301は傾動す
る。この実施例のタイプのスティック301は上下動し
ない。スティック301は中立点(図58(a)の状
態)において、中立支持部材302の上面凹部303に
嵌り込んでいる。中立支持部材302はばね304によ
りジョイスティック本体底部305に揺動自在に固定さ
れている。次に作用を説明する。
【0129】スティック301が傾動されると、凹部3
03からはずれ、図58(b)の状態になる。さらに、
スティック301を傾動すると、ばね304の力により
中立支持部材302は図58(a)の中立状態に復帰す
る。スティック301は、この状態では中立支持部材3
02に触れないため、その感触がスティック301に伝
わらず、スティック301が中立付近にないことが分か
る。
【0130】スティック301が中立支持部材302に
当たると、その感触がスティック301に伝わる。尚、
スティック301が完全に中立になると、凹部303に
嵌まるようにばね304は選定されている。この構造に
よれば中立付近を認識できるという効果を有する。
【0131】図59ではスティック311は、その軸方
向に移動可能になっており、2点鎖線で示す第1の位置
312と第2の位置313とを選択可能になっている。
ジョイスティック本体底部314には、ばね315の一
端が固定されており、他端には中立付勢部材316が固
定されている。中立付勢部材316の内面には、図59
(a)の位置関係で、中心線317にどの方向に対して
も、対称なカム面318が設けられている。次に作用を
説明する。
【0132】図59(a)の第1の位置312ではステ
ィック311は、傾動しても中立付勢部材316に全く
接触しない。従って、手をスティック311から離して
も、その傾動角度が保持される。図59(a)の第1の
位置312では、スティック311が傾動されると、図
59(b)に示すように、スティック311がカム面3
18に当接する。
【0133】この状態ではスティック311から手を離
すと、ばね315の付勢力により図59(a)の様にス
ティック311は中立状態になる。この構造によれば中
立復帰の有無を切換可能であるという効果を有する。図
60ではスティック321は外筒322と、内棒323
とからなり、押圧子を形成する内棒323は外筒322
に対して突没自在である。この内棒323にはストッパ
ネジ325が設けられ、内棒323が外筒322に引き
込まれすぎない様になっている。
【0134】外筒322の下部には中立付勢部材326
が嵌まり込む様になっている。この中立付勢部材326
はばね327により揺動可能にジョイスティック本体3
28に固定されている。次に作用を説明する。
【0135】図60(a)及び図60(b)を用いて中
立復帰の動作を説明する。スティック321が傾動され
ると、図60(b)の状態になる。ここで、スティック
321から手を離すと、ばね327の付勢力により図6
0(a)の状態にスティック321は中立復帰する。
【0136】スティック321を傾動させ、図60
(b)の状態になった時、図60(c)に示す様に外筒
322を上部にスライドすると、この外筒322と中立
付勢部材326の係合が外れてその結果ばね327の付
勢力により、図60(d)に示す状態となる。ここで、
スティック321から手を離しても、図60(d)に示
す様にスティック321の傾き状態が保持される。
【0137】次に外筒322を下部にスライドすると、
図60(a)に示す様に外筒322と中立付勢部材32
6が係合し、中立復帰する。尚、先に外筒322を上部
にスライドさせてからスティック321を傾動させれ
ば、上記と同様にスティック321の傾きが保持され
る。
【0138】図61ではスティック331は外筒332
と、押圧棒333とからなる。この押圧棒333は外筒
322に対して突没自在である。この押圧棒333の下
端には中立付勢部材334の上面凹部に係合固定されて
いる。この中立付勢部材334はばね335によりジョ
イスティック本体336に固定されている。次に作用を
説明する。
【0139】図61(a)を参照して中立復帰しない場
合、即ちスティック331の傾きが保持される場合につ
いて説明する。ばね335は図61(a)の状態では付
勢力が中立復帰させるには不十分であるため、スティッ
ク331が傾けられると、その傾きが保持される。
【0140】次に図61(b)を参照して中立復帰する
場合について説明する。外筒332に対して、押圧棒3
33が突出した位置に選択されると、ばね335の付勢
力が中立復帰に必要な付勢力が発生し、従って中立復帰
させる。
【0141】図62ではスティック341は軸方向にス
ライド自在になっている。円柱状のケーシング342の
下部には蓋343が螺合されている。ケーシング342
内には円形のプレート344が設けられている。このプ
レート344の中心には孔345が設けてある。又、こ
のプレート344はばね346により、上向きに付勢さ
れている。
【0142】スティック341の下方には、プレート3
44の孔345よりも大径の円板部347が設けられて
いる。次に作用を説明する。図62の状態ではスティッ
ク341を傾動して、スティック341から手を離す
と、その傾きが保持される。スティック341を傾動さ
せて、その後中立復帰がしたくなったら、スティック3
41をスライドさせ、円板部347をプレート344に
押し付け、手を離す。すると、ばね346の付勢力によ
り、中立復帰する。
【0143】図63ではスティック351は軸方向にス
ライド自在になっている。円柱状のケーシング352の
下部には蓋353が螺合されている。ケーシング352
内には円形のプレート354が設けられている。このプ
レート354の中心には穴(又は凹部)355が設けて
ある。又、このプレート354はばね356により、上
向きに付勢されている。
【0144】ケーシング352の上面に設けられた孔3
57より小径のつば358がスティック351の下方に
設けられている。このスティック351の下部の凸部3
59は上記穴355に嵌合する。次に作用を説明する。
図63の状態で、スティック351を傾動して、スティ
ック351から手を離すと、その傾きが保持される。ス
ティック351を傾動してからスティック351を下方
にスライドしてもケーシング352の上面にスティック
351の下部が当たって中立復帰しない。
【0145】中立復帰させるためには、スティック35
1が中立状態で、スティック351を下方にスライドさ
せ、凸部359が穴355に係合し、さらにつば358
の厚さ以上スティック351をスライドさせてから、ス
ティック351を傾動させる必要がある。
【0146】図64ではスティック361は軸方向にス
ライド自在となっている。ジョイスティック本体下面3
62にはばね363が固定されている。次に作用を説明
する。図64のスティック361の実線の状態で、ステ
ィック361を傾動させると、その傾きは手を離しても
保持される。図57のスティック361の破線の状態
で、スティック361を傾動させると、手を離すと中立
復帰する。
【0147】尚、例えば第1実施例などにおいて、操作
レバー33を傾倒させた場合、その傾倒角度はボリュー
ム(ポテンショメータ)34、35の抵抗値から検出さ
れるが、その抵抗値をメモリ等に記憶できるようにし
て、中立位置に復帰させた場合にも、その後に記憶され
た抵抗値を読み出すことにより再び同じ傾倒角度に設定
できるようにしても良い。
【0148】尚、操作レバーを操作して復帰させる位置
は中立位置に限らず、他の位置でも良い。又、復帰させ
る位置を可変設定できるようにしても良い。
【0149】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、
湾曲操作する操作レバーを中立位置に復帰させるモード
を実現する復帰機構と、操作レバーを中立位置に復帰さ
せないモードを実現する復帰なし機構と、これら2つの
機構の一方を選択的にアクティブにする選択設定手段と
を設けてあるので、選択設定手段の操作によりいずれの
モードへも簡単に設定でき、操作性が良い湾曲操作装置
を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の電子式内視鏡装置の全体
構成図。
【図2】湾曲駆動機構を示す説明図。
【図3】湾曲スイッチを示す斜視図。
【図4】図3のA−A′断面及び操作レバーを傾倒した
場合の断面図。
【図5】図3のB−B′断面及び操作レバーを傾倒した
場合の断面図。
【図6】RLガイドを示す斜視図。
【図7】UDガイドを示す斜視図。
【図8】操作レバーの構造を示す断面図。
【図9】つる巻きばねの代わりに使用可能なトーション
ばねを示す斜視図。
【図10】湾曲スイッチを示す斜視図。
【図11】図10のC−C′断面図。
【図12】図10のD−D′断面図。
【図13】RLガイドを示す斜視図。
【図14】UDガイドを示す斜視図。
【図15】UDガイドの形状を示す正面図。
【図16】図11のE−E′断面図。
【図17】図12のF−F′断面図。
【図18】図16の状態から傾けた場合に操作レバーに
作用する力を示す説明図。
【図19】図17の状態から傾けた場合に操作レバーに
作用する力を示す説明図。
【図20】第3実施例における湾曲スイッチを示す平面
図。
【図21】図20のGAーGB−GC−GD線断面図。
【図22】図20のH−H′線断面図。
【図23】図20のI−I′線断面図。
【図24】図22の状態で操作レバーを傾けた状態を示
す断面図。
【図25】図23の状態で操作レバーを傾けた状態を示
す断面図。
【図26】UD用ボリュームの回転部を示す斜視図。
【図27】UDガイドを示す斜視図。
【図28】UD回転軸を示す斜視図。
【図29】RL用用ボリュームの回転部を示す斜視図。
【図30】RLガイドを示す斜視図。
【図31】RLガイドを示す平面図。
【図32】図21のJ−J′断面で、つる巻きばねの外
側端部が係入される溝が設けられたブロックを示す図。
【図33】図20のK−K′断面図。
【図34】図23のM−M′断面図。
【図35】6足部材を示す側面図。
【図36】3足部材を示す側面図。
【図37】カバー部材を示す断面図。
【図38】図37のN−N′断面でカバー部材を示す
図。
【図39】6足部材と3足部材との係合をカバー部材と
共に示す説明図。
【図40】図39のP−P′断面で、6足部材と3足部
材との係合を示す説明図。
【図41】第3実施例の第1の変形例に用いられるつる
巻きばねを示す図。
【図42】図41のつる巻きばねでRLガイドを弾性的
に固定した様子を示す正面図。
【図43】第3実施例の第2の変形例におけるRL方向
の断面図。
【図44】第3実施例の第2の変形例におけるUD方向
の断面図。
【図45】図43のR方向から見た概略図。
【図46】図44のS方向から見た概略図。
【図47】第3実施例の第3の変形例におけるRL方向
の断面図。
【図48】第3実施例の第3の変形例におけるUD方向
の断面図。
【図49】本発明の第4実施例における湾曲スイッチを
示す斜視図。
【図50】図49のP−P′断面図。
【図51】図49のQ−Q′断面図。
【図52】カム部材と移動部材の関係を示す拡大図。
【図53】曲率半径が変化するように形成されたカム部
材を示す図。
【図54】本発明の第5実施例における湾曲スイッチを
示す斜視図。
【図55】突出部の内部構造を示す断面図。
【図56】ブレーキ室を示す断面図。
【図57】スイッチをOFFにした場合とONにした場
合の動作の説明図。
【図58】中立位置を認識できるようにした機構の第1
実施例の要部を示す説明図。
【図59】中立位置を認識できるようにした機構の第2
実施例の要部を示す説明図。
【図60】中立位置を認識できるようにした機構の第3
実施例の要部を示す説明図。
【図61】中立位置を認識できるようにした機構の第4
実施例の要部を示す説明図。
【図62】中立位置を認識できるようにした機構の第5
実施例の要部を示す説明図。
【図63】中立位置を認識できるようにした機構の第6
実施例の要部を示す説明図。
【図64】中立位置を認識できるようにした機構の第7
実施例の要部を示す説明図。
【符号の説明】
1…電子式内視鏡装置 2…電子式内視鏡 3…光源装置 4…ビデオ制御装置 5…モニタ 6…湾曲用モータ制御装置 7…操作部 8…挿入部 10…湾曲部 19…湾曲スイッチ 21…駆動モータ 26…湾曲操作ワイヤ 32…ケース 33…操作レバー 34…UD用ボリューム 35…RL用ボリューム 36…(UD用)つる巻きばね 37…(RL用)つる巻きばね 38…RLガイド 39…ピン 40…UDガイド
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】例えば、生等を行う等、湾曲部が止まっ
ている必要がある場合は、操作レバーより手を離しても
動かない「中立復帰無型ジョイスティック」が望まし
い。しかし、大腸等の狭い管腔に挿入部を挿入する際に
は、湾曲部を素早く直線化できる「中立復帰有型ジョイ
スティック」が望ましい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】図8は操作レバー33の断面を示す図であ
る。操作レバー33は上頭部33a、下頭部33b、軸
部33cより成る。ここで下頭部33bには、ざくり穴
よりなる間41と、貫通穴42が設けられている。そ
してこの空間には圧縮ばね43が設けられ、前述の上頭
部33aを支えている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】ここで、つる巻きばね37の外側の端部は
固定されている為、中心側の端部を反時計回りに回転さ
せる。そして操作レバー33も元の位置(中央)へ中立
復帰し、湾曲部10も湾曲した状態から真っ直ぐな状態
に復帰する。つまり、操作レバー33は中立復帰する湾
曲操作のモードで動作するUD(上下)方向の動作に
ついても同様で、操作レバー33を上方向(図5(a)
ではY方向)に傾けると、図5(b)に示すように操作
レバー33はUDガイド40と一体となり、円柱部40
bを支点とし傾倒する。この時、操作レバー33のRL
ガイド38内に挿通されている部分は長穴38aに沿っ
て動く為、RLガイド38は動かない。ここで円柱部4
0bが回転することによりつる巻きばね36変形を起
こす。後の作用は、前記RL(左右)方向と同じなので
割愛する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】例えばSMA圧縮ばね56が非通電的に図
12において操作レバー33をY方向に傾くと図16に
示すように、リング55の移動により圧縮ばね56が圧
縮変形される。ここで圧縮ばねの変形により発生する応
力τは次式で与えられる。 τ=d・G・δ/(π・Na・D・D)。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正内容】
【0056】ここで、dはばねの素線径、Naはばねの
巻数、Dはばねの直径、δは変形量、そしてGは横弾性
係数である。ここでSMAは非通電時には横弾性係数G
が小さく、通電加熱時にはGが大きくなる特性をもって
いる。つまり、非通電時にはばねが変形しても横断係数
Gが小さい為、発生応力τは小さく、ばねは変形した
ままとなる。従って非通電時には、中立復帰無しの動作
モードとなる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正内容】
【0057】これに対し、SMA圧縮ばね56を通電加
熱すると横弾性係数Gが大きくなることにより、発生応
力τ も大きくなる。ここで図18に示すようにSM
A圧縮ばね56がリング55を介し、RL軸52を押す
力Fは、FxとFyに分解され、Fxにより、操作レバ
ー33は中立復帰する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正内容】
【0062】操作レバー62のUD方向の回転角を検出
するUD用ボリューム63が、そのおねじ部63aをU
D用ボリューム固定板64に設けられた穴64aに挿通
し、ナット65で、UD用ボリューム固定板64を締め
つけることにより、UD用ボリューム63とUD用ボリ
ューム固定板6は連結している。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0068
【補正方法】変更
【補正内容】
【0068】このRLガイド74は、図0より分かる
ように角板に小判状の穴74eが空いた部材で、支持部
74bとその一方の端部には上記説明のようにマイナス
型凸部74aが設けてある。この支持部74bは、図3
0に示すように他方の端部にマイナス型スリット部74
cとEリング固定溝74dが設けられている。この支持
部74bは、ケース61に設けられた穴71により、回
転自在に支持されている。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0069
【補正方法】変更
【補正内容】
【0069】ここで、RLガイド74には前記の通り小
判状の穴74eが空いているが、ここには、図22に示
すように操作レバー62の中の外筒部75が挿入され
る。この外筒部75の小判状の穴74eに挿通される場
所は、図31に示すような角柱部75bとなっており、
角柱部75bの長手方向の面に、それぞれ2つの穴75
aが設けられている。つまり、2つの穴75aは角柱部
の厚肉側に設けられている。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0076
【補正方法】変更
【補正内容】
【0076】図21に戻り、RLガイド74の端部を回
転自在で、弾性的に支持するつる巻きばね77の外側端
部77b側にはブロック80、ブロック81がある。こ
こで、ケース61には、ブロック80、ブロック81の
幅をかせぐ為の逃げである溝59が設けてある。また、
ブロック80は、2本のねじ82により、ケース61に
固定され、ブロック81は、2本のネジ83により、同
様にケース6に固定されている。つる巻きばね77は
この2つのブロック80、81に垂直部77cを挾まれ
て固定されている。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0084
【補正方法】変更
【補正内容】
【0084】中部88bは下部88a、上部88cに比
べ細径で、外筒部75の中空部との摩擦が小さくなる構
造となっている。ここで、上部88c側には圧縮ばね9
0が挿通され、その上には、図23のM−M′断面であ
る図34に示すように、上部88cより細径化した最上
部88dが3足部材92内の穴を貫通し、6足部材91
内の穴に収容される。ここで、最上部88dと3足部材
92は、接着の手段により固定されている。しかし、
最上部88dと6足部材91は、固定されておらず、両
者は、回転移動自在となっている。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0090
【補正方法】変更
【補正内容】
【0090】図39〜図40は6足部材91と、3足部
92をかみ合わせて動作させた図である。図中P1〜
P3は、図23におけるP1〜P3状態と対応してい
る。図40において、6足部材91を図中下側に押し込
むと、3足部材92は押されて、3本の足92aは図中
下側に移動する。つまり、P1→P3と移動する。この
時、図39に示すように3足部材92は、外筒部75の
ねじ部75cに当たり止まる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0102
【補正方法】変更
【補正内容】
【0102】その際、垂直部77c,77′cが固定用
ブロック81,80で挟まれる。この変形例ではブロッ
ク81のみならず、ブロック80にも図32に示すよう
な溝81aが設けてある。図42では示していないが、
つる巻きばね77,77′はそれぞれ3本づつ計6本
(第3の変形例となる図47又は図48に図示してあ
る)固定されている。従って上記溝は3本を収納する溝
幅である。図示しないが、UD軸70も同様の固定方法
で固定されている。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0103
【補正方法】変更
【補正内容】
【0103】一般に、つる巻きばねは開く方向と閉じる
方向とで発生する力が異なるため、このように対称的に
配置してRLガイド74及びUD軸70を弾性的に保持
するようにすると、RLガイド74及びUD軸70の回
転軸を時計回り方向及び反時計回り方向のいずれの方向
に回しても均等な力を発生させることができる。従っ
て、この変形例によれば、傾倒する方向によって復帰速
度が異なってしまうことを解消できる。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0105
【補正方法】変更
【補正内容】
【0105】図43又は図45(a)において、操作レ
バー62を向こう側に傾斜させると、UDガイド69は
UD70を回転中心として、一緒に向こう側に傾倒す
る。すると、図45(a)は図45(b)に示すように
なり、UDガイド69がストッパゴム84に当たる状態
になり、このストッパゴム84の復元力により、UDガ
イド69が押し戻すように作用する。従って、UDガイ
ド69は中立位置に戻り、一緒に操作レバー62も中立
位置に戻る。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0109
【補正方法】変更
【補正内容】
【0109】次に第3実施例の第5の変形例を説明す
る。この変形例は例えば図41のつる巻きばね77、7
7′の内側の端部77a、77a′を巻き込むように変
した状態でRLガイド74のスリット74c等に固定
することによって、中立位置の状態でもその位置に付勢
するようにして遊びが発生しないようにしている。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0114
【補正方法】変更
【補正内容】
【0114】移動部材163は、貫通穴63bに操作レ
バー33をし、ざぐり溝163a内で、操作レバー3
3に設けられたねじ部165にナット166を締め付け
ることにより、操作レバー33に対し図中上方向に移動
自在で、かつ操作レバー33より外れないよう構成され
ている。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0115
【補正方法】変更
【補正内容】
【0115】次に操作レバー33を傾倒させるとP5状
態となる。この時、移動部材163は、カム部材164
の曲率半径が小さくなることにより、矢印方向に移動す
る。ここで、フランジ部161は、操作レバー33に固
定されている為、回転中心0”からの距離は変わらな
い。つまり、移動部材163のみ回転中心0”に近づく
為、フランジ部161と移動部材163に挾まれている
圧縮ばね56が圧縮され、変形することになる。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0118
【補正方法】変更
【補正内容】
【0118】ここで、圧縮ばね56に通電加熱すると、
横弾性係数Gが大きくなることにより、発生応力も大き
くなる。ここで圧縮ばね56、カム部材164の曲面を
押し戻そうとし、この力F”はFx ”とFy ”に分解さ
れ、Fy ”により移動部材163がP4状態まで戻され
る。これにより操作レバー33は中立復帰する。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0119
【補正方法】変更
【補正内容】
【0119】次に本発明の第5実施例における湾曲操作
スイッチを説明する。図54において、ジョイスティッ
ク100には図示しない中立復帰機構が設けられてい
る。このジョイスティック100の2つの側面部10
1,102には突出部103,104が設けられてい
る。図55に示すように突出部103はポテンショメー
タ室105及びブレーキ室106から成る。ポテンショ
メータ室105とブレーキ室106の間にはOリング
0が設けられ、両室をシールしている。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0132
【補正方法】変更
【補正内容】
【0132】図59(a)の第2の位置313ではステ
ィック311は、傾動しても中立付勢部材316に全く
接触しない。従って、手をスティック311から離して
も、その傾動角度が保持される。図59(a)の第1の
位置312では、スティック311が傾動されると、図
59(b)に示すように、スティック311がカム面3
18に当接する。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0146
【補正方法】変更
【補正内容】
【0146】図64ではスティック361は軸方向にス
ライド自在となっている。ジョイスティック本体下面3
62にはばね363が固定されている。次に作用を説明
する。図64のスティック361の実線の状態で、ステ
ィック361を傾動させると、その傾きは手を離しても
保持される。図64のスティック361の破線の状態
で、スティック361を傾動させると、手を離すと中立
復帰する。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0149
【補正方法】変更
【補正内容】
【0149】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、
湾曲操作する操作レバーを中立位置に復帰させるモード
を実現する復帰機構と、操作レバーを中立位置に復帰さ
せないモードを実現する復帰なし機構と、これら2つの
機構の一方を選択的にアクティブにする選択設定手段と
を設けてあるので、選択設定手段の操作によりいずれの
モードへも簡単に設定でき、操作性が良い湾曲操作装置
を実現できる。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の電子式内視鏡装置の全体
構成図。
【図2】湾曲駆動機構を示す説明図。
【図3】湾曲スイッチを示す斜視図。
【図4】図3のA−A′断面及び操作レバーを傾倒した
場合の断面図。
【図5】図3のB−B′断面及び操作レバーを傾倒した
場合の断面図。
【図6】RLガイドを示す斜視図。
【図7】UDガイドを示す斜視図。
【図8】操作レバーの構造を示す断面図。
【図9】つる巻きばねの代わりに使用可能なトーション
ばねを示す斜視図。
【図10】湾曲スイッチを示す斜視図。
【図11】図10のC−C′断面図。
【図12】図10のD−D′断面図。
【図13】RLガイドを示す斜視図。
【図14】UDガイドを示す斜視図。
【図15】UDガイドの形状を示す正面図。
【図16】図11のE−E′断面図。
【図17】図12のF−F′断面図。
【図18】図16の状態から傾けた場合に操作レバーに
作用する力を示す説明図。
【図19】図17の状態から傾けた場合に操作レバーに
作用する力を示す説明図。
【図20】第3実施例における湾曲スイッチを示す平面
図。
【図21】図20のGAーGB−GC−GD線断面図。
【図22】図20のH−H′線断面図。
【図23】図20のI−I′線断面図。
【図24】図22の状態で操作レバーを傾けた状態を示
す断面図。
【図25】図23の状態で操作レバーを傾けた状態を示
す断面図。
【図26】UD用ボリュームの回転部を示す斜視図。
【図27】UDガイドを示す斜視図。
【図28】UD回転軸を示す斜視図。
【図29】RL用用ボリュームの回転部を示す斜視図。
【図30】RLガイドを示す斜視図。
【図31】RLガイドを示す平面図。
【図32】図21のJ−J′断面で、つる巻きばねの外
側端部が係入される溝が設けられたブロックを示す図。
【図33】図20のK−K′断面図。
【図34】図23のM−M′断面図。
【図35】6足部材を示す側面図。
【図36】3足部材を示す側面図。
【図37】カバー部材を示す断面図。
【図38】図37のN−N′断面でカバー部材を示す
図。
【図39】6足部材と3足部材との係合をカバー部材と
共に示す説明図。
【図40】図39のP−P′断面で、6足部材と3足部
材との係合を示す説明図。
【図41】第3実施例の第1の変形例に用いられるつる
巻きばねを示す図。
【図42】図41のつる巻きばねでRLガイドを弾性的
に固定した様子を示す正面図。
【図43】第3実施例の第2の変形例におけるRL方向
の断面図。
【図44】第3実施例の第2の変形例におけるUD方向
の断面図。
【図45】図43のR方向から見た概略図。
【図46】図44のS方向から見た概略図。
【図47】第3実施例の第3の変形例におけるRL方向
の断面図。
【図48】第3実施例の第3の変形例におけるUD方向
の断面図。
【図49】本発明の第4実施例における湾曲スイッチを
示す斜視図。
【図50】図49のP−P′断面図。
【図51】図49のQ−Q′断面図。
【図52】カム部材と移動部材の関係を示す拡大図。
【図53】曲率半径が変化するように形成されたカム部
材を示す図。
【図54】本発明の第5実施例における湾曲スイッチを
示す斜視図。
【図55】突出部の内部構造を示す断面図。
【図56】ブレーキ室を示す断面図。
【図57】スイッチをOFFにした場合とONにした場
合の動作の説明図。
【図58】中立位置を認識できるようにした機構の第1
実施例の要部を示す説明図。
【図59】中立復帰の有無を切換できるようにした機構
の第6実施例の要部を示す説明図。
【図60】中立復帰の有無を切換できるようにした機構
の第7実施例の要部を示す説明図。
【図61】中立復帰の有無を切換できるようにした機構
の第8実施例の要部を示す説明図。
【図62】中立復帰の有無を切換できるようにした機構
の第9実施例の要部を示す説明図。
【図63】中立復帰の有無を切換できるようにした機構
の第10実施例の要部を示す説明図。
【図64】中立復帰の有無を切換できるようにした機構
の第11実施例の要部を示す説明図。
【符号の説明】 1…電子式内視鏡装置 2…電子式内視鏡 3…光源装置 4…ビデオ制御装置 5…モニタ 6…湾曲用モータ制御装置 7…操作部 8…挿入部 10…湾曲部 19…湾曲スイッチ 21…駆動モータ 26…湾曲操作ワイヤ 32…ケース 33…操作レバー 34…UD用ボリューム 35…RL用ボリューム 36…(UD用)つる巻きばね 37…(RL用)つる巻きばね 38…RLガイド 39…ピン 40…UDガイド
【手続補正25】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正26】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正27】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図20
【補正方法】変更
【補正内容】
【図20】
【手続補正28】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図52
【補正方法】変更
【補正内容】
【図52】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0118
【補正方法】変更
【補正内容】
【0118】ここで、圧縮ばね56に通電加熱すると、
横弾性係数Gが大きくなることにより、発生応力も大き
くなる。ここで圧縮ばね56、カム部材164の曲面
を押し戻そうとし、この力F”はFx ”とFy ”に分解
され、Fy ”により移動部材163がP4状態まで戻さ
れる。これにより操作レバー33は中立復帰する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入部の先端側を湾曲させる湾曲機構
    と、この湾曲機構を駆動する為の駆動部と、この駆動部
    を操作する為の傾倒自在な湾曲レバーを有するジョイス
    ティックから成る湾曲スイッチと、この湾曲スイッチの
    操作によって前記駆動部を制御する制御手段とを有する
    内視鏡の湾曲操作装置に於いて、 前記湾曲スイッチの操作レバーを傾倒する付勢力を停止
    した場合に、前記操作レバーを所定の位置に復帰させる
    第1のモードと、前記付勢力を停止した場合の位置に前
    記操作レバーを自動的に停止させる第2のモードとを切
    り換えるモード切換手段を有することを特徴とする内視
    鏡の湾曲操作装置。
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