JPH0653603U - バラストふるい分け車両 - Google Patents

バラストふるい分け車両

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JPH0653603U
JPH0653603U JP8707392U JP8707392U JPH0653603U JP H0653603 U JPH0653603 U JP H0653603U JP 8707392 U JP8707392 U JP 8707392U JP 8707392 U JP8707392 U JP 8707392U JP H0653603 U JPH0653603 U JP H0653603U
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正司 太田
利夫 鈴木
辰夫 望月
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Abstract

(57)【要約】 【目的】バラストふるい分け作業にあたって作業車両が
受けるダメージを低減することにより作業車両を構成す
る機械部品の寿命を延ばし、且つふるい分け作業の効率
化を図ることができるバラストふるい分け車両を提供す
る。 【構成】電動ふるい31は、格子状に形成されたフィル
タ34と、フィルタ34の外縁に取り付けられた枠部3
3と、枠部33及び車体フレーム91の間に配設されて
枠部33を車体フレーム91に対し振動可能に支持する
緩衝ばね41と、枠部33の一方側部に設けられて枠部
33を短周期で振動させるためのはずみ車機構51と、
はずみ車機構51にベルト52を介して伝達する動力を
生み出すための電動モータ53等とから成り、その電動
ふるい31を備えたバラストふるい分け車両1は、掘削
・掻き上げ作業のためのバラスト作業車とは別個の車両
とされている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は鉄道線路に敷かれたバラスト(砕石)をふるい分けて、再利用可能な バラストと、廃棄用のバラストとを選別するためのバラストふるい分け機構を備 えたバラストふるい分け車両に関する。
【0002】
【従来の技術】
鉄道線路には軌道の枕木下に、軌道上を走行する鉄道車両から発生する騒音や 振動を吸収して、それらを抑制する機能を果たすバラスト(砕石)が敷かれてい る。そのバラストも、鉄道車両が走行する度に車両重量によって粉砕され、軌道 下のバラスト全体が硬化し弾性を失って、その機能が低下する。
【0003】 そこで、鉄道施設保線作業の一環として、バラストの再生・入れ換え等の作業 が必要に応じ行われていた。そのようなバラスト作業にあたっては、先ず軌道下 を掘削してバラストを掻き出し、更に掻き出したバラスト(以下、単に掘削バラ ストという)の中から再利用可能なバラスト(以下、単に再用バラストという) を選別するという作業が行われていた。
【0004】 従来、そのようなバラストの掘削・掻き出し・選別といった作業は、掘削・掻 き出し機構及びバラストふるい分け機構の両機構を備えた一台のバラスト作業車 を投入することにより行われていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、そのような従来のバラスト作業車は、一台の作業車に掘削・掻き出し のための機構、及びバラストふるい分けのための機構を共に備えていたので、バ ラストの掘削・掻き出しにより発生する掘削振動と、バラストふるい分けの際に 発生するふるい分け振動という二種の異なる振動が同時に作業車に伝わり、それ らの異なる二種の振動の相乗効果によって作業車の機械部品は作業の度に著しい ダメージを受けていた。
【0006】 本考案はバラストふるい分け作業にあたって作業車両が受けるダメージを低減 することにより作業車両を構成する機械部品の寿命を延ばし、且つふるい分け作 業の効率化を図ることができるバラストふるい分け車両の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のバラストふるい分け車両の構成は、 軌道下に敷かれたバラストをふるい分けて再利用可能なバラストを選び出すた めのバラストふるい分け機構を備えたバラストふるい分け車両であって、 該ふるい分け機構は、 所定粒度のバラストを選び出すため格子状に形成されたフィルタ及び該フィル タの外縁に取り付けられ該フィルタを支持する支持枠から成るふるい分け部と、 前記支持枠に取り付けられ、前記ふるい分け部を振動させるための振動部と、 車体フレームに固設されると共に、前記振動部に接続されて該振動部を駆動す るための駆動源と、 前記支持枠と車体フレームとの間に配設されて、前記ふるい分け部を車体フレ ームに対して振動可能に支持する緩衝部と、 を有し、 該ふるい分け機構に投入するバラストを軌道下から掻き出すためのバラスト作 業車とは別個の車両として構成されたことを特徴とする。
【0008】 また請求項2記載のバラストふるい分け車両の構成は、 請求項1記載のバラストふるい分け車両において、 前記ふるい分け部の上方に位置する開口を有し、軌道下から掻き出したバラス トを前記バラスト作業車から導き、該導いたバラストを該開口から前記フィルタ 面に向かって吐出させるための導入部と、 前記開口に設けられ、該開口の開度を制限する開閉扉と、 前記開口に隣接して形成され、前記開閉扉による前記開口の開度の制限に応じ た量のバラストをバイパスさせて前記導入部から直ちに廃棄口へと導くためのバ イパス路と、 を備えることを特徴とする。
【0009】
【作用及び考案の効果】
請求項1記載のバラストふるい分け車両では、軌道下が掘削されることにより 、掘削バラストが、ふるい分け部のフィルタ面上に投入される。そして、駆動源 にて振動部が駆動されることにより、ふるい分け部が振動する。すると、その振 動により、格子状に形成されたフィルタにて、掘削バラストが、フィルタの格子 の隙間よりも大きい再用バラストと、その格子の隙間よりも小さいためフィルタ 面からこぼれ落ちる廃棄用のバラスト(以下、単に廃棄バラストという)とに選 別される。
【0010】 請求項1記載のバラストふるい分け車両は、軌道下からバラストを掻き出すた めのバラスト作業車とは別個の車両として構成されているので、軌道下を掘削し バラストを掻き出す際に発生する掘削振動が、バラストふるい分け車両に伝わる ことはない。従って、ふるい分け車両の各機械部品に伝わる振動は、格子状のフ ィルタがバラストを選別する際に生じるふるい分け振動だけであるため、従来の 掘削・掻き出し機構及びバラストふるい分け機構の両機構を備えたバラスト作業 車のように、作業時に掘削振動とふるい分け振動とが競合することはなく、それ 故、二種の異なる振動の競合による相乗的なダメージを各機械部品は受けない。
【0011】 また請求項2記載のバラストふるい分け車両では、掘削バラストを再用バラス トと廃棄バラストとに選別するにあたって、バラスト作業車が軌道下から掻き出 したバラストを導入部にて導き、その掘削バラストをふるい分け部の上方に位置 する開口からフィルタ面に向かって吐出させる。すると、その格子状フィルタに より前述同様なバラストの選別が行われる。
【0012】 そして開口には、その開度を制限する開閉扉が設けられ、導入部にて導かれた バラストのうちで開口からフィルタ面に吐出される量を調整可能としている。ま た、開口に隣接して形成されたバイパス路により、開閉扉が制限する開口の開度 に応じた量のバラストをバイパスさせて、吐出部から直ちに廃棄口へと導く。
【0013】 そのような請求項2記載のバラストふるい分け車両では、例えば再用バラスト を含む割合が低い掘削バラストについては、予め開閉扉により開口の開度をほぼ 全閉としてフィルタによる選別を経ることなく掘削バラストをバイパス路を通じ て廃棄口へと導き、一方、再用バラストを含む割合が高い掘削バラストについて は、開閉扉をほぼ全開して、全ての掘削バラストをフィルタにより選別するとい った開閉扉の操作を行うことにより、必要度の高いときだけふるい分け部及び振 動部を稼動させることにより、種々の状況に応じて柔軟且つ効率的にバラストの ふるい分け作業を行うことができる。
【0014】
【実施例】
以下、図面に基づき本考案の実施例を詳細に説明する。但し、本考案は以下に 詳述する一実施例に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲で 、当業者が想到し得る全ての実施例を含む。
【0015】 図1に本実施例であるバラストふるい分け車両1の外観正面を示す。バラスト ふるい分け車両1は、図示しないバラスト作業車が軌道A下を掘削して掻き出し たバラストを、再用バラストと、廃棄バラストとに選別するふるい分け作業を行 うための車両である。
【0016】 車両1を構成する主だった機構は、図示しないバラスト作業車が軌道A下から 掻き出したバラストを導くためのメインコンベア11と、その掘削バラストを選 別用及び廃棄用に振り分けるための開閉扉23a(図2参照)を有しメインコン ベア11の上端に接続されたヘッドシュート21と、ヘッドシュート21で選別 用に振り分けられたバラストを再用バラストと廃棄バラストとに選別するためヘ ッドシュート21の開口に接続された電動ふるい31と、電動ふるい31で選別 された再用バラストを軌道A周辺に散布するため電動ふるい31の下端31a( 図4参照)に接続された再用シュート61と、電動ふるい31で選別された廃棄 バラストとヘッドシュート21で廃棄用に振り分けられた廃棄バラストとを移送 するため電動ふるい31及びヘッドシュート21の下方に設けられた排土コンベ ア71と、排土コンベア71にて移送された廃棄バラストを更に車両1の外へ搬 出するため排土コンベア71に接続されたウェストコンベア81と、以上の各機 構を支持するための車体フレーム91と、車体フレーム91に軸支され軌道A上 にて車両1を移動可能とするための車輪101等と、から成っている。
【0017】 図1に示すように、メインコンベア11は、車両1の前方下方から車両1の中 央上方に向かい傾斜状に配設され、その上端部11aが車体フレーム91に対し 回動可能に支持され、その中央下部11bが油圧シリンダ15を介し上下動可能 に車体フレーム91に接続されている。メインコンベア11の搬送ベルト17a 表面はゴム材にてコーティングされ、またベルト17aの側縁部に固設されたガ イド17bもゴム材で形成される(図3参照)ことにより、バラスト搬送時の騒 音及び振動の発生が抑制されている。
【0018】 ヘッドシュート21は、管状に形成され、一方の開口端21aがメインコンベ ア11の上端部11aに接続され、他方の開口端21bが排土コンベア71の上 方に配設されることによりバイパス路を形成し、メインコンベア11の上端部1 1aから排土コンベア71へと廃棄バラストを導いている。
【0019】 図1のヘッドシュート21の開口端21a付近を拡大して表す図2、及び図2 のX矢視を表す図3に示すように、開口端21a近傍の管路内には、その管路の 開度を制限することにより、メインコンベア11にて車両1へ搬入された掘削バ ラストを開口端21aの下部に形成された口部21cを介して電動ふるい31へ と導くための開閉扉23aが、二枚並んで設けられている。各開閉扉23aの基 端部に固設された軸23bがヘッドシュート21の壁面に回動可能に軸支される ことにより、各開閉扉23aはヘッドシュート21の管路内で軸23bを中心に それぞれ別個独立に揺動可能として設けられており、二枚並んだ状態でヘッドシ ュート21を全閉し、一枚を閉じ他の一枚を開けることによりヘッドシュート2 1を半開状態とする。その軸23bは、ヘッドシュート21の両側部外壁からそ れぞれ突出し、その突出した部分のそれぞれに板状の接続片23c、23cの一 端がそれぞれ固設されている。
【0020】 また、開口端21a近傍のヘッドシュート21の外壁両側部には、それぞれ油 圧シリンダ25が基端25aを軸支されることによって取り付けられており、そ れにより基端25aを軸として油圧シリンダ25全体がヘッドシュート21の外 壁に沿って回動可能とされている。更に、各々の油圧シリンダ25のロッド25 bの各先端には、各接続片23c、23cの他端が回動可能に接続されており、 それら各接続片23c及び軸23bにより、各油圧シリンダ25の伸縮作動を各 開閉扉23aの開閉作動に変換している。
【0021】 加えて、開口端21a近傍のヘッドシュート21の管路内壁面には、メインコ ンベア11にて導かれた掘削バラストをヘッドシュート21の壁面に衝突させな いための緩衝壁27が、メインコンベア11の最先端11cと対向する位置に、 固設されている。
【0022】 図4に電動ふるい31の外観正面を拡大して表す。 電動ふるい31を構成する主だった機構は、ゴム材を格子状に形成して成り粒 度に応じ再生バラストと廃棄バラストとを選別するためのフィルタ34と、フィ ルタ34を支持するためフィルタ34の外縁に取り付けられた枠部33と、枠部 33及び車体フレーム91の間に配設されて枠部33を車体フレーム91に対し 振動可能に支持する緩衝ばね41と、枠部33の一方側部に設けられて枠部33 を短周期で振動させるためのはずみ車機構51と、はずみ車機構51にベルト5 2を介して伝達する動力を生み出すための電動モータ53等と、から成っている 。
【0023】 枠部33は、傾斜したメインコンベア11の下方にその傾斜とほぼ同じ傾きで 配設され、その上端33aがヘッドシュート21の口部21c(図2参照)に臨 む位置に配設されることにより、開閉扉23aがヘッドシュート21の管路を閉 じたときに、メインコンベア11で運ばれてきたバラストを、口部21cを介し てフィルタ34面上へと導いている。そのフィルタ34も枠部33に沿った傾き で配設されており、枠部33の振動によって選別されフィルタ34の格子面上に 残った再用バラストを枠部33及びフィルタ34の振動と共に徐々に下端33b へと導くようにされている。
【0024】 緩衝ばね41は、図5にその縦断面を示すように、枠部33に固設された板片 33cと、車体フレーム91の一部を成す板片91aとの間に配設された振動緩 衝用のばね43をゴム部材45内に埋め込んで成り、振動する枠部33から車体 フレーム91に伝わる振動を緩和している。
【0025】 はずみ車機構51は、ベルト52を介して電動モータ53から伝達される回転 を変換して、枠部33を短周期でシーソ状に振動させるための機構であり、はず み車等を備えた周知の構造として形成されている。なお、はずみ車機構51及び ベルト52を覆うカバー52が安全のため車体フレーム91に固設されている。
【0026】 電動モータ53は、図示しない電源から電力を供給されることにより回転力を 生み出しており、その本体ケース53aは、下部において緩衝板54に固設され ている。また、電動モータ53稼動時の振動が電動モータ53から車体フレーム 91に伝わるのを緩和するため、電動モータ53を固設した緩衝板54が基端5 4aを軸として車体フレーム91に対し上下方向に振動可能となるよう、基端5 4aが車体フレーム91に軸支され、先端54bの表裏面それぞれと車体フレー ム91に固設されたコの字形の支持柱93の上下各端との間に緩衝用のばね55 a、55bが、それぞれ配設されている。また、電動モータ53の本体ケース5 3aを覆うカバー57が、安全のため車体フレーム91に固設されており、カバ ー57と本体ケース53aとの間には、図示しない外部電源線との接続のための カプラ59が配設されている。
【0027】 なお、電動モータ53の作動を操作するための制御盤53bが、車体フレーム 91の側部に取り付けられている(図1参照)。 図6に、本車両1の前方から見た再用シュート61の外観を示す。 再用シュート61は、一方の開口を成し再用バラストをフィルタ34面上から 受け取るため電動ふるい31の下端31aに接続された導入部62と、他方の開 口を成し導入部62から導かれた再用バラストを軌道A周辺に散布するため三叉 に分岐した左右搬出口63、65及び中央搬出口67と、を備えた管状として形 成されている。
【0028】 左右搬出口63、65にはそれぞれ、開口の下半分ほどを覆蓋することにより 再用バラストの散布を制限するためのシート状可動蓋63a、65aが設けられ ている。可動蓋63a、65aの各々の内側は、バラストの衝突による騒音及び 振動の発生を抑えるため、ゴム材でコーティングされている。また可動蓋63a 、65aを操作して左右搬出口63、65からの再用バラストの散布を制御する ための操作棒63b、65bが、各可動蓋63a、65のシート面に垂直に固設 され、再用シュート61の外壁に固設された鞘状の収納部63c、65cのそれ ぞれに、摺動可能として収納されている。
【0029】 左右搬出口63、65の間に形成された中央搬出口67は、導入部62の延長 上に連なる基端67aと、基端67aに接続された屈曲する開口部67bとから 成り、開口部67bを回動させることにより開口部67bの先端を軌道間の何れ の方向にも向けられるようにして再用バラストを軌道間の何処にでも散布可能と するため、基端67aの外周に開口部67bを回動させる回動機構67cが設け られている。
【0030】 さらに、再用シュート61の管状内部において、左右搬出口63、65及び中 央搬出口67の分岐部分には、それら分岐する管路の開度を制限することにより 、導入部62から導かれた再用バラストを、左右搬出口63、65又は中央搬出 口67の何れへどれだけ振り分けるかを調整するため一端を基軸68a、69a として回動するガイド板68、69が設けられている。各基軸68a、69aは 再用シュート61の外壁に軸支されており、各基軸68a、69aが再用シュー ト61の外壁面から突出した部分には、それぞれ操作棒68b、69bが固設さ れ、各操作棒68b、69bを再用シュート61の外壁に沿って回動させること により、ガイド板68、69が回動するようにされている。
【0031】 図1に示すように、ゴムで表面をコーティングされた搬送部とその搬送部の両 脇に立設されたゴム製のガイド部とを有する排土コンベア71は、車体フレーム 91に固設され、また、排土コンベア71と同様な構造を有するウェストコンベ ア81は、隣接する軌道上のホッパ車等に廃棄バラストを積載することができる ように、回動機構83を介し回動可能として車体フレーム91に装着されている 。
【0032】 なお、メインコンベア11、排土コンベア71、及びウェストコンベア81の 作動を制御するための制御盤85が、車体フレーム91の側部に取り付けられて いる。 以上のような構造を有する本車両1に、掘削バラストが搬入されると、次のよ うにして再用バラストと廃棄バラストとの選別が行われる。
【0033】 まずメインコンベア11にて掘削バラストがヘッドシュート21の上方の開口 端21aへ運び込まれる。このとき、予め油圧シリンダ25を制御して掘削バラ ストの状態に応じ開閉扉23aの開度を調整しておく。 すなわち、開閉扉23aを二枚とも全開することによりシュート21内の管路 を開いている場合は、掘削バラストはほぼ全て廃棄バラストとして、ヘッドシュ ート21を通り下方の開口端21bから排土コンベア71へと導かれ、更に排土 コンベア71に接続されたウェストコンベア81へ導かれて、ウェストコンベア 81の先端に接続させたホッパ車等へ運び込まれて廃棄される。
【0034】 また、開閉扉23aを二枚とも全閉することによりシュート21の管路を塞い だ場合は、全ての掘削バラストが、シュート21の口部21cから電動ふるい3 1へ導かれ、そこで再用バラストと廃棄バラストとに選別される。その際、電動 モータ53にてベルト52を介しはずみ車機構51を駆動することにより、選別 用フィルタ34及び枠部31を短周期で振動させ、口部21cからフィルタ34 面上に導かれたバラストの選別効率を向上させている。
【0035】 この選別により、フィルタ34の格子の目をくぐり抜けた粒の小さな廃棄バラ ストは、電動ふるい31の下方に配設された排土コンベア71へと導かれ、前述 同様にしてウェストコンベア81に導かれて廃棄される。 一方、選別によってフィルタ34面上に残った粒の大きな再用バラストは、枠 部33の下端33bに接続された再用シュート61に導かれ、予め操作棒68b 、69bの操作により回動位置が調整されたガイド板68、69にガイドされ、 左右搬出口63、65又は中央搬出口67の何れかに導かれて、軌道近傍のどこ かに散布される。尚、左右搬出口63、65にバラストを導いたときには、操作 棒63b、65bの操作により、可動蓋63a、65aを開閉制御することによ り、再用バラストの散布時を調節することができる。
【0036】 開閉扉23aの一枚を閉じ、もう一枚を開いておいたときには、掘削バラスト の一部は廃棄バラストとして、直ちに排土コンベア71に導かれ上述同様に廃棄 され、残りの掘削バラストは選別用のバラストとして、電動ふるい31へ導かれ 上述同様のふるい分け処理が施されることにより、再用バラストと廃棄バラスト とに選別される。
【0037】 以上のような本車両1は、軌道A下からバラストを掻き出すためのバラスト作 業車とは別個の車両として構成されているので、軌道A下を掘削しバラストを掻 き出す際に発生する掘削振動が、本車両1に伝わることはない。従って、本車両 1の各部に伝わる振動は、フィルタ34がバラストを選別する際に生じるふるい 分け振動だけであるため、従来の掘削・掻き出し機構及びバラストふるい分け機 構の両機構を備えたバラスト作業車のように、作業時に掘削振動とふるい分け振 動とが競合することがなく、それ故、二種の異なる振動の競合による相乗的なダ メージを各機構が受けることはない。
【0038】 また本車両1には、電動ふるい31の枠部33と車体フレーム91との間に緩 衝ばね41が配設されることにより、短周期で振動する電動ふるい31から車体 フレーム91に伝わる振動が緩和され、またヘッドシュート21内壁に掘削バラ ストが直接衝突しないように緩衝壁27が設けられており、更にメインコンベア 11、排土コンベア71、及びウェストコンベア81のそれぞれの搬送部の表面 がゴム材でコーティグされており、各搬送部の両側にはゴム製のガイドが立設さ れているので、大量で重いバラストを扱う場合に発生し易い振動及び騒音を減ら すことができる。
【0039】 さらに本車両1では、掘削バラストの状態等の様々な状況に応じて、電動ふる い31による選別を行うか否かを選択することができるので、必要な場合にだけ 電動ふるい31を稼動させて、その稼動の効率化を図ることができる。 すなわち、例えば掘削バラストの中に再用バラストが多く含まれている場合は 、二枚の開閉扉23aを全閉することにより、ほぼ全ての掘削バラストを選別用 のバラストとして、口部21cを介して電動ふるい31へと導き、電動ふるい3 1を稼動させることにより再用バラストと廃棄バラストとに選別する作業を施す 。逆に、掘削バラストが粉々で一見して再用バラストが殆ど含まれていないと判 る場合は、二枚の開閉扉23aを全開することにより、ほぼ全ての掘削バラスト を廃棄バラストとして、ヘッドシュート21を通じ排土コンベア71及びウェス トコンベア81にて搬出し廃棄する。本車両1では、このように開閉扉23aを 適宜操作して、必要な場合にだけ電動ふるい31を稼動させることができるので 、選別作業の効率化を図ることができ、また掘削バラストの状態等の種々の状況 に応じた柔軟なふるい分け作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のバラストふるい分け車両1の正面図
である。
【図2】車両1のヘッドシュート21の上部を拡大して
表す拡大図である。
【図3】図2のX矢視を表す図面である。
【図4】電動ふるい31の正面図である。
【図5】緩衝ばね41の縦断面図である。
【図6】再用シュート61の正面図である。
【符号の説明】
1…ふるい分け車両、 11…メインコンベア、 2
1…ヘッドシュート、21c…口部、 23a…
開閉扉、 31…電動ふるい、33…枠部、
34…フィルタ、 43…回転ボス
部、41…緩衝ばね、 51…はずみ車機構、
53…電動モータ、61…再用シュート、 71…排
土コンベア、 81…ウェストコンベア、91…車
体フレーム、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 淵上 勝弘 名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 東海 旅客鉄道株式会社内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軌道下に敷かれたバラストをふるい分け
    て再利用可能なバラストを選び出すためのバラストふる
    い分け機構を備えたバラストふるい分け車両であって、 該ふるい分け機構は、 所定粒度のバラストを選び出すため格子状に形成された
    フィルタ及び該フィルタの外縁に取り付けられ該フィル
    タを支持する支持枠から成るふるい分け部と、 前記支持枠に取り付けられ、前記ふるい分け部を振動さ
    せるための振動部と、 車体フレームに固設されると共に、前記振動部に接続さ
    れて該振動部を駆動するための駆動源と、 前記支持枠と車体フレームとの間に配設されて、前記ふ
    るい分け部を車体フレームに対して振動可能に支持する
    緩衝部と、 を有し、 該ふるい分け機構に投入するバラストを軌道下から掻き
    出すためのバラスト作業車とは別個の車両として構成さ
    れたことを特徴とするバラストふるい分け車両。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のバラストふるい分け車両
    において、 前記ふるい分け部の上方に位置する開口を有し、軌道下
    から掻き出したバラストを前記バラスト作業車から導
    き、該導いたバラストを前記開口から前記フィルタ面に
    向かって吐出させるための導入部と、 前記開口に設けられ、該開口の開度を制限する開閉扉
    と、 前記開口に隣接して形成され、前記開閉扉による前記開
    口の開度の制限に応じた量のバラストをバイパスさせて
    前記導入部から直ちに廃棄口へと導くためのバイパス路
    と、 を備えることを特徴とするバラストふるい分け車両。
JP1992087073U 1992-12-18 1992-12-18 バラストふるい分け車両 Expired - Lifetime JP2593145Y2 (ja)

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