JPH0653750B2 - 放射性核種錯体を調製するためのトリス(イソニトリル)銅(1)付加物 - Google Patents

放射性核種錯体を調製するためのトリス(イソニトリル)銅(1)付加物

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JPH0653750B2 JP63509506A JP50950688A JPH0653750B2 JP H0653750 B2 JPH0653750 B2 JP H0653750B2 JP 63509506 A JP63509506 A JP 63509506A JP 50950688 A JP50950688 A JP 50950688A JP H0653750 B2 JPH0653750 B2 JP H0653750B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 発明の分野: 本発明はトリス(イソニトリル)銅(I)付加物、その
製造、それらを含有するキツト、およびテクネチウム錯
体の製造へのその使用法に関する。
一般的な背景および従来法: 種々の放射性核種のイソニトリル錯体および像形成剤と
してのその使用は例えば、Jones等の米国特許第4,452,7
74号(1984年6月5日特許)に記載されるように当業上
知られている。Jones等により記載される錯体は一般式 [A((CN)R)B′′] (式中AはTc、Ru、Co、Pt,Fe、Os、I
r、W、Re、Cr、Mo、Mn、Ni、Rh、Pd、
NbおよびTa、例えばTc99m、Tc99、97Ru、51
Cr、57Co、188Reおよび191Osからなる放射性同
位元素から選択される放射性核種であり、(CN)
はCN基の炭素原子によって放射性核種に結合した一座
もしくは多座イソニトリル配位子であり、Rは有機基で
あり、BおよびB′は水のような溶媒、クロロおよびブ
ロモ基を含む、イソニトリル錯体を生成する当業者によ
く知られた他の配位子、および前記放射性核種と結合を
形成しうる1種またはそれ以上の中性の供与体原子を含
有する配位子から独立して選択され、xおよびyはそれ
ぞれ独立して1〜8の整数であり、zおよびz′はそれ
ぞれ独立して0または1〜7の整数であるものとする。
但し(xy)+z+z′は8に等しいかまたはそれ以下
であり、そしてnはその錯体の電荷を示しそして0(中
性)であるかまたはその値がAの原子価状態およびR、
BおよびB′の電荷の如何によるものである正または負
の整数であることができるものとする。錯体上の電荷に
より必要とされる場合は、任意の所望の対イオンが存在
しうるが但し、その錯体がインビボで使用される場合に
かかる対イオンは医薬的に受容されうるものであらねば
ならないものとする。
前記式において、Rは脂肪族または芳香族でありうる有
機基であり、そして荷電してもしていなくてもよい種種
の基で置換されていることができる。有機基Rが荷電し
た置換基を担持する場合、生成する錯体上の電荷は配位
子(R、BおよびB′)の電荷と放射性核種の電荷との
合計である。存在しうる芳香族R基のうちでは、フエニ
ル、トリル、キシリル、ナフチル、ジフエニル、および
置換基例えばクロロ、ブロモ、ヨードまたはフルオロの
ようなハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、アルキル、アル
コキシ等を含有する置換芳香族基があげられ、存在しう
る脂肪族R基のうちでは好ましくは1〜20個の炭素原子
を有するアルキル例えばメチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、n−ヘキ
シル、2−エチルヘキシル、ドデシル、ステアリル等が
あげられる。芳香族基に関して上に列記したと同じ置換
基をも含めた置換基が脂肪族基に存在することもでき
る。
Jones等により記載される錯体は心臓組織の可視化、肺
および関連する血液潅流欠損領域における血栓の存在の
検出、肺機能の研究、腎排泄の研究、および骨髄および
肝胆汁系の像形成に有用であると記載されている。
実際に、Jones等による好ましいt−ブチルイソニトリ
ルのような簡単な炭化水素イソニトリルのテクネチウム
錯体はヒトの肺および肝臓で幾らか高い濃度を示す[Ho
lman等、J.Nucl.Med.25,1380(1984)]。
放射性核種の他のイソニトリル錯体はJones等によりヨ
ーロツパ特許出願第213,945号(1987年3月11日公告)
に記載されている。そこに記載されるイソニトリル配位
子は式 (CNX)R を有する。ここでXは1〜4個の炭素原子を有する低級
アルキル基であり、RはCOORおよびCONR
からなる群から選択され、ここでRはHであるか、
医薬上受容されうる陽イオンであるか、または1〜4個
の炭素原子を有する置換または未置換アルキル基である
ことができ、そしてRおよびRは同一であるかまた
は相異なっていて、米国特許第4,452,774号のイソニト
リル放射性核種錯体の一般的利点を有するがしかし肝臓
クリアランスまたは肺クリアランスに関しては一般的に
優れた性質を有する錯体を生成するものである。その結
果として、これら錯体により、それらの相当する親化合
物に比較して体組織および臓器のより早い像形成および
/またはより良好な像形成が可能となる。記載されてい
るのは前記イソニトリル配位子とTc、Ru、Co、P
tまたはReとの配位錯体である。
他の放射性核種のイソニトリル錯体はBergsteinおよびS
ubramanyanの米国特許出願第056,003号(1987年6月1
日出願)に記載されている。そこに記載されるイソニト
リル配位子は式 を有するエーテル置換イソニトリルである。ここで(式
中Aは直鎖状または分枝鎖状アルキル基でありそしてR
およびR′はそれぞれ独立して直鎖状または分枝鎖状ア
ルキル基であるかまたは一緒になって直鎖状または分枝
鎖状アルキレン基を表す、但し (1)式(I)においてA+R中の炭素原子の総数が6で
ある場合はイソニトリル基に対してα−位にある炭素原
子が四級炭素であるという条件で、該総数が4〜6であ
るものとし、そして (2)式(Ia)においてA+R+R′中の炭素原子の総
数が4〜9であるものとする。
米国特許第4,452,774号のイソニトリルTc99m錯体の
他の評価はE.Deutsch等のJ.Nucl.Med.27,409(198
6);M.N.Khalil等のNucl.Med.Cummun.,615(198
4);A.G.Jones等のInt.J.Nucl.Med.Biol.11,225(198
4);およびA.Davison等のInorg.Cjem.22,2798(1983)
に記載されている。
放射性核種のイソニトリル錯体を製造する場合における
困難の一つはイソニトリルの多くが極端に揮発性が高い
ことである。すなわち、商業目的の凍結乾燥キツトの製
造ができない。公開されたヨーロツパ特許出願第211,42
4号(1987年2月25日公告)はCu、Mo、Pd、C
o、Ni、Cr、AgおよびRhのような金属の可溶性
イソニトリル錯体を調製しそして次にこのものを所望の
放射性核種と反応させることによりこの問題に対処して
いる。選択される一対の金属は非常放射性金属が適当な
媒体中でそのイソニトリル錯体から所望の放射性核種に
より容易に置換されることができ、それにより所望の放
射性医薬品を生成する種類のものである。記載される銅
錯体は(ビス−イソニトリル)フエナントロリンおよび
テトラキス−イソニトリ錯体である。もう一つの困難は
かかる非放射性金属(例えばCu)イソニトリル付加物
を所望の放射性核種(例えばTc99m)と反応させて放
射性医薬品を製造する場合に生ずる。かかる付加物の多
くは高められた温度ではTc99mと反応して速やかに放
射性医薬品を生成する。
室温での反応はゆっくりでありかつ所望の放射性医薬品
を高収率で生成するには数時間を要しうる。
発明の要約 本発明によれば、BF、RF、CO、I、B
r、CおよびCFCOOから選択される陰イオンを
有するトリス(イソニトリル銅(I)付加物が提供され
る。かかる付加物はTc99mのような放射性核種と室温
で容易にかつ速やかに反応して放射性医薬品を良好な収
率で生成する。
さらに前記銅トリス付加物の所定量、および所定の放射
性核種好ましくはTc99mの所定量を還元しうる無菌の
非発熱性還元剤の所定量を含有する、イソニトリル配位
子と放射性核種との錯体を製造するためのキツトが提供
される。
さらに、適当な溶媒中で前記銅トリス付加物を室温で放
射性核種好ましくはパーテクネテートと混合することか
らなる、前記錯体の製法も提供される。
また、 (1)適当な溶媒中で、 (a)テトラキス(アセトニトリル)銅(I)BF、P
もしくはCO、または (b)第1銅のヨウダイド、ブロマイドまたはクロライ
ド、 の約1当量を (a)テトラキス(イソニトリル配位子)銅(I)B
、PFもしくはCO、または (b)イソニトリル配位子 のそれぞれ約3当量と反応させ、そして (2)溶媒を除去して固形の銅トリス生成物を得る、 ことからなる前記付加物の製法も提供される。
発明の詳細な記述 本発明の銅トリスイソニトリル付加物は任意のイソニト
リル配位子を用いて製造できる。適当なイソニトリル配
位子には例えば式CNR(式中Rは脂肪族または芳香族
であることができる有機基であり、このものは荷電しな
いかもしくは荷電しているこができる種々の基で置換さ
れていることができる。)を有するものが包含される。
適当なイソニトリル配位子の例は前記米国特許第4,452,
774号、公開されたヨーロツパ特許出願第213,945号およ
び米国特許出願第056,003号に見られ、これらの開示は
参考文献として本明細書にとり込まれる。
トリス(イソニトリル)銅(I)テトラフルオロボレー
トおよびパークロレートはテトラキス(アセトニトリ
ル)銅(I)錯体[Cu(CHCN)X](式中X
はBF、PFまたはCO(好ましくはBF
たはCO)である)中のアセトニトリル分子を式
[Cu(RNC)]Xを有する錯体中に含有されるイ
ソニトリル配位子と交換することにより合成されうる。
従ってクロロホルムのようなクロル化された溶媒中の1
当量の[Cu(CHCN)]Xの懸濁液を3当量の
[Cu(MIBI)X]で処理しそして溶媒を完全
に除去すると、定量的収量の[Cu(MIBI)X]
が得られる。これらの化合物は室温で白色結晶性固形物
である。
*(MIBI=2−メトキシイソブチルイソニトリル) トリス(イソニトリル)銅(I)ヨーダイド、ブロマイ
ドまたはクロライドは1当量の第一銅ヨーダイド、ブロ
マイドまたはクロライドをクロロホルム中約0℃で3当
量のイソニトリル例えばMIBIと反応させることによ
り調製される。この反応においては、ヨーダイドが好ま
しい。
所望の放射性標識されたイソニトリル錯体は銅イソニト
リル付加物を適当な媒体中室温から還流温度またはそれ
以上の温度で放射性金属と混合することにより調製され
る。放射性金属(放射性核種)は米国特許第4,452,774
号に記載のいずれでもよく、テクネチウム(Tc99m)
が好ましい。所望の標識されたイソニトリル錯体は単離
可能で高収率で取得できる。幾つかの場合にはこのイソ
ニトリルはそれ自身還元剤として作用し、従って付加的
な還元剤の必要を回避できる。反応を速めるのに必要ま
たは所望される場合、付加的な還元剤は当業者にはよく
知られている。かかるよく知られた還元剤の例には塩化
第一スズのような第一スズ塩(しばしばキツトの形でイ
ソニトリル付加物と共に用いられる)、ホルムアミジン
スルフイン酸、亜ジチオン酸ナトリウム、重亜硫酸ナト
リウム、ヒドロキシルアミン、アスコルビン酸等が包含
される。この反応は用いられる個々の試薬および条件に
応じ、一般に約1分〜約2時間後に完了する。
例えばTc99またはTc99mのようなテクネチウムの場
合、適当な還元剤(水性媒体中でテクネチウム還元可
能)および適当な銅イソニトリル付加物を混合し、次に
パーテクネテートを加えることによりイソニトリル錯体
を製造するのが好ましい。あるいはまた、銅イソニトリ
ル付加物およびパーテクネテートを混合し、次に還元剤
を添加する。例えば[Cu(MIBI)]X(式中X
はBF、PF、CO、ヨーダイド、ブロマイド
またはクロライドである)を水性媒体中で適当な還元剤
(例えばSnC/システイン)の存在下に99mTc
と反応させると、高収量で[99mTc(MIB
I)が得られる。この反応は室温で起こりそして
5〜45分以内で90%をこえる標識化が達成される。[
99mTc(MIBI)の形成は放射線分析薄層ク
ロマトグラフイー(TLC)により証明され、それによ
れば30分以内で90%をこえる標識化が示される。トリス
とテトラキス錯体の反応性の差は、パーテクネテートと
室温で20分間反応させた後にこれら化合物から誘導され
る[99mTc(MIBI)の放射線分析TLCを
比較すれば容易に明らかである。
50〜100倍またはそれ以上までの過剰モルの銅イソニト
リル付加物および過剰の還元剤を錯体形成反応に用いて
テクネチウムからの最大収率を確保することができる。
反応に続いて、所望の錯体を必要ならば例えば結晶化ま
たは沈澱によるかまたは慣用のクロマトグラフイーまた
はイオン交換クロマトグラフイーにより反応混合物から
分離できる。上記米国特許第4,452,774号を参照された
い。この特許の開示はここに文献としてとり込まれる。
本発明によるキツトは無菌の、非発熱性の、イソニトリ
ル配位子を有する銅(I)トリス付加物およびBF
PF、CO、I、BrおよびCから選択される
陰イオン、および必要な場合は予め選択された放射性核
種を還元する量の還元剤を含有する。好ましくは、かか
るキツトは所定量の無菌の銅イソニトリル付加物、およ
び予め選択された放射性核種の所定量を還元しうる無菌
の還元剤の所定量を含有する。可能な場合は貯蔵安定性
を促進するために銅イソニトリル付加物および還元剤を
凍結乾燥することも好ましい。凍結乾燥が実際的でない
場合はキツトを凍結して保存することができる。銅イソ
ニトリル付加物および還元剤は密封された非発熱性で、
無菌の容器中に含有されるのが好ましい。
本発明は以下の実施例によりさらに理解されうる。部お
よび%は別に断わりなければ重量によるものとする。
実施例1 [Cu(MIBI)]BFの製造 [Cu(CHCN)]BF(0.533g,1.69ミリ
モル)の新たに調製された試料をクロロホルム20mに
懸濁させた。これに3.064g(5.08ミリモル)の[Cu
(MIBI)]BFを加えた。この反応混合物を室
温で15分間攪拌して透明な溶液を得た。次に溶媒を減圧
下に完全に蒸発させて半固形残留物を得、これを再びク
ロロホルム20m中に溶解させた。溶媒を再び減圧下に
蒸発させると生成物が高真空下に約2時間で凝固し始め
た。次に粗生成物をクロロホルム25m中に溶解させ、
これに酢酸エチル25mを加えた。生成する透明な溶液
をそれが混濁してくるまでエチルエーテルで希釈した。
これを約30℃まで加温しそしてさらにエーテルを加えて
濁った溶液を得た。この混合物を初めに室温まで冷却さ
せ、そして次に冷蔵庫の中で一度冷却した。結晶性生成
物を別した。(2.70g,収率81%)、融点112〜113
℃。
実施例2 [Cu(MIBI)]COの製造 [Cu(CHCN)]CO(0.401g,1.226ミ
リモル)の新たに調製し試料をクロロホルム20mに懸
濁した。これに2.262g(3.678ミリモル)の[Cu(M
IBI)]COを加えた。反応混合物を15分間攪
拌して透明な溶液を得たのち、溶媒を減圧下に蒸発乾固
させた。残留物をクロロホルム5m中に再溶解させ、
次に溶媒をもう一度完全に蒸発させた。この工程をさら
に2回反復して2.411g(収率98%)の白色固形物を得
た。融点68〜69℃。
実施例3 [Cu(MIBI)]の製造 クロロホルム25m中の3.040g(16ミリモル)の銅
(I)ヨーダイドの0℃で窒素雰囲気の下に攪拌されて
いる懸濁液に5.424g(48ミリモル)のMIBIをゆっ
くり加えた。この混合物を透明な溶液が生成するまで攪
拌し、次に溶液が混濁してくるまでジエチルエーテルで
希釈した。この混合物を室温で一夜放置し、次に生成物
を別した。これをエーテルで2回洗い、真空下に乾燥
した。6.488g(収率77%)、融点85℃。
実施例4 [99mTc(MIBI)の製造 5cc血清のバイアル(pH5〜6)中に[Cu(MIB
I)]または[Cu(MIBI)]BF(1〜2
mg)、マンニトール(15〜25mg)、クエン酸ナトリウム
二水和物(2〜3mg)、システイン塩酸塩(1〜2mg)
および塩化第一スズ(0.01N HC 10m中のSn
・2HO 20〜25mgの溶液5〜10μ)を溶解
した。バイアルを密封し、そして99Mo/99mTc放射
性核種発生器から溶離させることにより得られた99m
cO の20〜30mCiを加えた。バイアルを室温で10
〜45分間置いた。かくして得られた最終生成物[99m
c(MIBI)の純度をWhatman C−18逆相
プレートで0.5M水性酢酸アンモニウム20%、メタノー
ル30%、アセトニトリル40%およびテトラヒドロフラン
10%を含有する溶媒混合物を用いて放射線分析薄層クロ
マトグラフイーすることにより測定した。
対照としては、出発付加物として[Cu(MIB
I)]BFを用いて前記と同じテクネチウム錯体を
製造するが、パーテクネテート添加後15分間血清バイア
ルを100℃の水浴中に置いた。
錯体は各モルモツト中における生体内分布を測定するこ
とにより評価した。注射された活性度の臓器分布を注射
0.5、15および60分後に測定した。各時点に関し、モル
モツト3匹をペントバルビタールナトリウム(35mg/kg
ip)で麻酔しそして試験物質0.1mを頚静脈から注射
した。Tc99mイソニトリルの注射量は0.8〜1mCi
であった。動物を殺して、臓器をとり出しそしてCapint
ec薬量検量器またはガンマウエルカウンターを用いて放
射能を測定した。心臓、肺および肝臓を秤量した。これ
ら錯体に関し、心臓、肺および肝臓における放射能分布
を下記表Iに示す。トリス(イソニトリル)銅(I)付
加物から調製されたテクネチウム99m錯体がテトラ(イ
ソニトリル)銅(I)付加物から調製された錯体と実質
的に同じ像形成をもたらすことが容易に判る。
実施例5 凍結乾燥キットの製造 血清バイアル中で水中に[Cu(MIBI)]または
[Cu(MIBI)]BF(1〜2mg)、マンニト
ール(15〜25mg)、クエン酸ナトリウム二水和物(2〜
3mg)、システイン塩酸塩(1〜2mg)および塩化第一
スズ(0.01N HC 10m中のSnC・2H
O 20〜25mgの溶液5〜10μ)を溶解させた。次いで
それらのバイアルを凍結乾燥し、密封した。
以上、本発明を詳細に説明したが、本発明はさらに次の
実施態様によってこれを要約して示すことができる。
1.式 [Cu(R″NC)]X 〔式中、 Xは、BF、PF、CO、I、Br、Cおよ
びCFCOOから選択される陰イオンであり、そして R″は1〜20個の炭素原子を有するアルキルであるかま
たは式 (式中Aは直鎖状または分枝鎖状アルキレン基でありそ
してRおよびR′はそれぞれ独立して直鎖状または分枝
鎖状アルキル基であるかまたは一緒になって直鎖状また
は分枝鎖状アルキレン基を表す、但し (1)式(I)においてA+R中の炭素原子の総数が6で
ある場合はイソニトリル基に対してα−位にある炭素原
子が四級炭素であるという条件で該総数が4〜6である
ものとし、そして (2)式(Ia)においてA+R+R′中の炭素原子総数
が4〜9であるものとする)を有する〕で示されるトリ
ス(イソニトリル)銅(I)錯体。
2.トリス(1−イソシアノ−2−メトキシ−2−メチル
プロパン)銅(I)BFである前項1記載の付加物。
3.トリス(1−イソシアノ−2−メトキシ−2−メチル
プロパン)銅(I)COである前項1記載の付加
物。
4.トリス(1−イソシアノ−2−メトキシ−2−メチル
プロパン)銅(I)Iである前項1記載の付加物。
5.前項1記載の付加物の所定量、および所定の放射性核
種の所定量を還元しうる無菌の非パイロジエン性還元剤
の所定量を含有する、イソニトリル配位子と放射性核種
との錯体を製造するためのキット。
6.前記付加物および前記還元剤が凍結乾燥または凍結さ
れておりそして前記放射性核種がTc99mであることか
らなる前項5記載のキット。
7.前記付加物がトリス(1−イソシアノ−2−メトキシ
−2−メチルプロパン)銅(I)BFてあることから
なる前項6記載のキット。
8.前記付加物がトリス(1−イソシアノ−2−メトキシ
−2−メチルプロパン)銅(I)COであることか
らなる前項6記載のキット。
9.前記付加物がトリス(1−イソシアノ−2−メトキシ
−2−メチルプロパン)銅(I)Iであることからなる
前項6記載のキット。
10.還元剤がSnCまたはSnCとシステイン
との混合物であることからなる前項5記載のキット。
11.還元剤がSnCまたはSnCとシステイン
との混合物であることからなる前項7記載のキット。
12.適当な溶媒中で前項1記載のトリス(イソニトリ
ル)銅(I)付加物を室温でパーテクネテートと混合す
ることからなる、イソニトリル配位子とテクネチウムの
錯体の製法。
13.溶媒が水であることからなる前項12記載の方法。
14.テクネチウムがTc99mであることからなる前項13
記載の方法。
15.付加物がトリス(1−イソシアノ−2−メトキシ−
2−メチルプロパン)銅(I)BFであることからな
る前項14記載の方法。
16.付加物がトリス(1−イソシアノ−2−メトキシ−
2−メチルプロパン)銅(I)COであることから
なる前項14記載の方法。
17.付加物がトリス(1−イソシアノ−2−メトキシ−
2−メチルプロパン)銅(I)Iであることからなる前
項14記載の方法。
18.適当な溶媒中で、 (a)テトラキス(アセトニトリル)銅(I)BF、P
もしくはCO、または (b)第1銅ヨウダイド、ブロマイドまたはクロライド、 の約1当量を (a)テトラキス(アセトニトリル)銅(I)BF、P
もしくはCO、または (b)イソニトリル配位子 のそれぞれ約3当量と反応させ、そして (2)溶媒を除去して固形のトリス(イソニトリル)銅
(I)生成物を得る、 ことからなる前項1記載のトリス銅付加物の製法。
19.イソニトリル配位子が2−メトキシイソブチルイソ
ニトリルであることからなる前項18記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スロスキー,ジヤツク・ジヤセツク アメリカ合衆国マサチユーセツツ州 01546.シユルーズ ベリー.ローレルア ベニユー ナンバー2

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 [Cu(R″NC)]X 〔式中、 XはBF、PF、CO、I、Br、Cおよび
    CFCOOから選択される陰イオンであり、そして R″は1〜20個の炭素原子を有するアルキルであるかま
    たは式 (式中Aは直鎖状または分枝鎖状アルキレン基でありそ
    してRおよびR′はそれぞれ独立して直鎖状または分枝
    鎖状アルキル基であるかまたは一緒になって直鎖状また
    は分枝鎖状アルキレン基を表す、但し (1)式(I)においてA+R中の炭素原子の総数が6で
    ある場合はイソニトリル基に対してα−位にある炭素原
    子が四級炭素であるという条件で該総数が4〜6である
    ものとし、そして (2)式(Ia)においてA+R+R′中の炭素原子の総
    数が4〜9であるものとする)を有する〕 で示されるトリス(イソニトリル)銅(I)付加物。
  2. 【請求項2】請求項1記載の付加物の所定量、および放
    射性核種の所定量を還元しうる無菌のSnCまたは
    SnCとシステインとの混合物の所定量を含有す
    る、イソニトリル配位子と放射性核種との錯体を製造す
    るためのキツト。
  3. 【請求項3】適当な溶媒中で請求項1記載のトリス(イ
    ソニトリル)銅(I)付加物を還元剤の存在下において
    室温でパーテクネテートと混合することからなる、イソ
    ニトリル配位子とテクネチウムとの錯体の製法。
  4. 【請求項4】(1)適当な溶媒中で、 (a)テトラキス(アセトニトリル)銅(I)BF、P
    もしくはCO、または (b)第1銅のヨウダイド、ブロマイドまたはクロライド の約1当量を (a)テトラキス(イソニトリル配位子)銅(I)B
    、PFもしくはCO、または (b)イソニトリル化合物 のそれぞれ約3当量と反応させ、そして (2)溶媒を除去して固形のトリス(イソニトリル)銅
    (I)生成物を得る、 ことからなる請求項1記載のトリス銅付加物の製法。
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