JPH0654029U - 音響変調のための光学ファイバーの感度を増強する装置 - Google Patents
音響変調のための光学ファイバーの感度を増強する装置Info
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- JPH0654029U JPH0654029U JP5064593U JP5064593U JPH0654029U JP H0654029 U JPH0654029 U JP H0654029U JP 5064593 U JP5064593 U JP 5064593U JP 5064593 U JP5064593 U JP 5064593U JP H0654029 U JPH0654029 U JP H0654029U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 エッチングされた単一モード光学ファイバー
を用いて音響変調のための光学ファイバーの感度を増強
する。 【構成】 光学ファイバーを通過して伝搬する電磁放射
の最も低いモードを許容するために光伝導容量の減衰を
最小にする屈折率で低弾性率の物質と置き換えられたク
ラッド層を有するエッチングされた単一モード光学ファ
イバーと、前記光学ファイバーを通過する電磁放射が屈
折するのを避けるようにエッチングされた光学ファイバ
ーを長さ方向に伸張と圧縮をする手段と、よりなる音響
変調のための光学ファイバーの感度を増強する。
を用いて音響変調のための光学ファイバーの感度を増強
する。 【構成】 光学ファイバーを通過して伝搬する電磁放射
の最も低いモードを許容するために光伝導容量の減衰を
最小にする屈折率で低弾性率の物質と置き換えられたク
ラッド層を有するエッチングされた単一モード光学ファ
イバーと、前記光学ファイバーを通過する電磁放射が屈
折するのを避けるようにエッチングされた光学ファイバ
ーを長さ方向に伸張と圧縮をする手段と、よりなる音響
変調のための光学ファイバーの感度を増強する。
Description
【0001】 本考案は音響変調のための光学ファイバーの感度を増強する装置に関するもの である。 例えば、光学ファイバの中を通る光の位相変調か周波数変調のいずれかにおけ る先行技術は光学ファイバ中を伝播する光に課せられるべき信号をファイバを力 学的または音響学的に励起するのに使用するという点で音響−光学効果を利用し た。この力学的または音響学的励起はファイバのコアの光学的指数に変化を生じ させる。その結果ファイバ中を伝わる光における光学距離が変化する。この光は それゆえ信号により位相と周波数が変調される。ガラスファイバにおいては光学 的指数の変化は与えられた力学的または音響学的励起エネルギーに対して極めて 小さい。十分な変調を得るために、このことは高レベルの信号エネルギーが長い 相互作用長のいずれかを必要としこの相互作用長とは変調が生じる点で音響学的 に励起されるはずのファイバの長さのことである。直接の音響学的変調に対する 光学ファイバの感度はJ.A.BucaroによりApplied Optic s,Vol.18,No. 6,1979年3月15日号に説明されている。 本考案の信号エネルギーで単一モードファイバを延ばして位相変調を起こさせ るセンサーにおいて使用するためのクラッドの厚さを薄くした単一モードのファ イバを構成する。本考案は直径が大きい光学ファイバから低いオーダーのモード の光学ファイバも構成する。また本考案で用いる直径が大きい光学ファイバから 低いオーダーのモードの光学ファイバも構成する。これら2つの光学ファイバを 現在入手できる光学ファイバのエッチングにより成し遂げる。
【0002】 S.K.Sheemとj.H.ColeによりOptics Letters ,Vol.4,No. 10,1979年10月号の「Acoustic Sens itivity of Single Mode Optical Power Dividers」において説明されているように、先行技術では単一モード ファイバはその増加または減少する音響感度やモード構造における変化を考慮せ ずにその光伝導性を減少させるためにエッチングする。このような効果、すなわ ち減少した光伝導性、は本考案の目的に好ましくないと考えられ本考案は具体的 にはこれを最少にするための装置を与える。
【0003】 本考案は単一モードの光学ファイバ内で光を反射させるために長さが制限され た分配波長反射器に用いる。このような反射は「Method And App aratus For Radiant Energy Modulation In Optical Fibres」という名称の米国特許出願第0885 79号と、K.O.HillらによるApplied Physics let ters,32(10),1978年5月15日号における「Photosen sitivity in Optical Fibre Waveguides :Application to Reflection Filter Fa brication」に説明されている。
【0004】 本考案はまたファブリーペロ干渉計に似ている装置において光学ファイバ内で 反射を起こす反射器に用いることができる。このような装置はP.G.Ciel oにより1979年9月1日号のApplied Optics,Vol.18 ,No. 17の「Fibre Optic Hydrophone:Improv ed Strain Configuration and Environm ental Noise Protection」に説明されている。本考案は この反射器の装置をその多数の部品の1つとして用いる新規な検出装置を与える 。 本考案は光学ファイバエネルギーセンサーとともに別の種類のエネルギーセン サーの出力をより簡単に処理される電子信号に変換するのに使用できる光復調装 置を与える。 本発明の応用例としてエネルギーセンサーは単一モードファイバを用いている 。このエネルギーセンサーは次のように動作する。
【0005】 感知されたり検出されるべき信号エネルギーが生じてエッチングされた単一モ ードファイバを伸ばす。エッチングされた単一モードファイバは単一モードのガ ラスクラッドファイバでありそのクラッディングの厚さはその強度を弱めるよう に特定の量まで減らされている。本考案は、エッチングされた単一モードファイ バの光伝導特性を保持することが必要である時、除去されたガラスクラッドの部 分を光学的指数(例えば、屈折率)が単一モードファイバのコアの材料のそれよ りも低くかつ弾性率が置き替えるガラスクラッドのそれよりも低いプラスチック 材料に置き替えられるということを仮定する。このようなエッチングされた単一 モードファイバはより弱いために伸長や圧縮に対しより敏感である。与えられた 量の信号エネルギーに対して、単一モードファイバはそれがエッチングされた後 、より大量に伸びる。
【0006】 先行技術は単一モードファイバの長さを伸ばすことはそのコアを伝播している 電磁放射における光学距離を変化させるということを教えている。先行技術はさ らに光学距離のこの変化が単一モードファイバが伸びる量が増加するとおりに増 加するということを教えている。先行技術はこの光学距離の変化をファイバのコ アを伝播している電磁放射を変調するのに用いている。先行技術はまた光学距離 の変化の大きさが増大するとおりに変調の量が増大するということも教えている 。それゆえ、エッチングされた単一モードファイバで構成されこのエッチングさ れた単一モードファイバを長手方向に伸ばすか圧縮することにより動作する光学 ファイバエネルギーセンサーは与えられた量の信号エネルギーに対してより大き な変調をもたらしその結果より高い感度を示す。本考案のエッチングプロセスを 用いて直径が大きい光学ファイバから少ない形態上の分散を有する本考案に用い て有益な光学ファイバを製造する。 また、本考案はまたエッチングされた光学ファイバを用いる装置を構成する製 造プロセスを与える。
【0007】 このプロセスはエッチングプロセスの影響を受けない材料で型を構成させる。 これらの型はエッチングされるべきファイバを実際の装置に在るべきであるのと 同一の配列に保持するのに用いられる。型を実際の装置には無いものであれば除 去できるようにする種々の手段も詳述される。
【0008】 本考案を用いた応用例としてエネルギーセンサーの出力を実際に光学的に復調 波することによりエネルギーセンサーをより有効にし、こうして電子復調装置の 必要とされる以前の極めて大きな帯域幅を実質上減らすようにした光復調装置を 与える。与えられた光復調装置はまた幾つかのエネルギーセンサーを同一の光学 ファイバにおいてマルチプレックスし、こうしてハイドロフォンアレイのような 多重センサー装置にかかるコストを実質上下げることも考慮している。
【0009】 光復調装置は光学ファイバの内側に構成された一対の長さが制限されたブラッ グ反射器の部材の間に各々のエネルギーセンサーを配置している。配置された各 々の一対の反射器は、その中でブラッグ反射器が作用するような電磁スペクトル の部分における共振を含むだけのファブリーペロ型干渉計を構成する。各々のエ ネルギーセンサーは一対の反射器の間に配置されるため、この時信号エネルギー が検出されるとセンサーのその結果得られる光学距離の変化はファブリーペロ干 渉計の共振をスペクトル的に移行させる。この装置は次にこのスペクトル移行を 、分析干渉計とみなされる第2のファブリーペロ干渉計を用いて部分的に復調す る。この分析干渉計の共振はスペクトル移行の増幅を行なうようにエネルギーセ ンサーを含む干渉計のスペクトル分離に比例するスペクトル分離を有する。エネ ルギーセンサー干渉形と分析干渉計を組み合わせたものの出力は本考案の詳細な 説明において与えられる方程式により与えられる増幅定数倍だけ元のスペクトル 移行よりもスペクトル的に移行する。この装置はまた、各々がそれぞれの増幅を 行なう、1つ以上の分析干渉計の使用も可能である。その結果得られる増幅はそ の各々が本来のスペクトル移行を表示する数の別々の数字に対応する出力を与え るようにすることができこうして電子検出器及び時間復調器の帯域幅は減らされ る。
【0010】 この光検波装置は最後に各々のセンサーに対応する各々の反射器の対に全ての 別の反射器の対とは異なる反射帯域を持たせることにより幾つかのエネルギーセ ンサーを同一のファイバにマルチプレックスすることを考慮している。 この装置は波長走査型レーザを用いており、このレーザの出力は一度に1つの 反射器の対の共振を走査する。
【0011】 本考案の感度の高い光学ファイバは光復調装置に用いることができる。まずエ ネルギーセンサーを説明し次に光復調装置を説明しよう。
【0012】 光学ファイバエネルギーセンサーの現在の技術はもし単一モードの光学ファイ バが半径方向に圧縮されるか、または伸ばされるか、あるいは長手方向に圧縮さ れると、この時単一モード光学ファイバのコアを伝播している電磁放射における 光学距離が変化するということを教えている。この技術はさらに単一モードファ イバが伸び縮みする量が増大するとおりに、光学距離の変化も増大するというこ とを教えている。現在の技術はこの光学距離の変化を用いてコアを伝播している 光の位相変調を起こさせる。変調が起こる光学ファイバの長さは相互作用長と呼 称される。
【0013】 本考案は光学ファイバにおいて用いるためのエッチングされた単一モードファ イバ、すなわちエネルギーセンサーを説明する。単一モードファイバは最も低い オーダーのモードのみを伝播させるように構成されたファイバである。単一モー ドファイバ構成におけるこの最も低いオーダーのモードは2重の縮退である。こ れらの場合、最も低いオーダーのモードはそれらの偏光が相互に垂直であるとい う事実により見分けられる伝播の2つの状態を含む。
【0014】 エッチングされた単一モードファイバはここではそのクラッドの厚さが化学反 応(例えば、フッ化水素酸の溶液またはフッ化アンモニウムで緩衝されたフッ化 水素酸の溶液中でのエッチング)、またはイオンミリングにより薄くした単一モ ード光学ファイバであると画定する。 図1はエッチングする前のファイバの拡大断面図である。図2はエッチング後 のファイバの拡大断面図である。図1では、全体として2−1で示したガラスク ラッドがKで示した厚さを有することを図示している。図2では、クラッド2− 2がRで示した薄くされた厚さを有することを図示している。図1と図2の両方 において、1−1及び1−2で示したコアは、ファイバの露出表面においてのみ なされるエッチングプロセスの性質により変化しないままである直径Vを有する 。
【0015】 このようなファイバの有用性をまず感度の方面から説明し次にエッチングされ た単一モードファイバを使用している装置の製造の容易さを説明する。検出すべ き与えられた量の信号エネルギー、Eに対して、図1の、長さがLで全断面積が S1 のファイバは次のような量ΔL1 だけ伸びる。
【0016】
【数1】
【0017】 ここでYoはファイバ材料の弾性率であり説明のため一定であり溶融石英の弾 性率に等しいと仮定してよい。上記と同様に導き出し、しかしながら薄くしたク ラッディングの厚さを式(I)に代入すると伸びる量ΔL2 が与えられ、エッチ ングされたファイバは同一の与えられた量の信号エネルギーEにおいてこれに従 う。
【0018】
【数2】
【0019】 ここでS2 はエッチングされたファイバの断面積である。S1 はS2 よりも大 きいため式(I)及び式(II)から、ΔL2 >ΔL1 である。光学ファイバ感知 の現在の技術はそれゆえ、与えられた量の信号エネルギーに対してエッチングさ れた単一モードファイバは通常の単一モードファイバよりも光学距離の変化が大 きくなり、その結果コアを伝播している光のより大量の位相変調が得られるとい うことを教えている。
【0020】 別の有用性は極めて小さな全体にわたる直径を有するファイバは現在の方法を 用いて構成するのが困難でありたとえ構成されても、処理がむづかしいという事 がわかると理解できる。本考案の教えによって、クラッドの厚さを薄くしたファ イバを使用することもある装置を容易に入手できる直径がより大きいファイバで 構成することができる。このような装置を組み立ててより大きなファイバが適当 な位置にあるような時点に達すると、次にファイバをエッチングすることができ 、これにより薄いファイバすなわち薄いクラッドを有するファイバのそれ以上の 処理をはぶける。このプロセスのより詳細な説明は後に続く。
【0021】 別の有用性は小さなコアの直径を有するファイバを構成する必要が生じる時に 認められ、本考案はこのようなファイバを直径がより大きなファイバから構成さ せる。図3は直径が大きい光学ファイバの断面、3−3、を示し、これは直径が Fのコア材料、(例えば、石英ガラス)である。直径が大きいファイバはエッチ ングされこうして断面が図4における4−4で示され、小さくなった直径Gを有 する薄いファイバを作る。本考案はさらに直径Gを有するファイバを、Gene ral Electric Corpにより製造されているRTV670シリコ ンゴムのような、ファイバ自体よりも低い屈折率を有する材料5−4でこの時被 覆することができこうして小さなコア直径を有する光学ファイバを作るというこ とをさらに与える。このような小さなコア直径のファイバは導かれた光学モード の低い数を備えることに有効である。
【0022】 エッチングプロセスの一例として、図3の、ファイバ3−3は80μmから1 00μmまでの範囲内のエッチングする前の直径を有すればよく図4のエッチン グされたコア4−4は50μmから5μmまでの範囲の直径を有すればよい。
【0023】 本考案を用いた応用例として図5と図6、そして部分的には、図7に図示した 特定の水中音響エネルギーセンサーは本考案に用いて有益である。図5はその円 筒形の形状を説明しているセンサーの端部図である。図6はセンサーの断面図で ある。このセンサーは図6に6で示した、おそらくアルミニウムでできている、 剛性の円筒形の骨組みから成っている。この円筒形骨組みの外側表面は平面Hと 平面Jの間で直径が小さくなっている。この円筒形骨組みの周囲には全体として 7で示した柔軟な材料から成る薄膜があり、その中では全体として8で示した単 一モード光学ファイバが放射状に巻かれている。このような柔軟な材料は、例え ば、シリコンゴムまたはPVCであればよい。このスリーブは円筒形骨組みの大 きい方の直径の端部13′へ13におけるように接合するかまたは14における ように締めるかあるいはその両方を行なって、柔軟な薄膜と剛性の型の直径が小 さくなっているところの剛性の円筒形骨組みとの間に空間9をあける。直径が小 さくなっているところのこの剛性の円筒形骨組みの壁には円筒形骨組みの内側の 壁から柔軟な薄膜と剛性の骨組みの間の空間まで延びている等化孔10があいて いる。円筒形骨組みの内側の壁には図6で11で示してある突起がある。同様に 、円筒形骨組みの内側ではバラスト供給体としての役目を持つ柔軟なブラダー1 2が伸びておりタンク16を形成しており、これは等化孔10により空間9と連 絡している。空間16及び9は空気、ヘリウム、またはシリコン油のような、別 の粘性のある柔軟な材料で満たす。図6に示した追加の空間16′をつくる端部 キャップ17も備え、これには穴15があけてあり、この穴は端部キャップの各 々の厚さを通って延びている。図5、図6、及び図7に示したハイドロフォンは 以下のように動作する。
【0024】 このハイドロフォンを測定すべき音波を含む流体中に浸す。任意の特定の深さ のところで本考案によりこの流体の一部を穴15を通してハイドロフォンへ入れ て次に、12′で示した破線により図示してあるように、突起11の周囲でブラ ダー12を伸ばし、こうして空間16及び9における第2の粘性のある柔軟な物 質を圧縮することにより空間9及び16における静圧をハイドロフォンの外部の 流体における静圧と等しくする。空間16及び9における圧力が、ブラダー12 を伸ばす際に生じた追加の圧力を加えて外部の圧力に等しくなると、流体は穴1 5を通って流れるのをやめる。穴15及び等化孔10またはその一方は等化の速 度を緩慢にして測定すべき音圧の間の時間周期よりも極めて長い時間周期にする ように十分に小さくする。
【0025】 ハイドロフォンにより測定すなわち感知されるべき音響信号は周囲の流体圧力 における交互の変化から成っている。これらの変化は上述のブラダー機構により 等しくされないため、これらはその代りに柔軟な薄膜7を半径方向に膨張させた り収縮させ、こうしてエッチングされた単一のモードファイバ8に縦に伸ばした り圧縮したりする。
【0026】 図5、図6、及び図7の水中音響センサーが水中音響信号を感知するのに使用 されている間動いている状態にあることを要求するこれらの応用例では、剛性の 円筒の軸に平行に取り付けられる強化ストランド、例えば、図6と図7における ファイバ8′を備える。ファイバ8′は柔軟な薄膜7の外側と内側あるいはいず れかの表面に接合され剛性の円筒6の周囲の各々の締付リング14の下方に延び ている。締付ける面は柔軟な薄膜7が取り付けられる剛性の円筒の部分13′で ある。このような強化ファイバ8′はKevlar.すなわちDuPont社製 のタイヤコードファイバ、またはガラスでできていればよい。このような強化フ ァイバ8′は柔軟な薄膜7の長手方向の強度を増すように配置する。それゆえ、 もし図5、図6、及び図7の水中音響センサーが剛性の円筒6の軸方向に加速さ れるとその結果生じる柔軟な薄膜7の変形は図6及び図7における強化ファイバ 8′により小さくされたことになる。さらに、この強化ファイバ8′は剛性の円 筒6の軸に平行に配置されると実質上感知すべき音響信号により生じるような半 径方向の収縮に対する柔軟な薄膜の抵抗を増加させない。さらに、柔軟な薄膜の 質量は水中音響周波数レスポンスをシフトさせるという影響を与える単一モード ファイバの巻き線8の密度と同様に変えることができる。
【0027】 本考案を用いた応用例として図8及び図9の水中音響エネルギーセンサーは本 考案に用いて有益である。図8は水中音響センサーの端部図であり図9は図8の センサーの断面図でありここにおいて7−9は単一モードファイバ8−9の螺旋 が中に含まれている柔軟な薄膜を示す。この組立体はまたシリコンゴムのような 弾性の柔軟な材料から成る内部円筒202も含み、これは柔軟な薄膜7−9の内 側の壁と接触している。強化ストランド、例えば、ファイバ201は柔軟な薄膜 7−9の軸に平行に配置し内部円筒物質202と力学的に接触させその半径方向 の柔軟性を大いに変化させることなく内部円筒形の長手方向の強度を強めるよう にする。強化ファイバ201はKevlarかガラスでできていればよく柔軟な 材料の端部からはみ出して長く延びていてもよくまたセンサーを適切な位置に固 定するために使用すればよい。柔軟な内部円筒202はまたセンサーを適切な位 置に配置するか固定するために長く延びていてもよい。本考案はまた強化ファイ バ201をその長手方向の強度を増すように柔軟な薄膜7−9の軸に平行なこの 薄膜7−9の外側に力学的に取付けるということも提供する。センサーの長手方 向の強度を増すことはセンサーの耐久性をセンサーの長手方向の加速により生じ る半径方向の膨張と収縮の量を減らすことにもなるが、音響信号に対するセンサ ーのレスポンス、すなわち放射状の膨張及び収縮、は減らない。
【0028】 図8及び図9の水中音響センサーは以下のように作動する。センサーを音響信 号を含む溶液中に浸す。音響信号に表われる圧力の周期的な変化が柔軟な薄膜7 −9を膨張させたり収縮させたりする。薄膜7−9が膨張したり収縮したりする とおりに、エッチングされた単一モード光学ファイバ8−9は伸びるかまたは圧 縮され、そのため、すでに説明したように、ファイバ8−9のコアの中を伝播し ている電磁放射が変調される。さらに、内部円筒は同様に放射状に柔軟であるた め、これは柔軟な薄膜の膨張と収縮により小さな抵抗を与える。図8及び図9の センサーが単一モードファイバ8−9としてエッチングされた単一モードファイ バを使用するとよいということを与える。
【0029】 エッチングされた単一モードファイバはあらゆるエネルギーセンサーにおいて 有効であり、これは1つの信号エネルギーを用いて単一モードファイバを長手方 向に伸ばすか圧縮させて光学ファイバの光学距離に変化を起こさせる。エネルギ ーセンサーによってはこのようなファイバの形態上の分散が相互作用長にわたっ て十分な光の干渉性を保持する程十分低い場合低いオーダーのモードの光学ファ イバを使用できる。これらのエネルギーセンサーに対して本考案は図4の薄いフ ァイバを与える。多重モードステップ指数または階層指数ファイバのように、任 意の光学ファイバを長手方向の伸び縮みに対するその感度を上げるようにエッチ ングすることができるということに留意すべきである。
【0030】 ステップ指数または階層指数ファイバのガラスクラッディングをエッチング除 去してその電磁放射の伝導性を弱めるようにする場合には、本考案はその結果得 られるファイバを図面の2−2′図2におけるように、RTV670シリコンゴ ムのようなファイバコアよりも光学的指数が低い材料で被覆して電磁放射を伝導 するための能力を回復するようにすればよいということを定める。
【0031】 エッチングされた単一モードファイバを使用するとよい本考案に用いて有益で ある光学ファイバエネルギーセンサーを以下のような製造方法で製造する。まず 、製造されつつある特定のセンサーにおいて使用されるべきであるのと同一の配 列または構成にエッチングされるべきファイバを保持する型を造る。図5、図6 、及び図7のハイドロフォンの場合、ファイバは螺旋状に構成する。このハイド ロフォンにおける適切な型は図10に図示したような円筒18であり、その周囲 には螺旋形の溝19′が刻まれておりこの溝にエッチングされていない光学ファ イバ20′を巻き付ける。もし型をエッチングの後取り除くことを望むなら、型 の材料はファイバまたは柔軟な薄膜の材料に損傷を与えない温度でまたは溶液に よって溶けるかまたは溶解して液体の状態になることのできる物質でなければな らない。このような材料は密蝋である。さらに、型の材料の中にはファイバのエ ッチング(蝋をファイバの適切な場所にこすり付け、こうしてファイバをエッチ ング剤から保護すればよい)でさえも危くするものがありうるため、このような 材料から成る型はまず図11における保護材21′の溶液に浸すかこれをスプレ イすることにより薄く被覆する。この保護材21′は固まるとエッチングプロセ スに影響を与えない。適切な保護材は、Optelecom社製のType 1 39 Low Andex Plastic Cladding Solusi on、かKynar、すなわちPennwalt Chemical Co.社 製のフッ化ビニリデンである。エッチングすべきファイバが光を伝導するのに十 分なガラスクラッドを有していない場合、保護材がファイバコアのより低い光の 屈折率を有するということを定める。Type 139 Low Andex Plastic Cladding SolutionまたはKynarは石英 ガラスよりも低い光学的指数を有する。
【0032】 必要であれば、ファイバを図10における22′で示したようにおそらくエッ チングコアの両端部において型に接合するということも定める。すでに説明した 保護材は接合剤で十分である。
【0033】 ファイバの部分をエッチング剤から保護することが必要である場合、これらの 部分も同様に図10における23′で示したようにすでに説明した保護材で被覆 すればよい。 もし光学ファイバエネルギーセンサーがエッチングされた単一モードファイバ を使用することになるならば、次に図10に図示したように適切な位置にファイ バ20′を備えた型18′をフッ化水素酸かフッ化水素アンモニウムで緩衝され たフッ化水素酸のいずれか、またはファイバのガラスクラッドを溶解するか除去 できる任意の別の化学薬品の溶液中に置く。通常、このエッチング溶液は、もし 必要であれば、超音波的に攪拌しエッチングされなければならないファイバの全 ての部分の周囲にエッチング剤が入るのを促進する。
【0034】 エッチング期間(これは経験的に決定できる)が終えた後今エッチングされた ファイバを適切な位置に備えている型を溶液から取り出し、水で洗い、乾燥させ 次に溶解したまたは融解した被覆材の溶液に浸してから取り出すか、または硬化 させるか、乾燥させるか、冷却すると柔軟な薄膜の材料になる物質の溶液をスプ レイするがさもなければこれで被覆する。溶液の超音波攪拌はファイバの全ての 部分の周囲に被覆液が入るのを促進する必要がある時に実施される。本考案はま た被覆材の適用は被覆の均一性と空気ポケットの除去を目的として真空中で行な うとよいということも規定する。
【0035】 エッチングの後電磁放射をコアの中に伝導させるのに十分なクラッデッイング の厚さを有していないようなファイバを使用する場合、被覆材はコアの材料より も低い屈折率を有するということを定める。このような被覆溶液はすでに説明し た保護材かGeneral Electric companyのRTV670 のようなシリコンゴムのいずれかのものであればよい。被覆溶液の粘性は溶液か ら取り出す時に型に残っている被覆の厚さを調節する手段として変えることがで きる。被覆溶液の粘性が低いとより薄い被覆が与えられる。被覆溶液から取り出 した型は次に溝の在る所で均一な膜を達成するために被覆物が固まるまで回転さ せる。図12はエッチングと液浸プロセスの後完成した図10の型及びファイバ を示す。エッチングされたファイバは20−Eで示してあり柔軟な薄膜材は12 4で示してある。
【0036】 図12における被覆物が凝固した後、被覆物と保護材を通って型の材料の中へ 延びている穴をあける。このような穴の位置は型の材料が溶融または溶解により 除去できしかも被覆物中のファイバに損傷を与えないように選択しなければなら ない。このような穴125は図12に示してある。型を収縮させて柔軟な薄膜及 び保護材から離脱し、こうして図12におけるPと記された平面において薄膜を 切り取ることにより形成される図12における極めてより大きな開口126を通 して型を取り出しやすくするように液体窒素で冷却できるテフロンのような材料 で型ができているとよい。さらに、型はその除去を助けるように崩壊するとよい と思われる。図5、図6、及び図7のハイドロフォンにおいて、つぶせる適切な 型が端部図の図13に示してある。
【0037】 図13は円筒257の端部図である。キーと呼称されるこの円筒の除去部分は 256で示してある。キー256は円筒の軸に平行にかつ円筒の全長において延 びている。ZZで示されている矢印はキーのその除去を助けるための動きを説明 している。キーの除去により、円筒257は半径方向につぶれそのためエッチン グ及び液浸後の柔軟な薄膜材からの除去が可能になる。
【0038】 もしエッチングされていない光学ファイバを備えるために柔軟なスリーブまた はおおいを使用する光学ファイバエネルギーセンサーを製造したいならば、本考 案はまた上述の製造プロセスからエッチング及び洗浄工程を除去することも可能 である。
【図1】大いに拡大した単一モード光学ファイバの断面
図。
図。
【図2】エッチングされた図1の単一モード光学ファイ
バの大いに拡大した断面図。
バの大いに拡大した断面図。
【図3】コア材から成る大きな直径のファイバの大いに
拡大した断面図。
拡大した断面図。
【図4】エッチングされかつ被覆された後図3の大きな
直径のファイバの大いに拡大した断面図。
直径のファイバの大いに拡大した断面図。
【図5】図6に図示されている音響エネルギーセンサー
の端部図。
の端部図。
【図6】図5の音響エネルギーセンサーのライン6−6
における断面説明図。
における断面説明図。
【図7】図5及び図6の音響エネルギーセンサーの一部
の拡大説明図。
の拡大説明図。
【図8】別の音響エネルギーセンサーの端部図。
【図9】図8の音響センサーのライン9−9における断
面図。
面図。
【図10】光学ファイバエネルギーセンサーを製造する
ための型及び単一モード光学ファイバの説明図。
ための型及び単一モード光学ファイバの説明図。
【図11】保護材で被覆された後の図10の型のみの断
面図。
面図。
【図12】エッチング及び被覆後の図10の型及び単一
モード光学ファイバの説明図。
モード光学ファイバの説明図。
【図13】エッチングプロセスにおいて使用できる崩壊
可能な型の端部図。
可能な型の端部図。
1−1 コア 2−1 ガラスクラッド 6 骨組み 7,7−9 柔軟な薄膜 8,8−9,24 単一モード光学ファイバ 8′,201−9 強化ストラッド 9,16′ 空間 16 貯留 10,15 開口 11 突起 12 ブラダー 14 締付けリング 17 端部キャップ 202−9 内部円筒 257 円筒 18′,18−12 型 19′ 螺旋形溝 125 穴 126 開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 ゴードン ゴウルド アメリカ合衆国バージニア州グレート フ ォールズ,ウイリアム クロスマン ドラ イブ 9609
Claims (1)
- 【請求項1】 光学ファイバーを通過して伝搬する電磁
放射の最も低いモードを許容するために光伝導容量の減
衰を最小にする屈折率で低弾性率の物質と置き換えられ
たクラッド層を有するエッチングされた単一モード光学
ファイバーと、 前記光学ファイバーを通過する電磁放射が屈折するのを
避けるようにエッチングされた光学ファイバーを長さ方
向に伸張と圧縮をする手段と、 よりなる音響変調のための光学ファイバーの感度を増強
する装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5064593U JPH0654029U (ja) | 1993-09-17 | 1993-09-17 | 音響変調のための光学ファイバーの感度を増強する装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5064593U JPH0654029U (ja) | 1993-09-17 | 1993-09-17 | 音響変調のための光学ファイバーの感度を増強する装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0654029U true JPH0654029U (ja) | 1994-07-22 |
Family
ID=12864691
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5064593U Pending JPH0654029U (ja) | 1993-09-17 | 1993-09-17 | 音響変調のための光学ファイバーの感度を増強する装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0654029U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55110227A (en) * | 1979-02-19 | 1980-08-25 | Ricoh Co Ltd | Photo control device |
-
1993
- 1993-09-17 JP JP5064593U patent/JPH0654029U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55110227A (en) * | 1979-02-19 | 1980-08-25 | Ricoh Co Ltd | Photo control device |
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