JPH0652836B2 - 高架道路の電波障害防止用フェンス - Google Patents

高架道路の電波障害防止用フェンス

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JPH0652836B2
JPH0652836B2 JP62247674A JP24767487A JPH0652836B2 JP H0652836 B2 JPH0652836 B2 JP H0652836B2 JP 62247674 A JP62247674 A JP 62247674A JP 24767487 A JP24767487 A JP 24767487A JP H0652836 B2 JPH0652836 B2 JP H0652836B2
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有倶 菅澤
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、市街地における高速道路、高架鉄道橋等の高
架道路がもたらすテレビ等の電波障害を防止するフェン
スに関するものである。
〔従来の技術〕
テレビ電波受信の際に受像機にいわゆるゴーストを生じ
る電波障害は、ビル等の構造物に電波が反射してこれが
わずかに遅れて受信されたために生じるものである。
そしてこのような電波障害を防止する方法として従来電
波吸収材を利用するものが種々提案されている。かかる
電波吸収材としては、半導体シリコン単結晶やゲルマニ
ウム単結晶の微粉末を分散含有させた導電性によるも
の、フェライトを用いた誘電損失によるものなどがある
が、いずれにせよ構造物にシールや板体として貼着する
のは作業上困難であり、また手数もかかり厚さの調整も
難しく、例えばコンクリート中や外装タイル中に配設す
るとしてもきわめてコスト高のものとなる。
一方、電波の性質として物体に当たれば反射、吸収、透
過の経路をとることは知られており、電波を金属で反射
させることも古くから行われている。テレビの室外アン
テナの一部に組込まれる反射器もその一つであるが、電
波の反射は主として送信手段や受信手段として用いられ
るものであった。
このように電波が反射する性質であることに着眼し、こ
れを電波障害の防止として利用しようとするものがあ
る。
例えば、実公昭58-10392号公報の仮設構造物のテレビ電
波反射装置もその一例であり、所要大きさの枠体内にテ
レビ電波を反射するような網体を張設した複数の反射パ
ネルを連続させてなる。
この実公昭58-10392号公報のごとく網体を使用すれば、
大規模構造に取付ける大型のものとしても軽量で、安価
であり、また風圧等の影響も受けにくい電波障害の防止
が得られる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、電波を反射するには網体のごとき隙間が多いも
のよりも金属面板のごとき全く隙間がないもののほうが
優れていることは言うまでもない。
本発明の目的は、網体や柵体のごとき多数のスリットを
有するフェンスでありながら、一枚の金属板に近いもの
として高い反射効率が得られ、しかも軽量で、安価であ
り、また風圧等の影響も受けにくいという特質も確保で
き、横に長く連続する高架道路の電波障害の防止には最
適な電波障害防止用フェンスを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は前記目的を達成するため、多数のスリットを有
する網体や柵体からなり、相互に微少間隔で並べた水平
部材の占める割合を荒い間隔で並べた垂直部材の占める
割合よりも多くしたすだれ状の金属製フェンスを、電波
を受信アンテナとは別方向の上空に反射させるべく、適
宜の角度をもって高架道路の側方に取付けたことを要旨
とするものである。
〔作用〕
本発明によれば、金属製フェンスは水平部材としての横
材を微少間隔で並べ、これを荒い間隔の垂直部材として
縦材で結合して、垂直部材の含有率よりも水平部材の占
有率を多くしたすだれ状のフェンスであり、しかも水平
方向の入射波となる電波に対しては全体が斜めになって
いるためこの横材の間隔はよりつぶれたものとなる。
従って、一枚物の金属板に近いものとして反射効率も高
いものである。
また、風は電波のごとく真横に進行するものでないの
で、金属製フェンスのスリットを抜けることができ、一
枚物の金属板と比べて強い風圧を受けるおそれもなく、
さらに寒冷地での積雪も一枚物の金属板を用いた場合と
比べて溶けやすいものとなる。
このようにして、テレビ局やその中継局から送られてく
る電波は略水平方向に進行してきて高架道路側壁に当た
る前に金属製フェンスに当たり反射される。
この金属製フェンスは適宜な角度を有しているので、電
波の反射波は入射波とは異なる方向に向けられ、家屋等
に立設する受信アンテナに向かうことはない。従って、
反射による遅れ電波が受信アンテナに入りゴーストを生
じることもなくなる。
また、金属製フェンスは多数のスリットを有するもので
あるので透過波も生じるが、透過した電波が高架道路側
壁で反射されても、これが金属製フェンスの裏側でさら
に反射され外へ出にくいものとなる。
〔実施例〕
以下、図面について本発明の実施例を詳細に説明する。
第1図は、本発明の高架道路の電波障害防止用フェンス
の原理を示す説明図で、図中1は高架道路を想定した構
造物である。
高架道路である構造物1の側壁に、網体や柵体のごとき
多数のスリット2aを有する金属製フェンス2を上端が
前記側壁に接合するようにして適宜の角度αで取付け
る。
このようにした場合、電波3の入射波3aは、金属製フ
ェンス2で反射して反射波3bと透過波3cとに分かれ
る。
例えば、金属製フェンス2を金網で考えた場合を述べ
る。網目の大きさを1cm×1cm、電波3の周波数が数10
MHz〜1,000MHzであるとすると、金網を遮蔽器と見た
場合の透過理論特性は第2図に示すようになり、300MH
zの周波数では45dBの遮蔽効果がある。これは金網の
裏側で電波は反射する割合とみなすことができる。この
網目では周波数が500MHzにおいても42dBの減衰特性
があり、反射体として十分に使用可能なことがわかる。
そして、本発明では金属製フェンス2はこれを角度θを
もって斜めに取付けるものであり、第1図に示すように
入射波3aに水平に入ってくるものとすれば、水平方向
に対して金網の網目がつぶれたような状態となり、網目
が大きくても所定の減衰効果が得られる。
網目の大きさを5.5cm×5.5cmの金網を用いて、周波数15
0MHzの電波で入射角θを0°〜70°とした場合は、こ
の入射角θがフェンス2の角度θと同じものであり、第
3図に示すごとき実測特性が得られた。これによると、
入射角60°で約30dB(入射波100dBで透過波60d
B)の反射板があり、3.5cm×3.5cmの金網を用いると入
射角30°以上の角度においては30dB以上の反射波を得
ることができる。このことは入射波の到来方向に反射す
る電波の強度は10dB位とみなすことができる。
以上のことから、金網を反射板として到来電波を角2θ
で反射させるには金網の角度αは金網の網目を3.5cm×
3.5cm以下とし、角度αを30以上とすればVHF,UH
F帯の電波を第1図のように反射させることが可能とな
る。
第4図は、本発明の高架道路としての場合の電波障害防
止用フェンスの1実施例を示すもので、図中4は道路
桁、5はこの桁4から上方へ立上がり、防音壁やガード
フェンスを形成する支柱である。
該支柱5を用いてその側面に金属製フェンス6を取付け
るが、この金属製フェンス6は第6図にも示すように上
端を支柱5に対し横向きのアングル材7で固定し、また
下端はバー8を斜上方に向けて突設し、このバー8の先
端を支柱5に取付けた縦向きのアングル材9に軸着し
た。
このようにして金属製フェンス6は下端はバー8の長さ
分だけ支柱5から離れ、全体が角度をもって取付けられ
るようになるが、本実施例では第7図に示すようにバー
8は支柱5の下端よりも少し上方に軸着し、このバー8
の金属製フェンス6との結合個所と支柱5との下端とを
ターンバックル10で連結することにより、該ターンバッ
クル10のネジ作用でバー8の角度、ひいては金属製フェ
ンス6の取付角度を自由に調整可能とする。
そして、図5に示すようにこの金属製フェンス6は水平
部材としての横材6aを微少間隔で並べ、これを荒い間
隔の垂直部材としての縦材6bで結合して、垂直部材の
占める割合(占有率)よりも水平部材の占める割合(占
有率)を多くしたすだれ状のものである。
金属製フェンス6で電波を任意の角度に積極的に反射さ
せ、テレビアンテナの方向にこれが行かないようにする
ことは前記した通りであるが、金属製フェンス6は水平
部材としての横材6aの占有率が多いものであり、しか
も水平方向の入射波となる電波に対しては全体が斜めに
なっているためこの横材6aの間隔はよりつぶれたもの
となる。従って、一枚物の金属板に近いものとして反射
効率も高いものである。
また、風は金属製フェンス6のスリットを抜けるので、
一枚物の金属板と比べて強い風圧を受けるおそれもな
く、寒冷地での積雪も一枚物の金属板を用いた場合と比
べて溶けやすいものとなる。
さらに、蔦等の植物をこの金属製フェンス6の面上をは
わせて美観を向上させることもできる。
なお、本発明は自動車用の高架道路に限らず、高架鉄道
橋、その他の高架橋にも同様に利用できるものである。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明の高架道路の電波障害防止用フ
ェンスは、金属製フェンスにより電波を積極的に受信ア
ンテナとは別方向の上空に反射させて障害を防止するも
ので、電波吸収材を利用する従来方法と比べて、確実か
つ安価に電波障害を防止できるものである。
また、金属製フェンスは多数のスリットを有するもので
あり、一枚物の金属板と比べて軽量で取扱いやすく、安
価であり、大規模構造に取付ける大型のものとして適し
ており、風圧等の影響を受けることも少なく、太陽光の
反射でまぶしさを感じさせることもない。
しかも、多数のスリットを有するフェンスでありなが
ら、一枚物の金属板に近いものとして高い反射効率が得
られるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の高架道路の電波障害防止用フェンスの
原理的説明図、第2図は金網を遮蔽器とした時の透過理
論特性図、第3図は5.5cm×5.5cmの金網を反射器として
入射角を変えた場合の透過実測特性図、第4図は本発明
の電波障害防止用フェンスの1実施例を示す側面図、第
5図は同上正面図、第6図は第4図のA線部分の拡大
図、第7図は第4図の拡大図である。 1……構造物、2……金属製フェンス 2a……スリット、3……電波 3a……入射波、3b……反射波 3c……透過波、4……道路桁 5……支柱、6……金属製フェンス 6a……横材、6b……縦材 7,9……アングル材、8……バー 10……ターンバックル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−221503(JP,A) 実開 昭61−171298(JP,U) 実開 昭59−17615(JP,U) 実公 昭58−10392(JP,Y2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数のスリットを有する網体や柵体からな
    り、相互に微少間隔で並べた水平部材の占める割合を荒
    い間隔で並べた垂直部材の占める割合よりも多くしたす
    だれ状の金属製フェンスを、電波を受信アンテナとは別
    方向の上空に反射させるべく、適宜の角度をもって高架
    道路の側方に取付けたことを特徴とする高架道路の電波
    障害防止用フェンス。
JP62247674A 1987-09-29 1987-09-29 高架道路の電波障害防止用フェンス Expired - Lifetime JPH0652836B2 (ja)

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