JPH0653959U - 光検出形測定装置用校正溶液セル - Google Patents
光検出形測定装置用校正溶液セルInfo
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- JPH0653959U JPH0653959U JP9337992U JP9337992U JPH0653959U JP H0653959 U JPH0653959 U JP H0653959U JP 9337992 U JP9337992 U JP 9337992U JP 9337992 U JP9337992 U JP 9337992U JP H0653959 U JPH0653959 U JP H0653959U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 校正溶液を簡単に測定セルの試料導入空間に
供給する。校正時の測定セルの清掃に要する労力を削減
する。校正溶液の汚染を防止する。 【構成】 測定するべき液体試料が導入される試料導入
空間14と、前記液体試料を介して測定光を送受する発
光部12、受光部13とを有する測定セル11を備え、
測定光の受光信号に基づいて液体試料に関する測定を行
う光検出形測定装置に使用するものである。この測定装
置用の校正溶液を容器2内に収容し、かつ、試料導入空
間14に装着した状態で測定光が透過可能な測定光透過
部材3A,3Bを備えると共に、測定セル11に対し着
脱自在とした校正溶液セル1を形成する。
供給する。校正時の測定セルの清掃に要する労力を削減
する。校正溶液の汚染を防止する。 【構成】 測定するべき液体試料が導入される試料導入
空間14と、前記液体試料を介して測定光を送受する発
光部12、受光部13とを有する測定セル11を備え、
測定光の受光信号に基づいて液体試料に関する測定を行
う光検出形測定装置に使用するものである。この測定装
置用の校正溶液を容器2内に収容し、かつ、試料導入空
間14に装着した状態で測定光が透過可能な測定光透過
部材3A,3Bを備えると共に、測定セル11に対し着
脱自在とした校正溶液セル1を形成する。
Description
【0001】
本考案は光検出形測定装置用校正溶液セルに関し、例えば、液体試料を介した 透過光に基づき水中の有機汚濁物質を分析する水質測定装置等の校正溶液の収容 セルに関する。
【0002】
従来、この種の測定装置において装置の校正を行う場合には、光学検出手段を 備えた測定セルに導入される液体試料と同容量以上のゼロ校正溶液、スパン校正 溶液をその都度調製し、これらの校正溶液を測定セルの試料導入空間(セル窓に 臨む空間)に供給して校正を行っている。 特に、測定装置の中でも測定セルが汚水等の液体試料中に浸漬されるタイプの ものでは、測定セルを試料中から引き上げて大量の校正溶液中に浸漬することに より、校正を行っていた。
【0003】
上記従来の技術によると、校正のたびに大量の校正溶液を調製する作業が煩雑 であり、また、据置形の測定セルを有する測定装置では、校正時における液体試 料と校正溶液との流路切り替え等に複雑な構造を必要としていた。 一方、浸漬形の測定セルの場合には、試料中から引き上げた測定セルを校正溶 液中に浸漬して校正を行うことができるが、セル全体が試料中の汚物により汚れ ている場合には校正溶液の汚染を防ぐために校正前にセル全体を入念に清掃しな くてはならず、多くの労力が必要であった。更に、洗浄液や洗浄装置等を別途用 意しなくてはならないという不都合があった。
【0004】 本考案は上記問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところ は、測定セルの試料導入空間に対して校正溶液を簡単に介在させることができ、 また、測定セルの清掃の手間を削減して校正時の作業性並びに校正精度を向上さ せた光検出形測定装置用校正溶液セルを提供することにある。
【0005】
上記目的を達成するため、本考案の校正溶液セルには測定装置用の校正溶液が 収容されていると共に、これを測定セルの試料導入空間に装着した状態で光学検 出手段による測定光が透過可能な測定光透過部材が設けられている。そして、こ の校正溶液セルは、測定セルに対し着脱自在に形成されている。
【0006】
本考案では、測定装置の校正時に、校正溶液が収容された校正溶液セルを測定 セルの試料導入空間に装着することにより、測定光の経路に校正溶液が介在した 状態となり、装置の校正が可能な状態となる。 通常の測定時には、校正溶液セルを試料導入空間から取り外した状態で測定セ ルを使用する。
【0007】
以下、図に沿って本考案の実施例を説明する。図1はこの実施例の校正溶液セ ルを示す斜視図である。 図において、校正溶液セル1は、校正溶液が収容されるほぼ円筒状の容器2と 、その軸方向両端部に液密状に取付けられた窓状の測定光透過部材3A,3Bと 、容器2の中央部に突設された一対の溶液出入口4A,4Bと、これらの出入口 4A,4Bを塞ぐ栓5A,5Bとから構成されている。なお、測定光透過部材3 A,3Bは、後述する発光部12からの特定波長の測定光を透過させ得る材料に より構成される。勿論、容器2及び測定光透過部材3A,3Bに相当する部分を 一体化して同一材料により形成しても良い。
【0008】 図2は、上記校正溶液セル1の取付状態を説明するためのもので、11は浸漬 形の光検出形測定装置の測定セル、または測定セルを含む測定装置本体(以下、 両者をまとめて測定セルとする)であり、測定時にはその全体が液体試料中に浸 漬されるものである。 この測定セル11は、特定波長の測定光を発光させる発光部12と、液体試料 を介した測定光を受光する受光部13等からなる光学検出手段を備えており、こ れらの発光部12及び受光部13間の間隙は、液体試料を介在させるための試料 導入空間14を形成している。また、発光部12及び受光部13の、試料導入空 間14に臨む端面には、測定光を透過させるセル窓15A,15Bが取付けられ ている。
【0009】 上記測定セル11には、発光部12の駆動回路や受光部13の受光信号処理回 路等が内蔵されているが、これらの構成は本考案の要部ではないため、図示及び 説明を省略する。
【0010】 ここで、校正溶液セル1は、試料導入空間14にほぼ合致する大きさに形成さ れ、少なくとも、測定光の減衰や屈折を最小限にするために測定光透過部材3A ,3Bがセル窓15A,15Bに各々密接して装着されることが望ましく、各透 過部材3A,3B及びセル窓15A,15Bを同一材質とすることが好ましい。 試料導入空間14への校正溶液セル1の装着手段としては、最も単純な方法と して圧入でも良いが、望ましくは適宜なフック部材による嵌着、バンド部材によ る締着のほか、多数の鉤状突起を有するテープや磁石等を利用した装着手段が考 えられる。
【0011】 図3は、校正溶液セル1を試料導入空間14に装着した使用状態を示している 。 この使用状態において、検出部12からの測定光はセル窓15A及び測定光透 過部材3Aを介して容器2内の校正溶液中に入射し、その透過光は測定光透過部 材3B及びセル窓15Bを介して受光部13に入射する。
【0012】 本実施例の校正溶液セル1を使用するには、測定装置の校正時に、液体試料中 から引き上げた測定セル11のセル窓15A,15B表面を払拭して付着汚物等 を除去し、次いで校正溶液を内部に収容した校正溶液セル1を前述の方法により 装着する。
【0013】 この状態で発光部12を発光させ、校正溶液セル1内の校正溶液を介した測定 光を受光部13により受光して、測定装置のゼロ校正やスパン校正を行う。校正 溶液の種類が異なる場合には、その種類に応じた複数の校正溶液セル1を用意し てこれらを順次着脱して使用するか、一つの校正溶液セル1を共用して校正溶液 を入れ替えるごとに内部を洗浄して使用すれば良い。 そして、校正終了後には、校正溶液セル1を試料導入空間14から取り外し、 測定セル11を再び液体試料中に浸漬して通常の測定を行う。
【0014】 ここで、校正溶液セル1は、試料導入空間14に対して円滑に着脱できること が操作上、望ましく、その反面、校正溶液セル1をセル窓15A,15Bの間に 密着させる必要がある。従って、実際上は、校正溶液セル1を装着した状態にお いて、校正溶液セル1(の測定光透過部材3A,3B)とセル窓15A,15B 表面との間に微小な間隙が一対、存在することになる。 従って、これらの間隙により、発光部12からの測定光が減衰、屈折等するた め、受光部13の受光光量が理論値よりも少なくなるが、受光信号出力に所定の 係数を乗じて減衰量を補正することにより、上記間隙の存在をほぼ無視すること が可能である。
【0015】 上記実施例では、本考案を浸漬形の測定装置に使用した場合について説明した が、本考案は据置形の測定装置にも適用可能であり、いずれのタイプについても 、試料導入空間の容積や構造に合致した形状、構造の校正溶液セルを形成すれば 良い。 従って、試料導入空間の構造に応じて、校正溶液セルが有底角筒状に形成され る場合もある。また、測定光透過部材は、測定光を透過させ得る表面積を有して いれば良いので、校正溶液セル全体の製造上の困難さがなければ、必要最小限の 大きさで良い。
【0016】 更に、実施例において説明した測定装置は液体試料の透過光を測定する光透過 形の測定装置であるが、本考案は、液体試料からの散乱光を検出する光散乱形測 定装置の校正にも適用することができる。
【0017】
以上のように本考案によれば、校正溶液が収容された校正溶液セルを測定セル の試料導入空間に装着するだけで測定装置の校正が可能になるため、校正溶液( その容量は試料導入空間の容積よりも常に小さい)を収容した校正溶液セルを予 め用意しておけば、校正時にはこのセルを測定セルに装着するだけで直ちに装置 の校正を行うことができる。
【0018】 従って、校正の都度、多量の校正溶液を調製するような手間がなくなり、また 、特に据置形の測定装置では、測定セルに供給される試料流路を校正溶液の流路 に切り替えるための流路切替手段等が不要になる。 更に、浸漬形の測定装置においては、測定セルを液体試料から引き上げた際に その全体が汚れていても、セル窓のみを払拭すれば校正には何ら支障がないこと から、清掃の手間が省けて労力の削減が可能であり、大がかりな洗浄手段も不要 になる。 また、校正時に校正溶液が汚染されることもないので、高精度な校正を行うこ とができる。
【図1】本考案の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の実施例の取付状態を示す正面図である。
【図3】図1の実施例の使用状態を示す正面図である。
1 校正溶液セル 2 容器 3A,3B 測定光透過部材 4A,4B 溶液出入口 5A,5B 栓 11 測定セル 12 発光部 13 受光部 14 試料導入空間 15A,15B セル窓
Claims (1)
- 【請求項1】 測定するべき液体試料が導入される試料
導入空間と、この空間内の液体試料を介して測定光を発
光・受光する光学検出手段とを有する測定セルを備え、
前記測定光の受光信号に基づいて液体試料に関する測定
を行う光検出形測定装置において、 前記測定装置用の校正溶液が内部に収容され、かつ、前
記試料導入空間に装着された状態で前記測定光が透過可
能な測定光透過部材を備えると共に、前記測定セルに対
し着脱自在に形成されていることを特徴とする光検出形
測定装置用校正溶液セル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9337992U JPH0653959U (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 光検出形測定装置用校正溶液セル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9337992U JPH0653959U (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 光検出形測定装置用校正溶液セル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0653959U true JPH0653959U (ja) | 1994-07-22 |
Family
ID=14080677
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9337992U Pending JPH0653959U (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 光検出形測定装置用校正溶液セル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0653959U (ja) |
-
1992
- 1992-12-28 JP JP9337992U patent/JPH0653959U/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19981110 |