JPH0652802U - 心電図モニタ用ディスポ電極 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 心電図モニタ用ディスポ電極において、生体
への装着性の向上を図る。 【構成】 薄板状のベース１と、該ベースの一方の面に
略三角形の各頂点に位置するように固定配置される三つ
の電極２〜３と、該各電極の生体との接触面側に設けら
れる粘着剤５と、前記各電極に接続される配線６とを具
備する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、心電図モニタに用いて好適な心電図モニタ用ディスポ電極に係わり 、特に装着性の向上を図った心電図モニタ用ディスポ電極に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、心電図モニタに用いられている心電図モニタ用ディスポ電極（以下ディ スポ電極という）は、正電極、負電極、接地電極の三つの電極から構成されてお り、被験者への装着においては、一般的に正電極を心臓近傍の左脇腹に、負電極 を右脇腹に、接地電極を胸骨上辺に装着するようにしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、上述した従来のディスポ電極にあっては、三に別れた電極をそれぞ れ別個に被験者に装着するので、装着性の点から扱い煩雑になるという問題があ った。

【０００４】 本考案は上述した事情に鑑みてなされたもので、被験者への装着性の向上を図 ったディスポ電極を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本考案は、薄板状のベースと、該ベースの一方の面 に略三角形の各頂点に位置するように固定配置される三つの電極と、該各電極の 生体との接触面側に設けられる粘着剤と、前記各電極に接続される配線とを具備 することを特徴とする。

【０００６】 このディスポ電極を大人用とした場合、前記各電極のうち、正電極に決定した 電極と負電極に決定した電極との間の距離を６０〜１２０ｍｍの間に設定し、こ れら正電極及び負電極と接地電極に決定した残りの電極とのそれぞれの間の距離 を３０〜８０ｍｍの間に設定する。

【０００７】 一方、ディスポ電極を子供用とした場合は、正電極と負電極との間の距離を３ ０〜６０ｍｍの間に設定し、これら正電極及び負電極と接地電極とのぞれぞれの 間の距離を３０〜５０ｍｍに設定する。

【０００８】

【作用】

上記構成によれば、正電極、負電極、接地電極が一つのベースの一方の面に略 三角形の各頂点に位置するように固定配置され、更にこれら電極の生体との接触 面側に粘着剤が設けられているので、各電極が設けられている側を生体へ当てる だけで極めて容易に生体への装着ができる。

【０００９】

【実施例】

以下、図面を参照して本考案の実施例について説明する。 図１は本考案の一実施例によるディスポ電極を示す平面図である。この図にお いて、１は平面逆三角形状に形成されたベースであり、厚み（約１〜３ｍｍ）を 有するビニール等で製作されている。

【００１０】 ２〜４は各々円盤状に形成された電極であり、鉄等の導電性金属が使用されて いる。この場合、各電極２〜４はベース１の各頂点部分に固定配置されており、 図面右側の頂点部分に配置された電極が正電極、左側の頂点部分に配置された電 極が負電極、下側の頂点部分に配置された電極が接地電極として決定されている 。

【００１１】 各電極２〜４の表面（生体との接触側）には粘着剤５が塗布されており、また 各電極２〜４にはそれぞれ電線６が接続され、これら電線６はベースの下端部分 で一つにまとめられている。

【００１２】 各電極２〜４間のそれぞれの距離は、正電極２と負電極３との間が８０ｍｍ、 正電極２及び負電極３と接地電極４との間が５０ｍｍに設定されている。なお、 このディスポ電極を大人用として用いる場合は、正電極２と負電極３との間の距 離を６０〜１２０ｍｍに設定し、正電極２及び負電極３と接地電極４との間の距 離を３０〜８０ｍｍに設定する。一方、子供用として用いる場合は、正電極２と 負電極３との間の距離を３０〜６０ｍｍに設定し、正電極２及び負電極３と接地 電極４との間の距離を３０〜５０ｍｍに設定する。

【００１３】 ここで、図２は子供用として製作したディスポ電極を示す平面図であり、この 図に示すように各電極２〜４のそれぞれの間の距離が４０ｍｍに設定されている 。

【００１４】 このような構成のディスポ電極において、各電極２〜４の粘着剤５が塗布され ている側の面を心臓上の皮膚面に当てる。これにより装着が完了する。装着後、 心電図モニタの測定を開始する。

【００１５】 なお、三つの電極２，３，４を一つのベース１上に配置することにより、各電 極間の距離が従来の各電極間の距離と比較して短くなるが、心電をモニタすると いう目的では何等影響はない。それよりも小型化が実現できることで、体の小さ な未熟児への適用が容易であるという利点を有している。

【００１６】

【考案の効果】

以上説明したように本考案による心電図用ディスポ電極によれば、正電極、負 電極、接地電極を一つのベースの一方の面に略三角形の各頂点に位置するように 固定配置し、更にこれら電極の生体との接触面側に粘着剤を設けたので、これら 電極が設けられている側を生体へ当てるだけで極めて容易に生体への装着ができ るという効果が得られる。

【００１７】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例による心電図用ディスポ電極
を示す平面図である。

【図２】他の実施例である心電図用ディスポ電極を示す
平面図である。

【符号の説明】

１ ベース ２ 電極（正電極） ３ 電極（負電極） ４ 電極（接地電極） ５ 粘着剤 ６ 電線

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 薄板状のベースと、該ベースの一方の面
   に略三角形の各頂点に位置するように固定配置される三
   つの電極と、該各電極の生体との接触面側に設けられる
   粘着剤と、前記各電極に接続される配線とを具備するこ
   とを特徴とする心電図モニタ用ディスポ電極。
2. 【請求項２】 大人用として、前記各電極のうちの正電
   極に決定した電極と負電極に決定した電極との間の距離
   を６０〜１２０ｍｍの間に設定し、これら正電極及び負
   電極と接地電極に決定した残りの電極とのそれぞれの間
   の距離を３０〜８０ｍｍの間に設定することを特徴とす
   る請求項１記載の心電図モニタ用ディスポ電極。
3. 【請求項３】 子供用として、前記各電極のうちの正電
   極に決定した電極と負電極に決定した電極との間の距離
   を３０〜６０ｍｍの間に設定し、これら正電極及び負電
   極と接地電極に決定した残りの電極とのぞれぞれの間の
   距離を３０〜５０ｍｍに設定することを特徴とする請求
   項１記載の心電図モニタ用ディスポ電極。