JPH0652666U

JPH0652666U - 納経帳

Info

Publication number: JPH0652666U
Application number: JP6498593U
Authority: JP
Inventors: 暁森
Original assignee: 暁森
Priority date: 1993-11-09
Filing date: 1993-11-09
Publication date: 1994-07-19

Abstract

(57)【要約】【目的】寺院や神社等を参拝した際に、参拝の証(記
念)として寺院等の朱印や記帳を授かるための納経帳に
おいて、納経帳の各葉に参拝すべき寺院等の本尊の真言
を記載することにより、納経を受ける信仰心を高めると
ともに、予じめ寺院等毎に納経を受けるべき場所及びそ
の対象を明らかにすることのできる納経帳を提供するこ
とを目的とする。【構成】所定数の用紙を連綴してなる納経帳１におい
て、各葉に参拝すべき寺院等の本尊の真言６を記載して
なる構成を提供する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は納経帳に関し、特には寺院や神社等を参拝した際に、参拝の証(記念) として寺院等の朱印や記帳を授かるための納経帳において、納経帳の各葉に参拝すべき寺院等の本尊の真言を記載することにより、納経を受ける信仰心を高めるとともに、予じめ寺院等毎に納経を受けるべき場所及びその対象を明らかにするものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に四国八十八ケ所霊場や西国三十三ケ所等に代表されるように、札所詣りは老若男女を問わず日本人の心のふるさととして盛に行なわれており、又札所詣りとして改まった形ではなくとも、観光目的で寺院等を参拝し、その記念として納経帳に朱印や記帳を授かる人も多い。

【０００３】この納経帳は所定数の用紙を連綴して合本し、白紙の各葉をそれぞれ一寺にふり当てて、寺院等毎に記帳を受けるものである。そして、近時は各葉の隅部に参拝すべき寺院等の名称や札所番号を記載したものが提供されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来の納経帳には参拝の対象であるべき本尊の真言に関する記載が全くされていない。この本尊の真言は、本尊を仏語にて表わしたものであり、例えば本尊が「薬師如来」様であれば、「おん、ころころ、せんだり、まとぅぎ、そわか」として表わされる。よってこの本尊の真言は本尊によって寺院等毎に異なるものであり、例えば四国八十八ケ所第一番札所「霊山寺」の本尊は「釈迦如来」様であるが、その真言は「のうまく、さんまんだ、ぼだなん、ばく」である。そして本尊を同じくする寺院等において本尊を表わす真言も当然に同じである。例えば、四国八十八ケ所第二十二番平等寺は第一八番恩山寺と同じ「薬師如来」様を本尊とするため、その真言も同じく「薬師如来」様を表わす「おん、ころころ、せんだり、まとぅぎ、そわか」である。本来参拝、信仰の対象は本尊にあるのであり、参拝者にとって最も大切なものである。

【０００５】そこで本考案は上記事情に鑑み、参拝対象を明確にして参拝心を高め、かつ、参拝の便宜を図るため納経帳の各葉に参拝すべき寺院等の本尊の真言を記載した納経帳を提供することを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記の目的を達成するために、所定数の用紙を連綴してなる納経帳において、各葉に参拝すべき寺院等の本尊の真言を記載してなることを特徴とする納経帳を提供するものである。

【０００７】

【作用】

上記構成の本考案によれば、納経帳の各葉において参拝すべき寺院等の本尊の真言を直ちに確認することができ、納経を受ける信仰心を高めるとともに、予じめ寺院等毎に納経を受けるべき場所及びその対象を明らかにすることができ、さらに宗教的知識欲を刺激する。

【０００８】

【実施例】

以下に本考案にかかる納経帳の一実施例を図に基づいて説明する。図１に示したように、納経帳１は厚手の紙を布張りにした一対の表紙２，２に、所定サイズの和紙を中央で折り合せて多数枚を重ね、紐３で連綴(所謂和綴じ)して合本したものであって、表紙２に例えば「四国霊場八十八ケ所納経帳」と表示してなる。

【０００９】そして図２に示したように、各葉(各頁)は朱印や記帳を授かるのに必要な充分の面積を白紙として有するとともに、その隅部(図示では左肩部)に、例えば「第一八番母養山恩山寺」と札所番号及び寺院名４が記載され、その下方に恩山寺の本尊である「薬師如来」様の「おん、ころころ、せんだり、まとぅぎ、そわか」という真言６が記載されているのである。この参拝すべき寺院等の本尊の真言６を各葉に記載することが本考案の特徴であり、この本尊の真言６の表示部７は各葉の何処にと特定するものではないが、記帳欄８を充分にとるためには、図３に示したように隅部が適当である。

【００１０】さらに本尊の真言６とともに、本尊の名称や前記した札所番号及び寺院名４、又詠歌５(図示例では「子をうめる、その父母の恩山寺訪らひがたきことは、あらじ」)等の参拝すべき寺院等や本尊に関連する事項を記載してもよい。

【００１１】かくして図２に示すように、開いた両側の右葉が「第一八番母養山恩山寺」であれば、左葉が「第一九番橋池山立江寺」となっており、それぞれの本尊である「薬師如来」様及び「延命地蔵菩薩」様の真言「おん、ころころ、せんだり、まとぅぎ、そわか」及び「おん、かかかび、さんまえい、そわか」が記載されているのである。

【００１２】なお、実施例は四国八十八ケ所霊場参拝用の納経帳であるが、どのような札所であってもよく、例えば観光地の代表的な寺院等を集めたもの、或いは特定の目的(例えば五重の塔を有する寺院巡り)の下に集めたもの等であってもよいものである。

【００１３】

【考案の効果】

以上説明した本考案によれば、各葉に参拝すべき寺院等の本尊の真言を記載したので、各寺院等の本尊の真言が一読して判り、信仰心の向上及び参拝の感激を高めるとともに、真言と本尊の関係を知らないものであっても本尊を知ろうとする意欲を生じさせ、参拝すべき寺院等に対する関心を向上させる。しかも参拝すべき寺院等の本尊の真言を直ちに確認することができ、予じめ寺院等毎に納経を受けるべき場所及びその対象を明らかにすることができる。また既存の様式に本尊の真言を記載した欄を設けるのみであるため、納経帳のコスト高を招来することもない、等の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る納経帳の一実施例を示す全体斜視
図。

【図２】納経帳の各葉を開いた状態の斜視図。

【図３】納経帳の各葉の例を示す平面図。

【符号の説明】

１…納経帳４…寺院名５…詠歌６…本尊の真言７…表示部８…記帳欄

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】所定数の用紙を連綴してなる納経帳にお
いて、各葉に参拝すべき寺院等の本尊の真言を記載して
なることを特徴とする納経帳。