JPH0652610A - 記録再生装置の記録媒体着脱装置 - Google Patents

記録再生装置の記録媒体着脱装置

Info

Publication number
JPH0652610A
JPH0652610A JP4204048A JP20404892A JPH0652610A JP H0652610 A JPH0652610 A JP H0652610A JP 4204048 A JP4204048 A JP 4204048A JP 20404892 A JP20404892 A JP 20404892A JP H0652610 A JPH0652610 A JP H0652610A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cassette
recording
holder
reproducing
moving means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4204048A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumio Kasai
文夫 笠井
Kenji Takagi
健次 高木
Kyozo Okumura
恭三 奥村
Koji Kaneko
講治 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP4204048A priority Critical patent/JPH0652610A/ja
Publication of JPH0652610A publication Critical patent/JPH0652610A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【構成】 カセット200を着脱するためのカセット着
脱可能位置と上記カセットを記録再生するための記録再
生位置との間を移動するカセットホルダ2を設ける。カ
セット200をカセットホルダ2における収納位置と取
出位置とに移動させるホップアップ部材3をカセットホ
ルダ2に設ける。上記ホップアップ部材3およびカセッ
トホルダ2を駆動するモータを設ける。モータからの駆
動力が伝達されてホップアップ部材3と一体的に移動す
る可動ラックB16を、上記ホップアップ部材3におけ
る略中央部に沿って設ける。 【効果】 モータからの駆動力がホップアップ部材3に
ほぼ均等にかかるので、ホップアップ部材3の移動を円
滑にでき、偏った磨耗も軽減できるから、異音の発生や
故障等も低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通常のアナログ用カセ
ットまたはデジタル用カセットを記録再生するカセット
テープレコーダ等の記録再生装置の記録媒体着脱装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、アナログ信号用のコンパクト
カセット(以下、Cカセットという)を用いる記録再生
装置であるカセットテープレコーダが一般に普及してい
る。しかしながら、このようなカセットテープレコーダ
は、Cカセットの内部構造、磁気テープの材質、および
記録再生信号がアナログであること等の原因により、音
質向上の点において限界に達していた。
【0003】そこで、音質の良好な記録再生装置とし
て、近年、ロータリヘッドを備えたデジタルオーディオ
テープレコーダ、即ちR−DATが開発されており、こ
のようなR−DATは、ロータリヘッドによるヘリカル
スキャンを採用し、デジタル信号によってデジタル用カ
セットテープに記録再生するものである。
【0004】したがって、R−DATは、上記のCカセ
ット用のカセットテープレコーダの音質を遙かに凌ぐも
のとなっている反面、R−DAT用のカセットテープが
高価なこと、従来のCカセットの使い勝手の良さが捨て
難いものであること、およびその他の種々の点により、
期待された程には普及していないのが現状である。
【0005】このようなことから、従来のCカセットと
ほぼ同形状のカセットテープ、つまりデジタル信号用の
デジタルコンパクトカセット(以下、Dカセットとい
う)を使用して、アナログ信号と、デジタル信号とによ
り記録再生する記録再生装置が提案されている。
【0006】上記のDカセットは、外形寸法がCカセッ
トとほぼ同一であるものの、磁気テープの走行性を改善
するための方策が講じられ、また磁気テープの材質の規
制がなされるなど、デジタル信号の記録再生に適うよう
になっている。
【0007】次に、従来からのCカセットと、Dカセッ
トについて図2および図3に基づいて説明する。図2に
示すCカセット100の長手方向寸法L’、奥行き方向
寸法M’は、図3に示すDカセット200の長手方向寸
法L、奥行き方向寸法Mとそれぞれ同じ設計寸法となっ
ており(すなわち、L'=L、M'=M)、一方、Cカセッ
ト100の高さ寸法N’は、Dカセット200の高さ寸
法Nに対して、N=N’+1mmとなっている。
【0008】図2に示すように、Cカセット100の前
面部には、ヘッド挿入用開口部100gが設けられ、そ
のCカセット100が装着されると、上記のヘッド挿入
用開口部100gに図示しない磁気ヘッドが挿入され、
Cカセット100に収納されている記録媒体としての磁
気テープ102が、挿入された磁気ヘッドの前面部であ
るテープ摺動面に接触しながら走行することによって、
記録再生される。
【0009】磁気テープ102の走行は、ヘッド挿入用
開口部100gの両サイドに設けられたピンチローラ挿
入用開口部100fの双方もしくは一方に、公知のピン
チローラが挿入され、公知のキャプスタンとの協同作用
によって、磁気テープ102が走行される。
【0010】また、Cカセット100の前部側(ヘッド
挿入用開口部100g側)における上面および下面に
は、断面台形状の平板状凸部である厚肉部100dがそ
れぞれ形成され、さらに、Cカセット100の両側面部
における前部側には、凸部100aがそれぞれ形成され
ている。この凸部100aは、従来、操作者がCカセッ
ト100をカセットテープレコーダに対して着脱する際
に、Cカセット100を掴み易くするものであったが、
現在、この目的で使用されることは少なくなってきてい
る。
【0011】一方、図3に示すDカセット200には、
Cカセット100にある厚肉部100dおよび凸部10
0aがなく、この凸部100aに対応する部位に凹部2
00aがそれぞれ形成され、さらに、Dカセット200
の両側部の後部側に、凹部200gがそれぞれ形成され
ている。
【0012】上記の各凹部200g・200gは、一般
にチェンジャグリップと称されるものであり、カセット
テープレコーダのカセット収容部に収容された複数個の
Dカセット200…のうちから選択されたDカセット2
00を、記録再生可能位置に搬送してそのDカセット2
00に対する記録再生を行う、いわゆるチェンジャ機能
を備えたカセットテープレコーダに対応するためのもの
である。この場合、上記の凹部200g・200gは、
Dカセット200を記録再生位置に搬送する際の握持用
孔として使用される。
【0013】一方、前記の各凹部200a・200a
は、一般にストレージグリップと称されるものであり、
Dカセット200を記録再生可能位置に搬送する際の握
持用孔である。
【0014】以上、Cカセット100とDカセット20
0との形状の相違点について説明したが、次に、最も異
なる点,すなわちDカセット200におけるスライダー
について述べる。
【0015】図2に示すCカセット100は、その前面
側に開口部100gを開閉するスライダーが設けられて
おらず、常時その開口部100g内の磁気テープ102
が露出している。一方、図3に示すように、Dカセット
200には、その前面部側を覆うように断面略コの状に
折り曲げられた薄板板金からなるスライダー200c
が、前面部の長手方向であるA−B方向に往復移動可能
に設けられている。このようなスライダー200cは、
図示しないバネにて閉じる方向であるA方向へ付勢さ
れ、その方向への移動が、図示しないストッパにて所定
位置に規制されている。
【0016】このようなスライダー200cでは、その
上面側と下面側を連結する中央連結面200hが後述す
るヘッド挿入用開口部(図示せず)と対応する位置に設
定され、すなわちヘッド挿入用開口部をスライダー20
0cが覆った状態となっていて、内蔵されている磁気テ
ープやパッド(図示せず)を外部から保護できるように
なっている。
【0017】スライダー200cが矢印B方向に移動す
ると、図示しないが、前述したヘッド挿入用開口部が露
出し、内蔵されている磁気テープが露出して、図示しな
い磁気ヘッドとの接触が可能となる。同じく、ピンチロ
ーラー挿入用開口部(図示せず)が露出し、公知のピン
チローラーがDカセット200内に挿入可能となる。
【0018】また、Dカセット200には、そのスライ
ダー200cを開くために、上記スライダー200cの
右側、つまりA方向端部付近にスライダー開成用の案内
用凹部200eが形成されている。この案内用凹部20
0eは、略三角形状の切り欠き部であって、そのB方向
端部にA−B方向に対してほぼ直角方向に入り込んだス
トッパー溝200dを備えている。
【0019】このような案内用凹部200eは、スライ
ダー200cがA方向に復帰している時、そのスライダ
ー200cによってほぼ覆われているが、完全には覆わ
れておらず、若干、案内用凹部200eのA方向端部が
露出して、後述するように、スライダー200cを開成
するピン等の係合部材(図示せず)を導入するための導
入用凹部200bを備えている。
【0020】よって、このように露出している導入用凹
部200bに係合部材を挿入し、その係合部材をB方向
に移動させると、スライダー200cが移動し、上述し
たようにヘッド挿入用開口部が露出して記録再生が可能
な状態となる。
【0021】次に、Cカセット100とDカセット20
0とを記録再生し得る、即ちCカセット100とDカセ
ット200とに対応する従来の記録再生装置であるカセ
ットテープレコーダについて、例えば図36ないし図3
8に基づいて説明すると、このようなカセットテープレ
コーダは、図36に示すように、Cカセット100およ
びDカセット200のどちらか一方が挿入されて収納さ
れるカセットホルダ302を備えている。
【0022】このカセットホルダ302は、装置の筐体
であるキャビネット301に設けられた支点軸301a
を中心に回動して、図36に示す開成状態と図37に示
す閉成状態とに開閉可能となっており、その上、図示し
ないスプリングにより開成方向に付勢されている。一
方、キャビネット301に上記カセットホルダ302を
上記付勢力に抗して閉成状態に維持するロック機構が設
置されている。
【0023】上記カセットホルダ302には、Cまたは
Dカセット100・200の長さLまたはL’よりも若
干大きい寸法にカセット収納部302aが形成され、よ
って、このカセット収納部302aに対して、Cおよび
Dカセット100・200がE−F方向へ着脱自在とな
っている。
【0024】このカセット収納部302aには、挿入さ
れたCおよびDカセット100・200をその高さ方向
に押圧するカセット押さえバネ302bが設置され、ま
た、挿入されたCおよびDカセット100・200は、
上記カセット押さえバネ302bにより押圧されてカセ
ット収納部302aの底壁部と圧接し、ストッパ302
cによって所定位置からさらにE方向への移動が規制さ
れる。
【0025】また、カセットホルダ302の回動支点部
下方には、支点軸歯部302dが配設され、その支点軸
歯部302dはキャビネット301に設置されたダンパ
ー303の歯部と歯合することにより、カセットホルダ
302を開成方向に付勢する図示しないスプリングの付
勢力により、ロックが解除されたカセットホルダ302
が開成しようとするとき、ダンパー303の粘性抵抗に
よるダンパー効果によって、カセットホルダ302がゆ
っくりと回動し、品位のある回動となる。
【0026】また、カセットホルダ302の下方に設置
されたメインシャーシ304には、図示しないテープ走
行部材、例えばモーター、フライホイールなどが搭載さ
れ、また、カセット受け304a・304bが設置され
ており、このカセット受け304aはカセットホルダ3
02と共に回動するCおよびDカセット100・200
の案内する動作も兼用している。
【0027】さらに、メインシャーシ304の中央部に
はリール台306が設置され、その支点軸301a側に
対向する他端側にはカセット押さえバネ305が設けら
れており、一方、メインシャーシ304の支点軸301
a側には、磁気ヘッド308を搭載したヘッドプレート
307、スライダ開閉レバー310、そのスライダ開閉
レバー310をメインシャーシ304と水平に移動させ
るAプランジャ309、およびスライダ開閉レバー31
0をメインシャーシ304に対して垂直に移動させる図
しないBプランジャ等が設けられている。
【0028】上記のカセットテープレコーダによりCま
たはDカセット100・200に対する記録再生を行う
場合には、図37に示すように、カセットホルダ302
を開成してそのカセット収納部302aにCまたはDカ
セット100・200を挿入した後、手動操作によっ
て、図36に示すように、カセットホルダ302を閉成
する。
【0029】このときには、カセットホルダ302が図
示しないロック手段にてロックされ、CまたはDカセッ
ト100・200が、カセット受け304a・304b
に当接することにより高さ方向に位置決めされ、カセッ
ト押さえバネ305に押圧されてカセット受け304a
に当接することによりC−D方向に位置決めされる。
【0030】また、CまたはDカセット100・200
のリールにリール台306が嵌合し、記録再生のスタン
バイ状態となる。
【0031】その後、図示しない検出手段による、Cま
たはDカセット100・200の有無、および収納され
たカセットの種類の検出結果に基づいて、カセットがC
カセット100の場合には、ヘッドプレート307をD
方向へ移動させて磁気ヘッド308をCカセット100
のヘッド挿入用開口部へ挿入することにより記録再生で
きる。一方、Dカセット200の場合には、スライダ2
00cが開かれておらず記録再生可能状態ではない。
【0032】そこで、Dカセット200が挿入されたこ
とが前記の検出手段により検出されると、以下のスライ
ダー開閉機構が作動する。なお、Cカセット100およ
びDカセット200の検出は、両者の形状が異なる部分
によるスイッチのON/OFF動作にて行われる。この
場合、Cカセット100の厚肉部100dを検出するこ
とは、この厚肉部100dがDカセット200のスライ
ダ200cと場所的にほぼ一致するので、非常に困難で
ある。従って、Dカセット200の凹部200aもしく
は凹部200g、またはCカセット100の凸部100
aの有無を検出することにより行われている。
【0033】上記の検出手段の検出結果に基づき、カセ
ットがDカセット200の場合には、図36に対応する
図38(a)の状態から、Bプランジャが作動し、図3
8(b)に示すように、スライダ開閉レバー310がD
方向へ移動してDカセット200の導入用凹部200b
に挿入される。
【0034】次に、図36に示すAプランジャ309が
作動して、図38(c)に示すように、スライダ開閉レ
バー310がB方向へ移動し、スライダ200cがスラ
イダ開閉レバー310に押されてB方向へ移動して、D
カセット200のヘッド挿入用開口部およびピンチロー
ラ挿入用開口部が露出する。
【0035】その後、図38(d)に示すように、図示
しない駆動手段によってヘッドプレート307がD方向
へ移動し、磁気ヘッド308が上記のヘッド挿入用開口
部に挿入されて、記録再生可能状態となる。
【0036】一方、図38(d)の状態において記録再
生状態完了後、ヘッドプレート307はC方向に復帰さ
れストップ状態となる。そのような状態において、操作
者によりDカセット200を取り出すためのイジェクト
操作が行われると、この操作を検出した手段からの検出
信号に基づいて、Aプランジャ309の作動が解除さ
れ、スライダ開閉レバー310が図示しないバネに引っ
張られてA方向の所定位置へ復帰する。この移動に伴い
スライダ200cが図示しないバネによりA方向へ移動
し、Dカセット200のヘッド挿入用開口部が閉成され
る。
【0037】続いて、Bプランジャの作動が解除され、
スライダ開閉レバー310が図示しないバネに引っ張ら
れてC方向の位置へ復帰する。その後、イジェクト操作
の操作力によって、カセットホルダ302のロック機構
が解除され、カセットホルダ302が開成されて、Dカ
セット200の取り出しが可能となる。
【0038】このように上記の構成では、収納されたカ
セット100、200の一部でもカセットホルダ302
から突出していると、カセットホルダ302の開閉が阻
害されるため、上記の阻害を回避するように、カセット
100、200を完全にカセットホルダ302内に収納
できるようになっている。
【0039】しかしながら、上記構成では、収納された
カセット100、200がカセットホルダ302内の奥
まった位置にあるため、カセット100、200の交換
時等のカセット100、200の取り出しが不便なもの
となるという問題を生じている。
【0040】そこで、上記問題を回避するために、図3
9ないし図41に示すように、カセット100、200
を保持し、カセットホルダ302内にて上記カセット1
00、200を取り出し位置と収納位置との間で移動さ
せるカセット移動手段311が、D−C方向に移動可能
に取り付けられている。
【0041】このようなカセット移動手段311を移動
可能とするために、カセットホルダ302の両側面部に
C−D方向に延びる長穴形状の移動手段ガイド孔302
aを2個所ずつそれぞれ設けられている一方、カセット
移動手段311に上記各移動手段ガイド孔302aに挿
入される走行ガイドピン311aが立設されている。
【0042】そして、カセット移動手段311には、A
−B方向の一方の端部からカセットホルダ302の側面
を通って外方へ延びる板状の連結部材312が取り付け
られていて、その連結部材312の外方端にC−D方向
にのびるラックギヤ312aが設けられている。
【0043】また、そのラックギヤ312aと歯合する
平歯車313がカセットホルダ302の側部に設置さ
れ、その平歯車313を介して図示しないモータ等の駆
動手段からの駆動力を上記カセット移動手段311に伝
達するようになっている。したがって、カセットホルダ
302の側面には、カセット移動手段311がC−D方
向に移動可能なように、上記連結部材312が挿通され
ているC−D方向に延びる長穴形状の連結部材ガイド孔
302bが穿設されている。
【0044】これにより、カセット100、200が挿
入されたカセット移動手段311は、平歯車313が反
時計方向へ回転することにより、ラックギヤ312aが
D方向に移動して、カセット100、200を取り出し
位置から収納位置に移動させるようになっている。
【0045】しかしながら、上記構成では、カセット移
動手段311に伝達される駆動力が、カセット移動手段
311のA方向端部にのみ伝達されるため、そのB方向
端部との間に速度差を生じ易く、カセット移動手段31
1がカセットホルダ302に対して傾斜して、円滑な移
動が困難となり、摺動部分の磨耗度にも違いを生じて、
故障し易いという問題を生じていた。
【0046】そこで、上記の問題を回避するために、上
記の連結部材312に代えて、図42ないし図44に示
すように、カセット移動手段311と連動すると共に、
カセットホルダ302の両側部に延びて、一対のラック
ギヤ312aを備える連結部材314を備える構成が提
案されている。なお、上記カセット移動手段311を用
いた構成と同一の機能を有する部材については、同一の
部材番号を付与して、それらの説明を省いた。
【0047】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記構成で
は、各平歯車313の回転数を同期させるため、それら
への駆動力の伝達手段が複雑で、かつ、それらの加工精
度や取付精度を高める必要性を生じるから、コストアッ
プを招来するという問題点を有し、その上、上記従来の
構成では、図36に示すように、カセットホルダ302
をゆっくりとした品位のある回動動作とするために、ダ
ンパー303を用いており、そのダンパー303の経年
劣化により、ダンパー機能が低下して、カセットホルダ
302の開く速度が速くなり、操作者を驚かして全体の
品位を大幅に損ない、使い勝手も劣化するという問題点
を有している。
【0048】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
記録再生装置の記録媒体着脱装置は、以上の課題を解決
するために、カセットに内蔵された記録媒体に対して、
記録と再生との少なくとも一方が可能な記録再生装置に
おいて、上記カセットを着脱するためのカセット着脱可
能位置と上記カセットを記録再生するための記録再生位
置との間を移動するカセットホルダが設けられ、上記カ
セットを上記カセットホルダにおける収納位置と、上記
カセットの一部が露出した取出位置とに移動させる移動
手段が上記カセットホルダに設けられ、上記移動手段お
よび上記カセットホルダを駆動する駆動手段が設けら
れ、上記駆動手段からの駆動力を上記移動手段に伝達す
る伝達手段が上記カセットホルダ内に設けられているこ
とを特徴としている。
【0049】本発明の請求項2記載の記録再生装置の記
録媒体着脱装置は、以上の課題を解決するために、両側
部に凸部をそれぞれ備え、前面部に形成されたヘッド挿
入用の第1開口部とを備えた第1カセットに内蔵された
第1記録媒体と、両側部に凹部をそれぞれ有し、前面部
に形成されたヘッド挿入用の第2開口部が前面部の長手
方向に移動可能なスライダによって開閉自在に覆われた
第2カセットに内蔵された第2記録媒体とに対して記録
と再生との少なくとも一方が可能な記録再生装置におい
て、上記カセットを着脱するためのカセット着脱可能位
置と上記カセットを記録再生するための記録再生位置と
の間を移動するカセットホルダが設けられ、上記カセッ
トを上記カセットホルダにおける収納位置と、上記カセ
ットの一部が露出した取出位置とに移動させる移動手段
が上記カセットホルダに設けられ、上記移動手段および
上記カセットホルダを駆動する駆動手段が設けられ、上
記駆動手段からの駆動力を上記移動手段に伝達する伝達
手段が上記カセットホルダ内に設けられ、上記スライダ
を開くために上記スライダの側部と当接して所定範囲で
回動するスライダ開閉機構が付勢されて設けられ、上記
移動手段に、上記第1カセットを所定位置に保持するた
めに、前記凸部と係止する第1係止手段が設けられ、上
記移動手段に、上記第2カセットを所定位置に保持する
ために、前記凹部に嵌入して係止する第2係止手段が設
けられていることを特徴としている。
【0050】本発明の請求項3記載の記録再生装置の記
録媒体着脱装置は、以上の課題を解決するために、両側
部に凸部をそれぞれ備え、前面部に形成されたヘッド挿
入用の第1開口部とを備えた第1カセットと、両側部に
凹部をそれぞれ有し、前面部に形成されたヘッド挿入用
の第2開口部が前面部の長手方向に移動可能なスライダ
によって開閉自在に覆われた第2カセットとを用いるこ
とができ、また、上記第1カセットに内蔵された第1記
録媒体と、第2カセットに内蔵された第2記録媒体とに
対して記録と再生との少なくとも一方が可能な記録再生
装置において、上記カセットを着脱するためのカセット
着脱可能位置と上記カセットを記録再生するための記録
再生位置との間を移動するカセットホルダが設けられ、
上記カセットを上記カセットホルダにおける収納位置
と、上記カセットの一部が露出した取出位置とに移動さ
せる移動手段が上記カセットホルダに設けられ、上記移
動手段および上記カセットホルダを駆動する駆動手段が
設けられ、上記駆動手段からの駆動力を上記移動手段に
伝達する伝達手段が上記カセットホルダ内に設けられ、
上記スライダを開くために上記スライダの側部と当接し
て所定範囲で回動するスライダ開閉機構が付勢されて設
けられ、上記移動手段に、上記第1カセットを所定位置
に保持するために、前記凸部と係止する第1係止手段が
設けられ、上記移動手段に、上記第2カセットを所定位
置に保持するために、前記凹部に嵌入して係止する第2
係止手段が設けられ、上記第1カセットまたは第2カセ
ットの上記移動手段への挿入完了を検出する第1検出手
段が設けられ、上記カセットの厚さ方向端面と当接して
変位し、その変位を検出する第2検出手段が、上記第1
カセットの挿入時に第1カセットにおける厚さ方向端面
の駆動用凹部に嵌入し、また、上記第2カセットの挿入
時に第2カセットにおけるスライダ開成時のスライダ開
閉機構を導入するための導入用凹部に嵌入して、上記変
位が解除されるように設けられていることを特徴として
いる。
【0051】本発明の請求項4記載の記録再生装置の記
録媒体着脱装置は、以上の課題を解決するために、カセ
ットに内蔵された記録媒体に対して、記録と再生との少
なくとも一方が可能な記録再生装置において、上記カセ
ットを着脱するためのカセット着脱可能位置と上記カセ
ットを記録再生するための記録再生位置との間を回動移
動するカセットホルダが設けられ、上記カセットを上記
カセットホルダにおける収納位置と、上記カセットの一
部が露出した取出位置とに移動させる移動手段が上記カ
セットホルダに設けられ、上記移動手段および上記カセ
ットホルダを駆動する駆動手段が設けられ、上記駆動手
段からの駆動力を上記移動手段に伝達する伝達手段が上
記カセットホルダ内に設けられ、上記駆動力を直角に変
換して上記伝達手段に伝達するかさ歯車機構が設けら
れ、上記かさ歯車機構における一方のかさ歯車の回転軸
が、前記カセットホルダの回動軸と同軸上に設けられて
いることを特徴としている。
【0052】本発明の請求項5記載の記録再生装置の記
録媒体着脱装置は、以上の課題を解決するために、両側
部に凸部をそれぞれ備え、前面部に形成されたヘッド挿
入用の第1開口部とを備えた第1カセットと、両側部に
凹部をそれぞれ有し、前面部に形成されたヘッド挿入用
の第2開口部が前面部の長手方向に移動可能なスライダ
によって開閉自在に覆われた第2カセットとを用いるこ
とができ、また、上記第1カセットに内蔵された第1記
録媒体と、第2カセットに内蔵された第2記録媒体とに
対して記録と再生との少なくとも一方が可能な記録再生
装置において、上記カセットを着脱するためのカセット
着脱可能位置と上記カセットを記録再生するための記録
再生位置との間を移動するカセットホルダが設けられ、
上記カセットを上記カセットホルダにおける収納位置
と、上記カセットの一部が露出した取出位置とに移動さ
せる移動手段が上記カセットホルダに設けられ、上記移
動手段および上記カセットホルダを駆動する駆動手段が
設けられ、上記駆動手段からの駆動力を上記移動手段に
伝達する伝達手段が上記カセットホルダ内に設けられ、
上記スライダを開くために上記スライダの側部と当接し
て所定範囲で回動するスライダ開閉機構が付勢されて設
けられ、上記移動手段に、上記第1カセットを所定位置
に保持するために、前記凸部と係止する第1係止手段が
設けられ、上記移動手段に、上記第2カセットを所定位
置に保持するために、前記凹部に嵌入して係止する第2
係止手段が設けられ、上記第1カセットまたは第2カセ
ットの上記移動手段への挿入完了を検出する第1検出手
段が上記移動手段に設けられ、上記カセットの厚さ方向
端面と当接して変位し、その変位を検出する第2検出手
段が、上記第1カセットの挿入時に第1カセットにおけ
る厚さ方向端面の駆動用凹部に嵌入し、また、上記第2
カセットの挿入時に第2カセットにおけるスライダ開成
時のスライダ開閉機構を導入するための導入用凹部に嵌
入して、上記変位が解除されるように設けられているこ
とを特徴としている。
【0053】本発明の請求項6記載の記録再生装置の記
録媒体着脱装置は、以上の課題を解決するために、両側
部に凸部をそれぞれ備え、前面部に形成されたヘッド挿
入用の第1開口部とを備え、その第1開口部付近の厚さ
が厚くなっている第1カセットと、両側部に凹部をそれ
ぞれ有し、前面部に形成されたヘッド挿入用の第2開口
部が前面部の長手方向に移動可能なスライダによって開
閉自在に覆われ、上記第1カセットより厚さが大きい第
2カセットとを用いることができ、また、上記第1カセ
ットに内蔵された第1記録媒体と、第2カセットに内蔵
された第2記録媒体とに対して記録と再生との少なくと
も一方が可能な記録再生装置において、上記カセットを
着脱するためのカセット着脱可能位置と上記カセットを
記録再生するための記録再生位置との間を移動するカセ
ットホルダが設けられ、上記カセットを上記カセットホ
ルダにおける収納位置と、上記カセットの一部が露出し
た取出位置とに移動させる移動手段が上記カセットホル
ダに設けられ、上記移動手段および上記カセットホルダ
を駆動する駆動手段が設けられ、上記駆動手段からの駆
動力を上記移動手段に伝達する伝達手段が上記カセット
ホルダ内に設けられ、上記スライダを開くために上記ス
ライダの側部に当接するピンを備えて所定範囲で回動す
るスライダ開閉機構が付勢されて設けられ、上記移動手
段に、上記第1カセットを所定位置に保持するために、
前記凸部と係止する第1係止手段が設けられ、上記移動
手段に、上記第2カセットを所定位置に保持するため
に、前記凹部に嵌入して係止する第2係止手段が設けら
れ、上記ピンを第2カセットの厚さ方向に変位させる傾
斜部が、上記スライダの開成方向への移動に伴って上記
ピンの当接部位が減少するように設けられていることを
特徴としている。
【0054】本発明の請求項7記載の記録再生装置の記
録媒体着脱装置は、以上の課題を解決するために、両側
部に凸部をそれぞれ備え、前面部に形成されたヘッド挿
入用の第1開口部とを備えた第1カセットと、両側部に
凹部をそれぞれ有し、前面部に形成されたヘッド挿入用
の第2開口部が前面部の長手方向に移動可能なスライダ
によって開閉自在に覆われた第2カセットとを用いるこ
とができ、また、上記第1カセットに内蔵された第1記
録媒体と、第2カセットに内蔵された第2記録媒体とに
対して記録と再生との少なくとも一方が可能な記録再生
装置において、上記カセットを着脱するためのカセット
着脱可能位置と上記カセットを記録再生するための記録
再生位置との間を移動するカセットホルダが設けられ、
上記カセットを上記カセットホルダにおける収納位置
と、上記カセットの一部が露出した取出位置とに移動さ
せる移動手段が上記カセットホルダに設けられ、上記移
動手段および上記カセットホルダを駆動する駆動手段が
設けられ、上記駆動手段からの駆動力を上記移動手段に
伝達する伝達手段が上記カセットホルダ内に設けられ、
上記スライダを開くために上記スライダの側部と当接し
て所定範囲で回動するスライダ開閉機構が付勢されて上
記移動手段に設けられ、上記移動手段に、上記第1カセ
ットを所定位置に保持するために、前記凸部と係止する
第1係止手段が設けられ、上記移動手段に、上記第2カ
セットを所定位置に保持するために、前記凹部に嵌入し
て係止する第2係止手段が設けられていることを特徴と
している。
【0055】本発明の請求項8記載の記録再生装置の記
録媒体着脱装置は、以上の課題を解決するために、カセ
ットに内蔵された記録媒体に対して、記録と再生との少
なくとも一方が可能な記録再生装置において、上記カセ
ットを着脱するためのカセット着脱可能位置と上記カセ
ットを記録再生するための記録再生位置との間を移動す
るカセットホルダが設けられ、上記カセットを上記カセ
ットホルダにおける収納位置と、上記カセットの一部が
露出した取出位置とに移動させる移動手段が上記カセッ
トホルダに設けられ、上記移動手段および上記カセット
ホルダを駆動する駆動手段が設けられ、上記駆動手段か
らの駆動力を上記移動手段に伝達するウォームギヤ機構
が、そのウォームギヤ機構におけるウォームホイールの
回転によりウォームギヤを回転できるように設定され、
前記カセットホルダの開成状態を検出する第3検出手段
が設けられ、上記第3検出手段からの信号に基づいて前
記駆動手段を制御する制御手段が設けられていることを
特徴としている。
【0056】本発明の請求項9記載の記録再生装置の記
録媒体着脱装置は、以上の課題を解決するために、カセ
ットに内蔵された記録媒体に対して、記録と再生との少
なくとも一方が可能な記録再生装置において、上記カセ
ットを着脱するためのカセット着脱可能位置と上記カセ
ットを記録再生するための記録再生位置との間を移動す
るカセットホルダが設けられ、上記カセットを上記カセ
ットホルダにおける収納位置と、上記カセットの一部が
露出した取出位置とに移動させる移動手段が上記カセッ
トホルダに設けられ、上記移動手段および上記カセット
ホルダを駆動する駆動手段が設けられ、上記駆動手段か
らの駆動力を上記移動手段に伝達する伝達手段が上記カ
セットホルダ内に設けられ、上記移動手段と連動する制
御用ピンが、上記移動手段の移動方向に対して直角な方
向に延びる長穴部を備える制御用ガイド孔に挿入されて
いることを特徴としている。
【0057】本発明の請求項10記載の記録再生装置の
記録媒体着脱装置は、以上の課題を解決するために、カ
セットに内蔵された記録媒体に対して、記録と再生との
少なくとも一方が可能な記録再生装置において、上記カ
セットを着脱するためのカセット着脱可能位置と上記カ
セットを記録再生するための記録再生位置との間を移動
するカセットホルダが設けられ、上記カセットを上記カ
セットホルダにおける収納位置と、上記カセットの一部
が露出した取出位置とに移動させる移動手段が上記カセ
ットホルダに設けられ、上記移動手段および上記カセッ
トホルダを駆動する駆動手段が設けられ、上記駆動手段
からの駆動力を上記移動手段に伝達する伝達手段が上記
カセットホルダ内に設けられ、上記伝達手段に駆動力を
伝達する平ギヤ部が、欠歯部を有して設けられているこ
とを特徴としている。
【0058】本発明の請求項11記載の記録再生装置の
記録媒体着脱装置は、以上の課題を解決するために、カ
セットに内蔵された記録媒体に対して、記録と再生との
少なくとも一方が可能な記録再生装置において、上記カ
セットを着脱するためのカセット着脱可能位置と上記カ
セットを記録再生するための記録再生位置との間を移動
するカセットホルダが設けられ、上記カセットを上記カ
セットホルダにおける収納位置と、上記カセットの一部
が露出した取出位置とに移動させる移動手段が上記カセ
ットホルダに設けられ、上記移動手段および上記カセッ
トホルダを駆動する駆動手段が設けられ、上記駆動手段
からの駆動力を上記移動手段に伝達する伝達手段が上記
カセットホルダ内に設けられ、上記駆動手段からの駆動
力が伝達される第1ラックギヤと、上記駆動力を上記伝
達手段に伝達する第2ラックギヤとを相互に背向して備
える板状のラック部材が、上記カセットホルダを駆動す
るための第3ラックギヤを上記第2ラックギヤと異なる
位置に備えるように設けられていることを特徴としてい
る。
【0059】本発明の請求項12記載の記録再生装置の
記録媒体着脱装置は、以上の課題を解決するために、カ
セットに内蔵された記録媒体に対して、記録と再生との
少なくとも一方が可能な記録再生装置において、上記カ
セットを着脱するためのカセット着脱可能位置と上記カ
セットを記録再生するための記録再生位置との間を移動
するカセットホルダが設けられ、上記カセットを上記カ
セットホルダにおける収納位置と、上記カセットの一部
が露出した取出位置とに移動させる移動手段が上記カセ
ットホルダに設けられ、上記移動手段および上記カセッ
トホルダを駆動する駆動手段が設けられ、上記駆動手段
からの駆動力を上記移動手段に伝達する伝達手段が上記
カセットホルダ内における略中央部に設けられているこ
とを特徴としている。
【0060】
【作用】上記の請求項1の構成によれば、カセットを着
脱するためのカセット着脱可能位置と上記カセットを記
録再生するための記録再生位置との間を移動するカセッ
トホルダが設けられ、上記カセットホルダを駆動する駆
動手段が設けられているから、上記カセットホルダの移
動速度を一定とすることができ、従来のような経年劣化
によるカセットホルダの移動速度の変化を回避できる。
【0061】また、上記カセットを上記カセットホルダ
における収納位置と、上記カセットの一部が露出した取
出位置とに移動させる移動手段が上記カセットホルダに
設けられているから、上記カセットの着脱が容易とな
る。
【0062】その上、上記の構成は、上記駆動手段から
の駆動力を上記移動手段に伝達する伝達手段が上記カセ
ットホルダ内に設けられているから、単一の伝達手段を
用いて、移動時の移動手段の振れを従来と同様に低減で
きて、移動手段の円滑な移動が可能となる。
【0063】上記の請求項2記載の構成によれば、さら
に、上記スライダを開くために上記スライダの側部と当
接して所定範囲で回動するスライダ開閉機構が付勢され
て設けられ、上記移動手段に、上記第2カセットを所定
位置に保持するために、前記凹部に嵌入して係止する第
2係止手段が設けられているから、上記スライダを開い
た第2カセットを、スライダ開閉機構による付勢力に抗
してカセットホルダ内に係止することができる。
【0064】一方、上記移動手段に、上記第1カセット
を所定位置に保持するために、前記凸部と係止する第1
係止手段が設けられているから、挿入された第1カセッ
トをスライダ開閉機構による付勢力に抗してカセットホ
ルダ内に係止することができる。したがって、上記構成
は、第2カセットの移動手段への挿入完了時に、上記ス
ライダを開いた状態とすることができる。
【0065】上記の請求項3記載の構成によれば、さら
に、第1カセットを移動手段に正規に挿入すると、第2
検出手段が、例えばOFFからONとなり、さらに第1
カセットを挿入して駆動用凹部に嵌入すると変位が解除
されてOFFとなり、第1検出手段は、第1カセットの
挿入完了時に例えばONとなる。
【0066】また、第1カセットを前後逆に挿入する
と、第2検出手段がOFFからONとなり、第1検出手
段は、第1カセットの挿入完了時にONとなる。
【0067】一方、第2カセットを正規に挿入すると、
スライダが開いているから、導入用凹部により第2検出
手段が、例えばOFFからOFFとなり、第1検出手段
は、第2カセットの挿入完了時にONとなる。また、第
2カセットを正規以外の方向で挿入すると、第2検出手
段が、スライダが開いていないから、例えばOFFから
ONとなり、第1検出手段は、第2カセットの挿入完了
時にONとなる。
【0068】これにより、上記構成は、第1カセットお
よび第2カセットの誤挿入を検出することができる。
【0069】上記の請求項4記載の構成によれば、さら
に、上記駆動力を直角に変換して上記伝達手段に伝達す
るかさ歯車機構が設けられ、上記かさ歯車機構における
一方のかさ歯車の回転軸が、前記カセットホルダの回動
軸と同軸上に設けられているから、カセットホルダが回
動した任意の角度位置でも、駆動手段からの駆動力を移
動手段にロスなく一定に伝達することができ、上記移動
手段の移動を円滑にできる。
【0070】上記の請求項5記載の構成によれば、さら
に、第2検出手段が上記移動手段に設けられているか
ら、移動手段へのカセットの挿入時に、誤挿入を検出す
ることができて、例えばカセットホルダの回動を停止で
きることにより、カセットの損傷を回避できる。
【0071】上記の請求項6記載の構成によれば、さら
に、第1カセットの移動手段への挿入時に上記ピンが第
1カセットの前面を当接しながら移動する際に、上記第
1開口部付近の厚さが厚くなっており、また、ピンをカ
セットの厚さ方向に変位させる傾斜部が上記スライダの
開成に伴って上記ピンの当接部位が減少するように設け
られている。
【0072】このことから、上記ピンと第1カセットの
前面との当接部位をほぼ一定とすることができることに
より、上記ピンの第1カセットの前面への当接時におけ
る第1カセットの厚さの薄い部分においても、上記ピン
と第1カセットの前面との当接不良を回避できる。
【0073】一方、第2カセットの移動手段への挿入時
には、第2カセットが第1カセットより厚さが厚いた
め、上記ピンと第1カセットの前面との当接不良が回避
されると、同様に上記ピンと第2カセットの前面との当
接不良が回避され、スライダ開閉機構の動作不良も防止
できる。
【0074】上記の請求項7記載の構成によれば、スラ
イダ開閉機構が移動手段に設けられて、上記スライダ開
閉機構が移動手段と共に移動するから、スライダ開閉機
構を例えばカセットホルダに設けた場合と比べて、スラ
イダ開閉機構の付勢力に起因する移動手段のずれや傾き
等による上記移動手段の円滑な移動への悪影響を回避で
きる。
【0075】上記の請求項8記載の構成によれば、上記
駆動手段からの駆動力を上記移動手段に伝達するウォー
ムギヤ機構が、そのウォームギヤ機構におけるウォーム
ホイールの回転によりウォームギヤを回転できるように
設定されているから、前記カセットホルダが開成状態に
おいて、操作者が閉じる方向に押すと上記カセットホル
ダが回転する。
【0076】このとき、その回転が前記カセットホルダ
の開成状態を検出する第3検出手段により検出され、上
記第3検出手段からの信号に基づいて前記駆動手段を制
御する制御手段が設けられているから、上記のようにカ
セットホルダが開成状態で押されると、上記カセットホ
ルダを閉成状態まで回転させるように、上記駆動手段を
制御することができる。
【0077】上記の請求項9記載の構成によれば、上記
移動手段と連動する制御用ピンが、上記移動手段の移動
方向に対して直角な方向に延びる長穴部を備える制御用
ガイド孔に嵌入されているから、カセットの移動手段へ
の挿入完了時に、さらに、強く挿入しても、上記制御用
ピンにより制止されて、伝達手段等への負荷を回避する
ことができる。
【0078】上記の請求項10記載の構成によれば、上
記伝達手段に駆動力を伝達する平ギヤ部が、欠歯部を有
して設けられているから、上記平ギヤ部の取付角度を調
整することにより、上記カセットホルダと移動手段とへ
の駆動力の伝達のタイミングを容易に調整することがで
きる。また、上記移動手段の駆動完了後に上記カセット
ホルダを駆動するように、上記平ギヤを設定できる。
【0079】上記の請求項11記載の構成によれば、上
記駆動手段からの駆動力が伝達される第1ラックギヤ
と、上記駆動力を上記伝達手段に伝達する第2ラックギ
ヤとを相互に背向して備える板状のラック部材が、上記
カセットホルダを駆動するための第3ラックギヤを上記
第2ラックギヤと異なる位置に備えるように設けられて
いる。
【0080】このことから、カセットホルダが開成状態
の場合に、カセットを移動手段に挿入して駆動手段を駆
動させる時に、まず、移動手段を上記第2ラックギヤに
より移動させて、その移動が完了した後に、第3ラック
ギヤにより上記カセットホルダを移動させることができ
る。
【0081】上記の請求項12記載の構成によれば、移
動手段に伝達する伝達手段がカセットホルダ内における
略中央部に設けられているから、上記移動手段の移動の
際の駆動力がより均等にかかることにより、上記移動手
段をより円滑に移動させることが可能となる。
【0082】
【実施例】本発明の一実施例を実施例1として図1ない
し図30に基づいて説明すれば、以下の通りである。 〔実施例1〕本発明の記録再生装置の記録媒体着脱装置
では、記録媒体として、従来から使用されているアナロ
グ信号にて記録再生される、図2に示すコンパクトカセ
ットと、デジタル信号にて記録再生される図3に示すデ
ジタル用カセットとを記録再生できるようになってい
る。
【0083】本明細書では、上記のコンパクトカセット
をCカセット(第1カセット)100と称し、上記のデ
ジタル用カセットをDカセット(第2カセット)200
と称し、それら双方のカセットを示す時は単にカセット
100、200と称する。なお、上記Dカセット200
およびCカセット100の詳細な説明は、前記従来例で
述べたのでここでは省略する。また、図示しないが、C
カセット100にはアナログ用磁気テープ(第1記録媒
体)が収納され、Dカセット200にはデジタル用磁気
テープ(第2記録媒体)が収納されている。
【0084】まず、図4に示すように、カセット10
0、200を保持して取り出し可能位置と記録再生位置
との間で開閉動作するカセットホルダ2と、挿入された
カセットをカセットホルダ2内で取り出し位置と収納位
置との間移動させるホップアップ部材(移動手段)3
と、Dカセット200のスライダー開閉機構、カセット
の誤挿入を検出するためのカセット表裏検出機構、およ
びカセットロック機構とについて説明する。
【0085】上記のカセットホルダ2は、断面略コの字
状に成形され、図5に示すように、キャビネット1に対
して蓋回動軸2aを介し回動自在に取り付けられてお
り、前記のホップアップ部材3を、カセットの脱着方向
であるH−G方向に移動自在に有している。
【0086】つまり、ホップアップ部材3の側面にH−
G方向に並設された一対の略円柱状のスライドガイドピ
ン3gを、カセットホルダ2の側面にH−G方向に延び
る長穴形状の一対のスライド用ガイド孔2dに、図1に
示すホルダースペーサ6を介して嵌入して、ホップアッ
プ部材3がカセットホルダ2に対して取り付けられてい
る。
【0087】キャビネット1には、図4に示すように、
カセットホルダ2およびホップアップ部材3を駆動する
モータ(駆動手段)25を支持するモーターホルダ21
がビス(図示せず)により取り付けられている。モータ
25のモータシャフト25aには、圧入により動力伝達
用のモータプーリ26が装着されている。
【0088】一方、モーターホルダ21のB方向側に、
図5に示すように、上記モータプーリ26からの駆動力
が伝達されるウォームギヤ23を取り付けるための略U
字状の支持孔21a、丸型の支持孔21bが穿設されて
おり、モーターホルダ21に対してF方向にウォームギ
ヤ23を挿入した後、図4に示すように、ウォームギヤ
固定板27がモーターホルダ21に対しビス固定され
て、ウォームギヤ23が、前記のモータシャフト25a
と平行に、かつ、モーターホルダ21に対して回動自在
に取り付けられている。
【0089】また、図5に示すように、ウォームギヤ2
3の回動軸のD方向端には、動力伝達用プーリ23aが
一体的に形成されている。このとき、前記の各支持孔2
1a・21bの間隔は、ウォームギヤ23のギヤ部の長
さに対して若干長く設定されているため、モーターホル
ダ21内でウォームギヤ23がスムースに回動できるよ
うになっている。なお、上記のウォームギヤ23は、後
述するウォームホイール22の回転力によって回転でき
るように、3条もしくは4条での歯加工が形成されてい
る。
【0090】一方、モーターホルダ21のB方向側面に
立設されたボス21cに、上記ウォームギヤ23から駆
動力が伝達される上述したウォームホイール22が嵌入
されており、このウォームホイール22は、上記ウォー
ムギヤ23と歯合するウォーム歯車22aと平歯車22
bとを同軸上に備えている。
【0091】モーターホルダ21のB方向側面のE方向
側には、後述する可動ラックA(ラック部材)20の取
付用のボス21dが、C−D方向に並んで立設されてお
り、一方、前述の可動ラックA20が、それに穿設され
たC−D方向長穴形状のガイド孔20dに上記各ボス2
1d・21dを嵌入して、C−D方向に移動可能に取り
付けられている。
【0092】上記の可動ラックA20には、C−D方向
に延びる3組のラックギヤ20a・20b・20cがそ
れぞれ一体成形により設けられており、ラックギヤ(第
1ラックギヤ)20aは前記の平歯車22bと歯合し
て、可動ラックA20をC−D方向に往復移動させ、ラ
ックギヤ(第3ラックギヤ)20bは、可動ラックA2
0の移動に伴って前記カセットホルダ2を開閉するよう
に駆動力を伝達し、ラックギヤ(第2ラックギヤ)20
cは、可動ラックA20の移動に伴って前記のホップア
ップ部材3を移動させるように駆動力を伝達できるよう
になっている。
【0093】このようなラックギヤ20b・20cは、
それらの取付位置をC−D方向に所定間隔でずらして設
けることにより、カセットホルダ2の開閉とホップアッ
プ部材3の移動のタイミングを図るようになっている。
なお、上記カセットホルダ2は、図示しないが、バネ等
により開成方向に付勢されている。
【0094】前記キャビネット1のD方向端部には、図
1に示すように、前記カセットホルダ2を回動自在に支
持する一対の支点軸孔1aが相対向して設けられてお
り、カセットホルダ2のC−D方向両側部からD方向に
延びる一対のカセット蓋支点軸2aが上記各支点軸孔1
aにそれぞれ軸着されており、そのB方向の一方のカセ
ット蓋支点軸2a内に、前記のラックギヤ20cから駆
動力が伝達される直交ギヤA18の回転軸18cが同軸
に軸着されている。また、直交ギヤA18は、前記ラッ
クギヤ20cと歯合する平歯車18aおよびその平歯車
18aと一体的に回動するかさ歯車18bとを一体成形
にて有している。
【0095】これにより、カセットホルダ2はキャビネ
ット1の一対の支点軸孔1aを中心に往復回動可能とな
っており、一方、カセットホルダ2のカセット蓋支点軸
2aと同軸上に設けられた直交ギヤA18と、その回動
軸に対して直交する回動軸を有し、上記直交ギヤA18
と歯合する直交ギヤB17とにより、カセットホルダ2
の回動位置に関係なく、直交ギヤA18からの駆動力が
直交ギヤB17に伝達できるようになっている。すなわ
ち、このような直交ギヤB17および直交ギヤA18と
によりかさ歯車機構が形成されている。
【0096】また、カセットホルダ2の内側には、上記
の直交ギヤA18、およびカセットホルダ2の中央部に
設けられ上記直交ギヤA18からの駆動力が伝達される
ピニオンギヤ15を所定位置にそれぞれ支持するシャー
シ14が取り付けられている。このシャーシ14は、直
交ギヤA18に近接した位置のカセットホルダ2にD方
向に延びるように立設されたシャーシ取付ボス2b、お
よびカセットホルダ2の内側中央部左に垂設されたシャ
ーシ取付ボス2cにビス(図示せず)にて固定されてい
る。
【0097】よって、前記直交ギヤB17は、シャーシ
14のD方向端部に直交ギヤB取付用ボス14cを介し
て回動自在に取り付けられており、一体的に回動するか
さ歯車17aおよびタイミングプーリ17bを有してい
る。
【0098】一方、前記ピニオンギヤ15は、シャーシ
14のC方向端部にピニオンギヤ取付ボス14aを介し
て回動自在に取り付けられており、一体的に回動するタ
イミングプーリ15aおよび平歯車15bとを有し、上
記のタイミングプーリ17bとタイミングプーリ15a
との間に駆動力を伝達するためのタイミングベルト19
が巻き掛けられている。
【0099】次に、前記のホップアップ部材3について
説明すると、ホップアップ部材3は、断面略L字状のカ
セットホルダA3a、断面略L字状のカセットホルダB
3bおよび板状のカセットホルダ補強金具3cとを有
し、それらはビス(図示せず)にて相互に固定されて成
形され、挿入されたカセット100、200を保持でき
るようになっている。
【0100】カセットホルダA3aには、Dカセット2
00のスライダ200cを開閉する開閉レバーピン8a
が貫入される弓形長穴形状のレバー走行ガイド孔3fが
設けられており、さらに、開閉レバーピン8aを先端部
に有するスライダ開閉レバー8と当接して安定に回動走
行させる板状カバーであるガイド部3f1 が上記レバー
走行ガイド孔3fを覆うように設けられている。
【0101】その上、上記ガイド部3f1 は、スライダ
開閉レバー8の回転に伴って、開閉レバーピン8aのホ
ップアップ部材3内への突出部分を減少するようにスラ
イダ開閉レバー8を変位させるように傾斜するように形
成されている。
【0102】一方、カセットホルダA3aおよびカセッ
トホルダB3bの側面には、ホップアップ部材3がカセ
ットホルダ2内で往復駆動される時、移動をスムースに
するためにホルダスペーサ6が挿着されている。
【0103】そして、カセットホルダ補強金具3cに
は、ホップアップ部材3の駆動ガタを防止できるよう
に、ホップアップ部材3の重量バランスを考慮してホッ
プアップ部材3のB−A方向のほぼ中央部にC−D方向
に延びる可動ラックB(伝達手段)16がビス(図示せ
ず)にて固定されている。
【0104】上記の可動ラックB16には、C−D方向
に延びる長穴形状のシャーシガイドボス孔16aが穿設
されており、一方、シャーシ14にC−D方向に並んで
それぞれ立設された一対の可動ラックBガイドボス14
bに上記シャーシガイドボス孔16aを挿入することに
より、ホップアップ部材3は、カセットホルダ2および
シャーシ14に対してC−D方向に移動可能となってい
る。
【0105】また、ホップアップ部材3には、図5に示
すように、カセットの収納およびカセットホルダ2の回
動を安定化するために、挿入されたCカセット100を
押圧して係止するようにカセットロックレバー(第1係
止手段)A4、および挿入されたDカセット200を押
圧して係止するカセットロックレバー(第2係止手段)
B5が両側面部に設けられ、また、一対のカセット押さ
えバネ7がカセットホルダ補強金具3cの内側にC−D
方向に沿って設けられてる。
【0106】さらに、ホップアップ部材3には、図1に
示すように、スライダ開閉レバー8、スライダ開閉スプ
リング9、スライダ開閉レバー回動軸10、カセット表
裏検出レバー11、カセット表裏検出スイッチ(第2検
出手段)12、およびカセット100、200の挿入完
了を検出するカセット検出スイッチ(第1検出手段)1
3が設けられている。
【0107】そして、カセット表裏検出レバー11は、
押圧により弾性的に変位する先端部11aを備えてお
り、その先端部11aは、先端に向かって径が小さくな
る略ドーム状に形成され、かつ、カセット収納部3dの
内方に延び、その上、Dカセット200の挿入時にカセ
ット収納部3dに収納されたDカセット200における
案内用凹部(凹部)200eに、一方、Cカセット10
0の挿入時にカセット収納部3dに収納された図15に
示すCカセット100におけるキャプスタン孔100e
に面するように設定されている。
【0108】なお、カセット100、200を、図5に
示すように、カセット収納部3dに収納した時、スライ
ダ開閉レバー8は上記カセットを排出する方向の付勢力
を備えることになるが、前記の各カセットロックレバー
A4およびカセットロックレバーB5のカセット10
0、200への押力が、上記の付勢力に抗して上記カセ
ット100、200の排出方向への移動を係止できるよ
うになっている。
【0109】次に、上記実施例1の構成の動作について
説明すると、まず、カセット100、200をカセット
収納部3dに対しG方向に挿入し、そのカセット10
0、200の先端部がホップアップ部材3のカセットス
トッパ3eに当接すると、それ以上、カセット100、
200のG方向への移動は制止される。
【0110】すなわち、Dカセット200の収納時に
は、上記カセットロックレバーB5のロック片5aが、
図6に示すように、Dカセット200の凹部200aに
カセットロックレバーB5のバネ性により嵌まり込んで
係止すると共にカセット押さえバネ7の押力によって、
Dカセット200が、そのH−G方向の移動が係止され
てカセット収納部3d内にロックされるようになってい
る。
【0111】一方、図7に示すように、Cカセット10
0の収納時には、Cカセット100の側面に設けられた
凸部100aのH方向端部の勾配部100bと、カセッ
トロックレバーA4のロック片4aとが、カセットロッ
クレバーA4のバネ性により当接して係止すると共にカ
セット押さえバネ7の押力によって、Cカセット100
が、そのH−G方向の移動が係止されてカセット収納部
3d内にロックされるようになっている。このようにし
て、カセットロックレバーA4およびカセットロックレ
バーB5により前述したカセットロック機構が形成され
ている。
【0112】次に、前記のスライダ開閉レバー8の動作
について説明すると、まず、Dカセット200をG方向
に挿入すると、図8ないし図10に示すように、Dカセ
ット200の導入用凹部200bにスライダ開閉レバー
8の開閉レバーピン8aが挿入される。
【0113】続いて、さらにDカセット200をG方向
に挿入すると、図11ないし図13に示すように、スラ
イダ開閉レバー8は、スライダ開閉スプリング9の付勢
力に抗して、カセットホルダA3aの設置面に対して勾
配のついたレバー走行ガイド3fに沿って、反時計方向
に回転して、Dカセット200の開口部(第2開口部)
200fを露出するようにスライダ200cをB方向に
移動させる。
【0114】その後、Dカセット200の挿入完了時に
は、前記開閉レバーピン8aが、Dカセット200のス
トッパー溝200dに嵌まり込んで、スライダ開閉レバ
ー8の回動が係止されスライダ200cの移動が停止す
る。このとき、上記の開口部200fが完全に露出して
Dカセット200が開成状態、すなわち記録再生可能な
状態を維持してカセット収納部3d内に保持されるよう
になっている。
【0115】このとき、スライダ開閉レバー8の回転に
伴って開閉レバーピン8aの先端は、Dカセット200
における案内用凹部200e内を移動するが、その案内
用凹部200eの深さが約 2.5mmと深さ規制を備えてお
り、また、カセットホルダA3aの設置面に対して勾配
のついたガイド部3f1 が設けられているから、開閉レ
バーピン8aがI方向、つまりホップアップ部材3内へ
の突出部分が短くなる方向に約1mm変位する。
【0116】このことから、開閉レバーピン8aのDカ
セット200への当接当初に、例えば、その前面と当接
してスライダ200cを移動させても、その先端が上記
のように変位して、案内用凹部200e内に確実に入り
込み、また、確実にストッパー溝200dに嵌まり込ん
で、スライダ開閉レバー8の回動を所定位置で係止する
ことが可能となっている。
【0117】なお、Dカセット200は、Cカセット1
00より厚さで約1mm厚く設定されているから、後述す
るように、Cカセット100において開閉レバーピン8
aとCカセット100の前面との当接が確実な場合は、
Dカセット200においても開閉レバーピン8aとDカ
セット200の前面との当接は確実なものとなる。
【0118】一方、図14ないし図16に示すように、
Cカセット100の挿入時では、Cカセット100がG
方向に挿入されると、Cカセット100の前面側の勾配
部100c付近と前記開閉レバーピン8aとが当接し、
さらに、Cカセット100を挿入すると、スライダ開閉
レバー8が前記のレバー走行ガイド孔3fにそって反時
計方向に回動し、図17ないし図19に示すように、C
カセット100がカセット収納部3dに収納されること
により、Cカセット100の移動が制止されてスライダ
開閉レバー8の回動が停止する。
【0119】このようにしてCカセット100がホップ
アップ部材3内に収納された後、カセットホルダ2が閉
成動作して、Cカセット100の図示しないヘッド挿入
用開口(第1開口部)に磁気ヘッドが挿入されて記録再
生可能となる。
【0120】このとき、上記ガイド部3f1 に勾配が設
けられていて、開閉レバーピン8aの当接時では、Cカ
セット100の厚みが薄いから、その当接を確実にでき
るようにJ方向に深くなっており、スライダ開閉レバー
8の回動に伴って、その開閉レバーピン8aのCカセッ
ト100への当接部位が肉厚部100dに移動して、開
閉レバーピン8aがI方向に移動しながらCカセット1
00の前面部を移動する。 これにより、開閉レバーピ
ン8aとCカセット100の前面部との当接を、当初か
ら確実にできると共に、Cカセット100の挿入完了時
にピンチローラ挿入用開口部100fを塞ぐことなく、
その機能を阻害することが回避できるようになってい
る。
【0121】このようにしてスライダ開閉レバー8、開
閉レバーピン8aおよびスライダ開閉スプリング9とに
より前述したスライダ開閉機構が形成されており、上記
ガイド部3f1 に勾配が設けられているから、開閉レバ
ーピン8aとカセット100、200の前面との当接不
良を防止して、そのような当接不良に起因するカセット
100、200の厚さ方向端面と開閉レバーピン8aと
の当接によるカセット100、200の損傷を回避で
き、また、カセット100、200の挿入不良も防止で
きる。
【0122】次に、カセット表裏検出動作について説明
すると、まず、Dカセット200の収納時の場合、図1
2および図13に示すように、Dカセット200がカセ
ット収納部3dに正常(表側E方向)状態で挿入された
時は、スライダ開閉レバー8によりスライダ200cが
開成されており、図20および図21に示すように、D
カセット200の案内用凹部200eにカセット表裏検
出レバー11の先端部11aが嵌まり込んで、その先端
部11aは変位しない、つまり動作しない状態となって
いる。
【0123】したがって、カセット表裏検出レバー11
の変位によって作動するカセット表裏検出スイッチ12
もOFFの状態を維持することとなる。一方、カセット
100、200の挿入完了を検出するカセット検出スイ
ッチ13は、カセット収納部3dにDカセット200が
保持された時にDカセット200を検出し、OFFより
ON状態となる。
【0124】ところで、Dカセット200を表裏、また
は上下方向を逆に挿入した時は、上記のように案内用凹
部200eがなく、図22および図23に示すように、
カセット表裏検出レバー11の先端部11aがDカセッ
ト200と当接して変位し、その変位をカセット表裏検
出スイッチ12により検出されて、カセット表裏検出ス
イッチ12がOFFからON状態となる。また、カセッ
ト検出スイッチ13もOFFからON状態となる。
【0125】一方、Cカセット100が正常状態でカセ
ット収納部3dに収納された場合、図24ないし図26
に示すように、まず、Cカセット100の肉厚部100
dとカセット表裏検出レバー11の先端部11aとが当
接して、その先端部11aが変位するからカセット表裏
検出スイッチ12がOFFからON状態となり、さら
に、Cカセット100を挿入すると、上記の先端部11
aが、Cカセット100におけるキャプスタン孔100
eに面して、カセット表裏検出レバー11のバネ性によ
りキャプスタン孔100eに嵌まり込んで元の位置に復
帰するから、カセット表裏検出スイッチ12がONから
OFF状態となる。
【0126】ところで、図27および図28に示すよう
に、Cカセット100を上下方向を逆に挿入した時は、
Cカセット100とカセット表裏検出レバー11の先端
部11aとが当接して、その先端部11aが変位するか
らカセット表裏検出スイッチ12がOFFからON状態
となる。
【0127】このように上記実施例1の構成では、カセ
ット表裏検出レバー11の先端部11aを、図20に示
すカセット収納部3dに収納されたDカセット200に
おける案内用凹部200eと、カセット収納部3dに収
納された図15に示すCカセット100におけるキャプ
スタン孔100eとの双方に面するように、カセット収
納部3dの内方に延び、かつ、先端に向かって径が小さ
くなる略ドーム状に形成することにより、カセット10
0、200の正常挿入と誤挿入とによって先端部11a
の変位が異なることを利用し、その変位を検出するカセ
ット表裏検出スイッチ12にて、カセット100、20
0の正常挿入と誤挿入とを下記の表1のように検出でき
るようになっている。
【0128】
【表1】
【0129】次に、カセット収納部3dへのカセット1
00、200の挿入後のカセットホルダ2等の動作につ
いて説明すると、まず、電源スイッチ(図示せず)をO
FFよりON状態にすると、図4に示すモータ25が反
時計方向に回転する。その回転駆動力がモータベルト2
4を介しウォームギヤプーリ23aに、それらの直径比
で減速されて伝達され、ウォームギヤプーリ23aを反
時計方向に回転する。
【0130】続いて、上記駆動力は、ウォームギヤプー
リ23aと同軸上のウォームギヤ23と歯合するウォー
ムホイール22のウォーム歯車22aに減速して伝達さ
れ、ウォームホイール22を時計方向に回転する。次
に、その回転駆動力は、図5に示すように、ウォームホ
イール22の平歯車22bと歯合している可動ラックA
20のラックギヤ20aに伝達され、可動ラックA20
は可動ラックA取付用ボス21dに案内されD方向に移
動する。
【0131】このとき、その移動により、可動ラックA
20のラックギヤ20cと歯合している直交ギヤA18
の平歯車18aに駆動力が伝達され、直交ギヤA18が
反時計方向に回転する。その回転駆動力は、直交ギヤA
18と同軸上のかさ歯車18bと歯合している直交ギヤ
B17のかさ歯車17aに伝達され、直交ギヤB17は
時計方向に回転する。
【0132】続いて、その回転駆動力が、図1に示すよ
うに、タイミングプーリ17b、タイミングベルト19
およびタイミングプーリ15aを介してピニオンギヤ1
5に伝達され、ピニオンギヤ15は反時計方向に回転す
る。
【0133】そして、上記の回転駆動力は、ピニオンギ
ヤ15と同軸上に設けられた平歯車15bと歯合してい
る可動ラックB16のラックギヤ16bに伝達されるこ
とにより、可動ラックB16はD方向に移動する。
【0134】そこで、可動ラックB16とホップアップ
部材3とは、前述のごとくビスにて固定されており、よ
って、ホップアップ部材3は、可動ラックB16の移動
に伴って、シャーシ14の可動ラックガイドボス14b
をA−B方向の移動を規制するガイドとして、また、図
5に示すように、カセットホルダ2のスライド用ガイド
孔2dをI−J方向の移動を規制するガイドとして、ス
ムースにG方向に移動する。
【0135】次に、上記のホップアップ部材3の移動後
のカセットホルダ2の回動動作について説明すると、こ
のようにホップアップ部材3の移動が完了した時点で、
前記直交ギヤA18の平歯車18aと、可動ラックA2
0のラックギヤ20cとの歯合が解除され、一方、図2
9に示すように、可動ラックA20における前記ラック
ギヤ20bと、前述したように開成方向に付勢されてい
るカセットホルダ2の回転ギヤ2fとが歯合するように
なっている。
【0136】よって、可動ラックA20のD方向へのさ
らなる移動に伴って、カセットホルダ2は、開成方向へ
の付勢力に抗してカセット蓋支点軸2aを回動中心とし
て反時計方向に回転する。その後、図30に示すよう
に、可動ラックA20の走行ガイド孔20dのC方向端
部と、モーターホルダ21の可動ラックA取付用ボス2
1dとが当接してカセットホルダ2の回転が停止する。
このとき、カセットホルダ2の回転ギヤ2fと前記ラッ
クギヤ20bとの歯合は維持されている。
【0137】このように閉成方向に回転し停止したカセ
ットホルダ2の位置が、所定の記録再生位置であって、
図示しない磁気ヘッドがカセット100、200の開口
部に進入し、上記の磁気ヘッドとテープとが接触して、
記録もしくは再生が行われることになる。
【0138】次に、カセット100、200の取り出し
可能位置への動作について説明すると、まず、図示され
ていない排出用スイッチをOFFよりON状態とする
と、図4に示すモータ25が時計方向に回転し、モータ
ベルト24を介しウォームギヤプーリ23aに減速動力
伝達され、ウォームギヤプーリ23aは時計方向に回転
する。
【0139】続いて、上記駆動力は、ウォームギヤプー
リ23aと同軸上のウォームギヤ23と歯合するウォー
ムホイール22のウォーム歯車22aに減速して伝達さ
れ、ウォームホイール22を反時計方向に回転する。次
に、その回転駆動力は、図5に示すように、ウォームホ
イール22の平歯車22bと歯合している可動ラックA
20のラックギヤ20aに伝達され、可動ラックA20
は可動ラックA取付用ボス21dに案内されC方向に移
動する。
【0140】このとき、上記可動ラックA20のラック
ギヤ20bとカセットホルダ2の回転ギヤ2fとが歯合
しているから、可動ラックA20の移動に伴って、カセ
ットホルダ2はカセット支点軸2aを回動中心として時
計方向に回転する。さらに、可動ラックA20がさらに
C方向に移動すると、可動ラックA20のラックギヤ2
0cと、直交ギヤA18の平歯車18aと歯合して、時
計方向に直交ギヤA18が回転する。このとき、上記ラ
ックギヤ20bと回転ギヤ2fとの歯合が解除されて、
開成方向に付勢されているカセットホルダ2は、図示し
ないストッパーにより所定の開成位置に停止している。
【0141】続いて、直交ギヤA18の同軸上のかさ歯
車18bと歯合している直交ギヤB17のかさ歯車17
aに動力伝達され、直交ギヤB17は反時計方向に回転
する。直交ギヤB17の同軸上のタイミングプーリ17
bとピニオンギヤ15の同軸上のタイミングプーリ15
aとの間をタイミングベルト19を介し動力が伝達され
て、ピニオンギヤ15は時計方向に回転する。
【0142】よって、ピニオンギヤ15の同軸上の平歯
車15bに歯合している可動ラックB16のラックギヤ
16bに動力が伝達され、可動ラックB16がH方向に
移動し、可動ラックB16と一体のホップアップ部材3
もH方向に移動することになる。その後、ホップアップ
部材3がH方向の所定位置まで移動すると、図示しない
スイッチが作動してモータ25が停止する。これによ
り、カセットホルダ2が開き、ホップアップ部材3に収
納されたカセット100、200を取り出し可能な位置
に移動させるようになっている。
【0143】次に、本発明の他の実施例を実施例2とし
て、図2および図3、並びに図31ないし図35に基づ
いて説明する。なお、説明の便宜上、前記の実施例1の
図面に示した部材と同一の機能を有する部材について
は、同一の部材符号を付与し、その説明を省いた。
【0144】〔実施例2〕記録再生装置の記録媒体着脱
装置では、図31に示すように、カセットホルダ2にカ
セットカバー33が取り付けられており、そのカセット
カバー33は、カセットホルダ2に設けられたピン(図
示せず)をカセットカバー33に設けられたスリット
(図示せず)にスライド嵌入して取り付けられている。
【0145】キャビネット1には、実施例1と同様に、
カセットホルダ2等を駆動するためのモータ25が取り
付けられ、そのモータ25の回転軸25aには、圧入に
よりモータプーリ26が設けられている。
【0146】キャビネット1のB方向D側に、ウォーム
ギヤ23が回動自在に貫装される取付支持片1eがそれ
ぞれ設けられており、ウォームギヤ23のC方向端に
は、ウォームギヤ23のD方向への移動を規制するスト
ッパー23bが取り付けられている。このとき、ウォー
ムギヤ23のギヤ部の長さは、各支持片23e間の距離
より若干短くなるように設定されていて、ウォームギヤ
23がスムースに回転できるようになっている。
【0147】また、図35に示すように、キャビネット
1のB方向側面に立設したボスA1bには、図33に示
すように、上記ウォームギヤ23からの駆動力が伝達さ
れるウォームホイール22の回転軸が軸着されており、
このウォームホイール22は、上記ウォームギヤ23と
歯合するウォーム歯車22a、カセットホルダ2を回動
するための平歯ギヤ22b、ホップアップ部材3に往復
動させるための駆動力を伝達する間欠ギヤ(平ギヤ部)
22cとを同軸上に一体成形にて備えていて、上記間欠
ギヤ22cは駆動力を伝達する平ギヤ22c1 と、欠歯
部22c2 とを備えている。
【0148】その上、上記キャビネット1の同面上にボ
スB1cが立設されており、そのボスB1cに、前記実
施例1と同様に直交ギヤA18が軸着されており、その
直交ギヤA18には、前記間欠ギヤ22cと歯合する平
ギヤ18a、およびかさ歯車18bが同軸上に一体成形
されている。
【0149】一方、カセットホルダ2は、図35に示す
ように、その支点孔2a・2aに前記のキャビネット1
のボスB1cと支点軸1dを挿入することにより、キャ
ビネット1に対してボスB1cと支点軸1dとを中心に
回動自在に取り付けられている。
【0150】また、カセットホルダ2のB方向側面に
は、図31に示すように、上記支点孔2aを中心とする
扇型の回動用ギヤ2fが、前記平歯ギヤ22bと歯合す
るように設けられている。さらに、前記ボスa1bとボ
スB1cとの間は、それらに前記ウォームホイール22
とカセットホルダ2とを装着した後、ボスa1bとボス
B1cとの間隔を保持するすると共に上記回動用ギヤ2
fを補強する板状の補強アングル29がビス(図示せ
ず)により取り付けられている。
【0151】その上、上記回動用ギヤ2fの時計方向端
には、突出片2jが径方向外向きに延びるように設けら
れている一方、キャビネット1には、上記突出片2jと
支点軸1cとによる同心円上で対向する位置に、カセッ
トホルダ2の開閉を検出するオープン検出用スイッチ
(第3検出手段)30が設けられている。
【0152】これにより、カセットホルダ2をカセット
100、200の収納位置から取り出し可能位置に回動
するカセットホルダ2の開成時に、時計方向に回動した
上記突出片2jの先端部と開閉検出スイッチ30とが当
接して、そのオープン検出スイッチ30がONとなり、
モータ25を停止できるようになっている。
【0153】さらに、カセットホルダ2には、図32に
示すように、そのB方向側面から、図31に示すよう
に、下方に延びる突起部2dが成形されている一方、そ
の突出部2dと当接してカセットホルダ2の閉成を検出
するクローズ検出用スイッチ31がキャビネット1に設
けられている。
【0154】これにより、図示しない開閉ボタンにより
モータ25を駆動してカセットホルダ2が反時計方向に
開成された後、カセット100、200を上記カセット
ホルダ2に挿入後、上記開閉ボタンによりモータ25を
駆動してカセットホルダ2が時計方向に閉成された時
に、前記突起部2dがクローズ検出用スイッチ31を押
し、そのクローズ検出用スイッチ31がONとなり、モ
ータ25を停止してカセット100、200の収納完了
となるようになっている。
【0155】また、カセットホルダ2には、前記実施例
1と同様に、カセット100、200を収納し、かつ、
カセット100、200を着脱方向にそれぞれ移動させ
るホップアップ部材3が設けられている。
【0156】そして、カセットホルダ2の中央部には、
図32に示すように、C−D方向に延びる一対の相互に
平行なガイド用凸部2kが設けられ、これらをガイドと
して可動ラックB16が、ホップアップ部材3のカセッ
トホルダ補強金具3cへ移動可能に取り付けられてい
る。つまり、図31に示すように、ホップアップ部材3
が収納方向およびその収納方向とは反対方向であるG−
H方向に移動可能となっている。
【0157】また、図32に示すように、カセットホル
ダ補強金具3cには、前記実施例1と同様に、スライダ
開閉レバー8が回動可能に設けられ、そのスライダ開閉
レバー8に時計方向に付勢するスライダ開閉スプリング
9が取り付けられている。
【0158】一方、カセットホルダA3aには、スライ
ダ開閉レバー8が回動する際の安定性を高めるために弓
形板状のガイド片(傾斜部)2hが設けられており、そ
の上、そのガイド片2hは、スライダ開閉レバー8の先
端部が摺動する面が、カセットホルダA3aの取付面に
対して斜め、つまり、スライダ開閉レバー8が付勢力に
抗して回転するに伴って高さが順次増加するようになっ
ている。
【0159】これにより、スライダ開閉レバー8が反時
計方向に回転するに伴って、その先端部に取り付けられ
たピン8aの先端部におけるホップアップ部材3内への
突出部分が短くなるようになっている。
【0160】また、ホップアップ部材3におけるカセッ
トホルダA3aおよびカセットホルダB3bのB−A両
サイドには、カセット押さえバネ7がそれぞれ設けられ
ており、カセット100、200が装着された時、上記
の各カセット押さえバネ7により図示しないガイドに密
着させ安定した再生もしくは録音が可能となるようにな
っている。
【0161】カセットホルダ2のB方向側部D端部に
は、前記実施例1と同様に直交ギヤB17が設けられて
いて、その直交ギヤB17は、カセットホルダ2をサン
ドイッチとするようにかさ歯車17aおよびタイミング
ギヤ17bを同軸上に一体成形にて備えている。上記の
かさ歯車17aは前記のかさ歯車18bと歯合するよう
に設定され、かつ、それらかさ歯車17a・18bの回
転軸は、相互に直交するように設定されている。
【0162】カセットホルダ2の中央部ややB方向に立
設したボス2gに、ホップアップ部材3を駆動するため
のピニオンギヤ15が軸着されており、そのピニオンギ
ヤ15は、タイミングギヤ15aと平歯ギヤ15bとを
同軸上に一体成形にて有している。上記のタイミングギ
ヤ15aとタンミングギヤ17bとの間にはタイミング
ベルト19が巻き掛けられ、さらに、タイミングベルト
19に歯形が形成されていて、それら両者が確実に連動
するようになっている。
【0163】そして、カセットホルダ2には、ホップア
ップ部材3の移動とカセットホルダ2の開閉を制御する
ための板状のロックラック27がA−B方向に移動可能
に取り付けられている。したがって、カセットホルダ2
に一対の略T字状のガイド片2iがB−A方向に並ん
で、かつ、それらの頭部が相互に平行に立設されている
一方、それらガイド片2iにそれぞれ嵌入されるB−A
方向に延びる一対の長穴形状のガイド孔27a・27b
がロックラック27に穿設されている。
【0164】このとき、ロックラック27のカセットホ
ルダ2への取付を容易なものとするために、各ガイド孔
27a・27bのB方向端部に、前記の各ガイド片2i
が貫通し得る切欠27a1 および角孔27b1 が形成さ
れていて、ロックラック27を、上記切欠27a1 およ
び角孔27b1 と各ガイド片2i・2iとをそれぞれ合
わせて挿入した後、ロックラック27をA方向にスライ
ドさせることにより、ビス等の固定部材を用いなくと
も、確実に、かつ迅速に取り付けられるよう取付作業性
の向上にも配慮された取付構造となっている。
【0165】さらに、上記ロックラック27の中央部に
は、略ヘの字状の制御用ガイド孔27dが穿設されてい
て、その制御用ガイド孔27dに前記の可動ラックB1
6に立設された係合ピン16cが嵌入されている。
【0166】上記の制御用ガイド孔27dの形状につい
てさらに詳しく説明すると、制御用ガイド孔27dは、
カセットホルダ2に取り付けられた制御用ガイド孔27
dにおいて、まず、C方向端部からA方向に延びた後、
A方向に対してほぼ45度D方向に傾斜して延び、次に、
ほぼ90度B方向に折れ曲がって若干B方向に戻り、続い
て、D方向に真っ直ぐ延びて、全体として略ヘの字状に
形成されている。
【0167】その上、ロックラック27には、そのB方
向端部に前記ピニオンギヤ15の平歯車15bと歯合し
得るようにラックギヤ部27cが設けられており、よっ
て、平歯車15bのピッチ円の接線上にラックギヤ部2
7cのピッチ線が重なるようになっている。
【0168】一方、前記の可動ラックB16のC−D方
向に延びるラックギヤ16bは、前記ピニオンギヤ15
の平歯車15bと歯合し得るように平歯車15bのピッ
チ円の接線上にラックギヤ16bのピッチ線が重なるよ
うに、かつ、平歯車15bとラックギヤ部27cとの歯
合時には、上記ラックギヤ16bと平歯車15bとの歯
合がわずかに解除された位置に配置されている。
【0169】また、カセットホルダ2には、可動ラック
B16をC方向に付勢するトンボバネ28が配設されて
いて、後述するようにホップアップ部材3の負荷を軽減
してスムースなスライドを可能にしている。
【0170】一方、ホップアップ部材3のA方向側部D
端部には、カセット100、200の挿入完了を検出す
るカセット検出スイッチ13が設けられており、カセッ
ト挿入完了時には、カセット検出スイッチ13がONと
なり、後述するようにモータ25等の駆動を開始するよ
うになっている。
【0171】このように上記実施例2の構成では、カセ
ット100、200の記録再生位置への移動と共に、カ
セットホルダ2の回動とを単一の駆動手段であるモータ
25により可能にしている。また、前記のウォームギヤ
23は、大きな減速比を可能としており、さらに、ウォ
ームギヤ23の歯を3条あるいは4条となっている。
【0172】これにより、モータ25が故障や断線等に
より駆動しなくても、カセットホルダ2の開成もしくは
閉成は、操作者による操作により行うことができ、その
ような操作におけるウォームギヤ23等の各ギヤ2f・
22・15・17・18・23の破損が回避される構造
となっている。
【0173】さらに、前記の各ギヤ2f・22・15・
17・18・23、キャビネット1およびカセットホル
ダ2には、それらの初期位置を示すマークが刻印されて
いて、各ギヤ2f・22・15・17・18・23の組
付時のタイミング位置を容易に設定できるようになって
いる。したがって、上記構成は、ウォームホイール22
と一体の間欠ギヤ22cと、直交ギヤA18と一体の平
歯車18aとの組み合わせ時に、その歯合角度を調整す
ることにより、ホップアップ部材3の移動量と、カセッ
トホルダ2の回動のタイミングを変更することも可能と
なっている。
【0174】次に、上記実施例2の構成の動作について
説明する。なお、前記実施例1と重複する点については
詳細な説明を省いた。
【0175】上記構成において、カセット100、20
0に対する記録再生を行う際には、図33および図34
に示すように、カセットホルダ2が開成している状態
で、OPEN/CLOSEボタン(図示せず)をD方向に押すと、
モータ25がONとなり時計方向に回転を開始する。続
いて、モータベルト24を介してウォームギヤプーリ2
3aが同じく時計方向に回転する。
【0176】これにより、そのウォームギヤプーリ23
aと直結しているウォームギヤ23が時計方向に回転
し、次いで、そのウォームギヤ23と直交して歯合して
いるウォームホイール22が反時計方向に回転する。こ
のとき、同軸上の平歯ギヤ22bが同じく反時計方向に
回転して、その平歯ギヤ22bと歯合している回動用ギ
ヤ2fを時計方向に回転駆動することにより、カセット
ホルダ2が開成方向に回転する。
【0177】このとき、ウォームホイール22における
間欠ギヤ22cも反時計方向に回転し、図31に示すよ
うに、上記カセットホルダ2が約20度開成方向に回転す
ると、前記直交ギヤA18と一体の平歯車18aと、上
記間欠ギヤ22cにおける平ギヤ22c1 とが歯合す
る。
【0178】このことから、上記カセットホルダ2が約
20度開成方向に回転した後、さらに、ウォームホイール
22を反時計方向に回転駆動すると、直交ギヤA18は
時計方向に回転する。続いて、その直交ギヤA18と歯
合している直交ギヤB17が反時計方向に回転して、前
記のタイミングギヤ17b、タイミングベルト19、お
よびタイミングギヤ15aを介してピニオンギヤ15を
反時計方向に回転させる。
【0179】これにより、図34に示すように、平歯ギ
ヤ15bと歯合している可動ラックB16のラックギヤ
部16bがC方向に移動することになり、よって、図3
1に示すように、その可動ラックB16と一体のホップ
アップ部材3もG方向に移動駆動される。
【0180】このとき、図34に示すように、可動ラッ
クB16に立設された制御用ピン16cが、ロックラッ
ク27の制御用ガイド孔27d内をC方向に移動し、さ
らに、可動ラックB16が移動すると、その制御用ピン
16cが制御用ガイド孔27dの傾斜部に達すると、そ
の制御用ピン16cのC方向への移動に伴って前記ロッ
クラック27をA方向に移動させ、そのロックラック2
7のラックギヤ部27cと平歯車15bとを歯合させ
る。このとき、上記の歯合と同時に可動ラックB16の
ラックギヤ部16bと平歯車15bとの歯合が解除され
るようになっている。
【0181】また、この可動ラックB16のC方向への
移動の際、前記可動ラックB16とカセットホルダ2と
の間に設けられたトンボバネ28により、ホップアップ
部材3への負荷等を吸収できて、ホップアップ部材3の
C方向への移動をスムースなものとしている。
【0182】さらに、カセットホルダ2が反時計方向で
あく開成方向に回転すると、前記突出片2jの先端部と
開閉検出スイッチ30とが当接し、その開閉検出スイッ
チ30がONとなり、そのON信号がカセットホルダ2
の開成状態を示す信号として、図示しないマイコン等の
制御回路に入力され、モータ25がOFFとなり、カセ
ットホルダ2の回転は停止し開成状態が維持される。
【0183】以上のような動作により、カセット10
0、200が未収納なカセットホルダ2は開成状態とな
るが、カセット100、200が収納時における、カセ
ット100、200の記録再生位置から取り出し可能位
置に移動させる場合においても同様である。
【0184】つまり、カセット100、200が、記録
再生用のメカニズムに装着されている状態から、開成状
態に移行する場合、まず、カセットホルダ2が時計方向
に回転し始め、所定角度回転した、すなわち、ホップア
ップ部材3が図示しないメカニズムのリール台やキャプ
スタン軸等よりカセット100、200を抜き取った
後、ホップアップ部材3が移動するため、カセット10
0、200が、キャビネット1と摺接することが防止さ
れ、また、上記のメカニズムに無理な力が加わることも
回避されて、カセット100、200の着脱がスムース
にできる。
【0185】その上、カセットホルダ2の開成時に、ホ
ップアップ部材3がG方向に移動しているため、そのホ
ップアップ部材3に収納されていたカセット100、2
00の取り出しが極めて容易となり、操作性を向上させ
ることが可能となる。
【0186】次に、Dカセット200が挿入されたカセ
ットホルダ2が、開成状態から閉成る状態に回転し、か
つ、ホップアップ部材3により上記Dカセット200が
記録再生位置に移行する動作を説明する。
【0187】まず、図31に示すように、開成状態にあ
るカセットホルダ2にDカセット200を、上記カセッ
トホルダ2におけるホップアップ部材3に挿入すると、
図32に示すように、ホップアップ部材3に設けられた
スライダ開閉レバー8のピン8aが、図3に示すDカセ
ット200の導入用凹部200bに嵌まり込んで、操作
者の挿入力によりスライダ開閉スプリング9の付勢力に
抗して反時計方向に回転する。この回転力によりDカセ
ット200の前面に設けられたスライダ200cをB方
向に移動させ、ヘッド挿入用開口部およびピンチローラ
挿入用開口部(図示せず)が露出される。
【0188】さらに、Dカセット200をホップアップ
部材3内に挿入すると、ホップアップ部材3におけるカ
セットホルダ補強金具3cに設けられたストッパー(図
示せず)により、そのDカセット200のホップアップ
部材3内への挿入が係止され、収納完了となる。
【0189】このとき、ホップアップ部材3のA−B方
向両端部に設けられたDカセット200用の一対のカセ
ットロックレバーB5の係止力により、前記実施例1で
述べたように、スライダ開閉スプリング9の付勢力に打
ち勝ち、収納されたDカセット200がロックされて、
Dカセット200のカセットホルダ2への操作者による
収納が完了する。
【0190】さらに、上記のDカセット200を強い力
でホップアップ部材3内に挿入しようとしても、カセッ
トホルダ2に設けられたロックラック27により可動ラ
ックB16の制御用ピン16cがロックされているた
め、可動ラックB16が係止され、よって、ホップアッ
プ部材3も係止されて、ホップアップ部材3のD方向へ
の、図31ではH方向への移動が阻止されている。これ
により、上記構成は、Dカセット200の挿入によるホ
ップアップ部材3が移動して、カセットホルダ2の開閉
動作のタイミングを乱すことが回避されている。
【0191】また、ロックラック27に制御用ガイド孔
27dを設けることにより、カセット100、200の
収納されたカセットホルダ2を開く時、カセットホルダ
2が開き始めて所定角度に達した後、ホップアップ部材
3がG方向に移動し、また、カセット100、200の
収納されたカセットホルダ2を閉じる時、カセットホル
ダ2の回転と同時にホップアップ部材3がH方向に移動
して、カセットホルダ2の閉成完了以前に、ホップアッ
プ部材3によりカセット100、200が完全にカセッ
トホルダ2内に収まるようになっている。このため、上
記構成は、カセット100、200の損傷や、図示しな
いメカニズム等の損傷が回避できるようになっている。
【0192】なお、上記実施例2の構成は、前記実施例
1と同様に、カセット表裏検出レバー11、カセット表
裏検出スイッチ12を、スライダ開閉レバー8に近接し
て設けてもよく、これにより、実施例1と同様にカセッ
ト100、200の誤挿入が迅速に検出できる。
【0193】次に、上記の動作説明ではDカセット20
0を用いた例を挙げたが、Cカセット100を用いた場
合について説明する。なお、基本的な動作は前述のDカ
セット200と同様であるから、動作の異なる所のみ説
明する。
【0194】まず、Cカセット100をホップアップ部
材3に操作者により挿入されることにより、そのホップ
アップ部材3に設けられたスライダ開閉レバー8のピン
8aとCカセット100の前面部とが当接し、さらに、
Cカセット100が挿入されると、スライダ開閉レバー
8はCカセット100の前面部と当接しながら反時計方
向に回転する。
【0195】このようにCカセット100がホップアッ
プ部材3への収納が完了した位置で、Cカセット100
は前記のカセットロックレバーA4とCカセット100
の両サイドの凸部側面100bとが係合して、スライダ
開閉スプリング9の付勢力に打ち勝ってCカセット10
0がロック状態となる。
【0196】また、スライダ開閉レバー8のピン8a
は、前述のDカセット200のようにストッパー溝20
0dに嵌まり込むことがなく、Cカセット100の前面
部と当接しているため、Dカセット200の場合よりス
ライダ開閉レバー8の回転角度は大きくなる。
【0197】以下、カセットホルダ2の動作、各ギヤ2
f・22・15・17・18・23、およびロックラッ
ク27等の動作は前述のDカセット200と同じであ
り、それらの説明を省略する。
【0198】次いで、Dカセット200が図示しないメ
カニズムに装着されたカセットホルダ2の閉成状態か
ら、Dカセット200を取り出すためのカセットホルダ
2の開成状態への移行動作について説明する。なお、カ
セットホルダ2の閉成状態から開成状態への移行動作に
おいて、前述したカセットホルダ2の動作と重複する分
については、それらの説明を省略する。
【0199】まず、Dカセット200が、図示しない記
録再生メカニズムに装着された状態で、図示しないOPEN
/CLOSEボタンを押す。この操作により制御回路が作動
し、モータ25がONして反時計方向に回転し始める。
【0200】このモータ25の駆動力が、動作説明の冒
頭で述べた通り、各ウォームギヤプーリ23a、ウォー
ムギヤ23、ウォームホイール22を介して伝達され
て、カセットホルダ2の側位に設けられた回動用ギヤ2
fにより、カセットホルダ2は時計方向に回転する。こ
のとき、図示しないメカニズムからDカセット200が
離れるまでは前述の説明の通りである。
【0201】このとき、ウォームホイール22の回転駆
動力は、上記のようにカセットホルダ2に伝達される
が、ウォームホイール22における間欠ギヤ22cで
は、その欠歯部22c2 と直交ギヤA18の平歯車18
aとが対面しているため、ウォームホイール22の駆動
力が直交ギヤA18に伝達されない。
【0202】これにより、カセットホルダ2の開成方向
への回転初期において、ホップアップ部材3はG方向、
図33ではC方向に移動しないようになっていて、前記
のメカニズムから障害なくスムースに離れるようになっ
ている。
【0203】さらに、カセットホルダ2が約20度回転す
るようにウォームホイール22が回転すると、前記の間
欠ギヤ22cの平ギヤ22c1 と平歯車18aとが歯合
するから、カセットホルダ2の回転動作と共に、ホップ
アップ部材3もG方向、図33ではC方向に移動し、カ
セットホルダ2が開成完了位置では、Dカセット200
を取り出し易い位置までホップアップ部材3がG方向、
図33ではC方向に移動している。
【0204】その後、操作者がDカセット200をカセ
ットホルダ2から取り出して、Dカセット200の取り
出し操作が完了する。なお、カセットホルダ2が開成完
了状態まで回転すると、回動用ギヤ2fの隣接して設け
られた前記突出片2jの先端部と開閉検出スイッチ30
とが当接して、その開閉検出スイッチ30がONとな
る。
【0205】そのON信号がカセットホルダ2の開成完
了状態を示す信号として、図示しないマイコン等の制御
回路に入力され、その制御回路によりモータ25がOF
Fとなり、カセットホルダ2の回転は停止する。また、
Cカセット100の取り出し操作も、上記のDカセット
200と同様であり、その説明は省略する。
【0206】また、カセットホルダ2が開成状態で、電
源がOFF等のモータ25の駆動力が利用できないよう
な場合、なんらかの理由でカセットホルダ2を閉成方向
(図31では反時計方向)に強く押した時、ウォームギ
ヤ23を3条もしくは4条としているから、ウォームギ
ヤ23およびウォームホイール22が破損することなく
回転して、閉成状態とすることができる。
【0207】また、電源がON、かつ、カセットホルダ
2が開成状態の場合において、ホップアップ部材3にD
カセット200またはCカセット100が挿入されてい
ない状態で、操作者がなんらかの理由でカセットホルダ
2を閉成方向に(図31では反時計方向)に押した時、
カセットホルダ2は反時計方向回動する。
【0208】これにより、上記構成は、カセットホルダ
2の前記突出片2jの先端部と開閉検出スイッチ30と
の当接が解除され、開閉検出スイッチ30がOFFとな
り、このOFF信号に基づいて、図示しないマイコン等
の制御回路(制御手段)によりモータ25をONとし反
時計方向に回転させることにより、カセットホルダ2を
自動的に閉成状態とすることが可能である。
【0209】したがって、例えば開成状態のカセットホ
ルダ2が接触、もしくは振動により回転すると、カセッ
トホルダ2を、引っ掛け等による損傷し易い開成状態か
ら、防御し易い閉成状態に自動的に移行できるので、カ
セットホルダ2の破損を防止できる。
【0210】以上のように、上記各実施例の構成は、カ
セットホルダ2を駆動するモータ25および減速比を大
きくできるウォームギヤ23をカセットホルダ2の開閉
機構に用いたから、従来のダンパーを用いた開閉機構の
ように経年劣化によるカセットホルダ2の移動速度の変
化を回避できて、カセットホルダ2の移動速度の変化に
よる戸惑いや使い勝手の劣化を防止できる。
【0211】さらに、上記各構成は、モータ25からの
駆動力をホップアップ部材3に伝達する可動ラックB1
6を上記カセットホルダ2内に設けたことにより、ホッ
プアップ部材3の移動時における振れを従来と同様に低
減でき、かつ、ホップアップ部材3の円滑な移動と、カ
セットホルダ2の開閉動作とを単一のモータ25を用い
てできるから、従来よりコストダウンを図ることができ
る。
【0212】その上、上記各構成は、Cカセット100
およびCカセット100の双方の前記の記録再生メカニ
ズム等への装着および取り出し操作において、上記メカ
ニズム等の損傷を回避できるように考慮されており、か
つ、カセットホルダ2およびホップアップ部材3の動作
をスムースな品位あるものとすることができる。
【0213】この結果、上記各構成は、Cカセット10
0およびDカセット200の双方を用いることができ、
かつ、便利で有用なものとして、磁気テープ装置等の記
録再生装置に好適に用いることができる。
【0214】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の記録再生装置の
記録媒体着脱装置は、以上のように、カセットを着脱す
るためのカセット着脱可能位置と上記カセットを記録再
生するための記録再生位置との間を移動するカセットホ
ルダが設けられ、上記カセットを上記カセットホルダに
おける収納位置と、上記カセットの一部が露出した取出
位置とに移動させる移動手段が上記カセットホルダに設
けられ、上記移動手段および上記カセットホルダを駆動
する駆動手段が設けられ、上記駆動手段からの駆動力を
上記移動手段に伝達する伝達手段が上記カセットホルダ
内に設けられている構成である。
【0215】それゆえ、上記構成は、カセットホルダを
駆動する駆動手段を設けたから、従来のダンパーを用い
た開閉機構のように経年劣化によるカセットホルダの移
動速度の変化を回避できて、カセットホルダの移動速度
の変化による戸惑いや使い勝手の劣化を防止できるとい
う効果を奏する。
【0216】また、上記構成は、移動手段を設けたこと
で、カセットの装着および取り出しを容易にできるとい
う効果を奏すると共に、上記駆動手段からの駆動力を上
記移動手段に伝達する伝達手段を上記カセットホルダ内
に設けたことにより、移動手段の移動時における振れを
従来と同様に低減でき、かつ、移動手段の円滑な駆動と
カセットホルダの駆動とを単一の駆動手段を用いてでき
るから、従来よりコストダウンを図ることができるとい
う効果を奏する。
【0217】本発明の請求項2記載の記録再生装置の記
録媒体着脱装置は、さらに、両側部に凸部をそれぞれ備
えた第1カセットと、両側部に凹部をそれぞれ有し、前
面部に形成されたヘッド挿入用の第2開口部が前面部の
長手方向に移動可能なスライダによって開閉自在に覆わ
れた第2カセットとを用いることができ、上記スライダ
を開くために上記スライダの側部と当接して所定範囲で
回動するスライダ開閉機構が付勢されて設けられ、上記
カセットが挿入される移動手段に、上記第1カセットを
所定位置に保持するために、前記凸部と係止する第1係
止手段が設けられ、上記移動手段に、上記第2カセット
を所定位置に保持するために、前記凹部に嵌入して係止
する第2係止手段が設けられている構成である。
【0218】それゆえ、上記構成は、さらに、第1係止
手段および第2係止手段が設けられているから、第2カ
セットの移動手段への挿入完了時にスライダ開閉機構に
よりスライダを開くことができ、従来より、第2カセッ
トの記録再生位置への移動を迅速化できるという効果を
奏する。
【0219】本発明の請求項3記載の記録再生装置の記
録媒体着脱装置は、さらに、上記第1カセットまたは第
2カセットの上記移動手段への挿入完了を検出する第1
検出手段が設けられ、上記カセットの厚さ方向端面と当
接して変位し、その変位を検出する第2検出手段が、上
記第1カセットの挿入時に第1カセットにおける厚さ方
向端面の駆動用凹部に嵌入し、また、上記第2カセット
の挿入時に第2カセットにおけるスライダ開成時のスラ
イダ開閉機構を導入するための導入用凹部に嵌入して、
上記変位が解除されるように設けられている構成であ
る。
【0220】それゆえ、上記構成は、さらに、第1検出
手段および第2検出手段により、第1カセットまたは第
2カセットの移動手段に対する正規の挿入と、誤挿入と
を例えば電気的に検出できるから、誤挿入時のカセット
への損傷を回避できるという効果を奏する。
【0221】本発明の請求項4記載の記録再生装置の記
録媒体着脱装置は、さらに、駆動力を直角に変換して伝
達手段に伝達するかさ歯車機構が設けられ、上記かさ歯
車機構における一方のかさ歯車の回転軸が、前記カセッ
トホルダの回動軸と同軸上に設けられている構成であ
る。
【0222】それゆえ、上記構成は、さらに、カセット
ホルダが回動した任意の角度でも、駆動手段からの駆動
力を移動手段にロスなく、一定の駆動力で伝達すること
ができ、上記移動手段の移動を円滑にできるから、上記
移動手段のガタツキ等も低減できて、偏った磨耗による
移動手段の故障等も低減できるという効果を奏する。
【0223】本発明の請求項5記載の記録再生装置の記
録媒体着脱装置は、さらに、第1検出手段および第2検
出手段が移動手段に設けられている構成である。
【0224】それゆえ、上記構成は、さらに、移動手段
に挿入されたカセットの正規の挿入か誤挿入かを迅速に
検出できて、迅速に対処できるから、カセット等の損傷
を回避できるという効果を奏する。
【0225】本発明の請求項6記載の記録再生装置の記
録媒体着脱装置は、さらに、第1カセットは第1開口部
付近の厚さが厚くなっており、第2カセットは上記第1
カセットより厚さが大きく、上記ピンを第2カセットの
厚さ方向に変位させる傾斜部が、上記スライダの開成に
伴って上記ピンの当接部位が減少するように設けられて
いる構成である。
【0226】それゆえ、上記構成は、さらに、ピンのカ
セットの前面部への当接時に、当接部位を大きくして確
実に当接させることができるという効果を奏すると共
に、ピンがカセットの前面部から外れて、カセットの厚
さ方向端面を損傷することや、スライダ開閉機構に対す
る無理な力の発生も防止できて、上記スライダ開閉機構
の損傷も回避できるという効果を奏する。
【0227】本発明の請求項7記載の記録再生装置の記
録媒体着脱装置は、さらに、スライダ開閉機構が移動手
段に設けられている構成である。
【0228】それゆえ、上記構成は、上記スライダ開閉
機構が、例えばカセットホルダに設けられると、そのス
ライダ開閉機構の付勢力より移動手段が傾斜して移動手
段の円滑な移動を阻害することがあるが、上記構成で
は、上記の阻害を回避できるという効果を奏する。
【0229】本発明の請求項8記載の記録再生装置の記
録媒体着脱装置は、さらに、駆動手段からの駆動力を、
カセットを収納して移動する移動手段に伝達するウォー
ムギヤ機構が、そのウォームギヤ機構におけるウォーム
ホイールの回転によりウォームギヤを回転できるように
設定され、前記カセットホルダの開成状態を検出する第
3検出手段が設けられ、上記第3検出手段からの信号に
基づいて前記駆動手段を制御する制御手段が設けられて
いる構成である。
【0230】それゆえ、上記構成は、上記のようにカセ
ットホルダが開成状態で押されると、上記カセットホル
ダを閉成状態まで回転させるように駆動手段を制御する
ことができるから、例えば開成状態のカセットホルダが
接触、もしくは振動により回転すると、カセットホルダ
を、引っ掛け等による損傷から防御し易い閉成状態に自
動的に移行できるので、カセットホルダの損傷を防止で
きるという効果を奏する。
【0231】本発明の請求項9記載の記録再生装置の記
録媒体着脱装置は、さらに、上記移動手段と連動する制
御用ピンが、上記移動手段の移動方向に対して直角な方
向に延びる長穴部を備える制御用ガイド孔に挿入されて
いる構成である。
【0232】それゆえ、上記構成は、カセットの移動手
段への挿入完了時に、さらに、強く挿入しても、上記制
御用ピンにより制止されて、伝達手段等への負荷を回避
することができることにより、移動手段やカセットホル
ダ等の損傷を防止できるという効果を奏する。
【0233】本発明の請求項10記載の記録再生装置の
記録媒体着脱装置は、さらに、上記伝達手段に駆動力を
伝達する平ギヤ部が、欠歯部を有して設けられている構
成である。
【0234】それゆえ、上記構成は、平ギヤ部の取付角
度を調整することにより、カセットホルダと移動手段へ
の駆動力の伝達のタイミングを容易に調整することがで
きるから、カセットホルダ等の組付精度の向上を図るこ
とができるという効果を奏する。
【0235】その上、上記構成は、カセットを移動手段
に挿入後、まず、上記移動手段を取り出し位置から収納
位置に移動後、上記カセットホルダを記録再生位置に移
動させることが可能であるから、カセットの挿入時に、
カセットホルダが移動して、カセットホルダに手等を挟
む虞が防止でき、安全性を改善できるという効果も奏す
る。
【0236】本発明の請求項11記載の記録再生装置の
記録媒体着脱装置は、さらに、駆動手段からの駆動力が
伝達される第1ラックギヤと、上記駆動力を上記伝達手
段に伝達する第2ラックギヤとを相互に背向して備える
板状のラック部材が、上記カセットホルダを駆動するた
めの第3ラックギヤを上記第2ラックギヤと異なる位置
に備えるように設けられている構成である。
【0237】それゆえ、上記構成は、カセットを移動手
段に挿入後、まず、上記移動手段を取り出し位置から収
納位置に移動後、上記カセットホルダを記録再生位置に
移動させることが可能であるから、カセットの挿入時
に、カセットホルダが移動して、カセットホルダに手等
を挟む虞が防止でき、安全性を改善できるという効果を
奏する。
【0238】本発明の請求項12記載の記録再生装置の
記録媒体着脱装置は、さらに、駆動手段からの駆動力を
上記移動手段に伝達する伝達手段が上記カセットホルダ
内における略中央部に設けられている構成である。
【0239】それゆえ、上記構成は、移動手段の移動時
における振れを従来と同様に低減でき、かつ、カセット
ホルダの駆動と移動手段のより円滑な駆動とを単一の伝
達手段を用いて可能とすることができるから、従来より
コストダウンを図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における実施例1の記録媒体着脱装置の
平面図である。
【図2】上記の記録媒体着脱装置に使用されるCカセッ
トの斜視図である。
【図3】上記の記録媒体着脱装置に使用されるDカセッ
トの斜視図である。
【図4】上記の記録媒体着脱装置の正面図である。
【図5】上記の記録媒体着脱装置の側面図である。
【図6】上記のDカセットが挿入された上記記録媒体着
脱装置の側面図である。
【図7】上記のCカセットが挿入された上記記録媒体着
脱装置の側面図である。
【図8】上記のDカセットが挿入された上記記録媒体着
脱装置の側面図である。
【図9】上記の記録媒体着脱装置の平面図である。
【図10】上記の記録媒体着脱装置の正面図である。
【図11】上記の記録媒体着脱装置におけるスライダの
動作を示す正面図である。
【図12】上記の記録媒体着脱装置におけるスライダの
動作を示す側面図である。
【図13】上記の記録媒体着脱装置におけるスライダの
動作を示す平面図である。
【図14】上記のCカセットが挿入された上記記録媒体
着脱装置におけるスライダの動作を示す側面図である。
【図15】上記の記録媒体着脱装置の平面図である。
【図16】上記の記録媒体着脱装置におけるスライダの
動作を示す正面図である。
【図17】上記の記録媒体着脱装置におけるスライダの
動作を示す正面図である。
【図18】上記の記録媒体着脱装置におけるスライダの
動作を示す側面図である。
【図19】上記の記録媒体着脱装置におけるスライダの
動作を示す平面図である。
【図20】上記のDカセットが挿入された上記記録媒体
着脱装置におけるスライダの動作を示す平面図である。
【図21】上記の記録媒体着脱装置におけるスライダの
動作を示す側面図である。
【図22】上記の記録媒体着脱装置にDカセットが挿入
された際のカセット表裏検出スイッチの動作を示す側面
図である。
【図23】上記のカセット表裏検出スイッチの動作を示
す側面図である。
【図24】上記の記録媒体着脱装置にCカセットが挿入
された際のカセット表裏検出スイッチの動作を示す側面
図である。
【図25】上記のカセット表裏検出スイッチの動作を示
す側面図である。
【図26】上記のカセット表裏検出スイッチの動作を示
す側面図である。
【図27】上記の記録媒体着脱装置にCカセットが誤挿
入された際のカセット表裏検出スイッチの動作を示す側
面図である。
【図28】上記のカセット表裏検出スイッチの動作を示
す側面図である。
【図29】上記の記録媒体着脱装置の動作を示す側面図
である。
【図30】上記の記録媒体着脱装置の側面図である。
【図31】本発明の実施例2における記録再生装置の記
録媒体着脱装置の側面図である。
【図32】上記の記録媒体着脱装置の平面図である。
【図33】上記の記録媒体着脱装置の動作を示す側面図
である。
【図34】上記の記録媒体着脱装置の動作を示す平面図
である。
【図35】上記の記録媒体着脱装置の正面図である。
【図36】従来例の記録再生装置の記録媒体着脱装置の
側面図である。
【図37】上記の記録媒体着脱装置の動作を示す側面図
である。
【図38】上記の記録媒体着脱装置の動作を示す概略平
面図である。
【図39】他の従来例の記録媒体着脱装置の概略正面図
である。
【図40】上記の記録媒体着脱装置の側面図である。
【図41】上記の記録媒体着脱装置の平面図である。
【図42】さらに他の従来例の記録媒体着脱装置の正面
図である。
【図43】上記の記録媒体着脱装置の側面図である。
【図44】上記の記録媒体着脱装置の平面図である。
【符号の説明】
2 カセットホルダ 3 ホップアップ部材(移動手段) 16 可動ラックB(伝達手段) 200 Dカセット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金子 講治 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カセットに内蔵された記録媒体に対して、
    記録と再生との少なくとも一方が可能な記録再生装置に
    おいて、 上記カセットを着脱するためのカセット着脱可能位置と
    上記カセットを記録再生するための記録再生位置との間
    を移動するカセットホルダが設けられ、 上記カセットを上記カセットホルダにおける収納位置
    と、上記カセットの一部が露出した取出位置とに移動さ
    せる移動手段が上記カセットホルダに設けられ、 上記移動手段および上記カセットホルダを駆動する駆動
    手段が設けられ、 上記駆動手段からの駆動力を上記移動手段に伝達する伝
    達手段が上記カセットホルダ内に設けられていることを
    特徴とする記録再生装置の記録媒体着脱装置。
  2. 【請求項2】両側部に凸部をそれぞれ備え、前面部に形
    成されたヘッド挿入用の第1開口部とを備えた第1カセ
    ットに内蔵された第1記録媒体と、両側部に凹部をそれ
    ぞれ有し、前面部に形成されたヘッド挿入用の第2開口
    部が前面部の長手方向に移動可能なスライダによって開
    閉自在に覆われた第2カセットに内蔵された第2記録媒
    体とに対して記録と再生との少なくとも一方が可能な記
    録再生装置において、 上記カセットを着脱するためのカセット着脱可能位置と
    上記カセットを記録再生するための記録再生位置との間
    を移動するカセットホルダが設けられ、 上記カセットを上記カセットホルダにおける収納位置
    と、上記カセットの一部が露出した取出位置とに移動さ
    せる移動手段が上記カセットホルダに設けられ、 上記移動手段および上記カセットホルダを駆動する駆動
    手段が設けられ、 上記駆動手段からの駆動力を上記移動手段に伝達する伝
    達手段が上記カセットホルダ内に設けられ、 上記スライダを開くために上記スライダの側部と当接し
    て所定範囲で回動するスライダ開閉機構が付勢されて設
    けられ、 上記移動手段に、上記第1カセットを所定位置に保持す
    るために、前記凸部と係止する第1係止手段が設けら
    れ、 上記移動手段に、上記第2カセットを所定位置に保持す
    るために、前記凹部に嵌入して係止する第2係止手段が
    設けられていることを特徴とする記録再生装置の記録媒
    体着脱装置。
  3. 【請求項3】両側部に凸部をそれぞれ備え、前面部に形
    成されたヘッド挿入用の第1開口部とを備えた第1カセ
    ットと、両側部に凹部をそれぞれ有し、前面部に形成さ
    れたヘッド挿入用の第2開口部が前面部の長手方向に移
    動可能なスライダによって開閉自在に覆われた第2カセ
    ットとを用いることができ、また、上記第1カセットに
    内蔵された第1記録媒体と、第2カセットに内蔵された
    第2記録媒体とに対して記録と再生との少なくとも一方
    が可能な記録再生装置において、 上記カセットを着脱するためのカセット着脱可能位置と
    上記カセットを記録再生するための記録再生位置との間
    を移動するカセットホルダが設けられ、 上記カセットを上記カセットホルダにおける収納位置
    と、上記カセットの一部が露出した取出位置とに移動さ
    せる移動手段が上記カセットホルダに設けられ、 上記移動手段および上記カセットホルダを駆動する駆動
    手段が設けられ、 上記駆動手段からの駆動力を上記移動手段に伝達する伝
    達手段が上記カセットホルダ内に設けられ、 上記スライダを開くために上記スライダの側部と当接し
    て所定範囲で回動するスライダ開閉機構が付勢されて設
    けられ、 上記移動手段に、上記第1カセットを所定位置に保持す
    るために、前記凸部と係止する第1係止手段が設けら
    れ、 上記移動手段に、上記第2カセットを所定位置に保持す
    るために、前記凹部に嵌入して係止する第2係止手段が
    設けられ、 上記第1カセットまたは第2カセットの上記移動手段へ
    の挿入完了を検出する第1検出手段が設けられ、 上記カセットの厚さ方向端面と当接して変位し、その変
    位を検出する第2検出手段が、上記第1カセットの挿入
    時に第1カセットにおける厚さ方向端面の駆動用凹部に
    嵌入し、また、上記第2カセットの挿入時に第2カセッ
    トにおけるスライダ開成時のスライダ開閉機構を導入す
    るための導入用凹部に嵌入して、上記変位が解除される
    ように設けられていることを特徴とする記録再生装置の
    記録媒体着脱装置。
  4. 【請求項4】カセットに内蔵された記録媒体に対して、
    記録と再生との少なくとも一方が可能な記録再生装置に
    おいて、 上記カセットを着脱するためのカセット着脱可能位置と
    上記カセットを記録再生するための記録再生位置との間
    を回動移動するカセットホルダが設けられ、 上記カセットを上記カセットホルダにおける収納位置
    と、上記カセットの一部が露出した取出位置とに移動さ
    せる移動手段が上記カセットホルダに設けられ、 上記移動手段および上記カセットホルダを駆動する駆動
    手段が設けられ、 上記駆動手段からの駆動力を上記移動手段に伝達する伝
    達手段が上記カセットホルダ内に設けられ、 上記駆動力を直角に変換して上記伝達手段に伝達するか
    さ歯車機構が設けられ、 上記かさ歯車機構における一方のかさ歯車の回転軸が、
    前記カセットホルダの回動軸と同軸上に設けられている
    ことを特徴とする記録再生装置の記録媒体着脱装置。
  5. 【請求項5】両側部に凸部をそれぞれ備え、前面部に形
    成されたヘッド挿入用の第1開口部とを備えた第1カセ
    ットと、両側部に凹部をそれぞれ有し、前面部に形成さ
    れたヘッド挿入用の第2開口部が前面部の長手方向に移
    動可能なスライダによって開閉自在に覆われた第2カセ
    ットとを用いることができ、また、上記第1カセットに
    内蔵された第1記録媒体と、第2カセットに内蔵された
    第2記録媒体とに対して記録と再生との少なくとも一方
    が可能な記録再生装置において、 上記カセットを着脱するためのカセット着脱可能位置と
    上記カセットを記録再生するための記録再生位置との間
    を移動するカセットホルダが設けられ、 上記カセットを上記カセットホルダにおける収納位置
    と、上記カセットの一部が露出した取出位置とに移動さ
    せる移動手段が上記カセットホルダに設けられ、 上記移動手段および上記カセットホルダを駆動する駆動
    手段が設けられ、 上記駆動手段からの駆動力を上記移動手段に伝達する伝
    達手段が上記カセットホルダ内に設けられ、 上記スライダを開くために上記スライダの側部と当接し
    て所定範囲で回動するスライダ開閉機構が付勢されて設
    けられ、 上記移動手段に、上記第1カセットを所定位置に保持す
    るために、前記凸部と係止する第1係止手段が設けら
    れ、 上記移動手段に、上記第2カセットを所定位置に保持す
    るために、前記凹部に嵌入して係止する第2係止手段が
    設けられ、 上記第1カセットまたは第2カセットの上記移動手段へ
    の挿入完了を検出する第1検出手段が上記移動手段に設
    けられ、 上記カセットの厚さ方向端面と当接して変位し、その変
    位を検出する第2検出手段が、上記第1カセットの挿入
    時に第1カセットにおける厚さ方向端面の駆動用凹部に
    嵌入し、また、上記第2カセットの挿入時に第2カセッ
    トにおけるスライダ開成時のスライダ開閉機構を導入す
    るための導入用凹部に嵌入して、上記変位が解除される
    ように設けられていることを特徴とする記録再生装置の
    記録媒体着脱装置。
  6. 【請求項6】両側部に凸部をそれぞれ備え、前面部に形
    成されたヘッド挿入用の第1開口部とを備え、その第1
    開口部付近の厚さが厚くなっている第1カセットと、両
    側部に凹部をそれぞれ有し、前面部に形成されたヘッド
    挿入用の第2開口部が前面部の長手方向に移動可能なス
    ライダによって開閉自在に覆われ、上記第1カセットよ
    り厚さが大きい第2カセットとを用いることができ、ま
    た、上記第1カセットに内蔵された第1記録媒体と、第
    2カセットに内蔵された第2記録媒体とに対して記録と
    再生との少なくとも一方が可能な記録再生装置におい
    て、 上記カセットを着脱するためのカセット着脱可能位置と
    上記カセットを記録再生するための記録再生位置との間
    を移動するカセットホルダが設けられ、 上記カセットを上記カセットホルダにおける収納位置
    と、上記カセットの一部が露出した取出位置とに移動さ
    せる移動手段が上記カセットホルダに設けられ、 上記移動手段および上記カセットホルダを駆動する駆動
    手段が設けられ、 上記駆動手段からの駆動力を上記移動手段に伝達する伝
    達手段が上記カセットホルダ内に設けられ、 上記スライダを開くために上記スライダの側部に当接す
    るピンを備えて所定範囲で回動するスライダ開閉機構が
    付勢されて設けられ、 上記移動手段に、上記第1カセットを所定位置に保持す
    るために、前記凸部と係止する第1係止手段が設けら
    れ、 上記移動手段に、上記第2カセットを所定位置に保持す
    るために、前記凹部に嵌入して係止する第2係止手段が
    設けられ、 上記ピンを第2カセットの厚さ方向に変位させる傾斜部
    が、上記スライダの開成方向への移動に伴って上記ピン
    の当接部位が減少するように設けられていることを特徴
    とする記録再生装置の記録媒体着脱装置。
  7. 【請求項7】両側部に凸部をそれぞれ備え、前面部に形
    成されたヘッド挿入用の第1開口部とを備えた第1カセ
    ットと、両側部に凹部をそれぞれ有し、前面部に形成さ
    れたヘッド挿入用の第2開口部が前面部の長手方向に移
    動可能なスライダによって開閉自在に覆われた第2カセ
    ットとを用いることができ、また、上記第1カセットに
    内蔵された第1記録媒体と、第2カセットに内蔵された
    第2記録媒体とに対して記録と再生との少なくとも一方
    が可能な記録再生装置において、 上記カセットを着脱するためのカセット着脱可能位置と
    上記カセットを記録再生するための記録再生位置との間
    を移動するカセットホルダが設けられ、 上記カセットを上記カセットホルダにおける収納位置
    と、上記カセットの一部が露出した取出位置とに移動さ
    せる移動手段が上記カセットホルダに設けられ、 上記移動手段および上記カセットホルダを駆動する駆動
    手段が設けられ、 上記駆動手段からの駆動力を上記移動手段に伝達する伝
    達手段が上記カセットホルダ内に設けられ、 上記スライダを開くために上記スライダの側部と当接し
    て所定範囲で回動するスライダ開閉機構が付勢されて上
    記移動手段に設けられ、 上記移動手段に、上記第1カセットを所定位置に保持す
    るために、前記凸部と係止する第1係止手段が設けら
    れ、 上記移動手段に、上記第2カセットを所定位置に保持す
    るために、前記凹部に嵌入して係止する第2係止手段が
    設けられていることを特徴とする記録再生装置の記録媒
    体着脱装置。
  8. 【請求項8】カセットに内蔵された記録媒体に対して、
    記録と再生との少なくとも一方が可能な記録再生装置に
    おいて、 上記カセットを着脱するためのカセット着脱可能位置と
    上記カセットを記録再生するための記録再生位置との間
    を移動するカセットホルダが設けられ、 上記カセットを上記カセットホルダにおける収納位置
    と、上記カセットの一部が露出した取出位置とに移動さ
    せる移動手段が上記カセットホルダに設けられ、 上記移動手段および上記カセットホルダを駆動する駆動
    手段が設けられ、 上記駆動手段からの駆動力を上記移動手段に伝達するウ
    ォームギヤ機構が、そのウォームギヤ機構におけるウォ
    ームホイールの回転によりウォームギヤを回転できるよ
    うに設定され、 前記カセットホルダの開成状態を検出する第3検出手段
    が設けられ、 上記第3検出手段からの信号に基づいて前記駆動手段を
    制御する制御手段が設けられていることを特徴とする記
    録再生装置の記録媒体着脱装置。
  9. 【請求項9】カセットに内蔵された記録媒体に対して、
    記録と再生との少なくとも一方が可能な記録再生装置に
    おいて、 上記カセットを着脱するためのカセット着脱可能位置と
    上記カセットを記録再生するための記録再生位置との間
    を移動するカセットホルダが設けられ、 上記カセットを上記カセットホルダにおける収納位置
    と、上記カセットの一部が露出した取出位置とに移動さ
    せる移動手段が上記カセットホルダに設けられ、 上記移動手段および上記カセットホルダを駆動する駆動
    手段が設けられ、 上記駆動手段からの駆動力を上記移動手段に伝達する伝
    達手段が上記カセットホルダ内に設けられ、 上記移動手段と連動する制御用ピンが、上記移動手段の
    移動方向に対して直角な方向に延びる長穴部を備える制
    御用ガイド孔に挿入されていることを特徴とする記録再
    生装置の記録媒体着脱装置。
  10. 【請求項10】カセットに内蔵された記録媒体に対し
    て、記録と再生との少なくとも一方が可能な記録再生装
    置において、 上記カセットを着脱するためのカセット着脱可能位置と
    上記カセットを記録再生するための記録再生位置との間
    を移動するカセットホルダが設けられ、 上記カセットを上記カセットホルダにおける収納位置
    と、上記カセットの一部が露出した取出位置とに移動さ
    せる移動手段が上記カセットホルダに設けられ、 上記移動手段および上記カセットホルダを駆動する駆動
    手段が設けられ、 上記駆動手段からの駆動力を上記移動手段に伝達する伝
    達手段が上記カセットホルダ内に設けられ、 上記伝達手段に駆動力を伝達する平ギヤ部が、欠歯部を
    有して設けられていることを特徴とする記録再生装置の
    記録媒体着脱装置。
  11. 【請求項11】カセットに内蔵された記録媒体に対し
    て、記録と再生との少なくとも一方が可能な記録再生装
    置において、 上記カセットを着脱するためのカセット着脱可能位置と
    上記カセットを記録再生するための記録再生位置との間
    を移動するカセットホルダが設けられ、 上記カセットを上記カセットホルダにおける収納位置
    と、上記カセットの一部が露出した取出位置とに移動さ
    せる移動手段が上記カセットホルダに設けられ、 上記移動手段および上記カセットホルダを駆動する駆動
    手段が設けられ、 上記駆動手段からの駆動力を上記移動手段に伝達する伝
    達手段が上記カセットホルダ内に設けられ、 上記駆動手段からの駆動力が伝達される第1ラックギヤ
    と、上記駆動力を上記伝達手段に伝達する第2ラックギ
    ヤとを相互に背向して備える板状のラック部材が、上記
    カセットホルダを駆動するための第3ラックギヤを上記
    第2ラックギヤと異なる位置に備えるように設けられて
    いることを特徴とする記録再生装置の記録媒体着脱装
    置。
  12. 【請求項12】カセットに内蔵された記録媒体に対し
    て、記録と再生との少なくとも一方が可能な記録再生装
    置において、 上記カセットを着脱するためのカセット着脱可能位置と
    上記カセットを記録再生するための記録再生位置との間
    を移動するカセットホルダが設けられ、 上記カセットを上記カセットホルダにおける収納位置
    と、上記カセットの一部が露出した取出位置とに移動さ
    せる移動手段が上記カセットホルダに設けられ、 上記移動手段および上記カセットホルダを駆動する駆動
    手段が設けられ、 上記駆動手段からの駆動力を上記移動手段に伝達する伝
    達手段が上記カセットホルダ内における略中央部に設け
    られていることを特徴とする記録再生装置の記録媒体着
    脱装置。
JP4204048A 1992-07-30 1992-07-30 記録再生装置の記録媒体着脱装置 Pending JPH0652610A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4204048A JPH0652610A (ja) 1992-07-30 1992-07-30 記録再生装置の記録媒体着脱装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4204048A JPH0652610A (ja) 1992-07-30 1992-07-30 記録再生装置の記録媒体着脱装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0652610A true JPH0652610A (ja) 1994-02-25

Family

ID=16483891

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4204048A Pending JPH0652610A (ja) 1992-07-30 1992-07-30 記録再生装置の記録媒体着脱装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0652610A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010087033A1 (ja) * 2009-02-02 2010-08-05 株式会社ニフコ 押出装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010087033A1 (ja) * 2009-02-02 2010-08-05 株式会社ニフコ 押出装置
JP2010174599A (ja) * 2009-02-02 2010-08-12 Nifco Inc 押出装置
CN102301160A (zh) * 2009-02-02 2011-12-28 株式会社利富高 推出装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6044740B2 (ja) テ−プカセツト
KR100210540B1 (ko) 자기 기록 및 재생 장치
US5764433A (en) Short-side-loading tape cassette recording and/or reproducing apparatus
EP0431860B1 (en) A tape player having a rotary head
JPH0652610A (ja) 記録再生装置の記録媒体着脱装置
US5016834A (en) Adaptor for a small-sized tape cassette
JPS6023421B2 (ja) 小型テ−プカセツト用アダプタ
KR100225731B1 (ko) 기록 및 재생장치용 카셋트 홀더
EP0045328B1 (en) A loading mechanism for a cassette tape recorder
JPH0619886B2 (ja) 磁気記録再生装置
JP2596147B2 (ja) カセット装着装置
JP2595156B2 (ja) 記録再生装置
WO1999044200A1 (fr) Dispositif d'enregistrement/lecture de bande magnetique
JP2509076B2 (ja) 磁気記録再生装置
JPH0718042Y2 (ja) 記録媒体のオ−トチエンジヤ
US6636373B1 (en) Tape running drive device and tape recording and or reproducing device
JPS5931790B2 (ja) カセツトテ−プレコ−ダにおける巻戻し早送り装置
JP3186514B2 (ja) テープカセット装填装置
JP3090576B2 (ja) ディスクチェンジャー装置
JP2678682B2 (ja) テープデッキ
JP2626123B2 (ja) カセット装着装置
JPS6112626Y2 (ja)
EP0045325B1 (en) A video tape recorder comprising means for receiving a magnetic tape cassette
JPS6317054Y2 (ja)
CA1144130A (en) Tape winding mechanism for a video tape recorder